JP3873458B2 - Coセンサ付き燃焼器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度を検出する機能を持ったCOセンサ付き燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一酸化炭素中毒の原因となるガス給湯器等の燃焼器での不完全燃焼を防止するため、燃焼器の排気部にCOセンサを取り付け、該COセンサによって燃焼運転時に排気部における排気ガスのCO濃度を検出できるようにしたタイプのCOセンサ付き燃焼器がある。
【0003】
上記COセンサ付き燃焼器では、COセンサで検出した排気ガス中のCO濃度の検出値に応じてファンの回転数を変更し、燃焼部に供給される燃焼用空気量を変化させて、これによって燃焼状態を改善したり、またCO濃度が一定レベル以上になると、燃焼を停止したりできるようになっている。
上記COセンサ付き燃焼器におけるCOセンサは、一般に低濃度のCO濃度においては誤作動、誤検出を起こしやすいため、燃焼器の排気部を通る排気ガス中のCO濃度がある一定の基準を下回る比較的低濃度である場合にはこれを検出しないように構成され、CO濃度がある一定の基準を上回る比較的高濃度である場合においてのみCO濃度を検出する構成となっていた。
【0004】
図6は従来のCOセンサ付き燃焼器の運転時におけるファン回転数の増加に伴って排気部に設けられたCOセンサが検出するCO濃度の変化を示すグラフ、図7は従来のCOセンサ付き燃焼器の排気部に設けられたCOセンサによるCO濃度の検出に伴う制御動作を説明するためのフローチャートである。
ここで、図7のフローチャートについて図6を参照しながら説明すると、CO濃度が高濃度となる場合(図6の実線で示す)、燃焼運転により排出される排気ガス中のCO濃度が不完全燃焼レベルAに達すれば(ステップS61にてイエス)、そしてファンの回転数を増加させる(ステップS62)。ファンの回転数を増加させても、CO濃度が不完全燃焼レベルAを超えている場合には(ステップS63でイエス)、以降の検出CO濃度の積算値が予め定めた一定の積算値Sに達しているか否かについて判断する(ステップS64)。そして一定の積算値Sに達すれば(ステップS64でイエス)、燃焼器の運転を強制停止する(ステップS65)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが図6の破線で示すように、排出されるCO濃度が不完全燃焼レベルAをわずかに下回る場合を継続するような場合には、コントローラは図7のフローチャートで示すような燃焼運転の強制停止を行わないため、燃焼継続に伴いCOの発生もそのまま継続されて室内に蓄積される結果となる。即ち従来のCOセンサ付き燃焼器では、排気部における排気ガス中のCO濃度が、少なくとも、不完全燃焼レベル以上にならなければ燃焼運転の調整や強制停止等を行わないような構成になっているので、基準を下回る比較的低濃度の排出COが経時的に溜まって室内に充満することになる。その結果、該燃焼器から発生するCO濃度が高くなくとも室内の汚染が進んでしまうといった不具合があった。
【0006】
本発明は上記COセンサ付き燃焼器の有する問題に鑑みて発明されたものであって、CO濃度が不完全燃焼レベルを少し下回るようなCO濃度の排気ガスが継続して排出された場合であっても、それによってCOによる室内の汚染が進んでしまうことなく、安全を確保することができるCOセンサ付き燃焼器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明のCOセンサ付き燃焼器は、燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じてファン回転数を変化させて燃焼状態の改善を図ることができるようにしたCOセンサ付き燃焼器であって、上記排気部に設けたCOセンサが検出するCO濃度レベルとして、このレベル以上になるとファンの回転数を増加させて燃焼状態の改善を行なわせるための要燃焼改善レベルと、このレベル以上では不完全燃焼であるとする不完全燃焼レベルとを設定しておき、上記燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、逆にファン回転数を減少させることで上記不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを第1の特徴としている。
また本発明のCOセンサ付き燃焼器は、上記第1の特徴に加えて、燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、インプットダウンにより燃焼出力を低下させると共に、ファン回転数を減少させることで不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを第2の特徴している。
また本発明のCOセンサ付き燃焼器は、上記第1又は第2の特徴に加えて、燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合において、ファン回転数を減少させてもCO濃度が不完全燃焼レベル以上とならない場合であっても、CO濃度が要燃焼改善レベルと不完全燃焼レベルとの間にある場合には、上記CO濃度が不完全燃焼濃度レベル以上にあるものと見做し、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを第3の特徴としている。
さらに本発明のCOセンサ付き燃焼器は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、燃焼運転を強制停止させる条件は、不完全燃焼レベル以上のCO濃度検出値の積算値が一定以上となる場合か或いは不完全燃焼レベル以上のCO濃度の検出を一定時間継続する場合とすることを第4の特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器の構成図、図2は本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器の運転時におけるファン回転数の増加に伴う燃焼器の排気部におけるCO濃度の変化を示すグラフ、図3ないし図5はいずれも本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器における動作シーケンスを説明するためのフローチャートである。
【0009】
まず、本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器の構成を図1を参照しながら説明する。
同図で示すCOセンサ付き燃焼器はガス給湯器への適用例であって、少なくとも入水管路1と、出湯管路2及び給湯管路3と、熱交換器5とバーナ機構6とファン7等からなる燃焼器本体4と、燃焼器本体4の排気部4aと、入水管路1から燃焼器本体4を経由することなくダイレクトに給湯管路3へ至るバイパス管8及び該バイパス管8に配されたバイパス水量調整弁9と、上記入水管路1に設けられた入水温度センサ10及び水量センサ11と、上記出湯管路2に設けられた出湯温度センサ12と、上記給湯器管路3に設けられた給湯温度センサ13及び過流出防止調整弁14と、バーナ機構6にガスを供給するためのガス管路15とから構成されている。16は上記ガス管路15の途中に設けられた元ガス電磁弁、17はガス比例弁である。また7aは上記ファン7の回転数を検出するための回転数検出センサ、18は炎検知器で、バーナ機構6を構成する燃焼管の一部に近接され、燃焼管からのバーナ炎の有無を検知するものであり、19は点火プラグである。
そして20が燃焼器本体4上部の排気部4aに設けられたCOセンサである。
【0010】
21はコントローラであって、上記燃焼器の燃焼に係わるあらゆる制御をなしうるようなソフトウエアが内蔵されていることはいうまでもないが、COセンサ20の動作を制御するため、次の▲1▼ないし▲3▼に記すような制御手段が内蔵されている。即ち、
▲1▼.COセンサ20が検出する排気部4aのCO濃度として、ファン7の回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルBと、そのレベル以上では不完全燃焼であるとする不完全燃焼レベルAとの2つのCO濃度レベルを設定し、運転中において上記燃状状態の改善を図るためにファン7の回転数が何度か増加せられた結果、回転数がファン能力の上限に達すれば、逆にファン回転数を減少させることで上記不完全燃焼レベルA以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて、燃焼を強制停止させるように制御する第1の制御手段。
▲2▼.COセンサ20が検出する排気部4aのCO濃度として、ファン7の回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルBと、そのレベル以上では不完全燃焼であるとされる不完全燃焼レベルAとの2つのCO濃度レベルを設定し、運転中において上記燃焼状態の改善を図るためにファン回転数が何度か増加せられた結果、回転数がファン能力の上限に達すれば、燃料供給におけるインプットダウンにより燃焼出力を低下させると共に、逆にファン回転数を減少させることで上記不完全燃焼レベルA以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて、燃焼を強制停止させるように制御する第2の制御手段。
▲3▼.COセンサ20が検出する排気部4aのCO濃度として、ファン7の回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルBと、そのレベル以上では不完全燃焼であるとされる不完全燃焼レベルAとの2つのCO濃度レベルを設定し、運転中において上記燃焼状態の改善を図るためにファン回転数が何度か増加せられた結果、回転数がファン能力の上限に達した場合に、ファン回転数を減少させても、検出CO濃度が不完全燃焼レベルA以上とならずに要燃焼改善レベルBと不完全燃焼レベルAとの間の範囲に止まる場合には、上記CO濃度を不完全燃焼を検出するCO濃度レベル以上にあるものと見做し、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて、燃焼を強制停止させるように制御する第3の制御手段。
上記において、燃焼運転を強制停止させる条件としては、検出CO濃度が不完全燃焼レベルA以上を一定時間以上継続する場合、不完全燃焼レベルAを超える検出CO濃度の積算値が一定の基準積算値Sに達した場合、燃焼開始後における検出CO濃度の積算値が一定の基準積算値Sに達した場合、その他の条件を予め実験により決めておくことができる。
【0011】
しかして、上記構成にかかるCOセンサ付き燃焼器において、燃焼に伴う排気ガスは燃焼器本体4上部の排気部4aから排出されていくが、このときの排気ガス中のCO濃度はCOセンサ20により検出される。ここで、上記COセンサ20が検出するCO濃度のレベルとして、予めファン7の回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせる必要のあるレベルとしての要燃焼改善レベルBと、それ以上のレベルは不完全燃焼であるとする不完全燃焼レベルAとが設定されており、運転中において検出CO濃度が要燃焼改善レベルB以上となる都度、ファン7の回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせる。そして前記回転数の増加が何度か繰り返されると、ファン7の回転数がやがてファン能力の上限に達する。
このとき第1の制御手段に従えば、コントローラ21によって、今度は逆にファン回転数が減少せられる。すると上記不完全燃焼レベルA以上のCOが強制的に発生せられることになり、これによって燃焼状態が燃焼運転を強制停止させる条件に強制的に導びかれ、燃焼の強制停止が早急になされることになる。
また第2の制御手段によれば、コントローラ21によって、燃料供給のインプットダウンによる燃焼出力の低下が行われ、且つファン回転数が減少せられる。すると上記不完全燃焼レベルA以上のCOが強制的に発生せられることになり、これによって燃焼状態が燃焼運転を強制停止させる条件に強制的に導びかれる、燃焼の強制停止が早急になされることになる。
加えて、上記インプットダウンにより燃焼出力が低下せられることで、燃焼運転の強制停止が行われるまでの間における室内等へのCO排出(総)量が減少せられ、室内等でのCO濃度の増加を抑制せられる。
さらに第3の制御手段に従えば、コントローラ21によってファン回転数が減少せられても、検出CO濃度が不完全燃焼レベルAを下回って要燃焼改善レベルBとの間にある場合には、そのCO濃度を不完全燃焼レベルA以上にあるものと見做されるので、不良な燃焼が引き続き長時間継続せられることがなく、速やかに強制停止条件に導びかれ、燃焼の強制停止が行われることになる。
このように第1〜3の制御手段に従って制御される場合においては、不完全燃焼レベルAを下回る濃度レベルでCOの発生が長時間継続せられてしまうという不都合が解消され、室内等においてCO蓄積による汚染が好ましくない状態にまで進むのを確実に防止し、安全を確保することができる。
【0012】
次に、上記構成にかかるCOセンサ付き燃焼器の動作シーケンスについて図2ないし図5を参照しながら説明する。
まず、第1の制御手段に従った場合の動作シーケンスを図2、図3により説明する。
燃焼運転中、COセンサ20で検出したCO濃度がファン回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルB以上となれば(ステップS1でイエス)、ファン回転数がファン能力の上限に達しているか否かを判断する(ステップS2)。そして上限に達していれば(ステップS2でイエス)、コントローラ21はファン7の回転数を今度は逆に減少させる(ステップS3)。
そしてファン7の回転数をダウンさせた後、COセンサ20で検出されるCO濃度が不完全燃焼レベルA以上であるか否かについて判断する(ステップS4)。Aレベル以上であれば(ステップS4でイエス)、さらに燃焼の強制停止のための条件として、COセンサ20でのCO濃度の積算値が一定の積算値S以上であるか否かについて判断する(ステップS5)。積算値S以上であれば(ステップS5でイエス)、コントローラ21は燃焼器の運転を強制停止させる(ステップS6)。
なおステップS4において、COセンサ20で検出したCO濃度が不完全燃焼レベルA以上でなければ(ステップS4でノー)、検出したCO濃度がファン回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルB以上であるか否かについて判断する(ステップS7)。Bレベル以上であれば(ステップS7でイエス)、ステップS3に戻って同様のステップが繰り返される。またステップS7でBレベルに達していなければ(ステップS7でノー)、ステップS1に戻る。
一方、ステップS2にてファン回転数がファン能力の上限に達していない場合には(ステップSでノー)、ファン7の回転数を増加させ(ステップS8)、その後、COセンサ20で検出したCO濃度が不完全燃焼レベルA以上であるか否かについて判断する(ステップS9)。Aレベル以上であれば(ステップS9でイエス)、燃焼運転の強制停止のための一定条件として、COセンサ20が検出したCO濃度の積算値が一定の積算値S以上であるか否かについて判断する(ステップS10)。そしてこのステップS10にてイエスであれば、燃焼器の運転を停止する(ステップS11)。前記ステップ10で積算値Sに達していなければ(ステップS10でノー)、ステップS2に戻る。
なお、ファン7の回転数を増加、減少させる程度、一定の積算値Sについては、予め実験等により適当な値を設定しておくことができる。また燃焼運転の強制停止のための一定条件としては、一定の積算値Sを採用する代わりに、不完全燃焼レベルA以上を一定時間継続することを条件としてもよい。
【0013】
次に、第2の制御手段に従った場合の動作シーケンスを図4により説明する。この第2の制御手段に従った場合の動作シーケンスは基本的に第1の制御手段に従った場合の動作シーケンスとほとんど同様であるので、その相違点についてのみ説明する。
即ち、図3で示すステップS2とステップS3に対応するステップS22とステップS24の間にステップS23を加え、このステップS23にて燃焼器におけるインプットダウンによる燃焼出力の低下も行うようにしている。
燃料供給をインプットダウンさせることで、燃焼器に発生するCO量そのものを減少させ(排気部4aでのCO濃度の大小とは必ずしも相関しない)、これによって室内等へ排出されるCO(総)量を減じて、室内等でのCO濃度の増加を制御することができる。
なお、その他の制御については図3のフローチャートと基本的に同様の制御構成であるので、説明は省略する。即ち、図3において説明したステップS1及びステップS4〜S11は図4におけるステップS21及びステップS25〜S32に対応している。
【0014】
さらに、第3の制御手段に従った場合の動作シーケンスを図5により説明する。
この第3の制御手段に従った場合の動作シーケンスは基本的に第1の制御手段に従った場合の動作シーケンスにおけるステップS2に続くステップが相違するのみであるので、その相違点についてのみ説明する。
即ち、COセンサ20で検出したCO濃度が要燃焼改善レベルB以上のとき(ステップS41でイエス)、ファン回転数がファン能力の上限に達したか否かについて判断し(ステップS42)、上限に達している場合は(ステップS42でイエス)、さらにCOセンサ20で検出したCO濃度が不完全燃焼レベルA以上であるか否かについて判断する(ステップS43)。Aレベル以上であれば(ステップS43でイエス)、COセンサ20でのCO濃度の積算値が一定の積算値S以上であるか否かについて判断する(ステップS44)。そして、積算値S以上であれば(ステップS44でイエス)、燃焼器の運転を停止させる(ステップS45)。
またステップS43で、COセンサ20で検出したCO濃度が不完全燃焼レベルA以上でなければ(ステップS43でノー)、即ちCOセンサ20で検出したCO濃度がAレベルとBレベルの間にあれば、この場合にはコントローラ21はCO濃度を上記不完全燃焼レベルA以上であると見做し(ステップS46)、COセンサ20での検出CO濃度の積算値が一定の積算値S以上であるか否かについて判断し(ステップS44)、イエスであれば燃焼器の運転を停止させる(ステップS45)。
ここでステップS47〜S50の制御は、図3のステップS8〜S11と基本的に同様の制御構成であるので、説明は省略した。
【0015】
しかして、上記のように構成したCOセンサ付き燃焼器によれば、燃焼状態の改善を図るためのファンの回転数がファン能力の上限に達した時点でファン回転数を減少させて、上記不完全燃焼レベルA以上のCOを強制的に発生させるようにしたので、不完全燃焼レベルAを下回る濃度レベルのCOの発生が長らく継続されるというおそれがない。従って室内のCOによる汚染度が低く抑えられ、人体にとってより安全性の高い居住空間を確保することができる。また低濃度領域で誤作動の多いCOセンサを用いた場合においても、低CO濃度領域でのCOセンサの検出値をもっては重要な制御の判断材料とせずに、COセンサが正確な値を検出できる高CO濃度領域である不完全燃焼レベルA以上でのCO検出に基づいて、燃焼器の燃焼運転の強制停止等の判断を行うようにしたので、COセンサ20の誤作動、誤検出に基づいて運転が強制停止されたりすることがなく、燃焼器のCO濃度に関する確実な制御を行うことができ、燃焼器を安全に停止させることができる。
また、インプットダウンにより燃焼能力を低下させる場合にはCO発生量そのものが少なくなり、室内等へのCOの排出総量を減じて、該室内等でのCO濃度の増加を抑えることができる。
さらに、実際に検出したCO濃度が不完全燃焼レベルA以上である場合はいうまでもなく、上記CO濃度が不完全燃焼レベルAに達していなくても、該CO濃度が要燃焼改善レベルBと不完全燃焼レベルAとの間にあれば、該CO濃度は不完全燃焼レベルA以上にあるものと見做して、燃焼運転を強制停止させる条件に達するように導くようにし、燃焼運転の強制停止が速やかに行われるようにしたので、COの発生が要燃焼改善レベルBと不完全燃焼レベルAとの間で長時間継続されるおそれがなく、燃焼器を安全に、速やかに停止させることができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じてファン回転数を変化させて燃焼状態の改善を図ることができるようにしたCOセンサ付き燃焼器であって、上記排気部に設けたCOセンサが検出するCO濃度レベルとして、このレベル以上になるとファンの回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルと、このレベル以上では不完全燃焼であるとする不完全燃焼レベルとを設定しておき、上記燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、逆にファン回転数を減少させることで上記不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるように制御するコントローラを備えたので、
不完全燃焼レベルを下回る濃度レベルでのCOの発生が継続されるおそれを防止することができる。従って室内等のCOによる汚染度が低く抑えられ、人体にとってより安全性の高い居住空間を確保することができる。また、低濃度領域で誤検出、誤作動の多いCOセンサの使用に際して、高CO濃度領域にある不完全燃焼レベル以上のCOを検出するか否かをもって、重要な燃焼器の燃焼運転の停止に対する条件の1つとしたので、COセンサを用いた制御の確実性を図り、燃焼不良を確実に判定して、そのCO濃度に関する燃焼運転における安全を図ることができる。
また請求項2に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、インプットダウンにより燃焼出力を低下させると共に、ファン回転数を減少させることで不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたので、
インプットダウンにより燃焼能力を低下させることで、燃焼器におけるCO発生量を減少させることができ、燃焼運転の強制停止に至るまでの間における室内等でのCO濃度の増加を十分に抑制することができ、CO濃度の増加による不都合を十分に予防することができる。勿論、燃焼器側からみれば、室内等のCO濃度が増加する前に、確実に燃焼器を強制停止に至らせることができる。
また請求項3に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加え、燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合において、ファン回転数を減少させてもCO濃度が不完全燃焼レベル以上とならない場合であっても、CO濃度が要燃焼改善レベルと不完全燃焼レベルとの間にある場合には、上記CO濃度が不完全燃焼濃度レベル以上にあるものと見做し、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたので、
実際に検出したCO濃度が不完全燃焼レベル以上である場合はいうまでもなく、例え実際のCO濃度が不完全燃焼レベルになくても、該CO濃度が要燃焼改善レベルと不完全燃焼レベルとのにある場合にはCO濃度は不完全燃焼レベル以上にあるものと見做して、燃焼運転の強制停止への条件を満たすように導くことができ、これによって、表面上不完全燃焼に達していないような燃焼による好ましくないCOが長時間にわたって室内等に排出される不都合を確実に解消することができる。
また請求項4に記載のCOセンサ付き燃焼器によれば、上記請求項1〜3の何れかに記載の構成による効果に加え、燃焼運転を強制停止させる条件は、不完全燃焼レベル以上のCO濃度検出値の積算値が一定以上となる場合か或いは不完全燃焼レベル以上のCO濃度の検出を一定時間継続する場合としたので、
燃焼器の排気部におけるCO濃度が不完全燃焼レベルを超える状態が確実に続くことを確認して、誤操作を確実に回避した状態で、燃焼運転の強制停止に至らしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すCOセンサ付き燃焼器の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例に係るCOセンサ付き燃焼器の運転時におけるファン回転数の増加に伴う燃焼器の排気部におけるCO濃度の変化を示すグラフである。
【図3】本発明の実施の形態例に係るCOセンサ付き燃焼器の動作シーケンスの第1例を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態例に係るCOセンサ付き燃焼器の動作シーケンスの第2例を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態例に係るCOセンサ付き燃焼器の動作シーケンスの第3例を説明するためのフローチャートである。
【図6】従来のCOセンサ付き燃焼器の運転時におけるファン回転数の増加に伴う燃焼器の排気部におけるCO濃度の変化を示すグラフである。
【図7】従来のCOセンサ付き燃焼器のCOセンサによるCO濃度の検出に伴う制御動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
4 燃焼器本体
4a 排気部
5 熱交換器
6 バーナ機構
7 ファン
7a 回転数検出センサ
20 COセンサ
21 コントローラ

Claims (4)

  1. 燃焼器本体の排気部に設けたCOセンサによって燃焼運転時に排出される排気ガス中のCO濃度を検出し、該検出値に応じてファン回転数を変化させて燃焼状態の改善を図ることができるようにしたCOセンサ付き燃焼器であって、
    上記排気部に設けたCOセンサが検出するCO濃度レベルとして、このレベル以上になるとファンの回転数を増加させて燃焼状態の改善を行わせるための要燃焼改善レベルと、このレベル以上では不完全燃焼であるとする不完全燃焼レベルとを設定しておき、上記燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、逆にファン回転数を減少させることで上記不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを特徴とするCOセンサ付き燃焼器。
  2. 燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合には、インプットダウンにより燃焼出力を低下させると共に、ファン回転数を減少させることで不完全燃焼レベル以上のCOを強制的に発生させ、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを特徴とする請求項1に記載のCOセンサ付き燃焼器。
  3. 燃焼状態の改善を図るために行ったファン回転数の増加によって当該ファンの回転数がファン能力の上限に達した場合において、ファン回転数を減少させてもCO濃度が不完全燃焼レベル以上とならない場合であっても、CO濃度が要燃焼改善レベルと不完全燃焼レベルとの間にある場合には、上記CO濃度が不完全燃焼濃度レベル以上にあるものと見做し、これによって燃焼運転を強制停止させる条件に導いて燃焼を強制停止させるよう制御するコントローラを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のCOセンサ付き燃焼器。
  4. 燃焼運転を強制停止させる条件は、不完全燃焼レベル以上のCO濃度検出値の積算値が一定以上となる場合か或いは不完全燃焼レベル以上のCO濃度の検出を一定時間継続する場合とすることを特徴する請求項1〜3の何れかに記載のCOセンサ付き燃焼器。
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