JP3437755B2 - 入力支援システムおよび入力支援システムのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

入力支援システムおよび入力支援システムのプログラムを記憶した記憶媒体

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JP3437755B2
JP3437755B2 JP01746998A JP1746998A JP3437755B2 JP 3437755 B2 JP3437755 B2 JP 3437755B2 JP 01746998 A JP01746998 A JP 01746998A JP 1746998 A JP1746998 A JP 1746998A JP 3437755 B2 JP3437755 B2 JP 3437755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急電話への通報
者や予約サービスなどの利用者との間で、操作者が会話
を進めつつ必要な情報を入力する作業を支援する情報入
力支援システムに関するものである。警察や消防などの
指令管制システムやチケット販売などの予約システムで
は、操作者は様々な情報を聞き取る一方で、必要に応じ
て適切な形式を選択しながら情報入力システムへの入力
作業を行っている。特に、緊急電話を処理する場合に
は、迅速かつ正確な入力作業が必要とされており、操作
者の作業負担を軽減して作業能率を向上し、必要な情報
を素早く入力するための技術が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の緊急電話の指令管制シ
ステムの構成例を示す。図14において、各指令管制端
末410は、ゲートウェイ401を介して交換機に接続
されており、また、これらの指令管制端末410にそれ
ぞれ備えられたデータベース411は、サーバ402に
よって一括管理されている。
【0003】この指令管制端末410において、受付処
理部412は、操作者がキーボード413やマウス41
4を操作して入力した指示や情報を受け付け、その内容
に応じて、表示処理部415やデータベース管理部(図
においてはDB管理部として示す)416の処理に供す
る構成となっている。
【0004】例えば、表示処理部415は、受付処理部
412を介して受け取った指示に応じて、事案名や受付
日、発生場所などのように通報された情報に関する管理
情報の入力に用いる主幹表示画面や、事案の詳細内容の
入力処理に用いる詳細画面をCRTディスプレイ(図に
おいては符号CRTとして示す)417によって表示し
て、操作者に適切な情報の入力を促す構成となってい
る。
【0005】従来は、操作者は、例えば、マウス414
を操作して入力対象の項目を画面上で指定し、キーボー
ド413を操作してその内容を入力しており、このよう
にして入力された情報を受付処理部412を介して受け
取って、表示処理部415が指定された項目に対応する
画面上の位置に入力内容を表示し、また、データベース
管理部416は、該当するレコードの内容を入力してい
た。
【0006】また、上述したキーボード413およびマ
ウス414に加えて、補助入力装置として、タブレット
やデジタイザなどを備える場合もある。この場合は、例
えば、主要な表示画面を選択する指示や頻繁に入力され
る語句などに対応するボタンなどを設定しておくことに
より、該当する指示や語句について入力作業の省力化を
図ることができる。
【0007】しかしながら、例えば、警察などの指令管
制システムで用いられている主幹情報画面には、事件の
発生場所や通報者に関する情報など20項目以上の入力
箇所があり、更に、詳細情報画面では、事案の内容を端
的に表す単語を入力する箇所に加えて、容疑者の人相風
体などを自由な形式で詳しく記述することが要求される
箇所もある。
【0008】また、上述した情報画面における様々な入
力項目の配列は、コンピュータ処理側の都合に合わせて
決められたものであり、通報者との間の会話では、当然
ながら、これらの入力項目の配列とは全く関わりない順
序で入力すべき情報が出現し、更に、異なる表示画面に
配置された入力箇所に関連する情報が連続して出現する
場合もある。
【0009】このため、上述したような補助入力装置を
備えた指令管制システムにおいても、操作者は、緊急電
話への通報者との会話を進めながらメモを取っておき、
通報者との会話を終えてから、このメモを見ながら入力
作業を完成する場合が多い。一方、より人間にとって使
いやすい入力方法として、音声認識処理技術が研究され
ており、定型的な指示や合図などを表す単語のみなら
ず、ある程度の長さを持った文章における単語の配列の
前後関係を解析し、不特定の人間の音声を理解して入力
情報とする音声理解システムも提案されており、一定の
制限の元に実用化も進められている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した指令管制シス
テムの例に限らず、従来の情報入力システムにおいて
は、操作者の入力作業の利便性が軽視されており、入力
作業を行う操作者の手作業によって、入力形式の多様性
や入力順序の不規則性を吸収させている。このため、操
作者の作業負担が非常に大きく、作業能率の低下や誤入
力を誘発する結果を招く場合もあった。
【0011】特に、指令管制システムでは、通報者との
会話で得られた情報を迅速かつ正確に入力することが非
常に重要であるにもかかわらず、必要な入力支援が得ら
れないために、通報者との会話を進めながら、リアルタ
イムで入力作業を行うことはほとんど不可能であった。
なぜなら、指令端末の操作者は、指令管制システムにお
ける操作者でもあり、通報者から必要な情報を聞き出し
ながら、得られた情報から適切な単語を抽出するととも
に、キーボード413やマウス414を操作して、必要
な情報画面を呼び出したり、該当する文字列を入力した
りする必要があり、これらの作業を完全に並行して行う
ことは非常に困難だからである。
【0012】特に、緊急電話への通報者は、驚き慌てて
いる場合が多く、そのような通報者から必要な情報を引
き出すためには、操作者が通報者との会話に集中する必
要があるから、指令管制システム側で、操作者による入
力作業を強力に支援する技術が強く望まれている。本発
明は、緊急電話への通報者や予約サービスなどの利用者
との間で、操作者が会話を進めつつ必要な情報を入力す
る情報入力システムにおいて、操作者の作業負担を軽減
する入力支援システムおよび入力支援プログラムを記録
した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1から請
求項6の入力支援システムの原理ブロック図である。請
求項1の発明は、操作者が入力手段101を操作して入
力した情報を表示手段102を介して操作者の確認作業
に供するとともに、蓄積手段103に蓄積する情報入力
システムに備えられ、対話相手である別の人物との会話
を進めながらこの会話に含まれている必要な情報を操作
者が入力手段101を介して入力する作業を支援する入
力支援システムにおいて、操作者と対話相手との会話音
声から必要な情報を示すキーワードを抽出するキーワー
ド抽出手段111と、キーワード抽出手段111による
抽出結果に基づいて、キーワードで示される情報に適合
する入力項目を判別する項目判別手段112と、キーワ
ード抽出手段111による抽出結果と項目判別手段11
2による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に対
する入力情報としてキーワードで示される情報を含んだ
入力情報を作成する入力情報作成手段113と、項目判
別手段112による判別結果に基づいて、入力情報を該
当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、情報入力
システムの処理に供する指示作成手段114とを備えた
ことを特徴とする。
【0014】請求項1の発明は、キーワード抽出手段1
11によって抽出されたキーワードに基づいて、項目判
別手段112および入力情報作成手段113が動作する
ことにより、操作者と対話相手である別の人物との間で
交わされる会話音声に含まれる必要な情報に適切な入力
項目を判別するとともに、該当する入力項目に対応する
入力情報を自動的に作成し、指示作成手段114を介し
て情報入力システムの処理に供することができる。
【0015】これにより、該当する入力項目への入力内
容として、上述したようにして自動的に作成された入力
情報を表示手段102を介して操作者に提供し、また、
蓄積手段103に蓄積することができる。請求項2の発
明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、キ
ーワード抽出手段111は、入力される会話音声を解析
し、会話を構成する単語および単語列を認識する音声認
識手段121と、情報入力システムにおいて入力対象と
なる各入力項目に対応して、入力情報に関する単語およ
び単語列をヒットキーワードとして格納するキーワード
格納手段122と、音声認識手段121で得られた単語
および単語列に基づいて、キーワード格納手段122を
検索し、該当するヒットキーワードと入力項目との対応
関係を抽出結果として出力する検索手段123とを備え
た構成であることを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、キーワード格納手段1
22に各入力項目対応のヒットキーワードが格納されて
いるので、音声認識手段121による認識結果に応じ
て、検索手段123がこのキーワード格納手段122を
検索することにより、必要な情報の抽出処理を行うこと
ができる。この場合は、音声認識結果に基づいて、検索
手段123が動作するので、不特定の相手の音声に含ま
れる情報も抽出することが可能である。
【0017】請求項3の発明は、請求項1に記載の入力
支援システムにおいて、キーワード抽出手段111は、
情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に
対応して、入力情報に関する単語および単語列からなる
ヒットキーワードおよびこれを操作者が発声したときの
音声に関する音声情報を格納する音声データベース12
4と、入力される会話音声から、操作者の音声を選択的
に抽出する音声抽出手段125と、音声抽出手段125
で抽出された操作者の音声に基づいて音声データベース
124を検索し、会話音声に含まれるヒットキーワード
と入力項目との対応関係を抽出結果として出力する音声
検索手段126とを備えた構成であることを特徴とす
る。
【0018】請求項3の発明は、音声データベース12
4に操作者がヒットキーワードを発声した際の音声情報
が格納されているので、音声抽出手段125を介して受
け取った操作者の音声に基づいて、音声検索手段126
が動作することにより、会話音声に含まれる必要な情報
抽出することができる。この場合は、情報を抽出する対
象を操作者の音声に絞ることにより、キーワードの抽出
精度を向上することができる。また、不特定話者を想定
した音声認識処理が不要となるので、入力支援システム
の処理負担を軽減することも可能である。
【0019】請求項4の発明は、請求項1に記載の入力
支援システムにおいて、入力情報作成手段113は、キ
ーワードの入力に応じて、キーワードで示される事物に
関連して蓄積手段103に蓄積された情報を詳細情報と
して抽出する詳細抽出手段131と、詳細情報の入力に
応じて、この詳細情報を含んだ入力情報を形成し、指示
作成手段114の処理に供する詳細情報形成手段132
とを備えた構成であることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、キーワードの入力に応
じて、詳細抽出手段131と詳細情報形成手段132と
が動作することにより、蓄積手段103に蓄積された情
報を活用し、キーワードから直接に導かれる情報に加え
て、この情報に関連する詳細な情報も自動的に入力内容
に含めることができる。請求項5の発明は、請求項1に
記載の入力支援システムにおいて、入力情報作成手段1
13は、キーワードの入力に応じて、キーワードで示さ
れる事物に類似する事物に関連して蓄積手段103に蓄
積された情報を抽出し、選択候補を示す候補情報として
出力する候補抽出手段133と、候補情報の入力に応じ
て、この候補情報を選択候補として提供するための入力
情報を形成し、指示作成手段114の処理に供する候補
情報形成手段134とを備えた構成であることを特徴と
する。
【0021】請求項5の発明は、キーワードの入力に応
じて、候補抽出手段133と候補情報形成手段134と
が動作することにより、蓄積手段103に蓄積された情
報を活用し、キーワードから直接に導かれる情報に加え
て、この情報に類似する情報も自動的に入力内容に含
め、選択候補として提供することができる。請求項6の
発明は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、
入力情報作成手段113は、キーワードの入力に応じ
て、キーワードに対応する入力項目に関連する入力項目
を判別する関連項目判別手段135と、関連項目判別手
段135による判別結果とキーワードとに基づいて蓄積
手段103を参照し、関連する入力項目について蓄積さ
れた情報の中からキーワードに関連して蓄積された情報
を関連情報として抽出する関連情報抽出手段136と、
関連情報および関連項目判別手段135による判別結果
の入力に応じて、この関連情報を関連する入力項目に対
応して入力するための入力情報を形成し、指示作成手段
114の処理に供する関連情報形成手段137とを備え
た構成であることを特徴とする。
【0022】請求項6の発明は、関連項目判別手段13
5による判別結果に応じて、関連情報抽出手段136が
動作し、関連情報形成手段137を介して指示作成手段
114の処理に供することにより、関連する入力項目に
ついての入力作業を連動させることが可能である。これ
により、例えば、警察の指令管制システムにおける事件
の発生場所と管轄署のように、密接な関連を持つ入力項
目を一括して入力することが可能となる。
【0023】図2は、請求項7から請求項12の入力支
援システムの原理ブロック図である。請求項7の発明
は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、指示
作成手段114は、受け取った入力情報に対応する入力
項目に応じて、情報入力システムにおいて、該当する入
力項目の入力作業および確認作業に用いられる表示画面
を表示する旨の表示指示を作成し、情報入力システムの
処理に供する画面指示作成手段141を備えたことを特
徴とする。
【0024】請求項7の発明は、受け取った入力情報に
応じて、画面指示作成手段141により、該当する表示
画面を指定する表示指示を自動的に作成し、情報入力シ
ステムの処理に供することにより、該当する入力項目へ
の自動入力処理に連動して、適切な表示画面を操作者に
提供することができる。請求項8の発明は、請求項1に
記載の入力支援システムにおいて、指示作成手段114
は、入力情報作成手段113から受け取った入力情報に
対応する入力項目について、該当する入力項目の内容が
未確定の仮入力状態である旨の状態情報を保持する状態
情報保持手段142と、入力手段101を介して入力さ
れる所定の確定指示に応じて、該当する入力項目に対応
する状態情報を操作し、各入力項目の入力状態を管理す
る入力状態管理手段143とを備えた構成であることを
特徴とする。
【0025】請求項8の発明は、入力情報の受付に応じ
て、状態情報保持手段142に保持した状態情報を、確
定指示に応じて、入力状態管理手段143が操作するこ
とにより、会話音声から抽出されたキーワードに基づい
て自動入力した入力情報と、入力手段101を介して操
作者が意識的に入力した入力情報とを区別して扱うこと
ができる。
【0026】請求項9の発明は、請求項8に記載の入力
支援システムにおいて、指示作成手段114は、状態情
報保持手段142に保持された状態情報に応じて、該当
する入力項目に対応する入力内容についての表示属性を
指定する表示指示を作成し、情報入力システムを介して
表示手段102の処理に供する表示制御手段144を備
えた構成であることを特徴とする。
【0027】請求項9の発明は、状態情報保持手段14
2内の状態情報に応じて、表示制御手段144が動作す
ることにより、例えば、仮入力状態の入力項目を強調表
示し、確定指示に応じてこの強調表示を解除することが
でき、操作者に自動入力された入力項目に対する注意を
促すことができる。請求項10の発明は、請求項8に記
載の入力支援システムにおいて、入力状態管理手段14
3は、確定指示の入力に応じて、指定された入力項目に
関連する入力項目に対応する状態情報を操作する関連管
理手段145を備えた構成であることを特徴とする。
【0028】請求項10の発明は、確定指示に応じて、
関連管理手段145が動作することにより、確定指示対
象の入力項目に加えて、この入力項目に関連する入力項
目を連動して確定することができる。請求項11の発明
は、請求項1に記載の入力支援システムにおいて、操作
者が入力支援システムに対する指示のために意識的に発
声した音声を抽出する指示音声抽出手段115と、指示
音声抽出手段115を介して受け取った音声を解析し
て、この音声で表された指示を抽出し、情報入力システ
ムの処理に供する指示抽出手段116とを備えたことを
特徴とする。
【0029】請求項11の発明は、指示音声抽出手段1
15によって抽出された音声に応じて、指示抽出手段1
16が動作することにより、操作者が意識的に発声した
音声を入力支援システムに対する音声指示として受け付
けて、この音声指示に従って入力のための操作を行うこ
とができる。請求項12の発明は、請求項11に記載の
入力支援システムにおいて、指示受付手段115は、操
作者による操作に応じて音声入力を断続する指示入力ス
イッチ117を備えたことを特徴とする。
【0030】請求項12の発明は、指示入力スイッチ1
17の操作に応じて、操作者の音声が意識的に発声され
たものであるか否かを簡単に判別することができる。図
3は、請求項13の入力支援システムの原理ブロック図
である。請求項13の発明は、請求項2に記載の入力支
援システムにおいて、所定の条件を満たす期間に入力さ
れた会話音声に関する音声認識処理が終了した旨の通知
および期間に対応する音声認識結果に基づいてキーワー
ド格納手段122を検索して得られた検索結果に応じ
て、音声認識手段121と検索手段123と入力情報作
成手段113および指示作成手段114とを切り替えて
動作させる切替制御手段118を備えたことを特徴とす
る。
【0031】請求項13の発明は、切替制御手段118
による指示に応じて、音声認識手段121と検索手段1
23と入力情報作成手段113および指示作成手段11
4とが動作することにより、例えば、所定の期間に入力
された会話音声からキーワードが抽出されたか否かに応
じて、音声認識処理あるいは入力情報作成処理および指
示作成処理を選択的に行って、入力支援システムの処理
負担を軽減することができる。
【0032】請求項14の発明は、操作者が入力手段を
操作して入力した情報を表示手段を介して操作者の確認
作業に供するとともに、蓄積手段に蓄積する情報入力シ
ステムのために、対話相手である別の人物との会話を進
めながらこの会話に含まれている必要な情報を操作者が
前記入力手段を介して入力する作業を支援する入力支援
プログラムを記録した記憶媒体において、操作者と対話
相手との会話音声から必要な情報を示すキーワードを抽
出するキーワード抽出手順と、キーワード抽出手順によ
る抽出結果に基づいて、キーワードで示される情報に適
合する入力項目を判別する項目判別手順と、キーワード
抽出手順による抽出結果と項目判別手順による判別結果
とに基づいて、該当する入力項目に対する入力情報とし
てキーワードで示される情報を含んだ入力情報を作成す
る入力情報作成手順と、項目判別手順による判別結果に
基づいて、入力情報を該当する入力項目に入力する旨の
指示を作成し、情報入力システムの処理に供する指示作
成手順とをコンピュータに実行させる入力支援プログラ
ムを記録したことを特徴とする。
【0033】請求項14の発明は、キーワード抽出手順
によって抽出されたキーワードに基づいて、項目判別手
順および入力情報作成手順を実行することにより、操作
者と相手との会話音声に含まれる必要な情報に適切な入
力項目を判別するとともに、該当する入力項目に対応す
る入力情報を自動的に作成し、指示作成手順を経て情報
入力システムの処理に供することができる。
【0034】これにより、該当する入力項目への入力内
容として、上述したようにして自動的に作成された入力
情報を表示手段を介して操作者に提供し、また、蓄積手
段に蓄積することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細に説明する。
【0036】図4に、請求項2の入力支援システムを適
用した指令管制システムの構成図を示す。図4におい
て、入力支援システムは、音声認識処理部201が、音
声入力部202を介して受け取った音声を解析して単語
および単語列を認識し、入力支援処理部210の処理に
供する構成となっている。
【0037】上述した音声入力部202は、例えば、緊
急電話の受話器などに取り付けたマイクなどによって、
通報者および操作者の音声を会話音声として取り込んで
適切な前処理を行い、請求項2で述べた音声認識手段1
21に相当する音声認識処理部201の処理に供する構
成とすればよい。また、図4に示した受付処理部220
は、既存のキーボード413およびマウス414による
入力情報とともに、この入力支援処理部210による処
理結果を受け取って、表示処理部415およびデータベ
ース管理部416の処理に供する構成となっている。
【0038】図4に示した入力支援処理部210におい
て、ヒットキーワードデータベース211は、請求項2
で述べたキーワード格納手段122に相当するものであ
り、例えば、入力項目ごとに入力内容となる可能性のあ
る少なくとも一つの単語および単語列をヒットキーワー
ドとして格納する構成となっている。また、キーワード
検索部212は、請求項2で述べた検索手段123に相
当するものであり、音声認識処理部201で得られた認
識結果に基づいて、上述したヒットキーワードデータベ
ース211を検索し、会話音声に含まれたヒットキーワ
ードを検出する構成となっており、これらの各部によ
り、請求項1で述べたキーワード抽出手段111の機能
が果たされている。
【0039】ここで、指令管制システムにおいて入力さ
れた情報は、各指令端末に備えられたデータベース41
1に蓄積されているから、このデータベース411を利
用して予めヒットキーワードデータベース211を作成
しておけばよい。例えば、データベース411に入力項
目ごとに格納された情報の中から、出現頻度の高いもの
やその類義語などをそれぞれ選択してヒットキーワード
とすればよい。
【0040】また、図4において、入力情報作成部21
3は、後述するようにして、キーワード検索部212に
よって抽出された単語あるいは単語列に関する入力情報
を作成し、受付処理部220の処理に供する構成となっ
ている。以下、入力情報作成部213が、キーワード検
索部212による抽出結果に基づいて入力情報を作成す
る方法について説明する。
【0041】図5に、入力情報作成動作を表す流れ図を
示す。また、以下の説明では、キーワード検索部212
によって抽出されたヒットキーワードを単にキーワード
と称する。ここで、指令管制システムの入力項目の内容
としては、発生場所などのように、会話の中で触れられ
た名詞や固有名詞に加えて、該当する場所の詳細な住所
が必要となる場合や、事案名を示す「器物破損」や「傷
害」のように、日常生活ではあまり用いられない用語が
必要とされる場合がある。その一方、店舗や建物の住所
などは予め辞書化が可能であり、同様に、特殊な用語と
日常用いられる語彙との対応関係もまた辞書化が可能で
ある。
【0042】したがって、図4に示すように、入力情報
作成部213に、上述した店舗や施設などの名称と住所
との対応関係および日常語彙と特殊用語との対応関係を
示す詳細辞書214を備え、情報受付部215からの指
示に応じて、詳細検索部216が受け取ったキーワード
について詳細辞書214を検索し、検索結果を出力処理
部217を介して受付処理部220に送出する構成とす
ればよい。
【0043】この場合に、情報受付部215は、上述し
たキーワード検索部212からキーワードとともに該当
する入力項目を示す項目情報を受け取り、詳細情報が必
要とされる入力項目および特殊な用語への変換が必要と
される入力項目については、キーワードを詳細検索部2
16の処理に供し、その他のものについてはそのまま出
力処理部217に送出すればよい。
【0044】また、詳細辞書214は、店舗や建物の名
称などの名詞および固有名詞に対応して、住所などの詳
細情報をデータベース411から抽出して格納するとと
もに、「壊す」や「殴る」などのように事件の特徴を示
すキーワードに対応して、「器物破損」や「暴行」など
のように事案名として適切な用語を格納する構成とすれ
ばよい。
【0045】上述したように、詳細辞書214は、蓄積
手段103に相当するデータベース411から特に詳細
情報を抽出したものであるから、詳細検索部216が、
この詳細辞書214を検索することにより、請求項4で
述べた詳細抽出手段131の機能を実現し、キーワード
から容易に推定することが可能な詳細情報を自動的に抽
出することができる。
【0046】例えば、通報者と操作者との会話の中で事
件の発生場所を示す単語が出現した場合には、上述した
キーワード検索部212により、入力項目「発生場所」
に対応するヒットキーワードと一致するとして、店舗や
建物などを示す名称がキーワードとして抽出され、項目
情報とともに入力情報作成部213に入力される(ステ
ップ301)。
【0047】この場合に、情報受付部215は、項目情
報に基づいて、住所などの詳細情報が必要であると判断
し、ステップ302の肯定判定として、受け取ったキー
ワードを詳細検索部216に送出し、詳細情報の検索を
指示すればよい。これに応じて、詳細検索部216は、
詳細辞書216からキーワードに対応する詳細情報とし
てその住所などを検索し(ステップ303)、キーワー
ドとともに出力処理部217に送出し、後述するステッ
プ306、307の処理に供すればよい。
【0048】一方、ステップ301において、「壊す」
などの事件の特徴を示すキーワードが入力された場合
に、情報受付部215は、項目情報に基づいて用語への
変換が必要であると判断し、ステップ304の肯定判定
として、このキーワードを詳細検索部216に送出し、
用語への変換処理を指示すればよい。これに応じて、詳
細検索部216は、詳細辞書214からキーワードに対
応する用語を入力内容として検索し(ステップ30
5)、キーワードに代えて出力処理部217に送出し、
ステップ306、307の処理に供すればよい。
【0049】また一方、例えば、通報者が犯人や被害者
の人数あるいはその性別などに言及したような場合に
は、人数を表す数詞や性別を示す名詞がキーワードとし
て抽出され、入力項目「犯人の数」や「被害者の性別」
などを示す項目情報とともに情報受付部215に入力さ
れる。このような入力項目を示す項目情報が入力された
場合に、情報受付部215は、キーワードから直接に引
き出せる詳細情報がないと判断し、ステップ304の否
定判定として、この項目情報およびキーワードを直接に
出力処理部217に送出し、ステップ306、307の
処理に供すればよい。
【0050】図4において、出力処理部217は、情報
受付部215から受け取った項目情報に基づいて、レイ
アウト情報格納部218から入力項目に対応するレイア
ウト情報(後述する)を検索し、このレイアウト情報に
基づいて、該当する入力項目を入力画面上で指定する位
置指定情報を作成するとともに、入力項目に適合する形
式に従った入力内容を作成する構成となっている。
【0051】このレイアウト情報格納部218は、各入
力項目に対応して、その入力項目の表示に用いる入力画
面における入力項目の配置を示す配置情報と、必要とさ
れる形式を表す形式情報とを含んだレイアウト情報を格
納する構成とすればよい。
【0052】この場合は、情報受付部215から受け取
った項目情報に基づいて、出力処理部217は、レイア
ウト情報格納部218を参照し(ステップ306)、ま
ず、得られた配置情報に基づいて、キーボード413や
マウス414を操作して入力項目を指定した場合と同等
の位置指定情報を作成し(ステップ307)、受付処理
部220に送出すればよい。
【0053】次に、ステップ306で得られた形式情報
に従って、受け取ったキーワードおよび詳細情報あるい
は特殊な用語を含む入力内容を作成し(ステップ30
8)、受付処理部220に送出した後、処理を終了すれ
ばよい。このようにして、情報受付部215からの指示
に応じて、出力処理部217が動作することにより、音
声認識処理結果から抽出されたキーワードおよびこのキ
ーワードと入力項目との対応関係に基づいて、このキー
ワードに適合する入力内容を作成するとともに、入力処
理に必要な位置指定情報を作成することが可能となり、
請求項1で述べた入力情報作成手段113および指示作
成手段114の機能が果たされている。
【0054】また、詳細検索部216で得られた詳細情
報の入力に応じて、出力処理部217が、上述したレイ
アウト情報に従ってこの詳細情報を含んだ入力情報を作
成することにより、請求項5で述べた詳細情報形成手段
132の機能が果たされている。上述したようにして得
られた位置指定情報および入力内容からなる支援情報
は、請求項1で述べた情報入力システムに相当する受付
処理部220の処理に供されている。
【0055】このとき、受付処理部220は、上述した
支援情報の入力に応じて、キーボード413やマウス4
14の操作に応じて入力された入力情報と同様の受付処
理を行って、表示処理部415およびデータベース管理
部416の処理に供すればよい。
【0056】これに応じて、表示処理部415およびデ
ータベース管理部416が動作することにより、該当す
る入力項目に割り当てられた表示位置にステップ308
で得られた入力内容が表示され、また、データベース4
11の該当する入力項目のレコードとして上述した入力
内容が登録される。このようにして、通報者と操作者と
の間の会話に含まれるキーワードに関する情報を適切な
入力項目に自動的に入力することが可能となり、操作者
の入力作業を支援して操作者の作業負担を軽減し、操作
者を通報者との会話に専念させて正確な情報の提供を促
すことができるので、迅速かつ正確に入力作業を進める
ことが可能となる。
【0057】また、上述した入力支援処理部210の各
部は、請求項14で述べた各手順を実行するソフトウェ
アによって実現できるから、これらのプログラムをフロ
ッピーディスクやDAT(Digital Audio Tape)などの記
憶媒体に格納して頒布することが可能である。更に、請
求項5および請求項7の発明を適用すれば、より強力に
操作者の入力作業を支援することができる。
【0058】図6に、請求項5および請求項7の入力支
援システムを適用した指令管制システムの構成図を示
す。図6において、入力支援処理部230は、図4に示
した入力支援処理部210に、類似語辞書231、類似
語検索部232および候補出力部233とともに、表示
画面選択部234を付加し、入力情報作成部213で得
られた入力内容に基づいて、類似語検索部232および
表示画面選択部234が動作する構成となっている。
【0059】この類似語辞書231は、例えば、上述し
た特殊な用語を含むヒットキーワードそれぞれについ
て、その類似語を格納する構成となっており、すなわ
ち、蓄積手段103に相当するデータベース411から
ヒットキーワードが示す事物に類似する事物に関する情
報を抽出したものである。
【0060】また、類似語検索部232は、キーワード
から変換された用語あるいはキーワードそのものを入力
内容から抽出し、この用語およびキーワードに類似する
単語および単語列を上述した類似語辞書231から検索
して、入力内容の候補として候補出力部233の処理に
供する構成となっている。例えば、事案名称として用い
られる「器物破損」に対応して、類似語辞書231に
「暴行」や「傷害」、「精神錯乱者」のような用語を類
似語として登録しておけば、キーワードから直接に導か
れた用語(例えば「器物破損」)に加えて、これらの用
語を入力内容の候補に含めることができる。
【0061】更に、店舗や建物、施設などの名称を示す
キーワードに対応して、類似語辞書231に類似した名
称を登録しておけば、該当するキーワードの入力に応じ
て、類似語検索部232が、上述した類似語辞書231
を検索することにより、キーワードに類似した紛らわし
い名称を含む入力内容の候補を得ることができる。この
ようにして、類似語検索部232が類似語辞書231を
検索することにより、請求項5で述べた候補抽出手段1
33の機能を果たし、キーワードから類推することが可
能な用語や紛らわしい名称などを入力内容の候補とし
て、候補出力部233に送出することができる。
【0062】また、この候補出力部233は、請求項5
で述べた候補情報形成手段134に相当するものであ
り、入力内容の候補として受け取った単語および単語列
とともに、例えば、類似度に従った優先順位を付けたプ
ルダウンメニュー形式で上述した入力内容の候補を表示
する旨の表示指示を作成し、受付処理部220を介して
表示処理部415の処理に供する構成とすればよい。
【0063】この表示指示に従って、表示処理部415
が入力内容の候補を表示するための表示データを作成
し、CRTディスプレイ417に送出することにより、
上述したようにして検索された入力内容の候補を一緒に
表示して、操作者に提供することができる。
【0064】また、表示画面選択部234は、請求項7
で述べた画面指示作成手段141に相当するものであ
り、通報された事件の特徴を示す入力項目に対応する入
力内容に応じて適切な表示画面を判別し、該当する入力
画面を表示する旨の表示指示を作成し、受付処理部22
0に送出する構成となっている。この表示画面選択部2
34は、例えば、事案名や件名などに用いられる用語に
対応して、適合する入力画面を示す情報を保持する画面
選択テーブル235を備え、上述した用語を含む入力内
容を受け取ったときに、この画面選択テーブル235を
参照して通報された事件に適合する入力画面を判別する
構成とすればよい。
【0065】これにより、例えば、通報者と操作者との
会話に「壊す」や「壊して」などのキーワードが含まれ
ていた場合に、表示画面選択部234により、適合する
入力画面として刑法犯罪用の入力画面を指定する表示指
示を自動的に作成することができる。これに応じて、受
付処理部220が従来と同様の受付処理を行い、上述し
た表示指示に応じて表示処理部415が動作することに
より、表示画面選択部234によって選択された入力画
面をCRTディスプレイ417に表示して、操作者の入
力作業に供することができる。
【0066】この場合は、上述したキーワードの抽出に
応じて、例えば、刑法犯罪情報の入力画面を自動的に表
示することができるので、操作者が入力画面を呼び出す
操作は不要となり、入力作業の繁雑さを解消することが
できる。ところで、上述したように、入力支援処理部2
10、230は、通報者と操作者との会話の音声につい
て行われた音声認識処理結果に基づいて、自動的にキー
ワードの抽出および入力項目の選択を行い、該当する入
力項目に適した入力内容を作成しており、これらの処理
は操作者に意識されていない。
【0067】このため、入力支援処理部210、230
によって得られた支援情報は、操作者が意識して操作す
るキーボード413やマウス414による入力情報とは
区別して扱う必要がある。次に、上述したようにして作
成された支援情報を受け付けて処理する方法について説
明する。
【0068】図7に、請求項8の入力支援システムを適
用した指令管制システムの構成図を示す。図7におい
て、受付処理部220は、図14に示した従来の受付処
理部412と同様にして、キーボード413およびマウ
ス414からの入力情報の処理を行う入力制御部221
と、入力支援処理部230からの支援情報を受け付け
て、後述する仮入力処理を行う仮入力制御部222と、
キーボード413およびマウス414からの指示に応じ
て、後述する確定処理を行う確定制御部223とを備え
て構成されている。
【0069】また、図7に示す項目状態テーブル224
は、各入力項目に対応して入力状態を示す情報を格納す
る構成となっており、仮入力制御部222が、支援情報
の入力に応じて、該当する入力項目が仮入力された旨の
状態情報を項目状態テーブル224に設定することによ
り、請求項8で述べた状態情報保持手段142の機能を
果す構成となっている。
【0070】また一方、確定制御部223は、請求項8
で述べた入力状態管理手段143に相当するものであ
り、操作者がキーボード413やマウス414を操作し
て仮入力状態の入力項目を指定し、所定の確定操作を行
ったときに、入力制御部221を介して確定指示として
受け取り、上述した項目状態テーブル224の該当する
状態情報を更新し、入力項目の入力内容が確定した旨を
示せばよい。
【0071】このように、仮入力制御部222および確
定制御部223が、それぞれ支援情報の入力および確定
指示の入力に応じて、項目状態テーブル224の内容を
更新することにより、各入力項目の内容が操作者に意識
されているか否かをしめすことにより、自動的に入力さ
れた支援情報を操作者が意識的に入力した情報と区別し
て管理し、確定操作と同時に、意識的に入力した情報と
自動入力された支援情報とを等価として扱うことが可能
となる。
【0072】更に、図7に示すように、請求項9で述べ
た表示制御手段144に相当する表示属性付加部225
を設け、仮入力制御部222が、支援情報に含まれる入
力内容を表示属性付加部225を介して入力制御部22
1に送出する構成とし、この表示属性付加部225が、
例えば、表示色を変更するなどの強調表示を指示する属
性情報を付加する構成とすればよい。
【0073】これに応じて、表示処理部415が動作す
ることにより、該当する入力項目の内容を強調表示する
ことができる。このようにして、自動的に仮入力された
入力項目の内容を強調表示することにより、操作者にこ
の入力内容を意識させることが可能となり、入力内容の
確認および確定作業を促すことができる。
【0074】また、この場合は、確定制御部223が、
操作者による確定操作に応じて、該当する入力項目に対
応する属性情報を変更し、強調表示を取り消したり、別
の表示色を指定したりすることにより、該当する入力項
目の内容が確定した旨を示せばよい。このように、支援
情報の入力および確定指示の入力に応じて、仮入力制御
部222および確定制御部223が動作し、表示属性付
加部225により、該当する入力内容の表示に用いられ
る属性情報として、状態情報に対応する属性情報を送出
することにより、各入力項目の入力状態を視覚的に表す
ことができる。
【0075】これにより、操作者は、各入力項目の入力
状態を容易に把握することができるので、例えば、仮入
力状態の入力項目に注意を集中して、入力内容の確認や
確定作業を行うことができ、操作者による入力操作を支
援し、チェックミスなどを防ぐことができる。
【0076】その一方、操作者が意識しているか否かに
かかわらず、ある入力項目の内容の確定に応じて、関連
する入力項目の内容を自動的に決定してしまうことがで
きる場合がある。例えば、警察の指令管制システムの場
合に、各警察署が管轄する区域は予め決定されているか
ら、事件の発生場所が確定すれば、この事件についての
管轄署は自動的に決定することができ、この場合に、入
力項目「管轄署」への入力作業を操作者が意識する必要
はない。
【0077】次に、上述した例のように、関連した入力
項目についての入力作業を自動化する方法について説明
する。図8に、請求項6の入力支援システムを適用した
指令管制システムの構成を示す。図8に示す受付処理部
240は、図7に示した受付処理部220に項目関連テ
ーブル241、関連情報テーブル242および関連入力
処理部243を備え、この関連入力処理部243が、確
定制御部223から受け取った項目情報に応じて、項目
関連テーブル241および関連情報テーブル242を参
照し、確定対象の入力項目に関連する入力項目について
の入力処理を行う構成となっている。
【0078】上述した項目関連テーブル241は、各入
力項目について、関連する入力項目を示す情報として、
例えば、関連する入力項目の有無と、該当する入力項目
を示す項目情報とを格納する構成となっている。例え
ば、この項目関連テーブル241に、入力項目「発生場
所」と入力項目「管轄署」との関連や入力項目「事案
名」および「件名」と入力項目「指令先」との関連を登
録しておけば、上述した各入力項目相互の関連を示すこ
とができる。
【0079】また、関連情報テーブル242は、項目関
連テーブル241に相互の関連が登録された入力項目に
ついて、一方の入力項目の内容に対応して、他方の入力
項目の内容を格納する構成となっている。
【0080】この関連情報テーブル242は、上述した
項目関連テーブル241で相互の関連が示された入力項
目について、その入力内容についての関連性を示す情報
を蓄積手段103に相当するデータベース411から抽
出したものであり、例えば、住所と管轄署との対応関係
を示す情報を格納するとともに、「器物破損」や「傷
害」といった具体的な事案名および件名に対応して、適
切な指令先(例えば、「捜査一課」など)を示す情報を
格納しておけばよい。
【0081】この場合は、項目情報の入力に応じて、関
連入力処理部243が項目関連テーブル241を検索
し、請求項6で述べた関連項目判別手段135の機能を
果たし、更に、項目関連テーブル241の検索結果に基
づいて、関連情報テーブル242を検索することによ
り、関連情報抽出手段136と同等の機能を果たすこと
ができる。
【0082】また、このとき、関連入力処理部243
は、確定制御部223から受け取った項目情報に基づい
て、例えば、表示処理部415などから該当する入力内
容を示す情報を受け取り、関連情報テーブル242の検
索処理に用いればよい。図9に、関連入力動作を表す流
れ図を示す。例えば、操作者が入力項目「発生場所」を
指定して確定操作を行ったときに、関連入力処理部24
3は、確定制御部223から入力項目「発生場所」を示
す項目情報を受け取り(ステップ311)、この項目情
報に基づいて項目関連テーブル242を参照し、関連項
目が登録されているか否かを判定する(ステップ31
2)。
【0083】上述したように、項目関連テーブル242
には、入力項目「発生場所」と入力項目「管轄署」との
関連が登録されているから、ステップ312の肯定判定
となり、入力項目「管轄署」を関連入力対象として、以
下の処理を開始する。このとき、関連入力処理部243
は、まず、入力項目「発生場所」に対応する入力内容を
受け取り(ステップ313)、この入力内容に基づいて
関連情報テーブル242を検索して(ステップ31
4)、適切な管轄署を示す情報を得ればよい。
【0084】次に、関連入力処理部243は、請求項9
で述べた関連情報形成手段137として動作し、上述し
た出力処理部217と同様にして、該当する入力項目を
示す位置指定情報を作成して入力制御部221に送出し
(ステップ315)、ステップ314で得られた情報を
入力内容として仮入力制御部222に送出して(ステッ
プ316)、関連入力処理を終了すればよい。
【0085】一方、上述したステップ312の否定判定
の場合は、もちろん、そのまま処理を終了すればよい。
このように、確定制御部223を介して受け取った項目
情報に基づいて、関連入力処理部243が動作し、得ら
れた情報を仮入力制御部222の処理に供することによ
り、確定対象の入力項目に関連する入力項目を自動的に
仮入力することができる。
【0086】これにより、該当する入力項目の内容を関
連する入力項目の内容を参照して入力する手間を省くこ
とができるから、操作者は、仮入力された入力内容を確
認し、確定操作を行えばよい。もちろん、仮入力制御部
222を介して項目情報および入力情報を受け取って、
関連入力処理部243が動作する構成としてもよい。
【0087】また、ステップ316で入力内容を仮入力
制御部222に送出する代わりに、キーボード413お
よびマウス414からの入力と同様に入力制御部221
に送出すれば、上述したようにして得られた入力内容を
確定済みの入力内容と同等に扱うことができる。例え
ば、項目関連テーブル241に、入力項目相互の関連と
ともに、一方の確定に応じて関連する入力項目の内容を
確定可能か否かを示す自動確定情報を保持しておき、確
定制御部223を介して受け取った項目情報に基づい
て、関連入力処理部243が動作する際に、この自動確
定情報に応じて、得られた情報を入力制御部221の処
理に供する構成とすればよい。
【0088】これにより、確定対象の入力項目に関連す
る入力項目を自動的に入力して確定することができ、該
当する入力項目についての確定作業も不要とすることが
できる。なお、上述した関連入力処理は、図4に示した
入力支援処理部210の処理と独立に動作可能であるか
ら、例えば、項目関連テーブル241、関連情報テーブ
ル242および関連入力処理部243のみを単独で既存
の指令管制システムに適用することも可能である。
【0089】また、キーボード413やマウス414を
操作する代わりに、操作者が意識的に入力内容を示す情
報や入力項目および入力内容の候補についての選択指示
あるいは確定指示などを発声し、この音声を入力情報と
して用いることも可能である。図10に、請求項12の
入力支援システムを適用した指令管制システムの構成を
示す。
【0090】図10に示した入力支援処理部250にお
いて、指示解釈部251は、音声入力部202のマイク
に備えられた指示入力ボタン252の操作に応じて、キ
ーワード検索部212によって抽出された一連のキーワ
ードを操作者が意識的に入力した音声指示として受け取
り、この指示の解釈結果を指示変換部253を介して入
力制御部221の処理に供する構成となっている。
【0091】上述した指示入力ボタン252は、請求項
12で述べた指示入力スイッチ117に相当するもので
あり、指示解釈部251が、この指示入力ボタン252
が押下されている期間に抽出されたキーワード列を音声
指示として受け取ることにより、請求項11で述べた指
示音声抽出手段115の機能を実現し、操作者が意識的
に発声した音声を抽出することができる。
【0092】また、この指示解釈部251は、受け取っ
たキーワード列に含まれる個々のキーワードおよび配列
に基づいて、音声指示内容を解釈する構成となってい
る。この指示解釈部251は、例えば、入力項目名およ
びこれに続く少なくとも一つのキーワードを1つの指示
として受け付け、該当する入力項目に対して上述したキ
ーワードで示される処理を行う旨の指示として解釈し、
指示変換部253の処理に供すればよい。
【0093】例えば、入力項目名に続いて、入力内容を
示すキーワードが入力された場合に、指示解釈部252
は、該当する入力項目に上述したキーワードを入力を指
示する入力指示である旨を解釈結果として送出し、ま
た、該当する入力項目について提供された選択肢の一つ
を示すキーワード(例えば、選択肢に付された識別子)
が含まれていた場合には、該当する選択肢を指定する選
択指示である旨の解釈結果を送出すればよい。
【0094】このような解釈結果に基づいて、指示変換
部253は、キーボード413やマウス414を操作し
た場合と同等の指示を作成する構成とすればよい。例え
ば、上述した入力指示に対応する解釈結果に含まれる入
力項目名および入力内容を示すキーワードに基づいて、
図4に示した出力処理部217と同様にして位置指定情
報と入力情報とを作成し、また、選択指示に対応する解
釈結果に含まれる入力項目名および選択肢の識別子に基
づいて、上述した入力指示と同様の位置指定情報と該当
する選択肢を指定する選択指定情報とを作成して、入力
制御部221に送出すればよい。
【0095】このように、指示解釈部251による解釈
結果に基づいて、指示変換部253が動作することによ
り、請求項11で述べた指示抽出手段116の機能を実
現し、操作者が意識的に発声した音声による指示を受け
付けて、キーボード413やマウス414による指示と
等価な指示として扱うことができる。同様にして、操作
者が所望の入力項目についての確定指示を発声すること
により、該当する入力項目の入力内容を確定することも
可能である。
【0096】これにより、操作者が通報者と会話しなが
ら、適切な内容を意識的に復唱することにより、所望の
入力項目についての入力処理や選択肢の指定処理および
確定操作を行うことが可能となり、会話を進めつつキー
ボード413やマウス414を操作する煩雑さを解消す
ることができる。更に、音声認識処理部201による認
識結果を直接に指示解釈部251が受け取って、任意の
文字列が発声された場合の音声について指示を解釈する
構成とすれば、ヒットキーワードデータベース211に
登録されていない単語も含めて、任意の文字列を入力す
ることができる。
【0097】また、操作者と通報者との間で交わされる
会話に含まれる操作者の音声を重視して入力支援情報を
作成してもよい。図11に、請求項3の入力支援システ
ムを適用した指令管制システムの構成を示す。図11に
おいて、指令管制システムは、図4に示した音声認識処
理部201およびキーワード検索部212に代えて、請
求項3で述べた音声データベース124に相当する音声
データベース254と音声検索手段126に相当する音
声照合部255とからなる入力支援処理部260を備え
た構成となっている。
【0098】また、音声入力部202は、請求項3で述
べた音声抽出手段125として動作し、マイクで拾った
操作者の音声のみを選択的に音声照合部255に送出す
る構成となっている。上述した音声データベース254
は、操作者がキーワードを発声したときの音声を表す情
報を登録する構成となっており、音声照合部255は、
音声入力部202から受け取った音声とこの音声データ
ベース254に登録された音声データとを照合すること
により、全体として、キーワード抽出手段111の機能
を果たし、操作者と通報者との会話に含まれるキーワー
ドを入力情報作成部213の処理に供する構成となって
いる。
【0099】この場合は、操作者の音声に固有な特徴を
利用して、キーワードを抽出する処理の精度を向上する
ことが可能であり、例えば、操作者が、通報者の言葉を
繰り返して確認しつつ会話を進めれば、高い精度で適切
なキーワードを抽出することができ、有効な支援情報を
得ることができる。また、この場合は、不特定の話者に
対応した音声認識処理が不要となるので、指令管制シス
テムに用いられる情報処理装置の処理負担を軽減するこ
とができる。
【0100】ところで、指令管制システムに備えられた
情報処理装置の処理能力には限界があるため、操作者と
不特定の通報者との音声を対象とした音声認識処理と完
全に並行してキーワードの抽出や支援情報の作成処理を
進め、リアルタイムで支援情報を提供することは現実に
は非常に困難である。次に、情報処理装置の限られた処
理能力によって、擬似的なリアルタイム処理を行う方法
について説明する。
【0101】図12に、請求項13の入力支援システム
を適用した指令管制システムの構成図を示す。また、図
13に、入力支援システムの疑似リアルタイム処理動作
を表す流れ図を示す。図12に示した入力支援処理部2
70において、切替制御部261は、請求項13で述べ
た切替制御手段118に相当するものであり、タイマ2
62からの指示およびキーワード検索部212による抽
出結果に応じて、音声認識処理部201、キーワード検
索部212および支援情報作成部213の動作を制御す
る構成となっている。
【0102】このタイマ262には、例えば、通報者と
操作者との間で簡明な言葉によるやりとりが行われるの
に十分な時間が設定されており、音声認識処理部201
への音声入力の開始から上述した所定の時間が経過した
旨を上述した切替制御部261に通知する構成となって
いる。
【0103】また、切替制御部261は、このタイマ2
62からの通知に応じて、音声認識処理部201への音
声入力を一時的に停止し、上述した所定の時間内に入力
された音声についての認識結果からキーワード検索部2
12によってキーワードが抽出されたか否かに応じて、
支援情報作成部213あるいは音声認識処理部201に
処理の再開を指示する構成とすればよい。
【0104】この場合は、通報者との会話の開始に応じ
て、入力された音声について音声認識処理部201によ
る処理が行われ(ステップ321)、認識結果が順次に
キーワード検索部212に渡される。その後、タイマ2
62による通知に応じて、切替制御部261は、ステッ
プ322の肯定判定としてステップ323に進み、音声
認識処理部201への音声入力を一時停止すればよい。
【0105】次いで、切替制御部261からの指示に応
じて、キーワード検索部212により、ステップ321
で得られた音声認識結果からのキーワード抽出処理が行
われる(ステップ324)。このとき、切替制御部26
1は、キーワード検索部212による抽出結果に基づい
て、上述した所定の時間内の会話にキーワードが含まれ
ていたか否かを判定する(ステップ325)。
【0106】操作者が通報者から有効な情報を引き出す
ことができた場合は、このときの会話の音声についての
認識結果には、少なくとも1つのキーワードが含まれて
いるから、ステップ325の肯定判定となる。この場合
は、切替制御部261からの指示に応じて、支援情報作
成部213が動作を開始し、ステップ324で抽出され
たキーワードに基づいて、支援情報を作成する処理が行
われる(ステップ326)。
【0107】その後、切替制御部261は、まだ会話が
続いているか否かを判定し(ステップ327)、続いて
いる場合(ステップ327の肯定判定)は、タイマ26
2を再び起動して、音声認識処理部201への音声入力
を再開し(ステップ328)、その後、ステップ321
に戻って、新しい会話の音声についての認識処理を行え
ばよい。
【0108】一方、例えば、通報者が慌てている場合に
は、上述した所定の時間内の会話では有効な情報が得ら
れない場合がある。このような場合には、音声認識結果
にはキーワードが含まれていないから、ステップ325
の否定判定となり、支援情報の作成処理を行わずに、そ
のままステップ327に進めばよい。この場合は、会話
が続いている場合は、上述したキーワード抽出処理の終
了後、即座に音声認識処理部201への音声入力が再開
され、新しく入力された音声についての認識処理が行わ
れる。
【0109】このようにして、通報者と操作者との会話
が続く限り、上述したステップ321からステップ32
8を繰り返し、会話が終了したときに、ステップ327
の否定判定として処理を終了すればよい。このように、
切替制御部261が、音声認識処理部201、キーワー
ド検索部212および支援情報作成部213の動作を制
御し、所定の時間内の会話の音声について、これらの各
部による処理を順次に行う構成としたことにより、パソ
コンなどのように、処理能力が限られた情報処理装置を
用いて、音声認識処理を利用した入力支援システムを実
現することが可能となる。
【0110】この場合は、音声認識処理とキーワード抽
出処理と支援情報作成処理とが順次に行われるため、通
報者と操作者との間の会話の内容を厳密にリアルタイム
で入力情報として反映することはできない。しかしなが
ら、通常の会話では、キーワードが続けざまに出現する
ことは稀であるから、上述したように、音声認識処理と
キーワード抽出処理と支援情報作成処理とを順次に切り
換えながら処理していくことにより、人間の感覚では会
話の内容がほぼリアルタイムで反映されていくように捉
えられると考えられる。
【0111】更に、息継ぎや考えを整理する間などのよ
うに、音声が入力されない無音の時間を検出して音声認
識処理の対象となる音声入力を区切り、この無音の時間
を利用して、キーワード抽出処理および支援情報作成処
理を行う構成としてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1の発明
によれば、会話音声から抽出したキーワードに基づい
て、必要な情報を適切な入力項目に自動的に入力するこ
とができ、これにより、操作者の入力作業を支援して操
作者の作業負担を大幅に軽減し、迅速かつ確実に入力作
業を進めることが可能となる。
【0113】請求項2の発明によれば、音声認識結果に
基づいてキーワードを抽出するので、不特定の相手の音
声に含まれる情報も抽出することが可能であるから、該
当するキーワードが会話音声に現れた最初の機会にこれ
を抽出し、自動入力処理に供することができる。また、
請求項3の発明によれば、操作者の音声を対象としてキ
ーワードを抽出することにより、キーワードの抽出精度
を向上するとともに、不特定話者を想定した音声認識処
理を不要として入力支援システムの処理負担を軽減する
ことができる。
【0114】更に、請求項4から請求項6の発明を適用
することにより、キーワードによって直接的に示される
情報に加えて、蓄積手段から適切な情報を抽出して付加
し、自動入力処理に供することができ、操作者の作業負
担を更に軽減することができる。また、請求項7の発明
によれば、抽出したキーワードに応じて、適切な表示画
面を指定する表示指示を作成することができるので、操
作者が該当する表示指示を入力する作業が不要となり、
快適な操作環境を提供することができる。
【0115】また一方、請求項8によれば、キーワード
の抽出に応じて自動入力した情報と操作者が意識して入
力した情報とを区別して扱うことができ、特に、請求項
9の発明によれば、自動入力した情報を操作者に意識さ
せて確認作業を促すことができ、入力ミスの発生を防ぐ
ことができる。また、請求項10の発明によれば、関連
する入力項目についての確定作業を連動させることがで
き、関連して一括確定することが可能な入力項目につい
ての形式的な確定指示作業から操作者を解放することが
できる。
【0116】請求項11および請求項12の発明によれ
ば、操作者が音声によって示した指示や情報を抽出し、
キーボードなどの入力手段からの指示および情報と同等
のものとして扱うことができる。また、請求項13の発
明によれば、例えば、所定の期間に入力された会話音声
からキーワードが抽出されたか否かに応じて、音声認識
処理あるいは入力情報作成処理および指示作成処理を選
択的に行うことにより、会話音声に含まれる情報をこの
所定の期間ごとに情報入力システムに反映することがで
き、入力支援システムの処理負担を軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1から請求項6の入力支援システムの原
理ブロック図である。
【図2】請求項7から請求項12の入力支援システムの
原理ブロック図である。
【図3】請求項13の入力支援システムの原理ブロック
図である。
【図4】請求項2の入力支援システムを適用した指令管
制システムの構成図である。
【図5】入力情報作成動作を表す流れ図である。
【図6】請求項5および請求項7の入力支援システムを
適用した指令管制システムの構成図である。
【図7】請求項9の入力支援システムを適用した指令管
制システムの構成図である。
【図8】請求項6の入力支援システムを適用した指令管
制システムの構成図である。
【図9】関連入力動作を表す流れ図である。
【図10】請求項12の入力支援システムを適用した指
令管制システムの構成図である。
【図11】請求項3の入力支援システムを適用した指令
管制システムの構成図である。
【図12】請求項13の入力支援システムを適用した指
令管制システムの構成図である。
【図13】入力支援システムの疑似リアルタイム処理動
作を表す流れ図である。
【図14】従来の緊急電話の指令管制システムの構成例
を示す図である。
【符号の説明】
101 入力手段 102 表示手段 103 蓄積手段 111 キーワード抽出手段 112 項目判別手段 113 入力情報作成手段 114 指示作成手段 115 指示音声抽出手段 116 指示抽出手段 117 指示入力スイッチ 118 切替制御手段 121 音声認識手段 122 キーワード格納手段 123 検索手段 124 音声データベース 125 音声抽出手段 126 音声検索手段 131 詳細抽出手段 132 詳細情報形成手段 133 候補抽出手段 134 候補情報形成手段 135 関連項目判別手段 136 関連情報抽出手段 137 関連情報形成手段 141 画面指示作成手段 142 状態情報保持手段 143 入力状態管理手段 144 表示制御手段 145 関連管理手段 201 音声認識処理部 202 音声入力部 210、230、250、260、270 入力支援処
理部 211 ヒットキーワードデータベース 212 キーワード検索部 213 入力情報作成部 214 詳細辞書 215 情報受付部 216 詳細検索部 217 出力処理部 218 レイアウト情報格納部 220、240 受付処理部 221 入力制御部 222 仮入力制御部 223 確定制御部 224 項目状態テーブル 225 表示属性付加部 231 類似語辞書 232 類似語検索部 233 候補出力部 234 表示画面選択部 241 項目関連テーブル 242 関連情報テーブル 243 関連入力処理部 251 指示解釈部 252 指示入力ボタン 253 指示変換部 254 音声データベース 255 音声照合部 261 切替制御部 262 タイマ 401 ゲートウェイ 402 サーバ 410 指令管制端末 411 データベース 412 受付処理部 413 キーボード 414 マウス 415 表示処理部 416 データベース管理部(DB管理部) 417 CRTディスプレイ(CRT)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者が入力手段を操作して入力した情
    報を表示手段を介して操作者の確認作業に供するととも
    に、蓄積手段に蓄積する情報入力システムに備えられ、
    対話相手である別の人物との会話を進めながらこの会話
    に含まれている必要な情報を操作者が前記入力手段を介
    して入力する作業を支援する入力支援システムにおい
    て、 前記操作者と前記対話相手との会話音声から必要な情報
    を示すキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、 前記キーワード抽出手段による抽出結果に基づいて、前
    記キーワードで示される情報に適合する入力項目を判別
    する項目判別手段と、 前記キーワード抽出手段による抽出結果と前記項目判別
    手段による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に
    対する入力情報として前記キーワードで示される情報を
    含んだ入力情報を作成する入力情報作成手段と、 前記項目判別手段による判別結果に基づいて、前記入力
    情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、
    前記情報入力システムの処理に供する指示作成手段とを
    備えたことを特徴とする入力支援システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 キーワード抽出手段は、 入力される会話音声を解析し、会話を構成する単語およ
    び単語列を認識する音声認識手段と、 情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に
    対応して、入力情報に関する単語および単語列をヒット
    キーワードとして格納するキーワード格納手段と、 前記音声認識手段で得られた単語および単語列に基づい
    て、前記キーワード格納手段を検索し、該当するヒット
    キーワードと入力項目との対応関係を抽出結果として出
    力する検索手段とを備えた構成であることを特徴とする
    入力支援システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 キーワード抽出手段は、 情報入力システムにおいて入力対象となる各入力項目に
    対応して、入力情報に関する単語および単語列からなる
    ヒットキーワードおよびこれを操作者が発声したときの
    音声に関する音声情報を格納する音声データベースと、 入力される会話音声から、前記操作者の音声を選択的に
    抽出する音声抽出手段と、 前記音声抽出手段で抽出された操作者の音声に基づいて
    前記音声データベースを検索し、前記会話音声に含まれ
    るヒットキーワードと入力項目との対応関係を抽出結果
    として出力する音声検索手段とを備えた構成であること
    を特徴とする入力支援システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 入力情報作成手段は、 キーワードの入力に応じて、前記キーワードで示される
    事物に関連して蓄積手段に蓄積された情報を詳細情報と
    して抽出する詳細抽出手段と、 前記詳細情報の入力に応じて、この詳細情報を含んだ入
    力情報を形成し、指示作成手段の処理に供する詳細情報
    形成手段とを備えた構成であることを特徴とする入力支
    援システム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 入力情報作成手段は、 キーワードの入力に応じて、前記キーワードで示される
    事物に類似する事物に関連して蓄積手段に蓄積された情
    報を抽出し、選択候補を示す候補情報として出力する候
    補抽出手段と、 前記候補情報の入力に応じて、この候補情報を選択候補
    として提供するための入力情報を形成し、指示作成手段
    の処理に供する候補情報形成手段とを備えた構成である
    ことを特徴とする入力支援システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 入力情報作成手段は、 キーワードの入力に応じて、前記キーワードに対応する
    入力項目に関連する入力項目を判別する関連項目判別手
    段と、 前記関連項目判別手段による判別結果と前記キーワード
    とに基づいて前記蓄積手段を参照し、前記関連する入力
    項目について蓄積された情報の中から前記キーワードに
    関連して蓄積された情報を関連情報として抽出する関連
    情報抽出手段と、 前記関連情報および前記関連項目判別手段による判別結
    果の入力に応じて、この関連情報を前記関連する入力項
    目に対応して入力するための入力情報を形成し、指示作
    成手段の処理に供する関連情報形成手段とを備えた構成
    であることを特徴とする入力支援システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 指示作成手段は、 受け取った入力情報に対応する入力項目に応じて、情報
    入力システムにおいて、該当する入力項目の入力作業お
    よび確認作業に用いられる表示画面を表示する旨の表示
    指示を作成し、前記情報入力システムの処理に供する画
    面指示作成手段を備えたことを特徴とする入力支援シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の入力支援システムにお
    いて、 指示作成手段は、 入力情報作成手段から受け取った入力情報に対応する入
    力項目について、該当する入力項目の内容が未確定の仮
    入力状態である旨の状態情報を保持する状態情報保持手
    段と、 入力手段を介して入力される所定の確定指示に応じて、
    該当する入力項目に対応する状態情報を操作し、各入力
    項目の入力状態を管理する入力状態管理手段とを備えた
    構成であることを特徴とする入力支援システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の入力支援システムにお
    いて、 指示作成手段は、状態情報保持手段に保持された状態情
    報に応じて、該当する入力項目に対応する入力内容につ
    いての表示属性を指定する表示指示を作成し、情報入力
    システムを介して表示手段の処理に供する表示制御手段
    を備えた構成であることを特徴とする入力支援システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の入力支援システムに
    おいて、 入力状態管理手段は、確定指示の入力に応じて、指定さ
    れた入力項目に関連する入力項目に対応する状態情報を
    操作する関連管理手段を備えた構成であることを特徴と
    する入力支援システム。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の入力支援システムに
    おいて、 操作者が入力支援システムに対する指示のために意識的
    に発声した音声を抽出する指示音声抽出手段と、 前記指示音声抽出手段を介して受け取った音声を解析し
    て、この音声で表された指示を抽出し、情報入力システ
    ムの処理に供する指示抽出手段とを備えたことを特徴と
    する入力支援システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の入力支援システム
    において、 指示受付手段は、操作者による操作に応じて音声入力を
    断続する指示入力スイッチを備えたことを特徴とする入
    力支援システム。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載の入力支援システムに
    おいて、 所定の条件を満たす期間に入力された会話音声に関する
    音声認識処理が終了した旨の通知および前記期間に対応
    する音声認識結果に基づいてキーワード格納手段を検索
    して得られた検索結果に応じて、音声認識手段と検索手
    段と入力情報作成手段および指示作成手段とを切り替え
    て動作させる切替制御手段を備えたことを特徴とする入
    力支援システム。
  14. 【請求項14】 操作者が入力手段を操作して入力した
    情報を表示手段を介して操作者の確認作業に供するとと
    もに、蓄積手段に蓄積する情報入力システムのために、
    対話相手である別の人物との会話を進めながらこの会話
    に含まれている必要な情報を操作者が前記入力手段を介
    して入力する作業を支援する入力支援プログラムを記録
    した記憶媒体において、 前記操作者と前記対話相手との会話音声から必要な情報
    を示すキーワードを抽出するキーワード抽出手順と、 前記キーワード抽出手順による抽出結果に基づいて、前
    記キーワードで示される情報に適合する入力項目を判別
    する項目判別手順と、 前記キーワード抽出手順による抽出結果と前記項目判別
    手順による判別結果とに基づいて、該当する入力項目に
    対する入力情報として前記キーワードで示される情報を
    含んだ入力情報を作成する入力情報作成手順と、 前記項目判別手順による判別結果に基づいて、前記入力
    情報を該当する入力項目に入力する旨の指示を作成し、
    前記情報入力システムの処理に供する指示作成手順とを
    コンピュータに実行させる入力支援プログラムを記録し
    た記憶媒体。
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