JP3439821B2 - 冷凍機油組成物 - Google Patents

冷凍機油組成物

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JP3439821B2 JP2659594A JP2659594A JP3439821B2 JP 3439821 B2 JP3439821 B2 JP 3439821B2 JP 2659594 A JP2659594 A JP 2659594A JP 2659594 A JP2659594 A JP 2659594A JP 3439821 B2 JP3439821 B2 JP 3439821B2
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哲 小鹿野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

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  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイドロフルオロアル
カンの少なくとも1種からなる冷媒を使用する冷凍機油
組成物に関し、一定以上の粘度(VG68)を確保する
と共に電気抵抗値が高く、特に冷媒との相溶性に優れた
冷凍機油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機において、従来、冷媒としてR1
1(CFCl3 )、R12(CF2 Cl2 )、R123
(CF3 CHCl2 )、R22(CHClF2 )等の塩
素含有冷媒が使用されているが、環境問題から代替フロ
ンの開発が緊急化し、最近、R134a(CF3 CH2
F)やR32(CH2 2 )、R125(CHF2 CF
3 )、R290(CH3 CH2 CH3 )、R717(N
3 )、R143a(CF3 CH3 )等の非塩素系のハ
イドロフルオロアルカン系冷媒が提案されており、冷凍
機油としてはこれらの冷媒と相溶性のあるエステル油が
提案されている。例えば特開平4−72390号公報等
には、特定の基を有するヒンダードポリオール類のエス
テルの開示がある。また、電気冷蔵庫等では、ペンタエ
リスリトールエステルを冷凍機油とすることが実用化さ
れているが、40℃での粘度が32mm2/s と低く、高粘
性(例えば、40℃での粘度が68mm2/s 以上)のもの
が要求される大型空調設備、ロータリー式、スクロール
式、スクリュー式等の密閉式圧縮機を使用する冷凍装置
用の冷凍機油としては適用しえないという問題がある。
また、これらの密閉式圧縮機を有する冷凍装置では、モ
ーターが冷凍機油中にあるために、冷凍機油として1×
1013Ωcm(25℃)以上、好ましくは5×1013Ωcm
(25℃)以上、更に好ましくは2×1014Ωcm(25
℃)以上の体積抵抗率が要求される。
【0003】本発明者等は、R134a、R125、R
143a、R32等の冷媒に対して、ヒドロキシピバリ
ン酸エステル類が高粘度にもかかわらず高い相溶性を示
すと共に耐焼き付き性を有することを見出したが、ヒド
ロキシピバリン酸エステルは、オリゴマー等の構造形態
を有し、その製造に際して使用されるエステル化触媒等
を除去しにくく、この種の密閉式圧縮機用の冷凍機油と
しては問題があり、絶縁性の高いエステル油が要求され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、R134a
やR22フロンの代替冷媒であるハイドロフルオロアル
カンの少なくとも1種からなる冷媒を使用する冷凍機油
組成物であって、一定レベル以上の粘度を確保すると共
に絶縁性に優れ、特に冷媒との相溶性に優れる冷凍機油
組成物の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の冷凍機油組成物
は、ハイドロフルオロアルカンの少なくとも1種からな
る冷媒を使用する冷凍機油組成物において、該冷凍機油
組成物が、下記一般式(1)で示されるエステル(以
下、本明細書ではヒドロキシピバリン酸エステルとい
う)40〜80重量%と、脂肪酸と脂肪族アルコールと
からなる脂肪族エステル20〜60重量%との混合エス
テルからなることを特徴とする。
【0006】
【化2】
【0007】(式中R、R′は直鎖部分で炭素原子2〜
10個を有する直鎖又は分枝状のアルキル基、nは1〜
5の整数である)また、本発明の冷凍機油組成物は、ハ
イドロフルオロアルカンの少なくとも1種からなる冷媒
を使用する冷凍機油組成物において、該冷凍機油組成物
が、上記一般式(1)で示されるヒドロキシピバリン酸
エステルと、脂肪酸と脂肪族アルコールとからなる脂肪
族エステルとの混合エステルであって、末端アルキル基
の炭素数が直鎖部分で炭素数10以下、溶解度パラメー
タが8.8(cal/cm 1/2 以上、かつ重量平
分子量が900以下であることを特徴とする。
【0008】本発明の冷凍機油組成物が対象とするハイ
ドロフルオロアルカン冷媒について説明する。ハイドロ
フルオロアルカン冷媒としては、R32、R134a、
R125、R290(プロパン)、R717(アンモニ
ア)、R143aのいずれか1種、またはその混合冷媒
であり、例えばR22代替の混合冷媒の場合、R32/
R125=60/40(重量%、以下同様)、R32/
R134a=30/70、R32/R125/R134
a=10/70/20、R32/R125/R134a
/R290=20/55/20/5、R32/R125
/R134a=30/10/60、R125/R143
a=45/55、R125/R143a/R134a=
40/45/15等が挙げられる。
【0009】次に、本発明の冷凍機油組成物について説
明する。まず、上記一般式(1)で示されるヒドロキシ
ピバリン酸エステル及び脂肪酸と脂肪族アルコールとか
らなる脂肪族エステルとしては、その溶解度パラメータ
(cal/cm 1/2 、以下、S.P.ともい
う)が高く(好ましくは8.8以上)、また、末端アル
キル基の炭素数が直鎖部分で少なく(好ましくは炭素数
6〜9)、更に重量平均分子量が低い(好ましくは90
0以下)エステルであることが好ましく、これにより、
上記の冷媒との相溶性に優れると共に耐焼き付き性も確
保できる。
【0010】「末端アルキル基」とは、エステルにおい
てオキシカルボニル結合を介して結合するアルキル基で
あって、官能基を有しないものである。また、溶解度パ
ラメータとは、Fedorsの方法により計算されるも
ので、例えば向井淳二他1名著「技術者のための実用高
分子」73頁〜77頁、1981年10月1日、株式会
社講談社発行に記載されるものである。また、エステル
油の分子量は単一化合物の場合にはその式量、混合物の
場合には各化合物の式量の混合比平均により測定される
値、オリゴマーの場合にはその重量平均分子量である。
【0011】以下、具体的に説明する。まず、ヒドロキ
シピバリン酸エステルとしては、上述の冷媒との相溶性
及び耐焼き付き性の観点からは、上記一般式(1)での
R、R′が直鎖部分で炭素原子2〜10個を有する直鎖
又は分枝状のアルキル基、好ましくは直鎖部分で炭素原
子3〜9個を有する直鎖又は分枝状のアルキル基、更に
好ましくはイソヘプチル基、イソブチル基、イソペンチ
ル基である。また、nは1〜5の整数であり、好ましく
は1〜3、更に好ましくは1〜2である。
【0012】また、ヒドロキシピバリン酸エステルとし
ては、ヒドロキシピバリン酸と二塩基酸との混合酸を直
鎖部分で炭素原子2〜10個を有する直鎖又は分枝状の
アルキル基を有する脂肪族アルコールでエステル化して
得られるものでもよい。具体的には、上記式における
R、R′がイソヘプチル基のヒドロキシピバリン酸エス
テル、R、R′がイソペンチル基のヒドロキシピバリン
酸エステル等が挙げられる。エステル化により得られる
ヒドロキシピバリン酸エステルは、その製造過程で添加
されるアルカリ金属触媒等のエステル化触媒を含有し、
通常、電気抵抗値が1×1012Ωcm〜1×1013Ωcm
(25℃)程度である。
【0013】次に、このヒドロキシピバリン酸エステル
と混合されるエステル類について説明する。ポリオール
エステル類、多価カルボン酸エステル類、フマル酸エス
テルオリゴマー、炭酸エステル類及びそれらの組合せの
エステル油が挙げられ、いずれも、その溶解度パラメー
タが高く(好ましくは8.8以上)、また、末端アルキ
ル基の炭素数が直鎖部分で少なく(好ましくは炭素数6
〜9)、更に重量平均分子量が低い(好ましくは900
以下)エステルであることが好ましく、これにより、上
記の冷媒との相溶性に優れるものとできる。
【0014】ポリオールエステル類としては、(1)脂
肪族多価アルコールと直鎖状又は分枝状の脂肪酸とのポ
リオールエステル類、又はその部分エステル類、(2)
ネオペンチルグリコールと脂肪酸とのジエステル類、
(3)脂肪族多価アルコールと直鎖状又は分枝状の脂肪
酸との部分エステル類と、直鎖状又は分枝状の脂肪族二
塩基酸とのコンプレックスエステル類、(4)直鎖状又
は分枝状の脂肪族二塩基酸と脂肪族アルコールとのエス
テル類、(5)一価脂肪族アルコール及びそれらの異性
体と、例えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイ
ド、ブチレンオキサイド、アミレンオキサイド等、及び
それらの異性体から選ばれるアルキレンオキサイドの1
モル〜10モル、好ましくは1〜6モル付加物、(6)
グリセリン、トリメチロールプロパン等の多価アルコー
ルと、アルキレンオキサイドの1モル〜10モル、好ま
しくは1〜6モル付加物、(7)一価脂肪族アルコール
のアルキレンオキサイド付加物と脂肪族二塩基酸とのジ
エステル類、(8)グリセリン、トリメチロールプロパ
ン等の多価アルコールのアルキレンオキサイドの1〜1
0モル付加物と直鎖状又は分枝状の脂肪酸とのエステル
類が挙げられる。
【0015】上記のポリオールエステル類として、具体
的には、ペンタエリスリトールと2−エチルヘキシル酸
とのエステル〔分子量640、S.P.値9.1〕、ペ
ンタエリスリトールと2−エチルヘキシル酸/3,5,
5−トリメチルヘキサン酸との混合酸とのエステル(分
子量685、S.P.値8.9〕、ペンタエリスリトー
ルとn−ペンチル酸とのエステル(分子量472、S.
P.値9.6〕、ペンタエリスリトールとn−ペンチル
酸/n−ヘキシル酸との混合エステル(分子量500、
S.P.値9.5〕等のエステルが挙げられる。また、
アジピン酸とイソオクチルアルコールとのエステル(分
子量342、S.P.値8.9〕、コハク酸とイソオク
チルアルコールとのエステル(分子量318、S.P.
値9.0〕等を挙げることができる。
【0016】また、これらのエステル類は、単独で使用
してもよいが、後述する各種の用途に応じた粘度範囲に
調節するために、適宜組合せ使用してもよく、例えば、
上記(3)のコンプレックスタイプの有機カルボン酸エ
ステルであって、粘度が高い場合には、脂肪族多価アル
コールと脂肪酸とのエステル油で、40℃における粘度
が100mm2/s 以下のものを添加して用途に応じた粘度
範囲に調整することができる。
【0017】また、粘度の低い場合には有機カルボン酸
エステル油にポリマー類を添加して、粘度を調整すると
よい。ポリマーは40℃における粘度が1000mm2/s
以上のものが好ましい。このようなポリマーとしては、
ポリアルキルメタクリレート(例えば、アルキル基が直
鎖部分で炭素数1〜9のもの)、ポリアルキレングリコ
ール(例えば、ポリプロピレングリコール、又ポリエチ
レングリコール成分とポリプロピレングリコール成分か
らなる共重合体、ポリプロピレングリコール成分とポリ
テトラメチレングリコール成分とからなる共重合体
等)、ネオペンチルグリコールと脂肪族二塩基酸とのポ
リエステルで下記式で示されるもの
【0018】
【化3】
【0019】等を挙げることができる。ポリマーの添加
量は、所望の粘度及び相溶性を有するエステル油が得ら
れるならば、特に限定されるものではないが、通常1重
量%〜99重量%の範囲とすることができる。
【0020】また、多価カルボン酸エステル類として
は、多価カルボン酸が、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、1,4−シク
ロヘキサンカルボン酸等の脂肪族、脂環式多価カルボン
酸であり、またアルコールが直鎖又は分枝状のアルキル
基を有する1価アルコール類、または一般式 H−(A
O)n −R(式中Aは炭素数2〜9のアルキレン基、R
は直鎖部分で炭素数1〜9のアルキル基、nは1〜10
の整数)で示されるポリアルキレングリコールのモノオ
ール体のものが挙げられ、また、これらの多価アルコー
ルとアルコールをエステル化反応させて得られる多価カ
ルボン酸エステル類、または上記多価カルボン酸及びア
ルコールに更にエチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の多価アルコールを加えエステル化反応させて得
られるコンプレックスエステル類等が挙げられる。
【0021】次に、フマル酸エステルオリゴマーについ
て説明する。フマル酸エステルオリゴマーは、フマル酸
エステルのホモ重合体またはフマル酸エステルと不飽和
脂肪族炭化水素との共重合体であり、下記式で示され
る。下記式における両末端は、重合反応に際して使用さ
れる重合開始剤残基であり、式中においてはその記載を
省略している。
【0022】
【化4】
【0023】(式中、R1 、R2 は炭素原子1〜9個の
直鎖又は分枝状のアルキル基、または直鎖又は分枝状の
アルキル基で置換また未置換ポリアルキレンオキサイド
基であり、同一でも相違していてもよく、R3 は炭素数
2〜12の直鎖、分枝又は環状のアルキレン基、直鎖、
分枝状のアルキル基で置換されたアルキレン基またはポ
リアルキレンオキサイド基、mは0以上、nは1以上、
好ましくは1〜12の整数であって、R3 は全体の50
モル%以下である。) 具体的には、ジエチルフマレートのエステルオリゴマ
ー、ジブチルフマレートのエステルオリゴマー等が挙げ
られる。
【0024】また、下記構造式
【0025】
【化5】
【0026】で示される構造単位を1〜50モル%及び
下記一般式
【0027】
【化6】
【0028】(式中、Rはそれぞれ独立して、炭素原子
3〜8個の直鎖又は分枝状のアルキル基である)で示さ
れる構造単位を50〜99モル%含むフマル酸アルキル
エステル共重合体を挙げることができる。
【0029】次に、炭酸エステル類としては、一般式
【0030】
【化7】
【0031】(式中、R1 は炭素原子2〜10個の直鎖
又は分枝状のアルキル基、R2 は炭素原子2〜10個を
有し、かつ直鎖部分で炭素原子9以下のアルキレン基、
またはシクロアルキレン基、nは1〜4の整数である)
で表される炭酸エステル類、または、一般式
【0032】
【化8】
【0033】(式中、R1 は2〜9個の水酸基を有する
多価アルコール残基、R2 は炭素原子2〜10個の直鎖
又は分枝状のアルキル基、nは2〜6の整数である)で
表される炭酸エステル類を使用することができる。上記
炭酸エステル類は、ジメチルカーボネートとアルコール
類とを塩基性触媒の存在下でのエステル交換反応により
製造してもよい。
【0034】また、一般式
【0035】
【化9】
【0036】(式中、R1 は炭素原子2〜10個の直鎖
又は分枝状のアルキル基、R2 は炭素原子2〜10個の
直鎖又は分枝状のアルキレン基、mは2〜10の整数、
nは2〜100の整数であり、−AO−は−CH2 −C
H(CH3 )−O−が好ましく、また−CH2 −CH2
−O−でもよい。)で表される炭酸エステル類を使用す
ることができる。この炭酸エステル類は、例えば炭酸と
アルキレンオキサイドとを反応させて得られるものであ
るが、そのアルキレンオキサイド付加量は2〜3モルの
ものが適当である。又、アルキレンオキサイドの付加形
態は、エチレンオキサイド単独又はプロピレンオキサイ
ド単独でもよく、また混合体でもよい。
【0037】上述の混合されるエステル油類において
は、ナトリウム及び/又はカリウム濃度が0.1ppm 以
下のものであり、1×1014Ωcm(25℃)以上の電気
抵抗率を有するものであることが好ましい。上述したポ
リオールポリエステル類は、一般にアルコール類と脂肪
酸類とを酸触媒、例えば燐酸の存在下エステル化反応さ
せて得られるが、このような調製法によると一般的には
全酸価が0.1〜0.5mg KOH /g 、灰分(ナトリウム
分、カリウム分、鉄分、チタン分、硅素分等)が5〜5
0ppm、水分が300〜1000ppmのものが得られる。
【0038】酸価が高いと金属部分に腐食等の問題が生
じやすく、冷凍機油としては好ましくない。このため、
冷凍機油としての全酸価は0.1mg KOH /g 未満、好ま
しくは0.05mg KOH /g 以下とするとよい。また、潤
滑油の絶縁性は酸価や油中の不純物によって変わると考
えられていたが、エステル油においては、酸価が高くて
も絶縁性に与える影響は意外にも小さく、またエステル
油中の全ての灰分が絶縁性と相関しない。エステル油の
体積抵抗率を下げる要因物質は、原材料中、または合成
工程で使用される触媒、更には精製工程で使用される中
和剤等により混入すると考えられる灰分の中で、鉄分、
チタン分、硅素分等はその絶縁性に影響を与えないが、
油中におけるナトリウム分とカリウム分の総量濃度が
0.1ppmを越えると極端に絶縁性が低下する。
【0039】ポリオールエステル、フマル酸エステルオ
リゴマー、炭酸エステル、ヒドロキシピバリン酸エステ
ルを精製するに際して、絶縁性に与える成分を含有しな
い精製手段を採用することが好ましく、特にナトリウム
分は精製により除去が困難であるので、ナトリウムを構
成元素とする化合物の使用を避ける方法を採用すること
により、少ない精製工程で高い絶縁性を示すエステルを
得ることができる。ナトリウム分を避ける方法として
は、例えばエステル化反応後の遊離脂肪酸の中和に水酸
化カリウム、水酸化カルシウム等を利用することが有用
である。また、冷媒安定性を高めるためには、パーオキ
サイド価1meq./Kg 以下、アルデヒド価1mg KOH /g 以
下、臭素価指数10mg /100g以下とするとよい。
【0040】混合されるエステルの精製は、シリカゲ
ル、活性アルミナ、活性炭、ゼオライト等と接触処理に
より行うとよい。この際の接触条件は各種状況に応じて
適宜定めるとよく、温度は100℃以下で行うのが好ま
しい。他のエステル精製方法としては、コストが高くな
るが、イオン交換樹脂或いは無機イオン交換体(東亜合
成化学製)による方法によってもよい。
【0041】ヒドロキシピバリン酸エステルに対して混
合されるエステル類の混合割合は、20重量%〜60重
量%、好ましくは20重量%〜50重量%、更に好まし
くは30重量%〜50重量%とするとよく、60重量%
を越えると体積抵抗率が低下し、20重量%より少ない
と耐焼き付き性が低下し、また、VG68の粘度クレー
ドを確保するのが困難になるので好ましくない。
【0042】次に、本発明の冷凍機油には、酸化防止
剤、腐食防止剤、摩耗防止剤、消泡剤、金属不活性化
剤、防錆剤等が添加されるとよいが、一般にこの種の添
加剤は冷凍機油の電気抵抗率を低下させるので、上述し
たエステル油の電気抵抗率を高くしておき、添加剤を添
加しても所望の電気抵抗率となるようにするとよい。
【0043】酸化防止剤としては、例えばジ(アルキル
フェニル)アミン(アルキル基は炭素数4〜20)、フ
ェニル−α−ナフチルアミン、アルキルジフェニルアミ
ン(アルキル基は炭素数4〜20)、N−ニトロソジフ
ェニルアミン、フェノチアジン、N,N’−ジナフチル
−p−フェニレンジアミン、アクリジン、N−メチルフ
ェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、ジピリジル
アミン、ジフェニルアミン、フェノールアミン、2,6
−ジ−t−ブチル−α−ジメチルアミノパラクレゾール
等のアミン系酸化防止剤、2.6−ジ−t−ブチルパラ
クレゾ−ル、4.4’−メチレンビス(2.6−ジ−t
−ブチルフェノ−ル)、2.6−ジ−t−ブチル−4−
N,N−ジメチルアミノメチルフェノール、2.6−ジ
−t−ブチルフェノ−ル等のフェノ−ル系酸化防止剤、
また鉄オクトエ−ト、フェロセン、鉄ナフトエ−ト等の
有機鉄塩、セリウムナフトエ−ト、セリウムトルエ−ト
等の有機セリウム塩、ジリコニウムオクトエ−ト等の有
機ジリコニウム塩等の有機金属化合物系酸化防止剤、更
にトリジ−t−ブチルフェニルフォスファイト、トリオ
クチルフォスファイト等のフォスファイト類を使用する
とよい。また上記の酸化防止剤は単独で使用してもよい
が、二種以上組み合わせて使用することにより相乗効果
を奏するようにして使用することもできる。酸化防止剤
の使用割合は、基油に対して0.001〜5重量%、好
ましくは0.01〜2重量%を使用するとよい。
【0044】腐食防止剤としては、イソステアレート、
n−オクタデシルアンモニウムステアレート、デュオミ
ンT・デオレート、ナフテン酸鉛、ソルビタンオレー
ト、ペンタエリスリット・オレート、オレイルザルコシ
ン、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸及びこれら
の誘導体等があり、その使用割合はエステル基油に対し
て0.001〜1.0重量%、好ましくは0.01〜
0.5重量%使用するとよい。
【0045】摩耗防止剤としては、一般式 (RO)3
P=S (式中Rはアルキル基、アリル基、フェニル基
であり、同一又は異種でもよい。)で示され、具体的に
はトリアルキルフォスフォロチオネート、トリフェニル
フォスフォロチオネート、アルキルジアリルフォスフォ
ロチオネート等の硫黄系摩耗防止剤、ジフェニルスルフ
ィド、ジフェニルジスルフィド、ジn−ブチルスルフィ
ド、ジ−n−ブチルジスルフィド、ジ-tert-ドデシルジ
スルフィド、ジ-tert-ドデシルトリスルフィド等のスル
フィド類、スルファライズドスパームオイル、スルファ
ライズドジペンテン等の硫化油脂類、キサンチックジサ
ルファイド等のチオカーボネート類、一級アルキルチオ
燐酸亜鉛、二級アルキルチオ燐酸亜鉛、アルキル−アリ
ルチオ燐酸亜鉛、アリルチオ燐酸亜鉛等のチオ燐酸亜鉛
系摩耗防止剤等を使用することができる。また、燐系摩
耗防止剤としては、ベンジルジフェニルフォスフェー
ト、アリルジフェニルフォスフェート、トリフェニルフ
ォスフェート、トリクレジルフォスフェート、エチルジ
フェニルフォスフェート、トリブチルフォスフェート、
ジブチルフェニルフォスフェート、クレジルジフェニル
フォスフェート、ジクレジルフェニルフォスフェート、
エチルフェニルジフェニルフォスフェート、ジエチルフ
ェニルフェニルフォスフェート、プロピルフェニルジフ
ェニルフォスフェート、ジプロピルフェニルフェニルフ
ォスフェート、トリエチルフェニルフォスフェート、ト
リプロピルフェニルフォスフェート、ブチルフェニルジ
フェニルフォスフェート、ジブチルフェニルフェニルフ
ォスフェート、トリブチルフェニルフォスフェート等の
リン酸エステル、トリイソプロピル亜リン酸エステル、
ジイソプロピル亜リン酸エステル等の亜リン酸エステ
ル、ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド、n−ブ
チル−n−ジオクチルホスフィネート、ジ−n−ブチル
ヘキシルホスホネート、アミンジブチルホスホネート、
ジブチルホスホロアミデート等のその他のリン系化合物
を使用することができる。
【0046】上記摩耗防止剤の使用割合は、エステル油
に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜3重
量%使用するとよい。また上記の摩耗防止剤は単独で使
用してもよいが、二種以上組み合わせて使用することも
できる。
【0047】消泡剤としては、シリコーンを使用すると
よく、その使用割合は基油に対して0.0001〜0.
003重量%、好ましくは0.0001〜0.001重
量%使用するとよい。
【0048】金属不活性化剤としては、本発明における
トリアゾール誘導体に加えて、例えばベンゾトリアゾー
ルチアジアゾール、チアジアゾール誘導体、トリアゾー
ル、トリアゾール誘導体、ジチオカルバメート等を使用
してもよく、その使用割合は、基油に対して0.01重
量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜1.0
重量%を使用するとよい。
【0049】防錆剤として、例えばコハク酸、コハク酸
エステル、オレイン酸牛脂アミド、バリウムスルホネー
ト、カルシウムスルホネート等を使用するとよく、その
使用割合は0.01重量%〜10重量%、好ましくは
0.01重量%〜1.0重量%を使用するとよい。
【0050】本発明の冷凍機油組成物の粘度範囲は、4
0℃において10〜500mm2/s 、好ましくは20〜4
80mm2/s 、特に好ましくは50〜80mm2/s である。
【0051】例えば冷蔵庫用としては40℃における粘
度が10mm2/s 〜40mm2/s 、好ましくは15mm2/s 〜
35mm2/s のものであり、又、カーエアコンにおける冷
凍機油としては40mm2/s 〜500mm2/s のものを使用
するとよく、カーエアコンにおいてもレシプロタイプの
コンプレッサーにおいては40mm2/s 〜120mm2/s、
好ましくは80mm2/s 〜100mm2/s 、ロータリータイ
プのコンプレッサーにおいては50mm2/s 〜500mm2/
s 、好ましくは60mm2/s 〜450mm2/s の粘度範囲の
ものが好適に使用される。
【0052】粘度範囲が10mm2/s 未満であると高温で
の冷媒との相溶性は高いにしても粘度が低くすぎ、潤滑
性、シール特性が悪く使用できず、更に熱安定性も低い
ので好ましくなく、また500mm2/s を越えると冷媒と
の相溶性が低下するので好ましくない。又、この範囲内
であっても上記のように使用機種によりその使用粘度範
囲が相違し、冷蔵庫用にあっては40mm2/s を越えると
摺動部における摩擦損失が大となる問題がある。更に、
レシプロタイプのカーエアコンにおいては40mm2/s 未
満であると潤滑性の問題があり、120mm2/s を越える
と摺動部における摩擦損失が大きいという問題が生じ、
又、ロータリータイプのエアコンにおいては50mm2/s
未満であるとシール特性の問題があり、500mm2/s を
越えると冷媒との相溶性の問題がある。
【0053】
【作用及び発明の効果】ヒドロキシピバリン酸エステル
は、冷媒との相溶性に優れると共に耐焼き付性に優れる
が、その製造過程で添加されるアルカリ金属触媒等のエ
ステル化触媒を不純物として有し、その粘度が高く、精
製して触媒を除去することが困難であり、通常電気抵抗
値が1×1012Ωcm〜1×1013Ωcm(25℃)程度で
ある。
【0054】本発明においては、このヒドロキシピバリ
ン酸エステルに、相溶性に優れ、電気抵抗値の高い脂肪
族エステルを混合することにより、電気抵抗値を高める
ことができ、冷媒との相溶性、耐焼き付き性に優れ、一
定レベル以上の粘度を確保した冷凍機油組成物となしえ
るものである。以下、本発明を実施例、比較例により説
明する。
【0055】
【実施例1】ヒドロキシピバリン酸エステルとして、一
般式(1)におけるR、R′がイソヘプチル基のもの
(分子量556、S.P.値9.2(cal/cm
1/2 、40℃での粘度203.1cSt)を使用し
た。
【0056】また、混合されるエステルを、ペンタエリ
スリトール1モルと2−エチルヘキサン酸(直鎖部分で
C6 酸)4モルとをエステル化反応〔触媒Ti(OC
4H9)4 〕させ、エステル(重量平均分子量64
0、S.P.値9.1(cal/cm 1/2 、4
0℃での粘度44.4cSt)を得、水酸化カリウムを
56g添加して触媒を中和した後、蒸留水により水洗し
て精製して調製した。
【0057】前記のヒドロキシピバリン酸エステル40
重量%と、上記で調製したエステル60重量%からなる
組成の冷凍機油組成物を調製し、試料油1とした。
【0058】
【実施例2】実施例1で使用したヒドロキシピバリン酸
エステル50重量%と、実施例1で調製したエステル5
0重量%からなる組成の冷凍機油組成物を調製し、試料
油2とした。
【0059】
【実施例3】ヒドロキシピバリン酸エステルとして、一
般式(1)におけるR、R′がイソヘプチル基のもの
(分子量444、S.P.値9.1(cal/cm
1/2 、40℃での粘度99.5cSt)を使用した。
【0060】また、混合されるエステルは、実施例1で
調整したエステルを使用した。
【0061】前記のヒドロキシピバリン酸エステル80
重量%と、エステル20重量%からなる組成の冷凍機油
組成物を調製し、試料油3とした。
【0062】
【比較例1】実施例1で使用したヒドロキシピバリン酸
エステル6重量%と実施例1で調製したエステル94重
量%からなる組成の冷凍機油組成物を調製し、比較油1
とした。
【0063】
【比較例2】実施例1で使用したヒドロキシピバリン酸
エステルを比較油2とした。
【0064】
【比較例3】実施例1で調製したエステルを比較油3と
した。
【0065】これらの各試料油、比較油と、冷媒として
R134a及びR125とのそれぞれの相溶性につい
て、高温側での相溶性を維持する温度を測定し、比較し
た。尚、低温側ではいずれも−40℃で相溶性を維持し
ていた。
【0066】また、耐焼き付き荷重をASTM(D26
25)に記載されているFALEX試験法に従って評価
した。
【0067】更に、電気抵抗値をアドバンテック社製、
体積抵抗測定器を使用して測定した。各試料油、比較油
についての結果を下記表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】表からわかるように、本発明の試料油は、
R134aとの相溶性は勿論のこと、R143aより分
極度の高いR125に対しても優れた相溶性を示すと共
に、電気抵抗値、耐焼き付き性に優れた冷凍機油組成物
であることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10N 40:30 (56)参考文献 特開 平4−164046(JP,A) 特開 平5−179267(JP,A) 特開 平5−179268(JP,A) 特開 平5−279680(JP,A) 特開 平6−278694(JP,A) 特開 平7−97589(JP,A) 特開 平6−184575(JP,A) 特開 平7−118681(JP,A) 特許3375399(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 105/32 - 105/18 C10N 20:00 C10N 20:04 C10N 40:30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドロフルオロアルカンの少なくとも
    1種からなる冷媒を使用する冷凍機油組成物において、
    該冷凍機油組成物が、下記一般式(1)で示されるエス
    テル40〜80重量%と、脂肪酸と脂肪族アルコールと
    からなる脂肪族エステル20〜60重量%との混合エス
    テルからなることを特徴とする冷凍機油組成物。 【化1】 (式中R、R’は直鎖部分で炭素原子2〜10個を有す
    る直鎖又は分枝状のアルキル基、nは1〜5の整数であ
    る)
  2. 【請求項2】 脂肪族エステルは、脂肪族多価アルコー
    ルと直鎖又は分枝状の脂肪酸とのポリオールエステルで
    あって、溶解度パラメータが8.8(cal/cm
    1/2以上、末端アルキル基の炭素数が直鎖部分で炭素
    数9以下で、かつ重量平均分子量が900以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の冷凍機油組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示されるエステルは、溶
    解度パラメータが8.8(cal/cm1/2
    上、末端アルキル基の炭素数が直鎖部分で炭素数9以下
    で、かつ重量平均分子量が900以下であることを特徴
    とする請求項1又は2記載の冷凍機油組成物。
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