JP3442329B2 - 球面付きシャフトの球面加工装置 - Google Patents

球面付きシャフトの球面加工装置

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JP3442329B2
JP3442329B2 JP33692599A JP33692599A JP3442329B2 JP 3442329 B2 JP3442329 B2 JP 3442329B2 JP 33692599 A JP33692599 A JP 33692599A JP 33692599 A JP33692599 A JP 33692599A JP 3442329 B2 JP3442329 B2 JP 3442329B2
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儀三郎 近藤
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西部自動機器株式会社
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車部品
やアキシャルプランジャーポンプなどに使用される鉄系
材料からなる球面付きシャフトの球面加工装置に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、例えば自動車部品やアキシャ
ルプランジャーポンプなどに使用されている先端に球面
を持つシャフト、所謂球面付きシャフトの前記球面部表
面を加工する場合、先端が円形の砥石の端面を前記球面
部に押し当て、シャフトをその軸芯を中心に回転させな
がら砥石の回転により前記球面部表面を研磨しているの
が現状である。具体的には、前記球面部はその先端中心
部が偏平であり、この偏平部と前記シャフトとの繋がり
部を除く範囲で球面部表面が研磨される。つまり、前記
円形の砥石の端面は少なくとも前記偏平部と前記シャフ
トとの繋がり部との間を直線で結んだ長さと同じ長さの
外径を備え、且つ前記シャフトの球面部に合うように凹
入する球面状に形成されている。そして、砥石の端面を
偏平部と前記シャフトとの繋がり部との間の球面部表面
に押し当てて球面部表面を研磨するのであり、そのとき
シャフトをその軸芯を中心に回転させることにより球面
部表面全体に亘って研磨されることになる。 【0003】ところで、かかる従来技術にあっては、同
じ位置で回転する砥石に対してシャフトも同じ位置で砥
石に対して所定の角度を保ちながら回転するため、砥石
の端面は少なくとも前記球面部の偏平部と前記シャフト
との繋がり部との間を直線で結んだ長さと同じ長さの外
径を備える必要があり、外径が大きな砥石を用意しなけ
ればならないという問題や、砥石の端面の外周のエッジ
部が欠損したりすると、前記球面部の偏平部と前記シャ
フトとの繋がり部の全域に亘って研磨できないという問
題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、球面部の大きさに比べて外径の小
さな砥石で、しかも砥石の端面の外周のエッジ部が欠損
しても球面部表面全体に亘って研磨できるようにするこ
とを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、球面付きシャフトの先端の球面部を受ける
べく互いに平行な左右の回転軸に取り付けられた左右の
ローラと、球面付きシャフトのシャフト部を受けるべく
前記各回転軸に前記各ローラに隣接して取り付けられた
偏芯内輪とこの各偏芯内輪にベアリングを介してフリー
に回転自在に取り付けられた左右の球面外輪とを備え、
前記左右の球面外輪が互いに対称的に遠近移動するよう
に構成してこの左右の球面外輪で球面付きシャフトのシ
ャフト部を受けるように構成し、さらに端面が前記球面
部に合うように凹入する球面状に形成された端面を持つ
砥石を備えて、この砥石の端面を前記球面部表面に押し
当てながら砥石を回転させるように構成したことを要旨
とするものである。 【0006】この構成により、球面付きシャフトの球面
部を左右のローラで受けるとともに球面付きシャフトの
シャフト部を左右の球面外輪で受けながら回転させるこ
とにより、球面付きシャフトのシャフト部は揺動して砥
石により球面部の表面全体に亘って研磨することがで
き、前記従来例のように同じ位置で回転する砥石に対し
て同じ位置で砥石に対して所定の角度を保ちながらシャ
フトが回転するようにしたものに対して、球面部の大き
さに比べて外径の小さな砥石で、しかも砥石の端面の外
周のエッジ部が欠損しても球面部表面全体に亘って研磨
することができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。先ず、図1〜図4に示す
第1の実施の形態について説明すると、1は駆動源に繋
がる回転軸2に取り付けられた円筒型ローラ、3は駆動
源に繋がり前記回転軸2と平行な回転軸4に取り付けら
れたV型ローラで、鉄系材料で作られた球面付きシャフ
ト5の先端の球面部6は前記円筒型ローラ1表面で1点
で受けられるとともに前記V型ローラ3のV溝部3a両
側で2点で受けられるように構成されている。つまり、
球面付きシャフト5の先端の球面部6は互いに平行な左
右のローラ(円筒型ローラ1、V型ローラ3)により3
点で受けられるように構成されている。7は前記円筒型
ローラ1を取り付ける回転軸2に円筒型ローラ1に隣接
して取り付けられた偏芯内輪で、この偏芯内輪7にベア
リング8を介して球面外輪9が偏芯内輪7に対してフリ
ーに回転自在に取り付けられている。10は前記V型ロ
ーラ3を取り付ける回転軸4にV型ローラ3に隣接して
取り付けられた偏芯内輪で、この偏芯内輪10にベアリ
ング11を介して球面外輪12が偏芯内輪10に対して
フリーに回転自在に取り付けられている。具体的には、
左右の球面外輪9,12が互いに対称的に遠近移動する
ように、予め回転軸2および4に対する偏芯内輪7およ
び10の取り付け状態が定められている。そして、これ
ら隣り合う球面外輪9および球面外輪12で球面付きシ
ャフト5のシャフト部13が受けられ、前記回転軸2お
よび回転軸4とともに回転する偏芯内輪7および偏芯内
輪10の回転により前記球面外輪9および球面外輪12
が図3二点鎖線で示すように互いに対称的に遠近移動す
る状態で回転することによりシャフト部13が図4矢印
方向に揺動するようになっている。ところで、前記球面
付きシャフト5の先端の球面部6はその先端中心部6a
が偏平であり、カップ型砥石14の端面を前記偏平な先
端中心部6aと前記シャフト部13との繋がり部との間
の球面部6表面に押し当て、砥石14を回転させるとと
もに、球面付きシャフト5を前記円筒型ローラ1および
前記V型ローラ3で受け且つ前記球面外輪9および球面
外輪12で受けながら回転ならびに揺動させることによ
り、球面部6の表面全体に亘って研磨することになる。 【0008】また、前記砥石14は砥石ホルダー15に
取り付けられ、その外径は前記球面部6の偏平な先端中
心部6aと前記シャフト部13との繋がり部との間を直
線で結んだ長さよりも小さくなっている。なお図中、1
6および17は前記ベアリング8および11の外れ防止
リング、18および19は前記球面外輪9および球面外
輪12の外れ防止リングである。 【0009】また、図面に示す実施の形態では、球面付
きシャフト5の先端の球面部6は前記円筒型ローラ1側
で1点、前記V型ローラ3のV溝部3a両側で2点、合
計3点で受けられるように構成されているが、円筒型ロ
ーラ1に代えて、前記V型ローラ3と同様のV型ローラ
を用い、球面部6を4点で受けるように構成することも
可能である。 【0010】さらに、図面には示されていないが、前記
球面付きシャフト5のシャフト部13を下方に押し付
け、シャフト部13が前記球面外輪9,12から跳ね上
がるのを防止するために、ばねなどの弾性体を用いた押
さえ手段、あるいはシリンダー装置などによる押さえ手
段が設けられる。 【0011】ところで、前記球面付きシャフト5として
は例えば自動車シャーシのボールスタッドやアキシャル
プランジャーポンプのピストンなどが挙げられる。そし
て、本発明の球面加工装置の加工精度について説明する
と、例えば球面部径45mm、真球度10〜20μm、
面粗度Ra2μmのボールスタッドの球面部を本発明の
球面加工装置によって加工した場合、真球度0.5μm
以下、面粗度Ra0.01μm以下に加工することがで
きた。球面部をこのような精度に仕上げることにより、
球面部に接する部品の摩耗が減少し、ガタなどの発生が
少なくなる。 【0012】図5は本発明の第2の実施の形態を示して
おり、前記第1の実施の形態と異なる点は前記第1の実
施の形態では本装置により加工される前記球面付きシャ
フト5の先端の球面部6の先端中心部6aが偏平に形成
されているが、第2の実施の形態では球面付きシャフト
5の先端の球面部6の先端中心部に偏平部分は存在せ
ず、球面状に形成されている。このような球面付きシャ
フト5の球面部6表面を加工するに際し、砥石の大きさ
や球面付きシャフト5の揺動高さを設定することにより
容易に対応させることができる。 【0013】さらに、前記第1および第2の実施の形態
では1本の球面付きシャフト5の球面部6を研磨加工す
る1組の球面加工装置について説明したが、図6に示す
第3の実施の形態のように回転軸2および回転軸4を延
長させ、2本の回転軸2,4上に2組以上の球面加工装
置を構成することも可能である。このように2本の回転
軸2,4上に2組以上の球面加工装置を構成することに
より、同一軸芯上で複数本の球面付きシャフト5の球面
部6の研磨加工を行なうことができ、球面部6の軸芯が
正確に出る。 【0014】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、球面付き
シャフトの球面部を左右のローラで受けるとともに球面
付きシャフトのシャフト部を左右の球面外輪で受けなが
ら回転させることにより、球面付きシャフトのシャフト
部は揺動して砥石により球面部の表面全体に亘って研磨
することができ、前記従来例のように同じ位置で回転す
る砥石に対して同じ位置で砥石に対して所定の角度を保
ちながらシャフトが回転するようにしたものに対して、
球面部の大きさに比べて外径の小さな砥石で、しかも砥
石の端面の外周のエッジ部が欠損しても球面部表面全体
に亘って研磨することができる。さらに、球面付きシャ
フトの球面部を受ける左右のローラの外径寸法を変える
ことで、球面付きシャフトの回転数と揺動数の比を任意
に設定できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施の形態における球面付きシ
ャフトの球面加工装置の平面図である。 【図2】同要部破断平面図である。 【図3】同正面図である。 【図4】同球面付きシャフトと砥石との関係を示す要部
破断側面図である。 【図5】本発明の第2の実施の形態における球面付きシ
ャフトの球面加工装置の平面図である。 【図6】本発明の第3の実施の形態における球面付きシ
ャフトの球面加工装置の平面図である。 【符号の説明】 1 円筒型ローラ 2 回転軸 3 V型ローラ 4 回転軸 5 球面付きシャフト 6 球面部 6a 先端中心部 7 偏芯内輪 8 ベアリング 9 球面外輪 10 偏芯内輪 11 ベアリング 12 球面外輪 13 シャフト部 14 砥石

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】球面付きシャフトの先端の球面部を受ける
    べく互いに平行な左右の回転軸に取り付けられた左右の
    ローラと、球面付きシャフトのシャフト部を受けるべく
    前記各回転軸に前記各ローラに隣接して取り付けられた
    偏芯内輪とこの各偏芯内輪にベアリングを介してフリー
    に回転自在に取り付けられた左右の球面外輪とを備え、
    前記左右の球面外輪が互いに対称的に遠近移動するよう
    に構成してこの左右の球面外輪で球面付きシャフトのシ
    ャフト部を受けるように構成し、さらに端面が前記球面
    部に合うように凹入する球面状に形成された端面を持つ
    砥石を備えて、この砥石の端面を前記球面部表面に押し
    当てながら砥石を回転させるように構成したことを特徴
    とする球面付きシャフトの球面加工装置。
JP33692599A 1999-11-29 1999-11-29 球面付きシャフトの球面加工装置 Expired - Fee Related JP3442329B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104259966A (zh) * 2014-09-18 2015-01-07 洛阳巨优机床有限公司 一种数控圆锥滚子球基面磨床的上下导轮升降系统

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CN104259966A (zh) * 2014-09-18 2015-01-07 洛阳巨优机床有限公司 一种数控圆锥滚子球基面磨床的上下导轮升降系统

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