JP3440836B2 - 導電性ボールの移載装置および移載方法 - Google Patents

導電性ボールの移載装置および移載方法

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JP3440836B2 JP23530398A JP23530398A JP3440836B2 JP 3440836 B2 JP3440836 B2 JP 3440836B2 JP 23530398 A JP23530398 A JP 23530398A JP 23530398 A JP23530398 A JP 23530398A JP 3440836 B2 JP3440836 B2 JP 3440836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導電性ボールをワ
ークに移載する導電性ボールの移載装置および移載方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリップチップやBGA(Ball G
rid Array),CSP(Chip Size
Package)などのバンプ付きの電子部品を製造す
る方法として、半田ボールなどの導電性ボールを用いる
方法が知られている。また導電性ボールをチップや基板
などのワークに移載する方法として、吸着ヘッドを用い
る方法が広く実施されている。
【0003】この方法は、容器などに貯溜された導電性
ボールを、吸着ヘッドの下面に多数形成された吸着孔に
真空吸着してピックアップし、吸着ヘッドをワークの上
方に移動させてこれらの導電性ボールをワークの電極上
に移載するものであり、多数の導電性ボールを一括して
ワークに移載できるので作業性がよいという利点があ
る。
【0004】ところが、吸着ヘッドを用いて導電性ボー
ルをワークに移載する方法では、導電性ボールを真空吸
着する際に、吸着ヘッドの下面に余分な導電性ボールが
付着するピックアップミスや、ワークへの移載後にも吸
着ヘッドに導電性ボールが残留するプレースミスが発生
しやすい。
【0005】このようなピックアップミスやプレースミ
スをを検出する方法として、レーザ光などを利用した光
センサを用いる方法が知られている。この方法は、光セ
ンサの発光部から発射された光を受光部によって受け、
光の経路上に導電性ボールが存在している場合には光が
遮光されて受光量が変化することを利用して導電性ボー
ルの有無を検出するものである。光の種類としては、指
向性の良いレーザ光が用いられ、投光部からある大きさ
を有する円形のスポット光として発射される。そして受
光部がレーザ光を受光する範囲も、このスポットの径に
対応した大きさとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
ボールの小径化にともない、検出対象である導電性ボー
ルの大きさが、検出手段であるレーザセンサの受光部の
大きさよりも小さくなったことにより、以下に説明する
ような問題が生じている。図8(a),(b)は従来の
導電性ボールの移載装置の吸着ヘッドの部分拡大図であ
り、図8(a)は吸着ヘッド1が導電性ボールの供給部
より導電性ボール2をピックアップした後の状態を、図
8(b)はワークに導線性ボール2を移載した後に、吸
着ヘッド1が上昇した状態をそれぞれ示している。図8
(a)において、吸着ヘッド1の下面には導電性ボール
2が余分に付着している。このような状態で、余分に付
着した導電性ボール2、あるいは移載後に残留している
導電性ボール2の有無を検出するため、吸着ヘッド1を
レーザセンサを備えたボール検出部に対して下降させ
る。図8(a),(b)に示す破線の円3はレーザセン
サの受光部が受光するレーザ光のスポット径であり、実
線で示す導電性ボール2の径よりはるかに大きいものと
なっている。
【0007】図8(a)に示すように、吸着ヘッド1の
下面に余分な導電性ボール2が1個付着していても、こ
の余分な導電性ボール2によって遮光される光の量が受
光部が受光する光量全体に対して占める割合は小さく、
従って余分な導電性ボール2がある場合と正常な場合の
間で受光量において明瞭な差がないため、導電性ボール
2の検出精度は低い。
【0008】また、図8(b)に示す例では、(1)と
(2)を対比すれば受光量に明らかに差があり、この2
つの場合を判別することは可能であるが、(2)と
(3)を対比した場合には受光量は等しく、この2つの
場合を判別することができない。したがって(3)の場
合には残留した導電性ボール2があるにも拘わらず、
(2)と同様の状態と判断され導電性ボール2は検出す
ることができない。
【0009】上述の問題点は、レーザ光のスポット径が
検出対象の導電性ボール径よりも大きいことに起因して
いる。しかし、光センサのレーザ光のスポット径を更に
小さくすることは技術的に困難であり、スポット径の小
さな光センサほど光量を安定的に調整することが難しい
など、レーザ光のスポット径を小さくすることで上記問
題点に対応することは非常に困難である。
【0010】このように、光センサを導電性ボールの検
出用に用いた従来の導電性ボールの移載装置では、吸着
ヘッドの下面に導電性ボールが余分に付着するピックア
ップミスや、移載後にもなお吸着ヘッドの下面に導電性
ボールが残留するプレースミスを確実に検知できないと
いう問題点があった。
【0011】ところで、バンプ形成用に用いられる導電
性ボールのサイズは、ワークの種類によって異なってお
り、例えば、BGAに用いられる導電性ボールのサイズ
は0.6mm〜0.75であるのに対し、CSPでは
0.2mm〜0.25mmである。また、導電性ボール
の吸着に用いられる吸着ヘッドの大きさも、ワークの品
種によって異なっている。例えばBGA用に用いられる
吸着ヘッドは250mmの幅を有するのに対し、CSP
用の吸着ヘッドではその半分程度である。
【0012】前述のように、光学的な方法で吸着ヘッド
に付着した導電性ボールを検出する場合には、検出精度
はボールサイズに大きく依存することから、また使用す
る吸着ヘッドの大きさが異なれば当然光センサの投光部
と受光部の間隔が限定されることから、これら複数の品
種のワークを対象として導電性ボールの移載を行う場合
には、移載装置の共用が困難で使用する吸着ヘッドの大
きさや導電性ボールのサイズに応じて移載装置を準備し
なければならず、余分な設備コストを要するという問題
点があった。
【0013】そこで本発明は、複数の品種のワークに対
して使用する場合においても、導電性ボールのピックア
ップミスやプレースミスを確実に検知することができる
導電性ボールの移載装置および移載方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の導電性ボ
ールの移載装置は、下面に導電性ボールを吸着する複数
の吸着孔が形成された吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを
上下動させる上下動手段と、前記吸着ヘッドを水平移動
させる移動手段と、前記吸着ヘッドの下面に沿って横方
向へ光を照射する発光部ならびに前記発光部からの光を
受光して電気信号を出力する受光部とからなり、前記受
光部の受光面に検出対象の導電性ボールの直径よりも幅
が狭い縦長のスリットが形成された遮光部材が装着さ
れ、検出可能な導電性ボールのサイズの範囲または検出
精度が異なる複数のボール検出手段と、前記受光部から
出力された電気信号に基づいて前記吸着ヘッドの下面に
付着した導電性ボールの有無を判定する判定部とを備え
た。
【0015】請求項2記載の導電性ボールの移載装置
は、下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着孔が形成
された吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを上下動させる上
下動手段と、前記吸着ヘッドを水平移動させる移動手段
と、前記吸着ヘッドの下面に沿って横方向へ光を照射す
る発光部ならびにこの発光部からの光を受光して電気信
号を出力する受光部とからなり、前記受光部の受光面に
検出対象の導電性ボールの直径よりも幅が狭い縦長のス
リットが形成された遮光部材が装着されたボール検出手
段と、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前
記吸着ヘッドの下面に付着した導電性ボールの有無を判
定する判定部を備え、前記発光部と受光部は、検出対象
の導電性ボールのサイズに応じて発光部と受光部の間の
距離を変更可能に配設されている。
【0016】請求項3記載の導電性ボールの移載装置
は、請求項2記載の導電性ボールの移載装置であって、
前記遮光部材は、交換自在であるようにした。
【0017】請求項4記載の導電性ボールの移載方法
は、下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着孔が形成
された吸着ヘッドにより導電性ボールをワークに移載す
る導電性ボールの移載方法であって、前記吸着ヘッドの
下面に沿って横方向へ光を照射する発光部ならびにこの
発光部からの光を受光して電気信号を出力する受光部と
からなり、検出可能な導電性ボールのサイズの範囲また
は検出精度が異なる複数のボール検出手段のいずれか
に、前記吸着ヘッド下面の相対的な高さを合わせる工程
と、前記ボール検出手段に対して前記吸着ヘッドを相対
的に水平移動させる工程と、前記発光部から照射された
光を前記受光部の受光面に装着され検出対象の導電性ボ
ールの直径よりも幅の狭い細長のスリットが形成された
遮光部材を介して受光する工程と、前記受光部から出力
された電気信号に基づいて前記吸着ヘッドの下面に付着
した導電性ボールの有無を判定する工程とを含む。
【0018】請求項5記載の導電性ボールの移載方法
は、下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着孔が形成
された吸着ヘッドにより導電性ボールをワークに移載す
る導電性ボールの移載方法であって、前記吸着ヘッドの
下面に沿って横方向へ光を照射する発光部ならびにこの
発光部からの光を受光して電気信号を出力する受光部と
からなるボール検出手段の、発光部と受光部の距離を検
出対象の導電性ボールのサイズに応じて変更する工程
と、前記吸着ヘッド下面の相対的な高さを前記ボール検
出手段に合わせる工程と、前記ボール検出部に対して前
記吸着ヘッドを相対的に水平移動させる工程と、前記発
光部から照射された光を前記受光部の受光面に装着され
検出対象の導電性ボールの直径よりも幅の狭い細長のス
リットが形成された遮光部材を介して受光する工程と、
前記受光部から出力された電気信号に基づいて前記吸着
ヘッドの下面に付着した導電性ボールの有無を判定する
工程とを含む。
【0019】各請求項記載の発明によれば、検出可能な
導電性ボールのサイズの範囲または検出精度が異なる複
数のボール検出手段を備えることにより、または検出対
象の導電性ボールのボールサイズに応じてボール検出部
の発光部と受光部の距離を変更することにより、異なる
品種のワークを対象とする場合においても、同一の導電
性ボールの移載装置を使用して、導電性ボールのピック
アップミスやプレースミスを確実に検知し、導電性ボー
ルをワークの電極上に正しく移載することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1の導電性ボールの移載装置の正面図、図2
(a),(b)は同導電性ボールの移載装置のボール検
出部の側面図、図3は同導電性ボールの移載装置の光セ
ンサの斜視図、図4(a),(b)は同導電性ボールの
移載装置の吸着ヘッドの部分拡大図、図5は同導電性ボ
ールの移載装置のボール供給部の部分断面図、図6は同
導電性ボールの移載装置の位置決めテーブルの部分正面
図である。
【0021】まず、図1を参照して導電性ボールの移載
装置の全体構造を説明する。図1において、基台4上に
は位置決めテーブル5が設けられている。位置決めテー
ブル5はX方向およびY水平方向に可動となっており、
位置決めテーブル5上にはホルダ8が設けられており、
ホルダ8はワーク9を保持する。したがって位置決めテ
ーブル5を駆動することにより、ワーク9が所定位置に
位置決めされる。
【0022】また基台4上の位置決めテーブル5の反対
側の端部には、導電性ボール2のボール供給部10が配
設されている。ボール供給部10はボックス11内にボ
ール槽13を嵌設して成り、ボール槽13の底部にはメ
ッシュプレート12が水平に展張されている。メッシュ
プレート12は導電性ボール2が通過できない大きさの
開孔を無数に設けたものである。メッシュプレート12
上には導電性ボール2が貯溜される。ボール槽13の下
方にはノズル14が配設されており、ノズル14はガス
供給源(図外)に接続されている。ノズル14にガスを
供給することにより、ノズル14から上方に吹き出され
たガスはメッシュプレート12の開孔を通過して導電性
ボール2の層に吹き込まれ、導電性ボール2を流動化さ
せる。
【0023】次に導電性ボール2を移載する吸着ヘッド
31について説明する。図1に示す20は、吸着ヘッド
31をボール供給部10と位置決めテープル5との間を
移動させる移動手段である。吸着ヘッド31は、ブロッ
ク30に保持されており、吸着ヘッド31の下面には複
数の吸着孔32が設けられている。ブロック30はブラ
ケット24の前面に設けられた垂直なガイドレール25
に上下動自在に装着されている。ブロック30には、ナ
ット28が一体的に設けられており、ナット28には垂
直の送りねじ26が螺合している。したがってZ軸モー
タ27が正逆駆動して送りねじ26が正逆回転すると、
吸着ヘッド31はガイドレール25に案内されて上下動
する。したがって、Z軸モータ27および送りねじ26
は吸着ヘッド31を上下させる上下動手段となってい
る。
【0024】ブラケット24の背面に設けられたナット
(図示せず)は、水平な送りねじ22に螺合している。
21は送りねじ22の保持テーブルである。したがって
X軸モータ23が正逆回転すると、送りねじ22は正逆
回転し、ブラケット24に保持された吸着ヘッド31は
位置決めテーブル5とボール供給部10の間を水平移動
する。
【0025】図1において、基台1上のボール供給部1
0の側方には、ボール検出部40が配設されている。ボ
ール検出部40は、吸着ヘッド31の下面に余分に吸着
された導電性ボール2の有無や持ち帰りボールの有無を
検査する。以下、図2を参照してボール検出部40につ
いて説明する。図2(a),(b)において、基台41
上にはセンサ取り付け用のブラケット42が固着されて
いる。ブラケット42は左右2つの先端部が立設された
形状となっており、それぞれの先端部には、複数のボー
ル検出手段である光センサ43,44の投光部43a,
44a、受光部43b,44bが装着されている。光セ
ンサ43は、BGAへの導電性ボール2aの移載用に、
光センサ44はBGAの導電性ボール2aよりサイズが
小さいCSPの導電性ボール2bの移載用に用いられ
る。投光部43aと受光部43bの距離は、BGAに用
いられる吸着ヘッド31aの幅に、また投光部44aと
受光部44bの距離はCSPに用いられる吸着ヘッド3
1bの幅に応じて設定される。
【0026】受光部43b,44bの前面には、遮光部
材であるスリット板45,46が装着されている。受光
部43b,44bは、投光部43a,44aから照射さ
れたレーザ光(光軸a,bで示す)をスリット板45,
46を介してで受光し、電気信号を出力する。判定部4
7はこの電気信号に基づき、光軸a,b上の導電性ボー
ル2の有無を判定する。
【0027】次に、図3を参照してスリット板45,4
6について説明する。図3に示すように、受光部43b
の前面の受光素子を覆うようにして、スリット板45が
装着される。スリット板45には、縦方向にそれぞれ幅
の異なる縦長のスリット45aが設けられている。スリ
ット45aの幅は、それぞれ対応する光センサ43のレ
ーザ光のスポット径よりも小さく、また検出対象のBG
Aに用いられる導電性ボール2aの直径より幅が狭いも
のとなっている。スリット板46についても、スリット
46aの幅が、CSP用の導電性ボール2bの直径に対
応して設定されている点を除いてスリット板45と同様
である。
【0028】以下、スリット板45による受光範囲調整
について図4を参照して説明する。図4(a),(b)
は、スリット板45を装着した状態で導電性ボール2が
光軸a上のある場合の、スリット45aと導電性ボール
2およびスポット径の位置関係を示したものであり、そ
れぞれ前述の図8(a),(b)に示す導電性ボール2
の付着態様と対応している。なお、図4はスリット板4
5について説明しているが、スリット板46についても
同様である。
【0029】図4(a)に示すように、スリット板45
を装着することにより、投光部43aから発射されるレ
ーザ光のスポット3のうち、受光部43bが受光するレ
ーザ光の範囲はスリット45aによって調整され、導電
性ボール2の径に応じて設定されるスリット幅部分のみ
のレーザ光が受光部43bに受光される。したがって、
導電性ボール2が光軸a上に存在する場合と存在しない
場合の受光量の差は明瞭となり、導電性ボール2を確実
に検出することができる。また、図4(b)に示す例に
おいては、スリット45aによって受光範囲が制限され
ているため(1)と(3)は等しく受光され、(2)の
場合との受光量の差が明瞭であるため、同様に導電性ボ
ール2の有無を確実に検出することができる。このよう
に、スリット板45を受光部43bに装着することによ
り、導電性ボールの検出精度を向上させることができ、
スリット幅が検出可能な導電性ボールのサイズまたは検
出精度を決定する要素となっている。
【0030】すなわち、ボール検出部40に備えられた
光センサ43,44は、投光部と受光部の間の距離がそ
れぞれ異なっており、またそれぞれの受光部に装着され
たスリット板のスリット幅も異なっている。従ってボー
ル検出部40には、対象とする品種のワークに対応して
設けられ、かつ検出可能な導電性ボールのサイズの範囲
または検出精度が異なる複数のボール検出手段を備えて
いる。
【0031】この導電性ボールの移載装置は上記のよう
な構成より成り、次に動作を説明する。まず、図1にお
いて、X軸モータ23を駆動して吸着ヘッド31をボー
ル供給部10の上方へ移動させる。そこで、Z軸モータ
27を駆動して吸着ヘッド31を下降させ、吸着ヘッド
31の下面を導電性ボール2の層に幾分沈み込ませる。
このとき、ボール槽11のノズル14よりガスが上方に
向って吹き出されており、導電性ボール2はこのガスの
流れによって流動化している。このため導電性ボール2
は上方に吹き上げられ、吸着ヘッド31の吸着孔32に
真空吸着される。
【0032】このとき、図5に示すように、吸着ヘッド
31の下面の吸着孔32以外の位置に余分な導電性ボー
ル2が付着したまま吸着ヘッド31が上昇することがあ
る。このように余分な導電性ボール2が付着したまま吸
着ヘッド31がワーク9への移載動作に移行することが
ないように、ボール検出部40にて余分に付着した導電
性ボール2の有無が検出される。ここで、移載対象のワ
ークがBGAであり、ボールサイズが大きい場合には、
光センサ43を用いてボール検出を行う。まず、導電性
ボール2を吸着した吸着ヘッド31をボール検出部40
の上方に移動させ、次いで吸着ヘッド31を下降させて
吸着ヘッド31の光センサ43に対する相対的な高さを
合わせ、吸着ヘッド31の下面の導電性ボール2の高さ
位置を図2(a)に示す光軸aの高さに一致させる。
【0033】この状態で吸着ヘッド31を一定速度で光
センサ43に対して相対的に水平移動させながら投光部
43aによって吸着ヘッド31の下面に沿って横方向か
らレーザ光を照射すると、受光部43bで受光されるレ
ーザ光の受光量は、導電性ボール2の有無により変化す
る。すなわち、吸着ヘッド31の下面にはマトリクス状
に多数の導電性ボール2が吸着されているため、光軸a
上に導電性ボール2が位置したときはレーザ光は遮光さ
れて受光量は少なくなり、それ以外のときと明瞭に判別
することができる。
【0034】したがって、吸着ヘッド31下面の吸着孔
の配列ピッチに対応した周期で受光量が変化することに
なる。すなわち、この配列ピッチに対応した周期外で、
受光量の小さい部分が検出されたならば、吸着孔位置以
外に余分な導電性ボール2が付着していると判断するこ
とができる。このようにして、吸着ヘッド31の下面の
全範囲について、余分な導電性ボール2の付着の有無を
検査することができる。
【0035】ここで、対象ワークがCSPである場合に
は、図2(b)に示すように、光センサ44を用いて導
電性ボール2の有無の検出を行う。このように、対象ワ
ークの導電性ボール2のサイズに応じた適切なスリット
幅のスリット板が取り付けられた光センサを用い、さら
に光センサの発光部と受光部との距離を適切に設定する
ことにより、吸着ヘッド31の下面に付着した導電性ボ
ールの有無を精度よく検出することができる。
【0036】そして吸着ヘッド31の下面に余分な導電
性ボール2が検出された場合には、移載装置の動作を停
止し、その旨をオペレータに報知する。オペレータは、
余分に吸着された導電性ボール2を除去する処置を行う
か、または吸着ヘッド31をボール供給部10に戻して
真空吸着を解除した後再吸着動作を行わせるなどの処置
を行う。
【0037】余分に付着した導電性ボール2が除去さ
れ、全ての吸着孔32に1個づつ正しく導電性ボール2
を真空吸着してピックアップした吸着ヘッド31は、位
置決めテーブル5の上方に水平移動する。次いで吸着ヘ
ッド31はホルダ8に保持されたワーク9上に下降し、
真空吸着を解除することにより図6に示すように電極9
a上に導電性ボール2を移載した後上昇し、導電性ボー
ル2の移載を完了する。
【0038】この後、吸着ヘッド31は再びボール検出
部40に移動し、余分に付着した導電性ボール2の検査
と同様の方法で、ワーク9への移載動作後に下面に残留
する導電性ボール2(持ち帰りボール)の有無が検査さ
れる。この検査により導電性ボール2の残留が検出され
たならば、プレースミスが報知され、当該ワークについ
てはリペアを行うなどの処置がなされる。
【0039】本発明は、上記実施の形態に限定されない
のであって、例えば上記実施の形態では導電性ボールの
ボール検出部40を固定し、ボール検出部40に対して
吸着ヘッド31を下降させるようにしているが、ボール
検出部40を可動なものとし、ボール供給部10上で静
止した吸着ヘッド31に対してボール検出部40を移動
させて余分な導電性ボール2の有無を検出するようにし
てもよいものである。
【0040】(実施の形態2)図7(a),(b)は本
発明の実施の形態2の導電性ボールの移載装置のボール
検出部の側面図である。図7(a),(b)において、
基台41上にはセンサ取り付け用のブラケット42’が
固着されている。ブラケット42’の左右端部の上面に
は、ガイドレール50a,50bが水平に配設されてい
る。ガイドレール50a,50bにスライド自在に装着
されたスライダ51a,51bには、プレート52a,
52bが固着され、プレート52a,52bにはボール
検出手段である光センサ53の発光部53aおよび受光
部53bがそれぞれ取り付けられている。すなわち、発
光部53aと受光部53bは、スライダ51a,51b
をスライドさせることにより、発光部53aと受光部5
3bの距離を変更することができるように配設されてい
る。
【0041】受光部53bの前面には、スリット板54
が装着されている。受光部53bは投光部53aから発
射されたレーザ光(光軸a’で示す)をスリット板54
を介して受光して電気信号を出力し、この電気信号に基
づいて判定部47により光軸a’上の導電性ボール2の
有無を判定する。ここで、スリット板54は交換自在に
装着されており、スリット幅の異なる複数種類のものを
検出対象の導電性ボールに応じて選択し、交換できるよ
うになっている。
【0042】このボール検出部によって導電性ボールの
検出を行う際には、対象ワークに応じて、発光部53a
と受光部53bの距離を変更し、かつ受光部53bに装
着されるスリット板54を対象の導電性ボールのサイズ
に応じて適切なスリット幅のものに交換する。すなわ
ち、BGAを対象とする場合には、図7(a)に示すよ
うに投光部53aと受光部53bの距離をBGA用の吸
着ヘッド31aに応じて広く設定するとともに、スリッ
ト板54はBGA用の導電性ボール2のサイズに応じた
スリット幅のものを装着し、またCSPを対象とする場
合には、図7(b)に示すように、投光部53aと受光
部53bの距離をCSP用の吸着ヘッド31bに応じて
狭く設定するとともに、スリット板54はCSP用の導
電性ボール2のサイズに応じたスリット幅のものを装着
する。
【0043】そして実施の形態1と同様に、導電性ボー
ル2を吸着した吸着ヘッド31を下降させて吸着ヘッド
31の光センサ53に対する相対的な高さを合わせ、吸
着ヘッド31の下面の導電性ボール2の高さ位置を図7
(a)に示す光軸a’の高さに一致させる。この状態で
吸着ヘッド31を一定速度で光センサ53に対して相対
的に水平移動させながら投光部53aによって吸着ヘッ
ド31の下面に沿って横方向からレーザ光を照射し受光
部53bで受光することにより、実施の形態1と同様に
吸着ヘッド31の下面の導電性ボール2の有無を検出す
ることができる。
【0044】このように、光センサの投光部と受光部の
距離を変更することにより、さらに、検出対象の導電性
ボールに応じたスリット幅のスリット板を受光部に装着
することにより、異なる品種のワークを対象とする場合
においても、同一の移載装置を用いて吸着ヘッドの下面
に付着した導電性ボールを精度よく検出することができ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、検出可能な導電性ボー
ルのサイズの範囲または検出精度が異なる複数のボール
検出部を備えることにより、または検出対象の導電性ボ
ールのボールサイズに応じて発光部と受光部の距離を変
更することにより、同一の導電性ボールの移載装置を使
用して異なる品種の電子部品に対して、導電性ボールの
ピックアップミスやプレースミスを確実に検知し、導電
性ボールをワークの電極上に正しく移載することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装
置の正面図
【図2】(a)本発明の実施の形態1の導電性ボールの
移載装置のボール検出部の側面図 (b)本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装置
のボール検出部の側面図
【図3】本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装
置の光センサの斜視図
【図4】(a)本発明の実施の形態1の導電性ボールの
移載装置の吸着ヘッドの部分拡大図 (b)本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装置
の吸着ヘッドの部分拡大図
【図5】本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装
置のボール供給部の部分断面図
【図6】本発明の実施の形態1の導電性ボールの移載装
置の位置決めテーブルの部分正面図
【図7】(a)本発明の実施の形態2の導電性ボールの
移載装置のボール検出部の側面図 (b)本発明の実施の形態2の導電性ボールの移載装置
のボール検出部の側面図
【図8】(a)従来の導電性ボールの移載装置の吸着ヘ
ッドの部分拡大図 (b)従来の導電性ボールの移載装置の吸着ヘッドの部
分拡大図
【符号の説明】
2 導電性ボール 4 基台 5 位置決めテーブル 9 ワーク 10 ボール供給部 11 ボール槽 23 X軸モータ 27 Z軸モータ 31、31a、31b 吸着ヘッド 32 吸着孔 40 ボール検出部 43 光センサ 43a、44a、53a 投光部 43b、44b、53b 受光部 45、46、54 スリット板 45a スリット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 B23P 21/00 305 H01L 23/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着
    孔が形成された吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを上下動
    させる上下動手段と、前記吸着ヘッドを水平移動させる
    移動手段と、前記吸着ヘッドの下面に沿って横方向へ光
    を照射する発光部ならびに前記発光部からの光を受光し
    て電気信号を出力する受光部とからなり、前記受光部の
    受光面に検出対象の導電性ボールの直径よりも幅が狭い
    縦長のスリットが形成された遮光部材が装着され、検出
    可能な導電性ボールのサイズの範囲または検出精度が異
    なる複数のボール検出手段と、前記受光部から出力され
    た電気信号に基づいて前記吸着ヘッドの下面に付着した
    導電性ボールの有無を判定する判定部とを備えたことを
    特徴とする導電性ボールの移載装置。
  2. 【請求項2】下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着
    孔が形成された吸着ヘッドと、この吸着ヘッドを上下動
    させる上下動手段と、前記吸着ヘッドを水平移動させる
    移動手段と、前記吸着ヘッドの下面に沿って横方向へ光
    を照射する発光部ならびにこの発光部からの光を受光し
    て電気信号を出力する受光部とからなり、前記受光部の
    受光面に検出対象の導電性ボールの直径よりも幅が狭い
    縦長のスリットが形成された遮光部材が装着されたボー
    ル検出手段と、前記受光部から出力された電気信号に基
    づいて前記吸着ヘッドの下面に付着した導電性ボールの
    有無を判定する判定部を備え、前記発光部と受光部は、
    検出対象の導電性ボールのサイズに応じて発光部と受光
    部の間の距離を変更可能に配設されていることを特徴と
    する導電性ボールの移載装置。
  3. 【請求項3】前記遮光部材は、交換自在であることを特
    徴とする請求項2記載の導電性ボールの移載装置。
  4. 【請求項4】下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着
    孔が形成された吸着ヘッドにより導電性ボールをワーク
    に移載する導電性ボールの移載方法であって、前記吸着
    ヘッドの下面に沿って横方向へ光を照射する発光部なら
    びにこの発光部からの光を受光して電気信号を出力する
    受光部とからなり、検出可能な導電性ボールのサイズの
    範囲または検出精度が異なる複数のボール検出手段のい
    ずれかに、前記吸着ヘッド下面の相対的な高さを合わせ
    る工程と、前記ボール検出手段に対して前記吸着ヘッド
    を相対的に水平移動させる工程と、前記発光部から照射
    された光を前記受光部の受光面に装着され検出対象の導
    電性ボールの直径よりも幅の狭い細長のスリットが形成
    された遮光部材を介して受光する工程と、前記受光部か
    ら出力された電気信号に基づいて前記吸着ヘッドの下面
    に付着した導電性ボールの有無を判定する工程とを含む
    ことを特徴とする導電性ボールの移載方法。
  5. 【請求項5】下面に導電性ボールを吸着する複数の吸着
    孔が形成された吸着ヘッドにより導電性ボールをワーク
    に移載する導電性ボールの移載方法であって、前記吸着
    ヘッドの下面に沿って横方向へ光を照射する発光部なら
    びにこの発光部からの光を受光して電気信号を出力する
    受光部とからなるボール検出手段の、発光部と受光部の
    距離を検出対象の導電性ボールのサイズに応じて変更す
    る工程と、前記吸着ヘッド下面の相対的な高さを前記ボ
    ール検出手段に合わせる工程と、前記ボール検出部に対
    して前記吸着ヘッドを相対的に水平移動させる工程と、
    前記発光部から照射された光を前記受光部の受光面に装
    着され検出対象の導電性ボールの直径よりも幅の狭い細
    長のスリットが形成された遮光部材を介して受光する工
    程と、前記受光部から出力された電気信号に基づいて前
    記吸着ヘッドの下面に付着した導電性ボールの有無を判
    定する工程とを含むことを特徴とする導電性ボールの移
    載方法。
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