JP3436870B2 - 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 - Google Patents
光ピックアップの対物レンズ駆動装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDやDVDなど
の光記録ディスクに対して記録、再生を行うために用い
られる光ピックアップの対物レンズ駆動装置に関するも
のである。さらに詳しくは、レンズホルダを支持してい
る支持軸のヨークなどの固定側部材への固定構造に関す
るものである。
の光記録ディスクに対して記録、再生を行うために用い
られる光ピックアップの対物レンズ駆動装置に関するも
のである。さらに詳しくは、レンズホルダを支持してい
る支持軸のヨークなどの固定側部材への固定構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】CDやDVDなどの光記録ディスクに対
して記録、再生を行うために用いられる光ピックアップ
の対物レンズ駆動装置としては、対物レンズを保持して
いるレンズホルダと、このレンズホルダを支持した支持
軸と、この支持軸が固定されているヨーク(固定側部
材)と、レンズホルダを支持軸に沿ってその軸線方向に
移動させるフォーカシング磁気回路と、レンズホルダを
支持軸の軸線回りに回転させるトラッキング磁気回路と
を有する軸摺動型のものが知られている。
して記録、再生を行うために用いられる光ピックアップ
の対物レンズ駆動装置としては、対物レンズを保持して
いるレンズホルダと、このレンズホルダを支持した支持
軸と、この支持軸が固定されているヨーク(固定側部
材)と、レンズホルダを支持軸に沿ってその軸線方向に
移動させるフォーカシング磁気回路と、レンズホルダを
支持軸の軸線回りに回転させるトラッキング磁気回路と
を有する軸摺動型のものが知られている。
【0003】ヨークは、底板と、この底板の外周縁から
立ち上がった側板とを備えており、従来は、金属板をプ
レス加工することによって形成されている。ヨークの底
板の中央には円形の開口をもつ圧入孔が形成されてお
り、この圧入孔に円柱状の支持軸が圧入固定されてい
る。
立ち上がった側板とを備えており、従来は、金属板をプ
レス加工することによって形成されている。ヨークの底
板の中央には円形の開口をもつ圧入孔が形成されてお
り、この圧入孔に円柱状の支持軸が圧入固定されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ピックアップ装置の
小形化に伴い、対物レンズ駆動装置を実装する部分の形
状が複雑化している。このため、プレス加工では得られ
ない形状のヨークが必要となっている。そのようなヨー
クを形成する方法としては、MIM(メタルインジェク
ションモールド)が知られている。
小形化に伴い、対物レンズ駆動装置を実装する部分の形
状が複雑化している。このため、プレス加工では得られ
ない形状のヨークが必要となっている。そのようなヨー
クを形成する方法としては、MIM(メタルインジェク
ションモールド)が知られている。
【0005】しかしながら、MIMは、プレス加工のよ
うに小さな寸法公差でヨークを成形することができな
い。このため、ヨークに形成された圧入孔の支持軸に対
する締め代(圧入代)が大きくなり、支持軸を圧入孔に
挿入するために必要な力(圧入力)が増大する傾向にあ
る。その結果、従来使用していた生産設備では圧入孔に
支持軸を圧入できなくなったり、支持軸に過大な力がか
かって支持軸が変形する等の不具合が生じる。
うに小さな寸法公差でヨークを成形することができな
い。このため、ヨークに形成された圧入孔の支持軸に対
する締め代(圧入代)が大きくなり、支持軸を圧入孔に
挿入するために必要な力(圧入力)が増大する傾向にあ
る。その結果、従来使用していた生産設備では圧入孔に
支持軸を圧入できなくなったり、支持軸に過大な力がか
かって支持軸が変形する等の不具合が生じる。
【0006】このような不具合を解消するために、圧入
孔にサイジングなどの後加工を施すことが考えられる。
しかし、そのような工程を追加すると生産性が低下して
しまう。
孔にサイジングなどの後加工を施すことが考えられる。
しかし、そのような工程を追加すると生産性が低下して
しまう。
【0007】そこで、本発明の課題は、圧入孔の支持軸
に対する圧入代が大きくても、過大な力を加えずに支持
軸を圧入孔に圧入できる光ピックアップの対物レンズ駆
動装置を提案することにある。
に対する圧入代が大きくても、過大な力を加えずに支持
軸を圧入孔に圧入できる光ピックアップの対物レンズ駆
動装置を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、対物レンズを保持していると共に軸孔
を備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれて前記
レンズホルダを支持している支持軸と、この支持軸が圧
入固定されている圧入孔を備えた固定側部材と、前記レ
ンズホルダを前記支持軸の軸線方向に駆動するフォーカ
シング磁気回路と、前記レンズホルダを前記支持軸の軸
線回りに駆動するトラッキング磁気回路とを有する光ピ
ックアップの対物レンズ駆動装置において、前記固定側
部材は、前記磁気回路に対するヨークの一部であり、こ
のヨークは、メタルインジェクションモールドによって
成形されており、前記圧入孔の内周面は、前記支持軸に
外接して当該支持軸を保持する圧接部を周方向に離間し
た位置に備えていることを特徴とする。
めに、本発明は、対物レンズを保持していると共に軸孔
を備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれて前記
レンズホルダを支持している支持軸と、この支持軸が圧
入固定されている圧入孔を備えた固定側部材と、前記レ
ンズホルダを前記支持軸の軸線方向に駆動するフォーカ
シング磁気回路と、前記レンズホルダを前記支持軸の軸
線回りに駆動するトラッキング磁気回路とを有する光ピ
ックアップの対物レンズ駆動装置において、前記固定側
部材は、前記磁気回路に対するヨークの一部であり、こ
のヨークは、メタルインジェクションモールドによって
成形されており、前記圧入孔の内周面は、前記支持軸に
外接して当該支持軸を保持する圧接部を周方向に離間し
た位置に備えていることを特徴とする。
【0009】本発明では、支持軸に外接する圧入孔の圧
接部が周方向の離間した位置に形成されているので、支
持軸の全周にわたって圧接する圧入孔に比べて圧入孔と
支持軸との接触面積が小さい。
接部が周方向の離間した位置に形成されているので、支
持軸の全周にわたって圧接する圧入孔に比べて圧入孔と
支持軸との接触面積が小さい。
【0010】従って、ヨークをメタルインジェクション
モールドで成形したために各圧接部毎の圧入代が大きく
ても、比較的小さな圧入力で支持軸を圧入孔に圧入でき
る。それ故、過大な力を加えなくてもよいので、従来か
らある生産設備を用いて支持軸を圧入孔に圧入でき、か
つ、支持軸が変形することもない。
モールドで成形したために各圧接部毎の圧入代が大きく
ても、比較的小さな圧入力で支持軸を圧入孔に圧入でき
る。それ故、過大な力を加えなくてもよいので、従来か
らある生産設備を用いて支持軸を圧入孔に圧入でき、か
つ、支持軸が変形することもない。
【0011】本発明において、前記支持軸は円柱状に形
成されているのが一般的であり、この場合に、前記圧入
孔は、たとえば辺部分が前記圧接部として前記支持軸に
外接する多角形状の開口をもつ孔として形成すればよ
い。多角形状の開口をもつ圧入孔としては、たとえば、
圧入孔を正方形の開口をもつ孔として形成する。
成されているのが一般的であり、この場合に、前記圧入
孔は、たとえば辺部分が前記圧接部として前記支持軸に
外接する多角形状の開口をもつ孔として形成すればよ
い。多角形状の開口をもつ圧入孔としては、たとえば、
圧入孔を正方形の開口をもつ孔として形成する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の光ピックアップの対物レンズ駆動装置を説明する。
の光ピックアップの対物レンズ駆動装置を説明する。
【0013】図1は本発明を適用した光ピックアップの
対物レンズ駆動装置を示す平面図であり、図2は図1に
おけるII−II線で切断した部分を示す断面図である。
対物レンズ駆動装置を示す平面図であり、図2は図1に
おけるII−II線で切断した部分を示す断面図である。
【0014】これらの図に示すように、対物レンズ駆動
装置1は、DVD用対物レンズ8とCD用対物レンズ9
を保持しているレンズホルダ2と、このレンズホルダ2
を支持している円柱状の支持軸3と、この支持軸3が固
定されているヨーク4(固定側部材)とを有している。
装置1は、DVD用対物レンズ8とCD用対物レンズ9
を保持しているレンズホルダ2と、このレンズホルダ2
を支持している円柱状の支持軸3と、この支持軸3が固
定されているヨーク4(固定側部材)とを有している。
【0015】ヨーク4は、底壁6と、底壁6から筒状に
立ち上がった側板5とを備えたカップ状に形成されてい
る。このヨーク4は、MIM(メタルインジェクション
モールド)によって成形したものであり、側板5の高さ
方向の中央部に、対物レンズ駆動装置1を実装する際に
用いられる取り付け用の鍔部51、52を形成してある
など、プレス加工では加工できない形状になっている。
底壁6の中央には圧入孔61が形成されており、この圧
入孔61に支持軸3が圧入固定されている。側板5の内
周面には、180°の角度間隔で一対のトラッキング駆
動マグネット11、12が固着されている。トラッキン
グ駆動マグネット11、12に対して90°ずれた位置
には、180°の角度間隔で一対のフォーカシング駆動
マグネット15、16が固着されている。
立ち上がった側板5とを備えたカップ状に形成されてい
る。このヨーク4は、MIM(メタルインジェクション
モールド)によって成形したものであり、側板5の高さ
方向の中央部に、対物レンズ駆動装置1を実装する際に
用いられる取り付け用の鍔部51、52を形成してある
など、プレス加工では加工できない形状になっている。
底壁6の中央には圧入孔61が形成されており、この圧
入孔61に支持軸3が圧入固定されている。側板5の内
周面には、180°の角度間隔で一対のトラッキング駆
動マグネット11、12が固着されている。トラッキン
グ駆動マグネット11、12に対して90°ずれた位置
には、180°の角度間隔で一対のフォーカシング駆動
マグネット15、16が固着されている。
【0016】レンズホルダ2はヨーク4内に装着されて
おり、上端部23にDVD用対物レンズ8とCD用対物
レンズ9が搭載されている筒状の胴部21と、胴部21
の中央で軸線方向に延びている円筒状の軸受部22とを
備えた形状となっている。軸受部22の内周面は軸孔2
4になっており、そこに支持軸3が差し込まれている。
レンズホルダ2は、支持軸3に沿ってその軸線Lの回り
および軸線Lの方向に移動できる。
おり、上端部23にDVD用対物レンズ8とCD用対物
レンズ9が搭載されている筒状の胴部21と、胴部21
の中央で軸線方向に延びている円筒状の軸受部22とを
備えた形状となっている。軸受部22の内周面は軸孔2
4になっており、そこに支持軸3が差し込まれている。
レンズホルダ2は、支持軸3に沿ってその軸線Lの回り
および軸線Lの方向に移動できる。
【0017】胴部21の外周面には、一対のトラッキン
グマグネット11、12に対峙するように一対のトラッ
キング駆動コイル13、14が取り付けられている。ま
た、一対のフォーカシングマグネット15、16に対峙
するように一対のフォーカシング駆動コイル17、18
が取り付けられている。これらの駆動コイル13、1
4、17、18には、フレキシブルプリント基板19を
介して電流が供給され、各トラッキングマグネット1
1、12と各トラッキング駆動コイル13、14の間に
は、レンズホルダ2を軸線Lの回りに回転させるトラッ
キング磁気回路が構成される。また、各フォーカシング
マグネット15、16と各フォーカシング駆動コイル1
7、18の間には、レンズホルダ2を軸線Lの方向に移
動させるフォーカシング磁気回路が構成される。これら
の磁気回路により、DVD用対物レンズ8およびCD用
対物レンズ9のトラッキング補正およびフォーカシング
補正が行われる。
グマグネット11、12に対峙するように一対のトラッ
キング駆動コイル13、14が取り付けられている。ま
た、一対のフォーカシングマグネット15、16に対峙
するように一対のフォーカシング駆動コイル17、18
が取り付けられている。これらの駆動コイル13、1
4、17、18には、フレキシブルプリント基板19を
介して電流が供給され、各トラッキングマグネット1
1、12と各トラッキング駆動コイル13、14の間に
は、レンズホルダ2を軸線Lの回りに回転させるトラッ
キング磁気回路が構成される。また、各フォーカシング
マグネット15、16と各フォーカシング駆動コイル1
7、18の間には、レンズホルダ2を軸線Lの方向に移
動させるフォーカシング磁気回路が構成される。これら
の磁気回路により、DVD用対物レンズ8およびCD用
対物レンズ9のトラッキング補正およびフォーカシング
補正が行われる。
【0018】図3は、図1に示す対物レンズ駆動装置1
の底面図である。この図に示すように、ヨーク4の底板
6に形成されている支持軸3の圧入孔61は、円柱状の
支持軸3に対して外接する正方形の開口を有する孔であ
る。このため、圧入孔61の内周面を構成している4つ
の辺部のそれぞれの中央部が支持軸3の外周面31に対
する圧接部62〜65になっており、この圧接部62〜
65が支持軸3に対して外接することにより、支持軸3
は圧入孔61に圧入固定されている。ここで、圧入孔6
1は正方形の開口を有する孔であるため、圧接部62〜
65は周方向で離間した位置にそれぞれ形成されてい
る。このため、円形の圧入孔に円柱状の支持軸を圧入し
たために支持軸の全周に亘って圧入孔が圧接する従来構
造に比べて、圧入孔61と支持軸3との接触面積が小さ
い。
の底面図である。この図に示すように、ヨーク4の底板
6に形成されている支持軸3の圧入孔61は、円柱状の
支持軸3に対して外接する正方形の開口を有する孔であ
る。このため、圧入孔61の内周面を構成している4つ
の辺部のそれぞれの中央部が支持軸3の外周面31に対
する圧接部62〜65になっており、この圧接部62〜
65が支持軸3に対して外接することにより、支持軸3
は圧入孔61に圧入固定されている。ここで、圧入孔6
1は正方形の開口を有する孔であるため、圧接部62〜
65は周方向で離間した位置にそれぞれ形成されてい
る。このため、円形の圧入孔に円柱状の支持軸を圧入し
たために支持軸の全周に亘って圧入孔が圧接する従来構
造に比べて、圧入孔61と支持軸3との接触面積が小さ
い。
【0019】図4は、圧入孔を円形に形成した場合と正
方形に形成した場合の圧入代と圧入力との関係、および
圧入孔を正方形に形成した場合の圧入代と抜け強度との
関係を示すグラフである。ここで、圧入代とは、支持軸
の圧入前に支持軸の中心と圧入孔の中心を合わせた状態
で、圧入孔の周縁における支持軸の外周面よりも内側に
ある部分の半径方向の長さをいう。圧入力とは、支持軸
を圧入孔に挿入するために必要な力の大きさをいう。抜
け強度とは、圧入孔に圧入した支持軸を引き抜くのに必
要な力の大きさをいう。
方形に形成した場合の圧入代と圧入力との関係、および
圧入孔を正方形に形成した場合の圧入代と抜け強度との
関係を示すグラフである。ここで、圧入代とは、支持軸
の圧入前に支持軸の中心と圧入孔の中心を合わせた状態
で、圧入孔の周縁における支持軸の外周面よりも内側に
ある部分の半径方向の長さをいう。圧入力とは、支持軸
を圧入孔に挿入するために必要な力の大きさをいう。抜
け強度とは、圧入孔に圧入した支持軸を引き抜くのに必
要な力の大きさをいう。
【0020】図4において、一点鎖線L1、実線L2、
および二点鎖線L3はそれぞれ、圧入孔が円形である場
合における圧入代と圧入力との関係、圧入孔が正方形で
ある場合における圧入代と圧入力との関係、および圧入
孔が正方形である場合における圧入代と抜け強度との関
係を示している。
および二点鎖線L3はそれぞれ、圧入孔が円形である場
合における圧入代と圧入力との関係、圧入孔が正方形で
ある場合における圧入代と圧入力との関係、および圧入
孔が正方形である場合における圧入代と抜け強度との関
係を示している。
【0021】この図からわかるように、圧入孔が円形で
ある場合、および圧入孔が正方形である場合のいずれに
おいても、圧入代の増加に比例して圧入力が増大してい
るが、圧入孔が正方形である場合の方が圧入代の増加に
対する圧入力の増加の度合いが小さい。すなわち、圧入
孔が正方形である場合の方が、圧入孔が円形である場合
に比較して大きな圧入代であっても、小さな圧入力で済
む。
ある場合、および圧入孔が正方形である場合のいずれに
おいても、圧入代の増加に比例して圧入力が増大してい
るが、圧入孔が正方形である場合の方が圧入代の増加に
対する圧入力の増加の度合いが小さい。すなわち、圧入
孔が正方形である場合の方が、圧入孔が円形である場合
に比較して大きな圧入代であっても、小さな圧入力で済
む。
【0022】ここで、圧入孔を支持軸に圧入するための
生産設備の圧入力の上限が40kgとした場合には、円
形の圧入孔であれば圧入代の上限が約16μmであるの
に対して、正方形の圧入孔であれば圧入代の上限が約6
3μmである。
生産設備の圧入力の上限が40kgとした場合には、円
形の圧入孔であれば圧入代の上限が約16μmであるの
に対して、正方形の圧入孔であれば圧入代の上限が約6
3μmである。
【0023】また、抜け強度に関しては、圧入孔が円形
である場合の関係の図示を省略してあるが、抜け強度の
下限である5kgからみれば、圧入孔が円形である場合
の圧入代の下限は約2μmである。これに対して、抜け
強度の下限である5kgからみれば、圧入孔が正方形で
ある場合の圧入代の下限は約14μmである。
である場合の関係の図示を省略してあるが、抜け強度の
下限である5kgからみれば、圧入孔が円形である場合
の圧入代の下限は約2μmである。これに対して、抜け
強度の下限である5kgからみれば、圧入孔が正方形で
ある場合の圧入代の下限は約14μmである。
【0024】従って、圧入孔が円形である場合の圧入代
の許容範囲は約2μm〜約16μmであり、支持軸の抜
けを確実に防止するという観点からすれば、圧入孔が円
形である場合の圧入代の最適範囲は約4μm〜約13μ
mであるといえる。これに対して、圧入孔が正方形であ
る場合の圧入代の許容範囲は約14μm〜約63μmで
あり、支持軸の抜けを確実に防止するという観点からす
れば、圧入孔が正方形である場合の圧入代の最適範囲は
約30μm〜約60μmであるといえる。
の許容範囲は約2μm〜約16μmであり、支持軸の抜
けを確実に防止するという観点からすれば、圧入孔が円
形である場合の圧入代の最適範囲は約4μm〜約13μ
mであるといえる。これに対して、圧入孔が正方形であ
る場合の圧入代の許容範囲は約14μm〜約63μmで
あり、支持軸の抜けを確実に防止するという観点からす
れば、圧入孔が正方形である場合の圧入代の最適範囲は
約30μm〜約60μmであるといえる。
【0025】このように、圧入孔が円形である場合には
圧入孔の寸法公差が約9μmしかないのに対して、圧入
孔が正方形である場合には圧入孔の寸法公差が約30μ
mと大きい。
圧入孔の寸法公差が約9μmしかないのに対して、圧入
孔が正方形である場合には圧入孔の寸法公差が約30μ
mと大きい。
【0026】このように、圧入孔61を正方形(角形
状)にすることによって、支持軸3に外接する圧入孔6
1の各圧接部62〜65が周方向の離間した位置にある
ように構成すると、MIMで成形したために各圧接部6
2〜65毎の圧入代が大きくても、比較的小さな圧入力
で支持軸3を圧入孔61に圧入できる。それ故、過大な
力を加えなくてもよいので、従来からある生産設備を用
いて支持軸3を圧入孔61に圧入でき、かつ、支持軸3
が変形することもない。
状)にすることによって、支持軸3に外接する圧入孔6
1の各圧接部62〜65が周方向の離間した位置にある
ように構成すると、MIMで成形したために各圧接部6
2〜65毎の圧入代が大きくても、比較的小さな圧入力
で支持軸3を圧入孔61に圧入できる。それ故、過大な
力を加えなくてもよいので、従来からある生産設備を用
いて支持軸3を圧入孔61に圧入でき、かつ、支持軸3
が変形することもない。
【0027】なお、圧入孔61の形状は正方形に限ら
ず、三角形、または五角形以上の多角形に形成すること
もできる。また、圧入孔を円形にする一方、この圧入孔
に圧入される支持軸の軸端部分を多角形にするなどの構
造を採用することにより、圧入孔の内周面に対して、支
持軸に外接して当該支持軸を保持する圧接部を周方向の
離間した位置に形成してもよい。
ず、三角形、または五角形以上の多角形に形成すること
もできる。また、圧入孔を円形にする一方、この圧入孔
に圧入される支持軸の軸端部分を多角形にするなどの構
造を採用することにより、圧入孔の内周面に対して、支
持軸に外接して当該支持軸を保持する圧接部を周方向の
離間した位置に形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ピック
アップの対物レンズ駆動装置では、支持軸に外接する圧
入孔の圧接部が周方向に離間した位置に形成されている
ので、支持軸の全周にわたって圧接する圧入孔に比べて
圧入孔と支持軸との接触面積が小さい。従って、MIM
で成形したために各圧接部毎の圧入代が大きくても、比
較的小さな圧入力で支持軸を圧入孔に圧入できる。それ
故、過大な力を加えなくてもよいので、従来からある生
産設備を用いて支持軸を圧入孔に圧入でき、かつ、支持
軸が変形することもない。
アップの対物レンズ駆動装置では、支持軸に外接する圧
入孔の圧接部が周方向に離間した位置に形成されている
ので、支持軸の全周にわたって圧接する圧入孔に比べて
圧入孔と支持軸との接触面積が小さい。従って、MIM
で成形したために各圧接部毎の圧入代が大きくても、比
較的小さな圧入力で支持軸を圧入孔に圧入できる。それ
故、過大な力を加えなくてもよいので、従来からある生
産設備を用いて支持軸を圧入孔に圧入でき、かつ、支持
軸が変形することもない。
【図1】本発明を適用した光ピックアップの対物レンズ
駆動装置を示す平面図である。
駆動装置を示す平面図である。
【図2】図1におけるII−II線で切断した部分を示す断
面図である。
面図である。
【図3】図1に示す装置の底面図である。
【図4】光ピックアップの対物レンズ駆動装置におい
て、圧入孔を円形に形成した場合と正方形に形成した場
合の圧入代と圧入力との関係、および圧入孔を正方形に
形成した場合の圧入代と抜け強度との関係を示すグラフ
である。
て、圧入孔を円形に形成した場合と正方形に形成した場
合の圧入代と圧入力との関係、および圧入孔を正方形に
形成した場合の圧入代と抜け強度との関係を示すグラフ
である。
1 対物レンズ駆動装置
2 レンズホルダ
3 支持軸
4 ヨーク(固定側部材)
5 側板
6 底板
8 DVD用対物レンズ
9 CD用対物レンズ
11、12 トラッキングマグネット
13、14 トラッキング駆動コイル
15、16 フォーカシングマグネット
17、18 フォーカシング駆動コイル
24 軸孔
31 支持軸の外周面
61 圧入孔
62、63、64、65 圧接部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−150349(JP,A)
特開 平6−325373(JP,A)
特開 平6−302098(JP,A)
特開 平8−290591(JP,A)
実開 昭58−187130(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 7/09 - 7/10
Claims (3)
- 【請求項1】 対物レンズを保持していると共に軸孔を
備えたレンズホルダと、前記軸孔に差し込まれて前記レ
ンズホルダを支持している支持軸と、この支持軸が圧入
固定されている圧入孔を備えた固定側部材と、前記レン
ズホルダを前記支持軸の軸線方向に駆動するフォーカシ
ング磁気回路と、前記レンズホルダを前記支持軸の軸線
回りに駆動するトラッキング磁気回路とを有する光ピッ
クアップの対物レンズ駆動装置において、前記固定側部材は、前記磁気回路に対するヨークの一部
であり、このヨークは、メタルインジェクションモール
ドによって成形されており、 前記圧入孔の内周面は、前記支持軸に外接して当該支持
軸を保持する圧接部を周方向に離間した位置に備えてい
ることを特徴とする光ピックアップの対物レンズ駆動装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記支持軸は円柱状
に形成され、前記圧入孔は、辺部分が前記圧接部として
前記支持軸に外接する多角形状の開口をもつ孔として形
成されていることを特徴とする光ピックアップの対物レ
ンズ駆動装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記圧入孔は、正方
形の開口をもつ孔として形成されていることを特徴とす
る光ピックアップの対物レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28632297A JP3436870B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28632297A JP3436870B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11126349A JPH11126349A (ja) | 1999-05-11 |
JP3436870B2 true JP3436870B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=17702892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28632297A Expired - Fee Related JP3436870B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3436870B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP28632297A patent/JP3436870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11126349A (ja) | 1999-05-11 |
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