JP3438297B2 - カートリッジアダプタ - Google Patents

カートリッジアダプタ

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JP3438297B2
JP3438297B2 JP05029394A JP5029394A JP3438297B2 JP 3438297 B2 JP3438297 B2 JP 3438297B2 JP 05029394 A JP05029394 A JP 05029394A JP 5029394 A JP5029394 A JP 5029394A JP 3438297 B2 JP3438297 B2 JP 3438297B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカートリッジに収納され
たディスクを再生あるいは記録再生するディスク装置に
装着可能なカートリッジアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクなどの円盤状の記録媒体は、
記録の高密度化にともない、ゴミ、傷などに対して弱く
なっている。そのため、その記録媒体の表面をゴミなど
から保護する目的で、記録媒体はプラスチック等で出来
たカートリッジに収納されている。
【0003】カートリッジは、開口部を持つディスクを
収納するケースと、開口部を開閉するシャッタ等を含
む。この開口部により、ディスクモータ及び記録、再生
ヘッドがカートリッジ内に挿入可能となる。
【0004】現在、光ディスクは、データディスク分野
では、3.5インチ、5.25インチ、音響、映像の分
野では、小さいものは2.5インチ、大きいものでは1
2インチがある。カートリッジと記録、再生装置とは、
それぞれの光ディスクの大きさに応じて作られている。
【0005】一方、一つのディスク装置で用途に応じた
いろいろな大きさのディスクを記録、再生する要望が高
まってきている。しかしながら、ディスクは、そのディ
スクの大きさに合わせたカートリッジに入っているた
め、このような大きさの違うカートリッジを直接ディス
ク装置へ装着することは極めて困難である。この解決策
として、カートリッジアダプタにカートリッジを装填し
てディスク装置に装着する方法が考案されている。かか
るカートリッジアダプタの一例が、特開平2−1211
74号公報及び特開平2−187973号公報に示され
ている。
【0006】カートリッジアダプタに収納するカートリ
ッジは、ヘッド開口部を有するカートリッジケースと、
ヘッド開口部を開閉するシャッターと、カートリッジケ
ース内に回動可能に収納された光ディスクとから主に構
成される。また、カートリッジケースの表面には、誤消
去防止用のライトプロテクトタブが設けられている。な
お、シャッターは、カートリッジケースに内蔵されてい
るバネ部材によって、ヘッド開口部を常に閉じる方向に
弾性付勢されている。
【0007】カートリッジアダプタは、カートリッジ収
納部およびヘッド開口部を有するケースと、ヘッド開口
部を開閉するシャッターとから主に構成される。ケース
内には、カートリッジのシャッターを開閉する開きアー
ムが回動可能に支持される。開きアームは、引っ張りバ
ネによって弾性付勢される。ケースは、検出穴を有す
る。この検出穴により、カートリッジがカートリッジア
ダプタに収納された際に、カートリッジのライトプロテ
クトタブの状態が、カートリッジアダプタの外側から検
知できる。
【0008】カートリッジアダプタにカートリッジを挿
入すると、開きアームの先端がカートリッジのシャッタ
ーと係合し、それによりカートリッジのシャッターが開
く。かかる状態でカートリッジアダプタをディスク装置
に挿入すると、カートリッジアダプタのシャッターが開
き、カートリッジに収納された光ディスクを記録あるい
は再生することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うな従来の構成では、以下のような問題がある。
【0010】第1の問題を説明する。カートリッジアダ
プタ内に、カートリッジのシャッターを開閉する開きア
ームと、カートリッジアダプタのシャッター用の部材、
例えばシャッターバネやシャッタースライダーとが必要
となる。限られたカートリッジアダプタ内の空間に上記
機構を組み込むことは困難が伴うとともに装置が複雑に
なる。また、カートリッジアダプタのシャッター及びシ
ャッター移動空間が必要となるので、カートリッジ収納
部の高さが限定される。従って、カートリッジの厚みが
厚いと、カートリッジがカートリッジアダプタに収納で
きない恐れがあった。
【0011】第2の問題を説明する。カートリッジアダ
プタにカートリッジを裏返して挿入した場合、開きアー
ムの先端がカートリッジのシャッターと係合できず、カ
ートリッジのシャッターが開かない状態で装填される可
能性がある。かかる状態のカートリッジアダプタをディ
スク装置に挿入すると、カートリッジのシャッターが開
いていないので、光ディスクを記録あるいは再生するこ
とができないばかりか、光学ヘッドがカートリッジのシ
ャッターと衝突して破損する恐れがある。
【0012】第3の問題を説明する。一般に両面タイプ
の光ディスクカートリッジは、光ディスクのA面とB面
とを識別するための識別子を有する。ディスク装置が、
この識別子を検出して、A面とB面とを識別することに
より、光ディスクからの情報を正しく読みだしたり光デ
ィスクに情報を書き込むことができる。従来例のカート
リッジアダプタはカートリッジを両方向から挿入可能で
あるため、カートリッジアダプタのA面側にカートリッ
ジのB面側が装填される恐れがある。この場合、ディス
ク装置はカートリッジアダプタのA面を識別すること
で、光ディスクの情報面がA面と認識する。ところが、
実際には光ディスクの面はB面であるので、誤認識する
こととなり、ディスク装置システムに支障を来す恐れが
ある。
【0013】第4の問題を説明する。光ディスク等のカ
ートリッジは誤消去を防止するためのライトプロテクト
タブおよび、ディスクの情報をドライブに伝えるための
識別子の位置は、カートリッジに収納された光ディスク
と干渉しない位置であるカートリッジ端部に配置され
る。従って、ディスク径の異なるカートリッジではライ
トプロテクトタブと識別子との位置はそれぞれ異なる。
従来例においては、カートリッジアダプタのケースに検
出穴を設け、カートリッジのライトプロテクトタブの状
態が、カートリッジアダプタの外側から検知できるよう
する。しかしながら、カートリッジアダプタに収納され
たカートリッジのライトプロテクトタブの位置は、カー
トリッジアダプタと同一サイズのカートリッジのライト
プロテクトタブの位置と異なる。従って、ディスク装置
には新たにライトプロテクトタブを検出する機構を設け
ねばならず、機構が複雑になるという問題点を有する。
【0014】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたものであり、ディスク装置に適用形状と
異なるシャッター付きカートリッジの装着を容易にす
る、カートリッジアダプタを提供することを目的とす
る。また、本発明は、ディスク装置が適用形状と異なる
カートリッジに収納されたディスクを的確に再生あるい
は記録再生するための、カートリッジアダプタ及びカー
トリッジアダプタに収納するカートリッジを提供するこ
とを第2の目的とする。さらに、本発明は、ディスク装
置を改造することなしに、小さなカートリッジの識別情
報を簡単にディスク装置に伝達するカートリッジアダプ
タを提供することを第3の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のカートリッジア
ダプタは、第1のカートリッジに収納された第1のディ
スクを再生あるいは記録再生し、該第1のカートリッジ
のシャッターを開閉するシャッター開閉機構を具備した
ディスク装置により、該第1のカートリッジより小さな
外形寸法を有し、該ディスク装置の記録、再生ヘッドな
いしはディスクモータ用の開口部と該開口部を覆うため
のシャッター手段とを備えた第2のカートリッジに収納
された、第2のディスクを再生あるいは記録再生するた
めのカートリッジアダプタであって、該ディスク装置に
装着可能な該第1のカートリッジと略同一の外形形状
と、少なくとも該記録、再生ヘッドないしは該ディスク
モータを挿入可能にする開口部と、該第2のカートリッ
ジを収納する収納部と、該カートリッジアダプタ内に移
動可能に案内支持された、該ディスク装置の該シャッタ
ー開閉機構と係合可能な第1の係合部、および該第2の
カートリッジの該シャッター手段と係合可能な第2の係
合部を有するシャッター開放手段と、該シャッター開放
手段を該第2のカートリッジの該シャッター手段が閉塞
する方向に付勢する付勢手段とを備え、該第2のカート
リッジが装填された際に、前記第2ディスクの中心穴の
位置及び高さが、該第1のカートリッジに収納された該
第1のディスクの中心穴の位置及び高さと概略一致して
おり、そのことによって、上記目的が達成される。
【0016】前記第2のカートリッジの前記シャッター
手段の移動距離が、前記第1のカートリッジの前記シャ
ッターの移動距離より短く、かつ、前記カートリッジア
ダプタを前記ディスク装置に挿入した際に、前記第1の
係合部が前記シャッター開閉機構と係合した後に、前記
第2の係合部が該第2のカートリッジの該シャッター手
段と係合し、該シャッター手段の移動距離だけ前記シャ
ッター開放手段を移動可能とする構成としてもよい。
【0017】前記第2のカートリッジの前記シャッター
手段の移動距離が、前記第1のカートリッジの前記シャ
ッターの移動距離より短く、かつ、前記シャッター開放
手段は、前記第1の係合部を有し該第1のカートリッジ
の該シャッターの移動距離だけ移動可能なオープナー
と、前記第2の係合部及び該オープナーと当接離間でき
る当接部を有し該第2のカートリッジの該シャッター手
段の移動距離だけ移動可能なシャッターオープナーとを
備え、前記カートリッジアダプタを前記ディスク装置に
挿入した際に、該第1のカートリッジの該シャッターの
移動距離と該第2のカートリッジの該シャッター手段の
移動距離との差だけ該オープナーが移動した後に、該シ
ャッターオープナーの該当接部が該オープナーと当接す
る構成としてもよい。
【0018】本発明のカートリッジアダプタ及び該カー
トリッジアダプタに収納される第2のカートリッジは、
第1のカートリッジに収納されたディスクを再生あるい
は記録再生するディスク装置に装着可能なカートリッジ
アダプタ及び該カートリッジアダプタに収納される第2
のカートリッジであって、該第2のカートリッジは、第
1のカートリッジより小さな外形寸法を有し、該記録、
再生ヘッドないしは該ディスクモータ用の開口部と、A
面またはB面を示す識別手段とを備え、該カートリッジ
アダプタは、該第1のカートリッジと略同一の外形形状
を有し、少なくとも該ディスク装置の記録、再生ヘッド
ないしはディスクモータを挿入可能にする開口部と、該
第2のカートリッジを収納可能な収納部と、A面を有す
る片面用の第2のカートリッジあるいはA面とB面とを
有する両面用の第2のカートリッジを該カートリッジア
ダプタに装填する際に、該カートリッジアダプタのA面
と該第2のカートリッジのA面とが対応する場合にだけ
装填が可能になるように、該第2のカートリッジの装填
方向を規制する装填規制手段とを備えており、そのこと
によって、上記目的が達成される。
【0019】前記装填規制手段が、前記カートリッジア
ダプタの前記収納部内に突起部を有し、前記第2のカー
トリッジの前記識別手段は、該カートリッジアダプタの
A面と該第2のカートリッジのA面とが対応する場合だ
け該突起部と係合する凹み部を有する構成としてもよ
い。
【0020】前記第2のカートリッジが片面用カートリ
ッジであり、第2のカートリッジ用ディスク装置に装着
した際に、該ディスク装置に形成されたピンと嵌合して
位置規制を行う位置決め穴をA面にだけ有し、前記カー
トリッジアダプタは前記収納部に該第2のカートリッジ
の該位置決め穴と嵌合する少なくとも1つの位置決めピ
ンを有し、前記突起部を該位置決めピンと兼用させ、前
記凹み部を位置決め穴と兼用させる構成としてもよい。
【0021】前記第2のカートリッジの前記識別手段の
前記凹み部は、前記ディスク装置にA面とB面とを識別
させる識別ホールを兼ねる構成としてもよい。
【0022】前記第2のカートリッジの挿入側にある2
つのコーナー部は、各々の該コーナー部においてA面側
とB面側とで異なる形状を有し、第2のカートリッジ用
ディスク装置への片面用カートリッジの誤挿入防止と、
カートリッジアダプタへの両面及び片面カートリッジの
装填規制を行うものであり、該両面用カートリッジは、
2つのコーナー部の一方の第1のコーナー部にA面とB
面との内一方に凹みを有し、他方の第2のコーナー部に
A面、B面ともに凹みあるいはコーナー部が切り欠きを
有し、該片面用カートリッジは、2つのコーナー部の一
方の第1のコーナー部にA面とB面との内一方に凹みを
有し、他方の第2のコーナー部に該第1のコーナー部と
対称な構造を有する構成としてもよい。
【0023】また、本発明のカートリッジアダプタ及び
該カートリッジアダプタに収納するカートリッジは、カ
ートリッジあるいはディスクの種類を識別する識別子が
設けられた第1のカートリッジに収納されたディスク
を、再生あるいは記録再生するディスク装置に装着可能
なカートリッジアダプタ及び該カートリッジアダプタに
収納される第2のカートリッジであって、該カートリッ
ジアダプタは、該第1のカートリッジと略同一の外形形
状を有し、少なくとも記録、再生ヘッドないしはディス
クモータを挿入可能にする開口部と、収納部と、該第1
のカートリッジの該識別子と同一位置に配された識別検
出部とを備え、該第2のカートリッジは、該カートリッ
ジアダプタの該収納部に収納可能な第1のカートリッジ
より小さな外形寸法を有し、該記録、再生ヘッドないし
は該ディスクモータ用の開口部と、該第1のカートリッ
ジの該識別子とは異なる位置にある識別子と、該識別子
の情報を該カートリッジアダプタの該識別検出部に伝達
する識別情報伝達手段とを備えており、そのことによっ
て、上記目的が達成される。
【0024】前記識別子は、開口の有無よりなる識別ホ
ールで構成され、前記識別情報伝達手段は、該識別ホー
ルの開口に対応し、前記第2のカートリッジの側壁面部
に形成された伝達孔を有し、前記識別検出部は、前記第
1のカートリッジの前記識別子に対応する位置にある開
口孔と、該伝達孔に挿入される挿入部と該開口孔を開閉
する検出部とを有する伝達部材と、該挿入部を該伝達孔
に挿入する方向に付勢する弾性部材とを有し、該挿入部
が該伝達孔に進入した場合には、該弾性部材の付勢力に
より該伝達部材の該検出部が該開口孔を開口した状態に
保ち、かつ、該挿入部が該第2のカートリッジの側壁面
に当接した場合には、該側壁面に押止されて該弾性部材
の弾性力に抗して該伝達部材の該検出部が該開口孔を閉
塞する構成としてもよい。
【0025】前記カートリッジアダプタが、前記側壁面
に前記第2のカートリッジを挿入するカートリッジ挿入
口と、該カートリッジ挿入口を閉塞する開閉蓋とを有
し、該開閉蓋が前記開口孔と、前記伝達部材と、前記弾
性部材とを有する構成としてもよい。
【0026】前記第2のカートリッジが、誤消去防止部
材を備え、該カートリッジの側壁面部に、該誤消去防止
部材の端面により、誤消去防止部材による識別ホールの
開閉に対応して開閉される伝達孔を備える構成としても
よい。
【0027】前記第2のカートリッジが、誤消去防止部
材を備え、前記カートリッジアダプタが、該誤消去防止
部材を移動可能とする位置に開口部を備える構成として
もよい。
【0028】前記カートリッジアダプタが、その上面に
前記第2のカートリッジ全体を挿入可能なカートリッジ
挿入口と、該カートリッジ挿入口を閉塞する開閉蓋と、
該開閉蓋の開放と連動して、前記伝達部材の前記挿入部
を該第2のカートリッジの前記収納部外に移動させる移
動手段とを備える構成としてもよい。
【0029】また、本発明のディスク装置および該ディ
スク装置に用いられるカートリッジアダプタは、第1の
カートリッジに収納されたディスクを、再生あるいは記
録再生するディスク装置、および該ディスク装置によ
り、該第1のカートリッジより小さな外形寸法を有する
第2のカートリッジに収納されたディスクを再生あるい
は記録再生するための、該第2のカートリッジを収納す
るカートリッジアダプタであって、該ディスク装置は、
該第1のカートリッジのコーナー形状の違いにより、所
定外のカートリッジの装着あるいは所定方向以外からの
該第1のカートリッジの挿入を防止する誤挿入防止機構
を有し、該カートリッジアダプタは、該第2のカートリ
ッジの装填と連動して、該第2のカートリッジのコーナ
ー形状に基づき該カートリッジアダプタのコーナー形状
を該ディスク装置に装着可能な第1の形状または装着不
可能な第2の形状に変換するコーナー変換手段を有して
おり、そのことにって、上記目的が達成される。
【0030】
【作用】本発明によれば、カートリッジアダプタのシャ
ッター開放手段を介して、ディスク装置のシャッター開
閉機構により第2のカートリッジのシャッターを開閉で
きるので、カートリッジアダプタ自体にシャッターが不
要となりカートリッジアダプタの構成が簡単になるとと
もに、カートリッジアダプタの収納部が従来より広くで
きる。また、本発明のカートリッジアダプタ及び該カー
トリッジアダプタに収納するカートリッジは、カートリ
ッジアダプタのA面と第2のカートリッジのA面が対応
する場合だけ装填が可能になるように、第2のカートリ
ッジの装填方向を規制する装填規制手段を備えいるの
で、カートリッジの向きを間違えてカートリッジアダプ
タに装填することによる、ディスク装置の光学ヘッド等
の破損やディスク装置システムの誤動作を回避できる。
さらに、本発明のカートリッジは、コーナー変換手段に
より、第2のカートリッジのコーナーの形状をカートリ
ッジに反映できるので、ディスク装置の誤挿入防止機構
が、所定外のカートリッジの装着あるいは所定方向以外
からの該第1のカートリッジの挿入を防止することがで
きる。
【0031】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0032】(第1実施例)本発明の第1実施例のカー
トリッジアダプタ及びカートリッジアダプタに収納する
カートリッジについて、図面を参照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明の第1実施例におけるカー
トリッジアダプタ及びカートリッジの外観斜視図であ
る。本実施例のカートリッジアダプタ1は、第2のカー
トリッジ3を収納した状態で、第1のカートリッジが使
用されるディスク装置に用いられる。図2は、このカー
トリッジアダプタ1に第2のカートリッジ3が装着され
た状態を示す切り欠き平面図である。
【0034】まず、本発明のカートリッジアダプタ1の
構成を説明する。図1に示すように、このカートリッジ
アダプタ1は、第1のカートリッジ用ディスク装置に装
着可能になるよう、第1のカートリッジと同一な外形形
状を有する。カートリッジアダプタ1は、第2のカート
リッジ3を収納可能とする収納部2と、第1のカートリ
ッジと同一形状のカートリッジ開口部4とを有する。カ
ートリッジ開口部4により、ドライブ装置のディスクモ
ーター等がカートリッジアダプタ1内部に挿入可能とな
る。
【0035】収納部2は、第2のカートリッジ3を挿入
するためのカートリッジ挿入口2aを有する。収納部2
の側面には、第2のカートリッジ3のシャッター26を
開放するためのシャッター開放手段であるシャッターオ
ープナー5が備えられる。シャッターオープナー5は、
溝7aに沿って摺動可能であり、オープナーバネ8によ
り矢印Aの方向に付勢される。シャッターオープナー5
の端部6は、カートリッジアダプタ1の溝7a内に突出
している。収納部2の内部側面には、シャッターオープ
ナー5から延びるオープナー5aが突出している。この
オープナー5aは、第2のカートリッジ3の側面に設け
られた溝部9内に挿入可能な形状を有する。シャッター
オープナー5の移動距離は、第2のカートリッジ3のシ
ャッター26の移動距離より長く設定される。なお、カ
ートリッジアダプタ1は、溝7aと反対側の側面にも溝
7aと同一な溝7b(図示せず)を有する。
【0036】カートリッジアダプタ1は、さらに位置決
め穴10と傾斜部11a、11bとを有する。位置決め
穴10は、第1のカートリッジの位置決め穴と対応する
位置に形成される。傾斜部11a、11bは、挿入側端
面の両コーナー部に設けられ、ディスク装置の後述する
誤挿入防止機構と対応する。
【0037】カートリッジアダプタ1は、その一部とし
て、開閉蓋12を有する。開閉蓋12は、収納部2のカ
ートリッジ挿入口2aを開閉する。開閉蓋12の閉塞時
には、カートリッジアダプタ1は第1のカートリッジと
同一形状となる。開閉蓋12は、支点13を中心として
回動可能に支持される。開閉蓋12は、図2に示すよう
に、支点13と反対方向の端部にロック部材14を有す
る。ロック部材14は、第2のカートリッジ3と接する
面から突出する爪部17と、開閉蓋12の支点13と反
対方向の側面に開口されたロック開口部18内に配置さ
れたスイッチ部14aとから構成される。ロック部材1
4は、バネ19により、開閉蓋12の閉塞時に爪部17
が固定開口部20を咬止するように付勢される。スイッ
チ部14aをカートリッジアダプタ1内に押入すると、
ロック部材14の爪部17と固定開口部20との咬止が
解除される。
【0038】開閉蓋12は、さらに円形の開口孔15と
伝達部材16と円筒状の突起部28とを有する。開口孔
15は、第2のカートリッジ3の識別情報をディスク装
置に伝達するための識別検出部である。開口孔15は、
開閉蓋12の閉塞時に第1のカートリッジの識別ホール
の位置と同位置になるように配置される。伝達部材16
は、第2のカートリッジ3の識別子の情報を開口孔15
に伝達し、開口孔15に対応した数だけ開閉蓋12に配
置される。伝達部材16は、第2のカートリッジ3の背
面部3a上の伝達孔21に挿入可能な挿入部22と、第
1のカートリッジの識別ホールの位置と同位置に配置さ
れたカートリッジアダプタの開口孔15を開閉しうる検
出部23とから構成される。かかる挿入部22は、第2
のカートリッジ3の背面部3aが当接する開閉蓋12の
面から突出している。伝達部材16は、開閉蓋12に摺
動可能に配置され、弾性部材であるバネ24によって挿
入部22が開閉蓋12の面から突出する方向に付勢され
ている。突起部28は、第2のカートリッジ3のカート
リッジアダプタ1への装填を規制するための突出部であ
り、開閉蓋12の閉塞時に収納部2内に突出する。
【0039】なお、本カートリッジアダプタ1は両面用
のカートリッジアダプタであり、図1の上面側をA面、
底面側をB面と呼ぶ。一方、片面用のカートリッジアダ
プタは、上面側のカートリッジ開口部4が閉塞され、傾
斜部11bがない形状となる。
【0040】次に、第2のカートリッジ3の構成を説明
する。第2のカートリッジ3は、記録、再生ヘッドとデ
ィスクモータを挿入可能にする開口部25と、開口部2
5を開閉するシャッター26と、位置決め穴27とを有
する。第2のカートリッジ3はその側面に、シャッター
オープナー溝9を有し、シャッターオープナー溝9内部
には、可撓性材料からなる移動可能な第2のシャッター
オープナー29が案内支持される。シャッターオープナ
ー29の一端にはオープナー爪29aが形成され、他端
部はシャッター26とネジにて連結されるとともに、シ
ャッターバネ30が係止される。詳しくは特開昭61−
236083号公報等に記載されているので、ここでの
詳細な説明は省略する。
【0041】第2のカートリッジ3の内部には、第1の
カートリッジに収納された第1のディスクと同一の図示
しない中心穴を有する第2のディスク31が収納され
る。第2のカートリッジ3はその背面部3aに、伝達孔
21と凹み部33とを有する。伝達部21は、識別子の
機能を有する識別ホール32に対応しており、挿入部2
2の進入を可能とする。なお、識別ホール32はドライ
ブ装置が検出を行う方法により異なる。本実施例の識別
ホール32はカートリッジ上面から下面に貫通した開口
孔である。これは、機械式スイッチを用い、接触面との
距離を測定する方法と、透過型のフォトインタラプタに
より検出する方法との両方に対応するためである。凹み
部33は、カートリッジアダプタ1の突起部28と対応
する位置に形成され、突起部28が挿入可能な円形状の
凹みである。なお、本実施例の第2のカートリッジ3は
両面用のカートリッジあり、図1の上面側をA面、底面
側をB面と呼ぶ。凹み部33は図1のように、カートリ
ッジアダプタ1のA面と第2のカートリッジ3のA面が
対応した場合だけ、突起部28が挿入できるように配置
される。かかる突起部28と凹み部33とで第2のカー
トリッジ3のカートリッジアダプタ1への装填方向を規
制する装填規制手段を成す。
【0042】カートリッジアダプタ1の収納部2の位置
は、第2のカートリッジ3が収納部2に装填された時
に、カートリッジアダプタ1の位置決め穴と第2のディ
スク31の中心穴との相対位置と、第1のカートリッジ
の位置決め穴と第1のディスクの中心穴との相対位置と
が、概略一致するように設定される。また、カートリッ
ジアダプタ1のカートリッジ開口部4の形状は、その開
口領域に第2のカートリッジ3の開口部25の開口領域
が包含されるように構成される。また、カートリッジア
ダプタ1のシャッターオープナー5のオープナー5a
は、カートリッジアダプタ1をディスク装置に挿入して
いない状態では、第2のカートリッジ3のシャッターオ
ープナー29のオープナー爪29aと当接しない位置に
ある。カートリッジアダプタ1のシャッターオープナー
5は、カートリッジアダプタ1をディスク装置に挿入す
ると、第2のカートリッジ3のシャッターオープナー2
9と当接後、シャッター26の移動距離だけ移動可能と
なるように設定される。
【0043】以上のように構成された本発明の第1実施
例のカートリッジ3をカートリッジアダプタ1へ装填す
る動作について、以下図2および図3を用いて説明す
る。
【0044】図3(a)および(b)は、本実施例のカ
ートリッジアダプタに第2のカートリッジが装着された
状態を示す要部切り欠き平面図である。
【0045】両面用の第2のカートリッジ3をそのA面
とカートリッジアダプタ1のA面が一致する向きで、カ
ートリッジ挿入口2aより収納部2内に挿入する。する
と、図2に示すように、カートリッジアダプタ1に設け
られたシャッターオープナー5のオープナー5aが、第
2のカートリッジ3の溝部9に挿入され、第2のカート
リッジ3の第2のシャッターオープナー29のオープナ
ー爪29aと当接しない近傍で停止する。その後、カー
トリッジアダプタ1の開閉蓋12を閉じて行くと、開閉
蓋12の突起部28が第2のカートリッジ3の凹み部3
3に挿入されるとともに、ロック爪17がロック開口部
20を咬止し、開閉蓋12を完全に固定する。この時、
カートリッジアダプタ1の位置決め穴10と第2のディ
スク31の中心穴との相対位置が、第1のカートリッジ
の位置決め穴と第1のディスクの中心穴との相対位置と
概略一致するとともに、第2のカートリッジ3の開口部
25の開口領域がカートリッジアダプタ1のカートリッ
ジ開口部4の開口領域に包含される。
【0046】一方、両面用の第2のカートリッジ3をそ
のA面とカートリッジアダプタ1のA面が一致しない向
きで収納部2内に挿入し、カートリッジアダプタ1の開
閉蓋12を閉じると、開閉蓋12の突起部28が第2の
カートリッジ3の背面部に当接するので、ロック爪17
がロック開口部20に咬み合わず、第2のカートリッジ
3を装填できない。
【0047】次に、第2のカートリッジ3がカートリッ
ジアダプタ1に装填された時、第2のカートリッジ3の
識別ホール32とカートリッジアダプタ1の開口孔15
との関係について説明する。
【0048】図3(a)のように第2のカートリッジ3
の識別ホール32が開口されていない場合、挿入部22
が第2のカートリッジ3の背面部3aに当接し、伝達部
材16はバネ24の付勢力に抗して移動する。この時、
検出部23が開口孔15の下部に移動し開口孔15を閉
塞する。逆に、図3(b)のように識別ホール32が開
口されている場合、バネ24の付勢力により、挿入部2
2が第2のカートリッジ3の背面部3a上の伝達孔21
内に挿入される。この時、検出部23が開口孔15の下
部から移動し、開口孔15を開口する。このように、第
2のカートリッジ3の識別ホール32の状態とカートリ
ッジアダプタ1の開口孔15の状態が一致する。
【0049】以上説明した第2のカートリッジ3を装填
したカートリッジアダプタ1をディスク装置に装着する
動作について、図4を用いて説明する。ディスク装置
は、ローディング機構41と、図示せぬディスクモータ
と、記録または再生のためのヘッドとを有する。
【0050】まず、ローディング機構41の構成を説明
する。図4に示すように、ディスク装置のローディング
機構41は、カートリッジ保持板42と、カートリッジ
保持板42に固定された保持板ピン43と、位置決めピ
ン44とを備える。ローディング機構41は、さらにカ
ートリッジ保持板42を上下するカム45と、カム45
に固定された固定ピン46と、カム45をカートリッジ
保持板42が降下する方向に付勢するバネ47と、メイ
ン基板49に回動支持されたカートリッジ降下レバー4
8とを備える。カートリッジ降下レバー48は、カート
リッジアダプタ1と当接する傾斜部48aと、固定ピン
46を保持する鈎部48bとを含む。カートリッジ降下
レバー48を固定ピン46に保持する方向に付勢するた
めバネ50が備えられる。カートリッジ保持板42は、
カートリッジの誤挿入を防止するための誤挿入防止機構
である爪51と、シャッター開閉機構であるシャッター
開放爪52aとを備える。図示していないが、シャッタ
ー開放爪52aの反対側にも同一形状の第2のシャッタ
ー開放爪が設けられる。メイン基板49の下部には、第
1のカートリッジの識別ホールを検出するためのメイン
基板49に固定されたスイッチ53が備えられる。スイ
ッチ53は、識別ホールの開口の有無でカートリッジの
情報を識別する。
【0051】次に、この様な構成を有するローディング
機構41にカートリッジアダプタ1を挿入するときの動
作を説明する。
【0052】カートリッジアダプタ1をA面を上にして
ローディング機構41に挿入すると、カートリッジアダ
プタ1はカートリッジ保持板42で横及び縦方向の位置
決めされる。そして、シャッターオープナー5の端部6
がカートリッジ保持板42にあるシャッター開放爪52
aに引っかかる。シャッターオープナー5の端部5aが
第2のカートリッジ3の溝部9に沿って移動するのに連
動して、シャッターオープナー5のオープナー5aが第
2のカートリッジ3の第2のシャッターオープナー29
のオープナー爪29aと当接する(図2参照)。その
後、シャッター26が開放されつつ、カートリッジアダ
プタ1の開口部4より第2のカートリッジ3の第2のデ
ィスク31が現れる。さらにカートリッジアダプタ1を
挿入し、傾斜部11aがカートリッジ保持板42の爪5
1と係合する位置近傍に来ると、カートリッジアダプタ
1がカートリッジ降下レバー48の傾斜部48aと当接
し、カートリッジ降下レバー48を回動させ、固定ピン
46との係合を解除する。これに伴い、カム45はバネ
47の付勢方向に移動し、カートリッジ保持板42をカ
ートリッジアダプタ1ごと降下させる。そして、位置決
めピン44が位置決め穴10に入りカートリッジアダプ
タ1はメイン基板49に位置決め固定される。カートリ
ッジアダプタ1が降下する際に、ヘッドとディスクモー
タが開口部4を通って第2のカートリッジ3の開口部2
5に挿入されるが、開口部25がヘッドとディスクモー
タの挿入が可能に位置決めされているので、当接するこ
となく挿入される。
【0053】カートリッジアダプタ1がメイン基板49
に位置決めされた時、第2のディスク31の中心穴の位
置が、第1のカートリッジの第1のディスクの中心穴と
概略一致するので、第2のディスク31はディスクモー
タの所定位置に固定される。ディスクをディスクモータ
へクランプ方法には公知のクランプ方式が適用できる。
また、スイッチ53がカートリッジアダプタ1の開口孔
15に挿入され、開口孔15の識別情報を検出する。か
かる後、ディスクモータが回転して、ヘッドにて第2の
ディスク31のA面に記録または再生を行なうことが出
来る。
【0054】なお、カートリッジアダプタ1をB面を上
にして挿入した場合には、シャッターオープナー5の端
部6がカートリッジ保持板42にある第2のシャッター
開放爪に引っかかり第2のカートリッジ3のシャッター
26が開成される。また傾斜部11bがカートリッジ保
持板42の爪51と係合し、A面を上にしたのと同じ状
態になるのでカートリッジアダプタ3をディスク装置に
装着することができる。従って、第2のディスク31の
B面に記録または再生を行なうことが出来る。
【0055】一方、カートリッジアダプタ1を所定方向
以外例えば背面側から挿入した場合には、背面側のコー
ナーがカートリッジ降下レバー48の傾斜部48aに当
接する前に、カートリッジアダプタ1のコーナーがカー
トリッジ保持板42の爪51と当接し、カートリッジア
ダプタ1の挿入を禁止するので、誤挿入による装置及び
カートリッジの損傷を防止できる。
【0056】以上のように本実施例のよれば、ディスク
装置のシャッター開閉機構であるシャッター開放爪52
aによりカートリッジアダプタ1のシャッターオープナ
ー5を介して第2のカートリッジ3のシャッター26を
開閉できるので、カートリッジアダプタ自体にシャッタ
ーが不要となる。従って、カートリッジアダプタの構成
が簡単になるとともに、カートリッジアダプタの収納部
が従来より広くできるので、第2のカートリッジの収納
が容易となる。また、カートリッジアダプタ1のシャッ
ターオープナー5がディスク装置のシャッター開放爪5
2aと係合後、第2のカートリッジ3のシャッターオー
プナー29と当接し、シャッター26の移動距離移動す
るので、第1のカートリッジのシャッター移動距離より
短いシャッターを有する第2のカートリッジのシャッタ
ー開放を確実に行うことができる。
【0057】また、カートリッジアダプタ1の第2のカ
ートリッジ13を収納する収納部2内に形成された突起
部28と、第2のカートリッジ3に形成された、カート
リッジアダプタ1のA面と第2のカートリッジ3のA面
とが対応する場合にだけ突起部28と係合する凹み部3
3とにより、カートリッジアダプタのA面とカートリッ
ジアダプタに収納されるカートリッジのA面とを揃える
ことができる。従って、カートリッジの向きを間違えて
カートリッジアダプタに装填することによる、ディスク
装置システムの誤動作を回避でき、適正な再生あるいは
記録再生を行うことができる。
【0058】さらに、第2のカートリッジ3の識別子の
情報を伝達部材16を介して第1のカートリッジの識別
子と同一位置にあるカートリッジアダプタの開口孔15
に伝達できるので、再生あるいは記録再生するディスク
装置に装着可能なカートリッジより小さなカートリッジ
を収納するカートリッジアダプタを用いて、ディスク装
置を改造することなしに、小さなカートリッジの識別情
報を簡単にディスク装置に伝達することが可能となる。
【0059】またさらに、開閉蓋12に第2のカートリ
ッジ3の識別情報をディスク装置に伝達する開口孔15
と、第2のカートリッジ3の識別子の情報を開口孔15
に伝達する伝達部材16と、伝達部材16を挿入部22
が開閉蓋12の面から突出する方向に付勢するバネ24
とを構成したことにより、通常、バネ24の付勢により
開閉蓋12よりカートリッジアダプタ1の収納部10内
または第2のカートリッジ3の伝達孔21内に突出して
いる挿入部22を、第2のカートリッジ3の着脱の際に
開閉蓋12を開けると同時に待避させることができるの
で、第2のカートリッジ3の着脱を妨げることなく行な
うことが出来る。
【0060】(第2実施例)次に本発明の第2実施例の
第2のカートリッジおよびカートリッジアダプタについ
て、図面を参照しながら説明する。
【0061】図5は、本発明の第2実施例における第2
のカートリッジの一部切り欠き斜視図であり、図6
(a)および図6(b)は、第2実施例のカートリッジ
アダプタに第2のカートリッジが装着された状態を示す
切り欠き平面図である。
【0062】本実施例の第2のカートリッジ3は、図示
するように、誤消去防止部材61と、伝達孔62と、検
出孔63とを備える。誤消去防止部材61は、開閉部6
1aと、固定部64と、突起部65とにより構成され
る。開閉部61aは、伝達孔62に嵌合する。誤消去防
止部材61は、検出孔63の下部に配されており、およ
び検出孔63を開口する位置(図6(b)参照)と閉塞
する位置(図6(a)参照)との間で移動可能に備えら
れる。固定部64は、揺動可能に形成されており、その
先端部64aは凹部66aあるいは凹部66bと嵌合し
て、誤消去防止部材61を検出孔63を開成する位置と
閉塞する位置に固定する。突起部65は、長孔からなる
検出孔63内に配置されるよう誤消去防止部材61の上
面に突設される。爪先等で突起部65を引掛けて摺動さ
せることにより誤消去防止部材61の移動が可能とな
る。
【0063】また、カートリッジアダプタ1に、その伝
達孔62と係合する第1実施例の伝達部材16、開口孔
15、バネ24の機構を増設する。その他の構成は第1
実施例の構成と同様である。
【0064】以上のように構成された本発明の第2実施
例の第2のカートリッジ3およびカートリッジアダプタ
1について、以下図6を用いてその動作を説明する。
【0065】誤消去防止部材61を図6(a)に示す状
態に移動させた場合、誤消去防止部材61が検出孔63
を閉塞するとともに開閉部61aが伝達孔62を閉塞す
る。このため第1実施例の識別ホール32が開口されて
いない場合と同様に、挿入部22が伝達孔62を閉鎖し
た開閉部61aに当接し、伝達部材16はバネ24の付
勢力に抗して移動する。この時、検出部23が開口孔1
5の下部に移動し開口孔15を閉塞する。
【0066】一方、誤消去防止部材61を図6(b)に
示す状態に移動させた場合、誤消去防止部材61が検出
孔63を開放する。また同時に開閉部61aが伝達孔6
2から抜脱され、伝達孔62が開口する。このため第1
実施例の識別ホール32が開口されている場合と同様
に、バネ24の付勢力により、挿入部22が伝達孔62
内に挿入される。この時、検出部23が開口孔15の下
部から移動し、開口孔15を開口する。
【0067】以上のように本実施例によれば、誤消去防
止部材61の開閉部61aを用いて、第2のカートリッ
ジ3の伝達孔62を開閉することにより、複雑な機構を
使用せずに、第2のカートリッジ2の誤消去防止部材6
1の状態をディスク装置に伝達することが可能となる。
【0068】また図7に示すように、カートリッジアダ
プタ1に、第2のカートリッジ3の検出孔63の位置に
開口部67を設けると、カートリッジアダプタ1から第
2のカートリッジ3を脱着することなしに誤消去防止部
材61を移動させることが可能となる。
【0069】(第3実施例)次に、本発明の第3実施例
のカートリッジアダプタ及びカートリッジアダプタに収
納するカートリッジについて説明する。図8はカートリ
ッジアダプタ及びカートリッジアダプタに収納する両面
用のカートリッジの斜視図であり、図9はカートリッジ
アダプタに収納する片面用のカートリッジの斜視図であ
り、図10は第3実施例のカートリッジアダプタの要部
平面図であり、図11は片面用の第2のカートリッジを
カートリッジアダプタに装填した場合の状態図であり、
図12(a)〜図12(d)は、それぞれ両面用のカー
トリッジのA面およびB面からみた平面図、及び片面用
のカートリッジのA面およびB面からみた平面図であ
る。図8ないし図12において、図1及び図4と同一番
号は同一部材を示しており説明を省略する。
【0070】本実施例の両面用の第2のカートリッジ7
1は、図8、図12(a)および図12(b)に示すよ
うに、挿入側先端の両コーナーの内、一方の第1のコー
ナーは、B面側だけが第2のカートリッジ71の厚みの
半分だけ斜めに切りとられた凹み72を有する。他方の
第2のコーナーは、A面からB面に貫通する、凹み72
と同一形状の傾斜部73を有する。なお、第2のカート
リッジ71には第1実施例で述べた凹み部33はない。
【0071】一方、片面用の第2のカートリッジ74
は、図9、図12(c)および図12(d)に示すよう
に、第1のコーナーは、両面用の第2のカートリッジ7
1の凹み72と同じB面側の凹み75を有し、第2のコ
ーナーはB面側だけが両面用の第2のカートリッジ71
の凹み72と同一形状の凹み76を有する。
【0072】第3実施例のカートリッジアダプタ77
は、図8に示すように、収納部2の先端部コーナーの一
方に三角形状の、高さが第2のカートリッジ71の厚み
の半分以下の突起部78を有する。突起部78は、第2
のカートリッジ71が収納部2に挿入された時に、傾斜
部73とは当接しないように構成される。
【0073】カートリッジアダプタ77は、カートリッ
ジアダプタ77のコーナーの傾斜部11bの形状を変換
するための形状変換板79をさらに備える。形状変換板
79は、回動可能に本体内部に回動支持される。形状変
換板79は、図10に示すように、片面用の第2のカー
トリッジ74の第2のコーナーのA面側コーナーと当接
可能な第1端面79aと、ローディング機構41の誤挿
入防止用の爪51(図4参照)と当接可能な第2端面7
9bを有する。形状変換板79は、バネ80により第2
端面79bが傾斜部11b内に入り込む方向に付勢され
る。第2のカートリッジが挿入されていない状態では、
形状変換板79は第1端面79aの一部が本体内部に設
けられた係止部81と当接し、第1端面79aが収納部
2のコーナーに入り込み、かつ、傾斜部73を有する両
面用の第2のカートリッジ71とは離間する位置で、片
面用の第2のカートリッジ74の第2のコーナーのA面
側コーナーとは当接する位置に保持される。第2のカー
トリッジ71および74が装填されていない状態では、
図10に示す状態のように、第2端面79bはカートリ
ッジアダプタの傾斜部11bより飛び出しておらず、溝
部7b内に位置する。なお、形状変換板79と溝部7b
との間にはローディング機構41のシャッター開放爪5
2a及び第2のシャッター開放爪(図示せず)が通過可
能な空隙を有する。
【0074】以上のように構成された本実施例の第2の
カートリッジ71および74をカートリッジアダプタ7
7に装填する動作について説明する。
【0075】まず、両面用の第2のカートリッジ71の
場合を説明する。両面用の第2のカートリッジ71をそ
のA面とカートリッジアダプタ77のA面とが一致する
向きで、収納部2の奥まで挿入すると、両面用の第2の
カートリッジ71の傾斜部73に収納部2の突起部78
が挿入される。その後、カートリッジアダプタ1の開閉
蓋12を閉じて、両面用の第2のカートリッジ71の装
填が完了する。この時、形状変換板79の第1端面79
aと両面用の第2のカートリッジ71の傾斜部73とは
当接しないので、カートリッジアダプタ77の傾斜部1
1bはそのままの形状が保たれる。従って、両面用の第
2のカートリッジ71を装填したカートリッジアダプタ
77は両面再生が可能な対称形状になるので、第1実施
例と同様に、ディスク装置で第2の光ディスク31の両
面を記録、再生することができる。
【0076】一方、両面用の第2のカートリッジ71を
そのA面とカートリッジアダプタ77のA面とが一致し
ない向きで収納部2内に挿入すると、両面用の第2のカ
ートリッジ71の第1のコーナーのA面側が突起部78
と当接し、それ以上の挿入ができない。従って、開閉蓋
12のロック爪17がロック開口部20に咬み合わず、
両面用の第2のカートリッジ71を装填できない。
【0077】次に、片面用の第2のカートリッジ74の
場合を説明する。片面用の第2のカートリッジ74をそ
のA面とカートリッジアダプタ77のA面が一致する向
きで、収納部2の奥まで挿入すると、片面用の第2のカ
ートリッジ74の凹み76に収納部2の突起部78が挿
入される。その後、カートリッジアダプタ1の開閉蓋1
2を閉じて、片面用の第2のカートリッジ74の装填が
完了する。この時、片面用の第2のカートリッジ74の
第2のコーナーのA面側が形状変換板79の第1端面7
9aと当接し、その結果図11に示すように、バネ80
の付勢力に逆らって形状変換板79は破線で示す状態か
ら実線で示す状態まで回動することになる。その結果、
形状変換板79の第2端面79bは傾斜部11bより外
に突出し、カートリッジアダプタ77のコーナーは傾斜
部11bがない状態に変換される。従って、片面用の第
2のカートリッジ74が装填されたカートリッジアダプ
タ77をB面を上にしてローディング機構41に挿入し
た場合には、カートリッジアダプタ77がカートリッジ
降下レバー48の傾斜部48aに当接する前にカートリ
ッジ保持板42の爪51と形状変換板79の第2端面7
9bが当接し、カートリッジアダプタ77の挿入を禁止
するので、誤挿入による装置及びカートリッジの損傷を
防止できる。
【0078】また、片面用の第2のカートリッジ74を
裏返してカートリッジアダプタ77に挿入した場合に
は、片面用の第2のカートリッジ74の第1のコーナー
のA面に収納部2の突起部78が当接するので、片面用
の第2のカートリッジ74をカートリッジアダプタ77
に装填できない。
【0079】なお、第2のカートリッジ71及び74の
ためのディスク装置のローディング機構は、図13に示
すように、カートリッジ保持板82の爪83の形状を、
片面用の第2のカートリッジ74の厚みの半分以下で凹
み75の挿入が可能な形状にしておけばよい。かかる形
状の爪83により、両面用の第2のカートリッジ71は
両面方向の装着が可能となり、片面用の第2のカートリ
ッジ74はA面だけが装着可能となる。
【0080】以上のように本実施例によれば、第2のカ
ートリッジの2つのコーナーが、両面用と片面用とで、
A面側とB面側とそれぞれ異なる形状を有するようにす
ることにより、第2のカートリッジ用ディスク装置への
片面用カートリッジの誤挿入防止と、カートリッジアダ
プタのA面とカートリッジアダプタに収納されるカート
リッジのA面とを揃えることができる。その結果、カー
トリッジの向きを間違えてカートリッジアダプタに装填
することによる、ディスク装置の光学ヘッド等の破損や
ディスク装置システムの誤動作を回避でき、適正な再生
あるいは記録再生を行うことができる。さらには、1つ
のカートリッジアダプタで両面と片面の両方のカートリ
ッジを装填することができ、操作性が向上する。
【0081】(第4実施例)次に、第1のカートリッジ
と第2のカートリッジのシャッター開閉方法と、開閉蓋
が前記実施例と異なる場合について実施例を示す。
【0082】以下本発明の第4実施例のカートリッジア
ダプタについて、図面を参照しながら説明する。図14
は、本発明の第4実施例におけるカートリッジアダプタ
の外観斜視図であり、図15は、本発明の第4実施例に
おけるカートリッジアダプタに第2のカートリッジが装
着された状態を示す切り欠き平面図である。
【0083】第4実施例のカートリッジアダプタ91
は、第1のカートリッジ用ディスク装置に装着可能にな
るよう、第1のカートリッジと同一な外形形状を有す
る。カートリッジアダプタ91は、収納部92と、開口
部94とを有する。収納部92は、第2のカートリッジ
93を収納可能とする。開口部94は、第1のカートリ
ッジと同一形状であり、それによりドライブ装置のディ
スクモーター等が挿入可能となる。また、収納部92
は、上部全体が開口されたカートリッジ挿入口92aを
有しており、第2のカートリッジ93の装填を容易にす
る。
【0084】カートリッジアダプタ91の前面部には、
図15に示すように、シャッターオープナー101とオ
ープナー105とが備えられる。このシャッターオープ
ナー101とオープナー105とにより、シャッター開
放手段を構成する。シャッターオープナー101は、収
納部92に突出している凸部96と、可動部100とを
有する。この凸部96は、第2のカートリッジ93が装
着された時に、第2のカートリッジ93の持つシャッタ
ー凹部95と係合する。可動部100は、第2のカート
リッジ93のシャッター97が閉塞している時に、後述
する駆動部98の窪部99の端部99aに接触する。オ
ープナー105は、駆動部98とオープナー凹部103
とを有する。この駆動部98には窪部99が形成され、
その長さは第1のカートリッジと第2のカートリッジ9
3のシャッターストロークの差と可動部100の幅との
和と略同じ長さである。オープナー凹部103は第1の
カートリッジのシャッター凹部と同一位置に設けられ
る。また、オープナー105はバネ104により図15
の矢印Dの方向に付勢され、端部99aが可動部100
と当接して、シャッターオープナー101を図15の位
置に付勢固定する。
【0085】カートリッジアダプタ91は、収納部92
のカートリッジ挿入口92aを開閉する開閉蓋106を
含む。開閉蓋106は、支点107を中心として回動可
能とされる。開閉蓋106は、ロック部108と駆動部
109とを備える。ロック部108は、カートリッジア
ダプタ91内に摺動可能で、バネ110によりロック部
108を咬止可能な位置に配置するように付勢され、カ
ートリッジアダプタ91の前面にスライド部111aが
滑動可能に配されたロック部材111により閉塞時に固
定される。移動手段である伝達部材押え112は、押え
部113と支持部114とから構成される。伝達部材押
え112は、カートリッジアダプタ91内に摺動可能に
配せられ、バネ115により図15の矢印Eの方向に付
勢される。支持部114の端部114aは凹型に形成さ
れており、開閉蓋106の駆動部109と係合する。押
え部113は伝達部材16を押止するよう配置されてお
り、伝達部材16の挿入部22が貫通可能な挿入孔11
6を有する。収納部92は、後述する第2のカートリッ
ジ93の識別ホール32aと嵌合可能な突起部119を
有する。
【0086】第2のカートリッジ93の前面には、スラ
イダー117が摺動可能に備えられる。スライダー11
7には、シャッタ97がネジで締結され、一端にはシャ
ッターバネ118が係止される。スライダー117は、
図示していないシャッター解放アームと係合するシャッ
ター凹部95を備える。識別ホール32aは第2のカー
トリッジ93のA面をディスク装置に認識されるための
ものである。識別ホール32aと対称位置にある識別ホ
ール32bは閉塞されており、B面をディスク装置に認
識させるものである。他の構成は第1実施例と同様なも
のである。
【0087】以上のように構成された本発明の第4実施
例のカートリッジアダプタについて、以下図16、図1
7を用いてその動作を説明する。図16は第4実施例の
カートリッジアダプタに第2のディスクカートリッジが
装着された状態を示す切り欠き側面図であり、図17は
第4実施例のカートリッジアダプタに第2のカートリッ
ジが装着された状態を示す要部切り欠き平面図である。
【0088】本発明の第4実施例のカートリッジアダプ
タ91内のロック部材111をスライド部111aを介
してスライドさせると、開閉蓋106のロック部108
との咬合が解除されて、支持部114に係合されている
バネ115の付勢力により開閉蓋106が図16(a)
の状態まで移動し、収納部92が露出する。この時、支
持部114の移動により押え部113が図16(a)お
よび図17(a)で示す位置まで移動し、伝達部材16
の挿入部22を収納部92から待避させる。ここで、第
2のカートリッジ93をA面側を上にして装着すると、
収納部92の突起部119が第2のカートリッジ93の
識別ホール32aに挿入される。それとともににシャッ
ターオープナー101の凸部96が第2のカートリッジ
93のシャッター凹部95に嵌合し、第2のカートリッ
ジ93はカートリッジアダプタ91の収納部92に収納
される。支持部114のバネ115に抗して開閉蓋10
6を閉塞させると、押え部113が図16(b)および
図17(b)に示す位置に移動し、伝達部材16の押止
を解除する。以下伝達部材の動作は第1実施例と同様に
行われる。
【0089】また、カートリッジアダプタ91を図示し
ないドライブ装置に挿入すると図示しないシャッター解
放アームの先端部がオープナー凹部103に嵌合し、オ
ープナー105を稼動させる。オープナー105が第1
のカートリッジと第2のカートリッジ93とのシャッタ
ーストロークの差だけ移動したのち、駆動部の端部99
bが可動部100に接触してシャッターオープナー10
1が移動し、第2のカートリッジ93のシャッター97
を移動させる。
【0090】なお、第2のカートリッジ93をB面を上
にして装着すると、収納部92の突起部119と第2の
カートリッジ93の識別ホール32bとが接触するの
で、第2のカートリッジ93はカートリッジアダプタ9
1に装着できない。
【0091】以上のように本実施例によれば、シャッタ
ー開放手段を、第1のカートリッジのシャッター移動距
離分移動可能なオープナー105と、第2のカートリッ
ジのシャッター移動距離だけ移動可能なシャッターオー
プナー101とで構成する。従って、第1のカートリッ
ジのシャッター移動距離と第2のカートリッジのシャッ
ター移動距離との差だけオープナー105が移動した後
に、シャッターオープナー105がオープナー101と
当接するので、第1のディスクカートリッジと第2のデ
ィスクカートリッジとのシャッタ開閉方法が第1実施例
のようなシャッターオープナー、オープナー爪を用いな
いカートリッジであり、しかも第1のカートリッジと第
2のカートリッジとのシャッターストロークが異なる場
合にも、ディスク装置のシャッター開閉機構により第2
のディスクカートリッジのシャッターの開閉を可能に
し、汎用性が高い。
【0092】また本構成では、第2のカートリッジの挿
入方向を規制する装填規制手段の凹み部を第2のカート
リッジの識別ホールで兼用することができるので、より
簡単な構成で第1実施例と同様な第2のカートリッジの
カートリッジアダプタへの挿入方向規制行うことができ
る。
【0093】さらに、本実施例においてカートリッジア
ダプタ91の本体部分は、収納部92のカートリッジ挿
入口92aが大きく、凹部の深さも浅い形状をしている
ため製造上精度を出し易い。また、側壁面全てが第1の
カートリッジとほぼ同じ厚みを取れるため強度的にも優
れている。この様な形態のカートリッジアダプタにおい
て、伝達部材16の挿入部22を開閉蓋106の解放に
連動して収納部92内から待避させることにより、第2
のカートリッジ93の脱着が、挿入部22に邪魔される
ことなくに確実に行える。
【0094】また、第2のカートリッジが片面用だけ
で、位置決め穴27がA面側だけ開口しておりB面側が
閉塞している場合には、カートリッジアダプタ92の突
起部119に替えて、収納部92に位置決め穴27と嵌
合可能な突起部を設けても、第2のカートリッジの挿入
方向規制を行うことができる。
【0095】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカートリッジアダプタは、シャッターが不要であり、
よりカートリッジの収納部を十分な大きさにすることが
できる。本発明のカートリッジアダプタは、ディスク装
置に適用形状と異なるシャッター付きカートリッジの装
着を容易にすることができ、しかも、的確に再生あるい
は記録再生することができる。また、再生あるいは記録
再生するディスク装置に装着可能なカートリッジより小
さなカートリッジを収納するカートリッジアダプタを用
いて、ディスク装置を改造することなしに、小さなカー
トリッジの識別情報を簡単にディスク装置に伝達するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるカートリッジアダ
プタ及びカートリッジアダプタに収納するカートリッジ
の外観斜視図
【図2】第1実施例のカートリッジアダプタに第2のカ
ートリッジが装着された状態を示す切り欠き平面図
【図3】第1実施例のカートリッジアダプタに第2のカ
ートリッジが装着された状態を示す要部切り欠き平面図
【図4】第1実施例のカートリッジアダプタをディスク
装置に装着する方法を示す斜視図
【図5】本発明の第2実施例における第2のカートリッ
ジの一部切り欠き斜視図
【図6】第2実施例のカートリッジアダプタに第2のデ
ィスクカートリッジが装着された状態の切り欠き平面図
【図7】本発明の第3実施例におけるカートリッジアダ
プタの外観斜視図
【図8】本発明の第4実施例におけるカートリッジアダ
プタ及びカートリッジアダプタに収納する両面用のカー
トリッジの斜視図
【図9】第4実施例のカートリッジアダプタに収納され
る片面用のカートリッジの斜視図
【図10】第4実施例のカートリッジアダプタの要部平
面図
【図11】片面用の第2のカートリッジを第4実施例の
カートリッジアダプタに装填した場合の状態図
【図12】両面用のカートリッジのA面およびB面から
みた平面図、及び片面用のカートリッジのA面およびB
面からみた平面図
【図13】第4実施例の第2のカートリッジを装着する
ディスク装置のカートリッジ保持板の構成図
【図14】本発明の第5実施例におけるカートリッジア
ダプタの外観斜視図
【図15】第4実施例のカートリッジアダプタに第2の
カートリッジが装着された状態を示す切り欠き平面図
【図16】第4実施例のカートリッジアダプタに第2の
カートリッジが装着された状態を示す切り欠き側面図
【図17】第4実施例のカートリッジアダプタに第2の
カートリッジが装着された状態を示す要部切り欠き平面
【符号の説明】
1 カートリッジアダプタ 2 収納部 3 第2のカートリッジ 4 カートリッジ開口部 5 シャッターオープナー 10 位置決め穴 11a 傾斜部 11b 傾斜部 12 開閉蓋 15 開口孔 16 伝達部材 25 開口部 26 シャッター 27 位置決め穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 弁一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 美間 総一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−267227(JP,A) 特開 平6−20420(JP,A) 特開 平2−187973(JP,A) 特開 平4−255981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のカートリッジに収納された第1のデ
    ィスクを再生あるいは記録再生し、該第1のカートリッ
    ジのシャッターを開閉するシャッター開閉機構を具備し
    たディスク装置により、該第1のカートリッジより小さ
    な外形寸法を有し、該ディスク装置の記録、再生ヘッド
    ないしはディスクモータ用の開口部と該開口部を覆うた
    めのシャッター手段とを備えた第2のカートリッジに収
    納された、第2のディスクを再生あるいは記録再生する
    ためのカートリッジアダプタであって、 該ディスク装置に装着可能な該第1のカートリッジと略
    同一の外形形状と、 少なくとも該記録、再生ヘッドないしは該ディスクモー
    タを挿入可能にする開口部と、 該第2のカートリッジを収納する収納部と、 該カートリッジアダプタ内に移動可能に案内支持され
    た、該ディスク装置の該シャッター開閉機構と係合可能
    な第1の係合部、および該第2のカートリッジの該シャ
    ッター手段と係合可能な第2の係合部を有するシャッタ
    ー開放手段と、 該シャッター開放手段を該第2のカートリッジの該シャ
    ッター手段が閉塞する方向に付勢する付勢手段とを備
    え、 該第2のカートリッジが装填された際に、前記第2ディ
    スクの中心穴の位置及び高さが、該第1のカートリッジ
    に収納された該第1のディスクの中心穴の位置及び高さ
    と概略一致する構成で、前記第2のカートリッジの前記シャッター手段の移動距
    離が、前記第1のカートリッジの前記シャッターの移動
    距離より短く、かつ、 カートリッジアダプタを前記ディスク装置に挿入した際
    に、前記第1の係合部が前記シャッター開閉機構と係合
    した後に、前記第2の係合部が該第2のカートリッジの
    該シャッター手段と係合し、該シャッター手段の移動距
    離だけ前記シャッター開放手段を移動可能とした カート
    リッジアダプタ。
  2. 【請求項2】前記第2のカートリッジの前記シャッター
    手段の移動距離が、前記第1のカートリッジの前記シャ
    ッターの移動距離より短く、かつ、 前記シャッター開放手段は、前記第1の係合部を有し該
    第1のカートリッジの該シャッターの移動距離だけ移動
    可能なオープナーと、前記第2の係合部及び該オープナ
    ーと当接離間できる当接部を有し該第2のカートリッジ
    の該シャッター手段の移動距離だけ移動可能なシャッタ
    ーオープナーとを備え、 カートリッジアダプタを前記ディスク装置に挿入した際
    に、該第1のカートリッジの該シャッターの移動距離と
    該第2のカートリッジの該シャッター手段の移動距離と
    の差だけ該オープナーが移動した後に、該シャッターオ
    ープナーの該当接部が該オープナーと当接する、請求項
    記載のカートリッジアダプタ。
  3. 【請求項3】第1のカートリッジに収納されたディスク
    を再生あるいは記録再生するディスク装置に装着可能な
    カートリッジアダプタであって該カートリッジアダプタ
    に収納される第2のカートリッジは、第1のカートリッ
    ジより小さな外形寸法を有し、該記録、再生ヘッドない
    しは該ディスクモータ用の開口部と、A面またはB面を
    示す識別手段とを備え、 該カートリッジアダプタは、該第1のカートリッジと略
    同一の外形形状を有し、少なくとも該ディスク装置の記
    録、再生ヘッドないしはディスクモータを挿入可能にす
    る開口部と、該第2のカートリッジを収納可能な収納部
    と、A面を有する片面用の第2のカートリッジあるいは
    A面とB面とを有する両面用の第2のカートリッジを該
    カートリッジアダプタに装填する際に、該カートリッジ
    アダプタのA面と該第2のカートリッジのA面とが対応
    する場合にだけ装填が可能になるように、該第2のカー
    トリッジの装填方向を規制する装填規制手段とを備え
    た、 カートリッジアダプタ。
  4. 【請求項4】前記装填規制手段は、前記カートリッジア
    ダプタの前記収納部内に突起部を有し、 前記第2のカートリッジの前記識別手段は、該カートリ
    ッジアダプタのA面と該第2のカートリッジのA面とが
    対応する場合だけ該突起部と係合する凹み部を有する、
    請求項記載のカートリッジアダプタ。
  5. 【請求項5】前記第2のカートリッジは片面用カートリ
    ッジであり、第2のカートリッジ用ディスク装置に装着
    した際に、該ディスク装置に形成されたピンと嵌合して
    位置規制を行う位置決め穴をA面にだけ有し、 カートリッジアダプタは前記収納部に該第2のカートリ
    ッジの該位置決め穴と嵌合する少なくとも1つの位置決
    めピンを有し、前記突起部を該位置決めピンと兼用さ
    せ、前記凹み部を位置決め穴と兼用させた、請求項
    載のカートリッジアダプタ。
  6. 【請求項6】前記第2のカートリッジの前記識別手段の
    前記凹み部は、前記ディスク装置にA面とB面とを識別
    させる識別ホールを兼ねる、請求項記載のカートリッ
    ジアダプタ。
  7. 【請求項7】前記第2のカートリッジの挿入側にある2
    つのコーナー部は、各々の該コーナー部においてA面側
    とB面側とで異なる形状を有し、第2のカートリッジ用
    ディスク装置への片面用カートリッジの誤挿入防止と、
    カートリッジアダプタへの両面及び片面カートリッジの
    装填規制を行うものであり、 該両面用カートリッジは、2つのコーナー部の一方の第
    1のコーナー部にA面とB面との内一方に凹みを有し、
    他方の第2のコーナー部にA面、B面ともに凹みあるい
    はコーナー部が切り欠きを有し、 該片面用カートリッジは、2つのコーナー部の一方の第
    1のコーナー部にA面とB面との内一方に凹みを有し、
    他方の第2のコーナー部に該第1のコーナー部と対称な
    構造を有する請求項記載のカートリッジアダプタ。
  8. 【請求項8】カートリッジあるいはディスクの種類を識
    別する識別子が設けられた第1のカートリッジに収納さ
    れたディスクを、再生あるいは記録再生するディスク装
    置に装着可能なカートリッジアダプタであって、 該カートリッジアダプタは、該第1のカートリッジと略
    同一の外形形状を有し、少なくとも記録、再生ヘッドな
    いしはディスクモータを挿入可能にする開口部と、収納
    部と、該第1のカートリッジの該識別子と同一位置に配
    された識別検出部とを備え、 該第2のカートリッジは、該カートリッジアダプタの該
    収納部に収納可能な第1のカートリッジより小さな外形
    寸法を有し、該記録、再生ヘッドないしは該ディスクモ
    ータ用の開口部と、該第1のカートリッジの該識別子と
    は異なる位置にある識別子と、該識別子の情報を該カー
    トリッジアダプタの該識別検出部に伝達する識別情報伝
    達手段とを備えたカートリッジアダプタ。
  9. 【請求項9】前記識別子は、開口の有無よりなる識別ホ
    ールで構成され、 前記識別情報伝達手段は、該識別ホールの開口に対応
    し、前記第2のカートリッジの側壁面部に形成された伝
    達孔を有し、 前記識別検出部は、前記第1のカートリッジの前記識別
    子に対応する位置にある開口孔と、該伝達孔に挿入され
    る挿入部と該開口孔を開閉する検出部とを有する伝達部
    材と、該挿入部を該伝達孔に挿入する方向に付勢する弾
    性部材とを有し、 該挿入部が該伝達孔に進入した場合には、該弾性部材の
    付勢力により該伝達部材の該検出部が該開口孔を開口し
    た状態に保ち、かつ、 該挿入部が該第2のカートリッジの側壁面に当接した場
    合には、該側壁面に押止されて該弾性部材の弾性力に抗
    して該伝達部材の該検出部が該開口孔を閉塞する、請求
    記載のカートリッジアダプタ。
  10. 【請求項10】前記側壁面に前記第2のカートリッジを
    挿入するカートリッジ挿入口と、該カートリッジ挿入口
    を閉塞する開閉蓋とを有し、該開閉蓋が前記開口孔と、
    前記伝達部材と、前記弾性部材とを有する、請求項
    載のカートリッジアダプタ。
  11. 【請求項11】前記第2のカートリッジが、誤消去防止
    部材を備え、該カートリッジの誤消去防止の情報を前記
    識別検出部に伝達する識別情報伝達手段をを備えた、請
    求項記載のカートリッジアダプタ。
  12. 【請求項12】前記第2のカートリッジが、誤消去防止
    部材を備え、前記カートリッジアダプタが、該誤消去防
    止部材を移動可能とする位置に開口部を備えた請求項
    記載のカートリッジアダプタ。
  13. 【請求項13】上面に前記第2のカートリッジ全体を挿
    入可能なカートリッジ挿入口と、該カートリッジ挿入口
    を閉塞する開閉蓋と、該開閉蓋の開放と連動して、前記
    伝達部材の前記挿入部を該第2のカートリッジの前記収
    納部外に移動させる移動手段とを備えた請求項記載の
    カートリッジアダプタ。
  14. 【請求項14】第1のカートリッジに収納されたディス
    クを、再生あるいは記録再生するディスク装置により、
    該第1のカートリッジより小さな外形寸法を有する第2
    のカートリッジに収納されたディスクを再生あるいは記
    録再生するための、該第2のカートリッジを収納するカ
    ートリッジアダプタであって、 該ディスク装置は、該第1のカートリッジのコーナー形
    状の違いにより、所定外のカートリッジの装着あるいは
    所定方向以外からの該第1のカートリッジの挿入を防止
    する誤挿入防止機構を有し、 該カートリッジアダプタは、該第2のカートリッジの装
    填と連動して、該第2のカートリッジのコーナー形状に
    基づき該カートリッジアダプタのコーナー形状を該ディ
    スク装置に装着可能な第1の形状または装着不可能な第
    2の形状に変換するコーナー変換手段を有するカートリ
    ッジアダプタ。
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