JP3436699B2 - 新規物質fh−1、fh−2及びその製造方法並びにそれを有効成分とする抗菌剤 - Google Patents

新規物質fh−1、fh−2及びその製造方法並びにそれを有効成分とする抗菌剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規物質FH−1、F
H−2及びその製造方法並びにそれを有効成分とする抗
菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明において対象とする新規物質FH
−1、FH−2はポリアセチレン構造を持つ。これらと
類似のポリアセチレン構造を持つ化合物としてAgro
cybin、biformin(住木諭介:「抗生物
質」下巻、東京大学出版会)等数多くのものが報告され
ているが、本発明の新規物質FH−1、FH−2は、上
記の化合物とは側鎖構造が異なり明確に区別される。一
方、抗菌性物質に関しては、既に数多のものが報告さ
れ、そのうちいくつかのものは医薬品として実用化され
ている。一般に化学物質の生理作用はその構造に依存す
るところが大きいため、抗菌活性を有する新規な化合物
の出現が常に要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規で有用
な新規物質を提供することを目的とする。また、本発明
は、該物質の製造方法及び有用な用途を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カンゾウ
タケ子実体中から抗菌性を有する物質FH−1、FH−
2を単離し、本発明を完成した。本発明は、式(1)で示
される新規物質FH−1、その製造方法、及びそれを有
効成分とする抗菌剤、並びに式(2)で示される新規物質
FH−2、その製造方法、及びそれを有効成分とする抗
菌剤を提供するものである。
【0004】
【化3】
【0005】
【化4】
【0006】本発明のFH−1、FH−2は、カンゾウ
タケ(Fistulina hepatica)を培養
し、その子実体より物質FH−1、FH−2を分離、精
製することにより容易に製造することができる。
【0007】1)カンゾウタケ(Fistulina
hepatica)の培養法 物質FH−1、FH−2は、自生のカンゾウタケの子実
体やカンゾウタケの培養物から分離、精製することによ
って製造することができる。培養する場合には、通常の
微生物が利用し得る栄養物を含有する培地を用いればよ
い。栄養源としては、従来の真菌の培養に利用されてい
る公知のものが使用できる。具体的には、固体培養では
種々の木材のチップ、乾燥麹などが使用できる。また、
液体培養では炭素源として、グルコース、デキストリ
ン、糖蜜、油脂類などが使用でき、窒素源としては大豆
粉、小麦胚芽、肉エキス、ペプトン、酵母エキスなどの
有機物ならびに硫酸アンモニュウム、硝酸ナトリウムな
どの無機物が使用できる。さらに、これらに菌の発育を
助け、物質FH−1、FH−2の生産を促進するような
有機および無機物を適当に添加することができる。培養
法としては、一般の真菌で行われている培養と同じく、
好気固体培養法が最も適している。培養に適当な10か
ら25℃前後の温度で30日間培養することで物質FH
−1及び物質FH−2を含有した子実体が得られる。こ
のようにして得られた培養物から目的成分を単離精製す
る。
【0008】2)物質FH−1、FH−2の精製方法 本発明によって得られる物質FH−1、FH−2の培養
物からの採取にあたっては、その性状を利用した通常の
分離手段、例えば溶媒抽出法、吸着分配クロマト法、ゲ
ルろ過法、沈殿法等を単独でまたは適宜組み合わせて抽
出精製することができる。例えば、培養物に蓄積された
物質FH−1、FH−2は、アセトン、メタノール、酢
酸エチル等で抽出すると有機溶媒層に抽出される。物質
FH−1、FH−2を更に精製するには、シリカゲル、
アルミナ等の吸着クロマトグラフィーあるいはゲルろ過
クロマトグラフィー例えばトヨパールHW−40(東ソ
ー社製)、あるいはODSカラムクロマトグラフィーや
HPLCを適宜組み合わせて実施することができる。こ
のようにして得られた物質FH−1、FH−2は下記の
物理科学的性状を有するものであり、各種スペクトルデ
ータの解析の結果、前記の式(1)、(2)で示された化学構
造を有することがわかった。
【0009】3)物質FH−1の物理化学的性状 (1)外観 : 微褐色粉末 (2)分子式: C23H20O5 (3)高分解能マススペクトル(m/z) :399.1250(M+Na+)実測値 :399.1208 計算値 (4)溶解性 アセトン、メタノール、酢酸エチルに可溶で、水に不溶
である。 (5)紫外吸収スペクトル λmax nm(メタノー
ル中):314(14100) (6)赤外吸収スペクトル(KBrディスク法) 図1に示すスペクトルが得られる。 (7)1H NMRスペクトル(500MHz、CD3
OD) 図2に示すスペクトルが得られる。 (8)13C NMRスペクトル(125MHz、CD
3OD) 図3に示すスペクトルが得られる。
【0010】4)物質FH−2の物理化学的性状 (1)外観 : 微褐色粉末 (2)分子式: C23H20O5 (3)高分解能マススペクトル(m/z) :399.1237(M+Na+)実測値 :399.1208 計算値 (4)溶解性 アセトン、メタノール、酢酸エチルに可溶で、水に不溶
である。 (5)紫外吸収スペクトル λmax nm(メタノー
ル中):314(14400) (6)赤外吸収スペクトル(KBrディスク法) 図4に示すスペクトルが得られる。 (7)1H NMRスペクトル(500MHz、CD3
OD) 図5に示すスペクトルが得られる。 (8)13C NMRスペクトル(125MHz、CD
3OD) 図6に示すスペクトルが得られる。
【0011】5)物質FH−1及び物質FH−2の抗菌
活性 本発明による物質FH−1及び物質FH−2は、グラム
陽性細菌に対して抗菌性を示した。従って、本発明の物
質FH−1及び物質FH−2はこれらを有効成分とする
抗菌剤として使用することができる。抗菌試験はペーパ
ーディスク法を用いて、系8mmのディスクに10μg
の試料を含浸させた時に形成される阻止円の直径を求め
た。各種グラム陽性細菌に対する抗菌活性試験結果は表
1に示したとおりである。
【表1】
【0012】
【実施例】1)カンゾウタケの培養 目開き2mmの篩を通過せず、かつ目開き6mmの篩を
通過するブナのチップ781g、乾燥麹178gを混合
し、更にこの混合物に水分が58重量%になるように水
を加え、固体培地を得た。続いて、得られた固体培地を
2.5kg容量のフィルター付ききのこ培養用パウチ
(商品名;キノパック、製造者;日昌(株);高密度ポ
リエチレンフィルム製、厚み40μm)に密度が0.5
g/cm3となるように充填し、これを121℃、60
分間の条件で加熱殺菌処理を施した。加熱殺菌後の固体
培地は、pH4.9であった。その後、無菌的な条件下
でカンゾウタケの種菌17g(上記固体培地と同じ組成
の培地に培養して得た種菌)を、該加熱殺菌した固体培
地に加えて混合し、種菌を固体培地中に均一に分散させ
た。この固体培地を、温度25℃、湿度85%、暗所の
条件下で25日間培養してカンゾウタケの子実体発生基
を形成させた。ついで、温度20℃、湿度90%、20
0ルクスの条件下で5日間培養してカンゾウタケの子実
体原基を形成させた。パウチの外側から見て、子実体原
基を中心に2cm程円形にパウチ側面を切取り、さらに
温度13〜23℃、湿度90%以上、200ルクスの条
件下で19日間培養したところ、成熟子実体がパウチの
外に延びて成長し、大きな成熟子実体であるカンゾウタ
ケを収穫することができた。延べ培養日数49日、固体
培地あたりの子実体の収量65g、平均子実体重量21
gであった。
【0013】2)物質FH−1及び物質FH−2の精製 上記条件で培養し、得られた子実体2.3kgを細断
し、アセトン3リットルを加えホモジナイスした。静置
後アセトン層を分取し、残差にアセトン3リットルを加
え同様の操作を行ないアセトン層を6リットルを得た。
得たアセトン溶液を濃縮後、残留した水層のpHを7.
0に調製してから酢酸エチル500mlで3回抽出し、
酢酸エチル層を分取した。酢酸エチル層をNa2SO4
を用いて脱水後、濃縮乾固した。このようにして得た粗
活性画分をシリカゲルカラムにてクロロホルム:メタノ
ール=25:1を展開溶媒とするクロマトグラフィーを
行い、活性成分を含む画分を分取した。次にこの画分を
濃縮後、トヨパールHW−40カラムにてクロロホル
ム:メタノール=1:1を展開溶媒とするゲルろ過クロ
マトグラフィーを行なって活性成分を含む画分を分取し
た。次いでこの画分を濃縮後、ODSカラムにて80%
メタノールを展開溶媒とするクロマトグラフィーを行
い、物質FH−1及び物質FH−2を含む画分を得た。
さらにこの画分を濃縮後、センシュウパックODSカラ
ムを用いた高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒73
%メタノール)によって物質FH−1(0.6mg)、
物質FH−2(7.3mg)を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】物質FH−1の赤外吸収スペクトルである。
【図2】物質FH−1の重メタノール溶液中での500
MHz 1H NMRスペクトルである。
【図3】物質FH−1の重メタノール溶液中での125
MHz 13C NMRスペクトルである。
【図4】物質FH−2の赤外吸収スペクトルである。
【図5】物質FH−2の重メタノール溶液中での500
MHz 1H NMRスペクトルである。
【図6】物質FH−2の重メタノール溶液中での125
MHz 13C NMRスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Journal of Antibi otics(1999),Vol.52,N o.6,p.578−581 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 7/00 A01N 65/00 C07C 69/732 CA(STN) REGISTRY(STN) BIOSIS/MEDLINE/WPID S(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(1)で示される新規物質FH−1。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式(1)で示される物質F
    H−1を有効成分とする抗菌剤。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の式(1)で示される物質F
    H−1の製造方法であって、カンゾウタケを培養し、培
    養物から物質FH−1を分離・採取することを特徴とす
    る物質FH−1の製造方法。
  4. 【請求項4】 次式(2)で示される新規物質FH−2。 【化2】
  5. 【請求項5】 請求項4記載の式(2)で示される物質F
    H−2を有効成分とする抗菌剤。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の式(2)で示される物質F
    H−2の製造方法であって、カンゾウタケを培養し、培
    養物から物質FH−2を分離・採取することを特徴とす
    る物質FH−2の製造方法。
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Journal of Antibiotics(1999),Vol.52,No.6,p.578−581

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