JP3438590B2 - Coセンサ付き燃焼器 - Google Patents

Coセンサ付き燃焼器

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JP3438590B2
JP3438590B2 JP16292598A JP16292598A JP3438590B2 JP 3438590 B2 JP3438590 B2 JP 3438590B2 JP 16292598 A JP16292598 A JP 16292598A JP 16292598 A JP16292598 A JP 16292598A JP 3438590 B2 JP3438590 B2 JP 3438590B2
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼運転中に排出
される排気ガス中のCO濃度を検知して不完全燃焼を防
止するように制御運転できるCOセンサ付き燃焼器に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一酸化炭素中毒の原因となる
ガス給湯器等のガス燃焼器での不完全燃焼を防止するた
め、ガス燃焼器の排気部にCOセンサを取り付け、該C
Oセンサによって燃焼器の運転時に排出される排気ガス
中のCO濃度を常時検知できるようにしたタイプのCO
センサ付き燃焼器がある。
【0003】上記COセンサ付き燃焼器では、COセン
サで検知した排気ガス中のCO濃度の検出値に応じてフ
ァンにより燃焼部に供給される燃焼用空気量を変化さ
せ、これによって燃焼状態を改善したり、CO濃度が一
定レベル以上になると、燃焼を停止したりできるように
なっている。
【0004】ところで一般に燃焼器においては、長年の
経時劣化によって燃焼器内の空気通路に煤や埃等が付着
してファンからの燃焼用空気が流れにくくなり、ひいて
は不完全燃焼等のトラブル発生の原因となって安全基準
値のCO濃度を超えた濃度のCOが排気ガス中に含ま
れ、望ましくない状態に陥ることがある。
【0005】そこで従来の燃焼器では、該燃焼器が長年
の経時劣化によって不完全燃焼を起こしやすいという経
験的事実から、次のような基準で製品寿命の判定を行っ
ていた。即ち、燃焼器の使用開始の時点からの使用時間
を積算し、この積算値が不完全燃焼等のトラブル発生の
原因が起こりやすいと設定した一定の積算値を超える
と、一応、製品寿命に達したものと判定していた。従っ
て、この製品寿命の判定が燃焼器そのもの自体の交換
か、或いは必要な部品交換の一つの目安となっていた。
上記製品寿命とは、通常、燃焼器が所期の能力を大幅に
発揮できない状態になることを指すが、ここでは例えば
次のような状態を言う。即ち、燃焼器を長らく使用して
いると、燃焼時の煤や埃、或いは結露等の付着によって
燃焼器内の空気通路が狭くなり、いわば目詰まり状態と
なる。そして空気通路が狭くなると、燃焼ファンから供
給される燃焼用空気が燃焼部内を流れにくくなり、空気
量不足によって不完全燃焼が発生する。そしてこの様な
状態が恒久的になって、もはや良好な燃焼が行われなく
なる状態となると、寿命ということになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述したよう
に、燃焼器の使用開始からの使用時間の積算値に基づい
て寿命を判定する場合には、一定の使用時間の積算値に
達しているものの、使用状態がよいため、まだ燃焼器と
して充分に使用できるものについても一律に製品寿命と
判定されるという不具合があった。また一方、一定の使
用時間の積算値に達していない(見掛け上は寿命に至っ
ていない)にも係わらず、実質的に製品寿命となってい
る場合には、これを製品寿命と判定できないという不具
合があった。このように、単に燃焼器の使用開始からの
使用時間の積算値を根拠に一率的に燃焼器の寿命判定す
るのは必ずしも適切ではなかった。
【0007】本発明は上記従来の燃焼器の有する問題に
鑑みて発明されたものであって、燃焼器の使用開始から
の使用時間の積算値を根拠に一率的に燃焼器の寿命判定
するのでなく、実際の燃焼状態(CO値)を把握するこ
とによって実質的に寿命であるか否かを簡易自己診断に
より判定できるCOセンサ付き燃焼器を提供することを
課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明のCOセンサ付き燃焼器は、燃焼器本体の排
気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出され
る排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じてフ
ァンから供給される燃焼用空気量を変化させて燃焼状態
を改善できるようにしたCOセンサ付き燃焼器であっ
て、上記CO濃度の検出値が一定値以上になると、ファ
ン回転数を段階的に増加補正することで燃焼用空気量を
増加させ、検出CO濃度が一定値未満となるように燃焼
状態の改善を制御すると共に、前記燃焼状態の改善のた
めのファン回転数の補正において、該補正が一定回数に
達した場合には、燃焼器のこれまでの使用状況が一定の
レベルを超えているか否かを更に判定し、燃焼器のこれ
までの使用状況が一定のレベルを超えている場合には、
少なくとも出力ダウンを行って燃焼運転を継続させると
共に、その後においても引き続き燃焼状態の改善が見ら
れない場合には、寿命表示させると共に安全動作により
燃焼運転を停止させる制御を行うコントローラを備えた
ことを第1の特徴としている。また本発明のCOセンサ
付き燃焼器は、上記第1の特徴に加えて、燃焼状態の改
善のためのファン回転数の補正が一定回数に達した場合
で、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベルを超え
ている場合には、故障表示させると共に出力ダウンを行
って燃焼運転を継続させるコントローラを備えたことを
第2の特徴としている。また本発明のCOセンサ付き燃
焼器は、上記第1又は第2の特徴に加えて、出力ダウン
を行った後においても引き続き燃焼状態の改善が見られ
ない場合には、ファン回転数を再度段階的に増加補正さ
せ、該補正が一定回数に達した場合には、寿命表示させ
ると共に安全動作により燃焼運転を停止させる制御を行
うコントローラを備えたことを第3の特徴としている。
また本発明のCOセンサ付き燃焼器は、燃焼器本体の排
気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出され
る排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じてフ
ァンから供給される燃焼用空気量を変化させて燃焼状態
を改善できるようにしたCOセンサ付き燃焼器であっ
て、上記CO濃度の検出値が一定値以上になると、ファ
ン回転数を段階的に増加補正することで燃焼用空気量を
増加させ、検出CO濃度が一定値未満となるように燃焼
状態の改善を制御すると共に、前記燃焼状態の改善のた
めのファン回転数の補正において、該補正が一定回数に
達した場合には、燃焼器のこれまでの使用状況が一定の
レベルを超えているか否かを更に判定し、燃焼器のこれ
までの使用状況が一定のレベルを超えていない場合に
は、故障表示すると共に継続運転を行い、且つその後に
おけるファン回転数の補正が一定回数に達した場合に
は、安全動作により燃焼運転を停止させる制御を行うコ
ントローラを備えたことを第4の特徴としている。
【0009】ここで上記特徴において、ファン回転数の
段階的補正については、予め実験等により、適当な1回
当たりの回転数の増加量や一定回数の値を定めておく。
また燃焼器の使用状況が一定のレベルを超えている場
合、或いは一定のレベルを超えていない場合における
「一定のレベル」とは、燃焼器の使用開始からの使用期
間、燃焼時間の積算値、燃焼回数の積算値、或いはこれ
らを総合的に勘案した値から使用劣化により寿命に達し
たとされる値を、予め実験等により設定することができ
る。また燃焼器の出力ダウンの程度は、予め実験等によ
って機種等に応じて決めておくことができるが、それに
よって室内等へ放出されるCOの総量を多少なりとも減
少させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態例を示
すCOセンサ付き燃焼器の構成図、図2は本発明の実施
の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器における動作シー
ケンスを説明するためのフローチャートである。
【0011】まず、本発明の実施の形態例を示すCOセ
ンサ付き燃焼器の構成を図1を参照しながら説明する。
このCOセンサ付き燃焼器は、少なくとも入水管路1
と、出湯管路2及び給湯器路3と、熱交換器5とバーナ
機構6とファン7等からなる燃焼器本体4と、燃焼器本
体4の排気部4aと、入水管路1から燃焼器本体4を経
由することなくダイレクトに給湯器路3へ至るバイパス
管8及び該バイパス管8に配されたバイパス水量調整弁
9と、上記入水管路1に設けられた入水温度センサ10
及び水量センサ11と、上記出湯管路2に設けられた出
湯温度センサ12と、上記給湯器管路3に設けられた給
湯温度センサ13及び過流出防止調整弁14とから構成
されている。なお7aは燃焼ファン7の回転数センサで
あり、また16は炎検知器で、バーナ機構6を構成する
燃焼管の一部に近接され、燃焼管からのバーナ炎の有無
を検知するものである。
【0012】また上記バーナ機構6に燃焼用ガスを供給
するためのガス管路17には、その基端側寄りに元ガス
電磁弁19及び給湯ガス比例弁18が配され、該ガス管
路17先端には上記バーナ機構6への燃焼用ガスの供給
能力を切り替えるための複数の能力切替ガス電磁弁20
a、20b、20cが配され、このうちの1つの能力切
替ガス電磁弁20aが着火用とされている。さらに21
は点火プラグであり、22は燃焼器本体4上部の排気部
4aに設けられたCOセンサである。以上の如き各構成
部材からなる給湯機能を兼用した本燃焼器において、そ
の運転の各制御を行うのがコントローラ15で、以下に
引き続き説明する運転制御を行う。
【0013】しかして、上記構成にかかるCOセンサ付
き燃焼器においては、例えば給湯運転における給湯燃焼
が行われているときには、まず元ガス電磁弁19を開
き、次に能力切替ガス電磁弁20a、20b、20cの
うち、着火用の弁20aを開き、これによって点火プラ
グ21による着火を行い、着火が炎検知器16で確認さ
れると、次に電磁弁20bが開かれ、更に電磁弁20c
が開かれるように、順次能力切替ガス電磁弁が開かれ、
燃焼が行われる。
【0014】上記の給湯燃焼等においてはCOを含んだ
排気ガスが排出されるが、この排気ガス中のCO濃度が
COセンサ22によって検知され、検出したCO濃度が
一定値以上(CO濃度≧Xppm )になると、コントロー
ラ15は、ファン7のファン回転数を段階的に増加させ
て燃焼用空気量を増加させ、CO濃度が一定値未満とな
るように燃焼状態を改善するよう制御する。そして前記
制御において、ファン回転数の増加補正が一定回数(例
えば補正回数nが5回)に達した場合で、且つ燃焼器の
使用状況が一定のレベルを超えている場合には、出力ダ
ウンを行って運転を継続させるが、それでもその後も燃
焼状態が改善されずに、ファン回転数の段階的増加の回
数が一定回数(例えば補正回数nが8回)に達した場合
には、寿命表示すると共に速やかに安全動作させて、燃
焼運転を停止する構成となっている。これらの制御手段
は全てコントローラ15に内蔵されており、必要時に自
動的に作動するようになっている。なおCO濃度におけ
る上記Xppm の値については、予め実験により適当な値
を定めておく。
【0015】一方、燃焼器のこれまでの使用状況が未だ
一定のレベルを超えていない場合においては、検出した
CO濃度が一定値以上(CO濃度≧Xppm )になると、
コントローラ15はファン回転数を段階的に増加補正し
て燃焼用空気量を増加させ、CO濃度が一定値未満とな
るように燃焼状態を改善すると共に、前記ファン回転数
の増加補正の回数が一定回数に達した場合には、故障表
示をさせて燃焼運転を継続させる。そしてその後も、フ
ァン回転数の段階的な増加補正を行っても燃焼状態の改
善が見られない場合には、その補正が一定回数(例えば
補正回数nが8回)に達した時点で、安全動作により燃
焼運転を停止させるように制御する構成となっており、
これらの制御構成も全てコントローラ15に内蔵され、
必要時に自動的に作動するようになっている。
【0016】なお、上記燃焼器の使用状態における「燃
焼器の使用状況が一定のレベル」とは、前述した通り、
燃焼器の使用開始からの使用期間、燃焼時間の積算値、
燃焼回数の積算値、或いはこれらを総合的に勘案した値
から使用劣化により寿命に達すると理論上想定される値
を実験等により予め設定したレベルを意味し、予めその
値を定めておく。
【0017】次に、上記構成にかかるCOセンサ付き燃
焼器の動作シーケンスについて図2を参照しながら説明
する。今、COセンサ付き燃焼器の運転スイッチをオン
して給湯運転を開始したとする。バーナの燃焼により熱
交換器5内に流入した水は加温されて湯となるが、排気
ガスは排気部4aから外部に放出される。この際、CO
センサ22によって排気ガス中のCO濃度が検出され、
この検出値がコントローラ15に入力せられ、異常燃焼
が発生しているか否かが判別される(ステップS1)。
即ち、検出したCO濃度が一定値以上(CO濃度≧Xpp
m )である場合には(ステップS1でイエス)、コント
ローラ15はファン回転数を増加補正させる指示を出す
(ステップS2)。このファン回転数の増加補正によっ
て、燃焼状態が改善された場合には不完全燃焼は解消で
きる(CO濃度<Xppm となる)が、燃焼状態が改善さ
れないまま(CO濃度≧Xppm )、補正回数が一定回数
(例えば5回)に達した場合(ステップS3でイエス)
には、燃焼器のこれまでの使用状況のレベルが判断され
る。即ち使用状況が、例えば燃焼器の使用期間、燃焼時
間の積算値、燃焼回数の積算値等を総合的に勘案して設
定された一定のレベルを超えているか否かが判断される
(ステップS4)。ここで燃焼器のこれまでの使用状況
が一定のレベルを超えている場合には(ステップS4で
イエス)、コントローラ15はインプットダウンにより
燃焼器の出力をダウンさせると共に、燃焼器の図示しな
いリモコンやその他の表示部に当該燃焼器が故障してい
る旨の故障表示を行う(ステップS5)。そしてこの出
力ダウンによっても燃焼状況が改善されずに、CO濃度
の検出値が一定値以上(CO濃度≧Xppm )となる場合
には(ステップS6でイエス)、ファン7の回転数を段
階的に増加補正して行き(ステップS7)、これによっ
て燃焼状況を改善するように制御する。このファン回転
数の補正により燃焼状態が改善されると不完全燃焼は回
避できるが、その補正回数が一定回数(例えば8回)に
達した場合には(ステップS8でイエス)、コントロー
ラ15は図示しないリモコン或いはその他の表示部に寿
命がきた旨の寿命表示を行わせると共に、装置の安全動
作を行わせて燃焼を停止させる(ステップS9)。なお
前記寿命表示、安全動作、及び補正回数の積算値等は、
電源リセットでクリアされるようにする(ステップS1
0)。
【0018】一方、ステップS4にて燃焼器のこれまで
の使用状況が一定レベルに達していない場合には(ステ
ップS4でノー)、コントローラ15は故障表示をさせ
る(ステップS11)。そしてその後もCO濃度の検出
値を監視し、燃焼状態が改善されない(CO濃度≧Xpp
m )場合は(ステップS12でイエス)、ファン回転数
を段階的に増加補正し(ステップS13)、CO濃度の
検出値が改善されないまま補正回数が一定値(例えば8
回)に達すれば(ステップS14でイエス)、コントロ
ーラ15は安全動作を行わせて燃焼を停止させる(ステ
ップS15)。
【0019】しかして、上記のように構成したCOセン
サ付き燃焼器によれば、燃焼器のこれまでの使用状況が
一定レベルを超えており、従来の考え方では、一応、寿
命であると判定されるような一定の使用時間の積算値に
達している燃焼器であっても、ファン回転数の補正等に
よって燃焼状態を改善できて異常燃焼の発生が見られな
い場合には、燃焼器としてそのまま継続使用できる場合
がある。また、燃焼器の使用状況が一定レベルを超えて
いる場合において、ファン回転数の補正等によっても燃
焼状態を改善することができない場合には、実質的に寿
命と判定することができ、速やかに安全動作に入って燃
焼を停止できるので、きわめて合理的な寿命判定が行え
る。一方、燃焼器のこれまでの使用状況が一定レベルに
達していない場合には、見掛け上は使用可能といえる場
合であっても、ファン回転数の増加補正によっても燃焼
状態の改善が見られない場合には、故障表示をし、速や
かに安全動作させて燃焼を停止させることができ、常に
安全に使用できる。またこの場合、寿命と判定される一
定の使用時間の積算値に達していないことから、修理等
のメンテナンスにより再使用できるという一つの目安を
得ることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項1
に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、燃焼器本体の
排気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出さ
れる排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じて
ファンから供給される燃焼用空気量を変化させて燃焼状
態を改善できるようにしたCOセンサ付き燃焼器であっ
て、上記CO濃度の検出値が一定値以上になると、ファ
ン回転数を段階的に増加補正することで燃焼用空気量を
増加させ、検出CO濃度が一定値未満となるように燃焼
状態の改善を制御すると共に、前記燃焼状態の改善のた
めのファン回転数の補正において、該補正が一定回数に
達した場合には、燃焼器のこれまでの使用状況が一定の
レベルを超えているか否かを更に判定し、燃焼器のこれ
までの使用状況が一定のレベルを超えている場合には、
少なくとも出力ダウンを行って燃焼運転を継続させると
共に、その後においても引き続き燃焼状態の改善が見ら
れない場合には、寿命表示させると共に安全動作により
燃焼運転を停止させる制御を行うコントローラを備えた
ので、例え使用時間が一定の積算値を超え、従来では寿
命と判定されていた燃焼器でもファン回転数を段階的に
増加補正することで燃焼用空気量を増加させ、CO濃度
が一定値未満となるように燃焼状態を改善できるもので
あれば、引き続き使用可能となり、燃焼器使用の延命化
を図ることができる。また、ファン回転数を段階的に補
正して上げても燃焼状態を改善できなければ、実質的に
寿命と判定できるので、従来に比べてより確実な寿命判
定を行うことができる。また出力ダウンさせることで、
燃焼器で発生するCOの総量を減らすことができ、室内
等へのCO濃度の上昇をその分だけ減ずることができ
る。更に、経時劣化のために出力が最大付近のところで
は不完全燃焼が発生しているような場合であっても、出
力が比較的小さいところでは良好な燃焼状態を得られる
ことが多く、出力ダウンさせることで燃焼状態が良くな
り、燃焼器使用の延命化に貢献することも期待できる。
また請求項2に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、
請求項1に記載の構成による上記効果に加えて、燃焼状
態の改善のためのファン回転数の補正が一定回数に達し
た場合で、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベル
を超えている場合には、故障表示させると共に出力ダウ
ンを行って燃焼運転を継続させるコントローラを備えた
ので、寿命表示させる前の途中段階での故障表示を行う
ことができ、利用者の認識を喚起することができる。ま
た請求項3に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、請
求項1又は2に記載の構成による上記効果に加えて、出
力ダウンを行った後においても引き続き燃焼状態の改善
が見られない場合には、ファン回転数を再度段階的に増
加補正させ、該補正が一定回数に達した場合には、寿命
表示させると共に安全動作により燃焼運転を停止させる
制御を行うコントローラを備えたので、出力ダウン後に
おいても、燃焼状態の改善に対するきめ細かい可能性を
追求することができ、寿命表示に至ることなくその燃焼
器をより延命的に長く使用することを可能とすることが
できる。また請求項4に記載のCOセンサ付き燃焼器に
よれば、燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサによっ
て燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度を検出
し、該検出値に応じてファンから供給される燃焼用空気
量を変化させて燃焼状態を改善できるようにしたCOセ
ンサ付き燃焼器であって、上記CO濃度の検出値が一定
値以上になると、ファン回転数を段階的に増加補正する
ことで燃焼用空気量を増加させ、検出CO濃度が一定値
未満となるように燃焼状態の改善を制御すると共に、前
記燃焼状態の改善のためのファン回転数の補正におい
て、該補正が一定回数に達した場合には、燃焼器のこれ
までの使用状況が一定のレベルを超えているか否かを更
に判定し、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベル
を超えていない場合には、故障表示すると共に継続運転
を行い、且つその後におけるファン回転数の補正が一定
回数に達した場合には、安全動作により燃焼運転を停止
させる制御を行うコントローラを備えたので、燃焼器の
これまでの使用状況が一定のレベルを超えていない場合
には、燃焼状態が例え悪い場合においても、ファン回転
数を段階的に補正して上げることでCO濃度を一定値未
満となるように燃焼状態を改善することを可能とし、そ
して例え速やかに燃焼状態を改善することができなくと
も、直ちに燃焼を停止することなく、まず故障表示のみ
を行って利用者の認識を喚起すると共に、利用者に運転
の継続を保証し、さらに引き続いて一定回数以上のファ
ン回転数の補正がなされた場合には、安全動作による燃
焼運転の停止による安全を保証することができる。ま
た、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベルを超え
ていない場合において、前記故障表示を行うことで、未
だ寿命ではなく、修理等のメンテナンスを施すことで再
使用できるという目安を利用者に与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃
焼器の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃
焼器の動作シーケンスを説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
4 燃焼器本体 4a 排気部 5 熱交換器 6 バーナ機構 7 ファン 7a 回転数センサ 15 コントローラ 22 COセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東影 亘彦 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平9−126451(JP,A) 特開 平10−73251(JP,A) 特開 平7−332667(JP,A) 特開 平11−248154(JP,A) 特開 平8−14553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/24 107 F23N 3/08 F23N 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサ
    によって燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度
    を検出し、該検出値に応じてファンから供給される燃焼
    用空気量を変化させて燃焼状態を改善できるようにした
    COセンサ付き燃焼器であって、 上記CO濃度の検出値が一定値以上になると、ファン回
    転数を段階的に増加補正することで燃焼用空気量を増加
    させ、検出CO濃度が一定値未満となるように燃焼状態
    の改善を制御すると共に、 前記燃焼状態の改善のためのファン回転数の補正におい
    て、該補正が一定回数に達した場合には、燃焼器のこれ
    までの使用状況が一定のレベルを超えているか否かを更
    に判定し、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベル
    を超えている場合には、少なくとも出力ダウンを行って
    燃焼運転を継続させると共に、その後においても引き続
    き燃焼状態の改善が見られない場合には、寿命表示させ
    ると共に安全動作により燃焼運転を停止させる制御を行
    うコントローラを備えたことを特徴とするCOセンサ付
    き燃焼器。
  2. 【請求項2】 燃焼状態の改善のためのファン回転数の
    補正が一定回数に達した場合で、燃焼器のこれまでの使
    用状況が一定のレベルを超えている場合には、故障表示
    させると共に出力ダウンを行って燃焼運転を継続させる
    コントローラを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    のCOセンサ付き燃焼器。
  3. 【請求項3】 出力ダウンを行った後においても引き続
    き燃焼状態の改善が見られない場合には、ファン回転数
    を再度段階的に増加補正させ、該補正が一定回数に達し
    た場合には、寿命表示させると共に安全動作により燃焼
    運転を停止させる制御を行うコントローラを備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のCOセンサ付き燃
    焼器。
  4. 【請求項4】 燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサ
    によって燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度
    を検出し、該検出値に応じてファンから供給される燃焼
    用空気量を変化させて燃焼状態を改善できるようにした
    COセンサ付き燃焼器であって、 上記CO濃度の検出値が一定値以上になると、ファン回
    転数を段階的に増加補正することで燃焼用空気量を増加
    させ、検出CO濃度が一定値未満となるように燃焼状態
    の改善を制御すると共に、 前記燃焼状態の改善のためのファン回転数の補正におい
    て、該補正が一定回数に達した場合には、燃焼器のこれ
    までの使用状況が一定のレベルを超えているか否かを更
    に判定し、燃焼器のこれまでの使用状況が一定のレベル
    を超えていない場合には、故障表示すると共に継続運転
    を行い、且つその後におけるファン回転数の補正が一定
    回数に達した場合には、安全動作により燃焼運転を停止
    させる制御を行うコントローラを備えたことを特徴とす
    るCOセンサ付き燃焼器。
JP16292598A 1998-05-26 1998-05-26 Coセンサ付き燃焼器 Expired - Fee Related JP3438590B2 (ja)

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