JP3443506B2 - 2線式インターホン装置 - Google Patents

2線式インターホン装置

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JP3443506B2 JP29035696A JP29035696A JP3443506B2 JP 3443506 B2 JP3443506 B2 JP 3443506B2 JP 29035696 A JP29035696 A JP 29035696A JP 29035696 A JP29035696 A JP 29035696A JP 3443506 B2 JP3443506 B2 JP 3443506B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は2線式インターホン
装置に係り、特に親機からPWM信号によって電源と音
声を多重化して伝送し、同時に子機からベースバンドの
送話信号を伝送する2線式インターホン装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、2線式インターホン装置は図
3に示すように、親機M2と子機S2とが2線のケーブルラ
インL21、L22で接続されている。親機M2はパワーアンプ
21、直流カット用コンデンサC21、C22、ライントランス
TM2および擬似線路22で構成され、擬似線路22は抵抗R22
とコンデンサC23とから成る。パワーアンプ21の入力側
は親機入力端子AI2に接続され、出力側は直流カット用
コンデンサC22を介してライントランスTM2の1次側の一
方の端子TM21に接続され、1次側の他方の端子TM22は基
準電位点GM21に接続されている。このライントランスTM
2の2次側の一方の端子TM23は親機接続端子PM21を介し
てケーブルラインL21に接続され、2次側の他方の端子T
M25はコンデンサC23を介して基準電位点GM21に接続され
ている。2次側の他方の端子TM25およびコンデンサC23
間には抵抗R22が接続され、この抵抗R22は電源VM21に接
続されている。ライントランスTM2の2次側の中点端子T
M24は直流カット用コンデンサC21を介して親機出力端子
AO2に接続されている。また、コンデンサC23および基準
電位点GM21間には親機接続端子PM22を介してケーブルラ
インL22が接続されている。 【0003】子機S2はライントランスTS2、擬似線路Z2
1、拡声受話用スピーカSP2、整流ブリッジ23、マイクロ
ホンMIC2、マイクアンプ25、電圧・電流変換回路24、直
流通過型インピーダンス回路Z22および平滑コンデンサC
2で構成されている。ライントランスTS2の2次側の端子
TS24、TS25は拡声受話用スピーカSP2に接続され、1次
側の一方の端子TS21は子機接続端子PS21を介してケーブ
ルラインL21に接続され、1次側の他方の端子TS23は疑
似線路Z21に接続され、疑似線路Z21は子機接続端子PS22
を介してケーブルラインL22に接続されている。ライン
トランスTS2の1次側の中点端子TS22は整流ブリッジ23
の交流入力端子AC11に接続され、整流ブリッジ23の交流
入力端子AC12は疑似線路Z21および子機接続端子PS22間
に接続されている。この整流ブリッジ23の整流側の+端
子は直流通過型インピーダンス回路Z22に接続され、直
流通過型インピーダンス回路Z22は平滑コンデンサC2を
介して整流ブリッジ23の整流側の−端子に接続されてい
る。整流ブリッジ23の整流側の−端子および平滑コンデ
ンサC2間にはマイクロホンMIC2が接続され、マイクロホ
ンMIC2はマイクアンプ25の入力側に接続され、マイクア
ンプ25の出力側は電圧・電流変換回路24の電気信号入力
端子に接続されている。マイクアンプ25の+電源端子は
直流通過型インピーダンス回路Z22と平滑コンデンサC2
との間に接続され、−電源端子は平滑コンデンサC2およ
びマイクロホンMIC2の接続点と整流ブリッジ23の整流側
の−端子との間に接続されている。電圧・電流変換回路
24の+電源端子は整流ブリッジ23の整流側の+端子と直
流通過型インピーダンス回路Z22との間に接続され、−
電源端子は平滑コンデンサC2およびマイクアンプ25の−
電源端子の接続点と整流ブリッジ23の整流側の−端子と
の間に接続されている。 【0004】さらに、親機M2の疑似線路22→ライントラ
ンスTM2の2次側(端子TM25→端子TM23)→親機接続端
子PM21→ケーブルラインL21→子機接続端子PS21→ライ
ントランスTS2の1次側(端子TS21→TS23)→疑似線路Z
21→子機接続端子PS22→ケーブルラインL22→親機接続
端子PM22の回路網から成るハイブリッド回路が構成され
ている。 【0005】このように構成された2線式インターホン
装置において、親機M2の疑似線路22へ接続された電源VM
21は、疑似線路22の抵抗R22→ライントランスTM2の2次
側の端子TM25→ライントランスTM2の2次側の端子TM23
→親機接続端子PM21→ケーブルラインL21→子機接続端
子PS21→ライントランスTS2の1次側の端子TS21→ライ
ントランスTS2の1次側の中点端子TS22→整流ブリッジ2
3の交流入力端子AC11→整流ブリッジ23の交流入力端子A
C12→子機接続端子PS22→ケーブルラインL22→親機接続
端子PM22を介して基準電位点GM21へと給電される。 【0006】このような給電状態において、親機M2の親
機入力端子AI2に送話信号SM22が入力されると、送話信
号SM22はパワーアンプ21で増幅され、この増幅された送
話信号SM22は直流カットコンデンサC22を介してライン
トランスTM2の1次側に入力される。ライントランスTM2
はこの増幅された送話信号SM22に基づき2次側から出力
送話信号SG21を、親機接続端子PM21を介してケーブルラ
インL21に送出する。ケーブルラインL21に送出された出
力送話信号SG21は子機接続端子PS21を介してライントラ
ンスTS2の1次側に入力される。ライントランスTS2はこ
の出力送話信号SG21に基づき2次側から拡声受話用スピ
ーカSP2を駆動して受話音声信号SS21を変換出力させ
る。 【0007】一方、子機S2のマイクロホンMIC2に入力さ
れた送話音声信号SS22は、マイクロホンMIC2で電気信号
SS23に変換されマイクアンプ25に入力される。マイクア
ンプ25で増幅された電気信号SS23は電圧・電流変換回路
24に入力され、電圧・電流変換回路24は電気信号SS23を
電流信号SS24に変換し整流ブリッジ23を介して親機M2よ
り供給される電流を変化させる交流信号SG22としてケー
ブルラインL21、L22を介して親機M2へ伝送する。この交
流信号SG22はライントランスTM2の2次側に入力され、
ライントランスTM2はこの交流信号SG22に基づき2次側
の中点端子TM24から子機送話信号SM21を出力させる。ラ
イントランスTM2の2次側の中点端子TM24から出力され
る子機送話信号SM21は直流カットコンデンサC21を介し
て親機出力端子AO2より出力される。 【0008】なお、親機M2と子機S2とは2線のケーブル
ラインL21、L22を介して前述のハイブリッド回路を構成
しているので、親機M2から子機S2へ伝送される出力送話
信号SG21、および子機S2から親機M2へ伝送される交流信
号SG22は、それぞれ帰還を抑圧させることが可能にな
る。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな親機M2および子機S2双方向の信号伝送を行なう2線
式インターホン装置ではハイブリッド回路を用いている
ので、線路長や線種が変わると帰還抑圧量が低下する難
点があった。また、親機M2から出力される伝送信号とし
ての出力送話信号SG21がベースバンドのパワー信号なの
でパワーアンプ21の電力損失が大きくなる難点があっ
た。 【0010】このような難点を除去するために周波数多
重方式を使用することが考えられるが、コストが上がる
ので低廉な製品を供給することができなくなる。本発明
は、このような従来の難点を解決するためになされたも
ので、2線で親機および子機双方向の信号伝送を行なう
際に、線路長や線種の影響を最小限にして双方向の信号
帰還の抑圧性能を向上させ、而も電力損失を逓減できる
2線式インターホン装置を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の2線式インターホン装置は、親機と子機を2
線のケーブルラインで接続した2線式インターホン装置
において、親機は、ベースバンドの送話信号が入力され
タイミング発生回路で発生されるクロック信号の周期で
正負の両極信号を出力するPWM変調回路と、PWM変
調回路から出力される正負の両極信号をそれぞれ電流増
幅しPWM送話信号としてケーブルラインへ送出する2
組のフロントエンド回路とを有し、子機は、ケーブルラ
インから送出されるPWM送話信号を電気・音響変換し
拡声受話信号として出力する拡声受話用スピーカと、送
話音声信号が入力され電気信号に変換するマイクロホン
と、電気信号を電流信号に変換し整流ブリッジを介して
親機より供給される電流を変化させる交流信号としてケ
ーブルラインへ送出する電圧・電流変換回路とを有し、
親機は、ケーブルラインから送出される交流信号をクラ
ンプし振幅変調成分信号を生成するクランプ回路と、タ
イミング発生回路からタイミングパルスを供給され両極
信号の幅が変化する無効期間を避けて振幅変調成分信号
をサンプルホールドするサンプルホールド回路と、サン
プルホールド回路の出力信号を高調波成分が除去された
ベースバンドの受話信号として出力するローパスフィル
タ回路とを有するものである。 【0012】この2線式インターホン装置において、親
機のPWM変調回路へ入力されたベースバンドの送話信
号は、PWM変調回路でタイミング発生回路から発生す
るクロック信号の周期で正負の両極信号に変換され、こ
の正負の両極信号は2組のフロントエンド回路に入力さ
れる。2組のフロントエンド回路はこの正負の両極信号
をそれぞれ電流増幅しPWM送話信号として2線のケー
ブルラインを介して子機へ送出する。子機はケーブルラ
インを介して送出されたPWM送話信号を、拡声受話用
スピーカで電気・音響変換して拡声受話信号として出力
させる。 【0013】一方、子機のマイクロホンに入力された送
話音声信号は電気信号に変換され、この電気信号は電圧
・電流変換回路で電流信号に変換され、整流ブリッジを
介して親機より供給される電流を変化させる交流信号と
してケーブルラインを介して親機へ送出される。親機は
ケーブルラインを介して送出された交流信号を、クラン
プ回路でクランプして振幅変調成分信号を生成させる。
クランプ回路で生成された振幅変調成分信号は、サンプ
ルホールド回路でタイミング発生回路から供給されるタ
イミングパルスに基づきPWM変調回路から出力される
正負の両極信号の幅が変化する無効期間を避けてサンプ
ルホールドされる。そして、サンプルホールド回路から
出力される出力信号は、ローパスフィルタ回路で高調波
成分が除去されたベースバンドの受話信号として親機M1
から出力される。 【0014】このように、親機から子機への伝送信号を
PWM方式、子機から親機への伝送信号をベースバンド
方式にして、親機で子機から親機への伝送信号を適当な
タイミングでサンプルホールドすることにより、親機お
よび子機双方向の信号伝送を行なう際、線路長や線種の
影響を最小限にして双方向の信号帰還の抑圧性能を向上
させることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の2線式インターホ
ン装置の実施の一形態について、図面を参照して説明す
る。2線式インターホン装置は図1に示すように、親機
M1と子機S1とが2線のケーブルラインL11、L12で接続さ
れている。 【0016】親機M2は図1、図2に示すように、ベース
バンドの送話信号SM11が入力されることにより正負の両
極信号SM13、SM14を出力するPWM変調回路11と、PW
M変調回路11から出力される正負の両極信号SM13、SM14
の周期となるクロック信号SM15を発生するタイミング発
生回路12と、PWM変調回路11から出力される正負の両
極信号SM13、SM14をそれぞれ電流増幅しPWM送話信号
SG11としてケーブルラインL11、L12へ送出する2組のフ
ロントエンド回路13、14とを有し、また、ケーブルライ
ンL11、L12を介して子機S1から送出される交流信号SG12
をクランプし振幅変調成分信号SM18を生成するクランプ
回路17と、タイミング発生回路12からタイミングパルス
SM16を供給され振幅変調成分信号SM18をサンプルホール
ドするサンプルホールド回路16と、サンプルホールド回
路16の出力信号SM17を高調波成分が除去されたベースバ
ンドの受話信号SM12として出力するローパスフィルタ回
路15とを有している。 【0017】PWM変調回路11の送話信号入力側はベー
スバンドの送話信号SM11が入力される親機入力端子AI1
に接続され、正極信号出力側はフロントエンド回路13の
入力側に接続され、負極信号出力側はフロントエンド回
路14の入力側に接続されている。また、PWM変調回路
11のクロック信号入力側はタイミング発生回路12に接続
されている。 【0018】フロントエンド回路13はオペアンプA13、
NPN型トランジスタQ131、PNP型トランジスタQ13
2、および抵抗R131、R132、R133により電流増幅型の反
転増幅回路に構成されている。オペアンプA13の反転入
力側は抵抗R131を介してPWM変調回路11の正極信号出
力側に接続され、非反転入力側は電源VM12に接続され、
出力側はNPN型トランジスタQ131のベースおよびPN
P型トランジスタQ132のベースに接続されている。NP
N型トランジスタQ131のコレクタは電源VM11に接続さ
れ、NPN型トランジスタQ131のエミッタはPNP型ト
ランジスタQ132のエミッタに接続され、PNP型トラン
ジスタQ132のコレクタは基準電位点GM1に接続されてい
る。NPN型トランジスタQ131のエミッタおよびPNP
型トランジスタQ132のエミッタの接続点は抵抗R133を介
して親機接続端子PM11に接続され、親機入力端子PM11は
ケーブルラインL11に接続されている。また、抵抗131お
よびオペアンプA13の反転入力側の接続点と、抵抗R133
および親機接続端子PM11の接続点との間には抵抗R132が
接続されている。 【0019】また、フロントエンド回路14はフロントエ
ンド回路13と同様に、オペアンプA14、NPN型トラン
ジスタQ141、PNP型トランジスタQ142、および抵抗R1
41、R142、R143により電流増幅型の反転増幅回路に構成
されている。オペアンプA14の反転入力側は抵抗R141を
介してPWM変調回路11の負極信号出力側に接続され、
非反転入力側は電源VM12に接続され、出力側はNPN型
トランジスタQ141のベースおよびPNP型トランジスタ
Q142のベースに接続されている。NPN型トランジスタ
Q141のコレクタは電源VM11に接続され、NPN型トラン
ジスタQ141のエミッタはPNP型トランジスタQ142のエ
ミッタに接続され、PNP型トランジスタQ142のコレク
タは基準電位点GM1に接続されている。NPN型トラン
ジスタQ141のエミッタおよびPNP型トランジスタQ142
のエミッタの接続点は抵抗R143を介して親機接続端子PM
12に接続され、親機接続端子PM12はケーブルラインL12
に接続されている。また、抵抗141およびオペアンプA14
の反転入力側の接続点と、抵抗R143および親機接続端子
PM12の接続点との間には抵抗R142が接続されている。 【0020】なお、2組のフロントエンド回路13、14に
使用されるNPN型トランジスタおよびPNP型トラン
ジスタは、FET(電界効果トランジスタ)でもよい。
クランプ回路17はツェナーダイオードZD17および抵抗R1
7から成り、ツェナーダイオードZD17のカソードは抵抗R
143および親機接続端子PM12間に接続され、アノードは
抵抗R17を介して基準電位点GM1に接続されている。ツェ
ナーダイオードZD17のアノードおよび抵抗R17の接続点
はサンプルホールド回路16の入力側に接続されている。
このサンプルホールド回路16の出力側はローパスフィル
タ15を介して親機出力端子AO1に接続されている。ま
た、サンプルホールド回路16のタイミングパルス入力側
はタイミング発生回路12に接続されている。なお、クラ
ンプ回路17はフロントエンド回路14の出力側に接続され
ているが、フロントエンド回路13の出力側に接続しても
よい。この場合、サンプルホールド回路16のタイミング
パルスは180゜ずれる。 【0021】子機S1はケーブルラインL11、L12を介して
親機M1から送出されるPWM送話信号SG11が入力される
ライントランスTS1と、ライントランスTS1に入力された
PWM送話信号SG11を電気・音響変換し拡声受話信号SS
11として出力する拡声受話用スピーカSP1と、送話音声
信号SS12が入力され電気信号SS13に変換するマイクロホ
ンMIC1と、電気信号SS13を電流信号SS14に変換し整流ブ
リッジ18を介して親機M1より供給される電流を変化させ
る交流信号SG12としてケーブルラインL11、L12へ送出す
る電圧・電流変換回路19とを有している。 【0022】ライントランスTS1の2次側の端子TS13、T
S14は拡声受話用スピーカSP1に接続され、1次側の一方
の端子TS11は子機接続端子PS11を介してケーブルライン
L11に接続され、1次側の他方の端子TS12は子機接続端
子PS12を介してケーブルラインL12に接続されている。
ライントランスTS1の1次側の一方の端子TS11および子
機接続端子PS11間には整流ブリッジ18の交流入力端子AC
1が接続され、ライントランスTS1の1次側の他方の端子
TS12および子機接続端子PS12間には、整流ブリッジ18の
交流入力端子AC2が接続されている。この整流ブリッジ1
8の整流側の+端子は直流通過型インピーダンス回路Z1
に接続され、直流通過型インピーダンス回路Z1は平滑コ
ンデンサC1を介して整流ブリッジ18の整流側の−端子に
接続されている。整流ブリッジ18の整流側の−端子およ
び平滑コンデンサC1間にはマイクロホンMIC1が接続さ
れ、マイクロホンMIC1はマイクアンプ20の入力側に接続
され、マイクアンプ20の出力側は電圧・電流変換回路19
の電気信号入力端子に接続されている。マイクアンプ20
の+電源端子は直流通過型インピーダンス回路Z1と平滑
コンデンサC1との間に接続され、−電源端子は平滑コン
デンサC1およびマイクロホンMIC1の接続点と整流ブリッ
ジ18の整流側の−端子との間に接続されている。電圧・
電流変換回路19の+電源端子は整流ブリッジ18の整流側
の+端子と直流通過型インピーダンス回路Z1との間に接
続され、−電源端子は平滑コンデンサC1およびマイクア
ンプ20の−電源端子の接続点と整流ブリッジ18の整流側
の−端子との間に接続されている。 【0023】さらに、親機M1の2組のフロントエンド回
路13、14の出力がそれぞれ親機接続端子PM11、PM12、ケ
ーブルラインL11、L12、子機接続端子PS11、PS12を介し
てライントランスTS1に接続されるBTL回路(バラン
ス・トランス・レス回路)を構成している。このように
構成された2線式インターホン装置において、親機M1の
親機入力端子AI1にベースバンドの送話信号SM11が入力
されると、送話信号SM11はPWM変調回路11でタイミン
グ発生回路12から発生するクロック信号SM15の周期で正
負の両極信号SM13、SM14に変換される。PWM変調回路
11から出力された正極信号SM13は、フロントエンド回路
13の抵抗R131を介してオペアンプA13の反転入力側へ入
力される。同様に、PWM変調回路11から出力された負
極信号SM14は、フロントエンド回路14の抵抗R141を介し
てオペアンプA14の反転入力側へ入力される。これによ
り、それぞれ電流増幅されるので、正負の両極信号SM1
3、SM14は2組のフロントエンド回路13、14からPWM
送話信号SG11としてケーブルラインL11、L12へ送出され
る。 【0024】親機M1より送出されるPWM送話信号SG11
は、子機S1のライントランスTS1を介して拡声受話用ス
ピーカSP1に伝送されるので、拡声受話用スピーカSP1に
より電気・音響変換され拡声受話信号SS11となって出力
される。なお、この拡声受話用スピーカSP1はPWM送
話信号SG11を復調するローパスフィルタの機能も兼ねて
いる。 【0025】また、親機M1より出力されたPWM送話信
号SG11は整流ブリッジ18で全波整流され、ベースバンド
の信号に影響を与えないように、直流通過型インピーダ
ンス回路Z1を介してマイクアンプ20の電源および平滑コ
ンデンサC1に接続される。これにより、子機S1に電源供
給できる。一方、子機S1のマイクロホンMIC1に入力され
た送話音声信号SS12は、マイクロホンMIC1で電気信号SS
13に変換されマイクアンプ20に入力される。マイクアン
プ20で増幅された電気信号SS13は電圧・電流変換回路19
に入力され、電圧・電流変換回路19は電気信号SS13を電
流信号SS14に変換し整流ブリッジ18を介して親機M1より
供給される電流を変化させる交流信号SG12としてケーブ
ルラインL11、L12に出力され、親機M1へ伝送される。 【0026】交流信号SG12は図2に示すように、親機M1
から送出されるPWM送話信号SG11を振幅変調した波形
となる。この振幅変調成分のみを取り出すために、クラ
ンプ回路17のツェナーダイオードZD17により交流信号SG
12から電圧降下分VZが差し引かれる。クランプ回路17で
生成された振幅変調成分信号SM18は、サンプルホールド
回路16でタイミング発生回路12から供給されるタイミン
グパルスSM16に基づきPWM変調回路11から出力される
正負の両極信号SM13、SM14の幅が変化する無効期間T14
を避けてサンプルホールドされる。そして、サンプルホ
ールド回路16から出力される出力信号SM17は、ローパス
フィルタ回路15で高調波成分が除去されたベースバンド
の受話信号SM12として親機出力端子AO1から出力され
る。なお、ここでは、タイミングパルスSM16の立上がり
でサンプルホールドする場合について説明したが、これ
に限らず、無効期間T14を避けていれば、どのようなタ
イミングでもよい。 【0027】また、親機M1の2組のフロントエンド回路
13、14の構成は、PWM変調回路11から出力される正負
の両極信号SM13、SM14をそれぞれ電流増幅しPWM送話
信号SG11としてケーブルラインL11、L12に送出すること
ができれば、本実施の一形態に限られない。また、クラ
ンプ回路17の構成は、ケーブルラインL11、L12から送出
される交流信号SG12をクランプし振幅変調成分信号SM18
を生成できれば、本実施の一形態に限られない。 【0028】このような本発明の2線式インターホン装
置は、2線式の拡声端末インターフェース回路にも適用
させることができる。 【0029】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明の2線式
インターホン装置によれば、親機から子機への伝送信号
をPWM方式、子機から親機への伝送信号をベースバン
ド方式にして、親機で子機から親機への伝送信号を適当
なタイミングでサンプルホールドすることにより、親機
および子機双方向の信号伝送を行なう際、線路長や線種
の影響を最小限にして双方向の信号帰還の抑圧性能を向
上させることができる。また、親機からの電源供給はP
WM信号で行なうので、パワーアンプレスの回路が実現
でき、電力損失を逓減できる等の効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の2線式インターホン装置の実施の一形
態を示す全体ブロック図。 【図2】本発明の2線式インターホン装置による信号処
理を示す説明図。 【図3】従来の2線式インターホン装置を示す全体ブロ
ック図。 【符号の説明】 M1・・・・・親機 S1・・・・・子機 L11、L12・・・・・2線のケーブルライン 11・・・・・PWM変調回路 12・・・・・タイミング発生回路 13、14・・・・・2組のフロントエンド回路 15・・・・・ローパスフィルタ回路 16・・・・・サンプルホールド回路 17・・・・・クランプ回路 18・・・・・整流ブリッジ 19・・・・・電圧・電流変換回路 SP1・・・・・拡声受話用スピーカ MIC1・・・・・マイクロホン SM11・・・・・ベースバンドの送話信号 SM12・・・・・ベースバンドの受話信号 SM13、SM14・・・・・正負の両極信号 SM15・・・・・クロック信号 SM16・・・・・タイミングパルス SM18・・・・・振幅変調成分信号 SM17・・・・・出力信号 SG11・・・・・PWM送話信号 SG12・・・・・交流信号 SS11・・・・・拡声受話信号 SS12・・・・・送話音声信号 SS13・・・・・電気信号 SS14・・・・・電流信号 T14・・・・・無効期間

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】親機(M1)と子機(S1)を2線のケーブルライ
    ン(L11、L12)で接続した2線式インターホン装置におい
    て、 前記親機は、ベースバンドの送話信号(SM11)が入力され
    タイミング発生回路(12)で発生されるクロック信号(SM1
    5)の周期で正負の両極信号(SM13、SM14)を出力するPW
    M変調回路(11)と、前記PWM変調回路から出力される
    前記正負の両極信号をそれぞれ電流増幅しPWM送話信
    号(SG11)として前記ケーブルラインへ送出する2組のフ
    ロントエンド回路(13、14)とを有し、 前記子機は、前記ケーブルラインから送出される前記P
    WM送話信号を電気・音響変換し拡声受話信号(SS11)と
    して出力する拡声受話用スピーカ(SP1)と、送話音声信
    号(SS12)が入力され電気信号(SS13)に変換するマイクロ
    ホン(MIC1)と、前記電気信号を電流信号(SS14)に変換し
    整流ブリッジ(18)を介して前記親機より供給される電流
    を変化させる交流信号(SG12)として前記ケーブルライン
    へ送出する電圧・電流変換回路(19)とを有し、 前記親機は、前記ケーブルラインから送出される前記交
    流信号をクランプし振幅変調成分信号(SM18)を生成する
    クランプ回路(17)と、前記タイミング発生回路からタイ
    ミングパルス(SM16)を供給され前記両極信号の幅が変化
    する無効期間(T14)を避けて前記振幅変調成分信号をサ
    ンプルホールドするサンプルホールド回路(16)と、前記
    サンプルホールド回路の出力信号(SM17)を高調波成分が
    除去されたベースバンドの受話信号(SM12)として出力す
    るローパスフィルタ回路(15)とを有することを特徴とす
    る2線式インターホン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111698041A (zh) * 2020-06-23 2020-09-22 苏州中瑞特电子有限公司 一种具有功率检测功能的对讲机电池及对讲机

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