JP3441226B2 - 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤 - Google Patents

水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤

Info

Publication number
JP3441226B2
JP3441226B2 JP06770995A JP6770995A JP3441226B2 JP 3441226 B2 JP3441226 B2 JP 3441226B2 JP 06770995 A JP06770995 A JP 06770995A JP 6770995 A JP6770995 A JP 6770995A JP 3441226 B2 JP3441226 B2 JP 3441226B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
aqueous emulsion
cationic
opacity
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06770995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08259701A (ja
Inventor
昌人 仲前
直樹 藤原
敦 直原
寿昭 佐藤
均 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP06770995A priority Critical patent/JP3441226B2/ja
Publication of JPH08259701A publication Critical patent/JPH08259701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441226B2 publication Critical patent/JP3441226B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性エマルジョンに関す
る。さらに詳しくは、水性エマルジョンを紙の不透明度
向上剤として使用した場合に、パルプへの吸着性に優
れ、紙力を低下させず、紙の不透明度を向上させる水性
エマルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カチオン電荷を有する水性エ
マルジョンは、パルプや繊維に対する吸着性に優れるこ
とから紙加工用途等に使用されている。紙加工用途のう
ち不透明度向上剤は、近年の木材資源の不足や輸送費節
減のために印刷用紙の軽量化が進む中で、従来の無機系
不透明度向上剤ではそれ自体の比重が大きいために、軽
量化、不透明度および紙力のバランスをとるのが困難に
なってきており、低比重かつパルプに対する吸着性が優
れ、しかも紙力が向上するような水分散系ポリマー微粒
子型の有機系不透明度向上剤が期待されている。
【0003】カチオン電荷を有する水分散系ポリマー微
粒子に関しては、種々のものが公知である。例えば、
カチオン性界面活性剤やカチオン性水溶性高分子を分散
安定剤とした水分散系ポリマー微粒子、カチオン性基
を有するポリマーが分散質である水分散系ポリマー微粒
子が挙げられる。
【0004】紙の不透明度向上剤に上記カチオン電荷を
有する水分散系ポリマー微粒子を用いた場合、のカチ
オン性界面活性剤を用いた水分散系ポリマー微粒子で
は、実用的な添加量で紙力が低下する問題があり、ま
た、カチオン性水溶性高分子(例えばカチオン性ポリビ
ニルアルコール)を用いた水分散系ポリマー微粒子で
は、カチオン性界面活性剤系ほどではないが、紙力を向
上させることは困難である。一方、のカチオン性基を
有するポリマーが分散質である水分散系ポリマー微粒子
では、と同様に実用的使用量で紙力が低下し、不透明
度とのバランスがとれないという問題がある。
【0005】また、特開昭61−245399号には、
非イオン性の尿素ホルムアルデヒド系ポリマー微粒子に
ポリアクリルアミド系樹脂を併用する不透明度向上剤が
記されている。この場合、ポリアクリルアミドの添加効
果により確実に紙力は向上するが、ポリマー微粒子自体
のイオン性の問題でポリマー微粒子の紙への歩留まりが
悪く不透明度が上がりにくいという問題がある。
【0006】すなわち、従来の水分散性ポリマー微粒子
組成物では、紙用不透明度向上剤として使用した場合
に、不透明度と紙力は相反する性質であり、それを同時
に満足することは極めて困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、パル
プや繊維に対する吸着性が高く、歩留まり向上および屈
折率上昇による不透明度向上効果が大きく、しかも高い
バインダー力および紙力を与える水性エマルジョンを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について種々検討した結果、分散質が粒子径0.1〜5
μmのカチオン性基を有するポリマー微粒子からなり、
該ポリマー微粒子の30%以上が2個以上凝集した凝集
体である水性エマルジョンおよび該水性エマルジョンか
らなる紙の不透明度向上剤を見出し本発明を完成するに
至った。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける分散質が粒子径0.1〜5μmのカチオン性基を
有するポリマー微粒子からなり、該ポリマー微粒子の3
0%以上が2個以上凝集した凝集体である水性エマルジ
ョンは、種々の方法で得られる。例えば、(1)カチオ
ン性基を有するポリビニルアルコール存在下にラジカル
重合可能なエチレン性不飽和単量体またはジエン系不飽
和単量体から選ばれる一種以上の単量体を乳化(共)重
合する方法、さらに場合によっては、凝集度の調節のた
めに重合中あるいは重合後に凝集促進効果のある塩ある
いは高分子を添加する方法、(2)カチオン性基を有す
る低分子界面活性剤を分散剤とするエチレン性不飽和単
量体あるいはジエン系単量体の乳化(共)重合する方
法、さらに場合によっては、凝集度の調節のために、重
合中あるいは重合後に、凝集促進効果のある塩あるいは
高分子を添加する方法、(3)従来公知の分散剤を用い
てカチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体とそれ
と共重合可能なエチレン性不飽和単量体あるいはジエン
系単量体の一種または二種以上の乳化(共)重合する方
法、さらに場合によっては、凝集度の調節のために、重
合中あるいは重合後に、凝集促進効果のある塩あるいは
高分子を添加する方法、(4)上記分散系重合以外の重
合方法で得られたカチオン性基を有するポリマーを粉砕
して微粒子化する方法等が挙げられる。その製法は特に
制限はないが、本発明の目的である高いパルプに対する
吸着性、高い不透明度向上効果、乾燥により高いバイン
ダー力および紙力をバランス良く発現するためには、上
記(1)の方法が好ましい。
【0010】上記(1)、(2)および(3)における
乳化重合の分散質を構成するエチレン性不飽和単量体と
しては、エチレン、プロピレン、イソブテン等のオレフ
ィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン等のハロゲン化オレフィン類、ギ酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック
酸ビニル、ピバリン酸ビニル等のビニルエステル類、ア
クリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸n−プロピル、アクリル酸i−プロピル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸t
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクタデシル等のアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸
i−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸
i−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル
酸オクタデシル等のメタクリル酸エステル類、アクリル
アミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸およびそのナトリウ
ム塩のアクリルアミド系単量体類、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル等のニトリル類、酢酸アリル、塩化
アリル等のアリル化合物、スチレン、α−メチルスチレ
ン、−メチルスチレンスルホン酸およびそのナトリウ
ム、カリウム塩等のスチレン系単量体類、N−ビニルピ
ロリドン等のその他の単量体、ブタジエン、イソプレ
ン、クロロプレン等のジエン系単量体が挙げられる。
【0011】上記(3)の分散質を構成する必須成分で
あるカチオン性基を有するエチレン性不飽和単量体とし
ては、例えば、トリメチル−(3−アクリルアミド−3
−ジメチルプロピル)−アンモニウムクロライド、3−
アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、3−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、N−(3−アリルオキシ−2−ヒド
ロキシプロピル)ジメチルアミンの4級アンモニウム
塩、N−(4−アリルオキシ−3−ヒドロキシブチル)
ジエチルアミンの4級アンモニウム塩さらにはアクリル
アミド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセト
ンアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エ
チルメタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド等の4級アンモニウム塩、メタクリル酸ヒドロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロライド、アクリル酸
ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド
等が挙げられる。
【0012】上記(1)の分散剤として使用するカチオ
ン性基を有するポリビニルアルコールは、従来公知のカ
チオン性基を有する単量体と酢酸ビニル等のビニルエス
テルを共重合し、それを鹸化することによって得られる
もの、ポリビニルアルコールを各種の後反応によってカ
チオン化したもの等が用いられる。また、末端にメルカ
プト基を有するカチオン変性ポリビニルアルコールは、
特に重合安定性や紙の不透明度向上剤として使用した場
合の性能の点で好ましい。また、上記(2)の分散剤と
して用いるカチオン性基を有する低分子界面活性剤とし
ては、ステアリルアミンアセテート、ラウリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアン
モニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウ
ムクロライド、アルキルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド等のカチオン性界面活性剤、ラウリルベタイ
ン、ステアリルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキ
サイド、ラウリルカルボキシメチルヒドロキシエチルイ
ミダゾリニウムベタイン等の両性界面活性剤が用いられ
る。
【0013】上記(1)および(2)の分散剤として
は、上記のカチオン性基を有するポリビニルアルコール
あるいは低分子界面活性剤が単独あるいは二種以上用い
られる。また、従来公知のカチオン性基を有さないポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース等の水
溶性高分子、非イオン性の低分子界面活性剤およびアニ
オン性の低分子界面活性剤も本発明の効果を損なわない
範囲で併用することもできる。
【0014】上記(3)の分散剤としては、従来公知の
ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース等
の水溶性高分子や、アニオン性、カチオン性、非イオン
性または両性の低分子界面活性剤が単独あるいは二種以
上用いられる。
【0015】上記(4)のポリマー微粒子は、縮合重
合、付加重合で得られるカチオン性基を有するポリマー
および縮合重合、付加重合で得られるポリマーを後反応
でカチオン化したもの等の従来公知のカチオン性ポリマ
ーを微粉砕して得られるものを水に分散させるか、それ
を従来公知の低分子界面活性剤や水溶性高分子を用いて
分散させて水性エマルジョンを得ることができる。ま
た、凝集体を形成させるために、凝集効果のある塩や水
溶性高分子を添加することもできる。
【0016】本発明のポリマー微粒子の粒子径は、紙の
不透明度向上剤に使用した場合に紙物性に大きく影響す
るため、0.1〜5μmであり、0.2〜2μmが好ま
しい。また、本発明の水性エマルジョンでは、その分散
質が上記ポリマー微粒子の30%以上が2個以上凝集し
た凝集体であることが必要である。凝集率が30%未満
の場合には、抄紙時に紙中への歩留まりが減少すると共
に、不透明度向上効果も低下し、さらにインク吸収性等
の印刷適性も悪くなる。
【0017】本発明のポリマー微粒子を得る上記
(1)、(2)および(3)の乳化重合を実施するにあ
たっては、水、上記の分散剤、および重合開始剤の存在
下に、上記単量体を一時または連続的に添加して、加
熱、撹拌するような通常の乳化重合法が実施しうるし、
また、単量体を予め分散剤水溶液と混合乳化したものを
連続的に添加する方法も実施し得る。
【0018】本発明のポリマー微粒子を得る上記
(1)、(2)および(3)の乳化重合の分散剤の使用
量としては特に制限はないが、通常単量体100重量部
に対して0.2〜50重量部、好ましくは0.5〜20
重量部である。分散剤が0.2重量部より少ない場合
は、重合安定性が低下する上、(1)および(2)の場
合にはカチオン性基の導入量が減るため好ましくない。
一方、分散剤が50重量部を越える場合は、重合系の粘
度が高くなりすぎる上、パルプに対する定着性が低下す
る。
【0019】重合開始剤としては、特に制限されるもの
ではなく、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素、2、2’−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、クメンハイド
ロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、イソプ
ロピルベンゼンパーオキサイド等が単独あるいは重亜硫
酸ナトリウム、酒石酸、L−アスコルビン酸、ホルムア
ルデヒドナトリウムスルホキシレート、硫酸第一鉄等の
還元剤と併用したレドックス系で用いられる。この中で
も、本発明の特徴の一つであるカチオン性基の効果発現
の点から、非イオン性あるいはカチオン性の開始剤が好
ましい。
【0020】本発明の凝集した分散質を有する水性エマ
ルジョンを得る方法としては、上記(1)、(2)およ
び(3)の乳化重合においては重合中あるいは重合後
に、また、上記(4)においては粉砕中あるいは粉砕後
に凝集促進効果のある塩や水溶性高分子を添加すること
ができる。凝集促進効果のある塩としては、従来公知の
一価、二価、三価の無機塩が挙げられる。また、水溶性
高分子としては、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル
酸ナトリウム、水溶性アニリン樹脂塩酸塩、ポリエチレ
ンイミン、ポリアミン、ポリジアリルジメチルアンモニ
ウムクロライド、キトサン、ヘキサメチレンジアミン・
エピクロルヒドリン重縮合物、ポリアクリルアミド部分
加水分解物、ポリビニルイミダゾリン、ポリアルキルア
ミノアクリレート、ポリアルキルアミノメタクリレー
ト、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物、デンプ
ン、グアーガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ポ
リアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリビニ
ルアルコール、イソブチレン−無水マレイン酸共重合物
等が挙げられる。上記の凝集促進剤の添加量に関しては
特に制限はなく、系全体を凝集させずに、粒子を適当に
凝集させ得る添加量であれば良い。また、上記(1)お
よび(3)の乳化重合の分散剤に、例えば、ポリビニル
アルコール系高分子等を用いる場合、上記の凝集促進と
しての効果もあるため、新たに凝集促進剤を添加しなく
ても良い場合がある。
【0021】また、本発明の水性エマルジョンを得るた
めの、上記(1)、(2)および(3)の乳化重合に際
しては、乳化重合系に従来公知の連鎖移動剤、消泡剤、
可塑剤、pH調整剤等を添加することもできる。
【0022】本発明の水性エマルジョンには、本発明の
効果を損なわない範囲で、酸化チタン、タルク、コロイ
ダルシリカ、クレー、炭酸カルシウム等の無機物、各種
界面活性剤、消泡剤、防黴剤、防腐剤、可塑剤、造膜助
剤、難燃剤、老化防止剤等を配合することができる。そ
の他、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂、スチレン/ブタジエン
ゴム、天然ゴム、クロロプレンゴム、ポリイソプレンゴ
ム、アクリロニトリル/ブタジエン共重合体ゴム、メチ
ルメタクリレート/ブタジエン共重合体ゴム等の各種樹
脂ラテックス、アクリル系、酢酸ビニル系、塩化ビニル
系、塩化ビニリデン系、スチレン/アクリル共重合系、
酢酸ビニル/アクリル共重合系、エチレン/酢酸ビニル
共重合系等の各種合成樹脂エマルジョンを配合すること
ができる。
【0023】
【実施例】以下実施例をあげ、本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。な
お、以下で、「部」および「%」は特に断らない限り
「重量部」および「重量%」をそれぞれ意味する。な
お、実施例における各物性値の測定方法は以下に示され
た方法である。 裂断長:JIS P8113−1976により式で求
めた。 裂断長(km)=引張強さ/(試験片の幅×試験片の坪量)
×1000 比引裂強度:JIS P8116により次式で求めた。 比引裂強度=(目盛りの読み/引裂きの枚数)×16/試
験片の坪量×100 耐折強度:JIS P−8115 クラーク剛度:JIS P−8143 白色不透明度:絶乾坪量42.5g/m2に補正した値 インク受理性:K&N法
【0024】実施例1 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素吹き込み口、撹
拌機を備えた2リットルガラス製容器に末端にメルカプ
ト基を有する3−メタクリルアミドプロピルトリメチル
アンモニウムクロライド変性ポリビニルアルコール(分
散剤1:重合度1500、鹸化度98.0mol%、変
性度1mol%)90g、イオン交換水800gを仕込
み加熱溶解した。次いで、150rpmで撹拌しなが
ら、スチレン120g、n−ドデシルメルカプタン0.
6gを仕込み、70℃に昇温した後、窒素置換を液中バ
ブリングにより行い、過酸化水素で重合を開始した。重
合開始後から5時間かけてスチレン480g、n−ドデ
シルメルカプタン2.4gを滴下し、滴下終了後、内温
を80℃まで上昇させ1時間熟成を行った。固形分濃度
45.0%、走査型電子顕微鏡による粒子径0.8μ
m、2個以上凝集した凝集体の割合90%のカチオン性
ポリビニルアルコールを含有するポリスチレンエマルジ
ョン)が得られた。パルプ(配合パルプ、130mlC
SF)の0.8%水性分散液を良く撹拌しながら、上記
水性エマルジョンをパルプに対して固形分比2.0%添
加してから、その後2分間撹拌し、水にて水性分散液の
固形分を0.3%に希釈撹拌してから、角型抄紙マシン
(熊谷理機製)を用いて坪量37±2g/m2となるよ
うに抄紙した。次に湿紙を3.5kg/cm2で5分間
圧縮脱水し、さらに吸取紙を交換して同圧で2分間圧縮
脱水した後、回転ドライヤー(表面温度110℃)に7
分間接触乾燥させた。得られた紙は20℃65%RHの
条件下で48時間調湿し、種々の紙力物性の測定に供し
た。水性エマルジョンの調製果および物性を表1に、
紙の不透明度向上剤としての評価結果を表2に示す。
【0025】実施例2 実施例1の分散剤であるカチオン変性ポリビニルアルコ
ールの代わりに、カチオン性低分子界面活性剤(分散剤
2:コータミン24P、花王製)30gを用いる以外は
実施例1と同様にし、固形分濃度42%、走査型電子顕
微鏡による粒径0.3μm、2個以上凝集した凝集体の
割合10%カチオン性低分子界面活性剤を含有する水
性エマルジョンを得た。この水性エマルジョン100部
あたりポリビニルアルコール(PVA−124、クラレ
製)の10%水溶液20部を添加し、固形分濃度36.
6%、走査型電子顕微鏡による粒子径0.3μm、2個
以上凝集した凝集体の割合50%の水性エマルジョンを
得た。これを用いて実施例1と同様に抄紙し、その紙物
性を測定した。水性エマルジョンの調製果および物性
を表1に、紙の不透明度向上剤としての評価結果を表2
に示す。
【0026】実施例3 実施例1の分散剤であるカチオン変性ポリビニルアルコ
ールのかわりに、末端にメルカプト基を有するポリビニ
ルアルコール(分散剤3:重合度1500、鹸化度9
8.0mol%)を90部用い、単量体であるスチレン
のかわりに、スチレン/メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライド(カチオンモノマ
ー)=95/5(重量比)の単量体を用いる以外は実施
例1と同様にし、固形分濃度44.0%、走査型電子顕
微鏡による粒子径1.2μm、2個以上凝集した凝集体
の割合70%のポリ(スチレン−メタクリル酸ヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロライド)共重合
体水性エマルジョンを得た。この水性エマルジョンを用
いて実施例1と同様に抄紙し、その紙物性を測定した。
水性エマルジョンの調製果および物性を表1に、紙の
不透明度向上剤としての評価結果を表2に示す。
【0027】実施例4 実施例1において、重合時に酢酸ナトリウム8gを加え
る以外は実施例1と同様にし、固形分濃度45.0%、
走査型電子顕微鏡による粒子径0.9μm、2個以上凝
集した凝集体の割合95%以上のカチオン性ポリビニル
アルコールを含有するポリスチレンエマルジョン)を得
た。この水性エマルジョンを用いて実施例1と同様に抄
紙し、その紙物性を測定した。水性エマルジョンの調製
果および物性を表1に、紙の不透明度向上剤としての
評価結果を表2に示す。
【0028】実施例5 実施例2において、後添加するPVA−124の代わり
に、イソブチレン−無マレイン酸共重合物(イソバン
−10、クラレ製)の10%水溶液(アンモニア水溶液
溶解品、中和度=0.8)を20部用いる以外は実施例
2と同様にし、固形分濃度36.6%、走査型電子顕微
鏡による粒径0.3μm、2個以上凝集した凝集体の割
合40%の水性エマルジョンを得た。この水性エマルジ
ョンを用いて実施例1と同様に抄紙し、その紙物性を測
定した。水性エマルジョンの調製果および物性を表1
に、紙の不透明度向上剤としての評価結果を表2に示
す。
【0029】比較例1 実施例1における分散剤である末端にメルカプト基を有
する3−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニ
ウムクロライド変性ポリビニルアルコールに代えてメル
カプト基を有するポリビニルアルコール(分散剤3:重
合度1500、鹸化度98.0mol%)を90部用い
る以外は実施例1と同様にし、固形分濃度44.0%、
走査型電子顕微鏡による粒径1.2μm、2個以上凝集
した凝集体の割合70%のカチオン性基を有さない水性
エマルジョンを得た。この水性エマルジョンを用いて実
施例1と同様に抄紙し、その紙物性を測定した。水性エ
マルジョンの調製果および物性を表1に、紙の不透明
度向上剤としての評価結果を表2に示す。
【0030】比較例2 実施例2において、PVA−124を後添加せず、2個
以上凝集した凝集体の割合10%の水性エマルジョンを
用いて実施例1と同様に抄紙し、その紙物性を測定し
た。水性エマルジョンの調製果および物性を表1に、
紙の不透明度向上剤としての評価結果を表2に示す。
【0031】比較例3 実施例1において、分散剤1を45g用いる以外は実施
例1と同様にし、固形分濃度43.0%、走査型電子顕
微鏡による粒子径0.9μm、2個以上凝集した凝集体
の割合20%のカチオン性ポリビニルアルコールを含有
するポリスチレンエマルジョン)が得られた。この水性
エマルジョンを用いて実施例1と同様に抄紙し、その紙
物性を測定した。水性エマルジョンの調製果および物
性を表1に、紙の不透明度向上剤としての評価結果を表
2に示す。
【0032】
【表1】
【0033】分散剤1:末端にメルカプト基を有するカ
チオン変性ポリビニルアルコール 分散剤2:カチオン性界面活性剤 分散剤3:末端にメルカプト基を有するポリビニルアル
コール St:スチレン カチオンモノマー:メタクリル酸ヒドロキシプロピルア
ンモニウムクロライド n−DDM:n−ドデシルメルカプタン 酢酸Na:酢酸ナトリウム PVA−124:ポリビニルアルコール(クラレ製) イソバンー10:イソブチレンー無水マレイン酸共重合
体(クラレ製) 粒子凝集率:走査型電子顕微鏡より解析(2個以上の粒
子が凝集している割合)
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の水性エマルジョンは、粒子表面
にカチオン性基を有することから、パルプに対する吸着
性が高く、また、分散質が微粒子凝集体となっているこ
とから、歩留まり向上および屈折率上昇による不透明度
向上効果が大きく、しかも、乾燥時により高いバインダ
ー力および紙力を与え、さらに印刷適性に優れた紙が得
られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 均 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社ク ラレ内 (56)参考文献 国際公開91/15518(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散質が粒子径0.1〜5μmのカチオ
    ン性基を有するポリマー微粒子からなり、該ポリマー微
    粒子の30%以上が2個以上凝集した凝集体である水性
    エマルジョン。
  2. 【請求項2】 ポリマー微粒子がカチオン性ポリビニル
    アルコールを保護コロイドとしたポリマー微粒子である
    請求項1記載の水性エマルジョン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の水性エマルジョ
    ンからなる紙の不透明度向上剤。
JP06770995A 1995-03-27 1995-03-27 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤 Expired - Fee Related JP3441226B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06770995A JP3441226B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06770995A JP3441226B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08259701A JPH08259701A (ja) 1996-10-08
JP3441226B2 true JP3441226B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=13352767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06770995A Expired - Fee Related JP3441226B2 (ja) 1995-03-27 1995-03-27 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3441226B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822592B2 (ja) * 2001-02-19 2011-11-24 三菱製紙株式会社 記録用紙
JP4896024B2 (ja) 2004-08-25 2012-03-14 オムノバ ソリューソンズ インコーポレーティッド 凝集中空粒子ラテックスを使用した紙の製造
CN103781825B (zh) * 2011-08-30 2015-11-25 巴斯夫欧洲公司 用于柔性基材上的不透明膜和涂层应用的水基聚合物乳液

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991015518A1 (en) 1990-04-05 1991-10-17 Kuraray Co., Ltd. Suspension polymerization of vinylic compound

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991015518A1 (en) 1990-04-05 1991-10-17 Kuraray Co., Ltd. Suspension polymerization of vinylic compound

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08259701A (ja) 1996-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1327146C (en) Printability of paper
CN101983268B (zh) 纸张的涂覆或粘合制剂及制备和使用所述制剂的方法
JPH08188983A (ja) 紙および板紙の製造
US3392048A (en) Pigment-coated paper products having a binder of protein and a conjugated diene polymer that can form a reversible colloidal solution
US4544697A (en) Amphoteric latexes containing pH independent and pH dependent bound charges
US4582663A (en) Amphoteric latexes containing pH independent and pH dependent bound charges
JP3441226B2 (ja) 水性エマルジョン及び紙の不透明度向上剤
JPH06299494A (ja) 製紙用サイズ剤組成物およびそれを用いる紙の製造方法
JP4359732B2 (ja) 紙塗工用共重合体ラテックス、紙塗工用共重合体ラテックスの製造方法、および紙塗工用組成物
JP2000273387A (ja) 表面紙質向上剤
JPH0841798A (ja) 紙用複合填料
JP3230321B2 (ja) 共重合体ラテックス
EP0489930B1 (en) Papermaking process and papermaking additive
JPH08199079A (ja) ポリマー微粒子水性分散液
JP2953134B2 (ja) オフセット印刷用紙塗工組成物
JP3099147B2 (ja) 紙の加工処理剤
JP2958841B2 (ja) 紙塗工用ラテックス
JP2779611B2 (ja) 熱可逆的増粘性バインダー組成物
JP2005336646A (ja) 製紙用添加剤およびそれにより得られる紙
JP3434055B2 (ja) 紙用の内添剤
JP3099148B2 (ja) 紙の加工処理剤
JP3511669B2 (ja) 紙塗工用組成物
JP2591027B2 (ja) 紙用塗工液組成物
JPH06248032A (ja) 共重合体ラテックス
JP2779610B2 (ja) 熱可逆的増粘性バインダー組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140620

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees