JP3440580B2 - 感圧記録帳票用の接着剤組成物および感圧記録帳票 - Google Patents
感圧記録帳票用の接着剤組成物および感圧記録帳票Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、感圧記録帳票用の接着
剤組成物およびそれを用いた感圧記録帳票に関するもの
である。
剤組成物およびそれを用いた感圧記録帳票に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】一般に、帳票として上質紙或いは感圧複
写紙を用いた伝票類、便箋等の事務用紙が広く普及して
いる。例えば、感圧複写紙を用いた伝票類は、通常、上
用紙、中用紙、下用紙（感圧複写紙）が組み合わされて
セットを成し、さらにそのセットが複数枚集合せしめら
れて一冊の伝票綴が構成されている。
写紙を用いた伝票類、便箋等の事務用紙が広く普及して
いる。例えば、感圧複写紙を用いた伝票類は、通常、上
用紙、中用紙、下用紙（感圧複写紙）が組み合わされて
セットを成し、さらにそのセットが複数枚集合せしめら
れて一冊の伝票綴が構成されている。
【０００３】帳票をセットさせる方法としては、接着剤
を介して帳票の面をスポット接着または側面を線接着
（背貼り）させる方法がある。これらの帳票は、筆記ま
たはタイプ印書されてそれぞれが事務処理のために利用
されるまでは紙葉間は分解せず、更に接着剤が残ったり
又その紙面にピッキングが生じないで分離できることが
理想的である。しかし、一般の接着剤を以てスポットま
たは線接着させてもうまく接着させることができないと
いう難点がある。即ち、ある種の接着剤では接着力が弱
く糊の層間剥離が生じたり、或いはいずれか一方の面か
ら剥離して直ぐにバラバラに分離してしまう。またある
種の接着剤では接着力が強すぎて分離の際にいずれか一
方の紙面を部分破壊し他面に転移するという難点があ
る。
を介して帳票の面をスポット接着または側面を線接着
（背貼り）させる方法がある。これらの帳票は、筆記ま
たはタイプ印書されてそれぞれが事務処理のために利用
されるまでは紙葉間は分解せず、更に接着剤が残ったり
又その紙面にピッキングが生じないで分離できることが
理想的である。しかし、一般の接着剤を以てスポットま
たは線接着させてもうまく接着させることができないと
いう難点がある。即ち、ある種の接着剤では接着力が弱
く糊の層間剥離が生じたり、或いはいずれか一方の面か
ら剥離して直ぐにバラバラに分離してしまう。またある
種の接着剤では接着力が強すぎて分離の際にいずれか一
方の紙面を部分破壊し他面に転移するという難点があ
る。
【０００４】この様な問題を解決するために、特定の接
着剤を使用する方法が特開昭４９−９９６３５号公報、
特開平１−２４９６３５号公報、特開平２−１４１２９
１号公報、特開平６−７９３号公報に記載されている
が、低速で剥がすには問題はないが、急速に剥がすと紙
面にピッキングが発生したり、更には接着剤によっては
スポットまたは線接着された部分が発色カブリする等の
問題がある。また、高湿時や高温時にも安定した接着力
を維持できることが強く要望されている。
着剤を使用する方法が特開昭４９−９９６３５号公報、
特開平１−２４９６３５号公報、特開平２−１４１２９
１号公報、特開平６−７９３号公報に記載されている
が、低速で剥がすには問題はないが、急速に剥がすと紙
面にピッキングが発生したり、更には接着剤によっては
スポットまたは線接着された部分が発色カブリする等の
問題がある。また、高湿時や高温時にも安定した接着力
を維持できることが強く要望されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、帳票
用としての接着性に優れ、しかも接着部の発色カブリの
少ない感圧記録帳票用の接着剤組成物およびそれを用い
た感圧記録帳票のセットを提供することにある。
用としての接着性に優れ、しかも接着部の発色カブリの
少ない感圧記録帳票用の接着剤組成物およびそれを用い
た感圧記録帳票のセットを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、水性接着
剤と、水性接着剤の全固形量に対して１〜１００重量％
のシリコーンオイルおよび０．１〜３０重量％の減感剤
とを併用するすることにより、帳票用としての接着性に
優れ、しかも接着部の発色カブリの少ない感圧記録帳票
用の接着剤組成物が得らることを見出し、本発明を完成
するに至った。
剤と、水性接着剤の全固形量に対して１〜１００重量％
のシリコーンオイルおよび０．１〜３０重量％の減感剤
とを併用するすることにより、帳票用としての接着性に
優れ、しかも接着部の発色カブリの少ない感圧記録帳票
用の接着剤組成物が得らることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【０００７】
【作用】本発明において使用される帳票としては、特に
限定されず、例えばロイコ染料と呈色剤との呈色反応を
利用した感圧複写紙、カーボンシートを用いた感圧複写
紙、或いはＯＣＲ用紙、インクジェト記録、電子写真記
録等と感圧複写紙（自己発色性感圧記録紙も含む）との
組み合わせたものが挙げられる。なかでも、本発明の接
着剤組成物は、特にロイコ染料と呈色剤との呈色反応を
利用した感圧複写紙を有する帳票に対してセット性に優
れおり、以下感圧複写紙を有する帳票を対象にして、本
発明の接着剤組成物に関して説明する。
限定されず、例えばロイコ染料と呈色剤との呈色反応を
利用した感圧複写紙、カーボンシートを用いた感圧複写
紙、或いはＯＣＲ用紙、インクジェト記録、電子写真記
録等と感圧複写紙（自己発色性感圧記録紙も含む）との
組み合わせたものが挙げられる。なかでも、本発明の接
着剤組成物は、特にロイコ染料と呈色剤との呈色反応を
利用した感圧複写紙を有する帳票に対してセット性に優
れおり、以下感圧複写紙を有する帳票を対象にして、本
発明の接着剤組成物に関して説明する。
【０００８】本発明の帳票用接着剤は、特にＯＣＲ用紙
と自己発色性感圧記録紙からなる感圧複写紙セットに対
してスポットまたは線接着させると自己発色層を有する
塗被面に対しては良好な浸透性を有し、かつ接着力を発
揮するが、塗被層を有しないＯＣＲ用紙の面に対しては
殆ど浸透性がなく、接着力を阻害するように作用するの
で、糊がＯＣＲ用紙に残らないので好ましい。
と自己発色性感圧記録紙からなる感圧複写紙セットに対
してスポットまたは線接着させると自己発色層を有する
塗被面に対しては良好な浸透性を有し、かつ接着力を発
揮するが、塗被層を有しないＯＣＲ用紙の面に対しては
殆ど浸透性がなく、接着力を阻害するように作用するの
で、糊がＯＣＲ用紙に残らないので好ましい。
【０００９】本発明の感圧記録帳票用の接着剤組成物
は、水性接着剤と、水性接着剤の全固形量に対してシリ
コーンオイルを１〜１００重量％、より好ましくは２〜
２０重量％有し、且つ減感剤を０．１〜３０重量％、よ
り好ましくは０．３〜１０重量％有することを特徴と
し、シリコーンオイルの比率が１重量％未満になると剥
離時にピッキングが発生し易くなり、１００重量％を越
えると接着剤の接着強度が著しく低下すし、また減感剤
が０．１重量％未満になると接着部の発色カブリが改良
されず、３０重量％を越えると接着剤の接着力が低下し
たり、糊残りが不均一になったり、接着部周辺の記録濃
度が低下する等の問題が起こる。
は、水性接着剤と、水性接着剤の全固形量に対してシリ
コーンオイルを１〜１００重量％、より好ましくは２〜
２０重量％有し、且つ減感剤を０．１〜３０重量％、よ
り好ましくは０．３〜１０重量％有することを特徴と
し、シリコーンオイルの比率が１重量％未満になると剥
離時にピッキングが発生し易くなり、１００重量％を越
えると接着剤の接着強度が著しく低下すし、また減感剤
が０．１重量％未満になると接着部の発色カブリが改良
されず、３０重量％を越えると接着剤の接着力が低下し
たり、糊残りが不均一になったり、接着部周辺の記録濃
度が低下する等の問題が起こる。
【００１０】減感剤の具体例としては、例えばモノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ヘキシルアミン、トリプロピルアミン、ジベンジ
ルアミン、ジブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等
のアミン系化合物、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ペンタエリスリット、ポリビニルピ
ロリドン等の化合物が挙げられる。なかでも、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ポリエチレングリコール等の水溶性のものが地肌
カブリを抑制する効果に優れ特に好ましい。勿論、減感
剤しては前記の化合物に限定されるものでなく、更に二
種以上を併用することもできる。
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ヘキシルアミン、トリプロピルアミン、ジベンジ
ルアミン、ジブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等
のアミン系化合物、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、ペンタエリスリット、ポリビニルピ
ロリドン等の化合物が挙げられる。なかでも、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ポリエチレングリコール等の水溶性のものが地肌
カブリを抑制する効果に優れ特に好ましい。勿論、減感
剤しては前記の化合物に限定されるものでなく、更に二
種以上を併用することもできる。
【００１１】接着剤組成物中に使用されるシリコーンオ
イルとしては特に限定されないが、ジメチルポリシロキ
サンや、ハイドロジェンポリシロキサンなどの側鎖また
は末端にエポキシ基、アミノ基、カルボキシル基、アル
コール性水酸基等を導入して得られるエポキシ変性シリ
コーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキ
シ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオ
イル等が用いられる。なかでも、エポキシ変性シリコー
ンオイルおよびアミノ変性シリコーンオイルが、水性接
着剤との相溶性に優れ、しかも帳票の分離性にも優れて
おり、好ましい。
イルとしては特に限定されないが、ジメチルポリシロキ
サンや、ハイドロジェンポリシロキサンなどの側鎖また
は末端にエポキシ基、アミノ基、カルボキシル基、アル
コール性水酸基等を導入して得られるエポキシ変性シリ
コーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルボキ
シ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオ
イル等が用いられる。なかでも、エポキシ変性シリコー
ンオイルおよびアミノ変性シリコーンオイルが、水性接
着剤との相溶性に優れ、しかも帳票の分離性にも優れて
おり、好ましい。
【００１２】これらシリコーンオイルはエマルジョン化
されたり、ポリエーテル基などの親水基をに導入し、水
溶性にして使用することができる。かかるシリコーンオ
イルの具体例としては、例えば東レシリコーン社製のＳ
Ｍ８７１５、信越化学工業社製のＰｏｌｏｎＭＦ−１１
Ｂ、ＰｏｌｏｎＭＦ−１８等のエポキシ変性シリコ−ン
オイル；東レシリコ−ン社製のＳＦ−８４２１、ＢＹ１
６−８４５、ＢＸ１６−８６３、ＢＸ１６−８６４、Ｂ
Ｘ１６−８６５等のエポキシポリエーテル変性シリコー
ンオイル；東レシリコーン社製のＳＭ−８７０２；ＳＭ
−８７０９、信越化学工業社製のＰｏｌｏｎＭＦ−１
４、ＰｏｌｏｎＭＦ−１４Ｄ、ＰｏｌｏｎＭＦ−１４Ｅ
等のアミノ変性シリコーンオイル；東レシリコーン社製
のＳＦ−８４２７等のアルコール変性シリコーンオイ
ル；東レシリコーン社製のＢＹ２２−８２０等のカルボ
キシ変性シリコーンオイルエマルジョン等があげられ
る。
されたり、ポリエーテル基などの親水基をに導入し、水
溶性にして使用することができる。かかるシリコーンオ
イルの具体例としては、例えば東レシリコーン社製のＳ
Ｍ８７１５、信越化学工業社製のＰｏｌｏｎＭＦ−１１
Ｂ、ＰｏｌｏｎＭＦ−１８等のエポキシ変性シリコ−ン
オイル；東レシリコ−ン社製のＳＦ−８４２１、ＢＹ１
６−８４５、ＢＸ１６−８６３、ＢＸ１６−８６４、Ｂ
Ｘ１６−８６５等のエポキシポリエーテル変性シリコー
ンオイル；東レシリコーン社製のＳＭ−８７０２；ＳＭ
−８７０９、信越化学工業社製のＰｏｌｏｎＭＦ−１
４、ＰｏｌｏｎＭＦ−１４Ｄ、ＰｏｌｏｎＭＦ−１４Ｅ
等のアミノ変性シリコーンオイル；東レシリコーン社製
のＳＦ−８４２７等のアルコール変性シリコーンオイ
ル；東レシリコーン社製のＢＹ２２−８２０等のカルボ
キシ変性シリコーンオイルエマルジョン等があげられ
る。
【００１３】水性接着剤の具体例としては、例えばスチ
レン−無水マレイン酸共重合体の塩、エチレン−無水マ
レイン酸共重合体の塩、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体の塩、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸
共重合体の塩、コポリマ−、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸アミド、ポリビニル
アルコ−ル、酸化澱粉など澱粉類、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、メチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ
−ス、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム等の水溶性接
着剤、天然ゴムエマルジョン、合成ゴムエマルジョン、
スチレン−（メタ）アクリル酸ブチル系共重合体エマル
ジョン、スチレン−ブタジエン系共重合体エマジョン、
（メタ）アクリル酸メチル−ブタジエン系共重合体エマ
ルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、（メタ）アクリ
ル酸エチル−酢酸ビニル系エマルジョン、ポリウレタン
系エマルジョン等の水分散性接着剤等が挙げられる。な
かでも、ガラス転移点０℃以下の水分散性接着剤、とり
わけ天然ゴムエマルジョンがシリコーンオイルとの相溶
性および接着性に優れ、好ましい。
レン−無水マレイン酸共重合体の塩、エチレン−無水マ
レイン酸共重合体の塩、イソブチレン−無水マレイン酸
共重合体の塩、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸
共重合体の塩、コポリマ−、ポリエチレンイミン、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリル酸アミド、ポリビニル
アルコ−ル、酸化澱粉など澱粉類、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、メチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ
−ス、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム等の水溶性接
着剤、天然ゴムエマルジョン、合成ゴムエマルジョン、
スチレン−（メタ）アクリル酸ブチル系共重合体エマル
ジョン、スチレン−ブタジエン系共重合体エマジョン、
（メタ）アクリル酸メチル−ブタジエン系共重合体エマ
ルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、（メタ）アクリ
ル酸エチル−酢酸ビニル系エマルジョン、ポリウレタン
系エマルジョン等の水分散性接着剤等が挙げられる。な
かでも、ガラス転移点０℃以下の水分散性接着剤、とり
わけ天然ゴムエマルジョンがシリコーンオイルとの相溶
性および接着性に優れ、好ましい。
【００１４】感圧記録帳票用の接着剤組成物中には、セ
ット後の分離性、ベトツキを改良する目的でパラフィ
ン、ステアリン酸アミド、ポリエチレンワックス等の従
来から公知の離型剤を添加することも可能である。
ット後の分離性、ベトツキを改良する目的でパラフィ
ン、ステアリン酸アミド、ポリエチレンワックス等の従
来から公知の離型剤を添加することも可能である。
【００１５】かかる特定の帳票用の接着剤組成物中に
は、必要に応じてグリオキザール、ホウ酸等の硬化剤、
粘着付与剤、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等
の顔料等を添加することもできる。また、接着剤の粘着
性を向上させるために添加される粘着付与剤としては、
アルキルフェノールホルムアルデヒド系樹脂およびその
ロジン変性体、アルキルフェノール−アセチレン系樹
脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
は、必要に応じてグリオキザール、ホウ酸等の硬化剤、
粘着付与剤、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等
の顔料等を添加することもできる。また、接着剤の粘着
性を向上させるために添加される粘着付与剤としては、
アルキルフェノールホルムアルデヒド系樹脂およびその
ロジン変性体、アルキルフェノール−アセチレン系樹
脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられる。
【００１６】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものでない。ま
た、特に断らない限り例中の部および％はそれぞれ重量
部および重量％を示す。
説明するが、勿論これらに限定されるものでない。ま
た、特に断らない限り例中の部および％はそれぞれ重量
部および重量％を示す。
【００１７】〔実施例１〕固形濃度５０％の天然ゴム系
エマルジョンを固形量で１００部と、固形濃度３０％の
ジメチルポリシロキサンオイルのエマルジョン（商品
名：ＳＨ７０６３、東レシリコーン社製）を固形量で５
部、トリエタノールアミン３部を混合し、帳票用接着剤
組成物を得た。この接着剤組成物を用いて、呈色剤を有
する感圧複写紙の下用紙上に太陽機械社製丁合機で直径
４ｍｍのスポット状に複数点の糊付けを施した後、ロイ
コ染料を溶解した油滴を包含するマイクロカプセルの塗
布層を裏面に有する光学的読み取り用紙（ＯＣＲ用紙）
を積層して感圧記録紙セットを作成した。 〔実施例２〕実施例１において、ジメチルポリシロキサ
ンオイルのエマルジョン（商品名：ＳＨ７０６３、東レ
シリコーン社製）の代わりに固形濃度３０％のエポキシ
変性シリコンオイルのエマルジョン（商品名：Ｐｏｌｏ
ｎＭＦ−１１Ｂ、信越化学工業社）を固形量で５部用い
た以外は、実施例１と同様にして帳票用接着剤組成物、
および感圧記録紙セットを得た。
エマルジョンを固形量で１００部と、固形濃度３０％の
ジメチルポリシロキサンオイルのエマルジョン（商品
名：ＳＨ７０６３、東レシリコーン社製）を固形量で５
部、トリエタノールアミン３部を混合し、帳票用接着剤
組成物を得た。この接着剤組成物を用いて、呈色剤を有
する感圧複写紙の下用紙上に太陽機械社製丁合機で直径
４ｍｍのスポット状に複数点の糊付けを施した後、ロイ
コ染料を溶解した油滴を包含するマイクロカプセルの塗
布層を裏面に有する光学的読み取り用紙（ＯＣＲ用紙）
を積層して感圧記録紙セットを作成した。 〔実施例２〕実施例１において、ジメチルポリシロキサ
ンオイルのエマルジョン（商品名：ＳＨ７０６３、東レ
シリコーン社製）の代わりに固形濃度３０％のエポキシ
変性シリコンオイルのエマルジョン（商品名：Ｐｏｌｏ
ｎＭＦ−１１Ｂ、信越化学工業社）を固形量で５部用い
た以外は、実施例１と同様にして帳票用接着剤組成物、
および感圧記録紙セットを得た。
【００１８】〔実施例３、４、５、６、７および比較例
１、２、３〕実施例２において、エポキシ変性シリコン
オイルのエマルジョンの固形量および減感剤の量を表１
に示す様に変えた以外は、実施例２と同様にして帳票用
接着剤組成物、および感圧記録紙セットを得た。
１、２、３〕実施例２において、エポキシ変性シリコン
オイルのエマルジョンの固形量および減感剤の量を表１
に示す様に変えた以外は、実施例２と同様にして帳票用
接着剤組成物、および感圧記録紙セットを得た。
【００１９】〔実施例８〕実施例２において、トリエタ
ノールアミン３部の代わりにポリプロピレングリコール
を５部用いた以外は、実施例２と同様にして帳票用接着
剤組成物、および感圧記録紙セットを得た。
ノールアミン３部の代わりにポリプロピレングリコール
を５部用いた以外は、実施例２と同様にして帳票用接着
剤組成物、および感圧記録紙セットを得た。
【００２０】〔実施例９〕実施例２において、固形濃度
５０％の天然ゴム系エマルジョンの代わりに固形濃度５
０％のスチレンブタジエン系ラテックスを用いた以外
は、実施例２と同様にして帳票用接着剤組成物、および
感圧複写紙セットを得た。
５０％の天然ゴム系エマルジョンの代わりに固形濃度５
０％のスチレンブタジエン系ラテックスを用いた以外
は、実施例２と同様にして帳票用接着剤組成物、および
感圧複写紙セットを得た。
【００２１】〔実施例１０〕実施例２において、エポキ
シ変性シリコンオイルのエマルジョンの代わりにアミノ
変性シリコーンオイル（商品名：ＰｏｌｏｎＭＦ−１４
Ｅ、信越化学工業社）を用いた以外は、実施例２と同様
にして帳票用接着剤組成物、および感圧複写紙セットを
得た。
シ変性シリコンオイルのエマルジョンの代わりにアミノ
変性シリコーンオイル（商品名：ＰｏｌｏｎＭＦ−１４
Ｅ、信越化学工業社）を用いた以外は、実施例２と同様
にして帳票用接着剤組成物、および感圧複写紙セットを
得た。
【００２２】〔実施例１１〕実施例２において、エポキ
シ変性シリコンオイルのエマルジョンの代わりにアルコ
ール変性シリコーンオイル（商品名：ＳＦ８４２７、東
レシリコーン社製）を用いた以外は、実施例２と同様に
して帳票用接着剤組成物、および感圧複写紙セットを得
た。
シ変性シリコンオイルのエマルジョンの代わりにアルコ
ール変性シリコーンオイル（商品名：ＳＦ８４２７、東
レシリコーン社製）を用いた以外は、実施例２と同様に
して帳票用接着剤組成物、および感圧複写紙セットを得
た。
【００２３】〔実施例１２、１３および比較例４、５〕
ポリビニルアルコ−ルの２０％水溶液を固形量で１００
と、固形濃度３０％のエポキシ変性シリコンオイルのエ
マルジョン（商品名：ＰｏｌｏｎＭＦ−１１Ｂ、信越化
学工業社）を表１で示される割合で混合し、帳票用接着
剤組成物を得た。この接着剤組成物を太陽機械社製丁合
機で１ｍｍ巾の線状に糊付けを自己発色型感圧記録シ−
ト上に施した後、光学的読み取り用紙と重ね合わせて感
圧複写紙セットを作成した。
ポリビニルアルコ−ルの２０％水溶液を固形量で１００
と、固形濃度３０％のエポキシ変性シリコンオイルのエ
マルジョン（商品名：ＰｏｌｏｎＭＦ−１１Ｂ、信越化
学工業社）を表１で示される割合で混合し、帳票用接着
剤組成物を得た。この接着剤組成物を太陽機械社製丁合
機で１ｍｍ巾の線状に糊付けを自己発色型感圧記録シ−
ト上に施した後、光学的読み取り用紙と重ね合わせて感
圧複写紙セットを作成した。
【００２４】〔比較例６〕固形濃度５０％の天然ゴム系
エマルジョンを固形量で１００部と、固形濃度３０％の
パラフィン系ワックスエマルジョン（商品名：ハイドリ
ン Ｐ−７、中京油脂社製）を固形量で５部、トリエタ
ノールアミン３部を混合し、帳票用接着剤組成物を得
た。この接着剤組成物を用いて、呈色剤を有する感圧複
写紙の下用紙上に太陽機械社製丁合機で直径４ｍｍのス
ポット状に複数点の糊付けを施した後、ロイコ染料を溶
解した油滴を包含するマイクロカプセルの塗布層を裏面
に有する光学的読み取り用紙（ＯＣＲ用紙）を積層して
感圧記録紙セットを作成した。
エマルジョンを固形量で１００部と、固形濃度３０％の
パラフィン系ワックスエマルジョン（商品名：ハイドリ
ン Ｐ−７、中京油脂社製）を固形量で５部、トリエタ
ノールアミン３部を混合し、帳票用接着剤組成物を得
た。この接着剤組成物を用いて、呈色剤を有する感圧複
写紙の下用紙上に太陽機械社製丁合機で直径４ｍｍのス
ポット状に複数点の糊付けを施した後、ロイコ染料を溶
解した油滴を包含するマイクロカプセルの塗布層を裏面
に有する光学的読み取り用紙（ＯＣＲ用紙）を積層して
感圧記録紙セットを作成した。
【００２５】〔実施例１４〕裏面にロイロ染料を含むマ
イクロカプセル層を設けた光学的読み取り用紙（上用
紙）と、呈色剤層を設けたシ−トの裏面にロイコ染料を
含むマイクロカプセル層を有する中用紙および顕色剤層
を有する下用紙からなる感圧記録帳票用セットにおい
て、実施例１の接着剤組成物を太陽機械社製丁合機で４
ｍｍのスポット状に複数点の糊付けを上用紙と中用紙の
間、また中用紙と下用紙の間にそれぞれ施して感圧複写
紙セットを作成した。上用紙と中用紙の間の接着性は問
題なくまた分離性、紙破壊、糊残りなど剥離速度を上げ
ても良好であった。中用紙と下用紙の間の接着性、分離
性などに問題はなかった。
イクロカプセル層を設けた光学的読み取り用紙（上用
紙）と、呈色剤層を設けたシ−トの裏面にロイコ染料を
含むマイクロカプセル層を有する中用紙および顕色剤層
を有する下用紙からなる感圧記録帳票用セットにおい
て、実施例１の接着剤組成物を太陽機械社製丁合機で４
ｍｍのスポット状に複数点の糊付けを上用紙と中用紙の
間、また中用紙と下用紙の間にそれぞれ施して感圧複写
紙セットを作成した。上用紙と中用紙の間の接着性は問
題なくまた分離性、紙破壊、糊残りなど剥離速度を上げ
ても良好であった。中用紙と下用紙の間の接着性、分離
性などに問題はなかった。
【００２６】かくして得られた実施例１〜１３、および
比較例１〜７の帳票について下記の評価を行い、その得
られた結果を表１に示す。
比較例１〜７の帳票について下記の評価を行い、その得
られた結果を表１に示す。
【００２７】〔分離性、接着性、ピッキング〕裏面にロ
イロ染料を含むマイクロカプセル層を設けた光学的読み
取り用紙（ＯＣＲ用紙）と、顕色剤層を有する下用紙か
らなる感圧記録帳票用セットを剥離した際、接着剤組成
物の分離性、接着性、ピッキング、糊残りの均一性、接
着部の地肌カブリの度合いを目視にて判定した。
イロ染料を含むマイクロカプセル層を設けた光学的読み
取り用紙（ＯＣＲ用紙）と、顕色剤層を有する下用紙か
らなる感圧記録帳票用セットを剥離した際、接着剤組成
物の分離性、接着性、ピッキング、糊残りの均一性、接
着部の地肌カブリの度合いを目視にて判定した。
【００２８】判定基準
（接着性）
◎：ＯＣＲ用紙と下用紙が充分に接着している。
○：ＯＣＲ用紙と下用紙が少し接着している。
×：ＯＣＲ用紙と下用紙が殆ど接着していない。
（分離性）
○：ＯＣＲ用紙と下用紙が容易に分離できる。
×：ＯＣＲ用紙と下用紙が容易に分離できない。
（ピッキング）
【００２９】
◎：剥離する際に接着部から紙が全く破れない。
○：剥離する際に接着部から紙が少し破れる。
×：剥離する際に接着部から紙が破れる。
（糊残りの均一性）
○：剥離した際に接着剤が下用紙のみに残る。
×：剥離した際に接着剤が上用紙および下用紙に残る。
（接着部の地肌カブリ）
◎：接着部に地肌カブリが全く発生していない。
○：接着部に地肌カブリが僅かに発生している。
△：接着部に地肌カブリが少し発生している。
×：接着部に地肌カブリが強く発生している。
【００３０】
【表１】
【００３１】Ａは粘着剤組成物中の水性接着剤の重量比
を表す。Ｂは粘着剤組成物中のシリコーンオイルの重量
比を表す。Ｃは粘着剤組成物中の減感剤の重量比を表
す。
を表す。Ｂは粘着剤組成物中のシリコーンオイルの重量
比を表す。Ｃは粘着剤組成物中の減感剤の重量比を表
す。
【００３２】
【発明の効果】表１の結果より明らかなように、本発明
の感圧記録帳票用の接着剤組成物は接着性に優れ、ピッ
キングおよび地肌カブリの少ないものである。
の感圧記録帳票用の接着剤組成物は接着性に優れ、ピッ
キングおよび地肌カブリの少ないものである。
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(56)参考文献 特開 昭55−115481（ＪＰ，Ａ)
特開 昭60−40103（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−70171（ＪＰ，Ａ)
特開 昭49−32936（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−118231（ＪＰ，Ａ)
特開 昭54−22526（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41L 1/20
Claims (4)
- 【請求項１】水性接着剤と、水性接着剤の全固形量に対
して１〜１００重量％のシリコーンオイルおよび０．１
〜３０重量％の減感剤とを含むことを特徴とする感圧記
録帳票用の接着剤組成物。 - 【請求項２】減感剤が、アミン系化合物である請求項１
記載の感圧記録帳票用の接着剤組成物。 - 【請求項３】シリコーンオイルが、エポキシ変性シリコ
ーンオイルまたはアミノ変性シリコーンオイルである請
求項１または２記載の感圧記録帳票用の接着剤組成物。 - 【請求項４】ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用し
た感圧記録帳票において、請求項１、２または３記載の
接着剤組成物質を用いて少なくともスポット接着または
線接着させた部分を有することを特徴とする感圧記録帳
票。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26746894A JP3440580B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 感圧記録帳票用の接着剤組成物および感圧記録帳票 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26746894A JP3440580B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 感圧記録帳票用の接着剤組成物および感圧記録帳票 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08127169A JPH08127169A (ja) | 1996-05-21 |
| JP3440580B2 true JP3440580B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=17445268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26746894A Expired - Fee Related JP3440580B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 感圧記録帳票用の接着剤組成物および感圧記録帳票 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3440580B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007262230A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Emulsion Technology Co Ltd | 天然ゴム系接着剤組成物及び塗工体の黄変を抑制する方法 |
| JP6134659B2 (ja) * | 2014-01-24 | 2017-05-24 | 富士フイルムビジネスサプライ株式会社 | 感圧記録紙用減感インキおよび感圧記録紙用減感インキの製造方法 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4932936A (ja) * | 1972-07-26 | 1974-03-26 | ||
| JPS5422526A (en) * | 1977-07-20 | 1979-02-20 | Seiko Instr & Electronics | Closed alkaline cell |
| JPS55115481A (en) * | 1979-02-26 | 1980-09-05 | Fuji Photo Film Co Ltd | Adhesive composition used to compose pressure-sensitive copying paper |
| JPS5770171A (en) * | 1980-10-21 | 1982-04-30 | Suriibondo:Kk | Adhesive composition |
| JPS6040103A (ja) * | 1983-08-15 | 1985-03-02 | New Japan Chem Co Ltd | 光硬化性樹脂組成物 |
| JPS61118231A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-05 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 防汚シ−ト |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26746894A patent/JP3440580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08127169A (ja) | 1996-05-21 |
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