JP3442455B2 - 一方向クラッチの保持器の製造方法 - Google Patents

一方向クラッチの保持器の製造方法

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JP3442455B2 JP03837894A JP3837894A JP3442455B2 JP 3442455 B2 JP3442455 B2 JP 3442455B2 JP 03837894 A JP03837894 A JP 03837894A JP 3837894 A JP3837894 A JP 3837894A JP 3442455 B2 JP3442455 B2 JP 3442455B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、一方向クラッチの保
持器の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の一方向クラッチの保持器
の製造方法としては、図3に示すものがある。この製造
方法は、図3(A)に示す金属製の平板31を、図3(B)
に示すように、たらい形状に窪ませて窪み部材32を作
製する。次に、図3(C)に示すように、上記窪み部材
32の湾曲部33と35を略直角に屈曲させて、上記窪
み部材32の外形を略円柱形にする。次に、図3(D)に
示すように、上記窪み部材32の底36を打ち抜いて上
記底36に穴37を開け、この穴37にチャッキング部
材38を嵌合して上記窪み部材32を上記チャッキング
部材38に固定する。次に、図3(E)に示すように、上
記窪み部材32の側部32aに円周方向の所定のピッチ
で複数の窓40を形成し、さらに、上記底36の穴37
の周りの鍔41を切り取って、保持器42が形成され
る。 【0003】上記保持器42の窓40には一方向クラッ
チの係合部材が嵌め込まれて、外輪と内輪の間に配置さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の一方向クラッチの保持器の製造方法では、一方向ク
ラッチの外保持器と内保持器を製造するときには、それ
ぞれ、別個の材料を用いて、別個の工程で作製しなけれ
ばならないから、材料の歩留が低下し、プレス加工の工
程数が増加し、プレス金型の費用が増大するという問題
がある。 【0005】そこで、この発明の目的は、外保持器と内
保持器を1個の材料から同時平行して作製することがで
き、製造コストを大幅に低減することができる一方向ク
ラッチの保持器の製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の一方向クラッチの保持器の製造方法は、
金属製の平板を窪ませて、開口縁部および第1の径の第
1内周面を含む第1部分と、上記第1部分から深さ方向
段部を介して連なり、上記第1の径よりも小さな第2
の径の第2内周面を含む第2部分とを有する窪みを形成
し、上記第1部分と上記第2部分とを、上記段部の上記
第2部分に近接した部分にて切り離し、上記第1部分を
外保持器に成形し、上記第2部分に連なる底を打ち抜い
て第2部分を内保持器に成形することを特徴としてい
る。 【0007】 【作用】この発明の一方向クラッチの保持器の製造方法
は、上記金属製の平板を2段に窪ませて、第1の径を有
する第1部分と、第1の径よりも小さな第2の径を有す
る第2部分とを形成して、上記第1部分を外保持器に成
形し、第2部分を内保持器に成形する。したがって、こ
の発明によれば、1つの金属製の平板を、1つのプレス
工程で窪ませることによって、外保持器になる第1部分
と内保持器になる第2部分を形成できる。 【0008】したがって、この発明によれば、外保持器
と内保持器を1個の材料から同時平行して作製すること
ができる。したがって、材料歩留を向上でき、かつ、プ
レスの総工程数の削減および金型費用の削減を実現でき
るから、製造コストを大幅に低減することができる 【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。 【0009】この発明の一方向クラッチの保持器の製造
方法の実施例を、図1(A)〜(E)および図2(F)〜(M)
を順に参照しながら説明する。 【0010】まず、図1(A)に示す冷間圧延鋼SPCC
製の平板1を、図1(B)に示すように、プレス機で2段
に窪ませる。この2段の窪み10は、第1の径の第1内
周面2aを含む第1部分2と、上記第1部分2から深さ
方向に連なり、上記第1の径よりも小さな第2の径の第
2内周面3aを含む第2部分3とを有する。 【0011】次に、図1(C)に示すように、上記窪み1
0の開口10aの湾曲した縁部5をさらに屈曲させて軸
方向に対して略直角に形成し、同時に、上記第1部分2
と第2部分3とに連なる段部6をさらに屈曲させ、同時
に、上記第2部分3から底8に連なる湾曲部7をさらに
屈曲させる。 【0012】次に、図1(D)に示すように、上記縁部5
に対して僅かに傾いている角度まで上記段部6をさらに
曲げ、同時に、上記底8に連なる湾曲部7をさらに屈曲
させて軸方向に対して略直角にする。 【0013】次に、図1(E)に示すように、上記第1部
分2と第2部分3に連なる段部6の上記第2部分3に近
接した部分をプレス機で切断して、第1部分2と第2部
分3を切り離し、同時に、上記第2部分3に連なる底8
をプレス機で打ち抜いて、穴11を開ける。 【0014】上記図1(A)〜図1(E)に示した工程を
前工程とする。この前工程では、外保持器になる第1部
分2と内保持器になる第2部分3とを一体的に取り扱う
ことができる。そして、上記第1部分2と第2部分3と
を切り離した後は、図2に示す後工程に進む。この後工
程では、上記第1部分2と第2部分3とは、別体に取り
扱われる。図2(F)〜図2(K)に第1部分2を外保持器
に形成する後工程を示し、図2(L)〜図2(M)に第2部
分3を内保持器に形成する後工程を示す。 【0015】上記後工程では、図2(F)に示す第1部分
2は、図2(G)に示すように、段部6が切り取られる。
次に、図2(H)に示すように、上記縁部5を短く切り詰
めると同時に、上記縁部5の互いに周方向に180°位
相がずれた2箇所に径方向の切り欠き12,13を形成
する。 【0016】次に、図2(I)に示すように、上記第1部
分2の所定の位置Zに打刻を施す。次に、図2(J)に示
すように、上記第1部分2の側部に、周方向に所定のピ
ッチで複数の窓14を形成する。このとき、上記2つの
切り欠き12,13にチャッキング部材(図示せず)を嵌
合して固定する。この切り欠き12と13とが形成され
ているので、チャッキング部材の嵌合が容易である。し
たがって、窓開け加工のための位置決めを容易にでき
る。次に、図2(K)に示すように、上記第1部分2の縁
部5をさらに短く切り詰めて、上記縁部5を所定の寸法
にして、外保持器15が形成される。 【0017】一方、上記第1部分2から切り離された第
2部分3に、図2(L)に示すように、側部に周方向に
所定のピッチで複数の窓17を形成する。このとき、上
記底8に形成した穴11にチャッキング部材(図示せず)
を嵌合させて上記第2部分3を固定する。上記底8に穴
11が形成されているので、第2部分3に上記チャッキ
ング部材を容易に嵌合できる。したがって、上記窓開け
時の位置決めが容易である。なお、第2部分3の先端内
径部は、切離し時に拡開する方向に球面状Rとなってい
るが、このままの状態としておいてもよいし、必要によ
り平坦状に成形してもよい。 【0018】次に、図2(M)に示すように、上記第2部
分3の底8の穴10の周囲の鍔18を切り取って、僅か
な寸法の屈曲部20だけを残して、内保持器21が形成
される。 【0019】このように、この実施例によれば、1つの
金属製の平板1を、1つのプレス工程で2段に窪ませる
ことによって、外保持器15になる第1部分2と内保持
器21になる第2部分3を同時に形成できる。 【0020】したがって、この実施例によれば、外保持
器15と内保持器21を1個の材料(平板1)から同時平
行して作製することができる。したがって、材料歩留を
向上でき、かつ、プレスの総工程数の削減および金型費
用の削減を実現できるから、製造コストを大幅に低減す
ることができる尚、上記実施例では、外保持器15の製
造の後工程において、切り欠き12,13を形成するた
めに縁部5を2段階に切除したが、縁部5を1段階で切
除して所定の寸法にしてもよい。また、内保持器21の
製造工程において、図1(E)と図2(M)に示すように、
底8を2段階に切除して、最初に形成した穴11をチャ
ッキング用の穴にしたが、底8を1度の切除で所定の寸
法にしてもよい。また、図2(I)の打刻工程はなくても
よい。また、平板1の金属材料として、冷間圧延鋼板を
用いたが、炭素鋼などの他の鋼板を用いてもよく、さら
には、銅板やその他のどのような金属材料を用いてもよ
い。 【0021】 【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の一
方向クラッチの保持器の製造方法は、金属製の平板を窪
ませて、開口縁部および第1の径の第1内周面を含む第
1部分と、上記第1部分から深さ方向に段部を介して
なり、上記第1の径よりも小さな第2の径の第2内周面
を含む第2部分とを有する窪みを形成し、上記第1部分
と上記第2部分とを、上記段部の上記第2部分に近接し
た部分にて切り離し、上記第1部分を外保持器に成形
し、上記第2部分に連なる底を打ち抜いて第2部分を内
保持器に成形する。 【0022】すなわち、この発明は、金属製の平板を2
段に窪ませて、第1の径を有する第1部分と、第1の径
よりも小さな第2の径を有する第2部分とを形成して、
上記第1部分を外保持器に成形し、第2部分を内保持器
に成形する。 【0023】したがって、この発明によれば、1つの金
属製の平板を、1つのプレス工程で窪ませることによっ
て、外保持器になる第1部分と内保持器になる第2部分
を形成できる。 【0024】したがって、この発明によれば、外保持器
と内保持器を1個の材料から同時平行して作製すること
ができる。したがって、材料歩留を向上でき、かつ、プ
レスの総工程数の削減および金型費用の削減を実現でき
るから、製造コストを大幅に低減することができる
【図面の簡単な説明】 【図1】 この発明の一方向クラッチの保持器の製造方
法の実施例の前工程を説明する工程図である。 【図2】 上記実施例の後工程を説明する工程図であ
る。 【図3】 従来の一方向クラッチの保持器の製造方法を
説明する工程図である。 【符号の説明】 1…金属製の平板、2…第1部分、2a…第1内周面、
3…第2部分、3a…第2内周面、5…縁部、6…段
部、7…湾曲部、8…底、10…窪み、10a…開口、
11…穴、12,13…切り欠き、14,17…窓、1
5…外保持器、18…鍔部、20…屈曲部、21…内保
持器。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/86 - 53/88 B21D 22/20 - 22/30 B21D 53/12 B21D 53/16 B21D 53/26 F16D 41/07

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 金属製の平板を窪ませて、開口縁部およ
    第1の径の第1内周面を含む第1部分と、上記第1部
    分から深さ方向に段部を介して連なり、上記第1の径よ
    りも小さな第2の径の第2内周面を含む第2部分とを有
    する窪みを形成し、 上記第1部分と上記第2部分とを、上記段部の上記第2
    部分に近接した部分にて切り離し、 上記第1部分を外保持器に成形し、 上記第2部分に連なる底を打ち抜いて第2部分を内保持
    器に成形することを特徴とする一方向クラッチの保持器
    の製造方法。
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