JP3440839B2 - 紡糸巻取機の糸掛け方法 - Google Patents

紡糸巻取機の糸掛け方法

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JP3440839B2
JP3440839B2 JP25769098A JP25769098A JP3440839B2 JP 3440839 B2 JP3440839 B2 JP 3440839B2 JP 25769098 A JP25769098 A JP 25769098A JP 25769098 A JP25769098 A JP 25769098A JP 3440839 B2 JP3440839 B2 JP 3440839B2
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yarn
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holder
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    • B65H2701/319Elastic threads

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対のボビンホル
ダが巻取位置と待機位置とに切換可能であり、巻取位置
のボビンホルダにタッチローラが圧接可能な紡糸巻取機
の糸掛け方法に関し、特に前記ボビンホルダに挿着され
たボビンに糸を巻き付けて行う糸掛けを確実に行うもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】紡糸巻取機に対する巻取開始時の糸掛け
は、糸掛け装置を用いるのが普通である。この糸掛け装
置は、ボビンホルダに挿着されるボビンの数に対応する
糸掛け部材を案内部材に沿ってスライド自在に設け、こ
の糸掛け部材を手前で操作できる集合位置と前記ボビン
の各々のスリット位置まで展開させた展開位置とにロッ
ドの押し引きで切り換わるものであって、巻取位置と待
機位置との交互に切換可能なボビンホルダと干渉しない
位置に配設されている。この糸掛け装置を用いた糸掛け
方法は、巻き始めにサクションガンで多数の糸をまとめ
て吸い取る状態にし、手前の集合位置にある糸掛け部材
に一本ずつ糸を掛け、つぎにボビンの各々のスリット位
置まで展開した展開位置にし、糸寄せカバー等により巻
取位置のボビンホルダのボビンに対して所定位置に展開
した糸を一斉に運び、ボビンのスリットに糸を食い込ま
せ、巻取をスタートさせる糸掛け方法である。
【0003】しかしながら、弾性糸のように伸びのある
糸の場合、ボビンのスリットに対する糸の食い込みが良
好ではない場合があること、糸掛けのための糸掛け装置
などの特別の機器が必要になることなどの理由により、
ボビンホルダに挿着されたボビンに糸を巻き付けて巻取
を開始させるための糸掛け方法が採用されることがあ
る。
【0004】この糸掛け方法を、図7により説明する。
タレット板aには、巻取位置のボビンホルダbと、待機
位置のボビンホルダcとが互いに切換自在に突設されて
いる。巻取位置のボビンホルダbに対して、昇降ボック
スdが昇降自在であり、この昇降ボックスdには、タッ
チローラeとトラバース装置fが設けられている。昇降
ボックスdを図示の実線位置まで上げておき、糸外しガ
イドgをはね上げることにより、トラバース装置fの綾
振りガイドに糸が掛からないようにしておく。図示され
ないゴデットローラからの糸はサクションガンhにまと
めて吸引する。そして、サクションガンhを持って、巻
取位置で巻取方向に回転しているボビンホルダbのボビ
ンに糸を巻き付けて、糸をそのボビンに渡す。糸は直線
的に走行しようとするため、ボビンホルダbに挿着され
たボビンの各々に糸が棒巻きになる。そのあと、糸外し
ガイドgを下げて、各ボビンに至る糸を綾振り(トラバ
ース)させる。その後、巻取位置のボビンホルダbと待
機位置とのボビンホルダcをタレット板aの180°回
転により切り換え、必要により図示されない糸渡し装置
を用いて、巻取位置の新たなボビンホルダのボビンに糸
を渡して、巻取をスタートさせて糸渡しを完了する。な
お、最初に糸が巻き付けられ、各ボビンに棒巻きが施さ
れたボビンホルダからボビンを外して、新たなボビンを
挿着しておく。このように、ボビンホルダに対するボビ
ンの交換が付加されるものの、特別の糸掛け装置が不要
になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、ボビ
ンホルダの先端のボビンに糸を巻き付けて糸掛けを開始
する糸掛け方法においては、オペレータがサクションガ
ンhに吸引される糸をボビンホルダの先端のボビンに要
領良く巻き付ける必要がある。しかし、昇降ボックスd
のタッチローラeやトラバース装置fが邪魔になって、
糸掛けに失敗する場合があった。また、弾性糸などのよ
うに粘着性の高い糸の場合、タッチローラeに巻きつい
て糸掛けに失敗する場合もある。さらに、巻取位置のボ
ビンホルダの先端側を支持する支持部材が設けられてい
る場合、支持部材が邪魔になってボビンホルダの先端の
ボビンに糸を巻き付けることが出来ない。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ボビンホルダに挿着されたボビンに糸を巻き付
けて行う糸掛けを確実に行うことができる紡糸巻取機の
糸掛け方法を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の紡糸巻取機の糸掛け方法は、一対のボビンホ
ルダが巻取位置と待機位置とに切換可能であり、巻取位
置にあるボビンホルダにタッチローラが圧接可能であ
り、前記巻取位置にあるボビンホルダの先端側を支持す
る着脱自在な支持部材が存在している紡糸巻取機であっ
て、糸を吸引するサクションガンを移動させて前記ボビ
ンホルダに挿着されたボビンに糸を巻き付けて巻取を開
始させるための巻取開始時の糸掛けを、前記巻取位置か
ら外れた位置であって、前記ボビンホルダの先端側から
見て前記ボビンに巻き付ける糸の軌跡と前記支持部材が
交差しない位置に、前記ボビンホルダを移動させて行う
ものである。
【0008】ボビンホルダが巻取位置から外れると、外
れたボビンホルダの周囲にスペース的余裕が生まれる。
元々ボビンホルダを巻取位置と待機位置に切り換えるタ
レット板の回転機構を有しているため、この回転機構を
利用すると、ボビンホルダを巻取位置から外れた位置に
移動できる。ここで、巻取位置と待機位置は互いに切り
換え可能であるため、巻取位置から外れた位置とは、待
機位置を含まない位置のことである。挿着されるボビン
の数が多い場合、片持ち状のボビンホルダが長くなるた
め、先端側を支持する支持部材により両持ちにすること
が行われる。この場合、巻取位置にボビンホルダがある
と、支持部材が邪魔になって、ボビンホルダの先端のボ
ビンに糸を巻き付けることができなくなるが、前記ボビ
ンホルダの先端側から見て前記ボビンに巻き付ける糸の
軌跡と前記支持部材が交差しない位置に、前記ボビンホ
ルダを移動させると、糸の巻付が可能になる。
【0009】
【0010】
【0011】また、請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け
方法は、前記タッチローラの上流にあるゴデットローラ
の周速が前記タッチローラの周速より早い場合、前記タ
ッチローラから糸が離れる側に、前記ボビンホルダを移
動させる請求項1記載のものである。
【0012】弾性糸の場合、上流のゴデットローラの周
速を巻取位置のボビンホルダに接するタッチローラの周
速より速くするオーバーフィードが行われる。この場
合、糸掛け時に、ボビンホルダに接するタッチローラに
糸が当たると、タッチローラに糸が巻き込まれることが
ある。そこで、前記タッチローラから糸が離れる側に、
前記ボビンホルダを移動させると、タッチローラに糸が
当たって巻き込まれない。
【0013】また、請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け
方法は、巻取位置から外れた位置にあるボビンホルダの
ボビンに糸を巻き付けた後、各ボビンに糸が綾振りされ
る状態にし、その後他方のボビンホルダのボビンに対し
て自動的に糸渡しを行い、巻取開始時の糸掛けを完了さ
せる請求項1又は2に記載のものである。
【0014】巻取位置から外れた位置にあるボビンホル
ダには、先端側の巻付当初の糸の集合体や、各ボビンに
至るまでの斜めの巻付や、綾振りまでの棒巻きが残って
いるため、この種の紡糸巻取機が元々有する自動的な糸
渡し機能(オートレボ機能)を使って、正規外の巻きが
残っているボビンホルダのボビンを満巻ボビンに擬制
し、ボビンへの糸の自動的な糸渡しを行うと、糸渡しが
完了する。中途半端な巻きが残っているボビンホルダの
ボビンは外して、新たなボビンを挿着して、次のオート
レボに備える。
【0015】また、請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け
方法は、自動的な前記糸渡しは、前記一対のボビンホル
ダの位置を、一方のボビンホルダに至る糸が他方のボビ
ンホルダのボビンに接触する接触角が、他方のボビンホ
ルダを巻取位置としたときよりも大きくなるように、一
対のボビンホルダの位置を切り換え、一方のボビンホル
ダのボビンから他方のボビンホルダのボビンに糸を渡し
た後、前記他方のボビンホルダを巻取位置にすることに
より行われる請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け方法で
ある。
【0016】弾性糸のように粘着性が高い糸は、一方の
ボビンホルダに至る糸と他方のボビンホルダのボビンと
の接触角が大きくなるように一対のボビンホルダの位置
を切り換えると、他方のボビンホルダに糸が引っき易く
なり、糸渡しが行われ易くなる。そのため、オートレボ
機能を活用し、ボビンホルダの位置を移動させると、糸
渡しが行われ、糸渡しされたボビンホルダを巻取位置に
すると、糸掛けが完了する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を
図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の糸掛
け工程を示す図である。
【0018】まず、図5及び図6により、本発明の糸掛
け方法が適用される紡糸巻取機の機器構成とその作動を
説明する。図5は、弾性糸用の紡糸巻取機及びゴデット
ローラの正面図、図6は、弾性糸用の紡糸巻取機及びゴ
デットローラの側面図である。
【0019】ゴデットローラ1は、第1ゴデットローラ
11と、第2ゴデットローラ13とを上流から下流に向
かって配設したものである。
【0020】紡出機17から紡出された一群の糸は、整
列状態になって第1ゴデットローラ11と第2ゴデット
ローラ13とに通され、紡糸巻取機2に導かれる。
【0021】紡糸巻取機2は、本体フレーム21の側面
に回転自在に取り付けられたタレット円板22と、タレ
ット円板22から片持ち状に突設され図示されない誘導
モータで回転駆動される2本のボビンホルダ23,24
と、本体フレーム21に対して垂直に昇降自在な昇降ボ
ックス25と、昇降ボックス25に設けたトラバース装
置26と、同じく昇降ボックス25に設けられたタッチ
ローラ27とを主要部分として構成されている。
【0022】ボビンホルダ23,24にはボビンBが多
数個(図示例では16個)挿着されていて、上記2本の
ボビンホルダ23,24は一方を巻取位置A1に他方を
待機位置A2に配され、巻取位置A1に位置しているボ
ビンホルダに挿着されたボビンBに糸を巻取らせ、該ボ
ビンBが満巻となるごとにタレット円板22を180度
回転し、新たに巻取位置A1にきた空のボビンBに自動
的に糸渡しして、新たな巻取を開始するレボルビングタ
イプの紡糸巻取機2となっている。そのため、タット
板22は中心軸の回りで、所定角度までの回転が自在な
図示されない回転駆動機構が設けられている。第2糸ガ
イド16を出た糸は、トラバース装置の往復動するガイ
ド26aで案内され、所定幅で綾振りされながらボビン
Bに巻き取られる。図示例では、巻取位置A1のボビン
ホルダのボビンが満巻きになり、タレット円板22を1
80度回転し、自動的な糸渡しが行われた直後の紡糸巻
取機2が示されている。
【0023】上記昇降ボックス25にはタッチローラ2
7、トラバース装置26の他、糸外しガイド28がそれ
ぞれ支持されている。タッチローラ27は巻取位置A1
にあるボビンBの糸層に常に圧接する圧接状態にあっ
て、図5において反時計方向に回転するボビンBに遅れ
ないように補助的に駆動されている。糸外しガイド28
は、トラバース装置26の糸ガイド26aから糸Yを外
して、糸が往復動しないようにするためのものである。
糸外しガイド28を図示のように退避位置にすると、ゴ
デットローラ1からの糸Yは、トラバース装置26の糸
ガイド26aに掛かって、自動的に綾振りを始める。
【0024】本体フレーム21から固定枠30が突設さ
れていて、この固定枠30は昇降ボックス25の昇降の
邪魔にないらない位置即ちタレット板22の斜め上方で
昇降ボックス25と平行な位置に突設されている。この
固定枠30の先端には操作ボックス31が設けられてお
り、固定枠30の下側には支持部材32が設けられてい
る。この支持部材32は、巻取位置A1にあるボビンホ
ルダ23の先端側を着脱自在に支持するものであって、
ボビンホルダ23の先端側に対する係止部32aを有す
るアーム32bをシリンダ装置32cでボビンホルダ2
3の軸方向に進退自在としたものである。片持ち状のボ
ビンホルダ23が長いと、振動し易いため、巻取位置A
1にあるボビンホルダ23の先端を支持して両持ちにす
るためのものである。なお、33は、待機位置A2のボ
ビンホルダ24に挿着されたボビンを押し出すためのボ
ビン押出装置である。また、16は、綾振り用の糸ガイ
ドで、糸巻取時には退避位置に置かれる。
【0025】上述したゴデットローラ1及び紡糸巻取機
2により、引っつきやすく伸びやすい弾性糸の巻取開始
時の糸掛け方法を以下に説明する。図1は、本発明の糸
掛け方法の工程を示す第1図であり、図2は、本発明の
糸掛け方法の工程を示す第2図であり、図3は、ボビン
ホルダのボビンへの糸の巻付状態を示す側面図であり、
図4は、ボビンホルダのボビンへの糸の巻付後の状態を
示す側面図である。
【0026】図1は一方のボビンホルダのボビンに糸付
けするまでの工程を示し、図2は前記一方のボビンホル
ダのボビンから他方のボビンホルダのボビンに糸を渡す
までの工程を示している。図1(a)には、タレット板
22を反時計方向に90°回転させ、一対のボビンホル
ダ23,24を水平状態にするまで移動させる工程を示
している。このとき、昇降ボックス25のタッチローラ
27が巻取位置A1のボビンに圧接可能な位置まで下げ
ておく。また、支持部材のアーム32bを図面手前に進
出させ、ボビンホルダ24の先端との係合を解いてお
く。そして、図1(b)に示されるように、一対のボビ
ンホルダ23,24を回転駆動して所定の周速が得られ
るようにする。
【0027】このとき、ボビンホルダ23のボビンに糸
を巻き付けるときの軌跡が、ボビンホルダ23の先端側
から見た支持部材32と交差しない位置になっている。
それにより、ボビンホルダ23のボビンへの糸の巻き付
けに際して、支持部材32が邪魔にならない。さらに、
ボビンホルダ23のボビンに巻き付けられる糸が、タッ
チローラ27の側面から離れる側にボビンホルダ23が
移動させられている。弾性糸の場合、図5において、第
2ゴデットローラ13の周速がタッチローラ27の周速
より速くなるオーバーフィード運転が普通であり、タッ
チローラ27の側面に接する距離が長いと、オーバーフ
ィード気味で引っつきやすい糸がタッチローラ27に引
き込まれて糸掛けに失敗するだけではなく、タッチロー
ラの清掃に手間が掛かることになる。固定枠30の側か
ら支持部材32が延在していることを条件にすると、上
記条件の両方を満たすボビンホルダ23の移動位置とし
ては、タッチローラ27から見て固定枠30と反対側の
水平位置から±45°の範囲であれば、実用上差し支え
ないが、タッチローラ27と支持部材32から最も離れ
た図示の水平位置が好ましい。
【0028】つぎに、糸ガイド16を経て繰り出される
糸をサクションガン3にまとめて吸引する。このサク
ションガン3をオペレータが手で持って移動させ、タ
ッチローラ27とトラバース装置26の間の隙間を経
て、ボビンホルダ23まで糸を運ぶ。このとき、糸がト
ラバース装置26のガイド26aに掛からないように、
糸外しガイド28を作動位置にしておく。この状態が、
図1(c)と図3に示される。図3の紡糸巻取機1は紙
面厚み方向に多数台列設されており、その正面側(図面
の左側)からしか糸掛けできない。そのため、図1
(c)の正面側からのサクションガン34の移動のため
には、ボビンホルダ23が作業し易い位置にあることが
重要である。
【0029】図3において、サクションガン34によっ
て、図示のa1方向に回転駆動されるボビンホルダ23
のボビンに糸が引き込まれる方向a2に糸を巻き付ける
と、糸がボビンホルダ23のボビンに巻き付き、サクシ
ョンガン34に至る糸が切れる。すると、糸掛け用ガイ
ド16からの糸は、真下に向かう糸道になるように、矢
印a3の方向に移動する。このように、図1(c)の糸
の巻き付けによる糸付けが終わった状態では、図4の如
く、ボビンホルダ23に挿着されたボビンBの各々に糸
が棒巻きされる状態になる。糸掛け用ガイド16は退避
位置に移動される。そして、図1(c)の糸外しガイド
28を退避位置にすると、各ボビンBに至る糸がトラバ
ース装置26のガイド26aに掛かって綾振りを始め
る。この状態が、図4の二点鎖線の糸で示される。しか
し、図4のボビンホルダ23のボビンに巻かれた糸は、
ボビン同志を斜めに横切る糸や、棒巻きの糸が存在して
おり、そのまま巻いても製品にはできない。そこで、速
やかに、紡糸巻取機のオートレボ機能を使って、正規の
巻き始めに切り換える。
【0030】紡糸巻取機が本来有するオートレボ機能を
活用した、正規の巻き始めへの切り換えが図2に示され
る。図2は弾性糸の引っつき易い性質を利用した、自動
的な糸渡し動作を示している。タレット板22を反時計
方向に360°回転させる。すると、図示のように、一
方のボビンホルダ23のボビンに巻かれている糸が、他
方のボビンホルダ24のボビンに巻き付けられた状態に
なる。すると、弾性糸のように引っつきやすい糸は、他
方のボビンホルダ24のボビンに引き込まれて、一方の
ボビンホルダ23のボビンに至る糸が切れる。この状態
が図2(d)に示される。つぎに、タッレト板22を時
計方向に90°回転させ、糸渡しが終わったボビンホル
ダ24のボビンとタッチローラ27とを圧接状態にす
る。ボビンホルダ24のボビンには綾振りされた糸が巻
きついており、満巻きボビンから空のボビンへの糸渡し
と同じ条件になって、図2(e)のボビンホルダ24の
ボビンへの糸の巻取は正規なものであって、これから正
規の巻取が開始される。このとき、支持部材32によ
り、巻取位置にあるボビンホルダ24の先端側を支持
し、両持ちにし、紡糸巻取機の振動を抑制する。なお、
図2(e)のボビンホルダ23に挿着されたボビンは、
正規外であるため、図6のボビン押出装置33によって
押し出し、図示されない玉揚装置により、自動的に新品
の空のボビンに交換しておく。
【0031】図1(e)の巻取が進み、巻取位置にある
ボビンホルダ24のボビンが満巻きになると、支持部材
によるボビンホルダ先端の支持を解き、タレット板22
を時計方向に270°回転させると、他方のボビンホル
ダ23の空のボビンに糸が巻き付けられた図2(d)の
状態になって、満巻きボビンから空のボビンへの自動的
な糸渡しが行われる。このように、最初に巻取位置から
外れた位置にボビンホルダを移動させ、ボビンホルダの
先端側から糸を巻き付けるというオペレータの作業が終
わった後は、自動的に糸掛けが完了し、オートレボ機能
により連続的に満ボビンが形成される。
【0032】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で
種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例え
ば、弾性糸の巻取に用いられる紡糸巻取機の糸掛け方法
を説明したが、ポリエステル、ナイロン等の普通のフィ
ラメント糸の巻取に用いられる紡糸巻取機にも本発明が
適用可能である。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の紡糸巻取機の糸掛け方法
によると、ボビンホルダに挿着された空のボビンに糸を
巻き付けて巻取を開始させるための糸掛けを、前記巻取
位置から外れた位置に前記ボビンホルダを移動させて行
うため、糸掛けを行うボビンホルダに対する各機器との
スペース的余裕が生まれ、サクションガンを持ったオペ
レータによる操作がし易くなり、糸掛けの成功率が上が
る。また、ボビンホルダを巻取位置と待機位置に切り換
えるタレット板の回転機構を利用して、機械的な装置を
特に付加することなく、ボビンホルダを巻取位置から外
れた随意の位置に移動させることが可能である。また、
両持ち支持用の支持部材を採用しても、前記ボビンホル
ダの先端側から見て前記空のボビンに巻き付ける糸の軌
跡と前記支持部材が交差しない位置に、前記ボビンホル
ダを移動させると、糸の巻付が可能になるため、長尺も
ののボビンホルダの剛性を高めるとともに、サクション
ガンを持ったオペレータによる操作もし易くなる。
【0034】
【0035】請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け方法に
よると、ボビンホルダに接するタッチローラに糸が当た
ると、タッチローラに糸が巻き込まれ易い弾性糸の場合
であっても、タッチローラから離れる位置にボビンホル
ダを移動させ、サクションガンを持ったオペレータによ
る操作をし易くすることができる。そのため、弾性糸の
ようにオーバーフィード気味で糸を糸巻取機に送り込む
ような運転条件でも、タッチローラへの糸の付着による
糸掛け失敗を予防できる。
【0036】請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け方法に
よると、巻取位置と待機位置との切り換えられる自動的
なオートレボ機能を活用し、糸掛け直後の過渡的な巻き
が残っているボビンホルダのボビンから、最初から正規
な巻きが行われるボビンホルダのボビンへと糸渡しする
ことにより、自動的に必要な手順を進行させ、巻取開始
時の糸掛けを完了させることができる。
【0037】請求項記載の紡糸巻取機の糸掛け方法に
よると、弾性糸のように引っつき易い糸に対しては、一
方のボビンホルダのボビンに至る糸が他方のボビンホル
ダのボビンに接触する接触角が大きくなるように一対の
ボビンホルダの位置を切り換えると、糸渡しが完了する
ため、ボビンホルダの一連の移動によって、迅速且つ確
実に糸掛けを完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸掛け方法の工程を示す図である。
【図2】本発明の糸掛け方法の工程を示す図である。
【図3】ボビンホルダへの糸の巻付状態を示す側面図で
ある。
【図4】ボビンホルダへの糸の巻付後の状態を示す側面
図である。
【図5】本発明の糸掛け方法が適用される紡糸巻取機の
正面図である。
【図6】本発明の糸掛け方法が適用される紡糸巻取機の
側面図である。
【図7】従来の糸掛け方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ゴデットローラ 2 紡糸巻取機 22 タレット円板 23 ボビンホルダ 24 ボビンホルダ 27 タッチローラ 34 サクションガン A1 巻取位置 A2 待機位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−194598(JP,A) 特開 平7−33333(JP,A) 特開 平7−112869(JP,A) 特開 平3−56369(JP,A) 特開 平8−175760(JP,A) 特開 平3−111380(JP,A) 特開 平7−125926(JP,A) 特開 平7−187509(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 65/00 B65H 67/048

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のボビンホルダが巻取位置と待機位
    置とに切換可能であり、巻取位置にあるボビンホルダに
    タッチローラが圧接可能であり、前記巻取位置にあるボ
    ビンホルダの先端側を支持する着脱自在な支持部材が存
    在している紡糸巻取機であって、糸を吸引するサクショ
    ンガンを移動させて前記ボビンホルダに挿着されたボビ
    ンに糸を巻き付けて巻取を開始させるための巻取開始時
    の糸掛けを、前記巻取位置から外れた位置であって、前
    記ボビンホルダの先端側から見て前記ボビンに巻き付け
    る糸の軌跡と前記支持部材が交差しない位置に、前記ボ
    ビンホルダを移動させて行う紡糸巻取機の糸掛け方法。
  2. 【請求項2】 前記タッチローラの上流にあるゴデット
    ローラの周速が前記タッチローラの周速より早い場合、
    前記タッチローラから糸が離れる側に、前記ボビン
    ダを移動させる請求項1記載の紡糸巻取機の糸掛け方
    法。
  3. 【請求項3】 巻取位置から外れた位置にあるボビンホ
    ルダのボビンに糸を巻き付けた後、各ボビンに糸が綾振
    りされる状態にし、その後他方のボビンホルダのボビン
    に対して自動的に糸渡しを行い、巻取開始時の糸掛けを
    完了させる請求項1又は2記載の紡糸巻取機の糸掛け方
    法。
  4. 【請求項4】 自動的な前記糸渡しは、前記一対のボビ
    ンホルダの位置を、一方のボビンホルダに至る糸が他方
    のボビンホルダのボビンに接触する接触角が、他方のボ
    ビンホルダを巻取位置としたときよりも大きくなるよう
    に、一対のボビンホルダの位置を切り換え、一方のボビ
    ンホルダのボビンから他方のボビンホルダのボビンに糸
    を渡した後、前記他方のボビンホルダを巻取位置にする
    ことにより行われる請求項3記載の紡糸巻取機の糸掛け
    方法。
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