JP3436433B2 - シリコーンゴムシートの分出し方法 - Google Patents

シリコーンゴムシートの分出し方法

Info

Publication number
JP3436433B2
JP3436433B2 JP3143095A JP3143095A JP3436433B2 JP 3436433 B2 JP3436433 B2 JP 3436433B2 JP 3143095 A JP3143095 A JP 3143095A JP 3143095 A JP3143095 A JP 3143095A JP 3436433 B2 JP3436433 B2 JP 3436433B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone rubber
roll
sheet
rubber sheet
calender
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3143095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08197558A (ja
Inventor
昭生 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP3143095A priority Critical patent/JP3436433B2/ja
Publication of JPH08197558A publication Critical patent/JPH08197558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3436433B2 publication Critical patent/JP3436433B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、シリコーンゴムシート
の分出し方法に関し、特に、常にロール表面がきれいに
されたカレンダーを用いた、シリコーンゴムシートの分
出し方法に関する。 【0002】 【従来技術】カレンダーは、各種の熱可塑性樹脂やゴム
等の加工に広く用いられており、ゴムの加工において
は、薄通し(テイリング)、分出し(シーティング)、
型出し(プロファイリング)、擦り込み(フリクショニ
ング)、圧着(トッピング)、貼り合わせ(ダブリン
グ)等の各工程において使用されている。カレンダーの
構造としては、例えば、ロールを垂直に3本又は4本配
した構造のもの(図1及び図2参照)、4本のロールを
逆L字状に配した構造のもの(図3参照)、及び、4本
のロールをZ字状に配した構造のもの(図4参照)等が
あり、その目的に応じた構造のものが使用される。 【0003】このようなカレンダーによって加工される
ゴムとしては、天然ゴムの他、SBR、NBR、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ハ
イパロン、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴムが
ある。これらのゴムの中でも、特異な骨格を有するオル
ガノポリシロキサンによって構成されるシリコーンゴム
は、電気絶縁性、耐候性、耐熱性及び耐寒性に優れてい
るために種々の用途に利用されている。 【0004】しかしながら、シリコーンゴムは硬化する
前の強度(グリーン強度)が弱いために、カレンダーに
よって薄く分出しされたシリコーンゴムシートは、ロー
ルから剥離される際に伸びるので、この伸びを防止する
ために、ポリエチレンやポリエチレンテレフタレート
(PET)のフィルム上に圧着させてロールから剥離さ
れる(図5参照)。 【0005】熱伝導性や電気導電性を向上させたシリコ
ーンゴムコンパウンドは、酸化アルミニウム粉、窒化ホ
ウ素粉、黒鉛粉、カーボンブラック等の粗い充填剤を多
量に含有するため、更にグリーン強度が低下する。この
ようなグリーン強度の弱いコンパウンドをカレンダーに
よって圧延してシート状に成形した場合には、加えられ
る剪断力によって充填剤が分離し、カレンダーロールの
表面に付着する。従って、これをそのままにして圧延し
た場合には、付着物が転写され、得られるシートの外観
が著しく劣るという欠点があった。 【0006】特に、このような付着物はゴムコンパウン
ド供給部やゴムバンク部分に集まり、かたまりとなるの
で、シートに突起ができたり、あるいは穴があき、厚さ
不良や耐電圧不良の原因となるという欠点があった。更
に、コンパウンド中のエアーを除去するために、ゴムバ
ンクを回転させながらゴムコンパウンドを下段ロールへ
送りだす必要がある。この場合、付着物が付いたロール
は、ゴムバンクを回転させにくくするので、エアーを十
分除去することができず、シートにエアー不良を発生さ
せるという欠点があった。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
上記の欠点を解決するためにカレンダーによるシリコー
ンゴムシートの分出し方法について鋭意検討した結果、
ロール表面の付着物を機械的に掻き取ることにより、外
観が良好である上、厚さや耐電圧不良がなく、エアー不
良も少ないシリコーンゴムシートを得ることができると
いうことを見出し、本発明に到達した。従って本発明の
目的は、外観が良好である上、厚さや耐電圧不良がな
く、エアー不良も少ないシリコーンゴムシートの分出し
方法を提供することにある。 【0008】本発明の上記の目的は、シリコーンゴムコ
ンパウンドをカレンダーによって圧延するシリコーンゴ
ムシートの分出し方法において、前記カレンダーを構成
するロールの表面の付着物をかき取り治具により掻き取
り、掻き取られた付着物を、掻き取り治具の下方に設け
た透明な受け皿に堆積させることを特徴とするシリコー
ンゴムシートの分出し方法によって達成された。 【0009】本発明においては、カレンダーを構成する
ロール表面の付着物を掻き取るために、該ロール表面近
傍に、掻き取り治具を配置する。該治具は、ロールの表
面に接触して付着物を掻き取ることができるものであれ
ば、その形状、材質は特に限定されるものではないが、
ロールの表面を傷つけないようにする観点から、ロール
に用いられる材料よりも柔らかい材料を使用することが
好ましい。 【0010】治具を取り付ける位置は、カレンダー工程
の支障とならない場所で、掻き取った付着物が落下する
ような場所であれば特に限定されるものではない。治具
の位置としては、例えば、図6に示した位置が挙げられ
る。 【0011】本発明においては、治具で掻き取った付着
物を堆積させるための透明な受け皿を設ける。この受け
皿は、掻き取った付着物を堆積させることができるもの
であれば、その形状、材質は特に限定されるものではな
。受け皿が透明であるので、シートの表面状態、ゴム
バンクの状態等を容易に確認することができる。 【0012】透明な材料としては、例えば、ポリカーボ
ネート、アクリル樹脂、塩化ビニル等の透明樹脂材料が
挙げられる。受け皿は、付着物をある程度集積でき、受
けた付着物がシートに再付着しないような形状とするこ
とが好ましい。受け皿は、前記治具によって掻き取った
付着物が落下する位置に配置され、落下する付着物を受
ける。従って、例えば、図6に示した位置に配置され
る。 【0013】本発明で使用するシリコーンゴムコンパウ
ンドは、オルガノポリシロキサン、充填剤及び硬化剤か
らなる公知のシリコーンゴムコンパウンドの中から適宜
選択して使用すればよい。ロール作業性のし易さからオ
ルガノポリシロキサンの重合度は3,000以上、特に
6,000〜10,000であることが好ましく、硬化
剤は有機過酸化物、又は、オルガノポリシロキサンがケ
イ素原子に結合したアルケニル基を有する場合には、白
金系触媒とケイ素原子に結合した水素原子を2個以上有
するオルガノハイドロジェンシロキサンを用いることが
好ましい。本発明におけるカレンダーとしては、ゴムを
シート状に圧延成形する、公知のカレンダーを使用する
ことができる。 【0014】次に、本発明を図に従って、更に詳細に説
明する。図6は、本発明の製造方法の例を示した、側面
概略図である。図において、符号20は1番ロール、2
1は2番ロール、22は3番ロール及び23は4番ロー
ルであり、これらの4本のロールで、逆L字形のカレン
ダーを構成する。 【0015】ゴムコンパウンド27は1番ロール20と
2番ロール21とのロール間に供給され、ロール間で圧
延されながら2番ロール21と3番ロール22の間に供
給される。この際、2番ロール21と3番ロール22の
間に生じたゴムバンク28によって脱気される。次い
で、圧延されたゴムコンパウンドは、更に、3番ロール
22と4番ロール23との間に供給され、圧延されなが
ら4番ロール23に装着されたPETフィルム29上に
圧着されて3番ロール22から剥離され、シート状に成
形される。 【0016】この場合、1番ロール20及び3番ロール
22に配されたかき取り治具30及び31によって、こ
れらのロールに付着した付着物が掻き取られ、きれいな
ロール表面がゴムコンパウンドに当たる一方、掻き取ら
れた付着物34及び35は落下して、受け皿32及び3
3によって受け取られる。従って、常に、表面のきれい
なシートが得られると共に、付着物の再付着が防止され
る。このようにして離型性フィルム上に分出しされたシ
リコーンゴムシートは、加熱炉を通過させたり、あるい
は一旦巻き取った後スチーム釜に入れる等の公知の方法
により硬化され、シート状に成形させる。 【0017】 【発明の効果】本発明のカレンダーによるシリコーンゴ
ムシートの分出し方法によれば、外観が良好である上厚
さや耐電圧不良がなく、エアー不良も少ないシリコーン
ゴムシートを得ることができる。従って、本発明の分出
し方法によって分出しされ、さらに硬化されたシリコー
ンゴムシートは、放熱シート、絶縁シート、パッキン材
等の外観、厚さ、電気特性の規格の厳しいシート用に好
適である。 【0018】 【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.ジメチルシロキサン単位99.85モル%と
メチルビニルシロキサン単位0.15モル%とからな
る、末端がジメチルビニルシリル基で封鎖された、平均
重量度が8,000のメチルビニルポリシロキサン10
0重量部、アルミナ(AL−43PC:昭和電工株式会
社製の商品名)350重量部を二本ロールで添加し、混
練りして均一化した。 【0019】得られたシリコーンゴムコンパウンド10
0重量部に対して、有機過酸化物2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキサイド0.75重量部を二本ロールで添
加し、よく混練りして硬化性のシリコーンゴムコンパウ
ンドを調製した。得られたシリコーンゴムコンパウンド
を、図6に示したカレンダー装置を用いてPETフィル
ム上にシート状に成形した後、150℃の加熱炉で硬化
させ、PETフィルムを剥離してシリコーンゴムシート
を製造した。得られたシートを目視にて外観検査したと
ころ、表面の模様不良(シートの表面に付着物があるも
の)率は0.1%(1,000枚中1枚)であった。 【0020】比較例2.実施例1で用いたカレンダー装
置に代えて、図5に示した従来のカレンダー装置を用い
た他は実施例1と全く同様にしてシリコーンゴムシート
を製造し、実施例1と同様にしてシートの外観検査をし
たところ、表面の模様不良率は5.2%(1,000枚
中52枚)であった。以上の結果は、本発明の有効性を
実証するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】ロール3本を垂直に配置したカレンダーの側面
概略図である。 【図2】ロール4本を垂直に配置したカレンダーの側面
概略図である。 【図3】ロール4本を逆L字状に配置したカレンダーの
側面概略図である。 【図4】ロール4本をZ字状に配置したカレンダーの側
面概略図である。 【図5】従来の、カレンダーによるシリコーンゴムシー
トの製造方法の側面概略図である。 【図6】本発明のシリコーンゴムシートの製造方法の側
面概略図である。 【符号の説明】 1〜23 ロール 24及び27 ゴムコンパウンド 25及び28 ゴムバンク 26及び29 PETフィルム 30及び31 掻き取り治具 32及び33 受け皿 34及び35 付着物

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】シリコーンゴムコンパウンドをカレンダー
    によって圧延するシリコーンゴムシートの分出し方法に
    おいて、前記カレンダーを構成するロールの表面の付着
    物をかき取り治具により掻き取り、掻き取られた付着物
    を、掻き取り治具の下方に設けた透明な受け皿に堆積さ
    せることを特徴とするシリコーンゴムシートの分出し方
    法。
JP3143095A 1995-01-27 1995-01-27 シリコーンゴムシートの分出し方法 Expired - Fee Related JP3436433B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3143095A JP3436433B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 シリコーンゴムシートの分出し方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3143095A JP3436433B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 シリコーンゴムシートの分出し方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08197558A JPH08197558A (ja) 1996-08-06
JP3436433B2 true JP3436433B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=12331030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3143095A Expired - Fee Related JP3436433B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 シリコーンゴムシートの分出し方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3436433B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9073247B2 (en) 2012-07-31 2015-07-07 Michelin Recherche Et Technique S.A. Biasing wedge for use with calendering drives processing elastomeric mixes
CN103350477B (zh) * 2013-06-14 2015-05-06 苏州金禾新材料股份有限公司 一种无支撑压延生产卷式硅橡胶薄膜的方法
CN104908188A (zh) * 2015-07-02 2015-09-16 上海茂霖高分子科技股份有限公司 一种导热硅橡胶皮生产用压延机
DE102020130265A1 (de) 2020-11-17 2022-05-19 Harburg-Freudenberger Maschinenbau Gmbh Walzenanlage, Verwendung einer Benetzungsvorrichtung und Verfahren zum Betrieb einer Walzenanlage

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08197558A (ja) 1996-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1595927A1 (en) Release liner and pressure-sensitive adhesive tape or sheet employing the same
JP2011119682A (ja) 導体パターン形成基材
JP3436433B2 (ja) シリコーンゴムシートの分出し方法
Tezuka et al. Environmentally induced macromolecular rearrangement on the surface of polyurethane-polysiloxane graft copolymers
CN115038757B (zh) 固化性弹性体组合物及换能器设备的设计方法
JP2010005597A (ja) 剥離フィルムのリサイクル方法、及び剥離フィルムの清掃装置
EP3892688A1 (en) Curable organopolysiloxane composition for forming film and production method for organopolysiloxane cured product film
WO2017169662A1 (ja) フィルムおよびそれを用いた電気絶縁シート、粘着テープ、回転機
EP3892687A1 (en) Curable organopolysiloxane composition for forming films, and method for producing organopolysiloxane cured film
JP4266420B2 (ja) カーボンシートおよびその製法
EP3825352A1 (en) Organopolysiloxane cured film, use thereof, and method for producing same
JP2020153022A (ja) 合成皮革用工程紙および合成皮革の製造方法
CN101673076B (zh) 显影辊、电子照相处理盒和电子照相图像形成设备
CN1497304A (zh) 液晶偏光板保护用透明粘着膜
JP4766949B2 (ja) 帯電防止性粗面化離型用ポリエステルフィルム
JP2017217901A (ja) 離型用二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP4445080B2 (ja) 工程剥離紙
JP2002337472A (ja) ブランケットおよびその製造法
JP7329187B2 (ja) 離型フィルム及びその製造方法
WO2021044589A1 (ja) 離型フィルム及び半導体パッケージの製造方法
KR100402914B1 (ko) 대전방지성감광성적층체및이의제조방법
JP4657138B2 (ja) 電子部品包装用導電性材料及び電子部品用包装容器
JP3893568B2 (ja) 帯電防止性感光性積層体およびその製造方法
CN112874080B (zh) 一种用于贴附离型纸的无硅pe保护膜
JP3429121B2 (ja) 離型フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees