JP3440706B2 - エアバッグ装置用カバー体の製造方法 - Google Patents

エアバッグ装置用カバー体の製造方法

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JP3440706B2
JP3440706B2 JP21135596A JP21135596A JP3440706B2 JP 3440706 B2 JP3440706 B2 JP 3440706B2 JP 21135596 A JP21135596 A JP 21135596A JP 21135596 A JP21135596 A JP 21135596A JP 3440706 B2 JP3440706 B2 JP 3440706B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
    • B29C45/561Injection-compression moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
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    • B29L2031/3038Air bag covers

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装着される
エアバッグ装置のカバー体の製造方法に関し、詳しく
は、エアバッグの膨張時に破断する天板部の薄肉の破断
予定部が射出圧縮成形により形成されているカバー体の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグの膨張時に破断する薄
肉の破断予定部が射出圧縮成形により形成されるカバー
体の製造方法としては、特開平3−254919号公報
に記載されているものが知られている。
【0003】上記公報記載の製造方法では、破断予定部
(ティアライン)の肉厚精度を上げ、かつ、破断予定部
近傍の成形材料の流れを良好にするため、破断予定部の
成形部位に設けたスライドコアを引っ込めた状態で、成
形材料を成形時の成形型内に供給し、供給後、破断予定
部の成形部位に設けたスライドコアを移動させ、破断予
定部の成形材料を圧縮させて、カバー体を製造してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカバー
体の製造方法では、スライドコアで圧縮された破断予定
部の肉厚は確保できるものの、その周縁のスライドコア
に圧縮されていない部分は、硬化後の収縮や成形歪みが
圧縮成形された部位より大きくなることから、凹み、そ
の凹みによってカバー体の表面側に凹凸が表れ、カバー
体が外観不良となる場合があった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、破断予定部やその近傍に凹凸が表われず、外観が良
好となるエアバッグ装置用カバー体の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製造方法
は、膨張するエアバッグによって破断する薄肉の破断予
定部を有した天板部と、該天板部における前記破断予定
部の周囲の裏面から突出する筒形状の側壁部と、を備
え、前記破断予定部が、前記天板部の裏面側に凹溝を設
けて構成されるとともに、成形時に天板部の裏面側から
圧縮される射出圧縮成形により形成される合成樹脂製の
エアバッグ装置用カバー体の製造方法であって、前記天
板部の破断予定部の周囲に、前記破断予定部から離れる
に従って肉厚を漸次厚くする徐変部が、配設されて、
形時、前記側壁部で囲まれた部位の前記天板部の全面
を、前記天板部の裏面側から圧縮させて射出圧縮成形す
ることを特徴とする。
【0007】また、成形時、前記側壁部で囲まれた部位
のみならず、前記天板部における前記側壁部の外方の部
位も含めて、前記天板部の裏面側から圧縮させて射出圧
縮成形しても良い。
【0008】
【0009】
【発明の効果】本発明に係るエアバッグ装置用カバー体
の製造方法では、成形型内に成形材料を供給した後、破
断予定部を含めて、側壁部で囲まれた天板部の全面を、
裏面側から圧縮し、硬化後に離型させれば、所定のカバ
ー体を製造できる。
【0010】そして、本発明の製造方法では、破断予定
部だけでなく、側壁部で囲まれた部位における天板部の
全面が、圧縮されて形成されるため、側壁部で囲まれた
部位における天板部の全面が、硬化後の収縮差や成形歪
を生じ難く、破断予定部の周囲の表面側に発生する凹凸
を抑えることができる。
【0011】また、側壁部で囲まれた広い部位が圧縮さ
れるため、圧縮時、側壁部や天板部における側壁部の外
方の部位へも容易に成形材料が流れて圧力が加わること
から、直接、圧縮されていない部位との収縮差や成形歪
の差も抑えられることとなって、天板部の表面側の凹凸
を抑えることができる。
【0012】したがって、本発明の製造方法では、カバ
ー体の表面側に発生する凹凸を抑えることができ、カバ
ー体の外観を良好にすることができる。さらに、天板部
の破断予定部の周囲に、破断予定部から離れるに従って
漸次肉厚を厚くする徐変部を配設させれば、硬化後の収
縮差や成形歪で生ずる凹凸を一層目立たなくすることが
できることから、一層、カバー体の外観を良好にして製
造することができる。
【0013】そして、成形時、側壁部で囲まれた部位の
みならず、天板部における前記側壁部の外方の部位も含
めて、天板部の裏面側から圧縮させて射出圧縮成形すれ
ば、天板部の全面にわたって、硬化後の収縮差や成形歪
が生じ難くなる。そのため、天板部の表面側の全面にわ
たって、凹凸の発生を抑えることができることから、一
層、カバー体の外観を良好にして製造することができ
る。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】実施形態で製造するカバー体30は、図1
・2に示すように、車両の助手席前方のインストルメン
トパネル(以下、インパネと略す)1に配置される助手
席用エアバッグ装置10に使用されるものである。
【0017】エアバッグ装置10について説明すると、
エアバッグ装置10は、エアバッグ11、インフレータ
ー14、ケース17、及び、カバー体30を備えて構成
されている。
【0018】エアバッグ11は、下部に略長方形形状に
開口する開口部11aを備えた袋形状として、開口部1
1aの周縁には、エアバッグ11をケース17に取り付
けるための複数の取付孔(図符号省略)が形成されてい
る。エアバッグ11は、それらの取付孔に略四角環状の
リテーナ12から延びる所定数のボルト12aを貫通さ
せるとともに、さらに、各ボルト12aをケース17に
貫通させてナット13止めすることにより、ケース17
に取り付けられることとなる。
【0019】インフレーター14は、シリンダタイプと
して、本体14aの所定位置にガスを吐出させる複数の
ガス吐出口14bを備えるとともに、本体14aの両端
に、ケース17に対してナット15・16止めするため
の雄ねじ部14c・14dを配設させて構成されてい
る。
【0020】ケース17は、それぞれ板金製とする本体
18とディフューザー25とから構成されている。
【0021】本体18は、底壁19と、底壁19の外周
縁から上方へ立ち上がる四角筒形状の4つの側壁21・
22・23・24と、から構成され、底壁19は、半割
り円筒状の曲面部19aと、曲面部19aの両縁から水
平方向へ延びる平面部19b・19bとを備えて構成さ
れている。各平面部19bには、リテーナ12の各ボル
ト12aを挿通させる取付孔19cが形成されている。
【0022】また、一方の平面部19bには、図示しな
い車体フレームと接続された連結材にケース17を連
結固定するための2本のブラケット20が固着されてい
る。各ブラケット20には、ナット20bが固着されて
ねじ孔20aが形成されている。そして、連結材4から
延びるブラケット5の取付孔5aを経て挿入されるボル
ト6を、ねじ孔20aに螺合させれば、連結材4を介し
てケース17を図示しない車体フレーム側に連結固定す
ることができる。
【0023】本体18の長手方向で対向する側壁21・
22には、インフレーター14を組み付ける挿通孔21
a・22aが形成され、さらに、これらの側壁21・2
2や本体18の短手方向で対向する側壁23・24に
は、カバー体30の側壁部41に設けられた係止孔42
の周縁に係止される複数の爪片21b・22b・23a
・24aが形成されている。
【0024】ディフューザー25は、インフレーター本
体14aの上方を覆う略半割り円筒状の底壁26と、底
壁26の両縁から立ち上がる側壁27・28と、を備え
て構成されている。底壁26には、インフレーター14
からのガスを拡散させる複数の開口26aと、リテーナ
12のボルト12aを挿通させる複数の取付孔26b
と、が形成されている。
【0025】カバー体30は、スチレン系・オレフィン
系等の熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成さ
れ、天板部31と、天板部31の外周縁付近から下方へ
延びる四角筒形状の側壁部41と、を備えて構成されて
いる。
【0026】天板部31は、略長方形の板状として、側
壁部41に囲まれて折り畳まれたエアバッグ11を覆う
本体部32と、側壁部41の外方に位置する外周縁部3
9と、を備えて構成されている。
【0027】本体部32には、裏面側から凹む凹溝36
によって形成される破断予定部35が形成されている。
破断予定部35は、図1・3・4に示すように、エアバ
ッグ11の膨張時にエアバッグ11に押されて破断し、
2つの扉部33・34を開かせるように、上方から見て
横向きのH字形状に、中央部35aと、中央部35aの
両端でそれぞれ中央部35aと直交方向に交差する側部
35b・35cと、から構成されている。
【0028】なお、中央部35aを形成する凹溝36a
は、図5に示すように、断面形状として、左右対称形の
V字溝としており、また、側部35b・35cを形成す
る凹溝36bは、図6に示すように、側壁部41の内周
面側を溝の壁面とするようなV字溝としている。
【0029】また、扉部33・34が開く際のヒンジ部
37cは、破断予定部35の側部35b・35cの両端
相互間の部位となり、それらのヒンジ部37cの側壁部
41から離れる部位は、撓み易いように、肉厚を一定と
した平坦部37dとしている。
【0030】そして、実施形態の本体部32では、図5
・6に示すように、破断予定部35以外の平坦部37d
を含めた一般部37が、破断予定部35の中央部35a
・側部35b・35cからそれぞれ直交方向に離れる方
向で、肉厚を漸次厚くするような、徐変部37bを備え
て構成されている。なお、徐変部37bは、薄肉の平坦
部37d側からも漸次厚くするように配置されている。
【0031】ちなみに、実施形態の場合、一般部37の
一番厚い厚肉部37aの肉厚t0を3.5mm、中央部3
5aの肉厚t1を1.0mm、肉厚t2を2.0mm、側部
35b・35cの肉厚t3を1.2mm、肉厚t4を2.
2mm、平坦部37dの肉厚t5(図1参照)を2.5mm
とし、さらに、凹溝36aの幅寸法b1を1.2mm、凹
溝36bの幅寸法b3を1.7mm、徐変部37bの幅寸
法b2と幅寸法b4とを10mm、平坦部37dの幅寸法
b5(図4参照)を7mmとしている。
【0032】また、側壁部41の外方の外周縁部39に
は、下方へ突出する複数の係止脚40が形成されてい
る。これらの係止脚40は、天板部31をインパネ1の
開口2に配置させる際、開口2の周縁に係止させて、天
板部31とインパネ1との合せを良好にするために、設
けられている。
【0033】なお、外周縁部39の裏面には、側壁部4
1の近傍全周に、側壁部41から離れるに従って漸次肉
厚を厚くする徐変部39aが形成されている。この徐変
部39aは、側壁部41外周に薄肉部を設定し、射出後
の圧縮圧力を該部にかけやすくし、へこみの発生を防ぐ
ためである。
【0034】側壁部41には、所定位置に配置された複
数の係止孔42が形成されている。そして、側壁部41
は、ケース17の側壁23・24とディフューザー25
の側壁27・28との間の溝部29や、側壁21・22
の内側面に配置され、各側壁22・22・23・24の
爪片21b・22b・23a・24aが各係止孔42の
周縁を係止することにより、カバー体30がケース17
に取り付けられることとなる。
【0035】実施形態のカバー体30の製造について説
明すると、成形に使用する成形型50は、図7に示すよ
うに、型締め時にカバー体30を成形可能なキャビティ
50aを形成する固定型51と可動型52とを備えて構
成されている。
【0036】固定型51は、カバー体30における天板
部31の表面側を成形するキャビティ用型面51aを備
えて構成されている。
【0037】可動型52は、天板部31の外周面側・天
板部31における外周縁部39の裏面側・側壁部41の
外周面側を成形する本体型53と、天板部31における
本体部32の裏面側・側壁部41の内周面側・側壁部4
1の端面側を成形するスライドコア54と、を備えて構
成されている。さらに、本体型53は、天板部31にお
ける係止脚40の外側面側を成形する抜き型部53a
と、側壁部41の係止孔42の内周面側を成形する抜き
型部53bと、を備えて構成されている。
【0038】なお、成形材料を注入するゲート50b
は、図4の二点鎖線で示すように、天板部31の外周縁
部39の裏面側部位に開口するように可動型52に設け
られている。ゲートは、側壁部41の外周から側壁部根
本に複数設けてもよい。
【0039】そして、成形型50によって、カバー体3
0を成形する際には、まず、完成品の天板部31の本体
部32の肉厚寸法より大きい寸法で、本体部32を成形
するように、図7のAに示すように、スライドコア54
を引っ込めた状態で、型締めして、成形材料Mを供給す
る。なお、この時の成形する破断予定部35付近の成形
材料Mの流れは、型面51a・52a間の隙間が広くな
っているため、良好である。
【0040】ついで、成形材料Mの供給後には、図7の
Bに示すように、スライドコア54を押し出して、破断
予定部35を含めて、側壁部41で囲まれた天板部31
の本体部32の全面を、裏面側から圧縮し、硬化後、可
動型52を固定型51から離脱させて、抜き型部53a
・53bを引っ込め、離型させれば、カバー体30を製
造することができる。
【0041】そして、実施形態の製造方法では、破断予
定部35だけでなく、側壁部35で囲まれた部位におけ
る天板部31の本体部32の全面が、圧縮されて形成さ
れるため、本体部32の全面が、硬化後の収縮差や成形
歪を生じ難く、破断予定部35の周囲の表面側に発生す
る凹凸を抑えることができる。
【0042】また、側壁部41で囲まれた広い本体部3
2の全面が圧縮されるため、圧縮時、側壁部41や天板
部31の外周縁部39の部位へも容易に成形材料Mが流
れて圧力が加わることから、直接、圧縮されていない部
位39との収縮差や成形歪の差も抑えられることとなっ
て、天板部31の表面側の凹凸を抑えることができる。
【0043】したがって、実施形態の製造方法では、カ
バー体30の表面側に発生する凹凸を抑えることがで
き、カバー体30の外観を良好にすることができる。
【0044】なお、図7のAからBへ移行する際のスラ
イドコア54の移動量、すなわち、本体部32の圧縮量
は、0.1〜1.0mmが望ましい。0.1mm未満では、
圧縮量が小さ過ぎて、本発明の効果を得難く、1.0mm
を超えれば、圧縮精度が粗くなり、破断予定部の肉厚の
精度が悪くなるからである。
【0045】そして、実施形態の場合、天板部31にお
ける破断予定部35の周囲の一般部37が、徐変部37
bを配置させて、破断予定部35から漸次肉厚を厚くす
るように徐変させていることから、硬化後の収縮差や成
形歪で生ずる凹凸を一層目立たなくすることができ、一
層、カバー体30の外観を良好にして製造することがで
きる。
【0046】さらに、実施形態の場合、カバー体30に
おける側壁部41もスライドコア54で射出圧縮成形さ
れるため、成形歪が生じ難くなっている。
【0047】そのため、図1・3に示すように、カバー
体30の天板部31の表面側には、成形歪等による凹凸
を目立たなくするように従来設けられていた凹溝等のレ
リーフラインを設けることなく、カバー体30を製造す
ることが可能となる。
【0048】なお、実施形態では、カバー体30の天板
部31における本体部32を裏面側から圧縮して製造し
た場合を示したが、図8に示すような成形型60を使用
して、天板部31における側壁部41の外方の外周縁部
39も含めて、天板部31の全面を射出圧縮成形しても
良い。
【0049】図8に示す成形型60は、型締め時にカバ
ー体30を成形可能なキャビティ60aを形成する固定
型61と可動型62とを備えて構成され、固定型61
は、カバー体30における天板部31の表面側を成形す
るキャビティ用型面61aを備えて構成されている。
【0050】可動型62は、天板部31の表面側以外の
部位や側壁部41の部位を成形するキャビティ用型面6
2aを備えて構成されている。また、可動型62には、
天板部31における係止脚40の外側面側を成形するス
ライドコア63と、側壁部41の係止孔42の内周面側
を成形するスライドコア64と、を備えて構成されてい
る。
【0051】なお、成形材料を注入するゲート60b
は、成形型50と同様に、図4の二点鎖線で示すよう
に、天板部31の外周縁部39の裏面側部位に開口する
ように可動型62に設けられている。
【0052】そして、成形型60によって、カバー体3
0を成形する際には、まず、完成品の天板部31の本体
部32の肉厚寸法より大きい寸法(0.1〜1.0mm大
きい寸法)で、本体部32を成形するように、図8のA
に示すように、可動型62を引っ込めた状態で、型締め
して、成形材料Mを供給する。
【0053】ついで、成形材料Mの供給後には、図8の
Bに示すように、可動型62を押し出して、破断予定部
35を含めて、天板部31の全面を、裏面側から圧縮
し、硬化後、可動型62を固定型61から離脱させて、
スライドコア63・64を引っ込め、離型させれば、カ
バー体30を製造することができる。
【0054】このように、側壁部41で囲まれた部位の
みならず、天板部41における側壁部41の外方の部位
も含めて、天板部31の裏面側から圧縮させて射出圧縮
成形すれば、天板部31の全面にわたって、硬化後の収
縮差や成形歪が生じ難くなり、その結果、天板部31の
表面側の全面にわたって、凹凸の発生を抑えることがで
き、一層、カバー体30の外観を良好にして製造するこ
とができる。
【0055】なお、徐変部37bの幅寸法b2・b4
は、それぞれ、5mm以上設けることが望ましい。5mm未
満では、急激な肉厚変化により、凹凸の発生が激しくな
るためである。
【0056】また、実施形態では、助手席用エアバッグ
装置10に使用されるカバー体について述べたが、車両
のステアリングホイール・ドア等に配置されるエアバッ
グ装置のカバー体の製造に本発明を使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で製造したカバー体の使用
態様を示す断面図であり、図3・4のI−I部位に対応
する。
【図2】同実施形態で製造したカバー体が使用されるエ
アバッグ装置の分解斜視図である。
【図3】同カバー体の平面図である。
【図4】同カバー体の底面図である。
【図5】図4のV−V部位の拡大部分省略断面図であ
る。
【図6】図4のVI−VI部位の拡大部分省略断面図であ
る。
【図7】同実施形態の製造行程を順に示す成形型の断面
図である。
【図8】他の実施形態の製造行程を順に示す成形型の断
面図である。
【符号の説明】
10…エアバッグ装置、 11…エアバッグ、 30…カバー体、 31…天板部、 35…破断予定部、 36…凹溝、 37…一般部、 37b…徐変部、 41…側壁部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−125008(JP,A) 特開 平3−254919(JP,A) 特開 平6−298030(JP,A) 特開 平8−156052(JP,A) 特開 平6−285928(JP,A) 特開 平6−190862(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 21/16 - 21/32 B29C 45/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張するエアバッグによって破断する薄
    肉の破断予定部を有した天板部と、該天板部における前
    記破断予定部の周囲の裏面から突出する筒形状の側壁部
    と、を備え、 前記破断予定部が、前記天板部の裏面側に凹溝を設けて
    構成されるとともに、成形時に天板部の裏面側から圧縮
    される射出圧縮成形により形成される合成樹脂製のエア
    バッグ装置用カバー体の製造方法であって、前記天板部の破断予定部の周囲に、前記破断予定部から
    離れるに従って肉厚を漸次厚くする徐変部が、配設され
    て、 成形時、前記側壁部で囲まれた部位の前記天板部の全面
    を、前記天板部の裏面側から圧縮させて射出圧縮成形す
    ることを特徴とするエアバッグ装置用カバー体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記天板部における前記側壁部の外方の
    部位を含めて、前記天板部の裏面側から圧縮させて射出
    圧縮成形することを特徴とする請求項1記載のエアバッ
    グ装置用カバー体の製造方法。
JP21135596A 1996-08-09 1996-08-09 エアバッグ装置用カバー体の製造方法 Expired - Fee Related JP3440706B2 (ja)

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