JP3439311B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP3439311B2 JP00151397A JP151397A JP3439311B2 JP 3439311 B2 JP3439311 B2 JP 3439311B2 JP 00151397 A JP00151397 A JP 00151397A JP 151397 A JP151397 A JP 151397A JP 3439311 B2 JP3439311 B2 JP 3439311B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、魚釣用リールに
関係しており、特に:リール本体と;リール本体に回転
自在に設けられたハンドル操作で駆動力が入力されて
後方向に往復移動するスプールにロータのベール支持腕
に設けられているラインローラを介して釣糸を巻き取ら
せる釣糸巻取駆動機構と;リール本体に設けられ、釣糸
繰り出し方向への釣糸巻取駆動機構のロータの逆転を防
止する逆転防止状態と釣糸巻取駆動機構のロータの逆転
を許容する逆転許容状態との間で選択的に切り換わる逆
転防止機構と;リール本体に設けられ、操作部を有して
おり、操作部の操作により逆転防止機構の逆転防止状態
と逆転許容状態との間の切り換えを行う逆転防止切換機
構と;を備えている魚釣用スピニングリールに関係して
いる。 【0002】 【従来の技術】上述した如き種類の魚釣用リールは、例
えば実開昭51−153293号公報から知られてい
る。従来の上述した如き種類の魚釣用リールにおいて逆
転防止機構は、通常、逆転防止状態にされている。そし
て、逆転防止切換機構は操作部を手動により操作され
て、2者択一的に逆転防止機構を逆転防止状態または逆
転許容状態に設定する。 【0003】従来の上述した如き種類の魚釣用リールで
は、(1)スプール上への釣糸の巻き過ぎの解消や、
(2)釣り場の棚位置に対する釣糸の仕掛けの位置の調
整等の為に、逆転防止機構は逆転防止切換機構の操作部
により逆転防止状態から逆転許容状態へと切り換えられ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】従来の上述した如き種
類の魚釣用リールでは、逆転防止切換機構の操作部によ
り逆転防止機構が逆転防止状態から逆転許容状態へと切
り換えられた後に、逆転防止切換機構の操作部により逆
転防止機構を逆転許容状態から逆転防止状態へと復帰さ
せるのが忘れられてしまうことがある。 【0005】あるいは逆転防止切換機構の操作部は、釣
糸が上記操作部に絡まったり何物かが上記操作部に当接
して上記魚釣用リールの操作者の無意識の中に逆転防止
状態から逆転許容状態へと切り換えられてしまうことも
ある。 【0006】そして、逆転防止機構が逆転許容状態に設
定されたままであると、(1)魚が釣針にかかり魚によ
り釣糸が強く引かれた時にスプールやロータが高速で逆
転されて釣糸が過度に繰り出されもつれを生じさせた
り、釣糸巻取駆動機構のハンドルが高速で逆転されて上
記魚釣用リールの操作者の指に怪我を生じさせてしまう
ことがあり、また(2)釣り場での移動時に釣針や仕掛
けや釣糸が岩や植物や他人に絡まった時に釣糸が過度に
繰り出されてもつれを生じさせたり、釣糸が自然に繰り
出されて岩や植物や他人に対する釣針や仕掛けや釣糸の
もつれの可能性を高める。 【0007】この発明は上記事情の下でなされ、この発
明の目的は、逆転防止切換機構の操作部により逆転防止
機構が逆転防止状態から逆転許容状態へと切り換えられ
た後に逆転防止切換機構の操作部により逆転防止機構を
逆転許容状態から逆転防止状態へと復帰させるのが忘れ
られてしまった場合や、逆転防止切換機構の操作部に釣
糸が絡まったり何物かが上記操作部に当接して上記魚釣
用リールの操作者の無意識の中に逆転防止機構が逆転防
止状態から逆転許容状態へと切り換えられてしまった場
合でも、逆転防止機構の逆転許容状態が自動的に逆転防
止状態に切り替えられ、この結果として、魚が釣針にか
かり魚により釣糸が強く引かれた時にスプールやロータ
が高速で逆転されることがなく釣糸が過度に繰り出され
てもつれを生じさせたり釣糸巻取駆動機構のハンドルを
高速で逆転させて上記魚釣用リールの操作者の指に怪我
を生じさせてしまうことがなく、また釣り場での移動時
に釣針や仕掛けや釣糸が岩や植物や他人に絡まった時に
釣糸が過度に繰り出されてもつれを生じることがなく、
釣糸が自然に繰り出されて岩や植物や他人に対する釣針
や仕掛けや釣糸のもつれの可能性を高めることがない、
魚釣用スピニングリールを提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上述した如きこの発明の
目的を達成する為に、この発明に従った魚釣用スピニン
リールは:リール本体と;リール本体に回転自在に
けられたハンドル操作で駆動力が入力されて前後方向に
往復移動するスプールにロータのベール支持腕に設けら
れているラインローラを介して釣糸を巻き取らせる釣糸
巻取駆動機構と;リール本体に設けられ、釣糸繰り出し
方向への釣糸巻取駆動機構のロータの逆転を防止する逆
転防止状態と釣糸巻取駆動機構のロータの逆転を許容す
る逆転許容状態との間で選択的に切り換わる逆転防止機
構と;リール本体に設けられ、操作部を有しており、操
作部の操作により逆転防止機構の逆転防止状態と逆転許
容状態との間の切り換えを行う逆転防止切換機構と;を
備えている 【0009】そして、上記操作部がリール本体の後端面
から突出しており、逆転防止切換機構の操作部が操作さ
れない間には逆転防止機構の逆転防止状態を保持して逆
転防止切換機構の操作部が操作された時のみ逆転防止機
構を逆転防止状態から逆転許容状態に切り換えるととも
に上記操作が行なわれなくなった後には逆転防止機構を
逆転許容状態から逆転防止状態に自動的に復帰させる自
動逆転防止動作機能と、逆転防止切換機構の操作部の操
作による逆転防止機構の逆転防止状態と逆転許容状態と
の間の切り換えを行なうことが出来る手動選択切り換え
動作機能と、選択的に発揮する手動選択手段をさらに
備えたことを特徴としている。 【0010】このような構成であれば、この発明に従っ
た魚釣用スピニングリールの使用法の選択幅が大きくな
り、この発明に従った魚釣用スピニングリールの操作者
の要望により広く答えることが出来る。 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【0017】 【0018】 【0019】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
種々の参考例及びその変形例と共に添付の図面を参照し
ながら詳細に説明する。 [第1の参考例] まず最初に、図1乃至図5を参照してこの発明の第1の
参考例に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニ
ングリールを説明する。 【0020】図1には、この発明の第1の参考例に従っ
た魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリールの
側面図が一部を切り欠いて示されている。魚釣用スピニ
ングリールは、前面にスプール10を所定の範囲内で前
後方向に往復動自在に支持したリール本体12を備えて
いる。リール本体12には駆動力が入力されてスプール
10上に図示しない釣糸を巻き取らせる釣糸巻取駆動機
構16が設けられている。 【0021】釣糸巻取駆動機構16は、リール本体12
に回転自在に支持されリール本体12の側面から突出し
た図示しない回転ハンドルから駆動力が入力されるハン
ドル軸16aと、リール本体12の内部でハンドル軸1
6aに同心的に固定された駆動歯車16bと、リール本
体12の内部でリール本体12に対して軸受17を介し
て自由に相対的に回転自在に支持されているとともに前
後方向にはリール本体12に対して相対的に移動不可能
に支持されている中空のピニオンギヤ16cと、リール
本体12の前端部から突出したピニオンギヤ16cの突
出端部にロータ支持部16dを介して同心的に固定され
たロータ16eと、を含んでいる。 【0022】釣糸巻取駆動機構16はさらに、ピニオン
ギヤ16cの中心孔にピニオンギヤ16cに対して自由
に相対的に回転自在に支持されているとともに前後方向
にも移動自在に支持されているスプール軸16fと、ド
ライブ歯車16bから回転力が入力されてスプール軸1
6fをリール本体12に対して所定の範囲内で前後方向
に往復動させるスプール往復動機構16gと、を含んで
おり、リール本体12の前端部から突出したスプール軸
16fの突出端部に、図示しないドラグ手段を介してス
プール10が支持されている。 【0023】釣糸巻取駆動機構16はまた、ロータ16
eの外周面上に1対のベール支持腕16hを介して前後
方向に所定の範囲内で揺動自在に取り付けられているベ
ール16iを含んでいる。 【0024】そして、このような釣糸巻取駆動機構16
の構成は公知である。図1に示す如く、ベール16iが
スプール10の外周面に対向する引き起こし位置に配置
されている間にリール本体12の側面から突出した図示
しない回転ハンドルを所定方向に回転させると、この図
示しない回転ハンドルからハンドル軸16aの駆動歯車
16bに入力された駆動力によりスプール往復動機構1
6gはスプール軸16aとともにスプール10をリール
本体12に対して所定の範囲内で前後方向に往復動さ
せ、またロータ16eのピニオンギヤ16cはロータ1
6eを1対のベール支持腕16hやベール16iととも
に所定方向に回転させる。 【0025】この間にスプール10の外周面からベール
16iの外側を通って図示しない釣竿の先端に向かい延
出している図示しない釣糸は、ベール16iの外周面に
導かれて回転後端側の一方のベール支持腕16h上の図
示しないラインローラ上に載置された後、所定の範囲内
で前後方向に往復動しているスプール10の外周面上に
上記図示しないラインローラにより巻き取られる。 【0026】なお、ベール16iが図1に示す引き起こ
し位置(釣糸巻取位置)から前方に倒されてスプール1
0の外周面に対向しなくなる押し倒し位置(釣糸放出位
置)に配置されると、上記図示しない釣糸は前方に向か
い引かれていれば上記一方のベール支持腕16h上の図
示しないラインローラ上からはずれ、スプール10の外
周面上から前方に向かい螺旋状に自由に繰り出されるよ
うになる。 【0027】リール本体12の内部にはさらに、釣糸繰
り出し方向への釣糸巻取駆動機構16の逆転を防止する
逆転防止状態と釣糸巻取駆動機構16の逆転を許容する
逆転許容状態との間で選択的に切り換わる逆転防止機構
18と、リール本体12の後端面から突出した操作レバ
ー(操作部)20の操作により逆転防止機構18の逆転
防止状態と逆転許容状態との間の切り換えを行う逆転防
止切換機構22と、が内蔵されている。 【0028】図2は図1の逆転防止切換機構22の操作
レバー(操作部)20を図1のII−II線に沿った横断面
で示しており、図3は図1の逆転防止切換機構22の一
部及び逆転防止機構18を図1のIII −III 線に沿った
横断面で示している。 【0029】逆転防止機構18は、図1及び図3に示す
如く、リール本体12に軸受17を介して回転自在に支
持されているピニオンギヤ16cに対してリール本体1
2の前端面において同心的に固定された爪車18aを含
んでいる。逆転防止機構18はさらに、リール本体12
の前端面において爪車18aの外周縁の近傍に回動自在
に支持された係止爪18bを含んでいる。係止爪18b
は図3に示す如く一端部を爪車18aと係合させた係合
位置と一端部を爪車18aから離間させて爪車18aと
の係合を解除する係合解除位置との間で回動自在であ
り、例えばねじりコイルばねの如き図示しない公知の付
勢手段の図3に矢印Fで示す付勢力により、図3に示す
如く一端部を爪車18aと係合させた係合位置に付勢さ
れている。 【0030】逆転防止切換機構22は、図1及び図3に
示す如く、リール本体12の後端面に突出した操作レバ
ー(操作部)20から係止爪18bの近傍まで延出した
操作棒22aを含んでいる。操作棒22aはリール本体
12に回動自在に支持されていて、リール本体12の前
端面から突出した前端面に、図3に示す如く、操作棒2
2aの回転中心から偏心した偏心突起22bを有してい
る。この参考例で偏心突起22bは略半月形状の横断面
を有しており、その直線状部22b−1を係合位置の係
止爪18bの他端部に接触させている。 【0031】この時の操作レバー(操作部)20の回動
位置が図2に実線で示されており、この回動位置は操作
レバー(操作部)20の係止爪操作解除位置である。操
作棒22aは付勢手段により上記係止爪操作解除位置に
付勢されており、この実施の形態では操作棒22aの為
の付勢手段が、図1及び図2に示す如く、リール本体1
2の内部空間で後端壁の内表面に形成された係合突起1
2aと上記後端壁の近傍で操作棒22aの外周面に形成
された略半月形状の係合凹所22cとの間に介在された
略V字形状の板ばね24により構成されている。 【0032】図4には図1の逆転防止切換機構22の操
作レバー(操作部)20が操作された時の操作レバー
(操作部)20の状態が図2と同じ横断面で示されてお
り、図5には図1の逆転防止切換機構22の操作レバー
(操作部)20が操作された時の図1の逆転防止切換機
構22の一部及び逆転防止機構18の状態が図3と同じ
横断面で示されている。 【0033】操作レバー(操作部)20を押圧して操作
レバー(操作部)20をリール本体12の前端面から見
て反時計回り方向に図2に実線で示す係止爪操作解除位
置から図2に2点鎖線で示す位置まで所定角度回動させ
ると、操作棒22aの係合凹所22cが板ばね24の対
応する一端部を押圧し、板ばね24が操作棒22aの係
合凹所22cに負荷する付勢力を高める。 【0034】この時、操作棒22aの前端面の偏心突起
22bは直線状部22b−1により係止爪18bの他端
部を押圧する。この結果、係止爪18bは図示しない公
知の付勢手段の付勢力Fに抗して図3に示す係合位置か
ら反時計回り方向に回動し、図5に示す如く、一端部を
爪車18aから離間させて爪車18aとの係合を解除す
る係合解除位置に配置される。 【0035】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは、釣糸巻取駆動機構16のピニオンギ
ヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16cにロータ
支持部16dを介して取り付けられているロータ16e
の釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を許容する逆転許
容状態になる。 【0036】なおこの時の操作レバー(操作部)20の
回動位置が図4に実線で示されており、この回動位置は
操作レバー(操作部)20の係止爪操作位置である。そ
して操作レバー(操作部)20の図2に実線で示された
係止爪操作解除位置と図4に実線で示された係止爪操作
位置との間を越える回動は、リール本体12の後端壁の
外表面に形成された図示しない回動規制突起または段部
により阻止されている。 【0037】操作レバー(操作部)20に対する上述し
た押圧力の適用を解放すると操作レバー(操作部)20
は、操作棒22aの係合凹所22cに対して負荷されて
いる板ばね24からの付勢力により、リール本体12の
前端面から見て時計回り方向に図4に実線で示す係止爪
操作位置から図2に実線で示す係止爪操作解除位置まで
所定角度自動的に回動復帰される。 【0038】この時、操作棒22aの前端面の偏心突起
22bは、図5に示す如く直線状部22b−1により係
止爪18bの他端部を押圧している係合操作位置から図
3に示す如く直線状部22b−1による係止爪18bの
他端部の押圧を解除する係合操作解除位置まで所定角度
回動復帰される。この結果、係止爪18bは図示しない
公知の付勢手段の付勢力Fにより図5に示す係合解除位
置から図3に示す係合位置まで自動的に回動復帰するこ
とを許容され、一端部を爪車18aに再度係合させる。 【0039】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは釣糸巻取駆動機構16のピニオンギヤ
16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16cにロータ支
持部16dを介して取り付けられているロータ16eの
釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を防止する逆転防止
状態になる。 【0040】以上、図1乃至図5を参照しながら詳述し
たことから明らかなように、逆転防止切換機構22は、
操作レバー(操作部)20が操作されない間は逆転防止
機構18を逆転防止状態に保持し、操作レバー(操作
部)20が操作された時のみ逆転防止機構18を逆転防
止状態から逆転許容状態に切り換える。 【0041】[第1の参考例の変形例] 次には図6及び図7を参照して、図1乃至図5を参照し
ながら前述したこの発明の第1の参考例に従った魚釣用
リールの一種である魚釣用スピニングリールの変形例を
説明する。なおここにおいて、図6は、図1乃至図5を
参照しながら前述したこの発明の第1の参考例に従った
魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリールの変
形例の要部を拡大して示す縦断面図であり、図7は、図
6のVII− VII線に沿った概略的な横断面図である。 【0042】図1乃至図5を参照しながら前述したこの
発明の第1の参考例に従った魚釣用リールの一種である
魚釣用スピニングリールの変形例が、第1の参考例の魚
釣用スピニングリールと異なるのは、逆転防止切換機構
22を操作レバー(操作部)20が操作されない間に係
止爪操作解除位置に保持しておく為の付勢手段として、
第1の参考例で使用されていた板ばね24の代わりに、
ねじりコイルばね30を使用していることである。 【0043】このねじりコイルばね30は、図6及び図
7に示す如く、逆転防止切換機構22の操作棒22aの
外周面においてリール本体12の後端壁の内表面の近傍
に巻装されており、一端部が上記内表面の係合突起12
aに係止され他端部が上記外周面上に形成されている係
合突起22dに係止されている。そして、図1乃至図5
に示されている第1の実施の形態で使用されていた板ば
ね24を使用していないので、板ばね24の係合の為に
操作棒22aの上記外周面に形成されていた係合凹所2
2cが省略されている。 【0044】このような変形例の作用は、図1乃至図5
を参照しながら前述したこの発明の第1の参考例に従っ
た魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリールの
作用と同じである。 【0045】[第2の参考例] 次には、図8及び図9を参照してこの発明の第2の参考
に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニング
リールを説明する。なおここで図8は、この発明の第2
参考例に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピ
ニングリールの要部を逆転防止機構が逆転防止状態に設
定されている状態で拡大して示す縦断面図であり、図9
は、図8の魚釣用スピニングリールの要部を逆転防止機
構が逆転許容状態に設定されている状態で拡大して示す
縦断面図である。 【0046】この発明の第2の参考例に従った魚釣用リ
ールの一種である魚釣用スピニングリールが、図1乃至
図5を参照しながら前述した第1の参考例に従った魚釣
用リールの一種である魚釣用スピニングリールと異なっ
ているのは、逆転防止機構及び逆転防止切り換え機構の
構成である。 【0047】即ち、前述した第1の参考例に従った魚釣
用リールの一種である魚釣用スピニングリールでは逆転
防止機構18がリール本体12の前端面に配置されてい
たが、図8に示す第2の参考例に従った魚釣用リールの
一種である魚釣用スピニングリールでは逆転防止機構4
0が釣糸巻取駆動機構16のハンドル軸16aの周囲に
配置されている。 【0048】また、前述した第1の参考例に従った魚釣
用リールの一種である魚釣用スピニングリールでは逆転
防止切換機構22がリール本体12の前端面から後端面
まで延出して配置されていたが、図8に示す第2の参考
に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニング
リールでは逆転防止切換機構42がリール本体12の後
端面にのみ配置されている。 【0049】より詳細に説明すると、第2の参考例の逆
転防止機構40は、リール本体12の内部空間中で一方
の側壁の内表面の近傍においてハンドル軸16aに同心
的に固定された爪車40aを含んでいるとともに、上記
内表面において爪車40aの外周縁の近傍に回動自在に
支持された係止爪40bを含んでいる。 【0050】係止爪40bは図8に示す如く一端部を爪
車40aと係合させた係合位置と一端部を爪車40aか
ら離間させて爪車40aとの係合を解除する係合解除位
置との間で回動自在であり、例えばねじりコイルばねの
如き公知の付勢手段40cの図8に矢印Gで示す付勢力
により、図8に示す如く一端部を爪車40aと係合させ
た係合位置に付勢されている。 【0051】逆転防止切換機構42は、リール本体12
の後端壁に形成されて上下方向に所定の距離延出した往
復直線運動案内孔12bにより上記後端壁に沿い上下方
向に往復直線運動自在に支持されている操作レバー(操
作部)42aを含んでおり、操作レバー(操作部)42
aはリール本体12の内部空間に突出し係合位置に配置
されている逆転防止機構40の係止爪40bの他端部に
上方から接触している押圧突起42bを有している。 【0052】この時の操作レバー(操作部)42aの位
置が図8に実線で示されており、この位置は操作レバー
(操作部)42aの係止爪操作解除位置である。操作レ
バー(操作部)42aは付勢手段により上記係止爪操作
解除位置に付勢されており、この実施の形態では操作レ
バー(操作部)42aの為の付勢手段が、図8に示す如
くリール本体12の内部空間で操作レバー(操作部)4
2aの下方に形成されている係合突起12cと操作レバ
ー(操作部)42aの下端面との間に介在された略V字
形状の板ばね44により構成されている。 【0053】操作レバー(操作部)42aを押圧して操
作レバー(操作部)42aをリール本体12の後端壁に
沿い図8に実線で示す係止爪操作解除位置から下降させ
ると、操作レバー(操作部)42aの下端面が板ばね4
4の対応する一端部を押圧し、板ばね44が操作レバー
(操作部)42aの下端面に負荷する付勢力を高める。 【0054】この時、操作レバー(操作部)42aの押
圧突起42bは係止爪40bの他端部を押圧する。この
結果、係止爪40bは付勢手段40cの付勢力Gに抗し
て図8に示す係合位置から時計回り方向に回動し、図9
に示す如く、一端部を爪車40aから離間させて爪車4
0aとの係合を解除する係合解除位置に配置される。 【0055】この結果、逆転防止機構40の爪車40a
と係止爪40bは釣糸巻取駆動機構16のハンドル軸1
6aの逆転、ひいては駆動歯車16bやピニオンギヤ1
6cを介したロータ16e(図1参照)の釣糸繰り出し
方向への自由な逆転、を許容する逆転許容状態になる。 【0056】なおこの時の操作レバー(操作部)42a
の位置が図9に実線で示されており、この位置は操作レ
バー(操作部)42aの係止爪操作位置である。そして
操作レバー(操作部)42aの図8に実線で示された係
止爪操作解除位置と図9に実線で示された係止爪操作位
置との間を越える移動は、リール本体12の後端壁に形
成された往復直線運動案内孔12bの上下両端面により
阻止されている。 【0057】操作レバー(操作部)42aに対する上述
した押圧力の適用を解放すると操作レバー(操作部)4
2aは、操作レバー(操作部)42aの下端面に対して
負荷されている板ばね44からの付勢力により、上方向
に図9に実線で示す係止爪操作位置から図8に実線で示
す係止爪操作解除位置まで所定距離自動的に直線移動し
復帰される。 【0058】この時、操作レバー(操作部)42aの押
圧突起42bは、図9に示す如く係止爪40bの他端部
を押圧している係合操作位置から図8に示す如く係止爪
40bの他端部の押圧を解除する係合操作解除位置まで
上方に向かい所定距離直線移動し復帰される。この結
果、係止爪40bは付勢手段40cの付勢力Gにより図
9に示す係合解除位置から図8に示す係合位置まで自動
的に回動復帰することを許容され、一端部を爪車40a
に再度係合させる。 【0059】この結果、逆転防止機構40の爪車40a
と係止爪40bは釣糸巻取駆動機構16のハンドル軸1
6aの逆転、ひいては駆動歯車16bやピニオンギヤ1
6cを介したロータ16e(図1参照)の釣糸繰り出し
方向への自由な逆転、を防止する逆転防止状態になる。 【0060】以上、図8乃び図9を参照しながら詳述し
たことから明らかなように、逆転防止切換機構42は、
操作レバー(操作部)42aが操作されない間は逆転防
止機構40を逆転防止状態に保持し、操作レバー(操作
部)42aが操作された時のみ逆転防止機構40を逆転
防止状態から逆転許容状態に切り換える。 【0061】[第3の参考例] 次には、図10を参照しながらこの発明の第3の参考例
に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリ
ールについて説明する。なおここで、図10は、この発
明の第3の参考例に従った魚釣用リールの一種である魚
釣用スピニングリールの要部である逆転防止機構及び逆
転防止切換機構の概略的な横断面図である。 【0062】第3の参考例に従った魚釣用リールの基本
的な構成は、図1乃至図5を参照しながら前述したこの
発明の第1の参考例に従った魚釣用リールの一種である
魚釣用スピニングリールの基本的な構成と同じである。 【0063】そして、第3の参考例に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールが前述したこの
発明の第1の参考例に従った魚釣用リールの一種である
魚釣用スピニングリールと異なっているのは、逆転防止
機構及び逆転防止切換機構の構成である。 【0064】以下、図10を参照しながらこの発明の第
3の参考例に従った魚釣用リールの一種である魚釣用ス
ピニングリールの要部である逆転防止機構及び逆転防止
切換機構について詳細に説明する。なお図10におい
て、図1乃至図5に示された第1の参考例の構成部材と
同じ構成部材には第1の参考例の構成部材を指摘してい
た参照符号と同じ参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。 【0065】第3の参考例の逆転防止機構及び逆転防止
切換機構は、第1の参考例の逆転防止機構18及び逆転
防止切換機構22と同様に、リール本体12の前端面に
おいて図1のIII−III線に沿った領域に配置されてい
る。 【0066】第3の参考例の逆転防止機構50は、外周
面に複数の回り止め突起50aを有しリール本体12の
前端面においてスプール軸16fに対して同心的に固定
された外輪50bと、スプール軸16fの外周面上及び
リール本体12に回転自在に支持されているピニオンギ
ヤ16c(図1,図10参照)に同心的に固定されたカ
ラー部材50cと、を含んでおり、カラー部材50cの
外周面は外輪50bの内周面とスプール軸16fの半径
方向において対面しスプール軸16fに対して同心的に
配置された円形状のクラッチ外周表面50dを構成して
いる。 【0067】外輪50bの上記内周面はスプール軸16
fに対して同心的に配置されており、相互に等間隔で複
数のカム凹所50eが形成されてカム溝50fを構成し
ている。 【0068】複数のカム凹所50eの夫々は上記内周面
の周方向において底面の深さが序々に変化しており、第
3の実施の形態ではリール本体12の前端面から見て
(即ち、図1の左方から見て)時計回り方向に進むにつ
れて深さが序々に深くなる。 【0069】ピニオンギヤ16cのカラー部材50cの
クラッチ外周表面50d上には、外輪50bのカム溝5
0fの複数のカム凹所50eの夫々の最深部に対応した
位置に夫々の最深部からカラー部材50cのクラッチ外
周表面50dまでの距離よりも小さな直径を有したカム
部材50gが配置されている。なお、この参考例では、
カム部材50gは円柱形状をしたころにより構成されて
いる。そしてカム部材50gの直径は外輪50bのカム
溝50fの複数のカム凹所50eの夫々の最浅部からカ
ラー部材50cのクラッチ外周表面50dまでの距離よ
りは大きい。 【0070】従ってカム部材50gは、図10に示す如
く対応する外輪50bのカム溝50fの複数のカム凹所
50eの夫々の最深部に配置されている時は夫々の最深
部において回転自在であり、ピニオンギヤ16cのカラ
ー部材50cのクラッチ外周表面50d上を外輪50b
のカム溝50fの複数のカム凹所50eの夫々の最深部
から最浅部に向かい移動されると対応するカム凹所50
eの底面とクラッチ外周表面50dとにより挟持され
る。 【0071】即ち、複数のカム部材50gが上述した如
く挟持された時には、外輪50b、即ちリール本体1
2、に対する上記最浅部に向かう方向へのカラー部材5
0c、ひいてはピニオンギヤ16cを介したロータ16
e(図1参照)、の相対的な回転が阻止される。また、
複数のカム部材50gが上述した如く回転自在な時に
は、外輪50b、即ちリール本体12、に対するカラー
部材50c、ひいてはピニオンギヤ16cを介したロー
タ16e(図1参照)、の自由な相対的な回転が許容さ
れる。そして上記最浅部に向かう方向へのピニオンギヤ
16cを介したロータ16e(図1参照)の回転は、ロ
ータ16e(図1参照)の釣糸繰り出し方向への回転で
ある。 【0072】ピニオンギヤ16cのカラー部材50cの
クラッチ外周表面50dと外輪50bの内周面であるカ
ム溝50fとの間の隙間には、複数のカム部材50gを
回転自在に保持した複数のカム部材保持孔50hを有す
るカム部材保持環状部材50iが介在されている。従っ
て、カム部材保持環状部材50iをリール本体12の前
端面から見て(即ち、図1の左方から見て)時計回り方
向に回動させることにより複数のカム部材50gの全て
が対応するカム凹所50eの最深部に配置されて回転自
在となり、外輪50b、即ちリール本体12、に対する
カラー部材50c、ひいてはピニオンギヤ16cを介し
たロータ16e(図1参照)、の自由な相対的な回転が
許容される逆転許容状態が逆転防止機構50に設定され
る。また、カム部材保持環状部材50iをリール本体1
2の前端面から見て(即ち、図1の左方から見て)反時
計回り方向に回動させることにより複数のカム部材50
gの全てが対応するカム凹所50eの最深部から最浅部
に向かい移動されて上述した如く挟持され、外輪50
b、即ちリール本体12、に対するカラー部材50c、
ひいてはピニオンギヤ16cを介したロータ16e(図
1参照)、の自由な相対的な回転が阻止される逆転防止
状態が逆転防止機構50に設定される。 【0073】逆転防止機構50をこのような逆転許容状
態と逆転防止状態との間で選択的に切り換える為の第3
参考例の逆転防止切換機構52は、図1乃至図5を参
照しながら前述したこの発明の第1の参考例における逆
転防止切換機構22と同様に、リール本体12の後端面
から突出した操作レバー20(図1参照:操作部)と操
作レバー20(図1参照:操作部)からリール本体12
の前端面まで延出し上記前端面において逆転防止機構5
0の近傍に突出した操作棒22aとを備えている。第3
参考例の逆転防止切換機構52が第1の参考例におけ
る逆転防止切換機構22と異なるのは、リール本体12
の前端面における操作棒22aの突出端部に、第1の
考例の逆転防止切換機構22の偏心突起22aに代わ
り、カム板52aが固定されていることである。 【0074】カム板52aには操作棒22aから偏心し
た位置に偏心カムピン52bが固定されている。逆転防
止切換機構52は、逆転防止機構50のカム部材保持環
状部材50iから突出されて偏心カムピン52bに細長
孔52cが連結された逆転防止機構操作レバー52dを
さらに備えている。 【0075】従って、逆転防止切換機構52は、操作レ
バー20(図1参照:操作部)を一方向または他方向に
回動させることによりカム板52a,偏心カムピン52
b,そして逆転防止機構操作レバー52dを介して図1
0に示す逆転防止機構50のカム部材保持環状部材50
iを一方向または他方向に回動させることが出来、ひい
ては逆転防止機構50に逆転防止状態または逆転許容状
態を設定することが出来る。 【0076】図10において実線で示されたカム板52
a,偏心カムピン52b,そして逆転防止機構操作レバ
ー52dの位置、即ち操作レバー20(図1参照:操作
部)の位置、は、逆転防止機構50の複数のカム部材5
0gの全てが対応するカム凹所50eの最深部において
回転自在となる回転許容位置に配置された逆転許容位置
であり、図10において2点鎖線で示されたカム板52
a,偏心カムピン52b,そして逆転防止機構操作レバ
ー52dの位置、即ち操作レバー20(図1参照:操作
部)の位置、は、逆転防止機構50の複数のカム部材5
0gの全てが対応するカム凹所50eにおいて最深部か
ら最浅部に向かい移動されて挟持される逆転防止位置に
配置された逆転防止位置である。 【0077】第3の参考例においても、逆転防止切換機
構52は、前述した第1の参考例の場合と同様に、操作
レバー20(図1参照:操作部)を逆転防止位置に付勢
する付勢手段を有しているが、第3の参考例における逆
転防止切換機構52の上記付勢手段は前述した第1の
考例の場合と同様に板ばねやねじりコイルばねにより構
成することが出来るし、板ばねに代わり圧縮コイルばね
を使用することが出来る。 【0078】また第3の参考例の逆転防止機構50を、
図8及び図9に示したこの発明の第2の参考例の逆転防
止機構30に代わりハンドル軸16aに適用して使用す
ることも出来る。そして、この場合には、第3の参考例
の逆転防止機構50のカム部材保持環状部材50iから
伸びた逆転防止切換機構52の一部である逆転防止機構
操作レバー52dを、第2の参考例の逆転防止切換機構
42の一部である操作レバー42aの押圧突起42bと
回動自在に連結し、上記操作レバー42aにより操作す
る。 【0079】[第4の参考例] 次はこの発明の第4の参考例に従った魚釣用リールの一
種である魚釣用両軸受型リールを図11の(A)及び
(B)を参照しながら説明する。なおここで図1の
(A)はこの発明の第4の参考例に従った魚釣用リール
の一種である魚釣用両軸受型リールの一方の側壁の縦断
面図であり、図11の(B)は図1の(A)のB−B線
に沿った概略的な水平断面図である。 【0080】魚釣用両軸受型リールは、1対の側壁の間
に図示しないスプールを回転自在に支持したリール本体
60を備えている。リール本体60の1対の側壁の一方
の内部にはリール本体60の1対の側壁の一方の外側面
から突出した回転ハンドル61から入力された回転力を
上記図示しないスプールまで伝達して上記図示しないス
プールに釣糸を巻き取らせる釣糸巻取駆動機構62が内
蔵されている。 【0081】上記図示しないスプールはリール本体60
の1対の側壁の一方に回転自在に支持されたスプール軸
64に同心的に固定されている。釣糸巻取駆動機構62
は、回転ハンドル61の基端部が固定されリール本体6
0の1対の側壁の一方に回転自在に支持されたハンドル
軸62aと、リール本体60の1対の側壁の一方におい
てハンドル軸62aとスプール軸64との間に介在され
た公知の回転力伝達機構及び公知のクラッチ機構62c
と、を備えている。回転力伝達機構は、例えばハンドル
軸62aに同心的に固定された入力歯車62b−1と、
スプール軸64に同心的に回転自在に支持されて入力歯
車62b−1に噛合しているピニオン62b−2との如
き例えば歯車列により構成されていて、クラッチ機構6
2cはリール本体60の外周面に設置されたクラッチ操
作レバー66により操作されてピニオン62b−2をス
プール軸64上で上記図示しないスプールに接触係合さ
れた回転力伝達位置と上記図示しないスプールから離間
されて上記図示しないスプールとの接触係合が解除され
た回転力非伝達位置との間で往復移動させる。 【0082】そしてクラッチ操作レバー66は、クラッ
チ操作レバー66とともにスプール軸64の周囲を所定
の範囲内で回動するクラッチ駆動板68とリール本体6
0の上記一方の側壁との間に掛け渡された例えばねじり
コイルばねの如き振り分けばね70により図11の
(A)に実線で示されたクラッチオフ位置または図11
の(B)に2点鎖線で示されたクラッチオン位置に選択
的に配置可能である。 【0083】クラッチ駆動板68には、リール本体60
の上記一方の側壁にスプール軸64と平行に固定された
1対の案内ピン72によりピニオン62b−2とともに
スプール軸64に沿い移動可能に支持されたクラッチ板
74が1対の案内ピン72に巻装された図示しない付勢
手段により押圧されている。 【0084】そしてクラッチ操作レバー66が図11の
(A)に実線で示されたクラッチオン位置に配置された
時、クラッチ駆動板68はクラッチ板74をピニオン6
2b−2とともに上記図示しないスプールから遠ざかる
方向(図11の(A)では紙面の上方)に上記図示しな
い付勢手段の付勢力に抗して押圧せず、ピニオン62b
と上記図示しないスプールとの接触係合を許容する。こ
の時には、ハンドル61からハンドル軸62aに入力さ
れた所定の回転方向(図11の(A)では反時計回り方
向)の回転力はハンドル軸62aの入力歯車62b−1
及びスプール軸64のピニオン62b−2を介して上記
図示しないスプールに伝達され、上記図示しないスプー
ルを釣糸巻き上げ方向に回転させる。 【0085】またクラッチ操作レバー66が図11の
(A)に2点鎖線で示されたクラッチオフ位置に配置さ
れた時、クラッチ駆動板68はクラッチ板74をピニオ
ン62b−2とともに上記図示しないスプールから遠ざ
かる方向(図11の(A)では紙面の上方)に上記図示
しない付勢手段の付勢力に抗して押圧し、ピニオン62
bと上記図示しないスプールとの接触係合を解除させ
る。この時には、ハンドル61からハンドル軸62aに
入力された所定の回転方向(図11の(A)では反時計
回り方向)の回転力はハンドル軸62aの入力歯車62
b−1及びスプール軸64のピニオン62b−2を介し
て上記図示しないスプールに伝達されず、上記図示しな
いスプールは自由に回転自在となり、釣糸繰り出し方向
に回転可能となる。 【0086】リール本体60の上述した一方の側壁の内
部にはさらに、釣糸繰り出し方向への釣糸巻取駆動機構
62の逆転を防止する逆転防止状態と釣糸巻取駆動機構
62の逆転を許容する逆転許容状態との間で選択的に切
り換わる逆転防止機構80と、リール本体60の上述し
た一方の側壁から突出した操作釦(操作部)82aの操
作により逆転防止機構80の逆転防止状態と逆転許容状
態との間の切り換えを行う逆転防止切換機構82と、が
内蔵されている。 【0087】この参考例において逆転防止機構80は、
ハンドル軸62aに同心的に固定された爪車80bと、
リール本体60の上述した一方の側壁の内表面で爪車8
0bの近傍に配置された係止爪80cと、を含んでい
る。係止爪80cは一端部を、図11の(A)に示す如
く、爪車80bに係合させた係合位置と爪車80bから
遠ざけ爪車80bとの係合を解除させた係合解除位置と
の間で回動自在であり、図示しない公知の付勢手段、例
えばねじりコイルばね、により図11の(A)に示す係
合位置に向かい付勢されている。 【0088】逆転防止切換機構82は、操作釦(操作
部)82aから係止爪80cの他端部まで延出した操作
棒82bを有していて、操作棒82bの突出端部には係
止爪80cの他端部の上縁に対向した傾斜面82dが形
成されている。操作釦(操作部)82aは、操作釦(操
作部)82aとリール本体60の上述した一方の側壁の
内表面との間に介在された例えば圧縮コイルばねの如き
付勢手段82eの付勢力により突出位置に向かい付勢さ
れており、リール本体60の上述した一方の側壁からの
操作釦(操作部)82aの飛び出しは、操作棒82bに
固定されたストッパ82fにより防止される。 【0089】上述した如く構成されている第4の参考例
では、クラッチ操作レバー66が図11の(A)に実線
で示されたクラッチオン位置に配置されている間に操作
釦(操作部)82aが押圧されない時には、係止爪80
cが図示しない公知の付勢手段により図11の(A)に
示す係合位置に向かい付勢されていて、逆転防止機構8
0は逆転防止状態に保持される。 【0090】また、クラッチ操作レバー66が図11の
(A)に実線で示されたクラッチオン位置に配置されて
いる間に操作釦(操作部)82aが押圧された時には、
逆転防止切換機構82の操作棒82bの突出端部の傾斜
面82dが係止爪80cの他端部の上縁を押圧して、係
止爪80cを上述した図示しない公知の付勢手段の付勢
力に抗して上記係合位置から上記係合解除位置へと回動
させる。そして逆転防止機構80は上述した図示しない
スプールの釣糸巻取方向とは逆の(即ち、釣糸繰り出し
方向への)逆転を含む自由な回転を許容する逆転許容状
態にされる。 【0091】この後、操作釦(操作部)82aに負荷し
ていた押圧力を解除すると操作釦(操作部)82aは付
勢手段82eの付勢力により図11の(B)に示す突出
位置に向かい自動的に復帰され、ひいては操作棒82b
の突出端部の傾斜面82dによる係止爪80cの他端部
の上縁の押圧が解除され、係止爪80cは上述した図示
しない公知の付勢手段の付勢力により上記係合解除位置
から上記係合位置へと自動的に復帰することが許容され
る。そして逆転防止機構80は上述した図示しないスプ
ールの釣糸巻取方向とは逆の(即ち、釣糸繰り出し方向
への)逆転を阻止される逆転防止状態にされる即ち、ク
ラッチ操作レバー66が図11の(A)に実線で示され
たクラッチオン位置に配置されている間には、操作釦
(操作部)82aが操作されない(この参考例では押圧
されない)間は逆転防止機構80が逆転防止状態に保持
され、操作釦(操作部)82aが操作された(この参考
では押圧された)時のみ逆転防止機構80が逆転防止
状態から逆転許容状態に切り換えられる。 【0092】クラッチ操作レバー66が図11の(A)
に実線で示されたクラッチオン位置に配置されている間
における逆転防止切換機構82のこのような機能を、自
動逆転防止動作機能という。 【0093】逆に、操作釦(操作部)82aが操作され
ない(この参考例では押圧されない)間に、クラッチ操
作レバー66を図11の(A)に2点鎖線で示されたク
ラッチオン位置に移動させると、逆転防止機構80が逆
転防止状態に保持されたままで公知のクラッチ機構62
cにより上述した図示しないスプールの釣糸巻き取り方
向とは逆の釣糸繰り出し方向へ逆転を含む自由な回転が
許容される逆転許容状態が設定される。 【0094】また、操作釦(操作部)82aが操作され
ない(この参考例では押圧されない)間に、クラッチ操
作レバー66を図11の(A)に実線で示されたクラッ
チオフ位置に移動させると、選択的逆転防止機構80が
逆転防止状態に保持されたままで公知のクラッチ機構6
2cにより上述した図示しないスプールの釣糸巻き取り
方向とは逆の釣糸繰り出し方向へ逆転を含む自由な回転
が阻止される逆転防止状態が設定される。 【0095】即ち、公知のクラッチ機構62cが、選択
的逆転防止機構80が逆転防止状態に保持されたままで
上述した図示しないスプールの逆転許容状態と逆転防止
状態との手動による選択的な設定を行う手動選択手段と
して機能する。 【0096】[実施の形態] 次はこの発明の実施の形態に従った魚釣用リールの一
種である魚釣用スピニグリールを図12乃至図15を参
照しながら説明する。 【0097】なおここで、図12はこの発明の実施の
形態に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニン
グリールの要部である逆転防止切換機構の操作レバーを
自動逆転防止動作機能が設定されている状態で図2と同
様の断面において示す横断面図であり、図13はこの発
明の実施の形態に従った魚釣用リールの一種である魚
釣用スピニングリールの要部である逆転防止切換機構の
一部,逆転防止機構,そして手動選択手段を自動逆転防
止動作機能が設定されている状態で図3と同様の断面に
おいて示す横断面図である。 【0098】また、図14はこの発明の実施の形態に
従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリー
ルの要部である逆転防止切換機構の操作レバーを自動逆
転防止動作機能を設定する状態と手動逆転防止動作機能
を設定する状態との境界で図2と同様の断面において示
す横断面図であり、図15はこの発明の実施の形態に
従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリー
ルの要部である逆転防止切換機構の一部,逆転防止機
構,そして手動選択手段を手動逆転防止動作機能が設定
されている状態で図3と同様の断面において示す横断面
図である。 【0099】図12乃至図15に要部が示されているこ
の発明の実施の形態に従った魚釣用リールの一種であ
る魚釣用スピニングリールの構成の大部分は図1乃至図
5に示されているこの発明の第1の参考例に従った魚釣
用リールの一種である魚釣用スピニングリールの構成の
大部分と同じである。よって、この発明の実施の形態
に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニングリ
ールの構成部材において図1乃至図5に示されているこ
の発明の第1の参考例に従った魚釣用リールの一種であ
る魚釣用スピニングリールの構成部材と同じ構成部材に
は、図1乃至図5に示されているこの発明の第1の参考
に従った魚釣用リールの一種である魚釣用スピニング
リールの構成部材を指摘してる参照符号と同じ参照符号
を付して詳細な説明は省略する。 【0100】そして図12乃至図15に要部が示されて
いるこの発明の実施の形態に従った魚釣用リールの一
種である魚釣用スピニングリールの構成が図1乃至図5
に示されているこの発明の第1の参考例に従った魚釣用
リールの一種である魚釣用スピニングリールの構成と異
なっているのは、逆転防止切換機構の構成の一部と逆転
防止切換機構の構成の一部と組み合わされて使用される
手動選択手段の存在とである。 【0101】実施の形態に従った魚釣用リールの一種
である魚釣用スピニングリールの逆転防止切換機構22
では、図13に示す如く、リール本体12の前端面から
突出した操作棒22aの前端面に形成されている偏心突
起22bの横断面形状が長さの異なる2辺を有した略扇
形状をしており、長い方の辺22b−1を係合位置の係
止爪18bの他端部に接触させている。 【0102】リール本体12の前端面から突出した操作
棒22aの前端面にはさらに、図13に示す如く、係合
位置の係止爪18bの他端部から遠ざかる方向に回動距
離制御突起22dが突出している。 【0103】実施の形態に従った魚釣用リールの一種
である魚釣用スピニングリールは、図13に示す如く、
リール本体12において逆転防止切換機構22に隣接し
て配置され、逆転防止切換機構22の回動距離制御突起
22dと組み合わされて使用される手動選択手段90を
有している。 【0104】手動選択手段90は、リール本体12の前
端面から後端面まで逆転防止切換機構22の操作棒22
aに対して平行に延出した図示しない操作棒を有してい
る。手動選択手段90の上記図示しない操作棒において
リール本体12の後端面から後方に突出した後端部に操
作レバー90aが固定されており、リール本体12の前
端面から前方に突出した前端部には回動距離制御カム9
0bが固定されている。 【0105】回動距離制御カム90bは外周面から突出
した回動規制突起90cを有しており、回動距離制御カ
ム90bとリール本体12の前端面との間には振り分け
ばね90dが介在されている。振り分けばね90dは回
動距離制御カム90bを、回動規制突起90cが図13
に示す如く逆転防止切換機構22の偏心突起22bに向
かうよう略水平に配置させた自動逆転防止動作位置また
は図13に示す自動逆転防止動作位置から反時計回り方
向に略90度回転された手動選択切り換え動作位置に振
り分ける。 【0106】リール本体12の前端面には、図13に示
す自動逆転防止動作位置の回動距離制御カム90bの回
動規制突起90cの下縁に当接した第1の停止部材92
と、第1の停止部材92から略回動距離制御カム90b
の外周面に沿い図13に示す自動逆転防止動作位置から
手動選択切り換え動作位置に向かう反時計回り方向とは
反対の時計回り方向に略90度離れた第2の停止部材9
4と、が固定されている。 【0107】実施の形態に従った魚釣用リールの一種
である魚釣用スピニングリールではさらに、図12に示
す如く、逆転防止切換機構22の操作棒22aの外周面
においてリール本体12の後端壁の内表面の近傍に略V
字形状の板ばね24の他端部を受ける為に形成されてい
る係合凹所22eの横断面形状が円形状から略3角形状
のばね受け22fを残した形状にされている。 【0108】そして、図12に実線で示す如く板ばね2
4の他端部が逆転防止切換機構22の操作棒22aの外
周面の係合凹所22e中でばね受け22fの左辺に当接
している間には、図13に示す如く逆転防止切換機構2
2の偏心突起22bは長い方の辺22b−1を係合位置
の係止爪18bの他端部に接触させている。 【0109】この時の逆転防止切換機構22の操作レバ
ー20の回動位置が図12に実線で示されており、この
回動位置は操作レバー20の係止爪操作解除位置であ
る。手動選択手段90の回動距離制御カム90bが図1
3に示す自動逆転防止動作位置に振り分けばね90dに
より振り分けられている間に、逆転防止切換機構22の
操作レバー20が押圧されて操作レバー20がリール本
体12の前端面から見て反時計回り方向に図12に実線
で示す係止爪操作解除位置から回動されると、操作レバ
ー20は操作棒22aの前端面の偏心突起22bの回動
距離制御突起22dが図13に示す如く自動逆転防止動
作位置に振り分けられている回動距離制御カム90bの
回動規制突起90cに衝突する図12に2点鎖線で示す
位置まで所定角度回動することが出来る。 【0110】この時には、操作棒22aの係合凹所22
e中のばね受け22fの頂点が板ばね24の他端部を押
圧し、板ばね24が操作棒22aの係合凹所22eのば
ね受け22fに負荷する付勢力を高める。 【0111】この時、操作棒22aの前端面の偏心突起
22bは長い方の辺22b−1により係止爪18bの他
端部を押圧する。この結果、係止爪18bは図示しない
公知の付勢手段の付勢力Fに抗して図13に実線で示す
係合位置から反時計回り方向に回動し、図13に2点鎖
線で示す如く一端部を爪車18aから離間させて爪車1
8aとの係合を解除する係合解除位置に配置される。 【0112】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは、図1に示す釣糸巻取駆動機構16の
ピニオンギヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16
cにロータ支持部16dを介して取り付けられているロ
ータ16eの釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を許容
する逆転許容状態になる。 【0113】なおこの時の図12に2点鎖線で示す操作
レバー(操作部)20の回動位置は、操作レバー(操作
部)20の係止爪操作位置である。そして操作レバー
(操作部)20の図12に実線で示された係止爪操作解
除位置と図12に2点鎖線で示された係止爪操作位置と
の間を越える回動は、リール本体12の後端壁の外表面
に形成された図示しない回動規制突起または段部とリー
ル本体12の前端面における手動選択手段90の回動距
離制御カム90bの為の第1の停止部材92により阻止
されている。 【0114】操作レバー(操作部)20に対する上述し
た押圧力の適用を解放すると操作レバー(操作部)20
は、操作棒22aの係合凹所22eのばね受け22fに
対して負荷されている板ばね24からの付勢力により、
リール本体12の前端面から見て時計回り方向に図12
に2点鎖線で示す係止爪操作位置から図12に実線で示
す係止爪操作解除位置まで所定角度自動的に回動復帰さ
れる。 【0115】この時、操作棒22aの前端面の偏心突起
22bは、長い方の辺22b−1により係止爪18bの
他端部を押圧している係合操作位置から図13に示す如
く長い方の辺22b−1による係止爪18bの他端部の
押圧を解除する係合操作解除位置まで所定角度回動復帰
される。この結果、係止爪18bは図示しない付勢手段
の付勢力Fにより図13に2点鎖線で示す係合解除位置
から図13に実線で示す係合位置まで自動的に回動復帰
することを許容され、一端部を爪車18aに再度係合さ
せる。 【0116】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは図1に示す釣糸巻取駆動機構16のピ
ニオンギヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16c
にロータ支持部16dを介して取り付けられているロー
タ16eの釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を防止す
る逆転防止状態になる。 【0117】以上、図12及び図13を参照しながら詳
述したことから明らかなように、逆転防止切換機構22
は、手動選択手段90の回動距離制御カム90bが図1
3に示す自動逆転防止動作位置に振り分けばね90dに
より振り分けられている時に、操作レバー(操作部)2
0が操作されない間は逆転防止機構18を逆転防止状態
に保持し、操作レバー(操作部)20が操作された時の
み逆転防止機構18を逆転防止状態から逆転許容状態に
切り換える自動逆転防止動作機能を発揮する。 【0118】このように逆転防止切換機構22が自動逆
転防止動作機能を発揮している間に、逆転防止切換機構
22の操作レバー(操作部)20の操作とは無関係に、
手動選択手段90の回動距離制御カム90bを図13に
示す自動逆転防止動作位置から反時計回り方向に略90
度回転された図15に示す手動選択切り換え動作位置に
振り分けばね90dにより振り分けると、回動距離制御
カム90bの回動規制突起90cは図15に示す如く上
方に向けられる。 【0119】この間に転防止切換機構22の操作レバー
20が押圧されて操作レバー20がリール本体12の前
端面から見て反時計回り方向に図14に実線で示す係止
爪操作解除位置から回動されると、操作レバー20は操
作棒22aの前端面の偏心突起22bの回動距離制御突
起22dを図15に示す如く手動選択切り換え動作位置
に振り分けられている回動距離制御カム90bの回動規
制突起90cに衝突させることなく図14に2点鎖線で
示す位置まで所定角度回動することが出来る。 【0120】なおこの回動の間に操作棒22aの係合凹
所22eのばね受け22fの左辺が右辺よりも板ばね2
4の他端部に近い間は板ばね24の他端部の付勢力は操
作レバー20を図14に実線で示す係止爪操作解除位置
に向かい付勢しているが、ばね受け22fの左辺よりも
右辺が板ばね24の他端部に接近するようになると、板
ばね24の他端部の付勢力は操作レバー20を図14に
実線で示す係止爪操作解除位置から図14に2点鎖線で
示す位置に向かい付勢するようになる。 【0121】操作レバー20が図14に2点鎖線で示す
位置に配置されると操作棒22aの係合凹所22e中の
ばね受け22fの右辺に板ばね24の他端部が着座す
る。この時、操作棒22aの前端面の偏心突起22bは
短い方の辺22b−2により係止爪18bの他端部を押
圧する。この結果、係止爪18bは図示しない公知の付
勢手段の付勢力Fに抗して図15に実線で示す係合位置
から反時計回り方向に回動し、図15に2点鎖線で示す
如く一端部を爪車18aから離間させて爪車18aとの
係合を解除する係合解除位置に配置される。 【0122】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは、図1に示す釣糸巻取駆動機構16の
ピニオンギヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16
cにロータ支持部16dを介して取り付けられているロ
ータ16eの釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を許容
する逆転許容状態になる。 【0123】なおこの時の図14に2点鎖線で示す操作
レバー(操作部)20の回動位置は、操作レバー(操作
部)20の手動選択係止爪操作位置である。そして操作
レバー(操作部)20の図14に実線で示された係止爪
操作解除位置と図14に2点鎖線で示された手動選択係
止爪操作位置との間を越える回動は、リール本体12の
後端壁の外表面に形成された図示しない回動規制突起ま
たは段部により阻止されている。 【0124】操作レバー(操作部)20に対する上述し
た押圧力の適用を解放しても操作レバー(操作部)20
は、操作棒22aの係合凹所22eのばね受け22fの
右辺に対して着座されている板ばね24からの付勢力に
より、図14に2点鎖線で示す手動選択係止爪操作位置
に止まり、ひいては操作棒22aの偏心突起22bの短
い方の辺22b−2による係止爪18bの他端部の押圧
が継続されて係止爪18bは図示しない公知の付勢手段
の付勢力Fに抗して図15に2点鎖線で示す係合解除位
置に止まる。そして、図1に示す釣糸巻取駆動機構16
のピニオンギヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ1
6cにロータ支持部16dを介して取り付けられている
ロータ16eの釣糸繰り出し方向への自由な逆転の許容
が継続される。 【0125】このような図14に2点鎖線で示された手
動選択係止爪操作位置から図14に実線で示された係止
爪操作解除位置への操作レバー(操作部)20の復帰
は、手動操作により操作レバー(操作部)20を図14
に2点鎖線で示された手動選択係止爪操作位置から図1
4に実線で示された係止爪操作解除位置へと向かい回動
させなければならない。 【0126】なおこの回動の間に操作棒22aの係合凹
所22eのばね受け22fの右辺が左辺よりも板ばね2
4の他端部に近い間は板ばね24の他端部の付勢力は操
作レバー20を図14に2点鎖線で示す手動選択係止爪
操作位置に向かい付勢しているが、ばね受け22fの右
辺よりも左辺が板ばね24の他端部に接近するようにな
ると、板ばね24の他端部の付勢力は操作レバー20を
図14に2点鎖線で示す手動選択係止爪操作位置から図
14に実線で示す係止爪操作解除位置に向かい付勢する
ようになる。 【0127】操作レバー20が図14に実線で示す係止
爪操作解除位置に復帰すると、操作棒22aの前端面の
偏心突起22bは、短い方の辺22b−1により係止爪
18bの他端部を押圧している係合操作位置から図15
に示す如く短い方の辺22b−1による係止爪18bの
他端部の押圧を解除する係合操作解除位置まで所定角度
回動復帰される。この結果、係止爪18bは図示しない
付勢手段の付勢力Fにより図15に2点鎖線で示す係合
解除位置から図15に実線で示す係合位置まで自動的に
回動復帰することを許容され、一端部を爪車18aに再
度係合させる。 【0128】この結果、逆転防止機構18の爪車18a
と係止爪18bは図1に示す釣糸巻取駆動機構16のピ
ニオンギヤ16cの逆転、ひいてはピニオンギヤ16c
にロータ支持部16dを介して取り付けられているロー
タ16eの釣糸繰り出し方向への自由な逆転、を防止す
る逆転防止状態になる。 【0129】以上、図14及び図15を参照しながら詳
述したことから明らかなように、手動選択手段90の回
動距離制御カム90bが図15に示す手動選択切り換え
動作位置に振り分けばね90dにより振り分けられてい
る時に、逆転防止機構18を逆転防止状態と逆転許容状
態との間で切り換えるには、逆転防止切換機構22の操
作レバー(操作部)20を手動により図14に2点鎖線
で示す手動選択係止爪操作位置または図14に実線で示
す係止爪操作解除位置に切り換えなければならず、逆転
防止切換機構22は手動選択切り換え動作機能を発揮す
る。 【0130】なお上述した種々の参考例その変形例や
一実施の形態において、逆転防止機構18,40,5
0,80は釣糸巻取駆動機構16,62の中のロータ1
6eの為のピニオンギヤ16cやハンドル軸16aや6
2aの逆転を選択的に防止するよう構成されていたが、
釣糸巻取駆動機構16,62の中の他の部材の逆転を選
択的に防止するよう構成することも出来る。 【0131】 【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
この発明に従った魚釣用スピニングリールによれば、逆
転防止切換機構の操作部により逆転防止機構が逆転防止
状態から逆転許容状態へと切り換えられた後に逆転防止
切換機構の操作部により逆転防止機構を逆転許容状態か
ら逆転防止状態へと復帰させるのが忘れられてしまった
場合や、逆転防止切換機構の操作部に釣糸が絡まったり
何物かが上記操作部に当接して上記魚釣用リールの操作
者の無意識の中に逆転防止機構が逆転防止状態から逆転
許容状態へと切り換えられてしまった場合でも、逆転防
止機構の逆転許容状態が自動的に逆転防止状態に切り替
えられ、この結果として、魚が釣針にかかり魚により釣
糸が強く引かれた時にスプールが高速で回転されること
がなく釣糸が過度に繰り出されてもつれを生じさせたり
釣糸巻取駆動機構のハンドルを高速で逆転させて上記魚
釣用リールの操作者の指に怪我を生じさせてしまうこと
がなく、また釣り場での移動時に釣針や仕掛けや釣糸が
岩や植物や他人に絡まった時に釣糸が過度に繰り出され
てもつれを生じることがなく、釣糸が自然に繰り出され
て岩や植物や他人に対する釣針や仕掛けや釣糸のもつれ
の可能性を高めることがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の第1の参考例に従った魚釣用リール
の一種である魚釣用スピニングリールを一部を切り欠い
て示す側面図である。 【図2】図1の逆転防止切換機構の操作レバー(操作
部)を図1のII−II線に沿った横断面で示す横断面図で
ある。 【図3】図1の逆転防止切換機構の一部及び逆転防止機
構を図1のIII −III 線に沿った横断面図で示す横断面
図である。 【図4】図1の逆転防止切換機構の操作レバー(操作
部)が操作された時の操作レバー(操作部)の状態を図
2と同じ横断面で示す横断面図である。 【図5】図1の逆転防止切換機構の操作レバー(操作
部)が操作された時の図1の逆転防止切換機構の一部及
び逆転防止機構の状態を図3と同じ横断面で示す横断面
図である。 【図6】図1乃至図5を参照しながら前述したこの発明
の第1の参考例に従った魚釣用リールの一種である魚釣
用スピニングリールの第1の変形例の要部を拡大して示
す縦断面図である。 【図7】図6のVII−VII線に沿った概略的な横断面図で
ある。 【図8】この発明の第2の参考例に従った魚釣用リール
の一種である魚釣用スピニングリールの要部を逆転防止
機構が逆転防止状態に設定されている状態で拡大して示
す縦断面図である。 【図9】図8の魚釣用スピニングリールの要部を逆転防
止機構が逆転許容状態に設定されている状態で拡大して
示す縦断面図である。 【図10】この発明の第3の参考例に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールの要部である逆
転防止機構及び逆転防止切換機構の概略的な横断面図で
ある。 【図11】(A)はこの発明の第4の参考例に従った魚
釣用リールの一種である魚釣用両軸受型リールの一方の
側壁の縦断面図であり、(B)は(A)のB−B線に沿
った概略的な水平断面図である。 【図12】この発明の実施の形態に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールの要部である逆
転防止切換機構の操作レバーを自動逆転防止動作機能が
設定されている状態で図2と同様の断面において示す横
断面図である。 【図13】この発明の実施の形態に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールの要部である逆
転防止切換機構の一部,逆転防止機構,そして手動選択
手段を自動逆転防止動作機能が設定されている状態で図
3と同様の断面において示す横断面図である。 【図14】この発明の実施の形態に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールの要部である逆
転防止切換機構の操作レバーを自動逆転防止動作機能を
設定する状態と手動逆転防止動作機能を設定する状態と
の境界で図2と同様の断面において示す横断面図であ
る。 【図15】この発明の実施の形態に従った魚釣用リー
ルの一種である魚釣用スピニングリールの要部である逆
転防止切換機構の一部,逆転防止機構,そして手動選択
手段を手動逆転防止動作機能が設定されている状態で図
3と同様の断面において示す横断面図である。 【符号の説明】 10 スプール 12 リール本体 16 釣糸巻取駆動機構 18 逆転防止機構 20 操作レバー(操作部) 22 逆転防止切換機構 40 逆転防止機構 42 逆転防止切換機構 42a 操作レバー(操作部) 50 逆転防止機構 52 逆転防止切換機構 60 リール本体 62 釣糸巻取駆動機構 62c クラッチ機構(手動選択手段) 66 手動選択手段 80 逆転防止機構 82 逆転防止切換機構 82a 操作釦(操作部) 90 手動選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 89/01 A01K 89/015

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 リール本体と;リール本体に回転自在に
    設けられたハンドル操作で駆動力が入力されて前後方向
    に往復移動するスプールにロータのベール支持腕に設け
    られているラインローラを介して釣糸を巻き取らせる釣
    糸巻取駆動機構と;リール本体に設けられ、釣糸繰り出
    し方向への釣糸巻取駆動機構のロータの逆転を防止する
    逆転防止状態と釣糸巻取駆動機構のロータの逆転を許容
    する逆転許容状態との間で選択的に切り換わる逆転防止
    機構と;リール本体に設けられ、操作部を有しており、
    操作部の操作により逆転防止機構の逆転防止状態と逆転
    許容状態との間の切り換えを行う逆転防止切換機構と;
    を備えており、 上記操作部はリール本体の後端面から突出しており、逆転防止切換機構の操作部が操作されない間には逆転防
    止機構の逆転防止状態を保持して逆転防止切換機構の操
    作部が操作された時のみ逆転防止機構を逆転防止状態か
    ら逆転許容状態に切り換えるとともに上記操作が行なわ
    れなくなった後には逆転防止機構を逆転許容状態から逆
    転防止状態に自動的に復帰させる 自動逆転防止動作機能
    と、逆転防止切換機構の操作部の操作による逆転防止機
    構の逆転防止状態と逆転許容状態との間の切り換えを行
    なうことが出来る手動選択切り換え動作機能と、選択
    的に発揮する手動選択手段をさらに備えた、 ことを特徴としている魚釣用スピニングリール。
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