JP3436852B2 - 2線式インターホン装置 - Google Patents

2線式インターホン装置

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JP3436852B2 JP34565696A JP34565696A JP3436852B2 JP 3436852 B2 JP3436852 B2 JP 3436852B2 JP 34565696 A JP34565696 A JP 34565696A JP 34565696 A JP34565696 A JP 34565696A JP 3436852 B2 JP3436852 B2 JP 3436852B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は2線式インターホン
装置に係り、特に親機からベースバンド音声帯域の下り
音声信号とベースバンド音声帯域外のキャリア信号とを
伝送し、子機で親機からのベースバンド音声帯域外のキ
ャリア信号を電源として使用し、且つ子機から該キャリ
ア信号のAM変調信号を伝送する2線式インターホン装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、2線式インターホン装置は図
2に示すように、親機M2と子機S2とが2線の伝送ライン
LN21、LN22で接続されている。親機M2はハンドセットHS
2、パワーアンプM21、直流カット用コンデンサCM21、CM
22、ライントランスTM2および抵抗RM2で構成され、ハン
ドセットHS2はマイクM、レシーバRから成る。ハンドセ
ットHS2のマイクMはパワーアンプM21の入力側に接続さ
れ、パワーアンプM21の出力側は直流カット用コンデン
サCM21を介してライントランスTM2の1次側の一方の端
子TM21に接続され、1次側の他方の端子TM22は基準電位
点GM2に接続されている。このライントランスTM2の2次
側の一方の端子TM23は抵抗RM2を介して電源VM2に接続さ
れ、2次側の他方の端子TM25は親機接続端子PM21を介し
て伝送ラインLN21に接続されている。ライントランスTM
2の2次側の中点端子TM24は直流カット用コンデンサCM2
2を介してハンドセットHS2のレシーバRに接続されてい
る。また、ライントランスTM2の1次側の他方の端子TM2
2および基準電位点GM2間には親機接続端子PM22を介して
伝送ラインLN22が接続されている。 【0003】子機S2はライントランスTS2、拡声スピー
カSP2、整流ブリッジS21、拡声マイクMIC2、マイクアン
プS22、電圧・電流変換回路QS2、抵抗RS21、RS22および
コンデンサCS21、CS22で構成されている。ライントラン
スTS2の2次側の端子TS21、TS22は拡声スピーカSP2に接
続され、1次側の一方の端子TS23は子機接続端子PS21を
介して伝送ラインLN21に接続され、1次側の他方の端子
TS25は抵抗RS21およびコンデンサCS21の直列回路から成
る疑似線路に接続され、疑似線路のコンデンサCS21は子
機接続端子PS22を介して伝送ラインLN22に接続されてい
る。ライントランスTS2の1次側の中点端子TS24は整流
ブリッジS21の一方の交流入力端子に接続され、整流ブ
リッジS21の他方の交流入力端子は疑似線路のコンデン
サCS21および子機接続端子PS22の接続点に接続されてい
る。この整流ブリッジS21の整流側の+端子は直流通過
型インピーダンス回路としての抵抗RS22に接続され、抵
抗RS22はコンデンサCS22を介して整流ブリッジS21の整
流側の−端子に接続されている。整流ブリッジS21の整
流側の−端子およびコンデンサCS22の接続点には拡声マ
イクMIC2の一端が接続され、拡声マイクMIC2の他端はマ
イクアンプS22の入力側に接続され、マイクアンプS22の
出力側は電圧・電流変換回路としてのNPN型トランジ
スタQS2のベースに接続されている。マイクアンプS22の
+電源端子は抵抗RS22とコンデンサCS22との間に接続さ
れ、−電源端子はコンデンサCS22および拡声マイクMIC2
の一端との接続点と整流ブリッジS21の整流側の−端子
との間に接続されている。NPN型トランジスタQS2の
コレクタは整流ブリッジS21の整流側の+端子と抵抗RS2
2との間に接続され、エミッタは拡声マイクMIC2の一端
およびマイクアンプS22の−電源端子の接続点と整流ブ
リッジS21の整流側の−端子との間に接続されている。 【0004】さらに、親機M2のライントランスTM2の2
次側の端子TM25→親機接続端子PM21→伝送ラインLN21→
子機接続端子PS21→ライントランスTS2の1次側(端子T
S23→TS25)→抵抗RS21→コンデンサCS21→子機接続端
子PS22→伝送ラインLN22→親機接続端子PM22→親機M2の
基準電位点GM2の回路網から成るハイブリッド回路が構
成されている。 【0005】このように構成された2線式インターホン
装置において、親機M2の抵抗RM2へ接続された電源VM2
は、抵抗RM2→ライントランスTM2の2次側の端子TM23→
ライントランスTM2の2次側の端子TM25→親機接続端子P
M21→伝送ラインLN21→子機接続端子PS21→ライントラ
ンスTS2の1次側の端子TS23→ライントランスTS2の1次
側の中点端子TS24→整流ブリッジS21の一方の交流入力
端子→整流ブリッジS21の他方の交流入力端子→子機接
続端子PS22→伝送ラインLN22→親機接続端子PM22を介し
て基準電位点GM2へ接続される。 【0006】このような給電状態において、親機M2のハ
ンドセットHS2のマイクMに送話信号SG21が入力される
と、送話信号SG21はパワーアンプM21で増幅され、この
増幅された送話信号SG21は直流カット用コンデンサCM21
を介してライントランスTM2の1次側に入力される。ラ
イントランスTM2はこの増幅された送話信号SG21に基づ
き2次側からベースバンド音声帯域の送話信号SG23を、
親機接続端子PM21を介して伝送ラインLN21に送出する。
伝送ラインLN21に送出された送話信号SG23は子機接続端
子PS21を介してライントランスTS2の1次側に入力され
る。ライントランスTS2はこの送話信号SG23に基づき2
次側から拡声スピーカSP2を駆動して受話信号SG25を変
換出力させる。 【0007】一方、子機S2の拡声マイクMIC2に入力され
た送話信号SG26は、拡声マイクMIC2で音声信号(電気信
号)に変換されマイクアンプS22に入力される。マイク
アンプS22で増幅された音声信号は電圧・電流変換回路
としてのNPN型トランジスタQS2のベースに入力さ
れ、NPN型トランジスタQS2は音声信号を電流信号に
変換し、整流ブリッジS21を介して親機M2より供給され
る電流を変化させる交流信号であるベースバンド音声帯
域の送話信号SG24として伝送ラインLN21、LN22を介して
親機M2へ伝送する。この送話信号SG24はライントランス
TM2に入力され、ライントランスTM2はこの送話信号SG24
を2次側の中点端子TM24から出力させる。ライントラン
スTM2の2次側の中点端子TM24から出力される送話信号S
G24は、直流カットコンデンサCM22を介してハンドセッ
トHS2のレシーバRに入力されるので、レシーバRにより
電気・音響変換され受話信号SG22となって出力される。 【0008】なお、親機M2と子機S2とは2線の伝送ライ
ンLN21、LN22を介して前述のハイブリッド回路を構成し
ているので、親機M2から子機S2へ伝送されるベースバン
ド音声帯域の送話信号SG23、および子機S2から親機M2へ
伝送されるベースバンド音声帯域の送話信号SG24は、そ
れぞれ帰還を抑圧させることが可能になる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな親機M2および子機S2双方向の信号伝送を行なう2線
式インターホン装置では、双方の伝送信号がベースバン
ドであることからハイブリッド回路を用いているので、
線路長や線種が変わると帰還抑圧量が低下する難点があ
った。また、親機M2からの電源供給が直流信号なので、
親機および子機にそれぞれ内蔵されたライントランスの
形状を大きくしなければならない難点があった。 【0010】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、2線で親機および子機双方向
の信号伝送を行なう際に、線路長や線種の影響を最小限
にして双方向の信号帰還の抑圧性能を向上させることが
できる2線式インターホン装置を提供することを目的と
する。 【0011】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の2線式インターホン装置は、マイク、レシー
バからなるハンドセットを有する親機と、拡声マイク、
拡声スピーカを有する子機とを2線の伝送ラインで接続
し、親機は、マイクからのベースバンド音声帯域の下り
音声信号が入力され互いに反転した一対の音声信号を出
力するバランスドトランスレスアンプと、一対の音声信
号を2線の伝送ラインにそれぞれ送出するバンドリジェ
クションフィルタと、ベースバンド音声帯域外のキャリ
ア信号をバンドパスフィルタを介して2線の伝送ライン
に出力するキャリア発生回路とを備え、子機は、2線の
伝送ラインを経由して伝送されてきた一対の音声信号を
拡声スピーカに送出するバンドリジェクションフィルタ
と、キャリア発生回路から2線の伝送ラインを経由して
伝送されてきたキャリア信号をバンドパスフィルタを介
して整流する整流回路と、整流回路により電源が供給さ
れ拡声マイクで受信した音響送話信号をベースバンド音
声帯域の上り音声信号として増幅するマイクアンプと、
上り音声信号を電流変化とし整流回路およびバンドパス
フィルタを介して伝送ラインにキャリア信号のAM変調
信号として出力する電圧・電流変換回路とを備え、親機
は電圧・電流変換回路から伝送ラインを経由して伝送さ
れてきたAM変調信号をベースバンド音声帯域の音声信
号に復調しハンドセットのレシーバに印加する同期検波
回路を備えたものである。 【0012】この2線式インターホン装置において、親
機から子機への電源供給は、キャリア発生回路から出力
されるベースバンド音声帯域以外のキャリア信号で行な
われる。即ち、キャリア発生回路から出力されるキャリ
ア信号は、親機のバンドパスフィルタを介して2線の伝
送ラインに出力され、この2線の伝送ラインに出力され
たキャリア信号は子機のバンドパスフィルタを介して整
流回路で整流される。これにより、電源が子機のマイク
アンプおよび電圧・電流変換回路に供給される。 【0013】このような給電状態において、親機のハン
ドセットのマイクからのベースバンド音声帯域の下り音
声信号がバランスドトランスレスアンプに入力される
と、バランスドトランスレスアンプはベースバンド音声
帯域の下り音声信号を互いに反転した一対の音声信号と
して親機のバンドリジェクションフィルタに入力させ、
親機のバンドリジェクションフィルタはこの一対の音声
信号を2線の伝送ラインにそれぞれ送出する。2線の伝
送ラインを経由して子機に伝送されてきた一対の音声信
号は、子機のバンドリジェクションフィルタによって拡
声スピーカに送出される。 【0014】一方、子機の拡声マイクで受信された音響
送話信号はマイクアンプでベースバンド音声帯域の上り
音声信号として増幅され、この上り音声信号は電圧・電
流変換回路によって電流信号に変換される。電圧・電流
変換回路は電流信号である上り音声信号を子機のバンド
パスフィルタを介してキャリア信号のAM変調信号とし
て伝送ラインに出力させる。電圧・電流変換回路から伝
送ラインを経由して親機に伝送されてきたAM変調信号
は、同期検波回路によってベースバンド音声帯域の音声
信号に復調され、ハンドセットのレシーバに印加され
る。 【0015】このように、親機から子機へ伝送させる音
声信号をベースバンド音声帯域にし、子機から親機へ伝
送させる音声信号をキャリア信号のAM変調信号にする
ことにより、親機および子機双方向の信号伝送を行なう
際、線路長や線種の影響を最小限にして双方向の信号帰
還の抑圧性能を向上させることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の2線式インターホ
ン装置の実施の一形態について、図面を参照して説明す
る。2線式インターホン装置は図1に示すように、親機
M1と子機S1とが2線の伝送ラインLN11、LN12で接続され
ている。 【0017】親機M1はハンドセットHS1、マイクアンプM
12、レシーバアンプM13、バランスドトランスレスアン
プM14(以下、「BTLアンプM14」という。)、ライン
ドライバM15、M16、キャリア発生回路M11、同期検波回
路M17、バンドパスフィルタBPFM1、BPFM2、バンドリジ
ェクションフィルタBRFM1、BRFM2および抵抗R11、R12、
R13、R14から構成され、ハンドセットHS1はマイクM、レ
シーバRから成り、バンドパスフィルタBPFM1、BPFM2は
コイルとコンデンサの直列回路、およびバンドリジェク
ションフィルタBRFM1、BRFM2はコイルとコンデンサの並
列回路でそれぞれ構成されている。 【0018】ハンドセットHS1のマイクMはマイクアンプ
M12の入力側に接続され、マイクアンプM12の出力側はB
TLアンプM14の入力側に接続されている。BTLアン
プM14の+側出力端子はラインドライバM15の入力側に接
続され、ラインドライバM15の出力側は抵抗R11を介して
バンドリジェクションフィルタBRFM1に接続され、バン
ドリジェクションフィルタBRFM1は親機接続端子PM11を
介して伝送ラインLN11に接続されている。バンドリジェ
クションフィルタBRFM1および親機接続端子PM11間には
バンドパスフィルタBPFM1のコンデンサ側が接続され、
バンドパスフィルタBPFM1のコイル側は抵抗R13を介して
キャリア発生回路M11に接続されている。一方、BTL
アンプM14の−側出力端子はラインドライバM16の入力側
に接続され、ラインドライバM16の出力側は抵抗R12を介
してバンドリジェクションフィルタBRFM2に接続され、
バンドリジェクションフィルタBRFM2は親機接続端子PM1
2を介して伝送ラインLN12に接続されている。バンドリ
ジェクションフィルタBRFM2および親機接続端子PM12間
にはバンドパスフィルタBPFM2のコイル側が接続され、
バンドパスフィルタBPFM2のコンデンサ側は抵抗R14を介
して基準電位点GM1にに接続されている。バンドパスフ
ィルタBPFM2および抵抗R14間には同期検波回路M17が接
続され、同期検波回路M17はレシーバアンプM13を介して
ハンドセットHS1のレシーバRに接続されている。 【0019】子機S1はライントランスTS1、拡声スピー
カSP1、整流ブリッジS11、拡声マイクMIC1、マイクアン
プS12、電圧・電流変換回路QS1、バンドパスフィルタBP
FS1、BPFS2、バンドリジェクションフィルタBRFS1、BRF
S2、抵抗RS1および平滑コンデンサCS1から構成され、バ
ンドパスフィルタBPFS1、BPFS2はコイルとコンデンサの
直列回路、およびバンドリジェクションフィルタBRFS
1、BRFS2はコイルとコンデンサの並列回路でそれぞれ構
成されている。 【0020】ライントランスTS1の2次側の端子TS13、T
S14は拡声スピーカSP1に接続され、1次側の一方の端子
TS11はバンドリジェクションフィルタBRFS1に接続さ
れ、バンドリジェクションフィルタBRFS1は子機接続端
子PS11を介して伝送ラインLN11に接続され、1次側の他
方の端子TS12はバンドリジェクションフィルタBRFS2に
接続され、バンドリジェクションフィルタBRFS2は子機
接続端子PS12を介して伝送ラインLN12に接続されてい
る。バンドリジェクションフィルタBRFS2および子機接
続端子PS12間にはバンドパスフィルタBPFS1のコイル側
が接続され、バンドパスフィルタBPFS1のコンデンサ側
は整流ブリッジS11の一方の交流入力端子に接続されて
いる。整流ブリッジS11の他方の交流入力端子はバンド
パスフィルタBPFS2のコンデンサ側に接続され、バンド
パスフィルタBPFS2のコイル側はバンドリジェクション
フィルタBRFS1および子機接続端子PS11間に接続されて
いる。この整流ブリッジS11の整流側の+端子は直流通
過型インピーダンス回路としての抵抗RS1に接続され、
抵抗RS1は平滑コンデンサCS1を介して整流ブリッジS11
の整流側の−端子に接続されている。整流ブリッジS11
の整流側の−端子およびコンデンサCS1の接続点には拡
声マイクMIC1の一端が接続され、拡声マイクMIC1の他端
はマイクアンプS12の入力側に接続され、マイクアンプS
12の出力側は電圧・電流変換回路としてのNPN型トラ
ンジスタQS1のベースに接続されている。マイクアンプS
12の+電源端子は抵抗RS1と平滑コンデンサCS1との間に
接続され、−電源端子は平滑コンデンサCS1および拡声
マイクMIC1の一端との接続点と整流ブリッジS11の整流
側の−端子との間に接続されている。NPN型トランジ
スタQS1のコレクタは整流ブリッジS11の整流側の+端子
と抵抗RS1との間に接続され、エミッタは拡声マイクMIC
1の一端およびマイクアンプS12の−電源端子の接続点と
整流ブリッジS11の整流側の−端子との間に接続されて
いる。 【0021】このように構成された2線式インターホン
装置において、親機M1から子機S1への電源供給は、キャ
リア発生回路M11から出力されるベースバンド音声帯域
以外のキャリア信号SM15で行なわれる。即ち、キャリア
発生回路M11から出力されるキャリア信号SM15は、抵抗R
13→バンドパスフィルタBPFM1→親機接続端子PM11→伝
送ラインLN11→子機接続端子PS11→バンドパスフィルタ
BPFS2→整流ブリッジS11→バンドパスフィルタBPFS1→
子機接続端子PS12→伝送ラインLN12→バンドパスフィル
タBPFM2→抵抗R14を介して基準電位点GM1へ伝送され
る。したがって、キャリア信号SM15は子機S1の整流ブリ
ッジS11で全波整流され、直流通過型インピーダンス回
路としての抵抗RS1を介してマイクアンプS12の電源およ
び平滑コンデンサCS1に接続される。これにより、子機S
1に電源を供給することができる。なお、親機M1および
子機S1にそれぞれ設けられたバンドリジェクションフィ
ルタBRFM1、BRFM2およびバンドリジェクションフィルタ
BRFS1、BRFS2は図1のBRFの伝送周波数特性図に示す
ように、キャリア発生回路M11から出力されるキャリア
信号SM15の通過を阻止することができるので、キャリア
信号SM15が親機M1のハンドセットHS1のマイクMおよび子
機S1の拡声スピーカSP1に出力されることを抑制するこ
とができる。 【0022】このような給電状態において、親機M1のハ
ンドセットHS1のマイクMに音響送話信号SG11が受信され
ると、音響送話信号SG11はマイクアンプM12で増幅さ
れ、この増幅された音響送話信号SG11はベースバンド音
声帯域の下り音声信号SM11としてBTLアンプM14に入
力される。BTLアンプM14はこのベースバンド音声帯
域の下り音声信号SM11を互いに反転した一対の音声信号
SM13、SM14として出力する。BTLアンプM14の+側出
力端子から出力される音声信号SM13は、ラインドライバ
M15→抵抗R11→バンドリジェクションフィルタBRFM1→
親機接続端子PM11を介して伝送ラインLN11に送出され、
−側出力端子から出力される音声信号SM14は、ラインド
ライバM16→抵抗R12→バンドリジェクションフィルタBR
FM2→親機接続端子PM12を介して伝送ラインLN12に送出
される。 【0023】親機M1から2線の伝送ラインLN11、LN12に
送出された一対の音声信号SM13、SM14は、ベースバンド
音声帯域の送話信号SG13として子機接続端子PS11、PS12
→バンドリジェクションフィルタBRFS1、BRFS2→ライン
トランスTS1を介して拡声スピーカSP1へ伝送される。即
ち、2線の伝送ラインLN11、LN12を経由して伝送されて
きたベースバンド音声帯域の送話信号SG13は、バンドリ
ジェクションフィルタBRFS1、BRFS2を介して拡声スピー
カSP1に送出されるので、拡声スピーカSP1により電気・
音響変換され音響受話信号SG15となって出力される。 【0024】一方、子機S1の拡声マイクMIC1で受信され
た音響送話信号SG16は、拡声マイクMIC1でベースバンド
音声帯域の上り音声信号に変換されマイクアンプS12に
入力される。マイクアンプS12で増幅された上り音声信
号SS11は電圧・電流変換回路としてのNPN型トランジ
スタQS1のベースに入力され、NPN型トランジスタQS1
は電気信号としての上り音声信号SS11を電流信号に変換
し、この電流信号に変換された上り音声信号SS11と親機
M1より供給されるキャリア信号SM15とを整流ブリッジS1
1でAM変調させる。 【0025】整流ブリッジS11でAM変調されたAM変
調信号SG14は、バンドパスフィルタBPFS1、BPFS2→子機
接続端子PS11、PS12、2線の伝送ラインLN11、LN12を介
して親機接続端子PM11、PM12に送出される。2線の伝送
ラインLN11、LN12を経由して伝送されてきたAM変調信
号SG14は、バンドパスフィルタBPFM2を介して同期検波
回路M17に入力され、同期検波回路M17はAM変調信号SG
14をベースバンド音声帯域の音声信号SM12に復調させ
る。ベースバンド音声帯域の音声信号SM12はレシーバア
ンプM13を介してハンドセットHS1のレシーバRに入力さ
れるので、ハンドセットHS1のレシーバRにより電気・音
響変換され音響受話信号SG12となって出力される。 【0026】また、親機M1および子機S1にそれぞれ設け
られたバンドパスフィルタBPFM1、BPFM2およびバンドリ
ジェクションフィルタBPFS1、BPFS2は図1のBPFの伝
送周波数特性図に示すように、キャリア発生回路M11か
ら出力されるキャリア信号SM15のみを通過させることが
できるので、親機M1から子機S1への信号伝送による影響
を抑制することができる。 【0027】なお、本実施の一形態においては、バンド
パスフィルタおよびバンドリジェクションフィルタを、
コイルとコンデンサで構成したが、これに限らず、それ
ぞれの特性を具備できればその他の素子で構成させても
よい。また、本実施の一形態においては、親機において
AM変調信号を同期検波回路で復調させたが、これに限
らず、AM変調信号を復調させることができればどのよ
うな復調回路でもよい。 【0028】さらに、本実施の一形態においては、子機
において電圧・電流変換回路としてNPN型トランジス
タを使用したが、これに限らず、電圧・電流変換できれ
ば他の素子または回路を使用してもよい。このような本
発明の2線式インターホン装置は、2線式の拡声端末イ
ンターフェース回路にも適用させることができる。 【0029】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明の2線式
インターホン装置によれば、親機から子機へ伝送させる
音声信号をベースバンド音声帯域にし、子機から親機へ
伝送させる音声信号をキャリア信号のAM変調信号にす
ることにより、親機および子機双方向の信号伝送を行な
う際、線路長や線種の影響を最小限にして双方向の信号
帰還の抑圧性能を向上させることができる。 【0030】また、親機からの電源供給をベースバンド
音声帯域外のキャリア信号で行なうので、親機にライン
トランスを設ける必要がなくなり、また、子機にAM変
調のためのキャリア発生回路や乗算回路を設ける必要が
なくなる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の2線式インターホン装置の実施の一形
態を示す全体ブロック図。 【図2】従来の2線式インターホン装置を示す全体ブロ
ック図。 【符号の説明】 M1・・・・・親機 S1・・・・・子機 LN11、LN12・・・・・2線のケーブルライン HS1・・・・・ハンドセット M・・・・・マイク R・・・・・レシーバ M11・・・・・キャリア発生回路 M14・・・・・バランスドトランスレスアンプ M17・・・・・同期検波回路 BRFM1、BRFM2・・・・・バンドリジェクションフィルタ BPFM1、BPFM2・・・・・バンドパスフィルタ MIC1・・・・・拡声マイク SP1・・・・・拡声スピーカ S11・・・・・整流回路 S12・・・・・マイクアンプ QS1・・・・・電圧・電流変換回路 BRFS1、BRFS2・・・・・バンドリジェクションフィルタ BPFS1、BPFS2・・・・・バンドパスフィルタ SM11・・・・・ベースバンド音声帯域の下り音声信号 SM12・・・・・ベースバンド音声帯域の音声信号 SM13、SM14・・・・・一対の音声信号 SM15・・・・・ベースバンド音声帯域外のキャリア信号 SG14・・・・・AM変調信号 SG16・・・・・音響送話信号 SS11・・・・・ベースバンド音声帯域の上り音声信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 9/00 - 9/10 H04M 1/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】マイク(M)、レシーバ(R)からなるハンドセ
    ット(HS1)を有する親機(M1)と、拡声マイク(MIC1)、
    拡声スピーカ(SP1)を有する子機(S1)とを2線の伝送
    ライン(LN11、LN21)で接続し、 前記親機は、前記マイクからのベースバンド音声帯域の
    下り音声信号(SM11)が入力され互いに反転した一対の
    音声信号(SM13、SM14)を出力するバランスドトランス
    レスアンプ(M14)と、前記一対の音声信号を前記2線の
    伝送ラインにそれぞれ送出するバンドリジェクションフ
    ィルタ(BRFM1、BRFM2)と、前記ベースバンド音声帯域外
    のキャリア信号(SM15)をバンドパスフィルタ(BPFM1、
    BPFM2)を介して前記2線の伝送ラインに出力するキャリ
    ア発生回路(M11)とを備え、 前記子機は、前記2線の伝送ラインを経由して伝送され
    てきた前記一対の音声信号を前記拡声スピーカに送出す
    るバンドリジェクションフィルタ(BRFS1、BRFS2)と、前
    記キャリア発生回路から前記2線の伝送ラインを経由し
    て伝送されてきた前記キャリア信号をバンドパスフィル
    タ(BPFS1、BPFS2)を介して整流する整流回路(S11)
    と、前記整流回路により電源が供給され前記拡声マイク
    で受信した音響送話信号(SG16)をベースバンド音声帯
    域の上り音声信号(SS11)として増幅するマイクアンプ
    (S12)と、前記上り音声信号を電流変化とし前記整流回
    路および前記バンドパスフィルタを介して前記伝送ライ
    ンに前記キャリア信号のAM変調信号(SG14)として出
    力する電圧・電流変換回路(QS1)とを備え、 前記親機は前記電圧・電流変換回路から前記伝送ライン
    を経由して伝送されてきたAM変調信号をベースバンド
    音声帯域の音声信号(SM12)に復調し前記ハンドセット
    のレシーバに印加する同期検波回路(M17)を備えたこと
    を特徴とする2線式インターホン装置。
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