JPH04255981A

JPH04255981A - デイスクカートリツジおよびデイスク駆動装置

Info

Publication number: JPH04255981A
Application number: JP3036481A
Authority: JP
Inventors: Toshiaki Yasui; 俊明泰井; Mitsuyoshi Koyama; 小山　光義; Yasunori Kanazawa; 金沢　安矩; Tamotsu Iida; 保飯田
Original assignee: Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Maxell Ltd
Priority date: 1991-02-07
Filing date: 1991-02-07
Publication date: 1992-09-10

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスクカートリッジ
およびディスク駆動装置に係り、特に、これら各装置の
間に設けられるディスクカートリッジの誤挿入防止手段
に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、情報の転送効率が高いなどの理由
から、情報が逆向きに配列された２枚の光ディスクを同
心に組立てなる両面アクセス用の両面記録形光ディスク
が注目されている。この種の光ディスクを収納した光デ
ィスクカートリッジは、ディスク駆動装置に対して光デ
ィスクカートリッジのＡ，Ｂ面を常に特定の向きに向け
て装着しなくては、情報の記録、再生、消去等を行うこ
とができない。また、従来より片面記録形の光ディスク
も知られており、この種の光ディスクを収納した光ディ
スクカートリッジについても、ディスク駆動装置に対し
てＡ，Ｂ面を常に特定の向きに向けて装着しなくては、
情報の記録、再生、消去等を行うことができない。した
がって、この種の光ディスクカートリッジおよびディス
ク駆動装置には、光ディスクカートリッジがディスク駆
動装置に正しく装着されたか否かを検出する誤挿入防止
手段が不可欠である。

【０００３】従来より市場に提供されている片面アクセ
ス用の両面記録形光ディスク、すなわち情報が同一向き
に配列された２枚の光ディスクを同心に組立てなる光デ
ィスクを回転可能に収納した光ディスクカートリッジ、
およびこれを装着して情報の記録、再生、消去等を行う
ディスク駆動装置では、ディスク駆動装置に対して光デ
ィスクカートリッジを適宜表裏反転して装着しなくては
ならないので、誤挿入防止手段は設けられていない。し
かし、この種の光ディスクカートリッジおよびディスク
駆動装置においても、Ａ面，Ｂ面が誤って挿入されると
所望の記録面に対する情報の記録、再生、消去等を行う
ことができないので、Ａ／Ｂ面の検出手段を必要とする
。従来、このＡ／Ｂ面検出手段としては、光ディスクカ
ートリッジの一部にＡ面またはＢ面を示す切欠や孔を設
けると共に、ディスク駆動装置にこの切欠や孔を検出す
るセンサを設けて、光ディスクカートリッジのＡ／Ｂ面
を検出するといった手段が設けられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記のＡ／Ｂ面検出手
段と同様の手段を用いて光ディスクカートリッジの誤挿
入防止手段を構成することは、技術的に可能である。と
ころが、前記したＡ／Ｂ面検出手段と同様の手段による
と、光ディスクカートリッジをディスク駆動装置内にロ
ーディングしなくては光ディスクカートリッジの誤挿入
を検出することができないので、両面アクセス形または
片面記録形の光ディスクを収納した光ディスクカートリ
ッジが誤って挿入された場合、ディスク駆動装置がシス
テムとして動作しなくなるといった重大な問題を引き起
こすおそれがある。また、光ディスクカートリッジを正
しく挿入し直すのに、光ディスクカートリッジのローデ
ィングとアンローディングという２つの長時間を要する
過程を経なくてはならないため、使用性が悪いという問
題がある。

【０００５】従って、かかる不都合を改善するためには
、光ディスクカートリッジをディスク駆動装置に装着す
る以前に誤挿入であるか否かを検出可能な誤挿入防止手
段を必要とする。なお、前記においては、光ディスクカ
ートリッジおよびそのディスク駆動装置を例にとって説
明したが、磁気ディスクカートリッジおよびそのディス
ク駆動装置などにおいても同様の問題がある。

【０００６】本発明は、かかる技術的な課題を解決する
ためになされたものであって、システムの保護機能と使
用性とに優れたディスクカートリッジおよびディスク駆
動装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するためのディスクカートリッジに関する手段として
、ディスク状記録媒体を収納可能な箱状に形成され、表
裏面の一部にヘッド挿入用およびスピンドル挿入用の窓
孔が開設され、左右両側面に前面側より後面側に向かっ
て延びるサイド溝が凹設され、前記表裏面および前面に
前記窓孔の閉鎖位置より前面に沿って特定の一方向に移
動するシャッタ装置が被着されたディスクカートリッジ
において、前記シャッタ装置に挿入方向規制部を一体に
形成し、前記シャッタ装置が前記窓孔の閉鎖位置にある
とき、前記挿入方向規制部の先端部が左右いずれか一方
のサイド溝内に突出した。

【０００８】また、他の手段として、ディスク状記録媒
体を収納可能な箱状に形成され、表裏面の一部にヘッド
挿入用およびスピンドル挿入用の窓孔が開設され、前記
表裏面および前面に前記窓孔の閉鎖位置より前面に沿っ
て左右両方向に移動可能なシャッタ装置が被着されたデ
ィスクカートリッジにおいて、前記シャッタ装置の移動
方向のいずれか一方に、前記シャッタ装置のストッパを
設けた。

【０００９】さらに他の手段として、ディスク状記録媒
体を収納可能な箱状に形成され、側面に前端部より後端
部に向かって延びるサイド溝が凹設されたディスクカー
トリッジにおいて、前記サイド溝を前記側面に左右非対
称に設けた。

【００１０】さらに他の手段として、ディスク状記録媒
体を収納可能な箱状に形成され、左右両側面にグリッパ
ーノッチが凹設されたディスクカートリッジにおいて、
前記グリッパーノッチを前記側面に左右非対称に設けた
。

【００１１】また、前記目的を達成するためのディスク
駆動装置に関する手段として、一端にディスクカートリ
ッジの挿入／排出口が開口され、ディスクカートリッジ
を挿入／排出方向にのみ移動できるように保持するカー
トリッジホルダを備えたディスク駆動装置において、前
記カートリッジホルダの内面に、前記ディスクカートリ
ッジを特定の方向に向けて挿入する場合を除いて、前記
ディスクカートリッジの挿入を禁止するストッパを設け
た。

【００１２】また、他の手段として、一端にディスクカ
ートリッジの挿入／排出口が開口され、ディスクカート
リッジを挿入／排出方向にのみ移動できるように保持す
るカートリッジホルダと、所定位置まで挿入されたディ
スクカートリッジをこのカートリッジホルダに固定する
グリッパーとを備えたディスク駆動装置において、前記
グリッパーを前記ディスクカートリッジの挿入方向に関
して左右非対称に設けた。

【００１３】

【作用】前記手段によると、ディスクカートリッジをデ
ィスク駆動装置内にローディングする以前に光ディスク
カートリッジの誤挿入を検出することができるので、両
面アクセス形または片面記録形の光ディスクを誤挿入す
ることによってディスク駆動装置がシステムとして動作
しなくなるといった重大な問題を引き起こすおそれがな
い。また、ディスクカートリッジをディスク駆動装置か
ら引き出し、手元で表裏反転するだけで正しく挿入し直
すことができるので、誤挿入を迅速に正すことができる
。

【００１４】

【実施例】図１は本発明の第１実施例に係るデイスクカ
ートリツジの内面図であり、図２はその要部拡大図であ
る。これらの図に示すように、このデイスクカートリツ
ジ１は、主として合成樹脂製のカートリツジケース２と
、このカートリツジケース２内に回転可能に収納された
光デイスク３と、カートリツジケース２に開設された窓
孔４を開閉するシヤツタ装置５とから構成されている。

【００１５】カートリツジケース２は、箱状に形成され
ており、内部の空間内に光デイスク３やその他の構成部
品を収納するようになっている。このカートリツジケー
ス２には、光デイスク３の回転中心Ｐと対応する略中央
部から前面６（デイスク駆動装置への挿入側の側面）に
向けて、光デイスク３を回転駆動するターンテーブルと
光デイスク３に対して情報の記録、再生、消去等を行う
ヘツドを挿入するための長孔状の窓孔４が開設されてい
る。また、このカートリツジケース２の側面の前面６寄
りには、ディスク駆動装置内に備えられたグリッパーを
挿通するためのサイド溝８が形成され、該サイド溝８の
一部に、グリッパーを係合するためのグリッパーノッチ
９が形成されている。さらに、前面６よりもやや内側に
は、後に詳述するシャッタ装置５を案内するための案内
レール１０と、該シャッタ装置の停止部１１とが形成さ
れている。

【００１６】シヤツタ装置５は、前記カートリッジケー
ス２の案内レール１０に摺動自在に取付けられるスライ
ダ１２と、該スライダ１２に取付けられ、前記カートリ
ッジケース２に開設された窓孔４を開閉するシャッタ板
１３とからなる。スライダ１２は、例えばナイロンある
いはポリアセタールのように滑性に優れた合成樹脂をも
って形成される。またシャッタ板１３は、例えばステン
レス等の薄板を折り曲げることによって、スライダ１２
への取付部１４と、該取付部１４の一端よりそれと同一
平面状に延びる挿入方向規制部１５と、前記窓孔４を開
閉する開閉部１６とを一体に形成している。挿入方向規
制部１５は、スライダ１２を停止部１１に当接し、シャ
ッタ板１３の開閉部１６を窓孔４の閉塞位置に位置せし
めたとき、その先端部１５ａが前記サイド溝８内に突出
するような長さおよび形状に形成される。このシャッタ
装置５は、カートリッジケース２との間に張設されたば
ね１７によって、常時窓孔４の閉塞方向に付勢されてお
り、ディスクカートリッジ１がディスク駆動装置内に挿
入されたとき、ディスク駆動装置内に備えられたシャッ
タ開閉アームによって開方向（矢印Ｘの方向）に移動さ
れる。

【００１７】以下、前記実施例に係るディスクカートリ
ッジ１の誤挿入防止手段が設けられたディスク駆動装置
の一例を、図３および図４によって説明する。

【００１８】図３はディスクカートリッジ１の誤挿入防
止状態を平面方向から見た説明図でり、図４はその正面
方向から見た説明図であって、２１はディスク駆動装置
、２２はカートリッジホルダ、２３はカートリッジホル
ダ２２の内面に設けられたストッパピン、２４はシャッ
タ開閉アーム、２５はグリッパー、２６は光ディスクの
ターンテーブル、２７はヘッド、２８はヘッド２７を光
ディスクの半径方向に移送するガイドレールを示してい
る。

【００１９】カートリッジホルダ２２は、図４に示すよ
うに、天板２２ａと、天板２２ａの左右両側端部より垂
直に折り曲げられた垂直片２２ｂ，２２ｃと、垂直片２
２ｂ，２２ｃの先端部を相内向に折り返えされた保持片
２２ｄとからなる枠形に形成されており、一方の垂直片
２２ｂの略中央部にストッパピン２３が内向きに突設さ
れている。このストッパピン２３は、カートリッジケー
ス２に形成されたサイド溝８内に挿通可能で、かつサイ
ド溝８内に突出配置されたシャッタ板１３の挿入方向規
制部１５と係合可能な大きさに形成される。このストッ
パピン２３は、垂直片２２ｂの長手方向のいずれの位置
にも配置可能であるが、ディスクカートリッジ１の誤挿
入をいちはやく検知するため、なるべくカートリッジ挿
入／排出口２９と近い位置に配置することが好ましい。

【００２０】前記実施例によると、挿入方向規制部１５
が突出配置されたサイド溝８をストッパピン２３側に向
けて、ディスクカートリッジ１がカートリッジホルダ２
２内に挿入された場合には、図３および図４に示すよう
に、挿入方向規制部１５にストッパピン２３が衝合し、
それ以上のディスクカートリッジ１の挿入が不可能にな
るので、オペレータは、ディスクカートリッジ１をディ
スク駆動装置２１に誤挿入したという事実を認識するこ
とができる。また、ディスク駆動装置２１に一部挿入さ
れたディスクカートリッジ１を取り出し、それを表裏反
転して再度カートリッジホルダ２２内に挿入すると、今
度は挿入方向規制部１５にストッパピン２３が衝合せず
、ディスクカートリッジ１をカートリッジホルダ２２の
所定位置まで挿入することができるので、シャッタ開閉
アーム２４によるシャッタ装置５の開放、グリッパー２
５によるディスクカートリッジ１の位置決め、ターンテ
ーブル２６への光ディスクの装着が可能となり、所望の
記録、再生、消去等を行うことができる。

【００２１】かように、前記実施例によると、ディスク
カートリッジ１をディスク駆動装置２１内にローディン
グする以前にディスクカートリッジ１の誤挿入を検出す
ることができるので、両面アクセス形または片面記録形
の光ディスクを誤挿入することによってディスク駆動装
置がシステムとして動作しなくなるといった重大な問題
を引き起こすおそれがない。また、ディスクカートリッ
ジ１をディスク駆動装置２１から引き出し、手元で表裏
反転するだけで正しく挿入し直すことができるので、誤
挿入を迅速に正すことができる。

【００２２】なお前記実施例においては、シャッタ装置
５をスライダ１２とシャッタ板１３とから構成し、シャ
ッタ板１３と挿入方向規制部１５とを一体に形成したが
、この構成に代えて、スライダ１２と挿入方向規制部１
５とを一体に形成することもできる。さらには、シャッ
タ装置５をシャッタ板単体にて構成し、このシャッタ板
に挿入方向規制部を一体に形成することもできる。

【００２３】以下、本発明の第２実施例を図５によって
説明する。図５は、第２実施例に係るディスクカートリ
ッジの要部内面図であって、図１および図２と対応する
部分には、それと同一の符号が表示されている。

【００２４】本例のディスクカートリッジ１は、従来よ
り１２インチ用光ディスクカートリッジとして用いられ
ている、窓孔４の閉鎖位置より左右両方向に移動可能な
シャッタ装置５が被着されたディスクカートリッジの案
内レール１０の一部に、ストッパ３１を設けたことを特
徴とする。ストッパ３１は、シャッタ装置５の移動を禁
止可能な強度を有すればよく、カートリッジケース２と
一体に形成するほか、別体に形成されたストッパ３１を
接着等によってカートリッジケース２に付着するように
もできる。

【００２５】本例のディスクカートリッジ１は、ディス
ク駆動装置内に備えられたシャッタ開閉アーム２４をシ
ャッタ装置５に係合することによってシャッタ装置５を
矢印Ｙの方向には移動させることができるが、ディスク
カートリッジ１のＡ，Ｂ面を誤ってディスク駆動装置内
に挿入した場合には、シャッタ開閉アーム２４をシャッ
タ装置５に係合させてもストッパ３１によってシャッタ
装置５の移動が禁止され、それ以上の挿入動作が不可能
になるので、ディスクカートリッジを誤挿入したという
事実をオペレータに認識させることができる。よって、
本例のディスクカートリッジも、第１実施例のディスク
カートリッジと同様の効果を有する。

【００２６】なお前記実施例においては、シャッタ装置
５をスライダ１２とシャッタ板１３とから構成し、スラ
イダ１２をストッパ３１に衝合するようにしたが、この
構成に代えて、シャッタ板１３をストッパ３１に衝合す
るようにすることもできる。さらには、シャッタ装置５
をシャッタ板単体にて構成し、このシャッタ板をストッ
パ３１に衝合するようにすることもできる。

【００２７】以下、本発明の第３実施例を図６〜図１０
によって説明する。図６は第３実施例に係るディスクカ
ートリッジの平面図、図７はその正面図、図８はカート
リッジホルダに対するディスクカートリッジの装着状態
を示す断面図、図９はカートリッジホルダの正面図、図
１０（ａ）〜（ｃ）は誤挿入時の説明図であって、図１
〜図４と対応する部分には、それと同一の符号が表示さ
れている。

【００２８】これらの図に示すように、本例のディスク
カートリッジ１の側面部には、それぞれ長さの異なるサ
イド溝８ａ，８ｂが凹設されている。一方、カートリッ
ジホルダ２２の垂直片２２ｂ，２２ｃには、カートリッ
ジ挿入／排出口の近傍と、ディスクカートリッジ１をカ
ートリッジホルダ２２の最奥部まで挿入したときに短い
サイド溝８ｂの終端部と衝合する位置とに、それぞれス
トッパピン２３ａ，２３ｂが内向きに突設されている。本例のディスクカートリッジおよびディスク駆動装置に
よると、ディスクカートリッジが正しい方向に向けて挿
入された場合には、図８に示すようにそれぞれのストッ
パピン２３ａ，２３ｂをサイド溝８ａ，８ｂの端部まで
挿入することができるので、ディスクカートリッジ１を
カートリッジホルダ２２の最奥部まで挿入することがで
きる。よって、シャッタ開閉アーム２４によるシャッタ
装置５の開放、グリッパー２５によるディスクカートリ
ッジ１の位置決め、ターンテーブル２６への光ディスク
の装着が可能となり、所望の記録、再生、消去等を行う
ことができる。

【００２９】これに対して、ディスクカートリッジ１が
カートリッジホルダ２２に表裏反転して挿入された場合
には図１０（ａ）に示すように、ディスクカートリッジ
１が後面側からカートリッジホルダ２２に挿入されよう
とした場合には図１０（ｂ）に示すように、さらにはデ
ィスクカートリッジ１が表裏反転した状態で後面３２側
からカートリッジホルダ２２に挿入されようとした場合
には図１０（ｃ）に示すように、いずれか一方のストッ
パピン２３ａ，２３ｂがディスクカートリッジ１に衝合
されるので、ディスク駆動装置内へのディスクカートリ
ッジ１の挿入が禁止される。よって、ディスクカートリ
ッジを誤挿入したという事実をオペレータに認識させる
ことができ、前記各実施例の場合と同様の効果を発揮す
ることができる。

【００３０】以下、本発明の第４実施例を図１１〜図１
５によって説明する。図１１は第４実施例に係るディス
クカートリッジの平面図、図１２はその正面図、図１３
はカートリッジホルダに対するディスクカートリッジの
装着状態を示す断面図、図１４はカートリッジホルダの
正面図、図１５（ａ）〜（ｃ）は誤挿入時の説明図であ
って、図１〜図４と対応する部分には、それと同一の符
号が表示されている。

【００３１】図１１および図１２に示すように、本例の
ディスクカートリッジ１には、左右いずれか一方の側面
部の、厚さ方向の中央よりも一方に偏った位置にサイド
溝８が凹設され、これと対向する他方の側面部にはサイ
ド溝が形成されていない。また、図１３および図１４に
示すように、本例のディスク駆動装置には、カートリッ
ジホルダ２２を構成する２つの垂直片２２ｂ，２２ｃの
うち、一方の垂直片２２ｂのカートリッジ挿入口の近傍
に、前記サイド溝８に挿入可能なストッパピン２３が内
向きに突設されている。

【００３２】本例のディスクカートリッジおよびディス
ク駆動装置によると、ディスクカートリッジが正しい方
向に向けて挿入された場合には、図１３に示すようにス
トッパピン２３をサイド溝８の端部まで挿入することが
できるので、ディスクカートリッジ１をカートリッジホ
ルダ２２の最奥部まで挿入することができる。よって、
シャッタ開閉アーム２４によるシャッタ装置５の開放、
グリッパー２５によるディスクカートリッジ１の位置決
め、ターンテーブル２６への光ディスクの装着が可能と
なり、所望の記録、再生、消去等を行うことができる。

【００３３】これに対して、ディスクカートリッジ１が
カートリッジホルダ２２に表裏反転して挿入された場合
には図１５（ａ）に示すように、ディスクカートリッジ
１が後端側からカートリッジホルダ２２に挿入されよう
とした場合には図１５（ｂ）に示すように、さらにはデ
ィスクカートリッジ１が表裏反転した状態で後端側から
カートリッジホルダ２２に挿入されようとした場合には
図１５（ｃ）に示すように、ストッパピン２３がディス
クカートリッジ１に衝合されるので、ディスク駆動装置
内へのディスクカートリッジ１の挿入が禁止される。よ
って、ディスクカートリッジを誤挿入したという事実を
オペレータに認識させることができる。これによっても
、前記各実施例の場合と同様の効果を発揮することがで
きる。

【００３４】なお、前記第３および第４実施例において
は、サイド溝８，８ａ，８ｂとして断面形状が矩形の溝
を図示したが、本発明の要旨がこれに限定されるもので
はなく、図１６（ａ）〜（ｈ）に示すように、任意の断
面形状のサイド溝を形成することができる。

【００３５】以下、本発明の第５実施例を、図１７〜図
１９（ａ），（ｂ）によって説明する。図１７は第５実
施例に係るディスクカートリッジの平面図、図１８はカ
ートリッジホルダに対するディスクカートリッジの装着
状態を示す断面図、図１９（ａ），（ｂ）は誤挿入時の
説明図であって、図１〜図４と対応する部分には、それ
と同一の符号が表示されている。

【００３６】図１７に示すように、本例のディスクカー
トリッジ１には、左右両側面部の非対称位置に、グリッ
パーノッチ９ａ，９ｂが形成されている。一方、図１８
に示すように、カートリッジホルダ２２には、ディスク
カートリッジ１が正しい方向に向けて挿入されたとき、
２つのグリッパーノッチ９ａ，９ｂに同時に係合可能な
グリッパー２５が配設されている。

【００３７】本例のディスクカートリッジおよびディス
ク駆動装置によると、ディスクカートリッジ１が正しい
方向に向けて挿入された場合には、図１８に示すように
グリッパー２５が２つのグリッパーノッチ９ａ，９ｂに
同時に係合され、ディスクカートリッジ１を強力にグリ
ップすることができる。よって、シャッタ開閉アーム２
４によるシャッタ装置５の開放、グリッパー２５による
ディスクカートリッジ１の位置決め、ターンテーブル２
６への光ディスクの装着が可能となり、所望の記録、再
生、消去等を行うことができる。

【００３８】これに対して、ディスクカートリッジ１が
カートリッジホルダ２２に表裏反転して挿入された場合
には図１９（ａ）に示すように、またディスクカートリ
ッジ１が後端側からカートリッジホルダ２２に挿入され
ようとした場合には図１９（ｂ）に示すように、グリッ
パー２５が２つのグリッパーノッチ９ａ，９ｂに同時に
係合されないので、ディスクカートリッジ１を強力にグ
リップすることができない。よって、ターンテーブル２
６への光ディスクの装着が不可能となり、ディスクカー
トリッジ１を誤挿入したという事実をオペレータに認識
させることができる。これによっても、前記各実施例の
場合と同様の効果を発揮することができる。

【００３９】なお、前記各実施例においては、光ディス
クカートリッジおよび光ディスク駆動装置を例にとって
説明したが、磁気ディスクカートリッジおよび磁気ディ
スク駆動装置など、他のディスク状記録媒体を収納した
カートリッジおよびディスク駆動装置にも応用すること
ができる。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ディスク駆動装置内へのディスクカートリッジの誤挿入
が防止され、両面アクセス形または片面記録形の光ディ
スクを誤挿入することによってディスク駆動装置がシス
テムとして動作しなくなるといった重大な不具合を回避
することができる。また、ディスクカートリッジをディ
スク駆動装置内にローディングする以前に光ディスクカ
ートリッジの誤挿入を検出することができるので、誤挿
入を迅速に正すことができ、使用が便利になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係るデイスクカートリツジの内面
図である。

【図２】第１実施例に係るデイスクカートリツジの要部
拡大図である。

【図３】第１実施例に係るディスクカートリッジの誤挿
入防止状態を平面方向から見た説明図である。

【図４】第１実施例に係るディスクカートリッジの誤挿
入防止状態を正面方向から見た説明図である。

【図５】第２実施例に係るディスクカートリッジの要部
内面図である。

【図６】第３実施例に係るディスクカートリッジの平面
図である。

【図７】第３実施例に係るディスクカートリッジの正面
図である。

【図８】第３実施例に係るディスクカートリッジのカー
トリッジホルダに対する装着状態を示す断面図である。

【図９】第３実施例に係るカートリッジホルダの正面図
である。

【図１０】第３実施例に係るディスクカートリッジの誤
挿入状態を示す説明図である。

【図１１】第４実施例に係るディスクカートリッジの平
面図である。

【図１２】第４実施例に係るディスクカートリッジの正
面図である。

【図１３】第４実施例に係るディスクカートリッジのカ
ートリッジホルダに対する装着状態を示す断面図である
。

【図１４】第４実施例に係るカートリッジホルダの正面
図である。

【図１５】第４実施例に係るディスクカートリッジの誤
挿入状態を示す説明図である。

【図１６】サイド溝の他の例を示す説明図である。

【図１７】第５実施例に係るディスクカートリッジの平
面図である。

【図１８】第５実施例に係るディスクカートリッジのカ
ートリッジホルダに対する装着状態を示す断面図である
。

【図１９】第５実施例に係るディスクカートリッジの誤
挿入状態を示す説明図である。

【符号の説明】

１　　ディスクカートリッジ３　　光ディスク５　　シャッタ装置８　　サイド溝８ａ　　サイド溝８ｂ　　サイド溝９ａ　　グリッパーノッチ９ｂ　　グリッパーノッチ１２　　スライダ１３　　シャッタ板１５　　挿入方向規制部２１　　ディスク駆動装置２２　　カートリッジホルダ２３　　ストッパピン２５　　グリッパー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　ディスク状記録媒体を収納可能な箱状
に形成され、表裏面の一部にヘッド挿入用およびスピン
ドル挿入用の窓孔が開設され、左右両側面に前面側より
後面側に向かって延びるサイド溝が凹設され、前記表裏
面および前面に前記窓孔の閉鎖位置より前面に沿って特
定の一方向に移動するシャッタ装置が被着されたディス
クカートリッジにおいて、前記シャッタ装置に挿入方向
規制部を一体に形成し、前記シャッタ装置が前記窓孔の
閉鎖位置にあるとき、前記挿入方向規制部の先端部が左
右いずれか一方のサイド溝内に突出していることを特徴
とするディスクカートリッジ。
【請求項２】　　請求項１記載において、前記シャッタ
装置がカートリッジケースに摺動可能に取り付けられた
スライダと、このスライダに取り付けられたシャッタ板
とから構成されており、前記挿入方向規制部が前記シャ
ッタ板と一体に形成されていることを特徴とするディス
クカートリッジ。
【請求項３】　　請求項１記載において、前記シャッタ
装置がカートリッジケースに摺動可能に取り付けられた
スライダと、このスライダに取り付けられたシャッタ板
とから構成されており、前記挿入方向規制部が前記スラ
イダと一体に形成されていることを特徴とするディスク
カートリッジ。
【請求項４】　　請求項１記載において、前記シャッタ
装置がシャッタ板単体にて構成されており、前記挿入方
向規制部がこのシャッタ板と一体に形成されていること
を特徴とするディスクカートリッジ。
【請求項５】　　ディスク状記録媒体を収納可能な箱状
に形成され、表裏面の一部にヘッド挿入用およびスピン
ドル挿入用の窓孔が開設され、前記表裏面および前面に
前記窓孔の閉鎖位置より前面に沿って左右両方向に移動
可能なシャッタ装置が被着されたディスクカートリッジ
において、前記シャッタ装置の移動方向のいずれか一方
に、前記シャッタ装置のストッパを設けたことを特徴と
するディスクカートリッジ。
【請求項６】　　請求項５記載において、前記シャッタ
装置がカートリッジケースに摺動可能に取り付けられた
スライダと、このスライダに取り付けられたシャッタ板
とから構成されており、前記ストッパが前記シャッタ板
と対向に形成されていることを特徴とするディスクカー
トリッジ。
【請求項７】　　請求項５記載において、前記シャッタ
装置がカートリッジケースに摺動可能に取り付けられた
スライダと、このスライダに取り付けられたシャッタ板
とから構成されており、前記ストッパが前記スライダと
対向に形成されていることを特徴とするディスクカート
リッジ。
【請求項８】　　請求項５記載において、前記シャッタ
装置がシャッタ板単体にて構成されており、前記ストッ
パがこのシャッタ板と対向に形成されていることを特徴
とするディスクカートリッジ。
【請求項９】　　ディスク状記録媒体を収納可能な箱状
に形成され、側面に前端部より後端部に向かって延びる
サイド溝が凹設されたディスクカートリッジにおいて、
前記サイド溝を前記側面に左右非対称に設けたことを特
徴とするディスクカートリッジ。
【請求項１０】　　ディスク状記録媒体を収納可能な箱
状に形成され、左右両側面にグリッパーノッチが凹設さ
れたディスクカートリッジにおいて、前記グリッパーノ
ッチを前記側面に左右非対称に設けたことを特徴とする
ディスクカートリッジ。
【請求項１１】　　請求項１，５，９，１０記載のいず
れかにおいて、前記ディスク状記録媒体が両面アクセス
形のディスク状記録媒体であることを特徴とするディス
クカートリッジ。
【請求項１２】　　請求項１，５，９，１０記載のいず
れかにおいて、前記ディスク状記録媒体が片面記録形の
ディスク状記録媒体であることを特徴とするディスクカ
ートリッジ。
【請求項１３】　　一端にディスクカートリッジの挿入
／排出口が開口され、ディスクカートリッジを挿入／排
出方向にのみ移動できるように保持するカートリッジホ
ルダを備えたディスク駆動装置において、前記カートリ
ッジホルダの内面に、前記ディスクカートリッジを特定
の方向に向けて挿入する場合を除いて、前記ディスクカ
ートリッジの挿入を禁止するストッパを設けたことを特
徴とするディスク駆動装置。
【請求項１４】　　一端にディスクカートリッジの挿入
／排出口が開口され、ディスクカートリッジを挿入／排
出方向にのみ移動できるように保持するカートリッジホ
ルダと、所定位置まで挿入されたディスクカートリッジ
をこのカートリッジホルダに固定するグリッパーとを備
えたディスク駆動装置において、前記グリッパーを前記
ディスクカートリッジの挿入方向に関して左右非対称に
設けたことを特徴とするディスク駆動装置。