JP3438985B2 - 自走式水平立向溶接装置 - Google Patents

自走式水平立向溶接装置

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JP3438985B2
JP3438985B2 JP07454695A JP7454695A JP3438985B2 JP 3438985 B2 JP3438985 B2 JP 3438985B2 JP 07454695 A JP07454695 A JP 07454695A JP 7454695 A JP7454695 A JP 7454695A JP 3438985 B2 JP3438985 B2 JP 3438985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、造船、橋梁等の構造部
材の溶接に好適な自走式水平立向溶接装置に関する。 【0002】 【従来の技術】造船、橋梁等の構造部材の溶接におい
て、下板にクロスする2種の立板を取付けた構造部材、
例えば図13正面図に示すように、縦補剛材2を取付
けた外板1に横隔壁材3をかぶせた構造部材の接合部
に、水平すみ肉溶接4を施す自走式溶接装置としては、
図14上面図、図15側面図に示すように、自走台
車6のほ中央部のホルダ7溶接トーチ8を保持さ
せ、台車側部の倣いローラ9で横隔壁材3に沿って走行
させて水平すみ肉溶接4を行うものがあり、なお台車前
部が縦補剛材2に衝突した時点で内蔵したリミットが働
き、自動的に溶接を停止する機能まで有するものがあ
る。しかしながらこのような装置では、水平すみ肉溶接
4のみで立向すみ肉溶接5はできず、それも溶接トーチ
8が固定のためスタート及びエンドの両端で距離aだけ
残しが生じ、こは後から人が手溶接しなければなら
ず、能率化、省力化を期すことができない。また他に教
示式の汎用ロボットがあるが、形状寸法が大きい反面
固定式で動作範囲が小さい上に教示作業がめんどうか
つ時間がかかり、そのままでこの種構造部材の組立現
場には実用され難いものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、水平すみ肉溶接が両端
とも残すことなく、かつ立向すみ肉溶接が完全に自動化
でき、手溶接が不要となり省力化、能率向上が得られ
る自走式水平立向溶接装置を提供することを目的とす
る。 【0004】 【課題を解決するための手段】そのために本発明の自走
式水平立向溶接装置は、水平立向溶接装置を構成する自
走台車と、同自走台車の前後に設けたフックに係合して
同フックを案内する溝を有するとともに上記自走台車の
車輪を案内する車輪溝を有し上記自走台車の底面に沿っ
スライド可能に取付けられたレールと、上記自走台車
上面おいて上下方向の軸線の周りに水平面に沿っ
て回転駆動される水平回転軸と、同水平回転軸によって
支持され水平方向の軸線の周りに上下に振り駆動される
上下振り軸と、同上下振り軸によって上下に振り駆動さ
れかつ当該上下振り軸に対して進退駆動されるトーチ前
後軸と、同トーチ前後軸によって支持され当該トーチ前
後軸と共に進退駆動される溶接トーチと、を備えている
ことを特徴とする。 【0005】 【作用】本発明自走式水平立向溶接装置においては、
まず自走台車を所定区画に運びレールを一方の立板と平
行にセットしスタートボタンを押す。なおこの時各軸は
原点の位置にあり水平すみ肉の向かって右コーナ部から
スタートしている。次いで自走台車が停止状態で水平回
転軸を回転しながらトーチ前後軸を後方に引いて直線補
溶接を行う。溶接トーチが走行台車と直角になると、
各軸が停止保持したまま自走台車が走行しその直線部
水平すみ肉溶接を行う。前方の他方の立板を検出する
自走台車は停止し、水平回転軸を回転しながらトー
チ前後軸を伸ばし、左コーナ部の水平すみ肉溶接を行
う。これよりトーチ先端を上下振り軸で上昇させなが
ら、トーチ前後軸で初め後方に引き、後に伸張しながら
立向すみ肉溶接を実施することができる。 【0006】 【実施例】本発明自走式水平立向溶接装置の実施例を
図面について説明する。図1〜図3において、図1は正
面図、図2は上面図、図3は側面図である。上図におい
て自走台車11はモータ12直結の駆動輪13と従動
輪14各2輪計4輪を有し、前後に設けたフック1
5に嵌合し車輪溝を有するレール16をスライド可能に
取付ける。自走台車11の上面に平ギヤ17と軸18
を設け、その上に平ギヤ17とかみ合うようにモータ1
9の直結出力平ギヤ20を持つ水平回転軸21を軸18
に搭載し、この他端上方に取り付けたモータ22の出
軸に直結されて駆動される上下振り軸23を設け、更
にその出力軸にモータ24に直結するねじ軸25にかみ
合うスクリューを持つトーチ前後軸26を設け、その出
力軸にホルダ27で溶接トーチ28を取付ける。なお、
自走台車11の向かって前部端面には縦補剛材2検出
する超音波式等のセンサ29を備えつける。 【0007】このような装置において、以下の作動で自
動シーケンスで水平すみ肉溶接4から立向すみ肉溶接5
ができる。 (1)図2のマル1のように、自走台車11を所定区画
に運びレール16を横隔壁材3と平行にセットし、溶接
トーチ28をα=−45°水平回転軸21で回し
ーチ前後軸26を伸ばしてスタート位置Sに合わせ、ス
タートボタンを押すことによって、以下の通り自動シー
ケンスで溶接できる。 (2)図2のマル2のように、自走台車11は停止状態
で、水平回転軸21で回転しながらトーチ前後軸26を
後方に引くことにより直線的に溶接トーチ28を動かし
て水平すみ肉溶接4が行われる。 (3)図2のマル3のように、溶接トーチ28が自走台
車11と直角(α=0°)になると、先の各軸が停止保
持したまま自走台車11のみを走行し、継続してその水
平すみ肉溶接4の直線部の溶接が行われる。 (4)図2のマル4のように、センサ29が前方の縦補
剛材2を検出すると、自走台車11は自動停止し、続い
水平回転軸21を回転しながらトーチ前後軸26を
伸ばし、α=+45°のコーナ部までの水平すみ肉溶接
がなされる。 (5)図3のマル5のように、これより溶接トーチ28
先端を上下振り軸23で上昇させながら、トーチ前後
軸26で初め後方に引き、後に伸張しながら立向すみ肉
溶接5を実施し、あらかじめ数値入力した高さだけ進ん
だ所で自動停止する。 (6)このようにして1区画内を終ると、人で次の区
画内の位置に運びスタートボタンを押せば上述の(1)
〜(5)の動作で自動溶接される 【0008】次に図4〜図6について参考例を説明する
と、図4は正面図、図5は上面図、図6は側面図であ
る。上図において、自走台車11はモータ12直結の
駆動輪13と従動輪14との各2輪計4輪を有し、片
持ちでL型アーム30を自走台車11の後方に立て掛
け、立板の横隔壁材3に向かって水平倣いローラ31を
2個取付ける。自走台車11の上面に平ギヤ17と軸1
8を設け、その上に平ギヤ17とかみ合うように、モー
タ19の直結出力平ギヤ20を持つ水平回転軸21を軸
18に搭載し、この他端上方に取付けたモータ24に
直結するねじ軸25にかみ合うスクリューを持つトーチ
前後軸26を設け、更にその駆動部に取付けたモータ2
2の出力軸に直結して駆動される上下振り軸23を設
け、その出力軸にホルダ27で溶接トーチ28を取付け
る。なお自走台車11の向かって部端面には縦補剛材
検出する超音波式センサ等のセンサ29を備えつけ
る。 【0009】このような装置において、以下の作動で自
動シーケンスで水平すみ肉溶接4から立向すみ肉溶接5
ができる。 (1)図5のマル1のように、自走台車11を所定区画
に運び横隔壁材3に水平倣いローラ31をタッチさせて
セットし、前実施例と同様に溶接トーチ28をα=−
45°水平回転軸21で回しトーチ前後軸26を伸ば
してスタート位置Sに合わせ、スタートボタンを押すこ
とによって、以下の通り自動シーケンスで溶接すること
できる。 (2)図5のマル2のように、自走台車11は停止状態
で、水平回転軸21で回転しながらトーチ前後軸26を
後方に引くことにより直線的に溶接トーチ28を動か
して水平すみ肉溶接4が行われる。 (3)図5のマル3のように、溶接トーチ28が自走台
車11と直角(α=0°)になると、先の各軸が停止保
持したま自走台車11が、水平倣いローラ31が横隔
壁材3にコンタクトしながら案内されて平行に走行し、
継続してその水平すみ肉溶接4の直線部の溶接が行われ
る。 (4)図5のマル4のように、センサ29が前方の縦補
剛材2を検出すると、自走台車11は自動停止し、続い
て、水平回転軸21を回転しながらトーチ前後軸26を
伸ばし、α=+45°のコーナ部までの水平すみ肉溶接
がなされる。 (5)図6のマル5のように、これより溶接トーチ28
先端を上下振り軸23で上昇させながら、トーチ前後
軸26で初め後方に引き、後に伸張しながら立向すみ肉
溶接5を実施し、あらかじめ数値入力した高さだけ進ん
だ所で自動停止する。この時、溶接トーチ28先端の
上昇は本装置の片持ちL型アーム30のくりぬきによ
って水平倣いローラ31が干渉することなく可能とな
っている。図14,15の従来装置では溶接トーチ
8が倣いローラ9に引っ掛かり、このような動作はでき
ない。 (6)このようにして1区画内の溶接が終わると、人で
次の区画内の位置に運びスタートボタンを押せば上述の
(1)〜(5)の動作で自動溶接される。なお、この
例では、自走台車11に向かってL型アーム30を取
付けた方の立向すみ肉溶接5を行うには、反対側にL型
アーム30を付け替えなければならない 【0010】更に、図7〜図9について別の参考例を説
明すると、図7は正面図、図8は上面図、図9は側面図
である。上図において、片持ちでコの字型アーム30′
を自走台車11の後方に2組立て掛け、それぞれに立板
の横隔壁材3に向かって水平倣いローラ31を取付け
る。その結果、前実施例と同様の作動ができ、最終過程
のマル5の立向すみ肉溶接5の時も、溶接トーチ28の
先端の上昇がコの字型アーム30′のふところによって
水平倣いローラ31を含めて干渉することがなく溶接が
可能である。同様に反対側の立向すみ肉溶接5も可能で
ある。 【0011】更にまた図10〜図12について別の参考
例を説明すると、図10は正面図、図11は上面図、図
12は側面図である。上図において、自走台車11の前
後上面にエアシリンダ等の伸縮アーム30″を2組取付
け、それぞれに立板の横隔壁材3に向かって水平倣いロ
ーラ31を取付ける。その結果、前実施例と同様の作動
ができ、最終過程のマル5の立向すみ肉5の時には、伸
縮アーム30″を引っ込めて、溶接トーチ28の先端の
上昇が、阻害されないで可能となる。伸縮アーム30″
を2組設けてあり、反対側の立向すみ肉溶接5も可能で
ある。 【0012】本発明の装置によれば、水平すみ肉溶接4
が両端とも残すことなく、かつ立向すみ肉溶接5が完全
に自動化でき、従来の如き手溶接が不要となり、省力化
と能率向上が得られる。また溶接の連続により、従来欠
陥を生じやすい継目がなくなり品質が著しく向上する。
更にこれらの操作運転において、スタート位置決め後の
教示は不要であり誰でも使え、効果を発揮できる。 【0013】要するに本発明の自走式水平立向溶接装置
によれば、水平立向溶接装置を構成する自走台車と、同
自走台車の前後に設けたフックに係合して同フックを案
内する溝を有するとともに上記自走台車の車輪を案内す
車輪溝を有し上記自走台車の底面に沿ってスライド可
能に取付けられたレールと、上記自走台車上面
いて上下方向の軸線の周りに水平面に沿って回転駆動さ
れる水平回転軸と、同水平回転軸によって支持され水平
方向の軸線の周りに上下に振り駆動される上下振り軸
と、同上下振り軸によって上下に振り駆動され、かつ当
該上下振り軸に対して進退駆動されるトーチ前後軸と、
同トーチ前後軸によって支持され当該トーチ前後軸と共
に進退駆動される溶接トーチと、を備えていることによ
り、水平すみ肉溶接が両端とも残すことなく、かつ立向
すみ肉溶接が完全に自動化でき、手溶接が不要となり、
省力化、能率向上が得られる自走式水平立向溶接装置を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明自走式水平立向溶接装置の実施例の正
面図である。 【図2】同上の上面図である。 【図3】同上の側面図である。 【図4】参考例を示す正面図である。 【図5】同上の上面図である。 【図6】同上の側面図である。 【図7】別の参考例を示す正面図である。 【図8】同上の上面図である。 【図9】同上の側面図である。 【図10】更に別の参考例を示す正面図である。 【図11】同上の上面図である。 【図12】同上の側面図である。 【図13】下板にクロスする2種の立板を取付けた構造
部材の説明図である。 【図14】従来装置の上面図である。 【図15】同上の側面図である。 【符号の説明】 1 外板 2 縦補剛材 3 横隔壁材 4 水平すみ肉溶接 5 立向すみ肉溶接 11 自走台車 15 フック 16 レール 21 水平回転軸 23 上下振り軸 26 トーチ前後軸 27 ホルダ 28 溶接トーチ 29 センサ 30 L型アーム 30′ コの字型アーム 30″ 伸縮アーム 31 水平倣いローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−78751(JP,A) 特開 平5−210415(JP,A) 実開 昭53−29728(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/12 331 B23K 9/00 501

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水平立向溶接装置を構成する自走台車
    と、同自走台車の前後に設けたフックに係合して同フッ
    クを案内する溝を有するとともに上記自走台車の車輪を
    案内する車輪溝を有し上記自走台車の底面に沿ってスラ
    イド可能に取付けられたレールと、上記自走台車上面
    おいて上下方向の軸線の周りに水平面に沿って回転
    駆動される水平回転軸と、同水平回転軸によって支持さ
    れ水平方向の軸線の周りに上下に振り駆動される上下振
    り軸と、同上下振り軸によって上下に振り駆動されかつ
    当該上下振り軸に対して進退駆動されるトーチ前後軸
    と、同トーチ前後軸によって支持され当該トーチ前後軸
    と共に進退駆動される溶接トーチと、を備えていること
    を特徴とする自走式水平立向溶接装置。
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CN102689083A (zh) * 2012-06-07 2012-09-26 中国东方电气集团有限公司 一种用于大厚板mig/mag多层多道焊接的自主移动式机器人系统

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