JP3442238B2 - デフォルメ地図作成装置 - Google Patents

デフォルメ地図作成装置

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JP3442238B2
JP3442238B2 JP29120396A JP29120396A JP3442238B2 JP 3442238 B2 JP3442238 B2 JP 3442238B2 JP 29120396 A JP29120396 A JP 29120396A JP 29120396 A JP29120396 A JP 29120396A JP 3442238 B2 JP3442238 B2 JP 3442238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベクトル地図から
デフォルメ地図を自動作成するデフォルメ地図作成装
関し、特に、地図情報を見やすく、効率良く提供でき
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】デフォルメ地図作成に関する技術として
は、カーナビゲーション用地図における道路線分の簡略
化方法(特公平5−53498)、縮尺率に応じて一定
面積以下の建物を間引く方法(特公平5−25042
0)、手書き文字入力した住所に該当する部分の略図を
自動作成する方法(特公平5−142993)などが知
られている。
【0003】また、地図データを無線伝送する技術とし
ては、移動体の位置に対応した地図情報を随時、或いは
必要に応じて伝送する方法(特公平1−317036、
特公平4−152724、特公平4−266228、特
公平6−120875)が知られている。
【0004】また、交通情報を走行中の車に無線通信を
使って提供し、地図情報と合わせて表示するシステムと
しては、交通情報提供サービスVICS、ATIS
(「ITSのすべて」イメージ工学研究所編、日本経済
新聞社)、交通情報通信システム(特公平5−8939
9)などがある。
【0005】また、タウン情報、交通情報を地図情報に
関連付けて提供するシステムとしてはCD−ROMを使
ったシステムが市販されている(「地図ソフト」日経パ
ソコン、1996年2月26日号)。
【0006】また、都市の交通情報を提供するシステム
としては、電車経路探索システム(「都市交通における
最適経路情報提供システム」、著者:加藤誠巳、情報処
理、Vol.28, No.3, 1987)、駅すぱあと(株式会社バァ
ル研究所、東京都渋谷区)などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の地図情
報作成装置や地図情報提供システムでは、以下に挙げる
問題点を有している。
【0008】位置的な精度よりも相対的な位置関係や見
やすさが重要となる経路案内図、観光案内図、タウンマ
ップ、各種の略図といったデフォルメ地図では、用途に
よってそのデフォルメ方法が異なるため、汎用的な自動
作成方法が確立さていない。また、デフォルメ地図を整
備しようとすると、人手で行なう必要があるため、整備
・保守コストの面から、広範囲の地域のデフォルメ地図
を作成することは困難である。
【0009】また、人手による整備が前提となるため、
利用者のニーズに応じて、任意の地域のデフォルメ地図
を提供することは困難である。
【0010】また、CD−ROMを媒体として地図情報
とその関連情報とを提供するソフトは、CD−ROM駆
動装置の利用が可能なパーソナルコンピュータでの利用
が前提となる。パーソナルコンピュータを屋外に持ち歩
くことは容易でないから、これは屋外の移動中の使用に
は向かない。
【0011】また、携帯端末で地図を表示しようとする
場合、画面の表示サイズ、メモリ容量などのハードウェ
ア制約があり、見やすい表示が非常に難しい。
【0012】また、無線通信機能を使って携帯端末に情
報提供を行なう場合、通信・ネットワーク環境の性能が
低いため、大量データから成る地図情報をそのまま転送
することは難しい。
【0013】また、CD−ROMを媒体として地図情報
とその関連情報とを提供する場合、情報の更新頻度が年
に1度程度のため、情報の即時性が極めて低い。
【0014】また、CD−ROMを媒体として地図情報
とその関連情報とを提供する場合、屋外での利用者の多
様な検索要求に十分応えることができない。
【0015】また、無線通信機能を使って携帯端末に情
報提供を行なう場合、利用者に無線通信のコスト負担、
検索の待ち時間が掛かるため、できるだけ効率の良い情
報提供方法が必要となる。
【0016】本発明は、こうした課題に応えるものであ
り、携帯情報端末からの要求に応じて、ユーザの求める
地図情報や関連情報を検索し、見やすい形で、リアルタ
イムに送り届ける新たな地図情報提供システムでのサー
ビスなどに供されるデフォルメ地図を作成するデフォル
メ地図作成装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のデフォ
ルメ地図作成装置では、ベクトル地図データの目標物と
近辺の道路とを関連付ける目標物連係手段と、関連付け
られた地図データのデフォルメ処理を行なうデフォルメ
処理手段とを設け、目標物連係手段が、目標物情報を道
路と関連付けるために、目標物が道路の左右どちら側に
あるかという情報と、道路を示す線分の始点及び終点か
ら目標物までの距離の比で表した、道路に対する目標物
の位置の情報とを道路データに登録するように構成し
いる。
【0018】また、デフォルメ処理手段として、探索さ
れた経路沿いの領域のみを抽出する経路抽出手段、目標
物が重ならないように道路の長さを長くする目標物周辺
整形手段、目標物と関連のない道路のデータを間引く目
標物周辺以外整形手段、線分の交差する角度を変形する
角度補正手段、線分の構成点をベクトル地図上に重ねた
メッシュの交点に移動する交点移動手段、線分を、この
線分とベクトル地図上に重ねたメッシュとの交点を結ぶ
直線で近似する直線近似手段、地図切り出し領域を目標
物の数に応じて動的に決定する地図領域設定手段、一定
の大きさ以下の道路領域を省略する道路省略手段、交差
角度が小さい二線分を直線で近似する交差角度を用いた
直線近似手段、長い距離の直線道路を短縮する道路短縮
手段及び地図上の目標物が重ならないように目標物を間
引く目標物間引き手段を設けている。
【0019】そのため、地図形状を見やすい形に、ま
た、データ量が少なくて済むように、デフォルメするこ
とができる。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、目標物及び道路の形状に関する情報を持つベクトル
地図からデフォルメした地図を作成する装置であって、
前記ベクトル地図の目標物の情報と道路の情報とを取得
する入力手段と、前記入力手段により取得された目標物
の情報と道路の情報とを関連付けるために、目標物がそ
の目標物の位置する近辺の道路のどちら側にあるかとい
う情報と、道路を示す線分の始点及び終点から目標物ま
での距離の比で表わした、前記道路に対する前記目標物
の位置の情報とを生成して、目標物の情報をその目標物
の位置する近辺の道路と関連付け、前記道路の移動に伴
う前記目標物の移動を可能にする目標物連係手段と、前
記目標物連係手段により目標物と関連付けられた道路の
形状を変形してデフォルメ処理を行なうデフォルメ処理
手段とを設けたものであり、目標物と道路とを関連付け
ているため、地図形状をデフォルメした場合でも、目標
物と道路との関係を維持することができる。
【0023】請求項2に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により関連付けられた地図
データから、入力された経路情報が示す経路の付近のみ
を抽出する経路抽出手段を設けたものであり、経路の表
示に必要がないデータを削除することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により道路に関連付けられ
た目標物が重ならないように、道路の長さを変える目標
物周辺整形手段を設けたものであり、目標物の表示を見
やすくできる。
【0025】請求項4に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により目標物と関連付けら
れた道路以外の道路の構成点のデータを間引く目標物周
辺以外整形手段を設けたものであり、目標物周辺以外の
データ量を削減することができる。
【0026】請求項5に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により関連付けられたベク
トル地図データの各線分が交わる角度を変更する角度補
正手段を設けたものであり、地図の形状を自動的に変形
し、見やすくすることができる。
【0027】請求項6に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により関連付けられたベク
トル地図データの線分における構成点を、このベクトル
地図上に重ねたメッシュの交点に移動する交点移動手段
を設けたものであり、地図の形状を見やすい形に自動変
形することができ、また、データ量を削減することがで
きる。
【0028】請求項7に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、目標物連係手段により関連付けられたベク
トル地図データの線分を、この線分とベクトル地図上に
重ねたメッシュとの交点を結ぶ直線で近似する直線近似
手段を設けたものであり、地図の形状を見やすい形に自
動変形することができ、また、データ量を削減すること
ができる。
【0029】請求項8に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、任意地点周辺のデフォルメ地図を作成する
場合に目標物の数に応じて動的に地図切り出し領域を決
定する地図領域設定手段を設けたものであり、目標物を
見やすく表示することができる。
【0030】請求項9に記載の発明は、デフォルメ処理
手段として、閉領域を構成する道路領域群の中から一定
の大きさ以下の道路領域を省略する道路省略手段を設け
たものであり、データ量を削減し、且つ、表示を見やす
くできる。
【0031】請求項10に記載の発明は、デフォルメ処
理手段として、ベクトル地図データの線分の交差角度が
予め決めた値よりも小さい二線分を直線で近似する交差
角度を用いた直線近似手段を設けたものであり、地図の
形状を見やすい形に自動変形することができる。
【0032】請求項11に記載の発明は、デフォルメ処
理手段として、直線性が高く、かつ、予め決めた値より
長い道路線分を短縮する道路短縮手段を設けたものであ
り、地図の形状を見やすい形に自動変形することがで
き、また、データ量を削減することができる。
【0033】請求項12に記載の発明は、デフォルメ処
理手段として、任意の縮尺で表示した地図上の目標物が
重ならないように目標物を間引く目標物間引き手段を設
けたものであり、目標物の表示を見やすくでき、且つ、
データ量を削減することができる。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0050】(第1の実施の形態)第1の実施形態で
は、デフォルメ地図作成装置の形態について説明する。
このデフォルメ地図作成装置は、図1に示すように、キ
ーボードなどの入力装置102から地図の描画領域やデフ
ォルメの方法についての指令を受け取ると、目標物情報
や道路情報などが格納されたベクトル地図101から描画
領域の地図情報を取り出し、指定されたデフォルメ処理
を行なった後、ファイル、ディスプレイなどの出力装置
114に出力する。
【0051】このデフォルメ地図作成装置103は、入力
装置102に入力された指示や情報を受け取り、また、ベ
クトル地図101から地図情報を取り出す入力手段104と、
入力手段104に入力された制御情報、デフォルメする角
度、メッシュの大きさと位置などの情報を受け取り、指
定されたデフォルメ処理を該当する処理手段に行なわせ
るデフォルメ処理制御手段105と、道路情報と目標物と
を関連付ける目標物連係手段106と、入力装置102から入
力された経路探索結果を得て、目標物連係手段106の作
成した目標物と道路とが関連付けられた地図から経路に
沿った地図のみを抽出する経路抽出手段107と、目標物
連係手段106の作成した地図に対し、目標物が関連付け
されている道路を延長する目標物周辺整形手段108と、
目標物が関連付けされていない道路のデータを間引く目
標物周辺以外整形手段108と、ベクトル地図に含まれる
線分が交差する角度を指定された角度に合わせて変形処
理する角度補正手段110と、ベクトル地図に含まれる線
分の位置を、地図に重ねたメッシュの最も近い交点に移
動する交点移動手段111と、ベクトル地図に含まれる線
分とメッシュとの交点の間を直線近似する直線近似手段
112と、デフォルメ処理された地図データを出力装置114
に出力する出力手段113とを備えている。
【0052】以上のように構成されたデフォルメ地図作
成装置について、その動作を説明する。
【0053】まず、入力装置102によって地図の描画領
域、経路探索結果、目標物の連係方法、デフォルメ方
法、メッシュの大きさと位置、デフォルメする角度の大
きさなどの情報が指定される。入力装置102は、キーボ
ードなどを使って対話的に情報の指定を行なう他に、予
めファイルに同様の情報を保持しておき、それを入力す
るように構成しても良い。
【0054】入力手段104は、入力装置102からの指定情
報を受けて、ベクトル地図101から指定された描画領域
の道路情報と目標物情報とを取り出し、指定情報と合わ
せてデフォルメ処理制御手段105に渡す。デフォルメ処
理制御手段105は、それを受けて、まず、ベクトル地図
に含まれる道路情報と目標物情報との位置関係を関連付
ける指示を目標物連係手段106に与え、次いで、入力さ
れた指定に従って、目標物と道路とが関連付けられた地
図データのデフォルメ処理を該当する処理手段に行なわ
せる。
【0055】目標物連係手段106は、デフォルメ処理し
たときに道路と目標物との関係がずれないように、図2
に示すように、道路と目標物とを関連付ける。このと
き、目標物連係手段106は、目標物からその周辺の各道
路までの距離を算出し、その距離が所定値以下の道路に
対して関連付けを行なう。道路に対して目標物がどちら
側に位置しているかという情報も付加する。目標物が建
物などの場合には、入口の面する道路との関連付けも考
慮する。目標物の位置によっては複数の道路と関連付け
る。目標物の線分に対する位置は、線分の両端点から目
標物までの距離の比で設定する。こうすることにより、
線分の長さが変化した場合でも、妥当な位置に目標物を
移動することができる。
【0056】経路抽出手段107は、入力装置102から入力
された経路探索結果の情報を基に、図3に示すように、
経路探索の始点及び終点から例えば半径100メートル
に相当する範囲、及び経路の両側、例えば25メートル
に相当する範囲を含む経路探索結果に沿った地図を生成
する。
【0057】目標物周辺整形手段108は、図4に示すよ
うに、目標物と連係付けられた道路の線分の長さを延ば
す変形を行なう。こうすることにより、目標物付近が強
調され、目標物を示す記号や文字が重ならないようにす
ることができる。この場合、目標物と連係付けた道路の
変形に伴って、目標物が関連付けされていない道路の変
形が必要となり、これらを併せて行なう。
【0058】目標物周辺以外整形手段109は、図5に示
すように、目標物と関連付けられていない道路を構成す
るデータを間引き、簡略表示する。
【0059】角度補正手段110は、図6に示すように、
地図に含まれる線分の交差する角度を、入力手段104か
ら指定された角度に合わせて変形処理する。このとき、
角度補正手段110は、線分の交点において、一方の線分
を他方の線分に対して所定角度だけ回転する処理と、こ
の回転で位置を変えた線分の端点にそれまで接続してい
た線分を再び接続させるため、その線分を移動させる処
理とを順次行なってこの変形処理を実現する。この回転
角度は、例えば1度単位、5度単位、15度単位など、
任意の単位で指定することができる。
【0060】交点移動手段111は、図7に示すように、
入力手段104によって与えられたメッシュの大きさ及び
位置の情報を基に、地図上にメッシュを生成し、線分の
端点(白丸)を最も近いメッシュの交点上に移動する処
理を行なう。
【0061】直線近似手段112は、図8に示すように、
入力手段104によって与えられたメッシュの大きさ及び
位置の情報を基に、地図上にメッシュを生成し、線分と
メッシュとの交点間を直線で結ぶことによって地図形状
を近似する。
【0062】このような処理によって変形された地図デ
ータは、出力手段113により、ディスプレイやファイル
などの出力装置114に出力される。
【0063】図9には、デフォルメ処理制御手段105の
処理手順を示している。デフォルメ処理制御手段105
は、 ステップ901:目標物連係手段106により、目標物と道路
との連係付けを行ない、目標物が道路の左右どちら側に
あるか、道路を示す線分の始点と終点間のどの付近にあ
るか、といった情報を道路データに登録する。
【0064】ステップ902:デフォルメ処理として与え
られた指示の中に、経路抽出、目標物周辺整形、目標物
周辺以外整形があるかどうかを判定し、指示がない場合
はステップ904へ進み、指示がある場合は、 ステップ903:経路抽出、目標物周辺整形、目標物周辺
以外整形に関する処理を経路抽出手段107、目標物周辺
整形手段108、目標物周辺以外整形手段109によって行な
う。これらの処理の順番には順序関係がなく、また、い
ずれの処理も組合せることが可能である。
【0065】ステップ904:次いで、角度補正、交点移
動、直線近似の指示があるかどうか判定する。指示がな
い場合は処理を終了し、指示がある場合は、 ステップ905:角度補正手段110、交点移動手段111、直
線近似手段112により、角度補正、交点移動、直線近似
の処理を行なう。これらの処理は組み合わせて実行する
ことはできない。
【0066】このように、第1の実施形態のデフォルメ
地図作成装置は、指定された描画領域の地図データを、
見やすい形状に変形し、また、データ数を減らす変形を
行なった後、出力装置に出力する。
【0067】(第2の実施の形態)第2の実施形態で
は、第1の実施形態のデフォルメ地図作成装置が作成し
たデフォルメ地図を提供する地図情報提供システムにつ
いて説明する。
【0068】この地図情報提供システムは、図10に示
すように、無線通信機能を備えた小型軽量の携帯端末装
置201と、携帯端末装置201からの検索要求に対して情報
を提供する情報提供装置202とから成り、情報提供装置2
02は、携帯端末装置201からの検索要求に対して提供す
る地図情報とその関連情報とを格納する情報記憶領域20
3と、情報記憶領域203から必要な情報を検索する検索手
段204と、検索手段204で検索した地図情報から簡略化し
たデフォルメ地図を自動作成するデフォルメ地図作成装
置103と、携帯端末装置201と無線で通信するための通信
手段205と、通信手段205を経由して渡された検索要求を
解析し、検索手段204に対する検索命令列を生成し、対
応する検索結果を受け取り、必要に応じてデフォルメ地
図作成装置103を用いて地図情報を簡略化し、検索結果
を通信手段205を経由して携帯端末装置201に送信する検
索制御手段206とを備えている。
【0069】情報記憶領域203は、図11に示すよう
に、地図上の道路に関するデータが記述された道路テー
ブルと、目標物のデータが記述された目標物テーブル
と、交通網のデータが記述された交通テーブルとを格納
している。道路テーブルは、道路の交差点等のノード位
置が記述されたノード副テーブルと、ノード間のアーク
が記述されたアーク副テーブルと、地域名称とノード及
びアークとの関係が記述された地域名称副テーブルとか
ら成り、点情報を記述するノード副テーブルは、ノード
番号フィールド、経度フィールド、緯度フィールドを備
えている。線情報を記述するアーク副テーブルは、アー
ク番号フィールド、起点のノードを記述する起点フィー
ルド、終点のノードを記述する終点フィールド、アーク
の長さを記述する長さフィールドを備えている。地域名
称副テーブルは、地図上の道路の点及び線情報が地域名
称と呼ぶメッシュ状のデータに対応させて記述され、地
域名称フィールド、ノード番号列フィールド、及びアー
ク番号列フィールドを備えている。
【0070】目標物テーブルは、地図上の目標物の名称
を記述する名称フイールドと、職業や業種などの分類を
記述する索引フイールドと、緯度・経度を記述する位置
情報フィールドと、住所を記述する住所フィールドと、
電話番号を記述する電話番号フィールドと、目標物から
の最寄り駅を記述する最寄駅フィールドと、目標物をラ
ンドマークとして扱うかどうかのフラグを記述する主要
施設フラグフィールドとを備えている。
【0071】交通テーブルは、電車の出発駅名を記述す
る出発駅フィールドと、電車の到着駅名を記述する到着
駅フィールドと、路線名を記述する路線名フィールド
と、出発地から到着地までの間に経由する駅を記述する
経由駅フィールドと、出発地から到着地までの所要時間
を記述する所要時間フィールドと、出発地から到着地ま
での運賃を記述する運賃フィールドとを備えている。
【0072】このシステムでは、携帯端末装置201から
の通信要求に応じて、情報提供装置202の通信手段205が
通信路を開設し、携帯端末装置201から送信された検索
要求を受信して検索制御手段206に渡す。
【0073】検索制御手段206は、この検索要求を解析
し、検索手段204に対する検索命令列を生成し、検索手
段204を起動して検索を行なわせる。
【0074】起動された検索手段204は、情報記憶領域2
03に対して、図12に示す手順で情報の検索を行なう
【0075】ステップ1201:検索命令列を読み込み、 ステップ1202:検索命令の解析を行なって、データを読
み出すデータテーブル、検索条件、検索結果用変数(検
索結果を格納する領域へのポインタ)を明らかにする。
【0076】ステップ1203:該当するデータテーブルを
選択し、 ステップ1204:検索条件に該当するデータを検索し、 ステップ1205:検索結果を変数に設定し、処理を終了す
る。
【0077】検索制御手段206は、この検索結果を受け
取り、その内、道路データと目標物データとをデフォル
メ作成装置103に渡し、地図情報の簡略化を指令する。
【0078】デフォルメ作成装置103が指令に従って簡
略化された地図を作成すると、検索制御手段206は、そ
れを受け取り、検索結果を通信手段205を経由して携帯
端末装置201に送信する。
【0079】通信手段205は、携帯端末装置201と検索制
御手段206との無線通信を図13に示す手順で行なう。
起動された通信手段205は、 ステップ1301:携帯端末装置201あるいは検索制御手段2
06から受け取った通信要求を判定する。もし、接続を要
求しているなら、 ステップ1302:検索制御手段206あるいは携帯端末装置2
01に対して通信路を開設する。
【0080】もし、送信を要求しているなら、 ステップ1303:通信相手先の検索制御手段206あるいは
携帯端末装置201に対してデータを送信する。
【0081】もし、切断を要求しているなら、 ステップ1304:検索制御手段206あるいは携帯端末装置2
01との通信路を切断する。
【0082】図14、図15、図16は、携帯端末装置
201から任意の地点名称を入力し、地点名称周辺の簡略
化した地図とその関連情報とを検索する手順を示してい
る。携帯端末装置201から、図14に示すように、検索
したい地点名称を入力指定する。検索制御手段206は、
携帯端末装置201からの検索要求を通信手段205経由で受
け取り、検索手段204、デフォルメ地図作成手段103への
制御を図15に示す手順で行なう。
【0083】起動された検索制御手段206は、 ステップ1501:携帯端末装置201から指定された検索要
求を解析し、 ステップ1502:次の3つの命令からなる検索命令列を生
成する。 <検索1>目標物テーブルから、名称=“日比谷線六本
木駅”の位置情報を検索する。 <検索2>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報を中心とした1km四方の道路データを検索する。 <検索3>目標物テーブルから、検索2で検索した道路
データの範囲内にある主要施設の目標物データを検索す
る。
【0084】ステップ1503:検索手段204にこの検索命
令列を渡し、検索実行を行なう。
【0085】ステップ1504:検索手段204から受け取っ
た検索結果のうち道路データと目標物データとをデフォ
ルメ作成装置103に渡し、簡略化された地図を受け取
る。
【0086】ステップ1505:簡略化された地図と関連情
報とを通信手段205を経由して携帯端末装置201に送信
し、処理を終了する。携帯端末装置201は、図16に示
すように、検索結果の表示を行なう。
【0087】図17、図18、図19は、携帯端末装置
201から任意の地域名称を入力し、地域名称周辺の簡略
化した地図とその関連情報とを検索する手順を示してい
る。携帯端末装置201から、図17に示すように、検索
したい地域名称(大井町)を入力指定する。検索制御手
段206は、この検索要求を受け取ると、次の検索命令列
を生成する。 <検索1>道路テーブルから、地域名称=“大井町”の
道路データを検索する。 <検索2>目標物テーブルから、検索1で検索した道路
データの範囲内にある主要施設の目標物データを検索す
る。
【0088】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図19に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0089】図20、図21、図22は、携帯端末装置
201から任意の地点あるいは地域名称と、索引名称とを
入力し、任意の地点周辺あるいは地域の簡略化した地図
と索引に該当する情報とを検索する手順を示している。
携帯端末装置201から、図20に示すように、検索した
い地点として“日比谷線六本木駅”、検索したい索引名
称として“スポーツクラブ”を入力指定する。検索制御
手段206は、この検索要求を受け取ると、次の検索命令
列を生成する。 <検索1>目標物テーブルから、名称=“日比谷線六本
木駅”の位置情報を検索する。 <検索2>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報を中心とした1km四方の道路データを検索する。 <検索3>目標物テーブルから、検索2で検索した道路
データの範囲内にある索引名称=“スポーツクラブ”の
目標物データを検索する。
【0090】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図21に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0091】図23、図24、図25は、携帯端末装置
201が住所録を管理する住所録機能を有している場合
に、この住所録機能を利用して、例えば電話番号を入力
し、その電話番号に該当する目標物の位置周辺の簡略化
された地図と関連情報とを検索する手順を示している。
携帯端末装置201から、図23に示すように、住所録機
能を利用して検索したい目標物の電話番号を指定する。
検索制御手段206は、この検索要求を受け取ると、次の
検索命令列を生成する。 <検索1>目標物テーブルから、その電話番号に該当す
る位置情報を検索する。 <検索2>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報を中心とした1km四方の道路データを検索する。 <検索3>目標物テーブルから、検索2で検索した道路
データの範囲内にある主要建物の目標物データを検索す
る。
【0092】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図25に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0093】なお、この場合、携帯端末装置201の保管
する住所録から、住所、法人名称、個人名称、施設名称
などを入力して検索要求を行なうこともできる。
【0094】図26、図27、図28は、携帯端末装置
201がGPS等を利用して現在位置を把握する機能を有
している場合に、この位置把握機能を用いて現在位置周
辺の簡略化された地図と関連情報とを検索する手順を示
している。
【0095】携帯端末装置201から、図26に示すよう
に、位置把握機能を利用して現在位置把握し、歯科を検
索するように指定する。携帯端末装置201は、現在位置
を測定し、現在位置の経度及び緯度と、索引名称“歯
科”とを情報提供装置202に送信する。検索制御手段206
は、この検索要求を受け取ると、次の検索命令列を生成
する。 <検索1>道路テーブルから、指定された経度及び緯度
を中心とした1km四方の道路データを検索する。 <検索2>目標物テーブルから、検索1で検索した道路
データの範囲内にある索引名称=歯科の目標物データを
検索する。
【0096】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図28に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0097】図29、図30、図31は、携帯端末装置
201から出発地名称と到着地名称とを入力し、出発地名
称から到着地名称までの最適経路に沿って簡略化した地
図と関連情報とを検索する手順を示している。携帯端末
装置201から、図29に示すように、出発地名称(日比
谷線六本木駅)と到着地名称(AKビル)とを指定す
る。検索制御手段206は、この検索要求を受け取ると、
次の検索命令列を生成する。 <検索1>目標物テーブルから、“日比谷線六本木駅”
の位置情報を検索する。 <検索2>目標物テーブルから、“AKビル”の位置情
報を検索する。 <検索3>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報及び検索2で検索した位置情報を含む矩形領域の道路
データを検索する。 <検索4>目標物テーブルから、検索3で検索した道路
データの範囲内にある主要施設の目標物データを検索す
る。 <検索5>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報から検索2で検索した位置情報に至る経路データを検
索する。
【0098】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図31に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0099】図32、図33、図33は、携帯端末装置
201から出発地名称、到着地名称、移動手段を入力し、
複数の移動手段を用いた出発地名称から到着地名称まで
の最適経路に関する簡略化した地図と関連情報とを検索
する手順を示している。
【0100】携帯端末装置201から、図32に示すよう
に、出発地名称、到着地名称、移動手段を指定する。 <検索1>目標物テーブルから、出発地の位置情報を検
索する。 <検索2>目標物テーブルから、到着地の位置情報を検
索する。 <検索3>目標物テーブルから、出発地の最寄り駅を検
索する。 <検索4>目標物テーブルから、到着地の最寄り駅を検
索する。 <検索5>道路テーブルから、検索1で検索した位置情
報及び検索3で検索した最寄り駅を含む矩形領域の道路
データを検索する。 <検索6>道路テーブルから、検索2で検索した位置情
報及び検索4で検索した最寄り駅を含む矩形領域の道路
データを検索する。 <検索7>目標物テーブルから、検索5で検索した道路
データの範囲内にある主要施設の目標物データを検索す
る。 <検索8>目標物テーブルから、検索6で検索した道路
データの範囲内にある主要施設の目標物データを検索す
る。 <検索9>交通テーブルから、検索1で検索した位置情
報から検索2で検索した位置情報に至る電車経路データ
を検索する。 <検索10>道路テーブルから、検索1で検索した位置
情報から検索3で検索した最寄り駅に至る歩行経路デー
タを検索する。 <検索11>道路テーブルから、検索2で検索した位置
情報から検索4で検索した最寄り駅に至る歩行経路デー
タを検索する。
【0101】検索手段204はこの検索を実行し、デフォ
ルメ作成装置103は、検索結果の道路データと目標物デ
ータとを受け取って、簡略化した地図を作成する。携帯
端末装置201は、図34に示すように、検索結果の表示
を行なう。
【0102】このように、実施形態の地図情報提供シス
テムでは、小型携帯端末から各種の検索要求を無線送信
すると、検索結果のデフォルメした地図情報と関連情報
とが小型携帯端末に返送され、そのディスプレイに表示
される。このシステムでは、デフォルメした地図情報を
提供しているため、送信されるデータ量が少なくて済
む。また、ディスプレイにはデフォルメされた地図形状
が表示されるため、非常に見やすく、小型携帯端末の小
さい画面からも、十分内容を理解することができる。
【0103】(第3の実施の形態)第3の実施形態は、
効率的に情報提供できるように地図情報提供システムを
改良したものである。
【0104】このシステムは、図35に示すように、情
報提供装置202に、検索命令列を検索要求と対にして格
納する検索命令列記憶領域207と、検索結果を格納する
検索結果記憶領域208と、情報記憶領域203の情報が更新
された際に、その更新部分を検出し、更新部分に該当す
る検索結果記憶領域208の検索結果を同期更新する情報
更新同期手段209とを備えており、検索制御手段206は、
検索手段204への検索命令列を生成するに際して、検索
命令列記憶領域207に格納された検索命令列や、検索結
果記憶領域208に格納された検索結果を再利用する。そ
の他の構成は第2の実施形態のシステム(図10)と変
わりがない。
【0105】検索命令列記憶領域207には、図36に示
すように、携帯端末装置201からの検索要求を記述する
検索要求フィールドと、検索制御手段206が検索要求を
解析して生成した検索命令列を記述する検索命令列フィ
ールドとから成る検索命令列格納テーブルが格納されて
いる。
【0106】図37は、検索制御手段206が、通信手段2
05経由で受け取った携帯端末装置201からの検索要求に
対して、検索命令列記憶領域207に同一の検索要求が格
納されているかどうかを調べ、存在する場合に、対とな
る検索命令列を検索することにより、効率的な情報提供
を行なう際の処理手順を示している。
【0107】起動された検索制御手段206は、 ステップ3701:検索命令列記憶領域207に同一の検索要
求が格納されているかどうかを判定し、格納されている
なら、 ステップ3702:検索命令列の再利用を行なう。
【0108】格納されていないなら、 ステップ3703:携帯端末装置201から指定された検索要
求を解析し、 ステップ3704:検索命令列を生成し、 ステップ3705:検索手段204に検索命令列を渡し、検索
実行を行なう。
【0109】ステップ3706:検索手段204から受け取っ
た検索結果のうち道路データと目標物データとをデフォ
ルメ作成装置103に渡し、簡略化された地図を受け取
る。
【0110】ステップ3707:簡略化された地図と関連情
報とを通信手段205を経由して携帯端末装置201に送信
し、処理を終了する。
【0111】検索結果記憶領域208には、図38に示す
ように、検索要求に基づく検索手段204の検索結果が、
それぞれ、検索要求別、検索したテーブル別に記録さ
れ、また、各検索結果の記録テーブルに付した番号と検
索要求との関係が検索要求管理テーブルに記録されてい
る。
【0112】図39は、検索制御手段206が、検索手段2
04より受け取った検索結果を検索命令列と対にして格納
する検索結果記憶領域208を設け、過去の検索結果を再
利用することにより、効率的な情報提供を行なう際の処
理手順を示している。
【0113】起動された検索制御手段206は、 ステップ3901:検索結果列記憶領域208に同一の検索要
求が格納されているかどうかを判定し、格納されている
なら、 ステップ3902:検索結果の再利用を行なう。
【0114】格納されていないなら、 ステップ3903:携帯端末装置201から指定された検索要
求を解析し、 ステップ3904:検索命令列を生成し、 ステップ3905:検索手段204に検索命令列を渡し、検索
実行を行なう。
【0115】ステップ3906:検索手段204から受け取っ
た検索結果のうち道路データと目標物データとをデフォ
ルメ作成装置103に渡し、簡略化された地図を受け取
る。
【0116】ステップ3907:簡略化された地図と関連情
報とを通信手段205を経由して携帯端末装置201に送信
し、処理を終了する。
【0117】また、検索制御手段206は、携帯端末装置2
01からの検索要求に応えるために長時間を要する場合に
は、携帯端末装置201との無線通信を一旦切断し、検索
が終った時点で携帯端末装置201に終了結果を通知す
る。図40は、こうした処理手順を行なう場合のフロー
チャートを示している。
【0118】起動された検索制御手段206は、 ステップ4001:携帯端末装置201から指定された検索要
求を解析し、 ステップ4002:検索命令列を生成し、 ステップ4003:生成した検索命令列から検索の概算時間
を算出する。その概算時間が基準時間以上であるとき
は、 ステップ4004:通信の切断を通信手段205に依頼する。
【0119】ステップ4005:検索手段204に検索命令列
を渡し、検索実行を行なう。
【0120】ステップ4006:検索手段204から受け取っ
た検索結果をデフォルメ作成装置103に渡し、簡略化さ
れた地図を受け取る。
【0121】ステップ4007:簡略化された地図と関連情
報とを検索結果記憶領域208に格納する。
【0122】ステップ4008:携帯端末装置201との通信
が切断されているかどうかを判定する。
【0123】もし、接続されているなら、 ステップ4010:検索結果を通信手段205経由で携帯端末
装置201に送信し、処理を終了する。
【0124】もし、接続されていないなら、 ステップ4009:携帯端末装置201との通信接続と検索終
了通知の送信とを通信手段205に依頼する。通信手段205
は携帯端末装置201との通信を接続し、検索終了通知を
携帯端末装置201に送信する。次いで、ステップ4010:
検索結果を通信手段205経由で携帯端末装置201に送信
し、処理を終了する。
【0125】図41は、情報同期更新手段209が、情報
記憶領域203の情報が更新された際に、その更新部分を
検出し、更新部分に該当する検索結果記憶領域208の検
索結果を同期更新することにより、情報更新と同期がと
れた検索結果を再利用可能とするための処理手順を示し
ている。
【0126】起動された情報同期更新手段209は、 ステップ4101:情報記憶領域203の更新を定期的にチェ
ックする。
【0127】ステップ4102:更新部分を検出したとき
は、 ステップ4103:更新部分を情報記憶領域203より抽出
し、 ステップ4104:検索結果記憶領域208における該当する
検索結果格納テーブルの情報を更新し、処理を終了す
る。
【0128】このように、第3の地図情報提供システム
では、検索時間を短縮し、また、通信時間を短縮するこ
とができ、情報提供を効率的に行なうことができる。
【0129】(第4の実施の形態)第4の実施形態で
は、第1の実施形態の構成にさらにデフォルメ機能を追
加したデフォルメ地図作成装置について説明する。
【0130】このデフォルメ地図作成装置は、図42に
示すように、デフォルメ地図を作成するときの地図切り
出し領域を目標物の数に応じて動的に決定する地図領域
設定手段210と、一定の大きさ以下の道路閉領域を省略
する道路省略手段211と、ベクトル地図データの線分の
交差角度が予め決めた値よりも小さい場合に直線で近似
する交差角度を用いた直線近似手段212と、距離が長い
直線道路を短縮する道路短縮手段213と、任意の縮尺の
地図上で目標物の表示が重ならないように目標物を間引
く目標物間引き手段214とを備えている。その他の構成
は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0131】このデフォルメ地図作成装置では、第1の
実施形態と同様に、入力装置102から、デフォルメ地図
の種別や地図領域、経路探索結果、デフォルメ方法など
が指定されると、入力手段104は、ベクトル地図101か
ら、指定された領域の道路情報と目標物情報とを取り出
し、指定情報と合わせてデフォルメ処理制御手段105に
渡す。
【0132】デフォルメ処理制御手段105は、それを受
けて、図53に示すように、次の手順で、各デフォルメ
処理手段106〜214にデフォルメ処理を行なわせる。
【0133】ステップ5301:起動したデフォルメ処理制
御手段105は、 ステップ5302:指定情報から、作成すべきデフォルメ地
図の種別を判定する。作成すべき地図が経路沿いのデフ
ォルメ地図である場合には、 ステップ5304:経路抽出手段107を起動する。経路抽出
手段107は、第1の実施形態で説明したように、入力装
置102から入力された経路探索結果の情報を基に、図3
に示すように、経路探索の始点及び終点から例えば半径
100メートルに相当する範囲、及び経路の両側、例え
ば25メートルに相当する範囲を含む経路探索結果に沿
った地図を作成する。
【0134】ステップ5302において、作成すべき地図の
種別が任意地点周辺のデフォルメ地図である場合には、 ステップ5303:地図領域設定手段210を起動して、地図
領域の設定を行なう。地図領域設定手段210は、図43
に示すように、任意地点周辺の目標物の数に応じて、動
的に地図切り出し領域を決定する。図43(a)の場合
は、指定された任意地点に目標物が密集しているため、
切出領域を小さく設定する。図43(b)の場合は、指
定された任意地点に目標物があまり存在しないため、切
出領域を大きく設定する。
【0135】このとき、地図領域設定手段210は、図4
4に示す、次の処理手順により、この処理を行なう。
【0136】ステップ4401:起動された地図領域設定手
段210は、 ステップ4402:入力手段104によって与えられた任意地
点の座標を中心に、予め定めた大きさの領域サイズを仮
設定し、 ステップ4403:仮設定した領域内に含まれる目標物をす
べて検索し、 ステップ4404:任意地点から目標物までの距離をそれぞ
れ算出し、距離の小さい順に、目標物を順序づけ、 ステップ4405:表示する目標物の数が、予め決められた
数に達するまで順番に目標物を検索し、それらを表示対
象とする。
【0137】ステップ4406:表示対象となった目標物を
含む領域を地図の表示領域として設定し、 ステップ4407:処理を終了する。
【0138】デフォルメ処理制御手段105は、ステップ5
303またはステップ5304の処理が終了すると、 ステップ5305:目標物連係手段106により、目標物と道
路との連係付けを行ない、目標物が道路の左右どちら側
にあるか、道路を示す線分の始点と終点間のどの付近に
あるか、といった情報を道路データに登録する。
【0139】このとき、目標物連係手段106は、第1の
実施形態で説明したように、目標物からその周辺の各道
路までの距離を算出し、その距離が所定値以下の道路に
対して目標物を図2のように関連付ける。
【0140】ステップ5306:次いで、デフォルメ処理制
御手段105は、道路省略手段211を起動し、小さい道路領
域を省略する。道路省略手段211は、図45に示すよう
に、閉領域として構成される道路領域群から、一定の大
きさ以下の道路領域を省略する。
【0141】このとき、道路省略手段211は、図46に
示す、次の処理手順により、この処理を行なう。
【0142】ステップ4601:起動された道路省略手段21
1は、 ステップ4602:道路領域群から、閉領域である道路領域
の一つのを選び、 ステップ4603:その道路領域を構成する線分の長さの総
和を求め、 ステップ4604:この総和が予め決めた値より小さい場合
には、その道路領域を省略する。
【0143】ステップ4605:もし、未処理の道路領域が
まだ残っているならば、ステップ4602からの処理を繰り
返す。そうでなければ、ステップ4606に進み、 ステップ4606:処理を終了する。
【0144】デフォルメ処理制御手段105は、道路省略
手段211の処理が終了した後、 ステップ5307:デフォルメ処理として与えられた指示の
中に、目標物周辺整形、目標物周辺以外整形があるかど
うかを判定し、指示がない場合はステップ5309へ進み、
指示がある場合は、 ステップ5308:目標物周辺整形、目標物周辺以外整形に
関する処理を、目標物周辺整形手段108、目標物周辺以
外整形手段109によって行なう。これらの処理の順番に
は順序関係がなく、また、組合せることが可能である。
【0145】目標物周辺整形手段108は、第1の実施形
態で説明したように、目標物と連係付けられた道路の線
分の長さを延ばす変形を図4のように行ない、また、目
標物周辺以外整形手段109は、図5に示すように、目標
物と関連付けられていない道路を構成するデータを間引
き、簡略表示する。
【0146】ステップ5309:デフォルメ処理制御手段10
5は、次いで、角度補正、交点移動、直線近似、交差角
度を用いた直線近似の指示があるかどうか判定する。指
示がない場合はステップ5111に進み、指示がある場合
は、 ステップ5310:角度補正手段110、交点移動手段111、直
線近似手段112、交差角度を用いた直線近似手段212によ
り、角度補正、交点移動、直線近似、交差角度を用いた
直線近似の処理を行なう。これらの処理は組み合わせて
実行することはできない。
【0147】角度補正手段110は、第1の実施形態で説
明したように、地図に含まれる線分の交差角度を、入力
手段104から指定された角度に合わせて、図6のように
変形処理する。また、交点移動手段111は、図7のよう
に、入力手段104によって与えられたメッシュの大きさ
及び位置の情報を基に、地図上にメッシュを生成し、線
分の端点(白丸)を最も近いメッシュの交点上に移動す
る処理を行なう。また、直線近似手段112は、図8のよ
うに、入力手段104によって与えられたメッシュの大き
さ及び位置の情報を基に、地図上にメッシュを生成し、
線分とメッシュとの交点間を直線で結ぶことによって地
図形状を近似する。
【0148】また、交差角度を用いた直線近似手段212
は、図47に示すように、ベクトル地図データの線分の
交差角度が予め決めた値よりも小さい場合に、それを直
線で近似する。
【0149】このとき、交差角度を用いた直線近似手段
212は、図48に示す、次の処理手順により、この処理
を行なう。
【0150】ステップ4801:起動された、交差角度を用
いた直線近似手段212は、 ステップ4802:直線近似の対象とする線分列を選び、線
分列を構成する点の総和をnとし、 ステップ4803:カウンタiに0を設定する。
【0151】ステップ4804:もし、n−iが3以上であ
れば、 ステップ4805:線分を構成する、順序づけられた3点P
i,Pi+1,Pi+2を選択し、 ステップ4806:この3点を結ぶことによってできる角度
を算出する。
【0152】ステップ4807:もし、この角度の大きさ
が、予め定めた値を超えているならば、ステップ4808に
進み、そうでなければ、ステップ4809に進む。
【0153】ステップ4808:Pi+1を間引く点とし、フ
ラグをたて、 ステップ4809:iにi+1の値を設定し、ステップ4804
からの処理を繰り返す。
【0154】ステップ4804において、n−iが3より小
さくなったときは、 ステップ4810:間引きを行なうフラグがたっている点を
間引き、 ステップ4811:処理を終了する。
【0155】デフォルメ処理制御手段105は、次いで、 ステップ5311:経路抽出手段107の起動を行なっていな
いときはステップ5311に進み、既に経路抽出手段107を
起動し、経路を求めているときは、 ステップ5312:道路短縮手段213を起動して、直線性が
高く、長い道路の線分を短縮する。道路短縮手段213
は、図49に示すように、直線性が高く、かつ、予め決
めた値より長い道路線分を短縮する。
【0156】このとき、道路短縮手段213は、図50に
示す、次の処理手順により、この処理を行なう。
【0157】ステップ5001:起動された道路短縮手段21
3は、 ステップ5002:もし、経路抽出手段107で求めた経路を
構成する線分に、予め決めた値より長く、直線性の高い
線分があるならば、ステップ5003に進み、そうでなけれ
ば、ステップ5011に進む。
【0158】ステップ5003:ステップ5002で見つけた経
路の線分を含む矩形を道路短縮領域として設定し(図4
9(a)参照)、 ステップ5004:道路短縮領域を構成する4つの線分のう
ち、経路に直交する線分を2本選び、仮に線分AとBと
する(図49(a)参照)。
【0159】ステップ5005:道路短縮領域に含まれる、
全ての点に対して、線分Aに距離的に近いものはラベル
a、線分Bに距離的に近いものはラベルbを付与し(図
49(b)参照)、 ステップ5006:線分Aから距離的に最も離れているラベ
ルaをもつ点と、線分Bから距離的に最も離れているラ
ベルbをもつ点とを求め、その座標まで、線分A及び線
分Bを平行移動する(図49(c)参照)。
【0160】ステップ5007:もし、移動した線分Aと線
分Bとの間の距離が、予め決めた値より大きければ、ス
テップ5008に進み、そうでなければステップ5011に進
む。
【0161】ステップ5008:移動した線分A、Bにより
構成される道路短縮領域の中心線を求め(図49(c)
参照)た上で、 ステップ5009:この道路短縮領域に含まれる地図を省略
し、 ステップ5010:中心線に向かって、残った地図の線分を
すべて移動し(図49(d)参照)、 ステップ5011:処理を終了する。
【0162】デフォルメ処理制御手段105は、次いで、 ステップ5313:目標物間引き手段214を起動し、指定さ
れた地図の縮尺に合わせて拡大あるいは縮小を行ない、
目標物が重なる場合は、優先順位の低い目標物を間引
く。目標物間引き手段214は、図51に示すように、指
定された縮尺で地図を表示するときに、目標物の表示が
重ならないように目標物を間引く。図51(a)は小さ
い地図領域を指定された縮尺に縮小した場合を示してお
り、目標物の間引きは行なわれていない。図51(b)
は大きい地図領域を指定された縮尺に大幅に縮小した場
合を示しており、目標物の間引きが行なわれている。
【0163】このとき、目標物間引き手段214は、図5
2に示す、次の処理手順により、この処理を行なう。
【0164】ステップ5201:起動された目標物間引き手
段214は、 ステップ5202:目標物に予め、表示優先順位を付与し、 ステップ5203:入力手段104より受けとった縮尺で地図
のデータを拡大あるいは縮小する。
【0165】ステップ5204:もし、目標物を表すシンボ
ルに重なりが発生しないならばステップ5206に進み、目
標物を表すシンボルに重なりが発生するならば、 ステップ5205:優先順位の低い目標物を間引き、 ステップ5206:処理を終了する。
【0166】これらの手順を実行した後、デフォルメ処
理制御手段105は、 ステップ5314:処理を終了する。
【0167】このような処理によって変形された地図デ
ータは、出力手段113により、ディスプレイやファイル
などの出力装置114に出力される。
【0168】このように、第4の実施形態のデフォルメ
地図作成装置は、指定された描画領域の地図データを、
見やすい形状に変形し、また、データ数を減らす変形を
行なった後、出力装置に出力する。
【0169】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のデフォルメ地図作成装置は、位置的な精度よりも相対
的な位置関係や見やすさが重要となる経路案内図、観光
案内図、タウンマップ、各種の略図といったデフォルメ
地図を自動作成できる。また、デフォルメ地図の整備を
人手で行なう必要がないため、整備・保守コストの大幅
な削減が可能となる。また、利用者のニーズに応じて、
任意の地域のデフォルメ地図を提供することが可能とな
る。
【0170】
【0171】
【0172】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるデフォルメ地
図作成装置の構成を示すブロック図、
【図2】前記デフォルメ地図作成装置の目標物連係手段
による処理例を表す模式図、
【図3】前記デフォルメ地図作成装置の経路抽出手段に
よる処理例を表す模式図、
【図4】前記デフォルメ地図作成装置の目標物周辺整形
手段による処理例を表す模式図、
【図5】前記デフォルメ地図作成装置の目標物周辺以外
整形手段による処理例を表す模式図、
【図6】前記デフォルメ地図作成装置の角度補正処理手
段による処理例を表す模式図、
【図7】前記デフォルメ地図作成装置の交点移動手段に
よる処理例を表す模式図、
【図8】前記デフォルメ地図作成装置の直線近似手段に
よる処理例を表す模式図、
【図9】前記デフォルメ地図作成装置のデフォルメ処理
制御手段の処理手順を示すフロー図、
【図10】本発明の第2の実施形態における地図情報提
供システムの構成を示すブロック図、
【図11】前記地図情報提供システムの情報記憶領域の
記憶内容例、
【図12】前記地図情報提供システムの検索手段の処理
手順を示すフロー図、
【図13】前記地図情報提供システムの通信手段の処理
手順を示すフロー図、
【図14】前記地図情報提供システムの携帯端末装置か
ら地点名称を指定した情報検索要求を入力する入力例、
【図15】前記地図情報提供システムの地点名称を指定
した情報検索要求に対する検索制御手段の処理手順を示
すフロー図、
【図16】前記地図情報提供システムの地点名称を指定
した情報検索要求に対する携帯端末装置への出力例、
【図17】前記地図情報提供システムの携帯端末装置か
ら地域名称を指定した情報検索要求を入力する入力例、
【図18】前記地図情報提供システムの地域名称を指定
した情報検索要求に対する検索制御手段の処理手順を示
すフロー図、
【図19】前記地図情報提供システムの地域名称を指定
した情報検索要求に対する携帯端末装置への出力例、
【図20】前記地図情報提供システムの携帯端末装置か
ら地点あるいは地域名称、索引名称を指定した情報検索
要求を入力する入力例、
【図21】前記地図情報提供システムの地点あるいは地
域名称、索引名称を指定した情報検索要求に対する検索
制御手段の処理手順を示すフロー図、
【図22】前記地図情報提供システムの地点あるいは地
域名称、索引名称を指定した情報検索要求に対する携帯
端末装置への出力例、
【図23】前記地図情報提供システムの携帯端末装置の
住所録機能を用いて情報検索要求を入力する入力例、
【図24】前記地図情報提供システムの住所録機能を用
いた情報検索要求に対する検索制御手段の処理手順を示
すフロー図、
【図25】前記地図情報提供システムの住所録機能を用
いた情報検索要求に対する携帯端末装置への出力例、
【図26】前記地図情報提供システムの携帯端末装置の
位置検出機能を用いて情報検索要求を入力する入力例、
【図27】前記地図情報提供システムの位置検出録機能
を用いた情報検索要求に対する検索制御手段の処理手順
を示すフロー図、
【図28】前記地図情報提供システムの位置検出機能を
用いた情報検索要求に対する携帯端末装置への出力例、
【図29】前記地図情報提供システムの携帯端末装置か
ら経路検索要求を入力する入力例、
【図30】前記地図情報提供システムの経路検索要求に
対する検索制御手段の処理手順を示すフロー図、
【図31】前記地図情報提供システムの経路検索要求に
対する携帯端末装置への出力例、
【図32】前記地図情報提供システムの携帯端末装置か
ら複数の交通手段と歩行とを組み合わせた経路検索要求
を入力する入力例、
【図33】前記地図情報提供システムの複数の交通手段
と歩行とを組み合わせた経路検索要求に対する検索制御
手段の処理手順を示すフロー図、
【図34】前記地図情報提供システムの複数の交通手段
と歩行とを組み合わせた経路検索要求に対する携帯端末
装置への出力例、
【図35】本発明の第3の実施形態における地図情報提
供システムの構成を示すブロック図、
【図36】前記地図情報提供システムの検索命令列記憶
領域の記憶内容例、
【図37】前記地図情報提供システムの検索命令列記憶
領域の検索命令列を再利用する際の検索制御手段の処理
手順を示すフロー図、
【図38】前記地図情報提供システムの検索結果記憶領
域の記憶内容例、
【図39】前記地図情報提供システムの検索結果記憶領
域の検索結果を再利用する際の検索制御手段の処理手順
を示すフロー図、
【図40】前記地図情報提供システムの検索要求が一定
時間以上の検索時間を必要とする際の検索制御手段の処
理手順を示すフロー図、
【図41】前記地図情報提供システムの情報更新同期手
段の処理手順を示すフロー図、
【図42】本発明の第4の実施形態におけるデフォルメ
地図作成装置の構成を示すブロック図、
【図43】前記デフォルメ地図作成装置の地図領域設定
手段による処理例を表す模式図、
【図44】前記デフォルメ地図作成装置の地図領域設定
手段の処理手順を示すフロー図、
【図45】前記デフォルメ地図作成装置の道路省略手段
による処理例を表す模式図、
【図46】前記デフォルメ地図作成装置の道路省略手段
の処理手順を示すフロー図、
【図47】前記デフォルメ地図作成装置の交差角度を用
いた直線近似手段による処理例を表す模式図、
【図48】前記デフォルメ地図作成装置の交差角度を用
いた直線近似手段の処理手順を示すフロー図、
【図49】前記デフォルメ地図作成装置の道路短縮手段
による処理例を表す模式図、
【図50】前記デフォルメ地図作成装置の道路短縮手段
の処理手順を示すフロー図、
【図51】前記デフォルメ地図作成装置の目標物間引き
手段による処理例を表す模式図、
【図52】前記デフォルメ地図作成装置の目標物間引き
手段の処理手順を示すフロー図、
【図53】前記デフォルメ地図作成装置のデフォルメ処
理制御手段の処理手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
101 ベクトル地図 102 入力装置 103 デフォルメ地図作成装置 104 入力手段 105 デフォルメ整形制御手段 106 目標物連係手段 107 経路抽出手段 108 目標物周辺整形手段 109 目標物周辺以外整形手段 110 角度補正手段 111 交点移動手段 112 直線近似手段 113 出力手段 114 出力装置 201 携帯端末装置 202 情報提供装置 203 情報記憶領域 204 検索手段 205 通信手段 206 検索制御手段 207 検索命令例記憶領域 208 検索結果記憶領域 209 情報更新同期手段 210 地図領域設定手段 211 道路省略手段 212 交差角度を用いた直線近似手段 213 道路短縮手段 214 目標物間引き手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−110755(JP,A) 特開 平5−53498(JP,A) 特開 昭63−10275(JP,A) 特開 平5−102906(JP,A) 特開 平8−22246(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09B 29/10 G06F 17/30 170 G06T 11/60 300

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標物及び道路の形状に関する情報を持
    つベクトル地図からデフォルメした地図を作成する装置
    であって、前記ベクトル地図の目標物の情報と道路の情報とを取得
    する入力手段と、 前記入力手段により取得された目標物の情報と道路の情
    報とを関連付けるために、目標物がその目標物の位置す
    る近辺の道路のどちら側にあるかという情報と、道路を
    示す線分の始点及び終点から目標物までの距離の比で表
    わした、前記道路に対する前記目標物の位置の情報とを
    生成して、 目標物の情報をその目標物の位置する近辺の
    道路と関連付け、前記道路の移動に伴う前記目標物の移
    動を可能にする目標物連係手段と、 前記目標物連係手段により目標物と関連付けられた道路
    の形状を変形してデフォルメ処理を行なうデフォルメ処
    理手段とを備えることを特徴とするデフォルメ地図作成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により関連付けられた地図データから、入
    力された経路情報が示す経路の付近のみを抽出する経路
    抽出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデ
    フォルメ地図作成装置。
  3. 【請求項3】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により道路に関連付けられた目標物が重な
    らないように、前記道路の長さを変える目標物周辺整形
    手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載
    のデフォルメ地図作成装置。
  4. 【請求項4】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により目標物と関連付けられた道路以外の
    道路の構成点のデータを間引く目標物周辺以外整形手段
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3に記載のデフ
    ォルメ地図作成装置。
  5. 【請求項5】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により関連付けられたベクトル地図データ
    の各線分が交わる角度を変更する角度補正手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至4に記載のデフォルメ地
    図作成装置。
  6. 【請求項6】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により関連付けられたベクトル地図データ
    の線分における構成点を、前記ベクトル地図上に重ねた
    メッシュの交点に移動する交点移動手段を備えることを
    特徴とする請求項1乃至5に記載のデフォルメ地図作成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記デフォルメ処理手段として、前記目
    標物連係手段により関連付けられたベクトル地図データ
    の線分を、前記線分と前記ベクトル地図上に重ねたメッ
    シュとの交点を結ぶ直線で近似する直線近似手段を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至6に記載のデフォルメ
    地図作成装置。
  8. 【請求項8】 前記デフォルメ処理手段として、任意地
    点周辺のデフォルメ地図を作成する場合に目標物の数に
    応じて動的に地図切り出し領域を決定する地図領域設定
    手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7に記載の
    デフォルメ地図作成装置。
  9. 【請求項9】 前記デフォルメ処理手段として、閉領域
    を構成する道路領域群の中から一定の大きさ以下の道路
    領域を省略する道路省略手段を備えることを特徴とする
    請求項1乃至8に記載のデフォルメ地図作成装置。
  10. 【請求項10】 前記デフォルメ処理手段として、ベク
    トル地図データの線分の交差角度が予め決めた値よりも
    小さい二線分を直線で近似する交差角度を用いた直線近
    似手段を備えることを特徴とする請求項1乃至9に記載
    のデフォルメ地図作成装置。
  11. 【請求項11】 前記デフォルメ処理手段として、直線
    性が高く、かつ、予め決めた値より長い道路線分を短縮
    する道路短縮手段を備えることを特徴とする請求項1乃
    至10に記載のデフォルメ地図作成装置。
  12. 【請求項12】 前記デフォルメ処理手段として、任意
    の縮尺で表示した地図上の目標物が重ならないように目
    標物を間引く目標物間引き手段を備えることを特徴とす
    る請求項1乃至11に記載のデフォルメ地図作成装置。
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