JP2597424Y2 - インターホン装置 - Google Patents

インターホン装置

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JP2597424Y2
JP2597424Y2 JP1993028870U JP2887093U JP2597424Y2 JP 2597424 Y2 JP2597424 Y2 JP 2597424Y2 JP 1993028870 U JP1993028870 U JP 1993028870U JP 2887093 U JP2887093 U JP 2887093U JP 2597424 Y2 JP2597424 Y2 JP 2597424Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はインターホン装置に関
し、特に、同時通話形インターホン子機用アダプタを設
けたインターホン装置に係わる。
【0002】
【従来技術】従来のインターホン装置は、図2に示すよ
うに同時通話形インターホン子機EQ11と電話形インタ
ーホン親機EQ14で構成されたインターホン装置と、図
3に示すように交互通話形インターホン子機EQ13と交
互通話形インターホン親機EQ12で構成されたインター
ホン装置がある。
【0003】図2に示す同時通話形インターホン子機E
Q11はマイク21、マイク用アンプ21a、拡声スピー
カ22及びハイブリッドコイル23で構成され、マイク
21はマイク用アンプ21aを介してハイブリッドコイ
ル23の4線入力側に接続され、4線出力側は拡声スピ
ーカ22と接続されている。また、ハイブリッドコイル
23の2線側は端子T11を介して線路L11と接続されて
いる。
【0004】電話形インターホン親機EQ14は、受話器
38aと送話器38bからなる送受器38と、ハイブリ
ッドコイル36及び送話用アンプ37で構成され、2線
側が端子T12を介して線路L11に接続されているハイブ
リッドコイル36の4線出力側は送受器38の受話器3
8aと接続されている。また、送受器38の送話器38
bは送話用アンプ37を介してハイブリッドコイル36
の4線入力側と接続されている。
【0005】図3に示す交互通話形インターホン子機E
Q13は上り/下り音声信号用スピーカ31で構成され、
交互通話形インターホン子機EQ13は端子T13、線路L
12を介して交互通話形インターホン親機EQ12の端子T
14と接続されている。交互通話形インターホン親機EQ
12は受話/送話切換スイッチSW11、スピーカ用アンプ
26、拡声スピーカ27、マイク28、マイク用アンプ
29で構成され、切換接点が端子T14に接続された受話
/送話切換スイッチSW11の常閉側接点はスピーカ用ア
ンプ26を介して拡声スピーカ27と接続されている。
また、マイク28はマイク用アンプ29を介して受話/
送話切換スイッチSW11の常開側接点と接続されてい
る。
【0006】上記構成のインターホン装置では上り/下
り音声信号が直接、交互通話形インターホン子機EQ13
の上り/下り音声信号用スピーカ31で送受されるの
で、スピーカ用アンプ26とマイク用アンプ29の増幅
率を高くしてもシンギング等がおこらない。通常、図2
に示す同時通話形インターホン子機EQ11と電話形イン
ターホン親機EQ14で構成されたインターホン装置及び
図3に示すように交互通話形インターホン子機EQ13と
交互通話形インターホン親機EQ12で構成されたインタ
ーホン装置はそれぞれを組合せて販売され、設置され
る。
【0007】一般に、ハイブリッドコイル23の2線側
が線路L11と接続されている同時通話形インターホン子
機EQ11とハイブリッドコイルが実装されてない交互通
話形インターホン親機EQ12を組合せたインターホン装
置は回路動作上、通話路の形成が困難である。然るに、
同時通話形インターホン子機EQ11に交互通話形インタ
ーホン親機EQ12を接続したいと云う要求が稀に起こる
場合があり、上記子機、親機の構成ではこの要求に適切
に対応できないという難点がある。
【0008】
【目的】本考案は、上述した難点を解消するためになさ
れたもので、子機、親機の改造、機種増加等によらない
で、同時通話形インターホン子機に交互通話形インター
ホン親機が接続できるインターホン装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本考案のインターホン装置は、マイク及び拡声スピ
ーカを有する同時通話形インターホン子機と、マイクか
ら出力される上り音声信号のレベルを設定する第1の抵
抗及び上り音声信号が通過し第1の抵抗に直列接続され
拡声スピーカへ送出される下り音声信号のレベルを設定
する第2の抵抗並びに第1の抵抗に並列に接続され拡声
スピーカへ送出される下り音声信号のレベルにより導通
し、かつ第1の抵抗を短絡し、その下り音声信号を通過
させるダイオードを有する同時通話形インターホン子機
用アダプタと、同時通話形インターホン子機用アダプタ
に接続され上り/下り音声信号を切換える受話/送話切
換スイッチ及び受話/送話切換スイッチで切換えられた
上り/下り音声信号が入出力される拡声スピーカ及びマ
イクを有する交互通話形インターホン親機とを備えてい
る。
【0010】
【作用】このインターホン装置において、同時通話形イ
ンターホン子機のマイクから上り音声信号を出力する。
この上り音声信号のレベルを同時通話形インターホン子
機用アダプタに設けた第1の抵抗で調整する。また、第
1の抵抗に並列接続され、下り音声信号のレベルにより
導通するダイオードで、第1の抵抗を短絡し、その、下
り音声信号を通過させ、かつ第1の抵抗に直列接続され
た第2の抵抗により同時通話形インターホン子機へ送出
される下り音声信号のレベルを調整する。
【0011】また、交互通話形インターホン親機に設け
られた受話/送話切換スイッチを操作すると、上り/下
り音声信号が切換えられ、下り音声信号は交互通話形イ
ンターホン親機のマイクで、上り音声信号は同時通話形
インターホン子機のマイクで生成され、同時通話形イン
ターホン子機用アダプタへ送出される。
【0012】
【実施例】以下、本考案によるインターホン装置の好ま
しい一実施例を図面に基づき説明する。本考案によるイ
ンターホン装置は図1に示すように、マイク1及び拡声
スピーカ2を有する同時通話形インターホン子機EQ1
と、マイクから出力される上り音声信号のレベルを調整
する第1の抵抗R3及び第1の抵抗に直列接続され拡声
スピーカへ送出される下り音声信号f1のレベルを調整
する第2の抵抗R2並びに第1の抵抗に並列に接続され
拡声スピーカへ送出される下り音声信号f1のレベルに
より導通し、かつ、第1の抵抗を短絡し、その下り音声
信号を通過させるダイオードD1、D2を有する同時通話
形インターホン子機用アダプタ6と、同時通話形インタ
ーホン子機用アダプタに接続され上り/下り音声信号を
切換える受話/送話切換スイッチSW1及び受話/送話
切換スイッチで切換えられた上り/下り音声信号が入出
力される拡声スピーカ17及びマイク18を有する交互
通話形インターホン親機EQ2とを備えている。
【0013】同時通話形インターホン子機EQ1はマイ
ク1、マイク用アンプ1a、拡声スピーカ2及びハイブ
リッドコイル3で構成され、マイク1はマイク用アンプ
1aを介してハイブリッドコイル3の4線入力側に接続
され、4線出力側は拡声スピーカ2と接続されている。
また、ハイブリッドコイル3の2線側は端子T1を介し
て線路L1と接続されている。
【0014】また、同時通話形インターホン子機用アダ
プタ6は、コンデンサC1、抵抗R1、R2、R3、R4、
ダイオードD1、D2及び1次コイル9a、2次コイル9
bからなるインピーダンス整合用トランス9で構成さ
れ、線路L1が接続されている端子T2はコンデンサC1
を介して一端が基準電位点に接続された抵抗R1の他端
が接続されている。更に、コンデンサC1と抵抗R1の接
続点は抵抗R2を介して、抵抗R3の一端が接続され、抵
抗R3の他端には一端が基準電位点に接続された抵抗R4
の他端が接続されている。この、抵抗R4と抵抗R3の接
続点には一端が基準電位点に接続されたインピーダンス
整合用トランス9の2次コイル9bの他端が接続されて
いる。
【0015】また、抵抗R3の両端にはダイオードD1、
D2のアノード及びカソードが接続され、上り音声信号
f2は抵抗R2、R3を経由して、下り音声信号f1はダイ
オードD1、D2及び抵抗R2を経由して送受される。イ
ンピーダンス整合用トランス9の1次コイル9aは一端
が基準電位点に接続され、他端は端子T3を介して交互
通話形インターホン親機EQ2の端子T4と接続されてい
る。
【0016】交互通話形インターホン親機EQ2は受話
/送話切換スイッチSW1、スピーカ用アンプ16、拡
声スピーカ17、マイク18、マイク用アンプ19で構
成され、切換接点が端子T4に接続された受話/送話切
換スイッチSW1の常閉側接点はスピーカ用アンプ16
を介して拡声スピーカ17と接続されている。また、マ
イク18はマイク用アンプ19と受話/送話切換スイッ
チSW1の常開側接点及び切換接点を介して端子T4と接
続されている。
【0017】上記構成のインターホン装置では同時通話
形インターホン子機EQ1のマイク1から出力された上
り音声信号f2はマイク用アンプ1aを介してハイブリ
ッドコイル3の4線側の入力側から2線側を経由して端
子T1へ送出される。端子T1に送出された上り音声信号
f2は線路L1から同時通話形インターホン子機用アダプ
タ6の端子T2を介してコンデンサC1へ印加される。
【0018】同時通話形インターホン子機EQ1のマイ
ク用アンプ1a、交互通話形インターホン親機EQ2の
マイク用アンプ19及びスピーカ用アンプ16の増幅率
は従来の侭とし、ダイオードD1、D2が導通した場合
と、導通しない場合に応じて抵抗R1〜R4の抵抗値の組
合せを、同時通話形インターホン子機EQ1と交互通話
形インターホン親機EQ2の入力レベルに合せて定めて
置く。下り音声信号f1のレベルはダイオードD1、D2
の動作レベルより高く、上り音声信号f2のレベルはダ
イオードD1、D2の動作レベルより低いので、下り音声
信号f1の場合はダイオードD1、D2が導通し、上り音
声信号f2の場合はダイオードD1、D2が導通せず、上
り音声信号f2と下り音声信号f1はそれぞれ調整され通
話可能となる。
【0019】また、同時通話形インターホン子機EQ1
のマイク1、交互通話形インターホン親機EQ2のマイ
ク18及び拡声スピーカ17の動作レベルは十分なマー
ジンがあるので抵抗R1〜R4の抵抗値の組合せの変化に
よる影響はない。因みに、図2に示す同時通話形インタ
ーホン子機EQ11と電話形インターホン親機EQ14にお
ける上り音声信号f2のレベルは100mV、下り音声
信号f1のレベルは2Vであり、図3に示す交互通話形
インターホン子機EQ13と交互通話形インターホン親機
EQ12における上り音声信号f2のレベルは0.2mV、
下り音声信号f1のレベルは1.5Vである。
【0020】
【効果】以上の説明から明らかなように、本考案による
インターホン装置によれば、子機、親機の改造、機種増
加等によらないで、同時通話形インターホン子機に交互
通話形インターホン親機が接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるインターホン装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】従来のインターホン装置のブロック図。
【図3】従来のインターホン装置のブロック図。
【符号の説明】
1・・・・・・マイク 2・・・・・・拡声スピーカ 6・・・・・・同時通話形インターホン子機用アダプタ R2・・・・・・抵抗(第2の抵抗) R3・・・・・・抵抗(第1の抵抗) D1、D2・・・・・・ダイオード 17・・・・・・拡声スピーカ 18・・・・・・マイク EQ1・・・・・・同時通話形インターホン子機 EQ2・・・・・・交互通話形インターホン親機 SW1・・・・・・受話/送話切換スイッチ f1・・・・・・下り音声信号 f2・・・・・・上り音声信号

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイク(1)及び拡声スピーカ(2)を有
    する同時通話形インターホン子機(EQ1)と、 前記マイクから出力される上り音声信号(f2)のレベ
    ルを設定する第1の抵抗(R3)及び前記上り音声信号
    が通過し前記第1の抵抗に直列接続され前記拡声スピー
    カへ送出される下り音声信号(f1)のレベルを設定す
    第2の抵抗(R2)並びに前記第1の抵抗に並列に接
    続され前記拡声スピーカへ送出される下り音声信号のレ
    ベルにより導通し、かつ前記第1の抵抗を短絡し、その
    下り音声信号を通過させるダイオード(D1、D2)を有
    する同時通話形インターホン子機用アダプタ(6)と、 前記同時通話形インターホン子機用アダプタに接続され
    上り/下り音声信号を切換える受話/送話切換スイッチ
    (SW1)及び前記受話/送話切換スイッチで切換えら
    れた上り/下り音声信号が入出力される拡声スピーカ
    (17)及びマイク(18)を有する交互通話形インタ
    ーホン親機(EQ2)とを備えたことを特徴とするイン
    ターホン装置。
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