JP3438577B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP3438577B2
JP3438577B2 JP08708698A JP8708698A JP3438577B2 JP 3438577 B2 JP3438577 B2 JP 3438577B2 JP 08708698 A JP08708698 A JP 08708698A JP 8708698 A JP8708698 A JP 8708698A JP 3438577 B2 JP3438577 B2 JP 3438577B2
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fins
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亨 大岩
志賀  孜
井畑  幸一
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Denso Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電機
に関し、特に、その整流装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、車室内有効容積確保の為にエンジン
ルーム内の省スペース化が求められており、車両用交流
発電機にも小型化が要求されている。このため、省スペ
ース化によるエンジンルーム内の温度環境悪化や車両用
交流発電機自体の小型化による冷却効率悪化等に対応し
て、車両用交流発電機の整流装置の冷却性能の改善が重
要課題となっている。
【0003】たとえば、図11に示す従来の車両用交流
発電機では、冷却効率向上の為、整流素子100を装着
した+、−フィン101、102を互いに平行に軸方向
に重ねて配置し、整流素子100近傍に位置して保護カ
バー103に開口した冷却風吸入口104から外気を直
接、整流素子に当てる(正確にはフィン101、102
の整流素子取り付け部の背面に当てる)整流装置構成を
採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の整流装置の構成では、整流素子100の近傍を
中心として冷却フィン101、102の背面に直接冷却
風を当ててはいるものの、冷却フィン101、102の
素子接続端子側の面には冷却風が回りこみにくく、更に
径外側の整流素子は冷却風下流側に位置するために暖ま
った外気により冷却されてしまうので冷却効率が低下す
るという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、整流素子と冷却フィンに効率良く冷却風を当て
ることで冷却性能を飛躍的に向上した整流装置を有する
車両用交流発電機を提供する事をその目的としている。
【0006】
【課題を解決する手段と作用効果】本発明の車両用交流
発電機によれば、冷却フィン表面積を確保し、冷却フィ
ンの表裏両面へ冷却風を通風し、軸方向及び径方向両方
から整流素子近傍へ外気を直接当て、通風路断面を部分
的に狭くすることで冷却風風速を上げ熱伝達を向上する
ことができるので、整流装置を効率良く冷却することが
できる。
【0007】以下、更に詳しく説明する。請求項1記載
の装置は、フレームの外端面に固定されて、保護カバー
により覆われ、すなわち、フレーム外固定式整流装置を
有する車両用交流発電機に適用される。この整流装置
は、互いに所定間隔を隔てて略径方向に延設される一対
の冷却フィンを有し、フレーム側の冷却フィンは大径フ
ィン、保護カバー側の冷却フィンは小径フィンと呼ばれ
る。両冷却フィンにはそれぞれ整流素子が固定され、こ
の整流素子冷却部材兼整流素子接続導体をなす。たとえ
ば、大径フィンは三相全波整流回路の−出力電極をなし
てバッテリの低位端に接続され、小径フィンはその+出
力電極をなしてバッテリの高位端に接続される。
【0008】好適な態様において、大径フィンにはこの
三相全波整流回路のローサイドすなわち下アームの少な
くとも三つの整流素子が固定され、同様に小径フィンに
はこの三相全波整流回路のハイサイドすなわち上アーム
の少なくとも三つの整流素子が固定され、ローサイド整
流素子のアノード側の電極は大径フィンに電気的に接続
され、ハイサイド整流素子のカソード側の電極は小径フ
ィンに電気的に接続され、更に、ハイサイド整流素子の
アノード側の電極及びローサイド整流素子のカソード側
の電極は好ましくは本体から軸方向に突出する接続端子
であって、同一相ごとに接続されて三相電機子巻線すな
わちステータコイルから給電されている。
【0009】本構成では、小径フィンはそれに対面する
保護カバーの端壁部に形成された外気導入用の軸方向開
口部から流入する低温の外気により良好に冷却され、こ
の外気すなわち冷却風は小径フィンより軸方向内側に位
置する大径フィンを冷却しつつフレーム内部に流入す
る。したがって、大径フィン側の整流素子は、小径フィ
ンおよびそれに固定される整流素子により加温された冷
却風により冷却されることになり、このため大径フィン
側の整流素子の冷却条件は悪化する不具合をもつ。
【0010】しかし、本構成によれば、保護カバーとフ
レームとの境界部、及び、保護カバーの周壁部の少なく
とも一方に更に径方向開口部を新設し、この径方向開口
部から流入させた外気を大径フィンとフレームとの間の
隙間で、かつ大径フィンの整流子が載せられた部位の裏
面に沿って径内側に導入する。したがって、本構成によ
れば、互いに軸方向に重なり、略径方向に広く平行延設
することにより、必要スペースをいたずらに増大するこ
となく大きな表面積を両冷却フィンに与えるにもかかわ
らず、これら両冷却フィンの両方を良好に冷却を施すこ
とが可能となる。
【0011】なお、好適な態様においては、これら軸方
向開口部は小径フィン側の整流素子またはその近傍の冷
却フィン部分に近接して開口されることが好ましい。す
なわち、本構成によれば、軸方向開口部から流入した外
気ができるだけ円滑に大径フィン側に到達するように配
慮する必要性が低下するので、軸方向開口部から流入し
た外気をなるべく多く小径フィン側の整流素子またはそ
の近傍の冷却フィン部分に当ててそれを良好に冷却する
ことができる。
【0012】一方、本構成では、大径フィンはフレーム
の外端面及び小径フィンにそれぞれ所定間隔を隔てて略
径方向に延設される。したがって、大径フィンの両主面
は、フレームと大径フィンの間の径方向通風路及び大径
フィンと小径フィンの間の径方向通風路に面している。
したがって、本構成によれば、径方向開口部をこれら径
方向通風路の径外側の端部に連通ないし直面させること
により、何ら外気通路を追設することなく、径方向開口
部から流入させた外気を大径フィン側の整流素子近傍に
円滑に到達させることができる。
【0013】請求項2記載の装置は、フレーム内にて回
転子とフレームの内端面との間に位置してフレームに固
定され、隔絶板により回転子から区画されるフレーム内
固定式整流装置を有する車両用交流発電機に適用され
る。この整流装置は、互いに所定間隔を隔てて略径方向
に延設される一対の冷却フィンを有し、隔絶板側の冷却
フィンは大径フィン、フレームの内端面側の冷却フィン
は小径フィンと呼ばれる。両冷却フィンにはそれぞれ整
流素子が固定され、この整流素子冷却部材兼整流素子接
続導体をなす。たとえば、小径フィンは三相全波整流回
路の−出力電極をなしてバッテリの低位端に接続され、
大径フィンはその+出力電極をなしてバッテリの高位端
に接続される。
【0014】好適な態様において、小径フィンにはこの
三相全波整流回路のローサイドすなわち下アームの少な
くとも三つの整流素子が固定され、同様に大径フィンに
はこの三相全波整流回路のハイサイドすなわち上アーム
の少なくとも三つの整流素子が固定され、ローサイド整
流素子のアノード側の電極は小径フィンに電気的に接続
され、ハイサイド整流素子のカソード側の電極は大径フ
ィンに電気的に接続され、更に、ハイサイド整流素子の
アノード側の電極及びローサイド整流素子のカソード側
の電極は好ましくは本体から軸方向に突出する接続端子
であって、同一相ごとに接続されて三相電機子巻線すな
わちステータコイルから給電されている。
【0015】本構成では、小径フィンはそれに対面する
フレームの端壁部に形成された外気導入用の軸方向開口
部から流入する低温の外気により良好に冷却され、この
外気すなわち冷却風は小径フィンより軸方向内側に位置
する大径フィンを冷却しつつ隔絶板を貫通して回転子側
に流入する。したがって、大径フィン側の整流素子は、
小径フィンおよびそれに固定される整流素子により加温
された冷却風により冷却されることになり、このため大
径フィン側の整流素子の冷却条件は悪化する不具合をも
つ。
【0016】しかし、本構成によれば、フレームの周壁
部に更に径方向開口部を新設し、この径方向開口部から
流入させた外気を大径フィンに沿って径内側に導入す
る。この外気を、大径フィンと隔絶板との間の隙間で、
かつ大径フィンの整流子が載せられた部位の裏面に流
す。したがって、本構成によれば、互いに軸方向に重な
り、略径方向に広く平行延設することにより、必要スペ
ースをいたずらに増大することなく大きな表面積を両冷
却フィンに与えるにもかかわらず、これら両冷却フィン
の両方を良好に冷却を施すことが可能となる。
【0017】なお、好適な態様においては、これら軸方
向開口部は小径フィン側の整流素子またはその近傍の冷
却フィン部分に近接して開口されることが好ましい。す
なわち、本構成によれば、軸方向開口部から流入した外
気ができるだけ円滑に大径フィン側に到達するように配
慮する必要性が低下するので、軸方向開口部から流入し
た外気をなるべく多く小径フィン側の整流素子またはそ
の近傍の冷却フィン部分に当ててそれを良好に冷却する
ことができる。
【0018】一方、本構成では、大径フィンは隔絶板及
び小径フィンにそれぞれ所定間隔を隔てて略径方向に延
設される。したがって、大径フィンの両主面は、隔絶板
と大径フィンの間の径方向通風路及び大径フィンと小径
フィンの間の径方向通風路に面している。したがって、
本構成によれば、径方向開口部をこれら径方向通風路の
径外側の端部に連通ないし直面させることにより、何ら
外気通路を追設することなく、径方向開口部から流入さ
せた外気を大径フィン側の整流素子近傍に円滑に到達さ
せることができる。
【0019】請求項3記載の車両用交流発電機は、請求
項1記載のフレーム外固定式整流装置を有する車両用交
流発電機の好適な構成であって、整流装置は、接続端子
をもつ−整流素子と、−整流素子が装着される−電位の
大径フィンと、接続端子をもつ+整流素子と、+整流素
子が装着される+電位の小径フィンとを有している。大
径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介してフレームに近
接配置され、小径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介し
て前記保護カバーに近接配置され、両フィンは、両接続
端子が向き合う姿勢にて所定幅の隙間を介して軸方向に
重ねられ、大径フィンの径内側の端縁は+整流素子に径
外方向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有し、小径フ
ィンの径外側の端縁は−整流素子に径内方向へ所定間隔
を隔てて隣接する部分を有し、保護カバーは+整流素子
に軸方向に直接乃至小径フィンを隔てて対面する外気導
入用の軸方向開口部を有する。
【0020】更に、この整流装置は、大径フィンとフレ
ームとの間に形成されて−整流素子に向けて冷却風が流
れる径方向通風路と、フレームの周壁部、又は、フレー
ムと保護カバーの境界部の少なくとも一方に形成されて
径方向通風路の径外側の端部に外気を導入する径方向開
口部とを備え、この外気を、大径フィンとフレームとの
間の隙間で、かつ大径フィンの−整流子が載せられた部
位の裏面に流す。このように構成することにより以下の
作用効果を奏することができる。
【0021】まず、小径フィンと大径フィンとが、軸方
向及び径方向にずらして配置されるため、フィン自体の
表面積を十分に確保できる。また、冷却風が両フィンの
素子装着面間の隙問を通ることができるので、冷却フィ
ン両面に吸入冷却風を当てることができ、良好にフィン
及び整流素子を冷却することができる。
【0022】更に、大径フィンと小径フィンとは、軸方
向に隙間をはさんで両接続端子が対向する姿勢で重ねて
配置され、小径フィンの径外側の端縁は−整流素子に面
して径内側に位置する部分を有し、大径フィンの径内側
の端縁は+整流素子に面して径外側に位置する部分を有
するので、フィン間の軸方向隙問を小さくでき、かつ、
軸方向からみた両冷却フィンの重なりを大きくすること
ができる。
【0023】このため、この隙問を通過する冷却風の風
速が増大でき、冷却風が高速で冷却フィンに当たること
ができるので熱伝達効率が向上し、整流素子は良好に冷
却されることができる。また更に、小径フィンは保護カ
バーの軸方向開口部から、大径フィンは径方向開口部か
ら別々冷却風を吸入するので、冷却風下流側が暖かい風
にさらされることがなく、共に冷たい外気を整流素子近
傍に直接当てることができ、発熱部を直接、良好に冷却
することができる。
【0024】その他、大径フィンと小径フィンとは、そ
れぞれフレームと保護カバーに対し、干渉物のない素子
装着面背面を対向するため、それぞれの隙問を小さくで
きる。これにより、この隙問を通過する冷却風風速が上
がり、冷却風を高速で冷却フィンに当てることができ、
熱伝達効率が向上し、整流素子は良好に冷却されること
ができる。
【0025】同様に、小径フィン上の整流素子と大径フ
ィン上の整流素子とが、軸方向及び径方向にずらして配
置されているため、整流素子や接続端子などの干渉物を
さけて両フィン間の隙問を小さくできる。このため、こ
の隙間を通過する冷却風風速が上がり、冷却風が高速で
冷却フィンに当たるので、熱伝達効率が向上し、整流素
子は良好に冷却されることができる。
【0026】その上、各部の隙問を小さくする為に全体
として装置を小型化でき、前述の省スペースに貢献する
という副次的効果もある。請求項4記載の車両用交流発
電機は、請求項2記載のフレーム内固定式整流装置を有
する車両用交流発電機の好適な構成であって、整流装置
は、接続端子をもつ+整流素子と、+整流素子が装着さ
れる+電位の大径フィンと、接続端子をもつ−整流素子
と、−整流素子が装着される−電位の小径フィンとを有
してフレームと前記隔絶板との間に配置されている。
【0027】大径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介し
て隔絶板に近接配置され、小径フィンは、軸方向所定幅
の隙間を介してフレームに近接配置され、両フィンは、
両接続端子が向き合う姿勢にて所定幅の隙間を介して軸
方向に重ねられ、大径フィンの径内側の端縁は、−整流
素子に径外方向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有
し、小径フィンの径外側の端縁は、+整流素子に径内方
向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有し、フレーム
は、−整流素子に直接乃至小径フィンを隔てて対面する
外気導入用の軸方向開口部を有する。
【0028】更に、この整流装置は、大径フィンと隔絶
板との間に形成されて+整流素子に向けて冷却風が流れ
る径方向通風路と、フレームの周壁部に形成されて径方
向通風路の径外側の端部に外気を導入する開口部とを備
え、この外気を、大径フィンと隔絶板との間の隙間で、
かつ大径フィンの−整流子が載せられた部位の裏面にを
流す。このように構成することにより以下の作用効果を
奏することができる。まず、小径フィンと大径フィンと
が、軸方向及び径方向にずらして配置されるため、フィ
ン自体の表面積を十分に確保できる。
【0029】また、冷却風が両フィンの素子装着面間の
隙問を通ることができるので、冷却フィン両面に吸入冷
却風を当てることができ、良好にフィン及び整流素子を
冷却することができる。更に、大径フィンと小径フィン
とは、軸方向に隙間をはさんで両接続端子が対向する姿
勢で重ねて配置され、小径フィンの径外側の端縁は−整
流素子に面して径内側に位置する部分を有し、大径フィ
ンの径内側の端縁は+整流素子に面して径外側に位置す
る部分を有するので、フィン間の軸方向隙問を小さくで
き、かつ、軸方向からみた両冷却フィンの重なりを大き
くすることができる。
【0030】このため、この隙問を通過する冷却風の風
速が増大でき、冷却風が高速で冷却フィンに当たること
ができるので熱伝達効率が向上し、整流素子は良好に冷
却されることができる。また更に、小径フィンは保護カ
バーの軸方向開口部から、大径フィンは径方向開口部か
ら別々冷却風を吸入するので、冷却風下流側が暖かい風
にさらされることがなく、共に冷たい外気を直接整流素
子近傍に当てることができ、発熱部を直接、良好に冷却
することができる。
【0031】その他、大径フィンと小径フィンとは、そ
れぞれ隔絶板とフレームに対し、干渉物のない素子装着
面背面を対向するため、それぞれの隙問を小さくでき
る。これにより、この隙問を通過する冷却風風速が上が
り、冷却風を高速で冷却フィンに当てることができ、熱
伝達効率が向上し、整流素子は良好に冷却されることが
できる。
【0032】同様に、小径フィン上の整流素子と大径フ
ィン上の整流素子とが、軸方向及び径方向にずらして配
置されているため、整流素子や接続端子などの干渉物を
さけて両フィン間の隙問を小さくできる。このため、こ
の隙間を通過する冷却風風速が上がり、冷却風が高速で
冷却フィンに当たるので、熟伝達効率が向上し、整流素
子は良好に冷却されることができる。
【0033】その上、各部の隙問を小さくする為に全体
として装置を小型化でき、前述の省スペースに貢献する
という副次的効果もある。請求項5記載の車両用交流発
電機の整流装置によれば、−整流素子が装着されるフィ
ンは、フレームに直接接触した状態で固定されるので、
整流素子冷却性が向上する。
【0034】請求項6記載の車両用交流発電機の整流装
置によれば、小径フィンは径外側の端縁または径内側の
端縁の少なくとも一部に、軸方向かつ反大径フィン側へ
向けて軸方向へ延びるリブを有するので、小径フィンが
軸方向開口部から吸入する冷却風を素子近傍に集中させ
ることができ、素子近傍の冷却風流速が増大し、熱伝達
効率が向上すると共に、フィン自体の表面積も確保でき
る為、よリ一層良好に冷却を行うことができる。
【0035】また、小径フィンは吸入する冷却風の流れ
が滑らかになる整流板としての機能をもつので、ファン
騒音が低減される。更に、リブは電位が異なる大径フィ
ンに対して遠ざかる方向に曲げられているので、曲げな
い場合に比して両フィン間での異物付着や腐食生成物の
堆積が回避されるという副次効果もある。
【0036】請求項7記載の車両用交流発電機の整流装
置によれば、大径フィンは径内側の端縁に、ロータ側か
つ反小径フィン側に向けて軸方向へ延びるリブを有する
ので、大径フィンが径方向開口部から吸入する冷却風を
冷却ファンに向けて滑らかに流すことができ、素子近傍
の冷却風流速が上がり、熱伝達効率が向上すると共に、
フイン自体の表面積も確保できるので、よリ一層良好に
冷却を行うことができる。
【0037】また、このリブとともに大径フィンの残部
は、吸入する冷却風の流れが滑らかになる整流板として
の機能をもつので、ファン騒音が低減される。更に、リ
ブは電位が異なる小径フィンに対して遠ざかる方向に曲
げられているので、曲げない場合に比して両フィン間で
の異物付着や腐食生成物の堆積が回避されるという副次
効果もある。
【0038】請求項8記載の車両用交流発電機の整流装
置によれば、小径フィンは環状に閉じている形状である
ので、言い換えれば略輪板形状を有するので、フィン全
体としての熱伝導性能が向上し、熱分布が均―になる
為、フィン全体を冷却媒体として有効に利用でき、フィ
ン自体の表面積も確保できるので、よリ一層良好に冷却
を行うことができる。
【0039】請求項9記載の車両用交流発電機の整流装
置によれば、フレームは軸受けを支持して径方向に延び
る支持部と,支持部により分割される冷却風吸入口とを
有する。また、小径フィンと大径フィンとの間には、端
子台が配置されてこれら両フィンを互いに絶縁しつつ支
持している。端子台は、接続端子を固定子と接続するス
テータリード端子をもつ。整流置は、端子台とともにフ
レームの支持部に固定され、端子合はフレームの支持部
以外の部位では小径フィンと大径フィンを露出する形状
をもつ。
【0040】特に、本構成では、端子台とこれら両フィ
ンの少なくとも一方好ましくは両方との間に位置して、
冷却風が端子台の径外側から端子台の径内側へ流すため
の通風隙間が形成されるので、両フィン間の対向面を冷
却することができる。また、小径フィンと大径フィンと
の間を通ってフレームの冷却風吸入口に至る冷却風路を
確保でき、かつ、冷却風の曲がりや障害を減らすことが
できる。このため、冷却風は冷却ファンに向けて滑らか
に流れることができ、整流素子近傍の冷却風流速が増大
し、熱伝達効率が向上すると共に、実効的な冷却フィン
面積を確保でき、よリ一層良好に整流素子の冷却を行う
ことができる。更に、吸入する冷却風の流れが滑らかに
なるので、騒音が低減されるという副次効果もある。
【0041】なお、整流素子は大径フィンの小径フィン
対向面又は小径フィンの大径フィン対向面にはんだ付け
などの手法により固定されてもよく、あるいはこれらフ
ィンに設けられた開口に嵌入、固定されてもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の好適な態様を以下の実施
例により説明する。
【0043】
【第1実施例】本発明の車両用交流発電機の整流装置の
第1実施例を図1〜図5を参照して説明する。この車両
用交流発電機は、いわゆるオルタネータと呼ばれるもの
であって、エンジン(図示せず)からベルト(図示せ
ず)、プーリ1を介して回転力を受けて回転するロータ
(回転子)2と、ロータ2をフレーム3a、3bに回転
自在に支持する軸受け3c、3dと、ロータ2を内包し
つつフレーム3a、3b内周に固定されてロータ2の回
転により発生する回転磁界により交流電圧を誘起するス
テータ(固定子)4と、ステータ4から出力される交流
電力を直流電力に変換する整流装置5と、整流装置5に
より整流された直流出力電圧を所望の値に調整するレギ
ュレータ6と、ロータ2の界磁巻線2aに励磁電流を供
給するブラシ7と、ステータ4、整流装置5、レギュレ
ータ6及びブラシ7を覆ってフレーム3bの端面に被せ
られる金属製の保護カバー8とを有している。
【0044】整流装置5は、フレーム3bと保護カバー
8との間に配置され、フレーム3bのベアリングボック
ス支持部301に保護カバー8と共に締結固定されてい
る。+電位の小径フィン501には、+整流素子502
が接続端子を大径フィン503に向けて半田付けにより
装着されている。−電位の大径フィン503には、−整
流素子504が接続端子を小径フィン501に向けて半
田付けにより装着されている。これら接続端子はそれぞ
れステータリード接続端子505によりステータリード
Lと接続されている。この構成により、交流ブリッジ回
路が形成されて、+電位の小径フィン501に取り付け
られたBボルト506から直流出力を得ることができ
る。
【0045】なお、+整流素子502は全波整流回路の
ハイサイド側のダイオードを意味し、−整流素子504
はローサイド側のダイオードを意味している。小径フィ
ン501及び+整流素子502は、内径側かつ軸方向保
護カバー8側に配置されている。大径フィン503及び
−整流素子504は外径側かつ軸方向フレーム3b側に
配置されている。保護カバー8の+整流素子近傍には、
軸方向開口部801が設けられ、フレーム3bの外周部
と保護カバー8との間には、径方向開口部802が設け
られている。
【0046】軸方向開口部801から導入された冷却風
は、小径フィン501の+整流素子502が載せられた
部位の裏面に直接当たり、冷却する。また、径方向開口
部802から導入された冷却風は、大径フィン503の
−整流素子504が載せられた部位の裏面に流されて冷
却する。外気が直接、+、−整流素子502、504を
冷却できるようになっている。
【0047】保護カバー8、小径フィン501、大径フ
ィン503、フレーム3b間はそれぞれ冷却風が通る隙
間を設けてあり、各隙間の軸方向幅は10mm以下とさ
れて冷却風を高速化し、小径フィン501及び大径フィ
ン503を良好に冷却するようになっている。小径フィ
ン501は環状に閉じている形状であるので、小径フィ
ン501の熱伝導が向上し、熱分布が均一にできるの
で、フィン全体を冷却媒体として有効に利用でき、小径
フィン501の表面積も確保できる為、より一層良好に
冷却を行うことができる。
【0048】大径フィン503はフレーム3bに直接に
締結固定されているので、大径フィン503の熱をフレ
ーム3bに良好に伝えることができ、更に良好に冷却を
行うことができる。小径フィン501は、その径外側の
端縁及び径内側の端縁を軸方向保護カバー8に向けて折
り曲げることにより、リブ510、511を形成してい
る。これにより、小径フィン501が軸方向開口部80
1から吸入する冷却風を素子近傍に集中させるため、素
子近傍の冷却風流速が上がり、熱伝達効率が向上すると
共に、小径フィン501の表面積も確保できる為、より
一層良好に冷却する。
【0049】更に、小径フィン501は、その配置姿勢
から、吸入する冷却風の流れが滑らかになる整流板とし
ての機能ももつので、ファン騒音が低減される。更に、
リブ510、511は電位が異なる大径フィン503に
対し遠ざかる方向に曲げられているので、曲げない場合
に比して両フィン間での異物付着や腐食生成物の堆積が
回避されるという副次効果もある。
【0050】大径フィン503は径内側の端縁をフレー
ム3bに向けて軸方向へ折り曲げてリブ512を形成し
ているので、大径フィン503が径方向開口部802か
ら吸入する冷却風を冷却ファン21に向けて滑らかに流
すことができる。したがって、素子近傍の冷却風流速が
上がり、熱伝達効率が向上すると共に、大径フィン50
3の表面積も確保できる為に、より一層良好に冷却を行
うことができる。更に、リブ512は大径フィン503
の他の部分と共に、吸入する冷却風の流れが滑らかにな
る整流板としての機能も果たすので、ファン騒音が低減
される。また、リブ512は電位が異なる小径フィン5
01に対して遠ざかる方向に曲げられているので、曲げ
ない場合に比して異物付着や腐食生成物の堆積が回避さ
れるという副次効果もある。
【0051】小径フィン501と大径フィン503との
間には3個の端子台513が介設され、端子台513は
べアリングボックス3dを支持して径方向に延びる支持
部301の三ヶ所に固定されている。小径フィン501
及び大径フィン503は支持部301に端子台513と
ともに固定されており、端子台513間には小径フィン
501及び大径フィン503が露出している。また、小
径フィン501と大径フィン503との間を通ってフレ
ーム3bの冷却風吸入口803に至る最短の冷却風路を
確保でき、冷却風は冷却ファンへ向けて滑らかに流すこ
とができるので、素子近傍の冷却風流速が上がり、熱伝
達効率が向上すると共に、実効的な冷却フィン面積を確
保でき、よリ一層良好に整流素子を冷却することができ
る。
【0052】更に、吸入する冷却風の流れが滑らかにな
るので、騒音が低減されるという副次効果もある なお、二つのフィン501、503は、それらの相対的
な大きさの違いから、小径フィン501ならびに大径フ
ィン503と呼ばれている。特に、これらのフィン50
1、503は、複数の整流素子を搭載するために、所要
の径方向寸法をもつことが重要である。この実施例で
は、小径フィン501は、複数の+整流素子502を、
図3に図示されるように小径の円周上に配置するべく小
径に構成されている。一方、大径フィン503は、複数
の−整流素子504を、図3に図示されるようにほぼ同
一の大径の円周上に配置するべく大径に構成されてい
る。
【0053】しかも、この実施例では、小径フィン50
1の内径縁は、大径フィン503の内端縁よりも小さく
形成されており、小径フィン501の外径縁は、大径フ
ィンの外径縁よりも小さく形成されている。そして、車
両用交流発電機としての軸に関して、小径フィン501
は、内径側に配置され、大径フィン503は外径側に配
置されている。
【0054】このように、二つのフィン501、503
の径の違いは、+整流素子502と、−整流素子504
との搭載位置を径方向にずらすために必要とされる。そ
して、それらの内径縁及び外径縁は、放熱性の要求など
に応じて部分的に拡張あるいは縮小されることができ、
部分的に小径フィン501の外径縁が大径フィン503
の外径縁を上回ることがあってもよい。 (変形態様)上述の実施例では図5に示すように3個の
独立した樹脂製の端子台513を用いていたが、図6に
示すように、結合部513aにより各端子台513を結
合して円弧形状に一体成形することも可能である。この
場合には、結合部513aを薄肉とすることにより、図
7に示すように、小径フィン501と結合部513aと
の間の隙間804、及び大径フィン503と結合部51
3aとの間の隙間805を設けることにより、冷却風の
通路を塞ぐことなく端子台組み付け性を向上することが
できる。
【0055】また、上述の実施例では両整流素子50
2、504を半田付けによって小径フィン501及び大
径フィン503に装着したが、図8に示すようにプレス
フィットタイプの整流素子900を用いて、少なくとも
小径フィン501及び大径フィン503のいずれかには
め込んでもよい。この場合、開口部801、802から
導入された冷却風は、両フィン間を貫通して露出された
プレスフィットタイプの整流素子900の底面へ直接流
される。
【0056】また、上述の実施例では小径フィン501
は環状に閉じた形状としたが、概ね馬蹄形のフィンでも
良い。更に、大径フィン503は、図9に示すように、
部分的に小径フィン501の径内側の端縁端近傍に達す
るまで延伸する延伸部521を有し,小径フィン501
は部分的に大径フィン503の径外側の端縁近傍に達す
るまで延伸する延伸部520を有しても良い。
【0057】また、実施例では保護カバー8を金属製と
したが、保護カバ−8をナイロンのような絶縁材で形成
してもよい。これにより、保護カバ−8と小径フィン5
01の間の耐環境性が向上し、隙間を小さくすることが
できるので、軸方向開口部801から導入される冷却風
を拡散させずにより集中して+整流素子502が載せら
れた部位の裏面に当てることができるので、更に+整流
素子を良好に冷却することができる。
【0058】以上述べた実施例では、整流素子としてダ
イオードを用いたが、整流素子としてトランジスタ、あ
るいはFETといったスイッチング素子を採用してもよ
い。これらのスイッチング素子を用いる場合でも、これ
ら素子を所定のタイミングでスイッチング駆動すること
で整流素子として機能させることができる。
【0059】
【第2実施例】本案の他の実施例を図10を用いて説明
する。上述した第1実施例は、フレーム3bの外に整流
装置5が配置されていたのに対し、この実施例では、整
流装置5はフレーム3bの内部に配置されている。即
ち、整流装置5は、ファン21の吐出風から整流装置5
を隔絶する為のPPSなどの絶縁材からなる隔絶板9と
フレーム3bとの間に配置され、フレーム3bのベアリ
ングボックス支持部に隔絶板9と一体に締結固定されて
いる。−電位の小径フィン501には−整流素子504
が接続端子を大径フィン503側に向けて半田付けによ
り装着され、+電位の大径フィン503には+整流素子
502が接続端子を小径フィン501側に向けて半田付
けにより装着されている。各接続端子がそれぞれステー
タリード接続端子によリステータリードと接続される点
は実施例1の場合と同じである。
【0060】この構成により交流ブリッジ回路が形成さ
れて+電位の大径フィン503に取り付けられたBボル
ト(図示せず)から直流出力を得ることができる。小径
フィン501及び−整流素子504は径内側かつ軸方向
においてフレーム3b側に配置され、大径フィン503
及び+整流素子502は径外側かつ軸方向において隔絶
板9側に配置されている。フレーム3bの端壁部の−整
流素子504近傍には軸方向開口部801aが設けられ
ている。フレーム3bの周壁には、隔絶板9と大径フィ
ン503との間に面して径方向開口部802aが設けら
れ、実施例1と同様に外気が整流素子502、504を
直接冷却するようになっている。
【0061】隔絶板9、小径フィン501、大径フィン
503及びフレーム3bの間にはそれぞれ冷却風が通る
隙問が設けられており、各隙問は10mm以下とされて
いる。これにより、冷却風がこれら隙間を高速で通過し
て、小径フィン501及び大径フィン503に当たって
良好に冷却を行うようになっている。小径フィン501
は、径外側の端縁をフレーム3bに向けて軸方向にリブ
511を形成しているので、小径フィン501が軸方向
開口部801aから吸入する冷却風を素子近傍に集中さ
せることができ、これにより素子近傍の冷却風流速が上
がり、熱伝達効率が向上すると共に、小径フィン501
の表面積も確保できるので、一層良好に冷却を行うこと
ができる。更に、吸入する冷却風の流れが滑らかになる
整流板としての機能により、ファン騒音が低減される。
また、リブ511は電位が異なる大径フィン503に対
して遠ざかる方向に曲げられているので、曲げない場合
に比して両フィン間での異物付着や腐食生成物の堆積が
回避されるという副次効果も生じる。
【0062】大径フィン503は径外側の端縁を冷却フ
ァン21に向けて軸方向にリブ512を形成しているの
で、大径フィン503が径方向開口部802aから吸入
する冷却風を冷却ファン21に向けて滑らかに流すこと
ができる。これにより、素子近傍の冷却風流速が増大
し、熱伝達効率が向上すると共に、大径フィン503の
表面積も確保できる為よリ一層良好に冷却を行うことが
できる。更に、リブ512及び大径フィン503の残部
は、吸入する冷却風の流れが滑らかになる整流板として
の機能をもつのでファン騒音が低減される。また、リブ
512は電位が異なる小径フィン501に対して遠ざか
る方向に曲げられるために、曲げない場合に比して両フ
ィン間での異物付着や腐食生成物の堆積が回避されると
いう副次効果もある。 (変形態様)上述した図10では、隔絶板9は整流装置
5と共に固定され、冷却ファン21の端縁に平行な面を
形成して、シユラウドとしての機能を果たしているが、
ロータファン端面にロータと一体に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の車両用交流発電機の軸方向一部破断
断面図である。
【図2】図1の車両用交流発電機の要部拡大部分断面図
である。
【図3】図1の車両用交流発電機の保護カバー8をはず
した状態での正面図である。
【図4】図1の車両用交流発電機の整流装置5及び保護
カバー8をはずした状態での正面図である。
【図5】図1の車両用交流発電機の端子台513の配置
状態を示す配置図である。
【図6】図1の車両用交流発電機の端子台513の変形
態様を示す配置図である。
【図7】図6の端子台513のA−A線矢視位置におい
て、端子台513及びそれに小径フィン501及び大径
フィン503を重ねた状態を示す断面図である。
【図8】小径フィン501及び大径フィン503への整
流素子の他の取り付け例を示す断面図である。
【図9】図1の車両用交流発電機の変形態様を示すため
の、保護カバー8をはずした状態での正面図である。
【図10】実施例2の車両用交流発電機の軸方向一部破
断断面図である。
【図11】従来の車両用交流発電機の軸方向一部破断断
面図である。
【符号の説明】
4は固定子(ステータ)、2は回転子(ロータ)、3
c、3dは軸受け、21は冷却ファン、5は整流装置、
8は保護カバー、3a、3bはフレーム、501は小径
フィン、502は+整流素子、503は大径フィン、5
04は−整流素子、801,801aは軸方向開口部、
810は径方向通風路、802、802aは径方向開口
部、9は隔絶板、510、511、512はリブ、51
3は端子台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−244770(JP,A) 特開 平6−78504(JP,A) 特開 平9−107666(JP,A) 特開 昭60−20748(JP,A) 実開 昭64−9478(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 19/36 H02K 9/02 H02K 9/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、前記フレームの周壁部に固定
    される固定子と、前記フレームに回転自在に支持される
    回転子と、前記フレームの外端面に固定される整流装置
    と、前記整流装置を覆って前記フレームに固定される保
    護カバーと、前記回転子に固定されて前記整流装置側か
    ら冷却風を吸入する冷却ファンとを備え、前記整流装置
    は、前記フレームの外端面に対面しつつ略径方向に延設
    されて整流素子冷却部材兼整流素子接続導体をなす大径
    フィン、前記保護カバーの内端面に対面しつつ整流素子
    冷却部材兼整流素子接続導体をなす小径フィン、及び、
    前記両フィンに固定される複数の整流素子を有する車両
    用交流発電機において、 前記整流装置に、前記小径フィンに面して前記保護カバ
    ーの端壁部に形成された外気導入用の軸方向開口部と、
    記保護カバーとフレームとの境界部、及び、前記保護
    カバーの周壁部の少なくとも一方に形成されて前記大径
    フィンに沿って径内側へ外気を導入する径方向開口部と
    を設け、前記径方向開口部から導入された冷却風を、前
    記大径フィンと前記フレームとの間の隙間で、かつ前記
    大径フィンの整流子が載せられた部位の裏面に流すよう
    にしたことを特徴とする車両用交流発電機。
  2. 【請求項2】フレームと、前記フレームの周壁部に固定
    される固定子と、前記フレームに回転自在に支持される
    回転子と、前記フレーム内における前記回転子の軸方向
    一端側に位置して前記フレームに固定される整流装置
    と、前記フレームに固定されて前記整流装置を前記回転
    子から区画する隔絶板と、前記回転子に固定されて前記
    隔絶板を貫通して前記整流装置側から冷却風を吸入する
    冷却ファンとを備え、 前記整流装置は、前記隔絶板に対面しつつ略径方向に延
    設されて整流素子冷却部材兼整流素子接続導体をなす大
    径フィン、前記フレームの内端面に対面しつつ整流素子
    冷却部材兼整流素子接続導体をなす小径フィン、及び、
    前記両フィンに固定される複数の整流素子を有する車両
    用交流発電機において、 前記整流装置に、前記小径フィンに面して前記保護カバ
    ーの端壁部に形成された外気導入用の軸方向開口部と、
    記フレームの周壁部に形成されて前記大径フィンに沿
    って径内側へ外気を導入する径方向開口部とを設け、前
    記径方向開口部か ら導入された冷却風を、前記大径フィ
    ンと前記隔絶板との間の隙間で、かつ前記大径フィンの
    整流子が載せられた部位の裏面に流すようにしたことを
    特徴とする車両用交流発電機。
  3. 【請求項3】固定子と、回転子と、前記回転子を回転自
    在に支持する軸受けと、前記回転子に設けられた冷却フ
    ァンと、前記回転子の軸方向側に配置される整流装置
    と、前記整流装置を覆う保護カバーと、前記固定子、軸
    受け、整流装置及び保護カバーを固定するフレームとを
    備える車両用交流発電機において、 前記整流装置は、接続端子をもつ−整流素子と、前記−
    整流素子が装着される−電位の大径フィンと、接続端子
    をもつ+整流素子と、前記+整流素子が装着される+電
    位の小径フィンとを有して前記フレームと前記保護カバ
    ーとの間に配置されてなり、 前記大径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介して前記フ
    レームに近接配置され、前記小径フィンは、軸方向所定
    幅の隙間を介して前記保護カバーに近接配置され、 前記両フィンは、前記両接続端子が向き合う姿勢にて所
    定幅の隙間を介して軸方向に重ねられ、 前記大径フィンの径内側の端縁は、前記+整流素子に径
    外方向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有し、 前記小径フィンの径外側の端縁は、前記−整流素子に径
    内方向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有し、 前記保護カバーは、前記+整流素子に軸方向に直接乃至
    前記小径フィンを隔てて対面する外気導入用の軸方向開
    口部を有し、 更に、 前記大径フィンと前記フレームとの間に形成されて前記
    −整流子に向けて冷却風が流れる径方向通風路と、
    フレームの周壁部、又は、前記フレームと保護カバーの
    境界部の少なくとも一方に形成されて前記径方向通風路
    の径外側の端部に外気を導入する径方向開口部とを
    け、前記径方向開口部から導入された冷却風を、前記大
    径フィンと前記フレームとの間の隙間で、かつ前記大径
    フィンの−整流子が載せられた部位の裏面に流すように
    したことを特徴とする車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】固定子と、回転子と、前記回転子を回転自
    在に支持する軸受けと、前記回転子に設けられた冷却フ
    ァンと、前記回転子の軸方向側に配置される整流装置
    と、前記回転子から前記整流装置を隔絶する隔絶板と、
    前記固定子、軸受け、整流装置を固定するフレームとを
    備える車両用交流発電機において、 前記整流装置は、接続端子をもつ+整流素子と、前記+
    整流素子が装着される+電位の大径フィンと、接続端子
    をもつ−整流素子と、前記−整流素子が装着される−電
    位の小径フィンとを有して前記フレームと前記隔絶板と
    の間に配置されてなり、 前記大径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介して前記隔
    絶板に近接配置され、 前記小径フィンは、軸方向所定幅の隙間を介して前記フ
    レームに近接配置され、前記両フィンは、前記両接続端
    子が向き合う姿勢にて所定幅の隙間を介して軸方向に重
    ねられ、 前記大径フィンの径内側の端縁は、前記−整流素子に径
    外方向へ所定間隔を隔てて隣接する部分を有し、 更に、 前記大径フィンと前記隔絶板との間に形成されて前記+
    整流子に向けて冷却風が流れる径方向通風路と、記フ
    レームの周壁部に形成されて前記径方向通風路の径外側
    の端部に外気を導入する径方向開口部とを設け、前記径
    方向開口部から導入された冷却風を、前記大径フィンと
    前記隔絶板との間の隙間で、かつ前記大径フィンの−整
    流子が載せられた部位の裏面に流すようにしたことを特
    徴とする車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】前記−整流素子が装着される前記フィン
    は、前記フレームに直接接触した状態で固定されること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の車両用交
    流発電機。
  6. 【請求項6】前記小径フィンは、径内側又は径外側の端
    縁の少なくとも一部から軸方向かつ反大径フィン側へ延
    びるリブを有することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】前記大径フィンは、径内側の端縁から軸方
    向回転子側かつ反小径フィン側へ向けて延びるリブを有
    することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の
    車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】前記小径フィンは、環状に閉じている形状
    であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載
    の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】前記小径フィンと前記大径フィンとの間に
    介設されて前記両フィンを互いに絶縁しつつ支持すると
    共に、前記接続端子を前記固定子と接続するステータリ
    ード端子を有する端子台を備え、 前記フレームは、前記軸受けを支持して径方向に延びる
    複数の支持部と、前記支持部により分割される冷却風吸
    入口とを有し、 前記整流装置は、前記端子台とともに前記フレームの支
    持部に固定され、 前記端子台は、前記小径フィン及び前記大径フィンの少
    なくとも一方との間にて前記冷却風吸入口に連通する通
    風路を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれ
    か記載の車両用交流発電機。
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