JP3123623B2 - スクロール式流体機械 - Google Patents

スクロール式流体機械

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JP3123623B2
JP3123623B2 JP04275523A JP27552392A JP3123623B2 JP 3123623 B2 JP3123623 B2 JP 3123623B2 JP 04275523 A JP04275523 A JP 04275523A JP 27552392 A JP27552392 A JP 27552392A JP 3123623 B2 JP3123623 B2 JP 3123623B2
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トキコ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気を圧縮する
空気圧縮機等に用いて好適なスクロール式流体機械に関
する。
【0002】
【従来の技術】図9および図10に従来技術によるスク
ロール式流体機械として無給油式のスクロール式空気圧
縮機を例に挙げて示す。
【0003】図において、1は段付筒状のケーシングを
示し、該ケーシング1は軸方向一端側に位置する円板状
の底部1Aと、該底部1Aの内周側から内向きに突出し
て形成された小径な円筒状の軸受部1Bと、前記底部1
Aの外周側から軸方向他端側に向けて延設された大径な
筒部としての円筒部1Cと、該円筒部1Cの先端側に一
体的に形成された段付筒状のフランジ部1Dとから大略
構成されている。また、該フランジ部1Dの内周側に
は、後述する旋回スクロール5の背面に摺接してスラス
ト方向の荷重を受承するスラスト受部1Eが径方向内向
きに突出して一体形成され、該フランジ部1Dの外周側
には、後述する各取付ボルト9が螺合されるねじ穴1
F,1F,…が周方向に離間して複数個形成されてい
る。
【0004】2はケーシング1の軸受部1Bに軸受3,
4を介して回転可能に軸支された駆動軸を示し、該駆動
軸2の先端側はケーシング1内へと伸長してクランク2
Aとなり、該クランク2Aの軸線O′−O′は駆動軸2
の軸線O−Oに対して所定寸法dだけ偏心している。ま
た、該駆動軸2の基端側はケーシング1の外部で電動モ
ータ(図示せず)に連結され、この電動モータによって
回転駆動されるものである。
【0005】5はケーシング1内に位置して駆動軸2の
クランク2Aに旋回可能に設けられた旋回スクロールを
示し、該旋回スクロール5は、円盤状に形成された鏡板
5Aと、該鏡板5Aに中心側が巻始め端となり、外周側
が巻終り端となって立設されたうず巻き状のラップ部5
Bと、前記鏡板5Aの背面側中央に設けられたボス部5
Cとから構成され、該ボス部5C内にはクランク2Aが
旋回軸受6を介して取付けられている。
【0006】ここで、前記旋回スクロール5の鏡板5A
の背面外周側には、複数のキー溝が周方向に所定間隔を
もって形成され、該各キー溝には自転防止機構としての
オルダム継手(いずれも図示せず)が配設されている。
そして、旋回スクロール5は駆動軸2が回転駆動する
と、クランク2Aにより寸法dの旋回半径をもった円運
動が与えられ、前記オルダム継手によって自転が防止さ
れることにより、駆動軸2の軸線O−Oを中心にして旋
回(公転)し続けるようになっている。
【0007】7は旋回スクロール5と対向してケーシン
グ1の軸方向他端側に取付けられた固定スクロールを示
し、該固定スクロール7は、その中心が駆動軸2の軸線
O−O上に位置して配設された大径な円板状の鏡板7A
と、該鏡板7Aから旋回スクロール5のラップ部5Bと
同様に立設されたうず巻き状のラップ部7Bと、前記鏡
板7Aの外周側を取囲んで一体的に設けられた大径筒状
の筒部7Cとから大略構成され、該筒部7Cの先端側に
は、ケーシング1のフランジ部1Dに衝合する取付フラ
ンジ7Dが一体形成され、該取付フランジ7Dの内周側
には、旋回スクロール5の他端面側と摺接してスラスト
方向の荷重を受承するスラスト受部7Eが一体形成され
ている。また、前記取付フランジ7Dの外周側には、ケ
ーシング1の各ねじ穴1Fに対応するように複数個の取
付穴7F,7F,…が穿設され、該各取付穴7Fの内径
寸法は、各取付ボルト9の外形寸法よりも後述する調整
代分だけ大径に設定されている。
【0008】そして、該固定スクロール7は、そのラッ
プ部7Bと旋回スクロール5のラップ部5Bとの間に該
旋回スクロール5の旋回を許す程度のラジアルギャップ
を形成した状態でケーシング1に固定されている。
【0009】8,8,…は旋回スクロール5のラップ部
5Bと固定スクロール7のラップ部7Bとの間に画成さ
れた複数の圧縮室を示し、該各圧縮室8は、固定スクロ
ール7のラップ部7Bに対して旋回スクロール5のラッ
プ部5Bが所定角度だけずらして重なり合うことにより
三日月状に形成され、該旋回スクロール5が旋回運動を
する間に中央側に移動して順次縮小するようになってい
る。
【0010】9,9,…は固定スクロール7の各取付穴
7Fを介してケーシング1の各ねじ穴1Fに螺合された
複数本の取付ボルトを示し、該各取付ボルト9は、固定
スクロール7をケーシング1に固定するものである。ま
た、該各取付ボルト9の外周と各取付穴7Fとの間に
は、旋回スクロール5のラップ部5Bと固定スクロール
7のラップ部7Bとの間に所望のラジアルギャップを形
成するための調整代が設けられている。
【0011】10は固定スクロール7の鏡板7A外周側
に穿設された吸込口、11は鏡板7Aの中央部に穿設さ
れた吐出口をそれぞれ示し、該吸込口10は最外周側
(最低圧側)の圧縮室8と連通し、吐出口11は最中央
側(最高圧側)の圧縮室8と連通している。また、12
は駆動軸2に固着されたカウンタウェイトを示し、該カ
ウンタウェイト12は駆動軸2の回転バランスをとるも
のである。
【0012】従来技術によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、駆動軸2を電動モータ
によって回転駆動すると、この回転はクランク2Aから
旋回軸受6を介して旋回スクロール5に伝えられ、該旋
回スクロール5は駆動軸2の軸線O−Oを中心とし、寸
法dの旋回半径をもって旋回運動する。そして、この旋
回運動によって各ラップ部5B,7Bの間に画成される
圧縮室8,8,…は連続的に縮小し、吸込口10から吸
込んだ空気を該各圧縮室8内で順次圧縮しつつ、この圧
縮空気を吐出口11から外部の空気タンク等に吐出し
て、圧縮作用を行うようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるスクロール式空気圧縮機では、メンテナン
ス作業等を行なった後、ケーシング1に固定スクロール
7を組付けるときに、該固定スクロール7のラップ部7
Bと旋回スクロール5のラップ部5Bとの間のラジアル
ギャップを所望の値に調整した状態で各取付ボルト9に
よって固定スクロール7をケーシング1に固定するよう
になっているものの、図1に示した横置状態では、固定
スクロール7の自重が下向きに作用しているから、作業
者は固定スクロール7を上方に持上げるように支持しな
がら旋回スクロール5に対して適宜移動させてラジアル
ギャップの調整を行なわなくてはならず、調整作業が非
常に困難なものとなってしまう。また、ケーシング1を
図1に示す状態から90度傾け(固定スクロール7が上
方に配設された状態)、固定スクロール7に自重が作用
しない状態でラジアルギャップの調整作業を行なうこと
が考えられるが、この場合には、スクロール式空気圧縮
機の周辺部品を取除いた後に該スクロール式空気圧縮機
をケース外に取出さなくてはならず、段取り作業に大幅
に作業時間を要してしまい、作業性が大幅に低下すると
いう問題がある。
【0014】そこで、ケーシング1と固定スクロール7
との間に位置決めピンを設けることが考えられるが、こ
れには、ラジアルギャップを所望の値に調整した状態の
ケーシング1と固定スクロール7とに亘ってピン穴を形
成する必要があり、この作業を生産ライン上で行なうこ
とは大幅な生産性の低下を招くばかりか、固定スクロー
ル7の交換を要する場合には、該位置決めピンの効果を
全く発揮することができないという問題がある。また、
ピン穴をケーシング1と固定スクロール7とにそれぞれ
別々に形成することも考えられるが、この場合には、各
ピン穴の加工公差を考慮してラジアルギャップを大きく
設定しなくてはならないから、圧縮効率が大幅に低下し
てしまうという問題がある。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、固定スクロールのラップ部と旋回スクロ
ールのラップ部とのラジアルギャップの調整を容易にし
て、メンテナンス作業等の作業効率を向上できるように
したスクロール式流体機械を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、第1の発明が採用する構成の特徴は、固定スク
ロールには、該固定スクロールをケーシングに組付ける
とき、該ケーシングに対して固定スクロールを径方向に
移動させ、該固定スクロールのラップ部と旋回スクロー
ルのラップ部との間のラジアルギャップを調整するラジ
アルギャップ調整手段を設けたことにある。
【0017】また、第2の発明が採用する構成の特徴
は、固定スクロールには、該固定スクロールをケーシン
グに組付けるとき、該ケーシングに対して固定スクロー
ルを径方向に移動させ、該固定スクロールのラップ部と
旋回スクロールのラップ部との間のラジアルギャップを
調整するラジアルギャップ調整手段を設け、前記ケーシ
ングと固定スクロールとの間には該ラジアルギャップ調
整手段による移動方向に沿って該固定スクロールをガイ
ドするガイド手段を設けたことにある。
【0018】
【作用】第1の発明の構成により、固定スクロールをケ
ーシングに組付けるときに、ラジアルギャップ調整手段
によって固定スクロールをケーシングに対して径方向に
適宜移動させることにより、該固定スクロールのラップ
部と旋回スクロールのラップ部との間のラジアルギャッ
プを所望の値に調整することができる。
【0019】また、第2の発明の構成により、固定スク
ロールをケーシングに組付けるときに、ラジアルギャッ
プ調整手段によって固定スクロールをケーシングに対し
て径方向に適宜移動させることにより、該固定スクロー
ルのラップ部と旋回スクロールのラップ部との間のラジ
アルギャップを所望の値に調整することができると共
に、このときにガイド手段によって固定スクロールがラ
ジアルギャップ調整手段による移動方向に対して横方向
に位置ずれするのを防止できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図8に基
づいて説明する。
【0021】図1および図2は本発明の第1の実施例を
示している。なお、実施例では前述した図9および図1
0に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0022】図において、21はケーシング1の他端側
に取付けられた本実施例による固定スクロールを示し、
該固定スクロール21は、従来技術で述べた固定スクロ
ール7とほぼ同様に、駆動軸2の軸線O−Oと同心とな
るように配設された大径な円板状の鏡板21Aと、該鏡
板21Aに立設されたうず巻き状のラップ部21Bと、
前記鏡板21Aの外周側を取囲むように設けられた大径
筒状の筒部21Cと、該筒部21Cの先端側に位置して
ケーシング1のフランジ部1Dに衝合する取付フランジ
21Dと、該取付フランジ21Dの内周側に設けられた
スラスト受部21Eと、前記取付フランジ21Dの外周
側に設けられた複数個の取付穴21F,21F,…とか
ら構成されているものの、前記取付フランジ21Dの外
周側には、該固定スクロール21の上端側(頂上部)に
位置してラジアルギャップ調整手段としてのラジアルギ
ャップ調整機構22(以下、調整機構22という)が設
けられている。
【0023】ここで、前記調整機構22は、基端側が取
付フランジ21D外周に一体的に固着され、先端側が上
向きに突出した後にケーシング1のフランジ部1D外周
まで伸長した断面略L字状の支持部材22Aと、該支持
部材22Aの先端側に位置して上,下方向に貫通して形
成されたねじ穴22Bと、該ねじ穴22Bに螺合され、
その下端側が前記フランジ部1D外周に当接可能となっ
た調整ボルト22Cとから構成されている。そして、該
調整機構22は、その調整ボルト22が回転されること
により、支持部材22Aを介して固定スクロール21を
ケーシング1に対して上,下方向に移動させるものであ
る。
【0024】本実施例によるスクロール式空気圧縮機は
上述の如き構成を有するもので、その基本的動作につい
ては従来技術によるものと格別差異はない。そこで、次
に、その組立て方法について説明する。
【0025】まず、ケーシング1内に駆動軸2,旋回ス
クロール5等を組付け、固定スクロール21のラップ部
21Bを旋回スクロール5のラップ部5Bに対して所定
の角度だけずらしてかみ合わせ、この状態で各取付穴2
1Fを介して各ねじ穴1Fに各取付ボルト9を螺合させ
て該固定スクロール21をケーシング1に移動可能な程
度に仮止する。次に、調整機構22の調整ボルト22C
を回転させてこの仮止された固定スクロール21をケー
シング1に対して上,下方向に移動させながら、駆動軸
2を介して旋回スクロール5を適宜回転させて各ラップ
部5B,21B間のラジアルギャップの状態を調べ、該
旋回スクロール5(駆動軸2)が1回転以上回転した位
置で調整ボルト22Cの回転を停止させる。そして、ラ
ジアルギャップの調整が終了したら、各取付ボルト9を
完全にねじ込むことにより、各ラップ部5B,21B間
に所望のラジアルギャップを形成した状態で固定スクロ
ール21をケーシング1に固定することができる。
【0026】かくして、本実施例によれば、当該スクロ
ール式空気圧縮機が横置状態にあっても、調整機構22
によって旋回スクロール5のラップ部5Bと固定スクロ
ール21のラップ部21Bとの間のラジアルギャップを
容易に調整することができるから、従来技術で述べたよ
うな周辺部品の着,脱作業を行なうことなく、容易に固
定スクロール21をケーシング1に取付けることがで
き、メンテナンス作業等の作業性を大幅に向上すること
ができる。
【0027】また、固定スクロール21をケーシング1
から取外すときに、調整機構22の調整ボルト22Cを
このときの位置に保持しておくことにより、固定スクロ
ール21を再度取付ける場合に、この調整ボルト22C
によって各ラップ部5B,21B間のラジアルギャップ
を調整することなくケーシング1に固定スクロール21
を取付けることができ、従来技術で述べた位置決めピン
とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0028】次に、図3および図4は本発明の第2の実
施例を示し、本実施例の特徴は、固定スクロールを仮止
ピンでケーシングに仮止できるようにしたことにある。
なお、実施例では前述した図9および図10に示す従来
技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0029】31は本実施例による段付筒状のケーシン
グを示し、該ケーシング31は、従来技術で述べたケー
シング1とほぼ同様に、軸方向一端側に位置する円板状
の底部31Aと、該底部31Aの内周側から内向きに突
出して形成された小径な円筒状の軸受部31Bと、前記
底部31Aの外周側から軸方向他端側に向けて延設され
た大径な筒部としての円筒部31Cと、該円筒部31C
の先端側に一体的に形成された段付筒状のフランジ部3
1Dと、該フランジ部31Dの内周側に一体的に形成さ
れ、旋回スクロール5の背面に摺接してスラスト方向の
荷重を受承するスラスト受部31Eと、前記フランジ部
31Dの外周側に周方向に離間して複数個形成されたね
じ穴(図示せず)とから大略構成されているものの、前
記フランジ部31Dの外周側には、前記各ねじ穴間に位
置してピン穴31F,31Fが上,下方向の対称位置に
2個形成され、該各ピン穴31Fには、仮止ピン32,
32が取付けられている。
【0030】ここで、前記各仮止ピン32は、その一端
側がケーシング31のピン穴31F内に圧入状態で固着
され、他端側がフランジ部31Dから所定寸法をもって
突出している。そして、該各仮止ピン32の他端側に
は、後述する固定スクロール33の仮止穴33Fが外嵌
されるようになっている。
【0031】33は本実施例による固定スクロールを示
し、該固定スクロール33は、第1の実施例で述べた固
定スクロール21とほぼ同様に、駆動軸2の軸線O−O
と同心となるように配設された大径な円板状の鏡板33
Aと、該鏡板33Aに立設されたうず巻き状のラップ部
33Bと、前記鏡板33Aの外周側を取囲むように設け
られた大径筒状の筒部33Cと、該筒部33Cの先端側
に位置してケーシング31のフランジ部31Dに衝合す
る取付フランジ33Dと、該取付フランジ33Dの内周
側に設けられたスラスト受部33Eと、前記取付フラン
ジ33Dの外周側に設けられた複数個の取付穴(図示せ
ず)とから構成されているものの、前記取付フランジ3
3Dの外周側には、ケーシング31の各ピン穴31Fに
対応して各仮止ピン32が挿嵌される2個の仮止穴33
F,33Fが穿設され、該各仮止穴33Fの内周と前記
各仮止ピン32の外周との間には、旋回スクロール5の
ラップ部5Bに対して固定スクロール33のラップ部3
3Bを移動させて所望のラジアルギャップを形成するた
めの調整代が設けられている。
【0032】そして、該固定スクロール33は、各仮止
ピン32の他端側に各仮止穴33Fを外嵌させることに
より、旋回スクロール5に対しておおよそ所定の位置に
位置合せされ、この状態でケーシング31に仮止される
ようになっている。
【0033】34は取付フランジ33D外周側に位置し
て固定スクロール33の上端側(頂上部)に設けられた
ラジアルギャップ調整手段としてのラジアルギャップ調
整機構(以下、調整機構34という)を示し、該調整機
構34は、基端側が取付フランジ33D外周に一体的に
固着され、先端側が上向きに突出した後にケーシング3
1のフランジ部31D外周まで伸長した断面略L字状の
支持部材34Aと、該支持部材34Aの先端側に位置し
て上,下方向に貫通して形成されたねじ穴34Bと、該
ねじ穴34Bに螺合され、その下端側が前記フランジ部
31D外周に当接可能となった調整ボルト34Cとから
構成されている。そして、該調整機構34は、その調整
ボルト34が回転されることにより、支持部材34Aを
介して固定スクロール33をケーシング31に対して
上,下方向に移動させるものである。
【0034】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、ケーシ
ング31の各ピン穴31Fに各仮止ピン32を圧入し、
該各仮止ピン32に固定スクロール33の各仮止穴33
Fを外嵌させることにより、該固定スクロール33を旋
回スクロール5に対しておおよそ所定の位置に仮止する
ことができるから、調整機構34でラジアルギャップを
調整するときに少ない移動量で容易に設定することがで
き、より一層作業性を向上することができる。
【0035】次に、図5は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ラジアルギャップ調整機構を2
個設け、固定スクロールを上,下方向と横方向とに移動
(調整)できるようにしたことにある。なお、実施例で
は前述した図9および図10に示す従来技術と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
する。
【0036】図において、41はケーシング1の他端側
に取付けられた本実施例による固定スクロールを示し、
該固定スクロール41は、第1の実施例で述べた固定ス
クロール21とほぼ同様に、駆動軸2の軸線O−Oと同
心となるように配設された大径な円板状の鏡板41A
と、該鏡板41Aに立設されたうず巻き状のラップ部
(図示せず)と、前記鏡板41Aの外周側を取囲むよう
に設けられた大径筒状の筒部41Bと、該筒部41Bの
先端側に位置してケーシング1のフランジ部1Dに衝合
する取付フランジ41Cと、該取付フランジ41Cの内
周側に設けられたスラスト受部と、前記取付フランジ4
1Cの外周側に設けられた複数個の取付穴(いずれも図
示せず)とから構成されているものの、前記取付フラン
ジ41Cの外周側には、該固定スクロール41の上端側
(頂上部)に位置して第1ラジアルギャップ調整機構4
2(以下、第1調整機構42という)が設けられ、該第
1調整機構42から周方向に90度移動した位置には、
該第1調整機構42と共にラジアルギャップ調整手段を
構成する第2ラジアルギャップ調整機構43(以下、第
2調整機構43という)が設けられている。
【0037】ここで、前記第1,第2調整機構42,4
3は、第1の実施例で述べた調整機構22と同様に、基
端側が取付フランジ41C外周に一体的に固着され、先
端側が径方向外向きに突出した後にケーシング1のフラ
ンジ部1D外周まで伸長した断面略L字状の支持部材4
2A,43Aと、該支持部材42A,43Aの先端側に
位置して径方向に貫通して形成されたねじ穴(いずれも
図示せず)と、該ねじ穴に螺合され、その先端側が前記
フランジ部1D外周に当接可能となった調整ボルト42
B,43Bとからそれぞれ構成されている。
【0038】そして、該第1調整機構42は、その調整
ボルト42Bが回転されることにより、支持部材42A
を介して固定スクロール41をケーシング1に対して
上,下方向に移動させ、該第2調整機構43は、その調
整ボルト43Bが回転されることにより、支持部材43
Aを介して固定スクロール41をケーシング1に対して
横方向(左,右方向)に移動させるようになっている。
【0039】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、固定ス
クロール41の外周側に該固定スクロール41を上,下
方向に移動する第1調整機構42と、固定スクロール4
1を横方向(左,右方向)に移動する第2調整機構とを
設けるようにしたから、ラジアルギャップをより正確に
調整することができ、該ラジアルギャップからの圧縮空
気の洩れを防止して圧縮効率を大幅に向上させることが
できる。
【0040】次に、図6は本発明の第4の実施例を示
し、本実施例の特徴は、固定スクロールの外周側にラジ
アルギャップ調整機構を周方向に離間して3個設けたこ
とにある。なお、実施例では前述した図9および図10
に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0041】図において、51はケーシング1の他端側
に取付けられた本実施例による固定スクロールを示し、
該固定スクロール51は、第1の実施例で述べた固定ス
クロール21とほぼ同様に、駆動軸2の軸線O−Oと同
心となるように配設された大径な円板状の鏡板51A
と、該鏡板51Aに立設されたうず巻き状のラップ部
(図示せず)と、前記鏡板51Aの外周側を取囲むよう
に設けられた大径筒状の筒部51Bと、該筒部51Bの
先端側に位置してケーシング1のフランジ部1Dに衝合
する取付フランジ51Cと、該取付フランジ51Cの内
周側に設けられたスラスト受部と、前記取付フランジ5
1Cの外周側に設けられた複数個の取付穴(いずれも図
示せず)とから構成されているものの、前記取付フラン
ジ51Cの外周側には、該固定スクロール51の上端側
(頂上部)を起点にして周方向に等間隔(120度間
隔)をもって3個のラジアルギャップ調整手段としての
ラジアルギャップ調整機構52,52,…(以下、調整
機構52という)が設けられている。
【0042】ここで、前記各調整機構52は、第1の実
施例で述べた調整機構22と同様に、基端側が取付フラ
ンジ51C外周に一体的に固着され、先端側が径方向外
向きに突出した後にケーシング1のフランジ部1D外周
まで伸長した断面略L字状の支持部材52Aと、該支持
部材52Aの先端側に位置して径方向に貫通して形成さ
れたねじ穴(図示せず)と、該ねじ穴に螺合され、その
先端側が前記フランジ部1D外周に当接可能となった調
整ボルト52Bとからそれぞれ構成されている。
【0043】そして、該各調整機構52は、固定スクロ
ール51の上端側(頂上部)に位置する調整機構52の
調整ボルト52Bを回転することにより、支持部材52
Aを介して固定スクロール51をケーシング1に対して
上,下方向に移動させてラジアルギャップを所望の値に
調整し、この状態で他の各調整機構52の調整ボルト5
2Bを適宜に調整しながら締め込んで固定スクロール5
1を径方向から所定の位置に固定するようになってい
る。
【0044】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を
得ることができるものの、特に、本実施例では、固定ス
クロール51の外周側に3個の調整機構52を設け、該
固定スクロール51を径方向から固定するようにしたか
ら、該固定スクロール51をケーシング1から取外すと
きに、各調整機構52のうち、いずれか一つの調整機構
52の調整ボルト52Bを緩めて取外すようにすれば、
該固定スクロール51を次に取付けるときに、緩めた調
整ボルト52B以外の各調整ボルト52Bによって固定
スクロール51を正確に元の位置に位置決めすることが
でき、ラジアルギャップの調整作業を省略して作業性を
大幅に向上することができる。
【0045】次に、図7および図8は本発明の第5の実
施例を示し、本実施例の特徴は、ケーシングと固定スク
ロールとの間にラジアルギャップ調整機構による調整方
向に沿って該固定スクロールをガイドするガイド機構を
設けたことにある。なお、実施例では前述した図9およ
び図10に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
【0046】図において、61は本実施例によるケーシ
ングを示し、該ケーシング61は、従来技術で述べたケ
ーシング1とほぼ同様に、円板状の底部と、該底部の内
周側に形成された軸受部(いずれも図示せず)と、前記
底部の外周側から軸方向他端側に向けて延設された大径
な筒部としての円筒部61Aと、該円筒部61Aの他端
側に一体的に形成された段付筒状のフランジ部61B
と、該フランジ部61Bの内周側に一体的に形成され、
旋回スクロール5のスラスト荷重を受承するスラスト受
部61Cと、前記フランジ部61Bの外周側に周方向に
離間して複数個形成されたねじ穴61D,61D,…と
から大略構成されているものの、前記フランジ部61B
の他端側には、図8に示す如く、後述するラジアルギャ
ップ調整機構65の調整方向(上,下方向)に直交する
ように横方向(左,右方向)に離間して一対の方形状の
ガイド穴62,62が形成され、該各ガイド穴62の径
方向内側の壁面は、後述するガイドピン64を上,下方
向にガイドするガイド壁62Aとなっている。
【0047】63は本実施例による固定スクロールを示
し、該固定スクロール63は、第1の実施例で述べた固
定スクロール21とほぼ同様に、駆動軸2の軸線O−O
と同心となるように配設された大径な円板状の鏡板63
Aと、該鏡板63Aに立設されたうず巻き状のラップ部
63Bと、前記鏡板63A外周側から該ラップ部63B
を取囲むように一端側に伸長して設けられた大径筒状の
筒部63Cと、該筒部63Cの一端側に位置してケーシ
ング61のフランジ部61Bに衝合する取付フランジ6
3Dと、該取付フランジ63Dの内周側に設けられたス
ラスト受部63Eと、前記取付フランジ63Dの外周側
に設けられた複数個の取付穴63F,63F,…とから
大略構成されているものの、前記筒部63Cの一端側に
は、ケーシング61に形成された各ガイド穴62のガイ
ド壁62Aに対応する位置に一対のピン穴63Gが穿設
され、該各ピン穴63Gには、後述する各ガイドピン6
4が圧入されている。
【0048】64,64は各ガイド穴62のガイド壁6
2Aと共にガイド手段を構成する2本のガイドピンを示
し、該各ガイドピン64は、その基端側が固定スクロー
ル63の各ピン穴63Gに圧入され、先端側が前記各ガ
イド穴62内に侵入するように配設されている。そし
て、該各ガイドピン64は、その先端側外周が前記各ガ
イド壁62Aによって上,下方向にガイドされることに
より、ラジアルギャップ調整機構65で固定スクロール
63を移動させる時に該固定スクロール63をその調整
方向(上,下方向)に沿ってガイドするようになってい
る。
【0049】65は取付フランジ63Dの外周側に位置
して固定スクロール63の上端側(頂上部)に設けられ
たラジアルギャップ調整手段としてのラジアルギャップ
調整機構65(以下、調整機構65という)を示し、該
調整機構65は、基端側が取付フランジ63D外周に一
体的に固着され、先端側が上向きに突出した後にケーシ
ング61のフランジ部61B外周まで伸長した断面略L
字状の支持部材65Aと、該支持部材65Aの先端側に
位置して上,下方向に貫通して形成されたねじ穴(図示
せず)と、該ねじ穴に螺合され、その下端側が前記フラ
ンジ部61B外周に当接可能となった調整ボルト65B
とから構成されている。そして、該調整機構65は、そ
の調整ボルト65Bが回転されることにより、支持部材
65Aを介して固定スクロール63をケーシング61に
対して上,下方向に移動させるものである。
【0050】かくして、このように構成される本実施例
においても、前記各実施例とほぼ同様の作用効果を得る
ことができるものの、特に、本実施例では、調整機構6
5によって固定スクロール63を移動するときに各ガイ
ド穴62のガイド壁62Aで各ガイドピン64をこの移
動方向に沿ってガイドするようにしたから、調整機構6
5によるラジアルギャップの調整時に固定スクロール6
3が横方向にずれを生じるのを確実に防止でき、ラジア
ルギャップの調整作業をより正確に行なうことができ
る。
【0051】なお、前記第2の実施例では、ケーシング
31の各ピン穴31Fに各仮止ピン32を圧入し、該各
仮止ピン32に各仮止穴33Fを介して固定スクロール
33を仮止するものとして述べたが、これに替えて、固
定スクロール33に各仮止ピンを圧入し、ケーシング3
1に各仮止穴を形成するようにしてもよい。
【0052】また、前記第5の実施例では、ケーシング
61に各ガイド穴62を形成し、固定スクロール63に
各ガイドピン64を圧入するものとして述べたが、両者
の関係を逆にしてもよい。また、各ガイドピン64の替
りに固定スクロール63から一体的に突出した突起等を
用いてもよく、その形状についても円形に限るものでは
ない。
【0053】また、前記各実施例では、スクロール式流
体機械として、無給油式のスクロール式空気圧縮機を例
に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油
冷式のスクロール式流体機械にも適用することができ、
真空ポンプとしても用いることができる。
【0054】さらに、本発明のスクロール式流体機械
は、圧縮気体としてフロンガス等の冷媒、窒素ガス等の
工業用ガスの圧縮にも広く適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、第1の発明によれ
ば、固定スクロールに、該固定スクロールをケーシング
に組付けるとき、該ケーシングに対して固定スクロール
を径方向に移動させ、該固定スクロールのラップ部と旋
回スクロールのラップ部との間のラジアルギャップを調
整するラジアルギャップ調整手段を設けているから、固
定スクロールをケーシングに組付けるときに、ラジアル
ギャップ調整手段によって固定スクロールをケーシング
に対して径方向に適宜移動させることにより、該固定ス
クロールのラップ部と旋回スクロールのラップ部との間
のラジアルギャップを所望の値に調整することができ、
固定スクロールの組付作業を容易にして作業性を向上す
ることができる。
【0056】また、第2の発明によれば、固定スクロー
ルに、該固定スクロールをケーシングに組付けるとき、
該ケーシングに対して固定スクロールを径方向に移動さ
せ、該固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラ
ップ部との間のラジアルギャップを調整するラジアルギ
ャップ調整手段を設け、前記ケーシングと固定スクロー
ルとの間に該ラジアルギャップ調整手段による移動方向
に沿って該固定スクロールをガイドするガイド手段を設
けているから、固定スクロールをケーシングに組付ける
ときに、ラジアルギャップ調整手段によって固定スクロ
ールをケーシングに対して径方向に適宜移動させること
により、該固定スクロールのラップ部と旋回スクロール
のラップ部との間のラジアルギャップを所望の値に調整
することができると共に、このときにガイド手段によっ
て固定スクロールがラジアルギャップ調整手段による移
動方向に対して横方向に位置ずれするのを防止でき、固
定スクロールの組付作業を容易にして作業性を向上する
ことができる上に、正確なラジアルギャップを形成する
ことができ、圧縮効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を横置状態で示す縦断面図である。
【図2】図1中のスクロール式空気圧縮機を固定スクロ
ール側から見た状態を示す外観図である。
【図3】本発明の第2の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を横置状態で示す図1と同様の縦断面図である。
【図4】図3中のスクロール式空気圧縮機を固定スクロ
ール側から見た状態を示す図2と同様の外観図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を固定スクロール側から見た状態を示す図2と同
様の外観図である。
【図6】本発明の第4の実施例によるスクロール式空気
圧縮機を固定スクロール側から見た状態を示す図2と同
様の外観図である。
【図7】本発明の第5の実施例によるスクロール式空気
圧縮機の一部を示す図8中の矢示 VII−VII から見た断
面図である。
【図8】図7中のスクロール式空気圧縮機を固定スクロ
ール側から見た状態を示す一部破断の外観図である。
【図9】従来技術によるスクロール式空気圧縮機を横置
状態で示す図1と同様の縦断面図である。
【図10】図9中のスクロール式空気圧縮機を固定スク
ロール側から見た状態を示す図2と同様の外観図であ
る。
【符号の説明】
1,31,61 ケーシング 1C,31C,61A 円筒部(筒部) 2 駆動軸 2A クランク 5 旋回スクロール 5A,21A,33A,41A,51A,63A 鏡板 5B,21B,33B,63B ラップ部 8 圧縮室 10 吸込口 11 吐出口 21,33,41,51,63 固定スクロール 22,34,52,65 ラジアルギャップ調整機構
(ラジアルギャップ調整手段) 42 第1ラジアルギャップ調整機構(ラジアルギャッ
プ調整手段) 43 第2ラジアルギャップ調整機構(ラジアルギャッ
プ調整手段) 62 ガイド穴 62A ガイド壁(ガイド手段) 64 ガイドピン(ガイド手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−15691(JP,A) 特公 平5−24356(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のケーシングと、該ケーシングの筒
    部の一端側に回転可能に軸支され、先端側が該ケーシン
    グ内に伸長してクランクとなった駆動軸と、前記ケーシ
    ング内に位置して該駆動軸のクランクに旋回可能に設け
    られ、鏡板にうず巻き状のラップ部が立設された旋回ス
    クロールと、前記ケーシングの他端側に位置して該旋回
    スクロールと対向するように配設され、鏡板に該旋回ス
    クロールのラップ部との間で複数の圧縮室を形成するう
    ず巻き状のラップ部が立設された固定スクロールと、前
    記各圧縮室のうち、最外周側の圧縮室に連通する吸込口
    および最内周側の圧縮室に連通する吐出口とからなるス
    クロール式流体機械において、前記固定スクロールに
    は、該固定スクロールをケーシングに組付けるとき、該
    ケーシングに対して固定スクロールを径方向に移動さ
    せ、該固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラ
    ップ部との間のラジアルギャップを調整するラジアルギ
    ャップ調整手段を設けたことを特徴とするスクロール式
    流体機械。
  2. 【請求項2】 筒状のケーシングと、該ケーシングの筒
    部の一端側に回転可能に軸支され、先端側が該ケーシン
    グ内に伸長してクランクとなった駆動軸と、前記ケーシ
    ング内に位置して該駆動軸のクランクに旋回可能に設け
    られ、鏡板にうず巻き状のラップ部が立設された旋回ス
    クロールと、前記ケーシングの他端側に位置して該旋回
    スクロールと対向するように配設され、鏡板に該旋回ス
    クロールのラップ部との間で複数の圧縮室を形成するう
    ず巻き状のラップ部が立設された固定スクロールと、前
    記各圧縮室のうち、最外周側の圧縮室に連通する吸込口
    および最内周側の圧縮室に連通する吐出口とからなるス
    クロール式流体機械において、前記固定スクロールに
    は、該固定スクロールをケーシングに組付けるとき、該
    ケーシングに対して固定スクロールを径方向に移動さ
    せ、該固定スクロールのラップ部と旋回スクロールのラ
    ップ部との間のラジアルギャップを調整するラジアルギ
    ャップ調整手段を設け、前記ケーシングと固定スクロー
    ルとの間には該ラジアルギャップ調整手段による移動方
    向に沿って該固定スクロールをガイドするガイド手段を
    設けたことを特徴とするスクロール式流体機械。
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