JP3438746B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

Info

Publication number
JP3438746B2
JP3438746B2 JP15741394A JP15741394A JP3438746B2 JP 3438746 B2 JP3438746 B2 JP 3438746B2 JP 15741394 A JP15741394 A JP 15741394A JP 15741394 A JP15741394 A JP 15741394A JP 3438746 B2 JP3438746 B2 JP 3438746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
frame
center shell
center
scroll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15741394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0821376A (ja
Inventor
正一郎 原
元一 浮岡
隆史 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP15741394A priority Critical patent/JP3438746B2/ja
Publication of JPH0821376A publication Critical patent/JPH0821376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3438746B2 publication Critical patent/JP3438746B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スクロール圧縮機に
係り、特に主軸を支承するフレームおよびサブフレーム
と、密閉シェルを構成するセンタシェルとの固定構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平4−143475号
公報に示される従来のスクロール圧縮機の構成を示す断
面図、図8は図7におけるセンタシェルの開口端部の形
状を示す断面図である。図において、1は図8にその詳
細を示すように、両端開口部にこれよりも直径が大きく
且つ突き当たりに段部1aを有する穴1bが形成された
円筒状のセンタシェル、2、3はこのセンタシェル1の
両端開口部をそれぞれ閉塞する上部および下部エンドシ
ェル、4はこれら1〜3で構成される密閉シェルであ
る。
【0003】5は台板5a上に渦巻部5bが形成された
固定スクロール、6は台板6a上に固定スクロール5の
渦巻部5bとは渦巻が逆方向で、相互に組み合わされる
ことによって圧縮室を形成する渦巻部6bが形成された
揺動スクロール、8は固定スクロール5の上方に形成さ
れる高圧室、9は固定スクロール5の台板5aを貫通し
圧縮室7と高圧室8とを連通する吐出口、10は高圧室
8と密閉シェル4の外部とを連通する吐出管、11は上
端に形成された大径部11aがセンタシェル1の上端開
口部に形成された穴1bに焼ばめされるとともに、円周
上3箇所でアークスポット溶接12により固定され下端
中央部に第1の軸受部11bが形成されたフレームで、
揺動スクロール6の台板6aを揺動自在に支持するとと
もに、上端面で固定スクロール5の台板5aを固定支持
している。
【0004】そして、フレーム11の大径部11aの下
端面は、センタシェル1の開口部に形成された段部1a
に当接されている。13は外周部がセンタシェル1の下
端開口部に形成された穴1bに焼ばめされるとともに、
円周上3箇所でアークスポット溶接12により固定さ
れ、上面中央部にフレーム11の第1の軸受部11bと
相対向して第2の軸受部13aが形成されたサブフレー
ムで、外周部上面はセンタシェル1の開口部に形成され
た段部1aに当接されている。
【0005】14は両端部が第1および第2の軸受部1
1b、13aで支承され、上端が揺動スクロール6に連
結された主軸、15はセンタシェル1の内壁面に固着さ
れたステータ15a、およびこのステータ15aの中央
部に配設されるロータ15bで構成された電動機で、ロ
ータ15bの中心部を主軸14が貫通し一体化されてい
る。16はセンタシェル1の側面に固着されたガラス端
子、17は低圧室で、高圧室8とはフレーム11の大径
部11aとセンタシェル1の穴11bとの嵌合部で仕切
られている。
【0006】次に上記のように構成された従来のスクロ
ール圧縮機の動作について説明する。まず、ステータ1
5aおよびロータ15bでなる電動機15により主軸1
4が回転すると、揺動スクロール6の台板6aがフレー
ム11上で揺動運動を開始し、外部から導入された低圧
室17内の低圧冷媒ガスは両スクロール5、6の圧縮作
用により圧縮室7内に吸い込まれ、圧縮されて高圧冷媒
ガスになった後、吐出口9から高圧室8内に吐出され、
吐出管10により密閉シェル4の外部に送出される。
【0007】そして、上記のように構成されるスクロー
ル圧縮機においては、固定スクロール5および揺動スク
ロール6を支承するフレーム11が心臓部であり、形状
精度が圧縮機の性能を大きく左右する。また、フレーム
11とサブフレーム13との組立において、フレーム1
1の第1の軸受部11bに対するサブフレーム13の第
2の軸受部13aの心ずれおよび傾きを所定の精度内に
収める必要がある。これらの精度が悪いと、両軸受部1
1b、13aにおける機械損が大きくなり、回転機構の
性能が低下して最悪の場合は、両軸受部11b、13a
の焼き付きにつながることがある。従って、特開平4−
143475号公報に示されるように、センタシェル1
は両段部1a、1aが高精度な平行度を有するととも
に、両穴1b、1bが高精度な同軸度を有するように加
工されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール圧縮
機は以上のように構成されているので、フレーム11を
センタシェル1にアークスポット溶接12で固着する際
に、センタシェル1のみならずフレーム11の一部を溶
融する必要があるうえ、センタシェル1の貫通孔を封止
するのに溶加材を用いる必要があるため一般にMAG溶
接が採られている。従って、アークスポット溶接12に
よるセンタシェル1への入熱が比較的大きくなるので、
センタシェル1が熱歪を発生して形状精度が悪くなり、
圧縮機の性能が低下するという問題点があった。
【0009】又、センタシェル1の熱歪によってフレー
ム11の軸心がセンタシェル1に対してずれ、また、サ
ブフレーム13のセンタシェル1への固着も、フレーム
11と同様にMAG溶接が採られるため、サブフレーム
13も熱歪を発生して軸心がセンタシェル1に対してず
れるため、フレーム11の軸心とサブフレーム13の軸
心ともずれることになり、回転機構の性能が低下すると
いう問題点があった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、フレームおよびサブフレームの
形状精度およびフレームとサブフレームとの同軸度を低
下させることなく、フレームおよびサブフレームをセン
タシェルに固着させることが可能なスクロール圧縮機を
提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るスクロール圧縮機は、円筒状のセンタシェルの両端開
口部を皿状のエンドシェルでそれぞれ閉塞してなる密閉
シェルと、この密閉シェル内に収納され吸入された冷媒
ガスを渦巻を組み合わせることによって形成された圧縮
室内で漸次圧縮して密閉シェルの上部に形成される高圧
室内に吐出する固定スクロールおよび揺動スクロール
と、センタシェルの側壁内面に固着されたステータおよ
びこのステータの中央部に配設されるロータでなる電動
機と、この電動機のロータに一体化されるとともに一端
側が揺動スクロールに連結されロータと共に回転するこ
とにより揺動スクロールを駆動する主軸と、センタシェ
ルの上端開口部に上端外周面が嵌合され固定スクロール
および揺動スクロールを支承するとともに主軸の一端側
を支承するフレームと、センタシェルの下端開口部に嵌
合され主軸の他端側を支承するサブフレームとを備えた
スクロール圧縮機において、センタシェルの上端に直径
が開口部の直径より大きく且つ突き当たりに段 部を有す
る穴を、また、フレームの上端に大径部をそれぞれ形成
し、大径部の下端面が段部に当接するように、センタシ
ェルの穴にフレームの大径部を嵌合させるとともに、フ
レームの大径部を除く他の外周面に複数の穴を穿設し、
センタシェルの側壁の複数の穴と対応する位置にリベッ
トを貫通させて各穴に嵌入させるとともに、リベットの
頭部をセンタシェルの側壁に溶接してセンタシェルにフ
レームを固着したものである。
【0012】又、この発明の請求項2に係るスクロール
圧縮機は、請求項1において、センタシェルの穴とフレ
ームの大径部との嵌合は中間嵌めで行うようにしたもの
である。
【0013】又、この発明の請求項3に係るスクロール
圧縮機は、請求項1において、リベットはセンタシェル
の軸方向の同じ位置で、且つ周方向に等間隔で少なくと
も3箇所配置するようにしたものである。
【0014】又、この発明の請求項4に係るスクロール
圧縮機は、請求項3において、密閉シェル内にエンドシ
ェルと所定の間隔を介して仕切板を配設することによっ
てエンドシェルと仕切板との間に密室を形成し、密室内
に圧縮された冷媒ガスを吐出させるようにするととも
に、フレームの大径部のリベットが配置される位置の円
周上ほぼ中間に対応する部分全長にわたって、外周面よ
り所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成したものである。
【0015】又、この発明の請求項5に係るスクロール
圧縮機は、請求項3において、密閉シェル内にエンドシ
ェルと所定の間隔を介して仕切板を配設することによっ
てエンドシェルと仕切板との間に密室を形成し、密室内
に圧縮された冷媒ガスを吐出させるようにするととも
に、センタシェルの穴のリベットが配置される位置の円
周上ほぼ中間に対応する部分全長にわたって、内周面よ
り所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成したものである。
【0016】又、この発明の請求項6に係るスクロール
圧縮機は、請求項1において、センタシェルのフレーム
と嵌合する位置より反開口側にリベットを配置したもの
である。
【0017】又、この発明の請求項7に係るスクロール
圧縮機は、円筒状のセンタシェルの両端開口部を皿状の
エンドシェルでそれぞれ閉塞してなる密閉シェルと、こ
の密閉シェル内に収納され吸入された冷媒ガスを渦巻を
組み合わせることによって形成された圧縮室内で漸次圧
縮して密閉シェルのに形成される高圧室内に吐出する固
定スクロールおよび揺動スクロールと、センタシェルの
側壁内面に固着されたステータおよびこのステータの中
央部に配設されるロータでなる電動機と、この電動機の
ロータに一体化されるとともに一端側が揺動スクロール
に連結されロータと共に回転することにより揺動スクロ
ールを駆動する主軸と、センタシェルの上端開口部に上
端外周面が嵌合され固定スクロールおよび揺動スクロー
ルを支承するとともに主軸の一端側を支承するフレーム
と、センタシェルの下端開口部に嵌合され主軸の他端側
を支承するサブフレームとを備えたスクロール圧縮機に
おいて、センタシェルの下端に直径が開口部の直径より
大きく且つ突き当たりに段部を有する穴を、また、サブ
フレーム下端に大径部をそれぞれ形成し、大径部の上端
面が段部に当接するように、センタシェルの穴にサブフ
レームの大径部を嵌合させるとともに、サブフレームの
大径部を除く他の外周面に複数の穴を穿設し、センタシ
ェルの側壁の複数の穴と対応する位置にリベットを貫通
させて各穴に嵌入させるとともに、リベットの頭部をセ
ンタシェルの側壁に溶接してセンタシェルにサブフレー
ムを固着したものである。
【0018】又、この発明の請求項8に係るスクロール
圧縮機は、請求項7において、センタシェルの穴とサブ
フレームの大径部との嵌合は中間嵌めで行うようにした
ものである。
【0019】又、この発明の請求項9に係るスクロール
圧縮機は、請求項7において、リベットはセンタシェル
の軸方向の同じ位置で且つ周方向に等間隔で少なくとも
3箇所配置するようにしたものである。
【0020】又、この発明の請求項10に係るスクロー
ル圧縮機は、請求項9において、サブフレームの大径部
のリベットが配置される位置の円周上ほぼ中間に対応す
る部分全長にわたって、外周面より所定の幅だけ窪んだ
逃し面を形成したものである。
【0021】又、この発明の請求項11に係るスクロー
ル圧縮機は、請求項9において、センタシェルの穴のリ
ベットが配置される位置の円周上ほぼ中間に対応する部
分全長にわたって、内周面より所定の幅だけ窪んだ逃し
面を形成したものである。
【0022】又、この発明の請求項12に係るスクロー
ル圧縮機は、請求項7において、センタシェルのサブフ
レームと嵌合する位置より反開口側にリベットを配置し
たものである。
【0023】又、この発明の請求項13に係るスクロー
ル圧縮機は、請求項1または7において、リベットの頭
部とセンタシェルの側壁との固着をTIG溶接で行うよ
うにしたものである。
【0024】又、この発明の請求項14に係るスクロー
ル圧縮機は、請求項1または7において、センタシェル
の側壁のリベットが貫通する貫通穴の径をリベットが嵌
入されるフレームまたはサブフレームの穴の径より大に
形成したものである。
【0025】
【作用】この発明の請求項1におけるスクロール圧縮機
大径部は、その下端面がセンタシェルの穴の段部に当
接するように嵌入されるとともに、リベットは、センタ
シェルの側壁を貫通してフレームの外周面に穿設された
複数の穴にそれぞれ押入され、頭部がセンタシェルの側
壁に溶接されることにより、フレームをセンタシェルに
固着する。
【0026】又、この発明の請求項2におけるスクロー
ル圧縮機のフレームの大径部は、センタシェルの穴に中
間嵌めで嵌合される。
【0027】又、この発明の請求項3におけるスクロー
ル圧縮機のリベットは、センタシェルの軸方向の同じ位
置で、且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置され
る。
【0028】又、この発明の請求項4におけるスクロー
ル圧縮機の仕切板は、エンドシェルとの間に高圧室とし
ての密室を形成し、フレームの大径部の逃し面は、外周
面より所定の幅だけ窪むことにより、センタシェル側壁
の内方への変形から逃避する。
【0029】又、この発明の請求項5におけるスクロー
ル圧縮機の仕切板は、エンドシェルとの間に高圧室とし
ての密室を形成し、センタシェルの穴の逃し面は、内周
面より所定の幅だけ窪むことにより、センタシェル側壁
の内方への変形によるフレームへの接触を阻止する。
【0030】又、この発明の請求項6におけるスクロー
ル圧縮機のリベットは、センタシェルのフレームと嵌合
する位置より反開口側に配置される。
【0031】又、この発明の請求項7におけるスクロー
ル圧縮機の大径部は、その上端面がセンタシェルの穴の
段部に当接するように嵌入されるとともに、リベット
は、センタシェルの側壁を貫通してサブフレームの外周
面に穿設された複数の穴にそれぞれ押入され、頭部がセ
ンタシェルの側壁に溶接されることにより、サブフレー
ムをセンタシェルに固着する。
【0032】又、この発明の請求項8におけるスクロー
ル圧縮機のサブフレームの大径部は、センタシェルの穴
に中間嵌めで嵌合される。
【0033】又、この発明の請求項9におけるスクロー
ル圧縮機のリベットは、センタシェルの軸方向の同じ位
置で、且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置され
る。
【0034】又、この発明の請求項10におけるスクロ
ール圧縮機のフレームの大径部の逃し面は、外周面より
所定の幅だけ窪むことにより、センタシェル側壁の内方
への変形から逃避する。
【0035】又、この発明の請求項11におけるスクロ
ール圧縮機のセンタシェルの穴の逃し面は、内周面より
所定の幅だけ窪むことにより、センタシェル側壁の内方
への変形によるフレームへの接触を阻止する。
【0036】又、この発明の請求項12におけるスクロ
ール圧縮機のリベットは、センタシェルのフレームと嵌
合する位置より反開口側に配置される。
【0037】又、この発明の請求項13におけるスクロ
ール圧縮機のTIG溶接は、フレームまたはサブフレー
ムへの入熱を抑制して、リベットの頭部とセンタシェル
の側壁とを固着する。
【0038】又、この発明の請求項14におけるスクロ
ール圧縮機のセンタシェルのリベットが貫通する穴は、
リベットが嵌入されるフレームまたはサブフレームの穴
の径より大きな径に形成されることによりリベットの位
置決めを容易とする。
【0039】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
この発明の実施例1におけるスクロール圧縮機の構成を
示す断面図、図2は図1におけるフレームとセンタシェ
ルとの結合構造を詳細に示す断面図、図3は図1におけ
るサブフレームとセンタシェルとの結合構造を詳細に示
す断面図である。
【0040】図において、図7に示す従来のものと同様
な部分は同一符号を付して説明を省略する。18は両端
開口部にこれよりも直径が大きく且つ突き当たりに各段
部18a1、18a2を有する穴18b1、18b2がそれぞれ
形成された円筒状のセンタシェルで、両端開口部をエン
ドシェル2、3でそれぞれ閉塞することにより密閉シェ
ル19が構成される。20は上端に大径部20aが、ま
た、下端中央部には第1の軸受部20bがそれぞれ形成
されたフレームで、大径部20aはセンタシェルの穴1
b1に、その下端面20cが段部18a1に当接するよう
に中間嵌めで軽焼嵌めされており、揺動スクロール6の
台板6aを揺動自在に支持するとともに、上端面で固定
スクロール5の台板5aを固定支持している。
【0041】21はフレーム20の下部側面に、センタ
シェル18の軸方向の同じ位置で且つ周方向に等間隔で
少なくとも3箇所穿設された穴、22はセンタシェル1
8の側壁のフレーム20の穴21と対応する位置に、穴
21の径より大きな径でそれぞれ穿設された貫通穴、2
3はこの貫通穴22を貫通し穴21に嵌入されるリベッ
トで、頭23aがセンタシェル18の側壁にアークスポ
ット溶接24されることにより、フレーム20がセンタ
シェル18に固着される。
【0042】25は下端に大径部25aが、また、上端
中央部には第2の軸受部25bがそれぞれ形成されたサ
ブフレームで、大径部25aはセンタシェルの穴18b2
にその上端面25cが段部18a2に当接するように中間
嵌めで軽焼嵌めされている。26はサブフレーム25の
上部側面に、センタシェル18の軸方向の同じ位置で且
つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所穿設された穴、2
7はセンタシェル18の側壁のサブフレーム25の穴2
6と対応する位置に、穴26の径より大きな径でそれぞ
れ穿設された貫通穴である。そして、フレーム20の場
合と同様に、この貫通穴27にはリベット23が貫通し
穴26に嵌入されており、頭23aがセンタシェル18
の側壁にアークスポット溶接24されることにより、サ
ブフレーム25がセンタシェル18に固着される。
【0043】上記のように構成された実施例1における
スクロール圧縮機においても、従来のスクロール圧縮機
の場合と同様に、まず、ステータ15aおよびロータ1
5bでなる電動機15により主軸14が回転すると、揺
動スクロール6の台板6aがフレーム11上で揺動運動
を開始し、外部から導入された低圧室17内の低圧冷媒
ガスは両スクロール5、6の圧縮作用により圧縮室7内
に吸い込まれ、圧縮されて高圧冷媒ガスになった後、吐
出口9から高圧室8内に吐出され、吐出管10により密
閉シェル4の外部に送出される。
【0044】実施例1によれば、フレーム20およびサ
ブフレーム25をセンタシェル18に固着するためのア
ークスポット溶接24において、フレーム20およびサ
ブフレーム25の一部を溶融する必要がなく、また、セ
ンタシェル18の各貫通穴22、27を封止するために
溶加材を用いる必要もなくなるので、TIG溶接を用い
ることが可能となるため、アークスポット24によるセ
ンタシェル18への入熱を小さくすることができ、セン
タシェル18の熱歪によるフレーム20およびサブフレ
ーム25の形状精度の悪化を防止することができる。
【0045】又、各貫通穴22、27を各段部18a1
18a2より反開口側に配置するようにしているので、セ
ンタシェル18の各貫通穴22、27の加工を、各穴1
b1、18b2の加工よりも後に実施すると、各段部18
a1、18a2の精度が悪くなるため、各貫通穴22、27
の加工は先に実施しなければならないが、各貫通穴2
2、27を各段部18a1、18a2より開口側に配置する
と、各段部18a1、18a2を形成するための切削加工時
に、各貫通穴22、27の部分を工具が通ることによる
断続切削が発生し、安定した加工ができないということ
も無くなり、センタシェル18の各段部18a1、18a2
を安定して精度良く形成することができる。
【0046】さらに又、フレーム20およびサブフレー
ム25は各大径部20a、25aが、その下端面20c
および上端面25cがセンタシェル18の各段部1
a1、18a2に当接するように、各穴18b1、18b2
嵌合されているので、フレーム20およびサブフレーム
25の各軸心のセンタシェル18に対するずれを小さく
することができるとともに、嵌合関係を中間嵌めとして
いるので、センタシェル18への嵌合によるフレーム2
0およびサブフレーム25の形状精度の悪化を防止する
ことができる。
【0047】実施例2. 図4はこの発明の実施例2におけるスクロール圧縮機の
構成を示す断面図、図5は図4に示すフレームの構成を
示す平面図、図6は図4に示すセンタシェルのフレーム
と嵌合する部分の変形状態を示す模式図である。図にお
いて、図1に示す実施例1と同様な部分は同一符号を付
して説明を省略する。
【0048】28は外周面がエンドシェル2の内周面に
密閉溶接されるとともに、内周面が固定スクロール5の
吐出口9の外周面にシーリング29を介して嵌合される
仕切板で、エンドシェル2との間に高圧室8を形成して
いる。30a、30b、30cはフレーム20の大径部
20aの、図中矢印で示すリベット23の配置される位
置の円周上ほぼ中間に対応する部分に形成された逃し面
で、大径部20aの外周面より所定の幅Lだけ窪んで形
成されている。
【0049】上記のように構成された実施例2におい
て、センタシェル18にリベット23がアークスポット
溶接24されると、センタシェル18のフレーム20の
大径部20aと嵌合する部分は、図6に示すようにリベ
ット23が配置される位置(図中矢印で示す)と、円周
上ほぼ同じ位置に対応する部分31a、31b、31c
がそれぞれ外側に膨らみ、その中間の部分32a、32
b、32cが内側に凹む。しかしながら上記実施例2に
よれば、この凹んだ中間の部分32a、32b、32c
に対応するフレーム20の大径部20aの外周面には逃
し面30a、30b、30cがそれぞれ形成されている
ので、フレーム20とセンタシェル18とは接触するこ
ともなく、センタシェル18の変形によるフレーム20
への加圧も防止されるので、フレーム20の形状精度の
悪化が防止される。
【0050】実施例3. 尚、上記実施例2では、フレーム20の大径部20aに
逃し面30a、30b、30cをそれぞれ形成した場合
について説明したが、サブフレーム25の大径部25a
に逃し面を形成すれば、センタフレーム18の変形によ
るサブフレーム25への加圧を防止することができ、サ
ブフレーム25の形状精度の悪化が防止される。
【0051】実施例4. 又、上記各実施例2、3では、フレーム20またはサブ
フレーム25の各大径部20a、25aに逃し面を形成
して、センタシェル18の変形による加圧を避けるよう
にしているが、図2および図3に示すセンタシェル18
の各穴18b1、18b2に、内周面より所定の幅だけ窪ん
だ逃し面を形成して、センタシェル18がフレーム20
およびサブフレーム25に接触しないようにし加圧を避
けるようにしても良く、上記各実施例2、3と同様の効
果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、円筒状のセンタシェルの両端開口部を皿状のエン
ドシェルでそれぞれ閉塞してなる密閉シェルと、この密
閉シェル内に収納され吸入された冷媒ガスを渦巻を組み
合わせることによって形成された圧縮室内で漸次圧縮し
て密閉シェルの上部に形成される高圧室内に吐出する固
定スクロールおよび揺動スクロールと、センタシェルの
側壁内面に固着されたステータおよびこのステータの中
央部に配設されるロータでなる電動機と、この電動機の
ロータに一体化されるとともに一端側が揺動スクロール
に連結されロータと共に回転することにより揺動スクロ
ールを駆動する主軸と、センタシェルの上端開口部に上
端外周面が嵌合され固定スクロールおよび揺動スクロー
ルを支承するとともに主軸の一端側を支承するフレーム
と、センタシェルの下端開口部に嵌合され主軸の他端側
を支承するサブフレームとを備えたスクロール圧縮機に
おいて、センタシェルの上端に直径が開口部の直径より
大きく且つ突き当たりに段部を有する穴を、また、フレ
ームの上端に大径部をそれぞれ形成し、大径部の下端
が段部に当接するように、センタシェルの穴にフレーム
の大径部を嵌合させるとともに、フレームの大径部を
く他の外周面に複数の穴を穿設し、センタシェルの側壁
の複数の穴と対応する位置にリベットを貫通させて各穴
に嵌入させ、リベットの頭部をセンタシェルの側壁に溶
接してセンタシェルにフレームを固着したので、フレー
ムの軸心のセンタシェルに対するずれを小さくすること
が可能であるとともに、フレームの形状精度およびサブ
フレームとの同軸度を低下させることなく、フレームを
センタシェルに固着させることが可能なスクロール圧縮
機を提供することができる。
【0053】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、センタシェルの穴とフレームの大径部との
嵌合は中間嵌めで行うようにしたので、センタシェルへ
の嵌合時におけるフレームの形状精度の低下を防止する
ことが可能なスクロール圧縮機を提供することができ
る。
【0054】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1において、リベットはセンタシェルの軸方向の同じ位
置で、且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置する
ようにしたので、リベット溶接によるセンタシェルの熱
歪がセンタシェルの中心軸に対してバランスし、フレー
ムのセンタシェルに対するずれを小さくすることが可能
なスクロール圧縮機を提供することができる。
【0055】又、この発明の請求項4によれば、請求項
3において、密閉シェル内にエンドシェルと所定の間隔
を介して仕切板を配設することによってエンドシェルと
仕切板との間に密室を形成し、密室内に圧縮された冷媒
ガスを吐出させるようにするとともに、フレームの大径
部のリベットが配置される位置の円周上ほぼ中間に対応
する部分全長にわたって、外周面より所定の幅だけ窪ん
だ逃し面を形成したので、リベット溶接によるセンタシ
ェルの変形に伴う加圧を避けて、フレームの形状精度の
低下を防止することが可能なスクロール圧縮機を提供す
ることができる。
【0056】又、この発明の請求項5によれば、請求項
3において、密閉シェル内にエンドシェルと所定の間隔
を介して仕切板を配設することによってエンドシェルと
仕切板との間に密室を形成し、密室内に圧縮された冷媒
ガスを吐出させるようにするとともに、センタシェルの
穴のリベットが配置される位置の円周上ほぼ中間に対応
する部分全長にわたって、内周面より所定の幅だけ窪ん
だ逃し面を形成したので、リベット溶接によるセンタシ
ェルの変形に伴う加圧を避けて、フレームの形状精度の
低下を防止することが可能なスクロール圧縮機を提供す
ることができる。
【0057】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1において、センタシェルのフレームと嵌合する位置よ
り反開口側にリベットを配置したので、センタシェルの
段部を安定して精度良く形成することが可能なスクロー
ル圧縮機を提供することができる。
【0058】又、この発明の請求項7によれば、円筒状
のセンタシェルの両端開口部を皿状のエンドシェルでそ
れぞれ閉塞してなる密閉シェルと、この密閉シェル内に
収納され吸入された冷媒ガスを渦巻を組み合わせること
によって形成された圧縮室内で漸次圧縮して密閉シェル
のに形成される高圧室内に吐出する固定スクロールおよ
び揺動スクロールと、センタシェルの側壁内面に固着さ
れたステータおよびこのステータの中央部に配設される
ロータでなる電動機と、この電動機のロータに一体化さ
れるとともに一端側が揺動スクロールに連結されロータ
と共に回転することにより揺動スクロールを駆動する主
軸と、センタシェルの上端開口部に上端外周面が嵌合さ
れ固定スクロールおよび揺動スクロールを支承するとと
もに主軸の一端側を支承するフレームと、センタシェル
の下端開口部に嵌合され主軸の他端側を支承するサブフ
レームとを備えたスクロール圧縮機において、センタシ
ェルの下端に直径が開口部の直径より大きく且つ突き当
たりに段部を有する穴を、また、サブフレーム下端に大
径部をそれぞれ形成し、大径部の上端面が段部に当接す
るように、センタシェルの穴にサブフレームの大径部を
嵌合させるとともに、サブフレームの大径部を除く他の
外周面に複数の穴を穿設し、センタシェルの側壁の複数
の穴と対応する位置にリベットを貫通させて各穴に嵌入
させ、リベットの頭部をセンタシェルの側壁に溶接して
センタシェルにサブフレームを固着したので、フレーム
の軸心のセンタシェルに対するずれを小さくすることが
可能であるとともに、サブフレームの形状精度およびフ
レームとの同軸度を低下させることなく、サブフレーム
をセンタシェルに固着させることが可能なスクロール圧
縮機を提供することができる。
【0059】又、この発明の請求項8によれば、請求項
7において、センタシェルの穴とサブフレームの大径部
との嵌合は中間嵌めで行うようにしたので、センタシェ
ルへの嵌合時におけるフレームの形状精度の低下を防止
することが可能なスクロール圧縮機を提供することがで
きる。
【0060】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1において、リベットはセンタシェルの軸方向の同じ位
置で且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置するよ
うにしたので、リベット溶接によるセンタシェルの熱歪
がセンタシェルの中心軸に対してバランスし、サブフレ
ームのセンタシェルに対するずれを小さくすることが可
能なスクロール圧縮機を提供することができる。
【0061】又、この発明の請求項10によれば、請求
項9において、サブフレームの大径部のリベットが配置
される位置の円周上ほぼ中間に対応する部分全長にわた
って、外周面より所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成した
ので、リベット溶接によるセンタシェルの変形に伴う加
圧を避けて、サブフレームの形状精度の低下を防止する
ことが可能なスクロール圧縮機を提供することができ
る。
【0062】又、この発明の請求項11によれば、請求
項9において、センタシェルの穴のリベットが配置され
る位置の円周上ほぼ中間に対応する部分全長にわたっ
て、内周面より所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成したリ
ベット溶接によるセンタシェルの変形に伴う加圧を避け
て、フレームの形状精度の低下を防止することが可能な
スクロール圧縮機を提供することができる。
【0063】又、この発明の請求項12によれば、請求
項7において、センタシェルのサブフレームと嵌合する
位置より反開口側にリベットを配置したので、センタシ
ェルの段部を安定して精度良く形成することが可能なス
クロール圧縮機を提供することができる。
【0064】又、この発明の請求項13によれば、請求
項1または7において、リベットの頭部とセンタシェル
の側壁との固着をTIG溶接で行うようにしたので、ア
ークスポット溶接によるセンタシェルへの入熱を小さく
し、センタシェルの熱歪によるフレームおよびサブフレ
ームの形状精度の低下を防止することが可能なスクロー
ル圧縮機を提供することができる。
【0065】又、この発明の請求項14によれば、請求
項1または7において、センタシェルの側壁のリベット
が貫通する貫通穴の径を、リベットが嵌入されるフレー
ムまたはサブフレームの穴の径より大に形成したので、
フレームおよびサブフレームの各穴にリベットを嵌入す
る際のセンタシェルの位置決めが容易なスクロール圧縮
機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1におけるスクロール圧縮
機の構成を示す断面図である。
【図2】 図1におけるフレームとセンタシェルとの結
合構造を詳細に示す断面図である。
【図3】 図1におけるサブフレームとセンタシェルと
の結合構造を詳細に示す断面図である。
【図4】 この発明の実施例4におけるスクロール圧縮
機の構成を示す断面図である。
【図5】 図4に示すフレームの構成を示す平面図であ
る。
【図6】 図4に示すセンタシェルのフレームと嵌合す
る部分の変形状態を示す模式図である。
【図7】 従来のスクロール圧縮機の構成を示す断面図
である。
【図8】 図7におけるセンタシェルの開口端部の形状
を示す断面図である。
【符号の説明】
2,3 エンドシェル、5 固定スクロール、6 揺動
スクロール、7 圧縮室、8 高圧室、14 主軸、1
5 電動機、17 低圧室、18 センタシェル、18
a1,18a2 段部、18b1,18b2 穴、20 フレー
ム、20a,25a 大径部、20c 下端、21,2
6 穴、22,27 貫通穴、23 リベット、24
アークスポット、25 サブフレーム、28 仕切板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−159263(JP,A) 特開 平3−217678(JP,A) 特開 昭57−73888(JP,A) 特開 昭60−190690(JP,A) 特開 平6−159262(JP,A) 特開 平4−72486(JP,A) 特開 昭58−131392(JP,A) 特開 昭57−102593(JP,A) 特開 平4−143475(JP,A) 実開 昭60−55793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のセンタシェルの両端開口部を皿
    状のエンドシェルでそれぞれ閉塞してなる密閉シェル
    と、この密閉シェル内に収納され吸入された冷媒ガスを
    渦巻を組み合わせることによって形成された圧縮室内で
    漸次圧縮して上記密閉シェルの上部に形成される高圧室
    内に吐出する固定スクロールおよび揺動スクロールと、
    上記センタシェルの側壁内面に固着されたステータおよ
    びこのステータの中央部に配設されるロータでなる電動
    機と、この電動機のロータに一体化されるとともに一端
    側が上記揺動スクロールに連結され上記ロータと共に回
    転することにより上記揺動スクロールを駆動する主軸
    と、上記センタシェルの上端開口部に上端外周面が嵌合
    され上記固定スクロールおよび揺動スクロールを支承す
    るとともに上記主軸の一端側を支承するフレームと、上
    記センタシェルの下端開口部に嵌合され上記主軸の他端
    側を支承するサブフレームとを備えたスクロール圧縮機
    において、上記センタシェルの上端に直径が開口部の直
    径より大きく且つ突き当たりに段部を有する穴を、ま
    た、上記フレームの上端に大径部をそれぞれ形成し、上
    記大径部の下端面が上記段部に当接するように、上記セ
    ンタシェルの穴に上記フレームの大径部を勘合させると
    ともに、上記フレームの大径部を除く他の外周面に複数
    の穴を穿設し、上記センタシェルの側壁の上記複数の穴
    と対応する位置にリベットを貫通させて上記各穴に嵌入
    させ、上記リベットの頭部を上記センタシェルの側壁に
    溶接して上記センタシェルに上記フレームを固着したこ
    とを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 センタシェルの穴とフレームの大径部と
    は中間嵌めで嵌合されていることを特徴とする請求項1
    記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 リベットはセンタシェルの軸方向の同じ
    位置で、且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 密閉シェル内にエンドシェルと所定の間
    隔を介して仕切板を配設することによって上記エンドシ
    ェルと仕切板との間に密室を形成し、上記密 室内に圧縮
    された冷媒ガスを吐出させるようにするとともに、フレ
    ームの大径部のリベットが配置される位置の円周上ほぼ
    中間に対応する部分全長にわたって、外周面より所定の
    幅だけ窪んだ逃し面を形成したことを特徴とする請求項
    3記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 密閉シェル内にエンドシェルと所定の間
    隔を介して仕切板を配設することによって上記エンドシ
    ェルと仕切板との間に密室を形成し、上記密室内に圧縮
    された冷媒ガスを吐出させるようにするとともに、セン
    タシェルの穴のリベットが配置される位置の円周上ほぼ
    中間に対応する部分全長にわたって、内周面より所定の
    幅だけ窪んだ逃し面を形成したことを特徴とする請求項
    3記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 リベットはセンタシェルのフレームと嵌
    合する位置より反開口側に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 円筒状のセンタシェルの両端開口部を皿
    状のエンドシェルでそれぞれ閉塞してなる密閉シェル
    と、この密閉シェル内に収納され吸入された冷媒ガスを
    渦巻を組み合わせることによって形成された圧縮室内で
    漸次圧縮して上記密閉シェルの上部に形成される高圧室
    内に吐出する固定スクロールおよび揺動スクロールと、
    上記センタシェルの側壁内面に固着されたステータおよ
    びこのステータの中央部に配設されるロータでなる電動
    機と、この電動機のロータに一体化されるとともに一端
    側が上記揺動スクロールに連結され上記ロータと共に回
    転することにより上記揺動スクロールを駆動する主軸
    と、上記センタシェルの上端開口部に上端外周面が嵌合
    され上記固定スクロールおよび揺動スクロールを支承す
    るとともに上記主軸の一端側を支承するフレームと、上
    記センタシェルの下端開口部に嵌合され上記主軸の他端
    側を支承するサブフレームとを備えたスクロール圧縮機
    において、上記センタシェルの下端に直径が開口部の直
    径より大きく且つ突き当たりに段部を有する穴を、ま
    た、サブフレーム下端に大径部をそれぞれ形成し、上記
    大径部の上端面が上記段部に当接するように、上記セン
    タシェルの穴に上記サブフレームの大径部を嵌合させる
    とともに、上記サブフレームの大径部を除く他の外周面
    に複数の穴を穿設し、上記センタシェルの側壁の上記複
    数の穴と対応する位置にリベットを貫通させて上記各穴
    に嵌入させるとともに、上記 リベットの頭部を上記セン
    タシェルの側壁に溶接して上記センタシェルに上記サブ
    フレームを固着したことを特徴とするスクロール圧縮
    機。
  8. 【請求項8】 センタシェルの穴とサブフレームの大径
    部とは中間嵌めで嵌合されていることを特徴とする請求
    項7記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 リベットはセンタシェルの軸方向の同じ
    位置で且つ周方向に等間隔で少なくとも3箇所配置され
    ていることを特徴とする請求項7記載のスクロール圧縮
    機。
  10. 【請求項10】 サブフレームの大径部のリベットが配
    置される位置の円周上ほぼ中間に対応する部分全長にわ
    たって、外周面より所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成し
    たことを特徴とする請求項9記載のスクロール圧縮機。
  11. 【請求項11】 センタシェルの穴のリベットが配置さ
    れる位置の円周上ほぼ中間に対応する部分全長にわたっ
    て、内周面より所定の幅だけ窪んだ逃し面を形成したこ
    とを特徴とする請求項9記載のスクロール圧縮機。
  12. 【請求項12】 リベットはセンタシェルのサブフレー
    ムと嵌合する位置より反開口側に配置されていることを
    特徴とする請求項7記載のスクロール圧縮機。
  13. 【請求項13】 リベットの頭部とセンタシェルの側壁
    との固着はTIG溶接で行うことを特徴とする請求項1
    または7記載のスクロール圧縮機。
  14. 【請求項14】 センタシェルの側壁のリベットが貫通
    する穴の径はリベットが嵌入される穴の径より大に形成
    されていることを特徴とする請求項1または7記載のス
    クロール圧縮機。
JP15741394A 1994-07-08 1994-07-08 スクロール圧縮機 Expired - Lifetime JP3438746B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15741394A JP3438746B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15741394A JP3438746B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 スクロール圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0821376A JPH0821376A (ja) 1996-01-23
JP3438746B2 true JP3438746B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=15649102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15741394A Expired - Lifetime JP3438746B2 (ja) 1994-07-08 1994-07-08 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3438746B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7195468B2 (en) * 2004-12-13 2007-03-27 Lg Electronics Inc. Scroll compressor having frame fixing structure and frame fixing method thereof
CN102777384B (zh) * 2011-05-13 2016-03-30 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 旋转式压缩机及其制造方法以及旋转机械
CN105065278B (zh) * 2015-07-24 2017-08-25 郑州凌达压缩机有限公司 一种压缩机及其泵体与外壳的组合结构和装配方法
JP6461056B2 (ja) * 2016-08-29 2019-01-30 株式会社神戸製鋼所 異材接合用アークスポット溶接法、接合補助部材、及び、異材溶接継手
JP2018034165A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社神戸製鋼所 異材接合用アークスポット溶接法、接合補助部材、及び、異材溶接継手
JP2018034166A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社神戸製鋼所 異材接合用アークスポット溶接法、接合補助部材、及び、異材溶接継手
JP2018034167A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社神戸製鋼所 異材接合用アーク溶接法、接合補助部材、及び、異材溶接継手

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0821376A (ja) 1996-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5228196A (en) Method for preparing a scroll compressor
WO2016104336A1 (ja) 電動スクロール圧縮機
KR20020069478A (ko) 스크롤압축기부품의 정렬방법
KR20180123433A (ko) 스크롤 압축기
JP3260518B2 (ja) スクロール圧縮機及びその組立方法
JP3438746B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2005188516A (ja) スクロール圧縮機の製造方法
JPH0735790B2 (ja) スクロ−ル圧縮機
JP3550940B2 (ja) 流体機械
JP3403783B2 (ja) 密閉形圧縮機
JP4415178B2 (ja) スクロール流体機械及びその組立方法
JP4045567B2 (ja) 圧縮機及びその組立方法
JP2743568B2 (ja) スクロール圧縮機及びその製造方法
JPH06272677A (ja) スクロール圧縮機およびその製造方法
JP3133112B2 (ja) スクロール式流体機械
JP2005201168A (ja) スクロール圧縮機
JP2003065255A (ja) スクロール圧縮機
JP3155594B2 (ja) 全密閉形電動圧縮機
JP2000104691A (ja) スクロール圧縮機の副軸受
JP2697278B2 (ja) スクロール圧縮機の製造方法
JP2004162657A (ja) 密閉型圧縮機
KR101462944B1 (ko) 하부 프레임을 구비한 압축기 및 그의 제조방법
JP2630069B2 (ja) スクロール圧縮機
JPH094574A (ja) スクロール圧縮機
JP3123623B2 (ja) スクロール式流体機械

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term