JP3442486B2 - 分岐器の先端鎖錠装置 - Google Patents

分岐器の先端鎖錠装置

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JP3442486B2
JP3442486B2 JP17126594A JP17126594A JP3442486B2 JP 3442486 B2 JP3442486 B2 JP 3442486B2 JP 17126594 A JP17126594 A JP 17126594A JP 17126594 A JP17126594 A JP 17126594A JP 3442486 B2 JP3442486 B2 JP 3442486B2
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礼吉 佐藤
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Central Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道の分岐器のトング
レールと基本レールとの密着状態の照査及び鎖錠のため
に用いられる分岐器の先端鎖錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道における分岐器の先端鎖錠装
置としては、以下に示すようなものがあった。
【0003】図25はかかる従来の電気転てつ機の構成
ブロック図、図26はその電気転てつ機の転換鎖錠機構
を示す図であり、図26(a)はその転換鎖錠機構の側
面図、図26(b)はその転換鎖錠機構の平面図であ
る。また、図27はそのポイントの転換鎖錠方式を示す
斜視図である。なお、ここに示す電気転てつ機は、JR
の在来線に使用れているものを示している。
【0004】図25に示すように、信号扱い所201で
電気てこ202の転換スイッチを入れると、転てつ制御
リレー204が働き、電気転てつ機203のモータ20
5の電源が入って、モータ205が所定の方向に回転す
る。その回転力はフリクションクラッチ206を介して
減速歯車装置207で減速され、転換鎖錠機構208を
動作させる。転換鎖錠機構208には、図26に示すよ
うな動作かん211と鎖錠かん212が取り付けられて
いる。
【0005】また、動作かん211は分岐器の可動部を
転換するものであり、鎖錠かん212は照査と鎖錠を行
う。転換鎖錠機構208は、始めに鎖錠を解き、次に動
作かん211の移動を行う。そして、再び鎖錠する。鎖
錠が完了すると、回路制御器209がモータ205の電
源を切るとともに、鎖錠したことを検知し、信号扱い所
201の操作卓の表示部210に表示する。
【0006】図27に示すように、左右のトングレール
221を接続した転てつ棒222をスイッチアジャスタ
223を介して、転てつ機の動作かん211に接続し、
転てつ機がトングレール221を転換する。
【0007】なお、図26において、207aは減速歯
車装置207を構成する中間歯車、208aは転換鎖錠
機構208の一部である転換歯車、208a−1は転換
ローラ、208b,208dはカムバー、208c,2
08eはロックピースを示している。
【0008】ここで、転換鎖錠機構による転換鎖錠につ
いて、図28及び図29を参照しながら詳細に説明す
る。
【0009】図28はその転換鎖錠機構の斜視図(機構
定位の状態)であり、図29はその転換鎖錠機構の動作
を示す図である。
【0010】これらの図に示すように、動作かん211
と鎖錠かん212は平行して配置され、その動作かん2
11の下部に、第1のカムバー208bと第2のカムバ
ー208dが対に配置されている。また、動作かん21
1にはモータ205によって駆動される転換歯車208
aに設けられている転換ローラ208a−1に係合する
溝211aが形成されるとともに、第1のカムバー20
8bにはモータ205によって駆動される転換歯車20
8aに設けられている転換ローラ208a−1に係合す
る溝208b−1が、第2のカムバー208dにも、同
様に、転換ローラ208a−1に係合する溝208d−
1がそれぞれ形成されている。
【0011】更に、第1のカムバー208bの先端には
第1のロックピース208cが、第2のカムバー208
dの先端には第2のロックピース208eがそれぞれ一
体に固定れさている。また、第1のロックピース208
cの先端には、厚みのある鎖錠突部208c−1が、第
2のロックピース208eの先端には、厚みのある鎖錠
突部208e−1がそれぞれ形成されている。
【0012】一方、鎖錠かん212には、上下に対にな
った第1の鎖錠かん要素212aと第2の鎖錠かん要素
212bが、ロックピースの厚みを有するギャップ21
2cを介して配置されている。その第1の鎖錠かん要素
212aには、ギャップ212cに開口する鎖錠凹部2
12a−1が、第2の鎖錠かん要素212bには、ギャ
ップ212cに開口する鎖錠凹部212b−1が、所定
間隔を有して配置されている。
【0013】そこで、転換鎖錠機構の動作を図29を用
いて説明する。
【0014】まず、図29(a)に示すように、転換ロ
ーラ208a−1が第1のカムバー208bの溝208
b−1の左端に位置した状態では、第1のロックピース
208cは最も左側に位置しており、第1のロックピー
ス208cの鎖錠突部208c−1は、第1の鎖錠かん
要素212aの鎖錠凹部212a−1に嵌合しており、
機構定位で鎖錠されている。なお、ここでは、第2のロ
ックピース208eは最も右側に位置しており、第2の
ロックピース208eの鎖錠突部208e−1は第2の
鎖錠かん要素212bの外側に位置し、第2のロックピ
ース208eはギャップ212c(図28参照)に位置
している。
【0015】次いで、図29(b)に示すように、転換
ローラ208a−1が時計回りに回転すると、動作かん
211の溝211a及び第1のカムバー208bの溝2
08b−1に係合し、第1のカムバー208bは右側へ
移動するので、第1のロックピース208cの鎖錠突部
208c−1は、第1の鎖錠かん要素212aの鎖錠凹
部212a−1から外れて右側に移動する。つまり、動
作かん212が解除状態となる。なお、ここでは、第2
のロックピース208eは、動作しないので、図29
(a)と同じ状態である。
【0016】次に、図29(c)に示すように、更に、
転換ローラ208a−1が時計回りに回転すると、動作
かん211及び鎖錠かん212は下方へ駆動され、機構
の転換が行われる。なお、ここでは、転換ローラ208
a−1は第1のカムバー208bの溝208b−1及び
第2のカムバー208dの溝208d−1のそれぞれの
右端に位置している。
【0017】次に、図29(d)に示すように、更に、
転換ローラ208a−1が時計回りに回転すると、動作
かん211及び鎖錠かん212は下方へ駆動され、第2
のロックピース208eは、第2の鎖錠かん要素212
bの鎖錠凹部212b−1と一致する位置に至り、鎖錠
開始状態となる。
【0018】次に、図29(e)に示すように、更に、
転換ローラ208a−1が時計回りに回転すると、その
転換ローラ208a−1が第2のカムバー208dの溝
208d−1に係合し、第2のカムバー208dは左端
位置まで移動する。すると、第2のロックピース208
eの鎖錠突部208e−1は、第2の鎖錠かん要素21
2bの鎖錠凹部212b−1に嵌合して、機構は反位に
鎖錠される。
【0019】このように、鉄道における分岐器の先端鎖
錠装置としては、左右のトングレール221先端を肘金
227を介してフロントロッド224で接続し、その略
中央から接続かん225で電気的転てつ機に内蔵した鎖
錠かん212に接続し、ロックピース208c,208
dを、鎖錠かん212の鎖錠凹部212a−1,212
b−1に挿入することで照査及び鎖錠を行っている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た分岐器の先端鎖錠装置は、肘金227とフロントロッ
ド224間に2個、フロントロッド224と接続かん2
25間に1個、接続かん225と鎖錠かん212間に1
個の合計4個のジョーピンによって接続している。そこ
で、分岐器の先端鎖錠装置の鎖錠系には、肘金227と
フロントロッド224とを接続するジョーピンと、フロ
ントロッド224と接続かん225とを接続するジョー
ピンと、接続かん225と鎖錠かん212とを接続する
ジョーピンとからなる3か所あるジョーピンが摩耗して
くると、第1のロックピース208cの鎖錠突部208
c−1と第1の鎖錠かん要素212aの鎖錠凹部212
a−1、及び第2のロックピース208eの鎖錠突部2
08e−1と第2の鎖錠かん要素212bの鎖錠凹部2
12b−1の位置関係が変化し、トングレール221の
接着状態が良い場合であっても、第1の鎖錠かん要素2
12aの鎖錠凹部212a−1又は第2の鎖錠かん要素
212bの鎖錠凹部212b−1に、第1のロックピー
ス208cの鎖錠突部208c−1又は第2のロックピ
ース208eの鎖錠突部208e−1を挿入できない場
合が起こる。
【0021】逆に、トングレール221の先端が開口し
ていても、第1の鎖錠かん要素212aの鎖錠凹部21
2a−1又は第2の鎖錠かん要素212bの鎖錠凹部2
12b−1に第1のロックピース208cの鎖錠突部2
08c−1又は第2のロックピース208eの鎖錠突部
208e−1が挿入され、照査及び鎖錠が完了してしま
い極めて危険な状態となることもある。
【0022】そのために、定期的に検査を実施して、第
1の鎖錠かん要素212aの鎖錠凹部212a−1又は
第2の鎖錠かん要素212bの鎖錠凹部212b−1の
位置調整を行うとか、摩耗箇所のジョーピンの取替えを
行わねばならなかった。
【0023】次に、新幹線の転換鎖錠機構について、図
30及び図31を参照しながら説明する。
【0024】新幹線の転換鎖錠機構においても、鎖錠機
構は、電気転てつ機300の内部に設けられている。そ
の鎖錠機構の細部の構造は異なるが、その鎖錠機構の動
作は、前記したJR在来線の転換鎖錠機構と同様である
ので説明と省略する。
【0025】図30において、電気転てつ機300には
動作かん300aが接続され、この動作かん300aに
リンク301を介してクランク302が接続され、この
クランク302の駆動により、スイッチアジャスタ30
3を介して転てつ棒304が駆動され、定位側トングレ
ール305と反位側トングレール306を駆動して、ト
ングレールを転換する。
【0026】定位側トングレール305には肘金316
が設けられ、この肘金316はジョーピン318を介し
てフロントロッド320へ、定位側トングレール306
には肘金317が設けられ、この肘金317はジョーピ
ン319を介してフロントロッド320へそれぞれ接続
されている。このフロントロッド320は、図31に示
すように、ジョーピン321を介して接続かん322が
接続され、この接続かん322は、継手金具323のジ
ョーピン324を介して鎖錠325へ接続されている。
なお、326,327は基本レールである。
【0027】このように構成されるので、例えば、機構
が定位に鎖錠された鎖錠系では、前記したジョーピン3
18、ジョーピン321、ジョーピン324が作用する
ことになり、上記したJR在来線の転換鎖錠機構と同様
の問題を有する。
【0028】本発明は、上記問題点を除去し、鎖錠系の
摩耗箇所のジョーピンの数を少なくし、ジョーピンの摩
耗による鎖錠系の不具合を減少させることにより、定期
的な検査の周期を延ばすとともに、分岐器の先端部を直
接的に鎖錠することにより、信頼性の高い分岐器の先端
鎖錠装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)鉄道の分岐器の先端鎖錠装置において、転てつ機
(20)の動作により駆動される定位側駆動かん(1
a)と、この定位側駆動かん(1a)に接続される接続
ロッド(7)と、この接続ロッド(7)に接続される反
位側駆動かん(1b)と、前記定位側駆動かん(1a)
と協動する定位側鎖錠かん(2a)と、この定位側鎖錠
かん(2a)に接続される定位側肘金(9a)と、この
定位側肘金(9a)に固定される定位側トングレール
(33)と、前記反位側駆動かん(1b)と協動する反
位側鎖錠かん(2b)と、この反位側鎖錠かん(2b)
に接続される反位側肘金(9b)と、この反位側肘金
(9b)に固定される反位側トングレール(34)とを
備え、前記鎖錠かん(2a,2b)にはトングレール
(33,34)の敷設方向への長穴(13)を形成し、
前記肘金(9a,9b)に前記長穴(13)に遊合する
ピン(12a,12b)を設けて、前記鎖錠かん(2
a,2b)と前記肘金(9a,9b)を接続するととも
に、前記駆動かん(1a,1b)にはカム面(6a−
1,6a−2,6b−1,6b−2)を形成し、前記鎖
錠かん(2a,2b)には切欠き(8a−1,8a−
2,8b−1,8b−2)を形成し、前記カム面の凹部
と切欠き(6a−1,8a−1:6b−2,8b−2)
(6a−2,8a−2:6b−1,8b−1)とが合致
すると鎖錠駒(4a,4b)を変位させ、トングレール
の転換を鎖錠する。
【0030】()前記鎖錠駒(4a,4b)の変位に
より、リミットスイッチ(41)を動作させ、トングレ
ールの転換の照査及び鎖錠の表示を行う。
【0031】()前記駆動かん(1a,1b)にはカ
ム面(6a−1,6a−2,6b−1,6b−2)を形
成し、前記鎖錠かん(2a,2b)には切欠き(8a−
1,8a−2,8b−1,8b−2)を形成し、前記カ
ム面の凹部と切欠き(6a−1,8a−1:6b−2,
8b−2)(6a−2,8a−2:6b−1,8b−
1)とが合致すると鎖錠駒(4a,4b)を変位させ、
トングレールの転換を鎖錠し、前記駆動かん(1a,1
b)のカム面(6a−1,6a−2,6b−1,6b−
2)の変位により、鎖錠駒(4a,4b)を押し上げ、
解錠する。
【0032】()鉄道の分岐器の先端鎖錠装置におい
て、転てつ機(120)の動作により駆動される定位側
駆動かん(101a)と、この定位側駆動かん(101
a)に接続される接続ロッド(107)と、この接続ロ
ッド(107)に接続される反位側駆動かん(101
b)と、前記定位側駆動かん(101a)と協動する定
位側鎖錠フック(102a)と、この定位側鎖錠フック
(102a)と係合する定位側肘金(109a)と、こ
の定位側肘金(109a)に固定される定位側トングレ
ール(133)と、前記反位側駆動かん(101b)と
協動する反位側鎖錠フック(102b)と、この反位側
鎖錠フック(102b)と係合する反位側肘金(109
b)と、この反位側肘金(109b)に固定される反位
側トングレール(134)とを備え、前記鎖錠フック
(102a,102b)には下方凸部(103a,10
3b)と、上方に第1鎖錠部(108a−1,108b
−1)及び第2鎖錠部(108a−2,108b−2)
を形成し、前記下方凸部(103a,103b)を前記
駆動かん(101a,101b)のカム面(106a−
1,106a−2,106b−1,106b−2)及び
カム溝(106a−3,106b−3)に係合させ、前
記第1鎖錠部(108a−1,108b−1)及び第2
鎖錠部(108a−2,108b−2)を前記肘金(1
09a,109b)に係合させて鎖錠してなる。
【0033】()前記鎖錠フック(102a,102
b)は、枢支軸(104a,104b)を有し、前記下
方凸部(103a,103b)が回動可能であり、その
下方凸部(103a,103b)の回動に応動して、リ
ミットスイッチ(141)を動作させ、トングレールの
転換の照査及び鎖錠の表示を行う。
【0034】()前記鎖錠フック(102a,102
b)には下方凸部(103a,103b)と、上方に第
1鎖錠部(108a−1,108b−1)及び第2鎖錠
部(108a−2,108b−2)を形成し、前記下方
凸部(103a,103b)を前記駆動かん(101
a,101b)のカム面(106a−1,106a−
2,106b−1,106b−2)及びカム溝(106
a−3,106b−3)より離脱させ、前記第1鎖錠部
(108a−1,108b−1)及び第2鎖錠部(10
8a−2,108b−2)を前記肘金(109a,10
9b)に係合させて鎖錠し、前記駆動かん(101a,
101b)のカム面(106a−1,106a−2,1
06b−1,106b−2)及びカム溝(106a−
3,106b−3)の変位により、前記下方凸部(10
3a,103b)を前記カム溝(106a−3,106
b−3)に係合させて解錠してなる。
【0035】
【作用】本発明によれば、上記のように構成したので、 (A)まず、定位側鎖錠状態は、図9に示すように、定
位側トングレール(33)は定位側基本レール(31)
に密着されており、定位側駆動かん(1a)のカム面
(6a−1)と定位側鎖錠かん(2a)の切欠き(8a
−1)とは合致して定位側鎖錠駒(4a)の先端の定位
側ローラ(11a)はそのカム面(6a−1)と切欠き
(8a−1)に嵌合している。
【0036】一方、反位側においては、反位側駆動かん
(1b)のカム面(6b−2)と反位側鎖錠かん(2
b)の切欠き(8b−2)とが合致して反位側鎖錠駒
(4b)の先端の反位側ローラ(11b)はそのカム面
(6b−2)と切欠き(8b−2)に嵌合している。こ
の状態では、ローラがカム面と切欠きに入り込むと、鎖
錠検知ピン(42)が駆動され、リミットスイッチ(4
1)が動作して、定位側鎖錠状態であることを照査する
とともに、確実な鎖錠が行われている。
【0037】次に、図10に示すように、直角クランク
(23)の時計方向への回転により、駆動かん(1a,
1b)は右側へ変位し、駆動かん(1a,1b)のカム
面(6a−1,6b−2)の凹部から鎖錠駒(4a,4
b)の先端のローラ(11a,11b)は押し上げられ
る。つまり、解錠が行われる。
【0038】次に、図11に示すように、更に、直角ク
ランク(23)の時計方向への回転により、駆動かん
(1a,1b)は右側へ変位するため、ローラ(11
a,11b)は転動して、駆動かん(1a,1b)及び
鎖錠かん(2a,2b)をガイドする。
【0039】次に、図12に示すように、更に、直角ク
ランク(23)の時計方向への回転により、駆動かん
(1a,1b)は右側へ変位し、反位側基本レール(3
2)に反位側トングレール(34)は連結される。ここ
では、ローラ(11a,11b)は切欠き(8b−1,
8a−2)の位置にあるが、まだ、カム面(6b−1,
6a−2)が切欠き(8b−1,8a−2)と合致して
いないので、鎖錠されてはいない。
【0040】次に、図13に示すように、更に、直角ク
ランク(23)の時計方向への回転により、駆動かん
(1a,1b)は右側へ変位し、反位側基本レール(3
2)に反位側トングレール(34)は連結され、鎖錠さ
れる。つまり、切欠き(8b−1,8a−2)とカム面
(6b−1,6a−2)が合致するので、ローラ(11
a,11b)はそのカム面(6b−2)と切欠き(8b
−2)に嵌合する。この状態では、ローラがカム面と切
欠きに入り込むと、鎖錠検知ピン(42)が駆動され、
リミットスイッチ41が動作して、反位側鎖錠状態であ
ることを照査するとともに、確実な鎖錠を行うことにな
る。
【0041】(B)まず、定位側鎖錠状態は、図20に
示すように、定位側トングレール(133)は定位側基
本レール(131)に連結されており、定位側駆動かん
(101a)のカム面(106a−1,106b−2)
を乗り越えて、定位側鎖錠フックの下方凸部(103
a)は枢支軸(104a)を中心にして回動して、押し
上げられており、定位側鎖錠フックの第1鎖錠部(10
8a−1)で定位側肘金(109a)が鎖錠されてい
る。
【0042】一方、反位側においては、反位側駆動かん
(101b)のカム面(106b−2)を乗り越えて、
反位側鎖錠フックの下方凸部(103b)は枢支軸(1
04b)を中心にして回動して、押し上げられており、
反位側鎖錠フックの第2鎖錠部(108b−2)で定位
側肘金(109b)が鎖錠されている。この状態では、
リミット検出部(140)が枢支軸(104a,104
b)を中心として回動して下がり、検知伝達クランク
(142)を駆動して、リミットスイッチ(141)が
動作して、定位側鎖錠状態であることを照査するととも
に、鎖錠の表示が行われる。
【0043】次に、図21に示すように、直角クランク
(123c)の反時計方向への回転により、駆動かん
(101a,101b)は右側へ変位し、駆動かん(1
01a,101b)のカム溝(106a−3,106b
−3)に鎖錠フックの下方凸部(103a,103b)
は入り込み、定位側鎖錠フックの第1鎖錠部108a−
1は定位側肘金(109a)から外れ、同様に、反位側
鎖錠フックの第2鎖錠部(108b−2)は反位側肘金
(109b)から外れ、解錠が行われる。
【0044】次に、図22に示すように、更に、直角ク
ランク(123c)の反時計方向への回転により、駆動
かん(101a,101b)は右側へ変位し、鎖錠フッ
クの下方凸部(103a,103b)はカム溝(106
a−3,106b−3)内をスライドする。
【0045】次に、図23に示すように、更に、直角ク
ランク(123c)の反時計方向への回転により、駆動
かん(101a,101b)は右側へ変位し、反位側ト
ングレール(134)は反位側基本レール(132)に
連結される。ここでは、駆動かん(101a,101
b)のカム溝(106a−3,106b−3)に鎖錠フ
ックの下方凸部(103a,103b)は入り込んでお
り、鎖錠フックの下方凸部(103a,103b)は押
し上げられてはいない。
【0046】次に、図24に示すように、更に、直角ク
ランク(123c)の反時計方向への回転により、駆動
かん(101a,101b)は右側へ変位し、反位側ト
ングレール(134)は反位側基本レール(132)に
密着され、鎖錠される。つまり、鎖錠フックの下方凸部
(103a,103b)はカム面(106a−2,10
6b−2)を乗り越え、枢支軸(104a,104b)
を中心にして回動して、押し上げられ、鎖錠フックの鎖
錠部(108a−2,108b−1)で肘金(109
a,109b)が鎖錠される。この状態では、リミット
検出部(140)が枢支軸(104a,104b)を中
心として回動して下がり、検知伝達クランク(142)
を駆動して、リミットスイッチ(141)が動作して、
反位側鎖錠状態であることを照査するとともに、確実な
鎖錠を行うことになる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0048】図1は本発明の第1実施例を示す分岐器の
先端鎖錠装置の要部構成図であり、図1(a)はその平
面図、図1(b)はその正面図、図2は本発明の第1実
施例を示す分岐器の全体平面図、図3は図2の左側面図
(A−A線矢視図)、図4は本発明の第1実施例を示す
分岐器の先端鎖錠装置の平面図、図5は図4の左側面
図、図6は図4のB−B線断面図、図7は図6のC−C
線断面図、図8は図6のD−D線断面図、図9〜図13
は本発明の第1実施例を示す分岐器の転てつ動作を示す
図であり、図9はその定位側鎖錠状態を示す平面図、図
10はその定位側解錠状態を示す平面図、図11はその
転換中の状態を示す平面図、図12はその転換終了状態
を示す図、図13はその反位側鎖錠状態を示す平面図で
ある。
【0049】まず、本発明の第1実施例を示す分岐器の
全体構成について説明すると、電気転てつ機20には動
作かん20aが接続され、この動作かん20aにリンク
21を介してクランク座22上に設けられる直角クラン
ク23が接続され、この直角クランク23の駆動によ
り、詳細に後述するが、分岐器の先端鎖錠装置が動作す
る。
【0050】更に、リンク21にリンク25が接続さ
れ、エスケープクランプ26が接続され、このエスケー
プクランプ26の駆動により、スイッチアジャスタ35
を介して転てつ棒36が駆動され、前記分岐器の先端鎖
錠装置と協働して、定位側トングレール33と反位側ト
ングレール34を駆動して、トングレールを転換する。
【0051】直角クランク23には接続かん24を介し
て、以下に示す分岐器の先端鎖錠装置が設けられる。
【0052】以下、本発明の第1実施例を示す分岐器の
先端鎖錠装置の要部構成について、図1を参照しながら
説明する。
【0053】図において、1aは定位側駆動かん、1b
は反位側駆動かん、2aは定位側鎖錠かん、2bは反位
側鎖錠かん、3aは定位側ガイド、3bは反位側ガイ
ド、4aは定位側鎖錠駒、4bは反位側鎖錠駒、5aは
定位側固定金具、5bは反位側固定金具、6a−1,6
a−2は定位側駆動かんのカム面、6b−1,6b−2
は反位側駆動かんのカム面、7は接続ロッド、8a−
1,8a−2は定位側鎖錠かんの切欠き、8b−1,8
b−2は反位側鎖錠かんの切欠き、9aは定位側肘金、
9bは反位側肘金、10aは定位側ばね、10bは反位
側ばね、11aは定位側ローラ、11bは反位側ロー
ラ、12aは定位側ジョーピン、12bは反位側ジョー
ピン、13は長穴、31は定位側基本レール、32は反
位側基本レールである。
【0054】このように、駆動かん1a,1b及び鎖錠
かん2a,2bのガイド3a,3bと鎖錠駒4a,4b
を持つ固定金具5a,5bを、左右の基本レール31,
32にそれぞれ取付け、ガイド3a,3bにその鎖錠駒
4a,4bの動きを制御するカム面6a−1,6a−
2,6b−1,6b−2が形成される駆動かん1a,1
b及び鎖錠かん2a,2bを、それぞれ通して接続ロッ
ド7で接続し、更に、ガイド3a,3bに鎖錠駒4a,
4bが入り込むための切欠き8a−1,8a−2,8b
−1,8b−2が形成される鎖錠かん2a,2bをそれ
ぞれ通し、この鎖錠かん2a,2bは左右のトングレー
ル33,34の先端に取り付けたジョーピン12a,1
2bの入る長穴13を設けた肘金9a,9bとそれぞれ
ピン結合し、左右のトングレール33,34が移動し
て、切欠きの位置と鎖錠駒4a,4bの位置が合致する
と、ばね10a,10bの力で鎖錠駒4a,4bに取り
付けたローラ11a,11bがカム面と係合して、鎖錠
駒4a,4bを切欠きから抜くように構成したものであ
る。
【0055】なお、トングレール33,34の先端に取
り付けた肘金9a,9bのピン結合部を長穴13にし、
ジョーピン12a,12bが長穴13に沿ってスライド
可能なピンにしておくと、トングレール33,34がふ
く進しても、鎖錠かん2a,2bは基本レール31,3
2と垂直に移動でき、ふく進の影響を受けずに済む。
【0056】更に、本発明の第1実施例を示す分岐器の
先端鎖錠装置の細部について図3〜図8を用いて説明す
る。
【0057】図において、24aは接続かん24と定位
側駆動かん1aを接続するジョーピン、27は定位側鎖
錠器本体、28は接続ロッド7と反位側駆動かん1bと
を接続する絶縁板、29は反位側鎖錠器本体、30は定
位側肘金9aと反位側肘金9bとを連結するフロントロ
ッド、41は鎖錠駒4a,4bの動作を検知するリミッ
トスイッチ、42は鎖錠検知ピン、43は取付ボルト、
45はジョーピン、47はばね受け、48は駆動かん受
け金、51は枕木、52は床板である。
【0058】以下、本発明の第1実施例を示す分岐器の
分岐器の転てつ動作を図9〜図13を参照しながら説明
する。
【0059】まず、定位側鎖錠状態は、図9に示すよう
に、定位側トングレール33は、定位側基本レール31
に接着し、定位側基本レール31に定位側トングレール
33は連結されており、定位側駆動かん1aのカム面6
a−1と、定位側鎖錠かん2aの切欠き8a−1とは合
致して、定位側鎖錠駒4aの先端の定位側ローラ11a
はそのカム面6a−1と切欠き8a−1に嵌合してい
る。
【0060】一方、反位側においては、反位側駆動かん
1bのカム面6b−2と、反位側鎖錠かん2bの切欠き
8b−2とが合致して、反位側鎖錠駒4bの先端の反位
側ローラ11bはそのカム面6b−2と切欠き8b−2
に嵌合している。この状態では、ローラがカム面と切欠
きに入り込むと、鎖錠検知ピン42(図4参照)が駆動
され、リミットスイッチ41(図4参照)が動作して、
定位側鎖錠状態であることを照査するとともに、確実な
鎖錠が行われている。
【0061】次に、図10に示すように、直角クランク
23の時計方向への回転により、駆動かん1a,1bは
右側へ変位し、駆動かん1a,1bのカム面6a−1,
6b−2の凹部から、鎖錠駒4a,4bの先端のローラ
11a,11bは押し上げられる。つまり、解錠が行わ
れる。この時はエスケープクランクが解錠中で定位側ト
ングレール33及び反位側トングレール34は共に停止
中である。
【0062】次に、定位側・反位側のトングレール3
3,34は共に解錠されているので、両トングレールは
エスケープクランクが転換動作に入ると反位側へ転換さ
れる。つまり、図11に示すように、更に、直角クラン
ク23の時計方向への回転により、駆動かん1a,1b
は右側へ変位するため、ローラ11a,11bは転動し
て、駆動かん1a,1b及び鎖錠かん2a,2bをガイ
ドする。
【0063】次に、図12に示すように、エスケープク
ランクは鎖錠動作の途中で、更に、直角クランク23の
時計方向への回転により、駆動かん1a,1bは右側へ
変位し、反位側基本レール32に反位側トングレール3
4は連結される。ここでは、ローラ11a,11bは切
欠き8b−1,8a−2の位置にあるが、まだ、カム面
6b−1,6a−2が、切欠き8b−1,8a−2と合
致していないので、鎖錠されていはいない。
【0064】次に、図13に示すように、更に、直角ク
ランク23の時計方向への回転により、駆動かん1a,
1bは右側へ変位し、反位側基本レール32に反位側ト
ングレール34は連結され、鎖錠される。つまり、切欠
き8b−1,8a−2とカム面6b−1,6a−2が合
致するので、ローラ11a,11bはそのカム面6b−
2と切欠き8b−2に嵌合する。この状態では、ローラ
がカム面と切欠きに入り込むと、鎖錠検知ピン42(図
4参照)が駆動され、リミットスイッチ41(図4参
照)が動作して、反位側鎖錠状態であることを照査する
とともに、確実な鎖錠を行うことになる。
【0065】なお、トングレール先端と基本レールと接
着状態が悪い場合は、鎖錠かんの切欠きと鎖錠駒の位置
が一致しなくなり、鎖錠駒のばねの力では鎖錠かんの切
欠き挿入ができず、鎖錠駒の鎖錠位置をリミットスイッ
チで照査することにより、異常が検知できる。
【0066】この方式は、転換鎖錠システムとして、エ
スケープクランクとロック装置とによる鎖錠の独立二重
系を確保しており、ロック装置としての検知機能と鎖錠
機能も満足していると言える。トングレールの温度伸縮
に伴うふく進に対しては、肘金と鎖錠かんのピン結合す
る部分のピン穴を長穴として温度伸縮分を許容する。
【0067】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0068】図14は本発明の第2実施例を示す分岐器
の全体平面図、図15は図14の左側面図(E−E線矢
視図)、図16は本発明の第2実施例を示す分岐器の先
端鎖錠装置の平面図、図17は、図16のF−F線矢視
図(断面図)、図18は図16のG−G線矢視図(断面
図),図19は図16の側面断面図、図20は本発明の
第2実施例を示す分岐器の定位側鎖錠状態を示す正面
図、図21は本発明の第2実施例を示す分岐器の定位側
解錠状態を示す正面図、図22は本発明の第2実施例を
示す分岐器の転換中の状態を示す正面図、図23は本発
明の第2実施例を示す分岐器の転換終了状態を示す正面
図、図24は本発明の第2実施例を示す分岐器の反位側
鎖錠状態を示す正面図である。
【0069】まず、本発明の第2実施例を示す分岐器の
全体構成について説明すると、電気転てつ機120には
動作かん120aが接続され、この動作かん120aに
リンク121を介して、クランク座122上に設けられ
る特殊クランク123(逆エスケープクランプ)が接続
され、この特殊クランク123の駆動により、詳細に後
述するが、分岐器の先端鎖錠装置が動作する。更に、リ
ンク121にリンク125が接続され、エスケープクラ
ンプ126が接続され、このエスケープクランプ126
の駆動により、スイッチアジャスタ135を介して、転
てつ棒136が駆動され、前記分岐器の先端鎖錠装置と
協働して、定位側トングレール133と反位側トングレ
ール134を駆動して、トングレールを転換する。
【0070】なお、特殊クランク123は、駆動レバー
123a、ローラ123b、直角クランク123cを有
する逆エスケープクランプを構成しており、更に、直角
クランク123cは接続かん124を介して、以下に示
す分岐器の先端鎖錠装置が設けられる。
【0071】次に、本発明の第2実施例を示す分岐器の
先端鎖錠装置の要部構成について、説明する。
【0072】図14〜図19に示すように、101aは
定位側駆動かん、101bは反位側駆動かん、102a
は定位側鎖錠フック、102bは反位側鎖錠フック、1
03aは定位側鎖錠フックの下方凸部、103bは反位
側鎖錠フックの下方凸部、104aは定位側鎖錠フック
の枢支軸、104bは反位側鎖錠フックの枢支軸、10
6a−1,106a−2は定位側駆動かんのカム面、1
06a−3は定位側駆動かんのカム溝、106b−1,
106b−2は反位側駆動かんのカム面、106b−3
は反位側駆動かんのカム溝、107は接続ロッド、10
8a−1,108a−2は定位側鎖錠フックの第1及び
第2鎖錠部、108b−1,108b−2は反位側鎖錠
フックの第1及び第2鎖錠部、109aは定位側肘金、
109bは反位側肘金、122はクランク座、131は
定位側基本レール、132は反位側基本レールである。
また、127は定位側鎖錠器本体、128は絶縁板、
129は反位側鎖錠器本体、130はフロントロッド、
140はリミット検出部、141はリミットスイッチ、
142は検知伝達クランク、143は取付けボルト、1
45はジョーピン、151は枕木、152は床板、15
3,154はばねである。
【0073】このように、この実施例では、電気転てつ
機の動力で逆エスケープクランクを介して、駆動かんを
移動させて鎖錠フックを制御する。トングレール先端に
取り付けた肘金の鎖錠フックが引っ掛かることのできる
部分を、トングレールの温度伸縮方向に長くすること
で、トングレールの温度伸縮による影響を吸収するよう
になっている。
【0074】また、鎖錠は肘金に鎖錠フックを引っ掛け
ることで行われる。そして鎖錠フックが肘金に引っ掛か
らない場合には、スライダー内部の緩衝ばねが働いて、
鎖錠フックを無理に肘金に引っ掛けることのないように
なっている。
【0075】以下、本発明の第2実施例を示す分岐器の
転てつ動作を図20〜図24を参照しながら説明する。
【0076】まず、定位側鎖錠状態は、図20に示すよ
うに、定位側トングレール133は、定位側基本レール
131に接着し、定位側トングレール133は定位側基
本レール131に連結されており、定位側鎖錠フックの
下方凸部103aは、定位側駆動かん101aのカム面
106a−1と106b−2を乗り越えて、枢支軸10
4aを中心にして回動して押し上げられており、定位側
鎖錠フックの第1鎖錠部108a−1で定位側肘金10
9aが鎖錠されている。
【0077】一方、反位側においては、反位側鎖錠フッ
クの下方凸部103bは、反位側駆動かん101bのカ
ム面106b−2を乗り越えて枢支軸104bを中心に
して回動して押し上げられており、反位側鎖錠フックの
第2鎖錠部108b−2で定位側肘金109bが引っ掛
けられ鎖錠されている。この状態では、リミット検出部
140が枢支軸104a,104bを中心として回動し
て下がり、検知伝達クランク142を駆動して、リミッ
トスイッチ141が動作して、定位側鎖錠状態であるこ
とを照査するとともに、確実な鎖錠が行われている。
【0078】次に、電気転てつ機120が反位側へ転換
を開始すると、電気転てつ機120とリンク121で接
続された逆エスケープクランク123が右回転して駆動
かんを反位側へ移動させる。つまり、図21に示すよう
に、直角クランク123cの反時計方向への回転によ
り、駆動かん101a,101bは右側へ変位し、駆動
かん101a,101bのカム溝106a−3,106
b−3に鎖錠フックの下方凸部103a,103bは入
り込み、定位側鎖錠フックの第1鎖錠部108a−1は
定位側肘金109aから外れ、同様に、反位側鎖錠フッ
クの第2鎖錠部108b−2は反位側肘金109bから
外れ、解錠が行われる。
【0079】次に、図22に示すように、更に、直角ク
ランク123cの反時計方向への回転により、駆動かん
101a,101bは右側へ変位し、鎖錠フックの下方
凸部103a,103bは、カム溝106a−3,10
6b−3内をスライドする。
【0080】次に、定位側・反位側のトングレールは共
に解錠されているので、エスケープクランク126によ
って反位側へ転換される。つまり、図23に示すよう
に、更に、直角クランク123cの反時計方向への回転
により、駆動かん101a,101bは右側へ変位し、
反位側基本レール132に反位側トングレール134は
連結される。ここでは、駆動かん101a,101bの
カム溝106a−3,106b−3に、鎖錠フックの下
方凸部103a,103bは入り込んでおり、鎖錠フッ
クの下方凸部103a,103bは押し上げられてはい
ない。
【0081】次に、図24に示すように、更に、直角ク
ランク123cの反時計方向への回転により、駆動かん
101a,101bは右側へ変位し、反位側基本レール
132に反位側トングレール134は連結され、鎖錠さ
れる。つまり、鎖錠フックの下方凸部103a,103
bは、カム面106a−2,106b−2を乗り越え、
枢支軸104a,104bを中心にして回動して押し上
げられ、鎖錠フックの第2及び第1鎖錠部108a−
2,108b−1で肘金109a,109bが引っ掛け
られ、鎖錠される。この状態では、リミット検出部14
0が枢支軸104a,104bを中心として回動して下
がり、検知伝達クランク142を駆動して、リミットス
イッチ141が動作して、反位側鎖錠状態であることを
照査するとともに、確実な鎖錠を行うことになる。
【0082】なお、電気転てつ機が動作を停止した段階
でリミットスイッチ141が表示を送り、照査・鎖錠が
完了する。
【0083】トングレール先端と基本レールと接着状態
が悪い場合は、鎖錠フックが肘金に阻止され、駆動かん
内蔵のばね緩衝して、カム面が移動して鎖錠フック下
部を持ち上げることができなくなるために、リミットス
イッチが働かず、鎖錠完了表示が働かないために異常を
検知することができる。
【0084】この方式は、転換鎖錠システムとしてエス
ケープクランクとロック装置とによる鎖錠の独立二重系
を確保しており、ロック装置としての検知機能と鎖錠機
能も満足していると言える。
【0085】このように、基本レールに鎖錠フックを内
蔵した鎖錠器本体127及び129を取付け、駆動かん
101a,101bを鎖錠器本体127及び129のガ
イドに沿ってスライドできるように渡し、トングレール
が基本レールに接着した時には、肘金の鎖錠部に鎖錠フ
ックの鎖錠部が引っ掛かるように配置する。また、トン
グレールが開口した時には、鎖錠フックの鎖錠部を押さ
えるように配置する。そして、駆動かんがスライドする
ことで駆動かんのカム面が鎖錠フックを微小回転させ、
肘金の鎖錠部に引っ掛かったり押さえたりすることで、
鎖錠と照査を行うことができる。
【0086】上記したように、本発明によれば、鎖錠系
の摩耗箇所であるジョーピンの数を少なくし、ジョーピ
ンの摩耗による鎖錠系の不具合を減少させることによ
り、定期的な周期を延ばすことができる。
【0087】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0088】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
第1実施例によれば、トングレールに肘金を取付け、肘
金と鎖錠かんをピン接合すると摩耗箇所である接続点が
1か所となるので、ピン摩耗による先端鎖錠への不具合
は減少し、定期的な検査の周期を延ばすことができる。
【0089】また、従来の間接的な鎖錠方式に比べて、
本発明は、分岐器の先端部の直接的鎖錠方式としたの
で、基本レールとトングレールとを直接的に鎖錠するこ
とができ、より正確な照査・鎖錠を行うことができる。
【0090】本発明の第2実施例によれば、トングレー
ルに肘金を取付け、肘金と鎖錠フックによる鎖錠を行わ
せるようにしたので、構造を単純化することができると
ともに、より正確なトングレールの転換の照査及び鎖錠
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す分岐器の先端鎖錠装
置の要部構成図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す分岐器の全体平面図
である。
【図3】図2の左側面図(A−A線矢視図)である。
【図4】本発明の第1実施例を示す分岐器の先端鎖錠装
置の平面図である。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】図6は図4のB−B線断面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】図6のD−D線断面図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す分岐器の定位側鎖錠
状態を示す平面図である。
【図10】本発明の第1実施例を示す分岐器の定位側解
錠状態を示す平面図である。
【図11】本発明の第1実施例を示す分岐器の転換中の
状態を示す平面図である。
【図12】本発明の第1実施例を示す分岐器の転換終了
状態を示す平面図図である。
【図13】本発明の第1実施例を示す分岐器の反位側鎖
錠状態を示す平面図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す分岐器の全体平面
図である。
【図15】図14の左側面図(E−E線矢視図)であ
る。
【図16】本発明の第2実施例を示す分岐器の先端鎖錠
装置の平面図である。
【図17】図16のF−F線矢視図(断面図)である。
【図18】図16のG−G線矢視図(断面図)である。
【図19】図16の側面断面図である。
【図20】本発明の第2実施例を示す分岐器の定位側鎖
錠状態を示す正面図である。
【図21】本発明の第2実施例を示す分岐器の定位側解
錠状態を示す正面図である。
【図22】本発明の第2実施例を示す分岐器の転換中の
状態を示す正面図である。
【図23】本発明の第2実施例を示す分岐器の転換終了
状態を示す正面図である。
【図24】本発明の第2実施例を示す分岐器の反位側鎖
錠状態を示す正面図である。
【図25】従来の電気転てつ機の構成ブロック図であ
る。
【図26】従来の電気転てつ機の転換鎖錠機構を示す図
である。
【図27】従来のポイントの転換鎖錠方式を示す斜視図
である。
【図28】従来の電気転てつ機の転換鎖錠機構の斜視図
(機構定位の状態)である。
【図29】従来の電気転てつ機の転換鎖錠機構の動作を
示す図である。
【図30】従来の新幹線の電気転てつ機の転換鎖錠装置
の平面図である。
【図31】図30のH−H線矢視図である。
【符号の説明】
1a,101a 定位側駆動かん 1b,101b 反位側駆動かん 2a 定位側鎖錠かん 2b 反位側鎖錠かん 3a 定位側ガイド 3b 反位側ガイド 4a 定位側鎖錠駒 4b 反位側鎖錠駒 5a 定位側固定金具 5b 反位側固定金具 6a−1,6a−2,106a−1,106a−2
定位側駆動かんのカム面 6b−1,6b−2,106b−1,106b−2
反位側駆動かんのカム面 7,107 接続ロッド 8a−1,8a−2 定位側鎖錠かんの切欠き 8b−1,8b−2 反位側鎖錠かんの切欠き 9a,109a 定位側肘金 9b,109b 反位側肘金 10a 定位側ばね 10b 反位側ばね 11a 定位側ローラ 11b 反位側ローラ 12a 定位側ジョーピン 12b 反位側ジョーピン 13 長穴 20,120 電気転てつ機 20a,120a 動作かん 21,25,121,125 リンク 22,122 クランク座 23,123c 直角クランク 24,124 接続かん 24a,45,145 ジョーピン 26,126 エスケープクランプ 27,127 定位側鎖錠器本体 28,128 絶縁板 29,129 反位側鎖錠器本体 30,130 フロントロッド 31,131 定位側基本レール 32,132 反位側基本レール 33,133 定位側トングレール 34,134 反位側トングレール 35,135 スイッチアジャスタ 36,136 転てつ棒 41,141 リミットスイッチ 42 鎖錠検知ピン 43,143 取付ボルト 47 ばね受け 48 駆動かん受け金 51,151 枕木 52,152 床板 102a 定位側鎖錠フック 102b 反位側鎖錠フック 103a 定位側鎖錠フックの下方凸部 103b 反位側鎖錠フックの下方凸部 104a 定位側鎖錠フックの枢支軸 104b 反位側鎖錠フックの枢支軸 106a−3 定位側駆動かんのカム溝 106b−3 反位側駆動かんのカム溝 108a−1 定位側鎖錠フックの第1鎖錠部 108a−2 定位側鎖錠フックの第2鎖錠部 108b−1 反位側鎖錠フックの第1鎖錠部 108b−2 反位側鎖錠フックの第2鎖錠部 123 特殊クランク(逆エスケープクランプ) 123a 駆動レバー 123b ローラ 140 リミット検出部 142 検知伝達クランク 153,154 ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 育雄 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人 鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 西山 幸夫 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財 団法人 鉄道総合技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−10002(JP,A) 実開 昭62−163501(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 5/00 - 5/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道の分岐器の先端鎖錠装置において、 (a)転てつ機の動作により駆動される定位側駆動かん
    と、 (b)該定位側駆動かんに接続される接続ロッドと、 (c)該接続ロッドに接続される反位側駆動かんと、 (d)前記定位側駆動かんと協動する定位側鎖錠かん
    と、 (e)該定位側鎖錠かんに接続される定位側肘金と、 (f)該定位側肘金に固定される定位側トングレール
    と、 (g)前記反位側駆動かんと協動する反位側鎖錠かん
    と、 (h)該反位側鎖錠かんに接続される反位側肘金と、 (i)該反位側肘金に固定される反位側トングレールと
    備え、 (j)前記鎖錠かんにはトングレールの敷設方向への長
    穴を形成し、前記肘金に前記長穴に遊合するピンを設け
    て前記鎖錠かんと前記肘金を接続するとともに、前記駆
    動かんにはカム面を形成し、前記鎖錠かんには切欠きを
    形成し、前記カム面の凹部と切欠きとが合致すると鎖錠
    駒を変位させ、トングレールの転換を鎖錠することを特
    徴とする 分岐器の先端鎖錠装置。
  2. 【請求項2】 前記鎖錠駒の変位により、リミットスイ
    ッチを動作させ、トングレールの転換の照査及び鎖錠の
    表示を行うことを特徴とする請求項記載の分岐器の先
    端鎖錠装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動かんにはカム面を形成し、前記
    鎖錠かんには切欠きを形成し、前記カム面の凹部と切欠
    きとが合致すると鎖錠駒を変位させ、トングレールの転
    換を鎖錠し、前記駆動かんのカム面の変位により、前記
    鎖錠駒を押し上げ、解錠してなる請求項1又は2記載の
    分岐器の先端鎖錠装置。
  4. 【請求項4】 鉄道の分岐器の先端鎖錠装置において、 (a)転てつ機の動作により駆動される定位側駆動かん
    と、 (b)該定位側駆動かんに接続される接続ロッドと、 (c)該接続ロッドに接続される反位側駆動かんと、 (d)前記定位側駆動かんと協動する定位側鎖錠フック
    と、 (e)該定位側鎖錠フックと係合する定位側肘金と、 (f)該定位側肘金に固定される定位側トングレール
    と、 (g)前記反位側駆動かんと協動する反位側鎖錠フック
    と、 (h)該反位側鎖錠フックと係合する反位側肘金と、 (i)該反位側肘金に固定される反位側トングレールと
    備え、 (j)前記鎖錠フックには下方凸部と、上方に第1鎖錠
    部及び第2鎖錠部を形成し、前記下方凸部を駆動かんの
    カム面及びカム溝に係合させ、前記第1鎖錠部及び第2
    鎖錠部を前記肘金に係合させて鎖錠してなる分 岐器の先
    端鎖錠装置。
  5. 【請求項5】 前記鎖錠フックは、枢支軸を有し、前記
    下方凸部が回動可能であり、その下方凸部の回動に応動
    して、リミットスイッチを動作させ、トングレールの転
    換の照査及び鎖錠の表示を行うことを特徴とする請求項
    記載の分岐器の先端鎖錠装置。
  6. 【請求項6】 前記鎖錠フックには下方凸部と、上方に
    第1鎖錠部及び第2鎖錠部を形成し、前記下方凸部を駆
    動かんのカム面及びカム溝より離脱させ、前記第1鎖錠
    部及び第2鎖錠部を前記肘金に係合させて鎖錠し、前記
    駆動かんのカム面及びカム溝の変位により、前記下方凸
    部を前記カム溝に係合させて解錠してなる請求項記載
    の分岐器の先端鎖錠装置。
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