JP3281237B2 - 燃焼装置のファンモータ制御方式 - Google Patents

燃焼装置のファンモータ制御方式

Info

Publication number
JP3281237B2
JP3281237B2 JP31464395A JP31464395A JP3281237B2 JP 3281237 B2 JP3281237 B2 JP 3281237B2 JP 31464395 A JP31464395 A JP 31464395A JP 31464395 A JP31464395 A JP 31464395A JP 3281237 B2 JP3281237 B2 JP 3281237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation speed
deviation
fan motor
combustion
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31464395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09133354A (ja
Inventor
透 鶴田
浩 宗村
信哉 柴田
Original Assignee
東陶機器株式会社
日本ユプロ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東陶機器株式会社, 日本ユプロ株式会社 filed Critical 東陶機器株式会社
Priority to JP31464395A priority Critical patent/JP3281237B2/ja
Publication of JPH09133354A publication Critical patent/JPH09133354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3281237B2 publication Critical patent/JP3281237B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス給湯機のよう
な燃焼装置のバーナに空気を供給すべく駆動されるファ
ンモータの制御方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2段式バーナを備えるガス給湯機
において、燃焼量の号数(燃焼量の大きさを示す)に応
じて2個のバーナを駆動する燃焼制御と、一方のバーナ
のみを駆動する燃焼制御とを選択的に行うガス給湯機が
知られている。このガス給湯機は、ファンモータの目標
回転数を決めるための操作線を、2個のバーナを駆動す
るとき、一方のバーナのみを駆動するときの2本備えて
いる。そして、燃焼量に応じていずれか一方の操作線を
選択し、この操作線と実燃焼量とにより決まる目標回転
数でファンモータが回転するよう、ファンモータの操作
量を制御する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ファン
モータの操作量制御に際しては、ファンモータの実回転
数とファンモータの目標回転数とが一致するよう、PI
D(比例・積分・微分)動作が実行される。このPID
動作においては、ファンモータ回転数の現在のフィード
バック積分項とその初期学習値との間の偏差が演算され
る。そして、その偏差が、所定の基準値(=軽度な異常
状態を示す閾値)を超えたとき、熱交換器のフィンに燃
焼が継続可能な程度の軽度な煤詰りが生じたものと判定
され、その偏差により上述した操作線が補正される。
【0004】しかし、2個のバーナを駆動して一方のバ
ーナのみを駆動して得られるのと同一の燃焼量(例え
ば、燃焼量の号数が10号)を得ているときには、2個
のバーナを駆動するときの操作線が補正の対象になり、
2個のバーナの駆動状態はそのまま継続される。そのた
め、同一燃焼量であっても、一方のバーナのみを駆動し
ているときよりバーナからの熱を有効に受ける熱交換器
のフィン面積が大きくなり、熱効率が上昇する(つま
り、排気温度が低くなる)。よって、熱交換器のフィン
が結露しやすくなって煤詰りが発生しやすくなるので、
熱交換器の寿命が短くなってしまうという問題点があっ
た。
【0005】従って本発明の目的は、複数のバーナを備
えた燃焼装置において、複数のバーナが燃焼中に、ファ
ンの実回転数と目標回転数との間の偏差が軽度な異常状
態を示す閾値を超えたとき、バーナの燃焼個数を減らす
ことにより熱交換器の寿命が短くなるのを防止すること
が可能な燃焼装置のファンモータの制御方式を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のバーナ
と、バーナの燃焼個数に対応して設定される、ファンモ
ータの目標回転数を決めるための複数の操作線とを備
え、操作線中から選択した操作線と実燃焼量とにより決
まる目標回転数でファンモータが回転するよう、ファン
モータの操作量を制御する制御方式において、ファンモ
ータの実回転数と、操作線中からバーナの燃焼個数に対
応して選択された操作線により決まる目標回転数とを比
較し、この比較結果に基づきファンモータの操作量を補
正する操作量補正手段と、比較結果の少なくとも一部に
関し、その初期学習値とその現在値との偏差を求める偏
差演算手段と、偏差が所定の基準値を超えない場合は、
選択された操作線を偏差により修正し、偏差が基準値を
超えた場合は、選択された操作線よりもバーナの燃焼個
数の少ない方の操作線を選択して、その操作線を偏差に
より修正する操作線修正手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】本発明の好適な実施形態では、操作量補正
手段は、少なくとも積分演算を行って操作量の補正値を
求める。なお、比較結果の少なくとも一部とは、積分演
算値のことである。
【0008】本発明によれば、ファンモータの実回転数
と目標回転数との比較結果の少なくとも一部に関し、そ
の初期学習値とその現在値との偏差が、所定の基準値を
超えない場合は、選択された操作線を偏差により修正
し、偏差が基準値を超えた場合は、選択された操作線よ
りもバーナの燃焼個数の少ない方の操作線を選択して、
その操作線を偏差により修正することとしたので、例え
ば、2段式のバーナにおいて、燃焼量の号数が同じ10
号であったとしても、双方のバーナを燃焼させるよりも
一方のバーナのみを燃焼させる方が、バーナからの熱を
有効に受ける熱交換器のフィン面積が小さくなり熱効率
が低下する(つまり、排気温度が高くなる)。そのた
め、熱交換器のフィンが結露しにくくなり煤詰りが発生
しにくくなるので、熱交換器の寿命が短くなるのを防止
できる。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明をガス給湯機に適用したフ
ァンモータ制御方式の一実施形態を示したブロック図で
ある。
【0011】上記ガス給湯機は、図示のように、バーナ
17、バーナ17に接続される給ガス管19、給ガス管
19に設けられるガス供給量調節用の比例弁21及びガ
ス燃料の供給を開始/停止するためのガス電磁弁(開閉
弁)23を備える。上記ガス給湯機は、また、バーナ1
7に対し必要な空気を送り込むための吸気ファン25、
ファンモータ27、ファンモータ27の回転数Nを検出
するための回転数センサ29をも備える。上記ガス給湯
機は、また、バーナ17に対向して配置される熱交換器
7、その上流側に連通する給水管1、その下流側に連通
する給湯管9、給水管1に設けられる、入水温度Tcを
測る入水温度センサ3及び給水流量Qを測る流量センサ
5、給湯管9に設けられる、給湯温度Thを測る給湯温
度センサ15をも備える。
【0012】上記ガス給湯機は、更に、給湯管9に設け
られる、給湯流量を調節するための水量制御弁11、水
量制御弁駆動モータ13、各センサ3、5、15、29
からの検出信号(Tc、Q、Th、N)に基づき、モー
タ13、ガス比例弁21、ガス電磁弁23、ファンモー
タ27等の制御を行うコントローラ30をも備える。
【0013】コントローラ30は、上記各部の制御を行
うために、図2に示すような機能要素を備える。
【0014】図2において、状態監視部31は、PID
動作によりファン25の回転数制御を行うものである。
状態監視部31は後述する(2)式中に示すファン回転
数のフィードバック積分項(以下、「積分項」と略記す
る)Niを監視し、その低下の状況から熱交換器7のフ
ィン等に煤詰りが生じたか否かを把握すると共に、煤詰
りの度合をも把握する。
【0015】燃焼量制限部33は、状態監視部31にお
いて求められた積分項Niに応じてバーナ17の燃焼量
を所定値以下に制限すべく、ガス比例弁制御部37に通
知する。
【0016】ガス比例弁制御部37は、燃焼量制限部3
3からの通知に基づき、ガス比例弁21の開度を調節す
る。
【0017】水量制限部35も、上記積分項Niに応じ
て給湯流量を所定値以下に制限すべく、水量制御弁制御
部39に通知する。目標給湯流量は、下記の(1)式に
より求められる。
【0018】 目標給湯流量=FMAX/(Ts−Tc)…(1) ここで、FMAXは燃焼量の最大値(これは、上記積分項
Niに応じて制限される)、Tsは給湯設定温度、Tc
は給水温度である。水量制御弁制御部39は、水量制限
部35からの通知に基づき、水量制御弁11の開度を調
節すべく水量制御弁駆動モータ13を制御する。
【0019】次に、状態監視部31が積分項Niを監視
することにより煤詰りが生じたか否かを把握することが
可能な理由について、図3〜図5を参照しながら説明す
る。
【0020】まず、操作部(図示しない)からコントロ
ーラ30に対する指令により設定される回転数(指令回
転数)をNsとすれば、Nsは下記の(2)式により表
せる。
【0021】 Ns=Nf+Np+Ni+Nd…………(2) ここで、Nfは目標回転数、Npはフィードバック比例
項(比例項)、Ndはフィードバック微分項(微分項)
である。
【0022】また、比例項Npは、下記の(3)式で、
積分項Niは、下記の(4)式で、更に、微分項Nd
は、下記の(5)式で、夫々表せる。
【0023】Np=f(Nf−Nr)…………(3) Ni=Σf(Nf−Nr)………(4) Nd=f(Nr´−Nr)………(5) ここで、Nrは実回転数、Nr´は前回実回転数であ
る。
【0024】次に、ファン25の目標回転数(Nf)rp
mは、図3に示すような燃焼量(号数)―目標回転数
(Nf)rpm特性(即ち、ファン25の操作線)によ
り、燃焼量に応じて決まる。また、ファン25を駆動す
るための指令電圧Vは、図4に示すような指令電圧V―
設定回転数(Ns)rpm特性により、操作部によるファ
ン25の設定回転数Nsに応じて決まる。
【0025】しかし、熱交換器7のフィンが煤詰り等に
より閉塞した場合には、風量減少(トルク低下)が生
じ、それにより指令電圧Vが同一でもファン25の実回
転数Nrは設定回転数Nsよりも上昇してしまう。つま
り、ファン25の指令電圧V―実回転数(Nr)rpm特
性は、図5の実線で示した特性曲線から同図の破線で示
した特性曲線に移行する。
【0026】そのため、この場合には、目標回転数(N
f)=実回転数(Nr)になるよう、即ち、Nf−Nr
=0になるよう、フィードバックが働くこととなり、そ
の結果として設定回転数Nsの値は低下する。
【0027】ここで、フィン閉塞等によって生じた定常
偏差(即ち、Nf−Nr)は、この値の低下に応じて値
が低下する積分項Niにより補正される。そのため、積
分項Niの低下の度合を見れば、煤詰りの有無、及び煤
詰りの度合の軽重を把握することができる。
【0028】次に、上記構成の制御動作を、図6のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0029】まず、バーナ17が燃焼中であることを確
認すると(ステップS1)、累積燃焼時間が10時間に
達する毎に煤詰り検出とそれに関連する一連の制御を行
うべく、10時間に達したか否かのチェックを行う(ス
テップS2)。この結果、10時間を超えたと判断する
と、バーナ17の燃焼を停止させるための消火条件が成
立したか否かをチェックし(ステップS3)、成立した
と判断すると消火を行う(ステップS4)。そして、煤
詰り等の異常の有無を判断するために、ファン回転数
を、燃焼時のそれ(例えば、1500rpm)より高い値
の所定回転数(例えば、3500rpm)に設定して、ポ
ストパージを行う(ステップS5)。
【0030】このポストパージ中に、バーナ17を燃焼
させるための着火条件が不成立と判断すると(ステップ
S6)、上記(4)式から求まる積分項Niが、例えば
±35rpm以内で、且つ、20秒以上連続したか否かを
チェックすることにより、積分項Niが安定しているか
否かを判断する(ステップS7)。そして、安定してい
ると判断すると、現在の積分項Niと積分項Niの初期
学習値(コントローラ30内のメモリに記憶されてい
る)との間の偏差を演算し(ステップS8)、コントロ
ーラ30内の、累積燃焼時間を計数するためのカウンタ
(図示しない)をリセットする(ステップS9)。
【0031】次に、ファン停止命令を出力した後(ステ
ップS10)、警告モードが設定されているか否かを判
断し(ステップS11)、設定されていないと判断した
とき、ステップS8で求めた偏差が、図7に示す警告値
(−250rpm)を下廻ったか否かを判断する(ステッ
プS12)。そして、下廻っていないと判断すると、上
記偏差と、図7に示すファン25の目標回転数補正量―
フィードバック積分値特性とに基づき、燃焼制御に際し
てのファン目標回転数の補正量を決定し、この補正量に
より図3に示したファン25の操作線を補正する(ステ
ップS13)。
【0032】一方、上記偏差が警告値を下廻っていると
判断したときは(ステップS12)、ファン目標回転数
の補正量を、その最大値に決定して、ファン25の操作
線(図3参照)を補正する(ステップS14)。偏差が
警告値である−250rpmを下廻った領域では、図7に
示すようにファン目標回転数の補正量は一定となるため
である。その後、警告モードを設定し(ステップS1
5)、操作部(図示しない)等に設けられた表示器(図
示しない)に、警告モードが設定されている旨を表示す
る。そして、バーナ17の燃焼量の大きさを、例えば1
0号に制限すべく、ガス比例弁21及び水量制御弁11
の開度を夫々調節する(ステップS16)。
【0033】ステップS10でファン停止命令を出力し
た後、警告モードが設定されていると判断したときは
(ステップS11)、ステップS8で求めた偏差が、図
7の異常値(−350rpm)を下廻ったか否かを判断す
る(ステップS17)。そして、下廻っていると判断す
ると、表示器(図示しない)に、異常表示を行わせると
共に、ガス給湯機各部の動作を強制的に停止させ、駆動
不能なロックアウト状態にする(ステップS18)。
【0034】一方、上記偏差が警告値を下廻っていない
と判断したときは(ステップS17)、警告モードで1
00時間、燃焼が行われたか否かを判断する(ステップ
S19)。そして、100時間に達していないときは、
ステップS14におけると同様にファン目標回転数の補
正量をその最大値に決定して、ファン25の操作線(図
3参照)を補正し(ステップS20)、100時間に達
したときはステップS18に移行する。
【0035】ステップS7において、積分項が安定して
いないときは、安定するまでステップS8から先の処理
動作を行わない。そして、積分項が安定しないまま所定
のポストパージ時間が経過したときは(ステップS2
1)、上記累積燃焼時間計数用のカウンタ(図示しな
い)をリセットし(ステップS22)、ファン停止命令
を出力する(ステップS23)。
【0036】なお、ステップS1で、バーナ17が燃焼
中でないと判断したとき、ステップS2で、累積燃焼時
間が10時間に達していないと判断したとき、ステップ
S3で、消火条件が不成立と判断したときは、いずれも
ステップS8以降の制御は行わない。ステップS6で、
着火条件が成立していると判断したときも同様である。
【0037】以上説明したように、本発明の一実施形態
によれば、ファン回転数検出値Nの積分項Niの現在値
とその初期学習値との間の偏差と、予め設定されている
警告値又は異常値との比較結果に基づき、煤詰りの有無
及び煤詰りの度合の把握が可能である。これと共に上記
煤詰りの度合に応じて所定の処理も行われる。よって、
従来装置のように、煤詰りの有無や煤詰りの度合を把握
するために、回転数センサに加えてファンモータ27の
駆動電流を検出する電流検出回路や駆動電圧を検出する
駆動電圧検出回路が不要である。
【0038】図8は、上記実施形態の第1変形例に係る
ファンの目標回転数補正量、ファン回転数積分値、最大
燃焼量の関係を示す図である。
【0039】本変形例では、図6に示したフローチャー
トを用いて以下のような制御が行われる。
【0040】即ち、燃焼量の号数が20号のとき、警告
モードが設定されておらず(ステップS11)、ステッ
プS8で演算した偏差(現在の積分項とその初期学習値
との間の偏差)が、所定の警告値(−250rpm)を下
廻っていない場合には(ステップS12)、上記偏差と
図8に示すファン25の目標回転数補正量―フィードバ
ック積分値特性とに基づき、煤詰り等の異常の有無を判
断するためのファン目標回転数の補正量を決定し、図3
に示したファン25の操作線を補正する。この場合は、
燃焼量の号数は20号のまま変更されない(ステップS
13)。
【0041】上記とは逆に、偏差が警告値を下廻った場
合には(ステップS12)、偏差の値の如何に拘らず、
目標回転数補正量は、その最大値(500rpm)で一定
となるために、その最大値である500rpmを用いて目
標回転数を補正する(ステップS14)。その後、警告
モードを設定し(ステップS15)、上記表示器に、警
告モードを設定した旨を表示する。
【0042】そして、偏差が−250rpm〜−350rpm
の領域にあるときは、偏差に応じて燃焼量の号数を20
号から低下させることにより空燃比を適正に保持すべ
く、ガス比例弁21及び水量制御弁11の開度を夫々調
節するが、偏差が−350rpm以下になると号数は10
号のままで変更しない(ステップS16)。ステップS
16において、このような制御を行う理由は、ファン回
転数には駆動電源の能力、ファン自身の構造や耐久性等
の面から上限があるためであり、偏差が−250rpmか
ら更に減少するのに追従してファン回転数を上昇させる
ことはできない。そこで、本変形例では、偏差が−25
0rpm〜−350rpmの領域にあるときは、偏差に応じて
燃焼量の号数を低下させる制御を行うこととした。
【0043】なお、警告モードが設定され(ステップS
11)、偏差が異常値(−400rpm:号数低下によ
り、低く設定)を下廻っておらず(ステップS17)、
且つ、警告モードでの燃焼時間が100時間に達してな
いと判断したとき(ステップS19)の制御動作(ステ
ップS20)も、ステップS16におけると同様であ
る。
【0044】また、偏差が異常値を下廻ったか(ステッ
プS17)、或いは、警告モードでの燃焼時間が100
時間に達したときは(ステップS19)、表示器(図示
しない)に、異常表示を行わせると共に、ガス給湯機各
部の動作を強制的に停止させ、ロックアウト状態にする
(ステップS18)。
【0045】本変形例によれば、偏差が−250rpmを
下廻って警告モードが設定された直後から暫くの間は、
空燃比を適正に保持するために燃焼量の号数を20号か
ら低下させる制御を行うこととしたので、煤詰りの度合
が小さい場合には上記一実施形態におけるよりも良好に
正常燃焼状態を維持することができる。
【0046】図9は、上記実施形態の第2変形例に係る
ファンの目標回転数Nf(rpm)―燃焼量(号数)特性
を示す図である。
【0047】本変形例では、図6に示したフローチャー
トを用いて以下のような制御が行われる。
【0048】ステップS1〜S11で示した処理が行わ
れた後、ステップS8で演算した偏差が、警告値(−2
50rpm)を下廻っていないときには(ステップS1
2)、上記偏差及び図7に示した特性に基づき、各燃焼
量に対応したファン25の目標回転数Nfが補正され
る。
【0049】例えば、偏差が−50rpmであるとすれ
ば、20号の燃焼量の目標回転数Nfに対する補正量
は、図7より100rpmとなり、2号の燃焼量の目標回
転数Nfに対する補正量は、その2分の1の50rpmと
なる。これは、20号のときの目標回転数Nfが、30
00rpmに、2号のときの目標回転数Nfが、20号の
ときのそれの2分の1である1500rpmに夫々設定さ
れているためである。次に、偏差が−100rpmである
とすれば、20号の燃焼量の目標回転数Nfに対する補
正量は、200rpmとなり、2号の燃焼量の目標回転数
Nfに対する補正量は、その2分の1の100rpmとな
る。更に、偏差が−200rpmであるとすれば、20号
の燃焼量の目標回転数Nfに対する補正量は、図7より
400rpmとなり、2号の燃焼量の目標回転数Nfに対
する補正量は、その2分の1の200rpmとなる。この
ようにして、偏差が警告値(−250rpm)を下廻って
いないときには、目標回転数Nfは図7の特性に基づ
き、ステップS8で算出された偏差毎に補正される。
【0050】一方、ステップS8で演算した偏差が、警
告値を下廻ったときは(ステップS12)、上記偏差の
値の如何(−250rpm〜−350rpm)に拘らず、回転
数補正量は、その最大値(500rpm)で一定となる。
そのため、図9に示すように、20号の燃焼量の目標回
転数Nfに対する補正量は、500rpmとなり、2号の
燃焼量の目標回転数Nfに対する補正量は、その2分の
1の250rpmとなる(ステップS14)。このように
して、目標回転数―燃焼量特性(即ち、ファン25の操
作線)は、図9の実線で示した特性直線から同図の破線
で示した特性直線に補正される。
【0051】なお、本変形例においても、ステップS1
1で警告モード設定と判断したことによるステップS2
0での処理は、ステップS16におけると同様である。
また、警告モード設定と判断した後にステップS17で
偏差が異常値を下廻っていないと判断したとき、或い
は、ステップS19で100時間に達していないと判断
したときは、ステップS18で示した処理が行われる。
【0052】図10は、本発明をガス給湯機に適用した
ファンモータ制御方式の他の実施形態を示したブロック
図である。
【0053】本実施形態に係るガス給湯機では、バーナ
17に加えてバーナ18を設け、ガス比例弁21の下流
側で給ガス管19から分岐してバーナ17、18に夫々
連通する給ガス分岐管20、22に、上記バーナの双方
又はいずれか一方を燃焼させるための切替弁24、26
を設けた点において図1のガス給湯機と相違する。本実
施形態では、図11に示すように、10号近傍(例え
ば、8号又は9号)〜20号の燃焼を行うに際してはバ
ーナ17、18の双方が燃焼するように、また、2号〜
10号の燃焼を行うに際してはバーナ17のみが燃焼す
るように、切替弁24、26の切替えが行われる。な
お、その他の構成については、図1のガス給湯機と同様
であるので、それらの詳細な説明は省略する。
【0054】上記構成のガス給湯機においても、図6の
フローチャートで示したのと同様な制御動作が行われ
る。
【0055】本実施形態における制御動作は、上記第2
変形例における制御動作と基本的に同じである。即ち、
ステップS12で偏差が、警告値(−250rpm)を下
廻っていないと判断したときは、上記偏差及び図7に示
した特性に基づき、各燃焼量に対応したファン25の目
標回転数Nfが補正される。
【0056】ここで、20号〜10号の号数の燃焼量に
対する回転数補正は、バーナ17、18の双方が燃焼状
態にあるときの目標回転数―燃焼量特性直線(ファン
25の操作線)を用いて行われる。また、2号〜10号
の号数の燃焼量に対する回転数補正は、偏差が、警告値
を下廻ったときにバーナ17のみが燃焼状態にあるとき
の目標回転数―燃焼量特性直線(ファン25の操作線)
を用いて行われる。
【0057】例えば、偏差が−50rpmであるとすれ
ば、20号の燃焼量の目標回転数Nfに対する補正量
は、図7及び図11より100rpmとなり、10号の燃
焼量の目標回転数Nfに対する補正量は、その2分の1
の50rpmとなる。これは、バーナ17、18の双方が
燃焼状態にあるときの20号の目標回転数Nfが、30
00rpmに、10号の目標回転数Nfが、その2分の1
の1500rpmに夫々設定されているためである。偏差
が−100rpmのとき(20号の目標回転数Nfの補正
量は、200rpm、10号の目標回転数Nfの補正量
は、その2分の1の100rpm)、偏差が−200rpmの
とき(20号の目標回転数Nfの補正量は、400rp
m、10号の目標回転数Nfの補正量は、その2分の1
の200rpm)も上記と同様である。このようにして、
偏差が警告値を下廻っていないときには、バーナ17、
18の双方が燃焼状態にあることを示す特性直線を用
いて各号数に対応する目標回転数Nfの補正が行われ
る。
【0058】一方、ステップS8で演算した偏差が、警
告値を下廻ったときは(ステップS12)、切替弁2
4、26の切替制御によりバーナ17のみを燃焼状態と
し、特性直線を用いて各号数に対応する目標回転数N
fの補正が行われる。即ち、偏差が−250rpmになる
と、回転数補正量は、その最大値(500rpm)で一定
となるから、10号の燃焼量に対する回転数補正量は、
その2分の1の250rpmとなる。以下、号数が低下す
ることにより各号数に対応する目標回転数(例えば、バ
ーナ17のみが燃焼状態にあるときの10号の目標回転
数Nfは、3000rpmに、2号の目標回転数Nfは、
1500rpmに夫々設定されている)のに応じて回転数
補正量も250rpmより小さな値となる(ステップS1
4)。このようにして、目標回転数―燃焼量特性(ファ
ン25の操作線)は、図11の実線、で夫々示した
特性直線から同図の破線´、´で夫々示した特性直
線に補正される。
【0059】なお、本実施形態においても、ステップS
20における処理は、ステップS16におけると同様で
あり、また、ステップS17で偏差が異常値を下廻っっ
ていないと判断したとき、或いは、ステップS19で1
00時間に達していないと判断したときは、ステップS
18で示した処理が行われる。
【0060】本実施形態によれば、ステップS8で求め
た偏差が、警告値(−250rpm)を下廻ったとき、バ
ーナ17のみで燃焼を継続することとしたので、燃焼量
の号数が同じ10号(或いはその近傍の号数である8号
又は9号)であったとしても、バーナからの熱を有効に
受ける熱交換器7のフィン面積が小さくなり熱効率が低
下する(つまり、排気温度が高くなる)。そのため、熱
交換器7のフィンが結露しにくくなり煤詰りが発生しに
くくなるので、熱交換器7の寿命が短くなるのを防止で
きる。
【0061】以上説明した内容は、あくまで本発明の各
実施形態やそれらの変形例に関するものであって、本発
明が上記内容のみに限定されることを意味するものでな
いのは勿論である。例えば、前記実施形態では、コント
ローラ30に機能要素として燃焼量制限部33を設けた
が、水量制限部35において(1)式により目標給湯流
量を算出するための(1)式にあるFMAXがフィードバ
ック積分項:Niに応じて制限される。よって、これに
より水量制限が行われれば自ずと燃焼量も制限されるの
で、燃焼量制限部33を設けなくともよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のバーナを備えた燃焼装置において、複数のバーナ
が燃焼中に、ファンの実回転数と目標回転数との間の偏
差が軽度な異常状態を示す閾値を超えたとき、バーナの
燃焼個数を減らすことにより熱交換器の寿命が短くなる
のを防止することが可能な燃焼装置のファンモータの制
御方式を提供するができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の燃焼装置の全体構成を示
すブロック図。
【図2】図1のコントローラの機能構成を示すブロック
図。
【図3】ファンの燃焼量―目標回転数特性を示す図。
【図4】ファンの指令電圧―設定回転数特性を示す図。
【図5】ファンの指令電圧―実回転数特性を示す図。
【図6】図2のコントローラの制御動作のフローチャー
ト。
【図7】ファンの最大回転数の補正量―フィードバック
積分値特性を示す図。
【図8】一実施形態の第1変形例のファンの最大回転数
の補正量、ファン回転数のフィードバック積分値、燃焼
量の関係を示す図。
【図9】一実施形態の第2変形例のファンの目標回転数
―燃焼量特性を示す図。
【図10】本発明の他の実施形態の燃焼装置の全体構成
を示すブロック図。
【図11】他の実施形態のファンの目標回転数―燃焼量
特性を示す図。
【符号の説明】
3 給水サーミスタ 5 水量センサ 11 水量制御弁 15 給湯サーミスタ 21 ガス比例弁 23 ガス電磁弁 27 ファンモータ 29 回転数センサ 30 コントローラ 31 状態監視部 33 燃焼量制限部 35 水量制限部 37 ガス比例弁制御部 39 水量制御弁制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 信哉 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−225718(JP,A) 特開 平2−225907(JP,A) 特開 平3−217709(JP,A) 特開 昭62−98120(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 3/08 F23N 5/18 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーナと、前記バーナの燃焼個数
    に対応して設定される、ファンモータの目標回転数を決
    めるための複数の操作線とを備え、前記操作線中から選
    択した操作線と実燃焼量とにより決まる目標回転数でフ
    ァンモータが回転するよう、ファンモータの操作量を制
    御する制御方式において、 前記ファンモータの実回転数と、前記操作線中から前記
    バーナの燃焼個数に対応して選択された操作線により決
    まる目標回転数とを比較し、この比較結果に基づき前記
    ファンモータの操作量を補正する操作量補正手段と、 前記比較結果の少なくとも一部に関し、その初期学習値
    とその現在値との偏差を求める偏差演算手段と、 前記偏差が所定の基準値を超えない場合は、前記選択さ
    れた操作線を前記偏差により修正し、前記偏差が前記基
    準値を超えた場合は、前記選択された操作線よりも前記
    バーナの燃焼個数の少ない方の操作線を選択して、その
    操作線を前記偏差により修正する操作線修正手段と、 を有することを特徴とする燃焼装置のファンモータ制御
    方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼装置のファンモータ
    制御方式において、 前記操作量補正手段は、少なくとも積分演算を行って操
    作量の補正値を求め、 前記少なくとも一部とは、積分演算値であることを特徴
    とする燃焼装置のファンモータ制御方式。
JP31464395A 1995-11-08 1995-11-08 燃焼装置のファンモータ制御方式 Expired - Fee Related JP3281237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31464395A JP3281237B2 (ja) 1995-11-08 1995-11-08 燃焼装置のファンモータ制御方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31464395A JP3281237B2 (ja) 1995-11-08 1995-11-08 燃焼装置のファンモータ制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09133354A JPH09133354A (ja) 1997-05-20
JP3281237B2 true JP3281237B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=18055804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31464395A Expired - Fee Related JP3281237B2 (ja) 1995-11-08 1995-11-08 燃焼装置のファンモータ制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3281237B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09133354A (ja) 1997-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100186678B1 (ko) 연소 장치
JP3320933B2 (ja) 燃焼装置
JP3281237B2 (ja) 燃焼装置のファンモータ制御方式
JP3476632B2 (ja) 機器の異常判定方式
JP3824967B2 (ja) 燃焼装置
JP2002005436A (ja) 燃焼装置
JP3139250B2 (ja) 燃焼制御装置
JP2982063B2 (ja) 燃焼制御装置
JP3312968B2 (ja) 燃焼装置およびその煤詰まり検知方法とそれを利用したcoセンサ付燃焼装置のcoセンサ故障検知方法
JP3366394B2 (ja) 燃焼装置及び燃焼制御方法
JP3566757B2 (ja) 燃焼機器
JP4240773B2 (ja) 燃焼制御装置
JP2982062B2 (ja) 燃焼制御装置
JP3438590B2 (ja) Coセンサ付き燃焼器
JP3323024B2 (ja) 燃焼装置
JP3693203B2 (ja) 不完全燃焼防止装置
JPH09287737A (ja) 燃焼機器
JPH08210637A (ja) 燃焼装置
JP2886800B2 (ja) 給湯装置
JP3315223B2 (ja) 燃焼装置の燃焼制御装置
JP2896111B2 (ja) 燃焼制御装置
JP3112601B2 (ja) ガスバーナの監視装置
JP3707186B2 (ja) 振動燃焼検出方法および燃焼装置
JP3133724B2 (ja) 燃焼用の通風制御装置
JP3018811B2 (ja) 燃焼制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees