JP3440655B2 - 試料保持方法、試料回転方法及び試料表面の流体処理方法並びにそれらの装置 - Google Patents
試料保持方法、試料回転方法及び試料表面の流体処理方法並びにそれらの装置Info
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Description
造工程に必要な板状試料の微接触状態での保持方法、回
転方法及び流体処理方法並びにそれらの装置に係り、特
に、高い清浄性が要求される半導体製造工程に好適な、
円板試料の保持方法、回転方法及び流体処理方法並びに
それらの装置に関する。
ディスクなどの薄膜デバイスは構造の微細化が進み、こ
れらデバイスの性能及び製造の歩留まり向上のため、製
造工程の高度な清浄性が望まれている。半導体の例で言
えば、除去すべき異物の大きさは0.3μm以上、金属
イオンの汚染量は109原子/cm2以下、空気に触れるこ
とによって形成される酸化膜の厚さは1nm以下とする
ことが要求されている。
多品種混合生産が不可避となり、複数の製造工程に対応
できる装置が必要とされる。このため各工程を繋ぐ洗
浄、エッチング装置のより多機能化、高性能化、小形化
が必須となる。
板試料(以下、試料と云う)を1枚づつ処理する、枚葉
処理方法が実用化されつつある。しかし、従来の枚葉処
理方法と装置では以下の問題があった。
922号公報(以下、第1の従来例と云う)の回転式表
面処理装置が挙げられる。この第1の従来例は試料を基
板回転手段で固定すると共に、機械的に回転させながら
試料表面に流体を噴射して表面処理するものである。
に示すように、角運動量に基づく遠心作用によって流体
(2)が板状試料の内側から外側に向かって流れ、その
結果、流体(2)は板状試料(1)に向かう。その流れ
の流量は次式で表される(Journal Elect
roanalytical Chemistry,vo
l.69,p.1〜 105(1976))。
流量 S:円板試料の片面の面積 ω:円板試料の回転速度 ν:流体の動粘性係数 円板試料として、シリコンウエハ(以下、ウエハと云
う)を用いた場合、その流量は図2のようである。図2
は流体が液体の場合を示す。現在、主流のウエハは8イ
ンチであるので、ウエハ回転数1000rpmのときウ
エハに向かう液体流量は約7l/minを要す。第1の
従来例において、噴射する洗浄液量がこの値より小さい
と、ウエハ全面を洗浄液で覆うことが出来ず、不足の流
量分は洗浄環境の気体(一般に空気)が補い、洗浄中
に、ウエハが空気に触れると共に、洗浄時間を無駄に長
くする。さもなくば、多量の洗浄液を必要とし、ウエハ
の処理単価を著しく増す。特に、ウエハ裏面(下面)は
液体の重力によって、図1の下面の流れを形成出来ず、
洗浄は洗浄液の噴射点に止まり、実質的に洗浄不能であ
る。
に飛散する。この防止のため、側壁を設けて密閉する
と、図3に示す流れを生じ(板谷 松樹:水力学、P.
119(1979)、朝倉書店)、流体(2)はウエハ
表面に戻る。よって、ウエハ(1)は再汚染する。前記
側壁(3)には汚染物を含んだ洗浄液が付着する。よっ
て、前記再汚染の現象から、第1洗浄(処理)、第2洗
浄(処理)、第3洗浄(処理)など、1つの機構で連続
的に洗浄(処理)することを不可能にする。すなわち、
処理の数だけ機構を設ける必要が生じ、装置は大形化
し、高価となる。
動力伝達の歯車、ベルトなどを必要とし、かつ安定回転
のための強固な回転軸が必要となる。これらの摩耗粉塵
が前記流れにのって、ウエハを汚染する。さらに、洗浄
液に腐食性があると、これら機構部品を腐食し、腐食生
成物がウエハを汚染する。この防止のためには精密な密
閉構造を必要とし、装置は複雑化し、高価となる。
は、特公平4−69420号公報、特開昭61−229
750号公報、特開昭60−74438号公報(以下、
第2の従来例と云う)に記載のように、流体のベルヌ−
イ効果を利用した試料の処理方法がある。
持原理を示す。保持具(4)の中心付近に穿孔した流体
の噴射孔(5)から流体(2)を噴射すると、その噴射
力によって試料(1)には保持具(4)の保持面に対し
て斥力:Fが働き、一方、流体は噴射孔(5)から試料
と保持具に挟まれた状態で円周方向へ放射状に広がるの
で圧力変化を生じ、試料(1)には負圧:Pが働く。よ
って、試料(1)はFとPが均衡する位置で保持具
(4)と非接触で保持される。第2の従来例はベルヌ−
イ効果を生じせしめる流体(2)を試料(1)の表面を
処理する流体として利用するものである。
の保持面の法線方向(保持面と垂直方向)に対して試料
を保持出来るが、保持面の接線方向(保持面と平行方
向)に対して試料を保持出来ない。これを防止するため
に、ストッパ−、突出体、側壁などを設けると以下の問
題を生じる。
は、その処理の表面均一性を図る目的で試料を回転する
必要がある。ウエハにはオリエンテ−ション・フラット
と呼ばれる切欠きが有り、真円ではない。このような試
料を回転中、流体を送るポンプの振動、脈動、圧力変化
などに起因する流体の噴射力の変動により、試料が僅か
位置ずれしても、試料にかかる遠心力の均衡が大きく破
れ、加速度的に急激な位置ずれを招く。例えば、8イン
チ・ウエハを1000rpmで回転中、ウエハの回転中
心が僅か0.5mm位置ずれしても遠心力の不均衡は重
量:51.7グラムのウエハを約3グラムの力で押すこ
とに相当する程大きく発生する。よって、ウエハは前記
ストッパ−、突出体、側壁に何度も、強く激突し、ある
いは摩擦し、その破片、摩滅粉がウエハを汚染する。
上記の接線方向への試料の位置ずれ問題が解決されず実
現されるに至っていない。特に、第1洗浄(処理)、第
2洗浄(処理)、第3洗浄(処理)など、1つの機構で
連続的に洗浄(処理)する場合には洗浄液の切り替え時
に、大きな噴射力変動が生じるので実現されるに至って
いない。
m/sec)以下の領域では、気体も非圧縮性流体とし
て取り扱えるので、上記した従来技術において、流体が
気体でも、液体でも同様に論じられることは流体力学の
分野で周知である。
従来技術の問題点を解決することにあり、第1の目的は
ベルヌ−イ効果を利用した接線方向の安定した試料保持
方法を、第2の目的はベルヌ−イ効果を利用して保持さ
れた試料の安定した回転方法を、第3の目的は本発明に
よる試料保持方法、試料回転方法を用いた板状試料表面
の流体処理方法を、第4の目的は本発明による試料保持
方法、試料回転方法を用いた板状試料表面の流体処理装
置を、それぞれ提供することにある。
ついて以下に説明する。上記した第1の目的は、当該試
料を保持すべき方向で、試料保持面とは機械的に分離し
た当該試料を保持する試料ガイドを設け、当該試料と当
該試料保持面との間に流体を流すことによって生じるベ
ルヌ−イ効果を利用して当該試料ガイドに当該試料を接
触保持し、当該試料保持面の法線方向と共に、接線方向
の試料位置ずれを抑制することを特徴とする試料保持方
法により達成される。
達成する試料保持方法において、当該試料ガイドが当該
試料保持面と機械的に分離され、当該試料ガイドの回転
と共に、当該試料を回転することを特徴とする試料回転
方法により達成される。
対して行うべき処理に応じて、ベルヌ−イ効果を生じさ
せるために流す流体を選択し、前記試料を前記試料ガイ
ドに支持すると共に、当該試料表面の処理を実行するこ
とを特徴とする流体処理方法により達成される。
形成されている試料保持手段と、前記試料保持面と前記
試料との間に流してベルヌ−イ効果を生じさせると共
に、前記試料表面の処理を行う流体を供給する流体供給
手段と、前記試料ガイドを支持する試料ガイド支持手段
と、前記試料ガイドを浮上させる流体を供給する流体供
給手段と、前記試料ガイドを回転させる流体を供給する
流体供給手段とを有することを特徴とする流体処理装置
により達成される。
料保持方法の発明によれば、従来技術の課題であった
試料の安定な保持と、再汚染の無い、高清浄な処理を
実現できる。
保持面に対して法線方向の試料位置ずれ抑制力につい
て、図5、図6を用いて説明する。
の四つの力に加えて、試料(1)の重量、試料(1)上
の流体重量との和:W、の五つの力が均衡する位置で保
持具(4)、(6)と非接触(浮遊状態)で保持され
る。それぞれ個別に力を測定する手段が無いので、周知
の流体力学の関係式を用いて試料の保持高さ:h1、h2
を計算し、その1例として図6を得た。
いた。すなわち、試料直径:125mm、試料重量:1
5.6g、試料厚さ:0.55mm、流体噴射孔の直径:
1mm、流体噴射孔の位置:中心、流体:水、噴射流量:
5l/minの条件で計算した。
5mmを越えると、ベルヌ−イ効果である吸引力:P1、
P2がゼロになる。すなわち、保持具間の距離が約5mm
以内であれば、試料(1)は保持面の法線方向に保持さ
れる。
料の保持面の接線方向への位置ずれ抑制について、図
7、図8を用いて、1例を説明する。
し、試料(1)に加わる力の方向と種類を示す。下保持
具(4)の上面に保持面より高さ:約5mm以内の試料ガ
イド(8)が固定され、噴射孔(5)より流体を噴射す
ると試料(1)には、力:F1、P1が働き、試料ガイド
(8)に力:Gで固定される。全ての力の均衡は次式で
示される。
(1)に加わる力の方向と種類を示す。下保持具(4)
の上面:約5mm以内に上保持具(6)をもたらし、噴射
孔(7)より流体を噴射すると、試料(1)には力:F
2、P2が働く。全ての力の均衡は次式で示される。
固定力:Gを計算によって求めた。その結果を図9に示
す。噴射孔(5)の流量:5l/min、噴射孔(7)
の流量:3l/min以外は、図6の計算条件を用い
た。下保持具(4)の保持面と試料(1)間の距離:2
mmとし、上保持具(3)の保持面と試料(1)間の距離
を増大すると、試料(1)を下保持具(6)へ押しつけ
る力が増大する。例えば、試料の厚さを除いた上下保持
具間の間隔が4mmのとき、F1=1.7、P2=0.2、
P1=−0.2、W=−1,F2=−4.5Nであるの
で、Gとして3.8Nを得る。よって、380gの大き
い力で試料が試料ガイド(8)に押しつけられることに
なる。
料ガイド(8)の1例を断面図として示した。
造で、試料の保持面との接線方向への位置ずれを抑制す
る力(試料の試料ガイドへの固定力)は試料と試料ガイ
ドを構成する材料間のGに比例した摩擦力となる。
もので、前記摩擦力に加えて、物理的に位置ずれを抑制
する。
持面からの距離が小さくなるように、試料ガイド(8)
にテ−パを付けたものである。この場合、保持面に対す
るテ−パ角度をθとすれば、前記固定力はGsinθc
osθとなり、この力によって接線方向への位置ずれを
抑制する。なお、試料ガイド(8)にテ−パが付けられ
たものは、試料(1)の保持具(4)に対する位置合わ
せが容易となり、より有用である。これらの試料ガイド
(8)は保持具の全円周に設ける必要はなく、流体の保
持具からの流出が可能となるよう、円周上に複数個配置
すればよい。
作用するベルヌ−イ効果により、試料は保持面の法線方
向に保持されると共に、簡単な試料ガイドによって、保
持面の接線方向にも保持される。よって、流体を噴射す
るポンプの振動、脈動、圧力変化などによる噴射力の変
動が生じても、試料の位置ずれが無くなり、その結果、
試料の安定な保持を可能とする。さらに、試料が上下
の保持具で、小さな間隔で挟まれる状態で、その表面が
処理されることになり、保持具の外部からの汚染が防が
れ再汚染の無い、高清浄な処理を実現する。
料回転方法によれば、従来技術の課題であったウエハ
の回転ための駆動モ−タ、動力伝達の歯車、ベルトなど
を不要とするので、これらの摩耗粉塵、腐食生成物がな
く、高清浄な処理を実現する。
1、図12を用いて説明する。図11は構成部品の展開
図、図12はその断面図を示す。
固定した試料ガイド板(9)、試料(1)、上保持具
(6)からなる。試料ガイド板(9)は上下保持具
(4)、(6)から機械的に分離され、独立している。
流体の噴射孔(5−1)より噴射する流体で生じるベル
ヌ−イ効果によって、前記したように試料(1)は試料
ガイド(8)を通じて試料ガイド板(9)に固定され
る。流体の噴射孔(5−2)より流体を噴射することに
よって、試料ガイド板(9)は下保持具(4)より浮上
し、下保持具(4)とは機械的に全く無関係な状態とな
る。よって、試料(1)の所望の回転方向に、噴射孔
(5−2)が保持面に対して傾斜をもって流体を噴射す
れば、その噴射力の作用によって、試料ガイド板(9)
は下保持具(4)より浮上すると共に、回転する。
体処理方法によれば、従来技術の課題であった第1洗
浄(処理)、第2洗浄(処理)、第3洗浄(処理)な
ど、流体を選択することによって、1つの機構で連続的
に洗浄(処理)することを可能とし、この連続処理に
より、空気に触れない洗浄(処理)を実現する。
体処理装置によれば、従来技術の課題であったウエハ
の回転ための駆動モ−タ、動力伝達の歯車、ベルトなど
を不要とし、1つの機構で連続的に洗浄(処理)するこ
とを可能とし、さらに、空気に触れない洗浄(処理)を
可能とする。よって、大幅に高清浄、小形の装置を実現
する。
ついて、図面を用いて詳細に説明する。
に、保持具が試料ガイド板回転台を兼ねた、試料ガイド
の回転方法を用いた1例について述べる。
(6)、試料(1)、試料ガイド(8)、試料ガイド板
(9)、下保持具(4)など、構成部品の展開図であ
る。
示す。上保持具(6)は流体を噴射する上噴射板(1
0)、流体の流路を分離するO−リング(11)、上供
給板(12)からなる。
さ:20mmのポリテトラフルオロエチレン(以後、PT
FEと云う)製であり、試料(1)に対向する表面には
図15に示すように、試料の回転中心に対しほぼ同じ大
きさのモ−メントを与え、かつ噴射力のベクトルの和が
ほぼ0となるような位置で穿孔されている。なお、図1
5中の矢印は矢印の方向で保持面と45°の角度で斜め
に穿孔されていることを示す(以下、同様)。試料
(1)上保持具(6)との間で生じるベルヌ−イ効果は
5個の直径:1mmの噴射孔(7−1)から流体を噴射す
ることによって生じる。直径:1mmの噴射孔(7−2)
は試料(1)と試料ガイド(8)の接点に付着した水滴
を飛散させるために、主として試料を乾燥するときに使
用する。
レンパ−フルオロアルキルビニルエ−テル共重合(以
後、PFAと云う)製の線径:5.7mmで、内径:4
9.6、149.6mmの2種類からなる。
さ:10mmのPTFE製で、流体を供給する直径:1mm
の供給孔(13)が穿孔されている。
2)はO−リングを挟んでポリエ−テルエ−テルケトン
(以後、PEEKと云う)製の直径5mmのボルトで固定
されている。
ガイド板(9)の断面図、図17はその平面図を示す。
高さ:3mmのL字形で、PEEK製である。試料ガイド
板(9)は外径:145mm、内径:125mmで、断面が
直径:20mmの半円形状をしたPTFE製である。
示す。下保持具(4)は流体を供給する下噴射板(1
4)、流体の流路を分離するO−リング(11)、下噴
射板(15)からなる。
さ:30mmのPTFE製で、試料(1)に対向する表面
には前記試料ガイド板(9)を収容する直径:20.2
mmの半円形状の溝が掘られている。さらに、その表面に
は図19に示すように、ベルヌ−イ効果を生じる流体の
噴射孔(5)、試料ガイド板(9)を浮上させる浮上孔
(17)、試料ガイド板(9)を回転する、保持面に対
して45°の回転方向に斜めに開けられた回転孔(1
8)、回転している試料ガイド板(9)を制動する、保
持面に対して−45°の回転逆方向に斜めに開けられた
制動孔(19)が、それぞれ直径:1mmの孔として穿孔
されている。これら穿孔角度は80〜−80°の範囲で
有効であるが、±45°が望ましい。
5.7mmで、内径:49.6、69.6、89.6、1
09.6mmの4種類からなる。
さ:10mmのPEEK製で流体を供給する供給孔(16
−1)、(16−2)、(16−3)、(16−4)が
直径:1mmで穿孔されている。
イド板(9)、下保持具(4)を用いて、各種の流体を
噴射して試料(1)を処理する流体処理方法と流体処理
装置を概念的に示したものである。
お、電磁弁は全て閉の状態から開始する。
た試料ガイド板(9)を置く、不活性ガスボンベ(2
0)の電磁弁(21−1)、(21−2)、(21−
3)を開とし、不活性ガスを60l/minの流量で噴
射し、試料ガイド板(9)を下保持具(4)より浮上さ
せると共に、ベルヌ−イ効果により試料(1)を下保持
具(4)に保持する。
距離にもたらし、電磁弁(21−4)、(21−5)を
開として、30l/minの流量で不活性ガスを噴射
し、試料(1)を上保持具(6)の間でベルヌ−イ効果
を生じさせる。
1−6)、(21−7)を開として処理液槽I(22)
の処理液が3l/minの流量で噴射され、試料ガイド
板(9)の回転、試料(1)の裏面の処理が開始され
る。
1−8)を開として、処理液槽I(22)の処理液が2
l/minの流量で噴射され、試料(1)の表面の処理
が開始される。
を閉とし、電磁弁(21−9)を開として、処理液槽II
(23)の処理液が3l/minで噴射され、試料
(1)の裏面の処理が開始される。
1−10)を開として、処理液槽II(23)の処理液が
2l/minの流量で噴射され、試料(1)の表面の処
理が開始される。
を閉とし、電磁弁(21−1)を開として、不活性ガス
を60l/minの流量で噴射し、試料(1)の裏面を
乾燥する。
(21−4)、(21−11)を開として、不活性ガス
を60l/minの流量で噴射し、試料(1)の表面を
乾燥する。
を閉とし、電磁弁(21−12)を開として、試料ガイ
ド板(9)の回転を制動する。
全ての電磁弁が閉とされ、上保持具(6)が上方に退避
して、処理された試料(1)が取り出される。
い保持具の固定、移動機構部、流体の温度制御部、流体
の流量制御部などの部分は省略した。
る。 〔I〕試料 ウエハは直径:150mm、厚さ:0.55mm、重量:2
1.4g、抵抗率:6.01〜12.0Ωcmの信越化学
製の6インチウエハである。このウエハを粒径:約0.
2μmのシリコン粉を添加した50%フッ化水素酸:水
=1:99のフッ酸水溶液に15分間、浸漬させて、ウ
エハ表面に約9000個のシリコン粉を付着させた。こ
のシリコン粉の除去率から洗浄性能を求めた。
2:7の水溶液。
った。 (2)処理液槽IIの流体では120秒間行った。 (3)不活性ガスボンベの流体では180秒間行った。
アリング製のレ−ザ表面検査装置を用いて計測し、除去
率(%)を求めた。
のようで、従来の回転式表面処理装置に比較して約3倍
の高速で処理できた。
と装置を用いて実験を行った。 〔I〕試料 実施例1と同じウエハを用い、このウエハを28%アン
モニア水:30%過酸化水素水:水=1:2:7の水溶
液中、80℃にて、10分間処理した。次いで、50%
フッ化水素酸:水=1:99のフッ酸水溶液に2分間、
浸漬させて、ウエハ表面の自然酸化膜を除去した。水洗
後、所望の原子吸光分析用の標準液を希釈した水溶液に
30分間、浸漬して各種の金属イオンで汚染したウエハ
を作成した。これによって、約1011〜1012原子/cm
2の金属イオンがウエハに付着する。
水溶液。 温度:80℃ (2)処理液槽II 超純水。温度:室温。 (3)不活性ガスボンベ 120気圧の窒素ガス。温度:室温。
射蛍光X線分析装置:TREX610を用いて計測し、
除去率(%)を求めた。
のようで、従来の回転式表面処理装置に比較して同等以
上の高速で処理できた。
と装置を用いて実験を行った。 〔I〕試料 段差付きポリシリコンウエハを用いた。
−クと云う。主たる発生原因はウエハに付着した水滴に
空気中の酸素が溶解してウエハのシリコンを酸化、溶解
し、溶解物が乾燥残渣として残ることによって生じる。
このウォ−タマ−クは直径:約1〜数10μmの大きさ
であり、日立製作所製の電子顕微鏡S−7100を用い
て、1〜8万倍の倍率で観察し、発生数を計測した。
うである。本実施例:4個/cm2、回転式表面処理方
式:47個/cm2、バッチ式IPA蒸気乾燥:8個/cm2
であった。すなわち、従来の回転式表面処理装置に比較
して格段に発生数が少ない結果が得られた。さらに、現
在主流の量産技術であるIPA(イソプロピルアルコ−
ル)の蒸気乾燥に比較しても良好な結果が得られた。本
発明によれば、ウエハが上下保持具に微小間隔で挟ま
れ、、処理中にウエハが空気に触れることがないので、
ウォ−タマ−クの発生防止に好適であることが証明され
る。
ガイド板回転台を兼ねない、試料ガイド板が保持具と完
全分離された流体処理方法と装置について、その1例を
述べる。
(4)、(6)、試料(1)、回転台蓋(24)、試料
ガイド(8)、試料ガイド板(9)、回転台(25)な
ど構成部品の展開図である。
する以外、その構造は図14,図15と同様である。
示す。下保持具(4)は流体を噴射する下噴射板(1
4)、流体の流路を分離するO−リング(11)、下供
給板(15)からなる。下噴射板は直径:154mmで試
料(1)として用いる6インチウエハとほぼ同じ直径を
有し、厚さ:30mmのPTFE製である。試料(1)に
対向する表面には図25で示すように、試料の回転中心
に対しほぼ同じ大きさのモ−メントを与え、かつ噴射力
のベクトルの和がほぼ0となるような位置で、直径:
1.2mmの噴射孔(5−1)が穿孔されている。さら
に、後述する図26の試料ガイド(8)を格納する幅:
2、長さ:5、深さ:15mmの格納溝(26)が切られ
ている。試料(1)と試料ガイド(8)の接点に付着す
る水滴を飛散する直径:1mm、の噴射孔(5−2)が格
納溝(26)に近接して穿孔されている。
(8)、試料ガイド板(9)、回転台(25)を組立て
た後の断面図である。回転台蓋(24)と回転台(2
5)とはボルトで接続され、その隙間に試料ガイド板
(9)が収納される。浮上孔(17)より流体を噴射す
ると試料ガイド板(9)が回転台(25)より浮上す
る。回転孔(18)は試料ガイド板(9)を回転する方
向に斜めに、直径:1mmの孔が穿孔されている。制動孔
(19)は回転している試料ガイド板(9)の回転を制
動するために、回転孔(18)とは逆の方向で斜めに、
直径:1mmの孔が穿孔されている。回転孔(18)、制
動孔(19)の噴射角度は互いに逆方向に10〜80°
で有効であるが、望ましくは、45°がよい。回転軸孔
(27)は直径:1mmの孔で穿孔され、流体の噴射によ
って、回転中の試料ガイド板(9)を回転台(25)の
回転軸と非接触に保持する。回転台蓋(24)は厚さ:
3mmのPEEK製である。試料ガイド板の回転台(2
5)は厚さ:16mmのPEEK製である。試料ガイド板
(9)は厚さ:20mmのPEEK製である。
試料ガイド板(9)は上保持具(6)、下保持具(4)
とは機械的に完全に独立している。回転台(25)の流
体を噴射する噴射孔の穿孔位置と、噴射方向の1例を図
27に示した。
溝(26)に格納し、格納溝(26)から出現させる動
作を図28に示した。すなわち、回転台(25)もしく
は下保持具(4)の上下動作によって、試料ガイド
(8)が格納溝(26)に格納される。これによって、
後述するように、流体が液体のとき、試料(1)は非接
触状態で処理され、流体が気体のとき、試料ガイド
(8)を出現させて試料(1)を接触保持して処理され
ることを可能とする。
上保持具(6)、下保持具(4)とこれらに挟まれた試
料(1)との間には、液体の大きな表面張力によって、
メニスカスが形成される。試料(1)が試料(1’)の
ように位置ずれしてメニスカスの形状を変形しても、こ
の新メニスカスは表面積を最小に維持すべく、元のメニ
スカスに戻る作用がある。よって、試料(1)の保持面
と接線方向の位置ずれが抑制される。
例を示す。測定は図29の状態で、試料として直径:1
25mmの5インチウエハ、上下保持具として直径:11
0〜135mmのPTFE製のものを用い、上下保持具間
距離:1.76mm、液体:水の条件で、ウエハと電子天
秤を糸で繋いで、上記抑制力を求めた。その結果、試料
寸法の−8mm、+4mmの範囲内の保持具寸法で大きな抑
制力が働くことが判った。すなわち、流体が液体の場
合、試料寸法に対し保持具寸法が−8mm、+4mmの範
囲内であれば、試料を非接触で保持すると共に、処理で
きる。
であるので、上記液体の場合のように、上記抑制力が発
生しない。よって、流体が気体の場合は前記試料ガイド
によって試料の保持面に対して接線方向の位置ずれを防
ぐ。これによって、試料ガイド(8)の格納状態で液体
による処理を、試料ガイド(8)の出現状態で気体によ
る処理を行うことが可能となり、可及的な高清浄処理を
実現する。
31を用いて説明する。なお、電磁弁は全て閉の状態で
開始する。
5)を上方にもたらし、試料ガイド(8)を出現させて
試料(1)を試料ガイド(8)に置く。次いで、回転台
(25)を下方にもたらし、試料(1)と下保持具
(4)の保持面間の距離を約3mmとする。
し、不活性ガスを30l/minの流量で噴射し、試料
(1)を試料ガイド(8)に保持する。
1mmの距離となるように上方よりもたらす。
し、不活性ガスを30l/minの流量で噴射し、試料
(1)を上保持具(6)の間でベルヌ−イ効果を生じさ
せる。
2−3)を開とし、高圧空気タンク(31)の空気を6
0l/minの流量で噴射し、試料ガイド板(9)を回
転台(25)より浮上させると共に、試料ガイド板
(9)を約100rpmで回転させる。
0−6)を開として、処理液槽I(22)の処理液が2
l/minの流量で噴射され、試料(1)の裏面の処理
が開始される。
0−6)を開として、処理液槽I(22)の処理液が2
l/minの流量で噴射され、試料(1)の表面の処理
が開始される。直ちに、試料ガイド(8)は格納溝(2
6)に格納され、試料(1)は非接触の状態で約90r
pmで回転しつつ、処理される。
処理を行う場合、試料(1)の表面、裏面共に、不活性
ガスが噴射された後、処理液槽I(22)の処理液の噴
射の代わりに、処理気体槽(28)の気体の噴射を行
う。すなわち、電磁弁(30−3)を閉とし、電磁弁
(29−1)、(29−2)を開とし、不活性ガスをキ
ャリアガスとして処理気体槽(28)を通して、所望の
成分の処理気体を作成し、試料(1)の表面を処理す
る。所定時間、処理後、電磁弁(29−1)、(29−
2)を閉とし、電磁弁(30−3)を開として、不活性
ガスを噴射して処理気体を完全に追い出す。その後、以
下の処理液槽II(23)の処理液の噴射に移る。
を閉とし、電磁弁(30−7)を開として、処理液槽II
(23)の処理液が2l/minの流量で噴射され、試
料(1)の裏面の処理が開始される。
0−8)を開として、処理液槽II(23)の処理液が2
l/minの流量で噴射され、試料(1)の表面の処理
が開始される。
を閉とし、電磁弁(30−1)を開として、不活性ガス
を30l/minの流量で噴射し、試料(1)の裏面を
乾燥が開始される。
0−3)、(30−9)を開として、不活性ガスを30
l/minの流量で噴射し、試料(1)の表面を乾燥が
開始される。
1)、(30−3)を閉とし、乾燥を終了する。
2−4)を開として、試料ガイド板(9)の回転を制動
する。
全ての電磁弁を閉とする。
(1)を取り出す。
い、保持具の固定、移動機構部、流体の温度制御部、流
体の流量制御部などの部分は省略した。ただし、下保持
具(4)で噴射される流体は温度制御(33)によって
所望の温度に加熱され、試料裏面より、この流体の温度
を伝えることによって、試料(1)の処理温度を調節す
ることも出来る。
る。なお、本実施例では第1回目の処理流体は液体、第
2回目の処理流体は液体、第3回目の処理流体は気体で
ある。
である。 以上の緒条件で得られた実験結果は〈実施例1〉とほぼ
同様であった。
理方法と装置を用いて実験を行った。なお、本実施例で
は第1回目の処理流体は気体、第2回目の処理流体は液
体、第3回目の処理流体は気体である。
素中、950℃、54分間、加熱処理して、ウエハ表面
に180nmの熱酸化膜を形成したものを用いた。
水蒸気を含むガスを作成する。温度:室温。
た。 (3)処理気体槽の処理流体では11l/minの流量
で、35秒間行った。
値から処理速度(エッチング速度)を求めた。さらに、
処理後、ウエハ表面に付着したフッ酸を濃縮イオン電極
法で測定した。
体によって、330nm/minの速度でエッチングさ
れることが判った。さらに、上記処理気体によるエッチ
ングではウエハ表面に約7×1013原子/cm2のフッ素
原子が付着するが、処理液槽IIの処理によって、約10
11原子/cm2まで低減できることが判った。1つの機構
で、気体→液体→気体の連続処理を可能とした。
理方法と装置を用いて実験を行った。なお、本実施例で
は〈実施例5〉と同様に第1回目の処理流体は気体、第
2回目の処理流体は液体、第3回目の処理流体は気体で
ある。
フィン含む気体を用いて、510℃の熱CVDにより、
ウエハ表面に150nmのド−プドポリシリコン膜を形
成した。
ッ化塩素を含む窒素ガスを作成する。温度:室温。
た。 (3)処理気体槽の処理流体では13l/minの流量
で、45秒間行った。
し、処理前後の値から処理速度(エッチング速度)を求
めた。さらに、処理後、ウエハ表面に付着したフッ酸を
濃縮イオン電極法で測定した。
膜は上記処理気体によって、250nm/minの速度
でエッチングされることが判った。さらに、上記処理気
体によるエッチングではウエハ表面に約5×1013原子
/cm2のフッ素原子が付着するが、処理液槽IIの処理に
よって、約1011原子/cm2まで低減できることが判っ
た。1つの機構で、気体→液体→気体の連続処理を可能
とした。また、三フッ化塩素は極めて腐食性の化合物で
あるが、本発明の装置は何ら腐食されることがなかっ
た。
定されるものではない。試料ガイドの回転台は保持具の
左右に配置してもよいし、図31に示した上下保持具を
逆にして上保持具に配置してもよい。腐食性の流体を用
いることがなければ、あるいは高度の清浄性を必要とし
ないならば試料ガイドの回転は流体の噴射によらず、駆
動モ−タによてもよい。
上記第1〜第4の目的を達成できる。すなわち、当該試
料を保持すべき方向で、試料保持面とは機械的に分離し
た当該試料を保持する試料ガイドを設け、当該試料と当
該試料保持面との間に流体を流すことによって生じるベ
ルヌ−イ効果を利用して当該試料ガイドに当該試料を接
触保持し、該試料保持面の法線方向と共に、接線方向の
試料位置ずれを抑制することを特徴とする試料保持方法
及び装置を提供することが出来る。
機械的に分離され、当該試料ガイドの回転と共に、当該
試料を回転することを特徴とする試料回転方法及び装置
を提供することが出来る。
処理に応じて、ベルヌ−イ効果を生じさせるために流す
流体を選択し、前記試料を前記試料ガイドに支持すると
共に、当該試料表面の処理を実行することを特徴とする
流体処理方法及び装置を提供することが出来る。
となく高清浄で枚葉方式の、流体による物理的及び科学
的処理が可能であり、さらに、小形化が可能な流体処理
装置を提供することが出来る。
るための説明図。
に必要な流量を説明するための説明図。
きの流体の流れを説明するための説明図。
図。
に、試料に作用する力の関係を説明するための説明図。
関係を示すグラフ。
料を接触保持ときに作用する力の関係を説明するための
説明図。
試料を接触保持ときに作用する力の関係を説明するため
の説明図。
関係を示す図。
イドの構造を説明するための断面図。図10(b)は、
試料を接触保持する試料ガイドの構造を説明するための
断面図。図10(c)は、試料を接触保持する試料ガイ
ドの構造を説明するための断面図。
品の展開図。
図。
イド板、下保持具など、一実施例の構成部品の展開図で
ある。
図。
1例を示す平面図。
面図。
面図。
面図。
1例を示す平面図。
の要部構成を示す説明図。
イド板、回転台、下保持具など、一実施例の構成部品の
展開図である。
図。
1例を示す平面図。
転台を組み立てた後の断面図。
面図。
体噴射孔の配置の1例を示す平面図。
説明図。
の要部構成を示す説明図。
スボンベ 21…電磁弁 22…処理液槽
I 23…処理液槽II 24…回転台蓋 25…回転台 26…格納溝 27…回転軸孔 28…処理気体
槽 29…電磁弁 30…電磁弁 31…高圧空気タンク 32…電磁弁 33…温度制御 34…ポンプ
Claims (16)
- 【請求項1】保持すべき試料と試料保持具との間にリン
グ状の試料ガイド板を機械的に分離し、かつ、前記試料
保持具に対して別体として回転できるように配置し、前
記試料ガイド板の周辺に試料ガイドが設けられてなり、
前記試料と前記試料保持具の表面との間に流体を流すこ
とによって生じるベルヌ−イ効果を利用して、前記試料
を前記試料ガイドに接触保持させることを特徴とする試
料保持方法。 - 【請求項2】保持すべき試料と試料保持具との間に、そ
の周辺に試料ガイドが設けられてなるリング状の試料ガ
イド板を機械的に分離し、かつ、前記試料保持具に対し
て別体として回転できるように配置し、前記試料と前記
試料保持具の表面との間に流体を流すことによって生じ
るベルヌ−イ効果を利用して前記試料を前記試料ガイド
に接触保持させ、かつ、前記試料ガイド板に流体を供給
することによって前記試料を保持した前記試料ガイド板
を回転させることを特徴とする試料回転方法。 - 【請求項3】保持すべき試料と試料保持具との間に、そ
の周辺に試料ガイドが設けられてなるリング状の試料ガ
イド板を機械的に分離し、かつ、前記試料保持具に対し
て別体として回転できるように配置し、前記試料と前記
試料保持具の表面との間に流体を流すことによって生じ
るベルヌ−イ効果を利用して前記試料を前記試料ガイド
に接触保持させ、かつ、前記試料ガイド板に流体を供給
することによって前記試料を保持した前記試料ガイド板
を回転させて、前記試料の表面の処理を行うことを特徴
とする流体処理方法。 - 【請求項4】試料と、試料保持具と、その周辺に試料ガ
イドが設けられてなるリング状の試料ガイド板とを備
え、前記試料ガイド板が前記試料保持具に対して機械的
に分離され、かつ、別体として回転できるように前記試
料と前記試料保持具との間に配置されてなり、前記試料
と前記試料保持具の表面との間に流体を流すことによっ
て生じるベルヌ−イ効果を利用して前記試料を前記試料
ガイドに接触保持させることを特徴とする試料保持装
置。 - 【請求項5】請求項4において、前記試料が接触保持さ
れる前記試料ガイドの断面がテーパ形状であることを特
徴とする試料保持装置。 - 【請求項6】請求項4において、前記試料保持具の表面
には前記流体を供給するための供給孔が複数個設けら
れ、各供給孔から噴射される流体のそれぞれの噴射力
が、前記試料の回転中心に対しほぼ同じ大きさのモ−メ
ントを与え、かつ前記噴射力のベクトルの和がほぼ0と
なるように前記供給孔が配置されてなることを特徴とす
る試料保持装置。 - 【請求項7】請求項6において、前記試料保持具の表面
には前記試料の表面の法線方向と略一致する方向に沿っ
て前記流体を前記試料の表面へ噴射するための供給孔が
形成されていることを特徴とする試料保持装置。 - 【請求項8】請求項6において、前記試料保持具の表面
には前記試料の表面の法線方向を回転軸方向として前記
試料に回転力を与える方向に沿って前記流体を前記試料
の表面へ噴射するための供給孔が形成されていることを
特徴とする試料保持装置。 - 【請求項9】試料と、試料保持具と、その周辺に試料ガ
イドが設けられてなるリング状の試料ガイド板とを備
え、前記試料保持具が下保持具と上保持具とを有し、前
記試料ガイド板が前記下保持具に対して機械的に分離さ
れ、かつ、別体として回転できるように前記試料と前記
下保持具との間に配置され、前記試料の上に前記上保持
具が配置されてなり、前記試料と前記下保持具の表面と
の間に流体を流すことによって生じるベルヌ−イ効果を
利用して前記試料を前記試料ガイドに接触保持させるこ
とを特徴とする試料保持装置。 - 【請求項10】請求項9において、前記下保持具と前記
上保持具との間隔が略2.5mm以内なることを特徴とす
る試料保持装置。 - 【請求項11】保持すべき試料と、該試料に対向する試
料保持面との間に流体を流すことで生じるベルヌ−イ効
果を利用して、前記試料保持面と機械的に分離して成る
試料ガイドに、前記試料が接触保持された状態で前記試
料の表面を処理する流体処理装置であって、前記試料保
持面が形成されている試料保持手段と、前記試料保持面
と前記試料との間に流してベルヌ−イ効果を生じさせる
と共に、前記試料表面の処理を行う流体を供給する処理
用流体供給手段と、前記試料ガイドを支持する試料ガイ
ド板と、該試料ガイド板を前記試料保持面から浮上さ
せ、かつ、前記試料ガイド板を回転させる流体を供給す
る浮上及び回転用流体供給手段とを有することを特徴と
する流体処理装置。 - 【請求項12】請求項11において、前記試料保持手段
の試料保持面側であって、その法線方向に前記処理用流
体供給手段から供給される前記流体を前記試料の表面へ
噴射する流体供給孔が形成されていることを特徴とする
流体処理装置。 - 【請求項13】請求項11において、前記試料の表面の
法線方向を回転軸方向として、前記試料に回転力を与え
る方向に沿って前記浮上及び回転用流体供給手段から前
記流体を前記試料の表面へ噴射するための流体供給孔が
前記試料保持手段の試料保持面側に形成されてなること
を特徴とする流体処理装置。 - 【請求項14】請求項11において、前記処理用流体供
給手段は互いに異なる流体をそれぞれ供給する複数の供
給手段から構成されているものであり、前記試料に対し
て行うべき処理に応じて前記複数の供給手段のうち一つ
を選択し、前記選択した一つの供給手段からの流体を供
給する選択手段をさらに有することを特徴とする流体処
理装置。 - 【請求項15】請求項14において、前記複数の供給手
段には、前記試料を保持する試料ガイドを浮上させ、か
つ、回転させる気体供給手段、前記試料を保持する試料
ガイドの回転を制動させる気体供給手段が少なくとも含
まれることを特徴とする流体処理装置。 - 【請求項16】請求項11において、前記試料保持手段
を一対設けると共に、前記一対の試料保持手段のそれぞ
れに形成されている試料保持面が、所定の間隔をあけ、
前記試料と前記試料ガイドを挟んで、互いに対向する位
置に配置されるように、前記一対の試料保持手段を支持
する支持手段をさらに有することを特徴とする流体処理
装置。
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