JP3440392B2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JP3440392B2
JP3440392B2 JP04182895A JP4182895A JP3440392B2 JP 3440392 B2 JP3440392 B2 JP 3440392B2 JP 04182895 A JP04182895 A JP 04182895A JP 4182895 A JP4182895 A JP 4182895A JP 3440392 B2 JP3440392 B2 JP 3440392B2
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孝 浅尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁継電器、特に、外部
温度が変化しても、動作特性が安定している電磁継電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁特性に優れた電磁継電器とし
ては、例えば、図16に示すように、ベース1の略中央
に片側を閉じた筒状枠体1aを一体成形し、この筒状枠
体1aの空洞部1bに、ヒンジばね2aを介して可動鉄
片2bを組み付けた電磁石部2を軸心に沿って側方から
挿入する一方、前記枠体1aで仕切られたベース1の片
側に固定接点端子5,6および可動接点端子7を側方か
ら圧入,固定し、ついで、カード8の一端部8aを前記
可動鉄片2bの上端部2cに係合する一方、その他端部
8bを、前記可動接点端子7を形成する弾性接触片7c
の上端部7dに係合して往復移動可能に支持したものが
ある(特開平5−325760号公報)。なお、9は前
記ベース1に嵌合可能な箱形状を有するケースであり、
前記固定接点端子5,6および可動接点端子7は、各端
子部5a,6aおよび7aから離れた高い位置に固定接
点5b,6bおよび可動接点7bをそれぞれ設けてあ
る。
【0003】そして、前記電磁石部2の励磁,消磁に基
づいて可動鉄片2bが電磁石部2の鉄芯2dに吸着,開
離して回動すると、これによってカード8が往復移動
し、その他端部8bが弾性接触片7cの上端部7dを押
圧,解除するので、可動接点7bが固定接点5b,6b
に交互に接離して回路を開閉する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
電磁継電器では、固定接点5b,6bおよび可動接点7
bがベース1の上面から離れた高い位置にあるので、外
部温度が高くなってベース1が熱変形し、固定接点端子
5,6および可動接点端子7が少し傾いても、固定接点
5b,6bおよび可動接点7bのブレが大きい。このた
め、固定接点5b,6bおよび可動接点7b相互のズレ
によって動作特性が変化しやすい。また、弾性接触片7
cの有効長さが短いので、所望のばね定数を確保しよう
とすると、弾性接触片7cの板厚を薄くする必要があ
る。このため、カシメ固定等の固定作業中に弾性接触片
が変形しやすく、組立作業に手間がかかるという問題点
がある。
【0005】本発明は、前記問題点に鑑み、外部温度が
変化しても、動作特性が変化せず、組立が容易な電磁継
電器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる電磁継電
器は、前記目的を達成するため、ベースと、軸心を水平
にして前記ベースの上面に載置,固定した電磁石部と、
前記電磁石部の一端側に配置され、かつ、前記ベースに
立設した固定接点端子および可動接点端子からなる接点
機構部と、前記電磁石部の励磁,消磁に基づいて水平方
向に往復移動する断面略L字形のカードと、からなる電
磁継電器において、導電性薄板ばね材を略コ字形に打ち
抜いて形成した門型の弾性接触片のうち、その垂直片腕
部である弾性基部を前記可動接点端子の上端に取り付
け、前記弾性基部に連続する弾性上辺部の少なくとも上
端縁部を水平方向に屈曲するとともに、前記弾性上辺部
に連続する弾性垂直部の下端部に可動接点を設けること
により、前記電磁石部の励磁,消磁に基づいて往復移動
する前記カードの垂直下端部で、前記弾性接触片の弾性
垂直部を押圧,解除して回動させ、前記固定接点端子の
上端部に設けた固定接点と、前記弾性垂直部の可動接点
とを接離させる構成としてある。
【0007】また、前記弾性接触片は、その弾性上辺部
全体を水平方向に屈曲しておいてもよい。
【0008】
【作用と発明の効果】したがって、本発明の請求項1に
よれば、可動接点および固定接点をベースの上面近傍に
配置できることになる。このため、ベースの熱変形で可
動接点端子および固定接点端子が傾いても、固定接点お
よび可動接点のブレが少なく、固定接点および可動接点
相互のズレによる動作特性の変化を防止できる。また、
弾性接触片の有効長さが従来例よりも長くなるので、露
出面積が増大し、放熱性に優れた可動接点端子が得られ
る。さらに、弾性接触片の有効長さが長く、所望のばね
定数が得やすいので、弾性接触片の板厚を厚くできる。
このため、カシメ等の作業中に弾性接触片が変形するこ
とがなく、作業性が向上する。
【0009】特に、弾性上辺部の少なくとも上端縁部を
水平方向に屈曲してあるので、弾性上辺部が断面略く字
形となる。このため、弾性上辺部の剛性が大きくなり、
弾性垂直部に捩れが生じにくくなるので、弾性垂直部を
板厚方向に正確な角度で回動させることができる。ま
た、弾性垂直部に複雑な応力が生じず、比較的小さな押
圧力で弾性接触片を駆動して接点を開閉できる電磁継電
器が得られる。さらに、略L字形のカードの垂直下端部
で弾性接触片の弾性垂直部を押圧,解除して回動させる
ので、電磁継電器全体の高さ寸法を小さくしつつ、弾性
接触片の弾性垂直部の有効ばね長さを長くできるという
効果がある。
【0010】請求項2によれば、弾性上辺部が断面略く
字形となることがなく、弾性垂直部は、その基部から回
動可能である。このため、高さ寸法が限定されている場
合であっても、弾性垂直部は有効長さが長く、変形しや
すい。この結果、比較的小さな押圧力で弾性接触片を駆
動して接点を開閉できる電磁継電器が得られるという効
果がある。
【0011】
【実施例】次に、本発明にかかる実施例を図1ないし図
15の添付図面に従って説明する。第1実施例にかかる
電磁継電器は、図1ないし図11に示すように、大略、
ベース10と、ヒンジばね45を介して可動鉄片40を
組み付けた電磁石部20と、接点機構部50と、絶縁カ
バー60と、カード70と、ケース80とから構成され
ている。
【0012】ベース10は、その上面中央部に平面略コ
字形状の絶縁壁11を一体成形して嵌合凹部12を形成
したもので、この絶縁壁11の内面中央部に、前記嵌合
凹部12に連通し、かつ、後述する電磁石部20の鉄芯
30をスライド係合できる係合溝13が上下方向に設け
られている。また、ベース10は、その上面のうち、前
記係合溝13の外方に位置する部分に後述する固定接点
端子51,52を上方から圧入できる端子孔14,15
を設けてあるとともに、これらに仕切り壁16を介して
隣り合い、かつ、可動接点端子53を上方から圧入でき
る端子孔(図示せず)を設けてある。さらに、ベース1
0は、その上面のうち、前記端子孔14,15の反対側
に位置する上面端部に、搬送用ガイドとなり、また、後
述する電磁石部20を位置決めできる突部17を設けて
ある。なお、18,18はコイル端子28の端子孔であ
る。
【0013】電磁石部20は、両端に鍔部21,22を
有するスプール23の胴部24(図4参照)にコイル2
5を巻回し、前記胴部24に設けた中心孔24aに断面
略コ字形に屈曲した鉄芯30の片腕部31を挿通し、突
出する先端部を磁極部31aとし、残る片腕部32の先
端部を磁極部32aとしたものである。
【0014】前記スプール23は、その鍔部21の下方
側縁部に落ち込み防止用突部26を側方に突設する一
方、その鍔部22の下方側縁部に設けた台座部27の端
子孔27a(奥側の端子孔は図示せず)にコイル端子2
8を圧入,固定したもので、このコイル端子28の上端
部には前記コイル25の引き出し線がからげられ、ハン
ダ付けされている。なお、前記落ち込み防止用突部26
は、組立ラインにおいて電磁石部20をベルトコンベア
で搬送する際にベルトコンベアの継なぎ目に前記スプー
ル23の鍔部21が落ち込んで引っ掛かるのを防止し、
スプール23の破損およびコイル25の断線を防止する
ためのものである。
【0015】前記鉄芯30は、図6ないし図8に示すよ
うに、肉厚の帯状材からなるフープ材90を打ち抜いて
断面略コ字形に屈曲した後、切り離して形成したもの
で、その折り曲げ部33の両側面から一対の位置決め用
リブ34,34が突出している。なお、前記鉄芯30の
片腕部31,32のうち、一方の片腕部32の先端が巾
広となり、磁気抵抗が小さくなっている。また、後述す
るヒンジばね45を係止する底の浅い凹部31bが片腕
部31の磁極部31a近傍に形成されている。
【0016】前記可動鉄片40は板状磁性材を打ち抜
き、その下方端部を内向面側に屈曲してテーパ面41を
形成したもので、前記鉄芯30の巾広の磁極部32aに
吸着する部分を巾広部42とし、その上方両側端面に一
対の切り欠き部43,43を設けてある。
【0017】ヒンジばね45は、図4に示すように、断
面略く字形状に屈曲した薄板ばね材からなるもので、そ
の垂直部46が前記可動鉄片40の背面に固定されてい
る。そして、ヒンジばね45の水平部47を、スプール
23に設けた中心孔24aの内周面と、前記鉄芯30の
片腕部31の下面との隙間に圧入し、ヒンジばね45の
水平部47に切り起こして形成した弾性爪部48を前記
片腕部31の下面に設けた底の浅い凹部31bに係止,
抜け止めすることにより、前記可動鉄片40が回動可能
に支持される。
【0018】本実施例によれば、前記可動鉄片40のテ
ーパ面41が磁極部31a端面の下方縁部に線接触で常
時当接することになる。このため、可動鉄片40が回動
しても、回動支点が移動せず、動作特性が安定する。こ
の結果、鉄芯30の磁極部31aの端面に加工の難しい
テーパ面を形成する必要がないので、鉄芯30の製造が
容易になるという利点がある。
【0019】ついで、ヒンジばね45を介して可動鉄片
40を組み付けた電磁石部20を前記ベース10の嵌合
凹部12に上方から嵌合すると同時に、前記スプール2
3の突部26および鉄芯30のリブ34,34を係合溝
13に順次嵌め込んで組み付ける。本実施例によれば、
鉄芯30の折り曲げ部33に設けたリブ34,34がス
プール23の係合溝13に上方からスライド係合するこ
とにより、ベース10に電磁石部20を高い精度で組み
付けできるという利点がある。
【0020】接点機構部50は、一対の固定接点端子5
1,52と、可動接点端子53とからなるもので、前記
固定接点端子51,52の固定接点51a,52aは、
各端子部51b,52b近傍の低い位置に設けられてい
る。
【0021】一方、可動接点端子53は、図9に示すよ
うに、その端子部53bの上端に別体で略門型の弾性接
触片54をカシメ固定したものである。この弾性接触片
54は弾性基部54a,弾性上辺部54bおよび弾性垂
直部54cからなるものである。前記弾性上辺部54b
は、それ全体が水平に折り曲げられている一方、前記弾
性垂直部54cには固定接点53aが設けられ、貫通孔
53cが形成されている。本実施例によれば、弾性垂直
部54cがその基部から回動可能であるので、高さ寸法
が限定されている場合であっても、弾性垂直部54cの
有効長さが長く、変形しやすい。このため、比較的小さ
な押圧力で弾性垂直部54cを駆動して接点を開閉でき
る電磁継電器が得られるまた、弾性接触片54全体の有
効長さが長いので、露出面積が大きく、放熱性に優れた
可動接点端子53が得られる。さらに、弾性接触片54
全体の有効長さが長く、所望のばね定数が得やすいの
で、弾性接触片54の板厚を厚くできる。このため、カ
シメ等の作業中に弾性接触片54が変形することがな
く、作業しやすいという利点がある。
【0022】なお、可動接触片53は前述のものに限る
必要はなく、例えば、図10に示すように、前記弾性接
触片54の弾性上辺部54bの前方縁部だけを水平に屈
曲して鉛直部54dを形成することにより、弾性上辺部
54bを断面略く字形状としたものであってもよい。こ
れによれば、弾性上辺部54bの剛性が大きいので、弾
性垂直部54cに捩れが生じにくくなり、弾性垂直部5
4cを正確な角度で回動させることができる。また、弾
性垂直部54cに複雑な応力が生じず、比較的小さな押
圧力で弾性接触片54を駆動して接点を開閉できるとい
う利点がある。他は前述の可動接触片53と同様である
ので、説明を省略する。
【0023】そして、固定接点端子51,52の端子部
51b,52bおよび可動接点端子53の端子部53b
を、ベース10に設けた端子孔14,15(可動接点端
子53の端子孔は図示せず)にそれぞれ圧入することに
より、所定の間隔で対向する固定接点51a,52aの
間に可動接点53aが接離可能に位置する。本実施例に
よれば、固定接点51a,52aおよび可動接点53a
がそれぞれの端子部51b,52bおよび53b近傍に
配され、低い位置にあるので、固定接点51a,52a
および可動接点53aがベース10の上面近傍に位置す
ることになる。このため、例えば、ベース10の熱変形
で固定接点端子51,52および可動接点端子53が傾
いても、固定接点51a,52aおよび可動接点53a
のブレが少なく、固定接点51a,52aおよび可動接
点53a相互のズレによる動作特性の変化を防止できる
という利点がある。
【0024】絶縁カバー60は、断面略く字形状の樹脂
成形品で、電磁石部20から接点機構部50を絶縁する
ためのものであり、その水平部60aの上面中央部に後
述するカード70の復帰位置を規制するための突部6
1、カード70の往復移動を確保するための突部62を
設けてあるとともに、水平部60aの上面隅部にカード
70をガイドして脱落を防止するガイド突起63を設け
てある。さらに、図11に示すように、絶縁カバー60
は、その水平部60aの下面に、前記鉄芯30の折り曲
げ部33を挟持する一対の突出部64,64と、前記鉄
芯30の片腕部32の上面に圧接する突起65を設けて
ある。
【0025】そして、電磁石部20を組み込んだベース
10の絶縁壁11に絶縁カバー60を嵌合,固定する
と、絶縁カバー60の突出部64,64が鉄芯30の折
り曲げ部33を挾持するとともに、そのリブ34,34
を押し下げて位置規制する一方、その突起65が鉄芯3
0の片腕部31上面に圧接して抜け止めする。
【0026】本実施例によれば、絶縁カバー60の垂直
部60bがベース10の絶縁壁11に重なり合って2重
壁構造となるので、電磁石部20と接点機構部50との
沿面距離が長くなり、絶縁特性がより一層向上するとい
う利点がある。
【0027】スライド式カード70は、平面略方形の合
成樹脂成形品であり、その中央部に方形の嵌合孔71を
有するものである。そして、スライド式カード70は、
一方の先端面中央部から下方側に長舌片72を延在し、
その下方側に嵌合突起73および押圧突起74を設ける
一方、他方の先端面中央部に駆動用突部75を突設する
とともに、その両側から一対の弾性係合脚部76,76
を突設してある。
【0028】さらに、カード70は、その下面に巾方向
に沿ってガイドレール用突条77を設けてある。この突
条77は、カード70をガイドレール(図示せず)に沿
って滑らせる際にカード70の脱落を防止し、同一の方
向に揃えて並べるためのものであるが、必ずしもこれに
限らず、カード70の上面に設けておいてもよく、ある
いは、2つの突起を同一直線上に設けて代用してもよ
い。本実施例によれば、長舌片72および突条77のう
ち、少なくともいずれか一方がガイドレールの縁部に係
止し、カード70が自動的に同一方向に揃って並ぶの
で、組立作業、特に、組立の自動化がより一層容易にな
るという利点がある。
【0029】そして、前記スライド式カード70の嵌合
突起73を可動接点端子53の貫通孔53cに挿通する
一方、一対の弾性係合脚部76,76の間に可動鉄片4
0を位置決めし、押し込んで切り欠き部43,43に係
合することにより、前記カード70が往復移動可能に支
持される。本実施例によれば、カード70の端面中央部
から長舌片72を下方側に延在し、この下方側に嵌合突
起73,押圧突起74を設けてあるので、外部から振
動,衝撃力が加わっても、前記長舌片72が吸収,緩和
する。このため、振動等による誤動作を長舌片72が防
止するので、信頼性が高くなる。また、接点機構部50
の構造が限定されないので、設計の自由度が大きいとい
う利点がある。
【0030】ケース80は、図2に示すように、前記ベ
ース10に嵌合可能な箱形状を有するもので、その天井
面の片側縁部にガス抜き孔81を有するとともに、使用
中に生じた硝酸ガスなどを抜くために折り取ってガス抜
き孔を形成できる突起82を設けてある。
【0031】そして、電磁石部20等の内部構成部品を
組み込んだベース10に前記ケース80を嵌合すると、
図4に示すように、ケース80の天井下面が絶縁カバー
60の突部62に圧接し、絶縁カバー60の突起65が
鉄芯30の片腕部32を押圧して位置規制する。つい
で、ベース10の底面にシール剤83を注入,固化して
シールし、ガス抜き孔81から内部ガスを抜いた後、前
記ガス抜き孔81を熱溶融して密封することにより、組
立作業が完了する。
【0032】本実施例によれば、ケース80が絶縁カバ
ー60の突部62および突起65を介して鉄芯30を押
圧するので、鉄芯30を抜け止めできるだけでなく、ケ
ース80の天井面に外力が負荷されても、これを絶縁カ
バー60の突部62および突起65が受けるので、ケー
ス80の天井面が撓みにくく、カード70の往復移動が
妨げられないという利点がある。
【0033】前述の構成からなる電磁継電器の動作につ
いて説明する。図4に示すように、電磁石部品20が無
励磁であれば、可動接点端子53の弾性接触片54のば
ね力により、カード70が可動鉄片40側に付勢され、
その嵌合孔71の内側面が絶縁カバーの突部61に当接
して位置規制されるとともに、可動接点53aが固定接
点51aに接触している。
【0034】そして、前記電磁石部20のコイル25に
電圧を印加して励磁すると、鉄芯30の磁極部32aが
可動鉄片40を吸引し、鉄芯30の磁極部31aの端面
下方縁部を支点に可動鉄片40が回動し、その巾広部4
2が片腕部32の磁極部32aに吸着する。このため、
前記可動鉄片40がカード70の駆動用突部75を押圧
し、可動接触片54のばね力に抗してカード70が接点
機構部50側にスライド移動し、その長舌片72に設け
た押圧突起74が可動接点端子53の弾性接触片54を
押圧し、可動接点53aが固定接点51aから固定接点
52aに切り替わる。
【0035】ついで、電磁石部20の励磁を解くと、可
動接触片54のばね力によってカード70が押し戻さ
れ、可動鉄片40の巾広部42が鉄心30の磁極部32
aから開離し、絶縁カバー70の突部61にカード70
の嵌合孔71の内側面が当接して元の位置に復帰すると
ともに、可動接点53aが固定接点51aに切り替わ
り、元の状態に復帰する。
【0036】本実施例によれば、絶縁カバー60に設け
た一つの突部61および4つのガイド突起63によって
カード70が位置規制されるので、動作特性にバラツキ
が生じず、絶縁カバー60が脱落しない。また、本実施
例によれば、回動支点の移動を防止するために可動鉄片
40にテーパ面41を形成してあるので、加工が難しい
磁極部31aの端面にテーパ面を形成する必要がなく、
鉄芯30の製造が容易になるという利点がある。
【0037】なお、カード70の脱落を防止するために
は前述の突部61および4つの突起63をすべて設ける
必要はなく、突部61だけを設けてもよく、あるいは、
突部61および2つの突起63を設けてもよい。
【0038】また、絶縁カバー60の水平部60aの上
面に一対の対向するガイド突起を設け、これらの間にカ
ード70を往復移動可能に配置し、接点を開閉するよう
にしてもよい。
【0039】さらに、前記絶縁カバー60の水平部60
aの上面に突設した一対の対向する弾性爪部間にカード
70を上方から押し込んで取り付けることにより、水平
方向のみならず、上下方向の位置規制をも同時に行うよ
うにしてもよい。
【0040】そして、絶縁カバー60のの水平部60a
の上面に正面略門型のコ字形突部を一つ形成し、あるい
は、絶縁カバー60の水平部60aの上面に複数の正面
略門型のコ字形突部を同一直線上に形成し、この突部内
にカードを挿通することにより、水平方向のみならず、
上下方向の位置規制をも同時に行ってよい。
【0041】ついで、カード70の位置規制は絶縁カバ
ー60の水平部60aの上面に設けた突部に限らず、ケ
ース80の天井面に設けた一つ、あるいは、複数の突部
を介して、または、ケース80の天井面および絶縁カバ
ー60の水平部60aの上面に設けた一つ、あるいは、
複数の突部,突起を介して位置規制してもよい。
【0042】第2実施例は、図12に示すように、前述
の第1実施例が絶縁カバー60の水平部60aの上面に
設けた突部62でカード70の往復移動を確保する場合
であるのに対し、復帰時のカード70を位置規制する突
部61でカード70の往復移動を確保するようにした場
合である。他は前述の第1実施例と同様であるので、説
明を省略する。
【0043】第3実施例は、図13に示すように、カー
ド70を上方から一方向で組み立てられるようにした場
合である。すなわち、カード70の先端面中央部から長
舌片72を水平方向に延在し、その先端部下面に嵌合突
起73を突設する一方、可動接点端子53の弾性上辺部
54bに貫通孔53cが設けられている。そして、カー
ド70を上方向から押し下げると、カード70の嵌合突
起73が可動接点端子53の貫通孔53cに嵌合すると
ともに、カード70の弾性係合脚部76,76が可動鉄
片40の切り欠き部43,43に係合することにより、
カード70が往復移動可能に支持される。他は前述の第
1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0044】第4実施例は、図14に示すように、前述
の第1実施例とほぼ同様であり、異なる点は、カード7
0の押圧力がカシメ部材にせん断力として作用するよう
に弾性接触片54の弾性基部54aを端子部53bの取
り付け部53dにカシメ固定した点である。本実施例に
よれば、弾性基部54aが薄板ばね材であっても、カシ
メ固定された部分が塑性変形しにくくなり、弾性接触片
54にガタツキが生じないので、弾性垂直部54cの回
動支点が移動せず、動作特性が安定しているという利点
がある。
【0045】第5実施例は、図15に示すように、前述
の第1実施例が常閉用固定接点端子51を有する場合で
あるのに対し、この代わりに端子部のないダミー用固定
接点端子55を設けた場合である。このダミー用固定接
点端子55は突き出し加工でダミー接点55aを形成し
てある。本実施例によれば、ダミー用固定接点端子55
を除く他の構成部品を利用することにより、常開用固定
接点端子52を有する電磁継電器が得られるので、少な
い部品点数で異なる種類の電磁継電器を製造できるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明にかかる電磁継電器の第1実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】 図1で示した電磁継電器のケースを表す斜視
図である。
【図3】 図1で示した電磁継電器の平面断面図であ
る。
【図4】 図1で示した電磁継電器の正面断面図である
【図5】 図1で示した電磁継電器の部分背面断面図で
ある。
【図6】 本願発明の第1実施例にかかる鉄芯を打ち抜
いたフープ材を示す平面図である。
【図7】 図6の鉄芯を折り曲げたフープ材を示す平面
図である。
【図8】 図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】 本願発明の第1実施例にかかる固定接点端子
を示し、図(a)は平面図、図(b)は左側面図、図
(c)は正面図、図(d)は右側面図である。
【図10】 本願発明にかかる固定接点端子の変形例を
示し、図(a)は平面図、図(b)は左側面図、図
(c)は正面図、図(d)は右側面図である。
【図11】 本願発明にかかる絶縁カバーの組み付け方
法を説明するための分解斜視図である。
【図12】 本願発明にかかる電磁継電器の第2実施例
を示す分解斜視図である。
【図13】 本願発明にかかる電磁継電器の第3実施例
を示す分解斜視図である。
【図14】 本願発明にかかる電磁継電器の第4実施例
を示す分解斜視図である。
【図15】 本願発明にかかる電磁継電器の第5実施例
を示す分解斜視図である。
【図16】 従来例にかかる電磁継電器を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10…ベース、11…絶縁壁、12…嵌合凹部、13…
係合溝、20…電磁石部、21,22…鍔、23…スプ
ール、25…コイル、26…落ち込み防止用突部、30
…断面略コ字形鉄芯、31,32…片腕部、31a,3
2a…磁極部、33…折り曲げ部、34…リブ、40…
可動鉄片、41…テーパ面、45…ヒンジばね、50…
接点機構部、51,52…固定接点端子、51a,52
a…固定接点、51b,52b…端子部、53…可動接
点端子、53a…可動接点、53b…端子部、54…弾
性接触片、54a…弾性基部、54b…弾性上辺部、5
4c…弾性垂直部、60…絶縁カバー、60a…水平
部、60b…垂直部、61…突部、62…突部、63…
ガイド突起、64…突出部、65…突起、70…カー
ド、72…長舌部、73…嵌合突起、74…押圧突起、
77…ガイドレール用突条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−5455(JP,A) 特公 平6−36340(JP,B2) 実公 昭56−5770(JP,Y1) 実公 昭45−32699(JP,Y1) 実公 昭39−33045(JP,Y1) 実公 昭49−26436(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 50/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、軸心を水平にして前記ベース
    の上面に載置,固定した電磁石部と、前記電磁石部の一
    端側に配置され、かつ、前記ベースに立設した固定接点
    端子および可動接点端子からなる接点機構部と、前記電
    磁石部の励磁,消磁に基づいて水平方向に往復移動する
    断面略L字形のカードと、からなる電磁継電器におい
    て、 導電性薄板ばね材を略コ字形に打ち抜いて形成した門型
    の弾性接触片のうち、その垂直片腕部である弾性基部を
    前記可動接点端子の上端に取り付け、前記弾性基部に連
    続する弾性上辺部の少なくとも上端縁部を水平方向に屈
    曲するとともに、前記弾性上辺部に連続する弾性垂直部
    の下端部に可動接点を設けることにより、前記電磁石部
    の励磁,消磁に基づいて往復移動する前記カードの垂直
    下端部で、前記弾性接触片の弾性垂直部を押圧,解除し
    て回動させ、前記固定接点端子の上端部に設けた固定接
    点と、前記弾性垂直部の可動接点とを接離させることを
    特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記弾性接触片の弾性上辺部全体を水平
    方向に屈曲したことを特徴とする請求項1に記載の電磁
    継電器。
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