JP3442444B2 - 車両用乗員保護装置 - Google Patents

車両用乗員保護装置

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JP3442444B2 JP30684093A JP30684093A JP3442444B2 JP 3442444 B2 JP3442444 B2 JP 3442444B2 JP 30684093 A JP30684093 A JP 30684093A JP 30684093 A JP30684093 A JP 30684093A JP 3442444 B2 JP3442444 B2 JP 3442444B2
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泰男 斉藤
聡 吉田
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、例えば車両の乗員を
衝突事故から保護するエアバッグ、特に複数の点火用雷
管を有する車両用乗員保護装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車両用乗員保護装置を図2に基づ
き説明する。図2において、1は車載バッテリ、2は前
記バッテリ1の出力電圧を昇圧して出力するDC・DC
コンバータで、その入力端子は第1逆流防止用ダイオー
ド3を介して前記バッテリ1に接続されている。4は第
2逆流防止用ダイオードで、アノードが前記バッテリ1
に接続され、またカソードが後述の第3逆流防止用ダイ
オード5のカソードに接続されている。なお、前記第1
及び第2逆流防止用ダイオード3、4のアノードとバッ
テリ1との接続ラインには図示されないイグニッション
スイッチが1つ介挿されている。また、第3逆流防止用
ダイオード5のアノードは前記DC・DCコンバータ2
の出力端子に接続されている。 【0003】6は第1バックアップコンデンサで、突入
電流防止用抵抗7を介して前記第2及び第3逆流防止用
ダイオード4、5のカソードに接続されている。8、9
は並列接続された第1及び第2放電用ダイオードで、そ
れらのアノードが前記バックアップコンデンサ6の非接
地側端子に接続され、かつカソードは前記突入電流防止
用抵抗7と第3逆流防止用ダイオード5との接続点に接
続されている。 【0004】10は第4逆流防止用ダイオードで、アノ
ードが前記バッテリ1に接続され、またカソードが後述
の第5逆流防止用ダイオード11のカソードに接続され
ている。第5逆流防止用ダイオード11のアノードは、
前記DC・DCコンバータ2の出力端子に接続されてい
る。12は第2バックアップコンデンサで、突入電流防
止用抵抗13を介して前記第4及び第5逆流防止用ダイ
オード10、11のカソードに接続されている。 【0005】14、15は並列接続された第3、第4放
電用ダイオードで、それらのアノードが前記バックアッ
プコンデンサ11の非接地側端子に接続され、かつカソ
ードが前記突入電流防止用抵抗13と第5逆流防止用ダ
イオード11との接続点に接続されている。なお、第2
及び第3逆流防止用ダイオード4、5、第1バックアッ
プコンデンサ6、第1突入電流防止用抵抗7、第1、第
2放電用ダイオード8、9による第1回路は、第4及び
第5逆流防止用ダイオード10、11、第2バックアッ
プコンデンサ12、第2突入電流防止用抵抗13、第
3、第4放電用ダイオード14、15による第2回路と
同一機能を有して並列的に接続されている。また、この
第1及び第2回路、前記バッテリ1、第1逆流防止用ダ
イオード3、DC・DCコンバータ2によって電源回路
16が構成されている。 【0006】17は第1スイッチ回路で、その入力端子
は前記第1回路の出力端子、即ち第2及び第3逆流防止
用ダイオード4、5並びに第1、第2放電用ダイオード
8、9のカソードに接続されて、後述の第1雷管21へ
の電流供給量を制限する。18は前記第1スイッチ回路
17と同一機能を有する第2スイッチ回路で、その入力
端子は前記第2回路の出力端子、即ち第4及び第5逆流
防止用ダイオード10、11並びに第3、第4放電用ダ
イオード14、15のカソードに接続されて、後述の第
2雷管22への電流供給量を後述のマイクロコンピュー
タ19からの信号によって制限する。 【0007】19はマイクロコンピュータで、端子Aに
供給される加速度信号(衝突時に発生する)に基づいて
衝突事故の大きさを判断して通電制御回路20を介して
前記第1及び第2スイッチ回路17、18のそれぞれを
所定時間、オンせしめる。 【0008】21、22は第1及び第2雷管で、それぞ
れの一端はそれぞれに対応する第1及び第2スイッチ回
路17、18の出力端子に接続されている。また、この
第1及び第2雷管21、22のそれぞれの他端は、対応
する第1及び第2ダイオード23、24を介して機械式
加速度スイッチ25の一端に接続されている。加速度ス
イッチ25は、加速度を受けて変位するマグネットの磁
気力によって、その入出力間がオン、オフ制御されるも
ので、その他端は接地されている。 【0009】上記構成において、マイクロコンピュータ
19が端子Aに供給される加速度信号に基づいて重大事
故が発生したと判断し、かつ加速度スイッチ25が閉成
されている場合には、マイクロコンピュータ19は所定
時間の間、通電制御回路20をオンすることによって、
第1及び第2スイッチ回路17、18をそれぞれオンせ
しめる。 【0010】この時、電源回路16が正常に作動してい
る場合には、DC・DCコンバータ2からの出力電流
は、第3逆流防止用ダイオード5、第1スイッチ回路1
7、第1雷管21、ダイオード23、加速度スイッチ2
5の順に流れると共に、第5逆流防止用ダイオード1
1、第2スイッチ回路18、第2雷管22、ダイオード
24、加速度スイッチ25の順にも流れる。 【0011】また、例えば衝突によってバッテリ1が破
壊された場合には、DC・DCコンバータ2からの出力
電流の供給に替えて、第1及び第2バックアップコンデ
ンサ6、12のそれぞれに充電された電荷が、第3逆流
防止用ダイオード5、第1スイッチ回路17、第1雷管
21、ダイオード23、加速度スイッチ25の順に流れ
ると共に、第5逆流防止用ダイオード11、第2スイッ
チ回路18、第2雷管22、ダイオード24、加速度ス
イッチ25の順にも流れ、それぞれのエアバック等を作
動せしめる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな車両用乗員保護装置にあっては、それぞれの放電用
ダイオードに冗長性を持たせて設計していたためにコス
トアップになるという問題点があった。すなわち、これ
は冗長性を持たせない場合において、例えば放電用ダイ
オード8が破壊されて非導通状態になると放電路を確保
できず、また導通状態になるとバックアップコンデンサ
が初期時の突入電流によって早期に劣化してしまうとい
う問題点があった。また他方のダイオード14において
も同様であった。 【0013】この発明は、このような問題点に着目して
なされたもので、ダイオードの部品点数を省き、コスト
ダウンを図ると共に、放電用ダイオードの故障診断を可
能にして故障を早期に発見できるようにすることを目的
とする。 【0014】 【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用乗
員保護装置は、バッテリからの電圧を昇圧して出力する
DC・DCコンバータと、該DC・DCコンバータの出
力端子に並列接続された、複数の突入電流防止用抵抗と
バックアップコンデンサからなる第1及び第2直列回路
と、前記バッテリの出力端子にアノードが並列接続され
てなる第1及び第2ダイオードと、前記第1直列回路の
突入電流防止用抵抗とバックアップコンデンサとの接続
点にアノードが接続され、またカソードが前記第1ダイ
オードのカソードに接続されて該カソードが第1出力端
子を形成する第3ダイオードと、前記第2直列回路の突
入電流防止用抵抗とバックアップコンデンサとの接続点
にアノードが接続され、またカソードが第2ダイオード
のカソードに接続されて該カソードが第2出力端子を形
成する第4ダイオードと、該第3及び第4ダイオードの
それぞれのカソードによって形成される出力端子のそれ
ぞれに第1及び第2のスイッチ回路を介して接続された
第1及び第2雷管と、衝突に伴う加速度信号を入力して
該衝突の大きさを判断して、必要に応じて前記第1及び
第2のスイッチ回路のそれぞれにトリガ信号を供給する
と共に、かつ前記第1及び第2のスイッチ回路と前記第
3及び第4ダイオード(8)、(14)のそれぞれの接
続点の電圧値とDC・DCコンバータ2の出力電圧との
対比により第3及び第4ダイオード(8)、(14)の
非導通状態の故障を、また充電が開始された直後におけ
る前記接続点における電圧の立ち上がり状態監視するこ
とにより第3及び第4ダイオード(8)、(14)のシ
ョート状態の故障を診断して故障報知信号を出力するマ
イクロコンピュータとを備えてなる。 【0015】 【作用】この発明における車両用乗員保護装置による
と、放電用ダイオード8、14が非導通(断線)状態の
故障を発生した場合には、放電用ダイオード8のカソー
ド側の電圧値がバッテリ1の出力電圧まで低下するの
で、それをマイクロコンピュータ26が監視することに
よって放電用ダイオード8、14の故障診断ができる。
また導通(ショート)状態の故障を発生した場合には、
充電電圧の立ち上がりが早くなるので、それをマイクロ
コンピュータ26が監視することによって放電用ダイオ
ード8、14の故障診断ができる。 【0016】 【実施例】以下、この発明を図1に基づいて説明する。
なお図1に基づいて構成を説明するが、図2において説
明したものと同一構成のもの、または均等なものには同
一符号を付してその説明を省略し、異なる構成について
のみ説明する。 【0017】すなわち、図1において、図2における第
3及び第5逆流防止用ダイオード5、11が省略され、
それに伴って、放電用ダイオード8、14のカソード側
の電源ラインのX点及びY点が故障診断のためにマイク
ロコンピュータ26に接続されている。 【0018】すなわち、このマイクロコンピュータ26
は、図2におけるマイクロコンピュータ19の機能に故
障診断機能が追加されているものである。換言すると、
マイクロコンピュータ26の故障診断機能は、放電用ダ
イオード8、16のそれぞれのカソードと、それぞれの
放電用ダイオード8、14に接続される第1及び第2ス
イッチ回路17、18の入力端子との接続ライン上のX
点及びY点のそれぞれの点の電圧値が、定常時において
DC・DCコンバータ2の出力電圧に一致しているか否
かを監視して、バッテリ1の出力電圧まで低下した場合
は、放電用ダイオード8、14が非導通状態になって故
障したと判断してZ端子からその旨を示す故障報知信号
を出力する。 【0019】また、イグニッションスイッチがオンさ
れ、バックアップコンデンサ6、12に充電が開始され
た直後におけるX点及びY点のそれぞれの点における電
圧の立ち上がり状態が所定よりも早くなった場合には放
電用ダイオード8、14が導通状態になって故障したと
判断してZ端子からその旨を示す故障報知信号を出力す
る。これは放電用ダイオード8、14が導通状態になっ
た場合には突入電流防止用抵抗7、13を介さずに第2
及び第4逆流防止用ダイオード4、10を介してバック
アップコンデンサ6、12が直接バッテリ1から充電さ
れる部分が多くなるためである。 【0020】 【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ダイオードの部品点数が省け、かつコストダウン
が図れると共に、放電用ダイオードの故障診断を可能に
して故障を早期に発見できるという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例の示す回路説明図である。 【図2】従来の回路の説明図である。 【符号の説明】 2 DC・DCコンバータ 3、4、10 逆流防止用ダイオード 6、12 バックアップコンデンサ 7、13 突入電流防止用抵抗 8、14 放電用ダイオード 17、18 スイッチ回路(電流制限回路) 20 通電制御回路 21、22 雷管 25 加速度スイッチ 26 マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 淳 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 株 式会社カンセイ内 (56)参考文献 特開 平5−34399(JP,A) 特開 平7−108899(JP,A) 実開 平4−69356(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 バッテリ(1)からの電圧を昇圧して出
    力するDC・DCコンバータ(2)と、該DC・DCコ
    ンバータの出力端子に並列接続された、複数の突入電流
    防止用抵抗(7、13)とバックアップコンデンサ
    (6、12)からなる第1及び第2直列回路と、前記バ
    ッテリ(1)の出力端子にアノードが並列接続されてな
    る第1及び第2ダイオード(4)、(10)と、前記第
    1直列回路の突入電流防止用抵抗(7)とバックアップ
    コンデンサ(6)との接続点にアノードが接続され、ま
    たカソードが前記第1ダイオード(4)のカソードに接
    続されて該カソードが第1出力端子を形成する第3ダイ
    オード(8)と、前記第2直列回路の突入電流防止用抵
    抗(13)とバックアップコンデンサ(12)との接続
    点にアノードが接続され、またカソードが第2ダイオー
    ド(10)のカソードに接続されて該カソードが第2出
    力端子を形成する第4ダイオード(14)と、該第3及
    び第4ダイオード(8)、(14)のそれぞれのカソー
    ドによって形成される出力端子のそれぞれに第1及び第
    2のスイッチ回路(17)、(18)を介して接続され
    た第1及び第2雷管(21)、(22)と、衝突に伴う
    加速度信号を入力して該衝突の大きさを判断して、必要
    に応じて前記第1及び第2のスイッチ回路(17)、
    (18)のそれぞれにトリガ信号を供給すると共に、か
    前記第1及び第2のスイッチ回路と前記第3及び第4
    ダイオード(8)、(14)のそれぞれの接続点の電圧
    値とDC・DCコンバータ2の出力電圧との対比により
    第3及び第4ダイオード(8)、(14)の非導通状態
    の故障を、また充電が開始された直後における前記接続
    点における電圧の立ち上がり状態監視することにより第
    3及び第4ダイオード(8)、(14)のショート状態
    の故障を診断して故障報知信号を出力するマイクロコン
    ピュータ(26)とを備えてなることを特徴とする車両
    用乗員保護装置。
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