JP3436411B2 - 略平板状物の繰出装置、繰出方法及び搬送装置 - Google Patents

略平板状物の繰出装置、繰出方法及び搬送装置

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JP3436411B2 JP11944694A JP11944694A JP3436411B2 JP 3436411 B2 JP3436411 B2 JP 3436411B2 JP 11944694 A JP11944694 A JP 11944694A JP 11944694 A JP11944694 A JP 11944694A JP 3436411 B2 JP3436411 B2 JP 3436411B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折畳まれた状態の紙箱
(以下、折畳箱と称する)等の略平板状物をホッパーか
ら1つずつ繰出し搬送する略平板状物の繰出装置及び繰
出方法、さらに1つずつ繰出された略平板状物の表面に
所定の文字や記号等を捺印するための捺印装置等に精度
よく搬送する搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、医薬品や食料品等のほぼ最終の
製造工程である包装工程において、これら医薬品や食料
品の製造年月日、使用期限(賞味期限)、ロット番号等
を折畳箱等の包装容器に捺印することが行われている。
【0003】次に、従来より市販されている折畳箱の捺
印装置、特に中央部分を膨らませると両側部が開口とな
る折畳箱(以下、差込式折畳箱100と称する)に専ら
適する捺印装置の構成及び動作を図13を用いて説明す
る。図13において、垂直方向に積み重ねられた差込式
折畳箱100Xは、捺印装置1のホッパー部である繰出
テーブル2に載置される。繰出テーブル2から搬送テー
ブル3にかけて、一対の駆動ベルト4が設けられ、積み
重ねられた差込式折畳箱100Xの内、最も下にあるも
のから順に繰出される。繰出テーブル2においては、上
に積み重ねられた差込式折畳箱100Xの荷重により最
も下の差込式折畳箱100が駆動ベルト4に押しつけら
れ、駆動ベルト4との間に作用する摩擦力によって、矢
印Pで示す方向に繰出される。一方、差込式折畳箱10
0が一旦繰出されると、上に積み重ねられた差込式折畳
箱100Xの荷重は作用しなくなり、駆動ベルト4との
間に作用する摩擦力が低下する。そのため、極端な場
合、差込式折畳箱100が駆動ベルト4上でスリップし
てしまう場合もあり得る。駆動ベルト4上での差込式折
畳箱100のスリップを防止すべく、駆動ベルト4の上
方には、繰出された差込式折畳箱100を駆動ベルト4
に押しつけるための押圧部材5が設けられている。な
お、繰出テーブル2及び搬送テーブル3はほぼ水平であ
り、差込式折畳箱100も被捺印面101がほぼ水平と
なるように搬送される。また、差込式折畳箱100どう
しの間に作用する摩擦力により、複数(例えば2つ)の
差込式折畳箱100が同時に繰出される場合も起こり得
る。そのため、重なって繰出された差込式折畳箱100
を元の位置に戻すように、押圧部材5の部分に逆転ロー
ラー6が設けられている。
【0004】駆動ベルト4の前方には、一対の引張りロ
ーラー7及びセンサー8が設けられている。一般に、捺
印装置1でのジャムを防止するため、引張りローラー7
による捺印時の駆動速度は駆動ベルト4による繰出し時
の駆動速度よりもはやくなるように設定されている。さ
らに、引張りローラー7の前方には、捺印機構10が設
けられている。捺印機構10は、インクを含浸したイン
クローラー11、所定量のインクを転写するためのイン
ク転写ローラー12、捺印すべき活字を保持する活字ハ
ブ13及び活字受けローラー14等で構成されている。
駆動ベルト4により、矢印Pで示す方向に繰出された差
込式折畳箱100は引張りローラー7に到達し、センサ
ー8は差込式折畳箱100の先端が所定の位置に到達し
たことを検出する。センサー8が差込式折畳箱100の
先端の所定の位置への到達を検出すると、所定時間経過
後、捺印機構10が作動し、差込式折畳箱100の所定
の位置に所定の文字や記号等を捺印する。捺印機構10
により所定の位置に所定の文字や記号等を捺印された差
込式折畳箱100は、矢印Qで示すように、排出ローラ
ー9等により捺印装置1の外部へ排出され、トレイ等
(図示せず)の上に回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、包装用に用い
られる折畳箱の種類としては、図13に示す差込式折畳
箱100の他に、図10及び図11に示すような中央部
分を膨らませると自動的に底が塞がれるようなタイプの
もの200(以下、ワンタッチ式折畳箱200と称す
る)等が用いられている。図13に示す差込式折畳箱1
00の場合、折畳まれた部分102の厚さは、折畳まれ
ていない部分103の厚さのせいぜい2倍であり、糊付
け部分でも3倍程度である。従って、この差込式折畳箱
100は、図13に示すようにほぼ垂直方向に積み重ね
ることが可能である。一方、ワンタッチ式折畳箱200
の場合、折畳まれた部分202の厚さは最低でも折畳ま
れていない部分の4倍であり、糊付け部分に至っては5
倍から6倍の厚さを有している。従って、ワンタッチ式
折畳箱200を垂直方向に積み重ねることは困難であ
り、図11において200Yで示すような状態になる。
【0006】図13に示す従来の捺印装置1を用いて図
11における矢印Sで示す方向に折畳箱200を繰出そ
うとする場合、積み重ねられた折畳箱200Yの荷重が
最も下の折畳箱200に均一にはかからず、各駆動ベル
ト4との間に作用する摩擦力が異なり、ワンタッチ式折
畳箱200が斜に繰出されるという問題を生ずる。ま
た、図13に示す従来の捺印装置1を用いて図11にお
ける矢印Rで示す方向にワンタッチ式折畳箱200を繰
出そうとする場合、ワンタッチ式折畳箱200の折畳ま
れていない部分203がくさび状になるため、一度に多
数のワンタッチ式折畳箱200が駆動ベルト4と押圧部
材5との間及び繰出テーブル前縁開口部に噛み込み、動
作不能になるという問題が生じる。すなわち、図13に
示す従来の捺印装置1は、専ら差込式折畳箱100を対
象とするものであり、汎用性がなく、1台で様々な形状
の折畳箱をホッパーから繰出し、次の捺印工程等へ搬送
することはできなかった。
【0007】図13に示す捺印装置を用いて差込式折畳
箱100に捺印をする場合、差込式折畳箱100の先端
がセンサー8により検出されてから捺印機構10が作動
し、所定時間経過後に差込式折畳箱100の被捺印面1
01の所定の位置に捺印がなされるように構成されてい
る。しかし、差込式折畳箱100の長さにもよるが、差
込式折畳箱100の先端がセンサー8に対向する位置に
到達しているにも拘らず、差込式折畳箱100の中間部
分又は後端部分が押圧部材5により駆動ベルト4に押し
つけられている。そのため、差込式折畳箱100と駆動
ベルト4との間に作用する摩擦力が、引張りローラー7
の駆動力に対して負荷となる。また、差込式折畳み箱1
00の長さが長い場合、先端部がセンサー8の位置に到
達しているのに、後端部はまだ積み重ねられた差込式折
畳箱100Xの下にある場合もある。この場合、積み重
ねられた差込式折畳箱100Xの荷重が負荷となる。こ
のような負荷は、引張りローラー7の駆動力に対してブ
レーキとして作用するため、差込式折畳箱100の先端
がセンサー8により検出されてから差込式折畳箱100
の被捺印面101の捺印のためのスペースが捺印機構1
0に対向する位置に到達する時間が変動し、差込式折畳
箱100の被捺印面101に捺印される文字や記号等の
位置が変動するという問題点を有していた。また、積み
重ねられた差込式折畳箱100Xの数が少なくなるにつ
れて負荷が減少するため、この到達時間の変動は一定で
はない。そのため、差込式折畳箱の種類に応じてセンサ
ー8が差込式折畳箱100の先端を検出してから捺印機
構10が作動するまでの時間を調整することも事実上不
可能である。そのため、差込式折畳箱100の被捺印面
101の捺印のためのスペースを広く開けておかなけれ
ばならず、デザイン上美観を損ねるという問題点を有し
ていた。
【0008】本発明は、以上のような従来例の問題点を
解決するためになされたものであり、1台で様々な形状
や大きさの折畳箱等の略平板状物をホッパーから1つず
つ繰出し、次の工程に搬送する略平板状物の繰出装置及
び繰出方法、さらにこの略平板状物の繰出装置又は繰出
方法により1つずつ繰出された折畳箱等の略平板状物
を、略平板状物の被捺印面に捺印される文字や記号等の
位置の変動が小さくなるように精度よく捺印装置等に搬
送するための搬送装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の略平板状物の繰出装置は、複数の略平板状
物を繰出テーブルに対して略垂直に保持しつつ所定の方
向に配列するためのホッパー部と、前記繰出テーブルに
略垂直でかつ前記略平板状物の配列方向に略直交する方
向に設けられた繰出ガイドと、前記ホッパー部に配列さ
れた略平板状物のうち最も繰出ガイドに近い略平板状物
の前記繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部と係合し前
記略平板状物を前記繰出テーブルと繰出ガイドとが交差
する方向と平行な方向に繰出す繰出機構と、前記繰出テ
ーブル上に配列された前記略平板状物に対しそれらの配
列方向に所定の押圧力を付勢する押圧機構とを具備する
ように構成されている。上記構成において、前記繰出ガ
イド近傍でかつ前記ホッパー部の前記略平板状物を繰出
す側に設けられ、前記繰出テーブルに垂直な軸の回りに
前記略平板状物を繰出す方向とは逆の方向に回転する逆
転ローラーを具備することが好ましい。また、上記構成
において、前記逆転ローラーの近傍に設けられ、前記繰
出テーブルに垂直でかつ前記繰出ガイドとの間に所定の
隙間を形成しつつ前記繰出ガイドに対し所定の角度をな
す巻込防止ガイドを具備することが好ましい。また、上
記構成において、前記繰出機構は、前記繰出ガイドに対
して前記略平板状物とは反対側に設けられ、2つのプー
リーと、前記プーリーに係合し所定速度で駆動されるベ
ルトと、前記ベルト上に設けられ前記繰出ガイド上に設
けられた開口部から前記略平板状物側に突出する突起と
を具備する駆動ユニットであることが好ましい。また、
上記構成において、前記駆動ユニットは、前記繰出テー
ブルと繰出ガイドとが交差する方向に平行に移動可能で
あることが好ましい。また、上記構成において、前記駆
動ユニットの2つのプーリーはそれぞれ独立して前記繰
出テーブルと繰出ガイドとが交差する方向に平行に移動
可能であり、かつ前記ベルトは交換可能であることが好
ましい。また、上記構成において、前記突起は耐摩耗性
樹脂で形成されていることが好ましい。また、上記構成
において、前記突起の前記繰出ガイドからの突出量は1
〜2mmの範囲であることが好ましい。また、上記構成
において、前記略平板状物は前記繰出ガイドに対向する
側に前記繰出テーブルに垂直な段差部を有し、前記突起
を前記略平板状物の最も外側のエッジではなく内側の段
差部と係合させるための前記繰出ガイドに設けられた補
助ガイド板を有することが好ましい。また、上記構成に
おいて、前記押圧機構は、前記繰出テーブル及び前記繰
出ガイドの双方に対し垂直なレイルと、前記繰出テーブ
ル上及び前記レイル上を摺動する摺動部と、前記摺動部
に固定され前記繰出ガイドに平行な押圧面とを具備する
ことが好ましい。また、上記構成において、前記繰出テ
ーブルは、前記繰出ガイドとの交差する側がその反対側
よりも低くなるように水平に対して傾斜していることが
好ましい。また、上記構成において、前記レイルの前記
繰出ガイド側端部近傍に設けられ、前記摺動部と接触す
ることにより、前記押圧機構による押圧力を緩和する緩
衝部材を具備することが好ましい。また、上記構成にお
いて、前記緩衝部材は板バネであることが好ましい。ま
た、上記構成において、前記略平板状物は折畳箱である
ことが好ましく、特に補助ガイド板を有するものにあっ
ては差込式折畳箱であることが好ましい。
【0010】一方、本発明の略平板状物の繰出方法は、
複数の略平板状物を繰出テーブルに対して略垂直に保持
しつつ所定の方向に配列し、前記繰出テーブル上に配列
された前記略平板状物に対しそれらの配列方向に所定の
押圧力を付勢し、前記繰出テーブルに略垂直でかつ前記
略平板状物の配列方向に略直交する方向に設けられた繰
出ガイドに沿って、前記配列された略平板状物のうち最
も繰出ガイドに近い略平板状物の前記繰出テーブルに垂
直な1つのエッジ部を突起と係合させ、前記突起を前記
繰出テーブルと繰出ガイドとが交差する方向と平行な方
向に移動させることにより前記略平板状物を繰出すよう
に構成されている。また、上記構成において、前記繰出
ガイド近傍でかつ前記略平板状物を繰出す側に、前記繰
出テーブルに垂直な軸の回りに前記略平板状物を繰出す
方向とは逆の方向に回転する逆転ローラーを設け、前記
最も繰出ガイドに近い略平板状物の繰出しにつれて複数
の略平板状物が繰出されようとした場合に、前記最も繰
出ガイドに近い略平板状物以外の略平板状物を繰出し方
向とは反対側に押し戻し、前記最も繰出ガイドに近い略
平板状物のみを繰出すことが好ましい。また、上記構成
において、前記逆転ローラーの近傍に、前記繰出テーブ
ルに垂直でかつ前記繰出ガイドとの間に所定の隙間を形
成しつつ前記繰出ガイドに対し所定の角度をなす巻込防
止ガイドを設け、前記逆転ローラーにより押し戻された
略平板状物の繰出し側端部が前記逆転ローラーに巻き込
まれることを防止することが好ましい。また、上記構成
において、前記略平板状物は前記繰出ガイドに対向する
側に前記繰出テーブルに垂直な段差部を有するものであ
り、前記繰出ガイドに補助ガイド板を設け、前記突起を
前記略平板状物の最も外側のエッジではなく内側の段差
部と係合させることが好ましい。また、上記構成におい
て、前記繰出テーブルを、前記繰出ガイドとの交差する
側がその反対側よりも低くなるように水平に対して傾斜
させ、配列された略平板状物の前記繰出ガイドに対して
最も外側の略平板状物を押圧機構の自重により押圧する
ことが好ましい。また、上記構成において、前記繰出ガ
イド側端部近傍に緩衝部材を設け、前記押圧部材と接触
させることにより、前記押圧機構による押圧力を緩和す
ることが好ましい。また、上記構成において、前記略平
板状物は折畳箱であることが好ましく、特に補助ガイド
板を有するものにあっては差込式折畳箱であることが好
ましい。
【0011】また、本発明の略平板状物の搬送装置は、
被搬送物を所定の方法に所定の第1の速度で搬送する第
1の搬送機構と、前記第1の搬送機構から前記被搬送物
の搬送方向に所定距離離れた位置に設けられ前記第1の
搬送速度よりも速い第2の搬送速度で前記被搬送物を搬
送する第2の搬送機構と、前記第2の搬送機構の近傍に
設けられ前記第2の搬送機構に前記被搬送物の先端が到
達したことを検出する検出機構と、前記検出機構が前記
被搬送物の先端が到達したことを検出すると前記第1の
搬送機構を退避させる退避機構とを具備するように構成
されている。また、上記構成において、前記第1の搬送
機構は、前記搬送方向に移動するベルト状駆動部材と、
前記被搬送物を前記ベルト状駆動部材に押しつける押圧
部材を具備し、前記退避機構は前記押圧部材による押圧
力を解除するものであることが好ましい。また、上記構
成において、前記被搬送物は略平板状であり、所定の搬
送ガイド面に沿って搬送され、前記押圧部材は前記搬送
ガイドに平行でかつ前記搬送方向に垂直な軸を中心とし
て回転する舌状部材であり、常時前記被搬送物を前記ベ
ルト状駆動部材に押しつける方向に付勢されていること
が好ましい。また、上記構成において、前記搬送ガイド
は垂直に対して前記ベルト状駆動部材側に傾斜している
ことが好ましい。また、上記構成において、前記退避機
構は油圧又はエアーシリンダーであり、前記舌状部材の
付勢力に逆らって、前記舌状部材を前記被搬送物を前記
ベルト状駆動部材に押しつける方向とは反対の方向に回
転させることが好ましい。また、上記構成において、前
記第2の搬送機構から前記搬送方向に所定距離だけ離れ
た位置に水平に対し傾斜した回収テーブル及び前記回収
テーブルに略垂直な回収ガイドを有する回収トレイを具
備することが好ましい。また、上記構成において、前記
被搬送物は折畳箱であることが好ましい。また、上記構
成において、前記第2の搬送機構から前記搬送方向に所
定距離だけ離れた位置に捺印機構、印刷機構及びラベル
貼り機構から選択された少なくともいずれか1つが設け
られていることが好ましい。
【0012】
【作用】以上のように構成された本発明の略平板状物の
繰出装置及び繰出方法によれば、複数の略平板状物をホ
ッパー部の繰出テーブルに対して略垂直に保持しつつ所
定の方向に配列し、繰出機構を繰出ガイドに最も近い略
平板状物の繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部と係合
させ、繰出ガイドに沿って略平板状物を繰出テーブルと
繰出ガイドとが交差する方向と平行な方向に繰出すよう
に構成したので、略平板状物の種類や大きさ(例えば、
前記ワンタッチ式折畳箱や差込式折畳箱等の種類の別や
大きさの別)にかかわらず、繰出テーブル上に載置可能
であれば如何なるものであっても繰出しが可能である。
また、押圧機構により略平板状物(折畳箱)をそれらの
配列方向に所定の押圧力で付勢することにより、1つの
略平板状物が繰出されると、残った略平板状物は順に繰
出ガイド方向に押出され、連続して繰出しが可能とな
る。また、略平板状物を繰出す方向とは逆の方向に回転
する逆転ローラーを、繰出ガイド近傍でかつホッパー部
の略平板状物を繰出す側に設けることにより、仮に複数
の略平板状物が繰出ガイドに最も近い略平板状物ととも
に繰出されようとしても、繰出ガイドに最も近い略平板
状物以外の略平板状物は元のホッパー側に押し戻され
る。その結果、1回の動作で必ず1枚の略平板状物が繰
出されかつ2枚以上同時に繰出されることはなくなり、
繰出装置におけるジャムを防止することができる。ま
た、繰出テーブルに垂直でかつ繰出ガイドとの間に所定
の隙間を形成しつつ繰出ガイドに対し所定の角度をなす
巻込防止ガイドを逆転ローラーの近傍に設けることによ
り、逆転ローラーに略平板状物、特に差込式折畳箱の蓋
や袖の部分等が巻き込まれることはない。
【0013】また、繰出機構を繰出ガイドに対して略平
板状物とは反対側に設け、繰出ガイド上に設けられた開
口部から突起を折畳箱側に突出させることにより、前記
押圧機構により繰出ガイドに略接触している略平板状物
のテーブルに垂直な1つのエッジ部と突起とをきわめて
容易に係合させることができる。また、繰出機構を2つ
のプーリーと、プーリーに係合し所定速度で駆動される
ベルトと、ベルト上に設けられ繰出ガイド上に設けられ
た開口部から折畳箱側に突出する突起とを具備する駆動
ユニットとすることにより、2つのプーリー間の距離を
繰出し可能なストロークとすることができ、2つのプー
リー間の距離を適宜選択することにより様々な大きさの
略平板状物の繰出しを行うことが可能となる。また、駆
動ユニットを繰出テーブルと繰出ガイドとが交差する方
向に平行に移動可能とすることにより、1台の装置でそ
の繰出し可能なストロークの範囲内で様々な大きさの略
平板状物の繰出しを行うことが可能となる。また、駆動
ユニットの2つのプーリーをそれぞれ独立してテーブル
とガイド面とが交差する方向に平行に移動可能とし、か
つベルトを交換可能とすることにより、未知の大きさの
略平板状物(折畳箱等)が将来使用される場合にも容易
に対応することができる。また、突起を例えばポリアセ
タール樹脂等の耐摩耗性樹脂で形成することにより、耐
久性を具備し、長期間の使用に耐え得る。また、突起の
ガイド面からの突出量を1〜2mmの範囲とすることに
より、略平板状物の種類の如何にかかわらず、略平板状
物の繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部と確実に係合
させることができ、繰出しエラーを防止することができ
る。また、略平板状物が、例えば差込式折畳箱の場合、
折畳箱の端部の蓋又は袖の部分が薄いため、突起が複数
の折畳箱と係合してしまうおそれがある。しかし、繰出
ガイドに補助ガイド板を設け、突起を折畳箱の最も外側
のエッジではなく内側の段差部と係合させることによ
り、最もガイド面に近い折畳箱のみを繰出すことができ
る。
【0014】また、押圧機構を繰出テーブル及び繰出ガ
イドの双方に対し垂直なレイルと、繰出テーブル上及び
レイル上を摺動する摺動部と、摺動部に固定され繰出ガ
イドに平行な押圧面とを具備するように構成することに
より、押圧面を介して均一に略平板状物を繰出ガイド方
向に付勢することができる。また、繰出テーブルを、繰
出ガイドとの交差する側がその反対側よりも低くなるよ
うに水平に対して傾斜させることにより、押圧機構を構
成する各部材の自重を押圧力として用いることができ、
押圧機構の構成が簡単になる。また、上記構成によれば
押圧機構による押圧力は一定であるが、略平板状物の残
量が少なくなり略平板状物と繰出テーブルとの間の摩擦
力が小さくなり、また略平板状物の重量も少なくなる。
そのため、最もガイド面に近い略平板状物が繰出される
と、押圧機構により移動された残りの略平板状物が繰出
ガイドと衝突する際の衝撃が大きくなると考えられる。
しかし、押圧機構による押圧力を緩和する緩衝部材をレ
イルの繰出ガイド側端部近傍に設けることにより、残り
の略平板状物が繰出ガイドと衝突する際の衝撃を緩和す
ることができる。また、緩衝部材を例えばりん青銅等の
バネ材で形成された板バネとすることにより、緩衝部材
の構造を簡単にすることができる。
【0015】一方、以上のように構成された本発明の略
平板状物の搬送装置によれば、検出機構が被搬送物の先
端が到達したことを検出すると、退避機構により第1の
搬送機構が退避されるので、搬送速度の遅い第1の搬送
機構が搬送速度の速い第2の搬送機構のブレーキとして
作用し、第2の搬送機構による搬送速度を不安定にする
ことはない。従って、被搬送物の先端が第2の搬送機構
に到達した後は、第2の搬送機構の駆動力のみによって
搬送され、搬送速度がほぼ一定に保たれる。また、第1
の搬送機構を搬送方向に移動するベルト状駆動部材と、
被搬送物をベルト状駆動部材に押しつける押圧部材を具
備するように構成し、退避機構を押圧部材による押圧力
を解除するものとすることにより、被搬送物の先端が第
2の搬送機構に到達するまでは、被搬送物は第1の搬送
機構のベルト状部材との間に作用する摩擦力によって搬
送され、第1の搬送機構及び退避機構の構成を簡単にす
ることができる。
【0016】また、被搬送物は略平板状とし、所定の搬
送ガイドに沿って搬送するとともに、押圧部材を搬送ガ
イドに平行でかつ搬送方向に垂直な軸を中心として回転
する舌状部材とし、常時被搬送物をベルト状駆動部材に
押しつける方向に付勢することにより、被搬送物の大き
さ(長さ)によらず、如何なる大きさのものであっても
搬送が可能である。また、搬送ガイドを垂直に対してベ
ルト状駆動部材側に傾斜させることにより、被搬送物は
ほぼ搬送ガイドに沿って搬送され、斜に搬送されること
はない。また、退避機構を油圧又はエアーシリンダーと
し、舌状部材の付勢力に逆らって舌状部材を被搬送物を
ベルト状駆動部材に押しつける方向とは反対の方向に回
転させることにより、第1の搬送機構及び退避機構の構
成を簡単にすることができる。また、第2の搬送機構か
ら搬送方向に所定距離だけ離れた位置に水平に対し傾斜
した回収テーブル及び回収テーブルに略垂直な回収ガイ
ドを有する回収トレイを具備することにより、搬送ガイ
ドに沿って垂直に対して傾斜した状態で搬送された被搬
送物は、そのまま回収トレイ上に落下し、回収トレイ上
に堆積するため、回収が容易になる。また、被搬送物を
折畳箱とし、上記本発明の略平板状物の繰出装置と組合
わせることにより、1つずつ繰出された折畳箱を連続的
に、捺印装置、印刷装置、ラベル貼り装置、折畳箱の成
函装置、箱詰装置等あらゆる装置に対し精度よく搬送す
ることができる。また、第2の搬送機構から搬送方向に
所定距離だけ離れた位置に捺印機構、印刷機構及びラベ
ル貼り機構から選択された少なくともいずれか1つを設
けることにより、捺印装置、印刷装置、ラベル貼り装置
を構成することができ、捺印位置や印刷位置、あるいは
貼られたラベルの位置等の位置誤差をきわめて小さくす
ることができる。
【0017】
【実施例】本発明の略平板状物の繰出装置、繰出方法及
び搬送装置を、これらの好適な一実施例を示す図1から
図7までを用いて説明する。図1は、本発明の略平板状
物の繰出装置の一実施例400(以下、繰出装置400
と称する)と本発明の搬送装置の一実施例を応用した捺
印装置300とを具備する捺印システムの構成を示す斜
視図である。図2は捺印装置300の構成を示す斜視図
であり、図3は繰出装置400の構成を示す斜視図であ
る。図4及び図5は繰出装置400における動作、すな
わち本発明の略平板状物の繰出方法の一実施例を示す斜
視図である。また、図6及び図7は捺印システムにおけ
る本発明の略平板状物の繰出装置及び搬送装置の動作を
示す斜視図である。略平板状物の一例として、折畳箱、
特にワンタッチ式折畳箱200を用いた場合について説
明する。なお、一般的な医薬品等の包装容器である紙製
の折畳箱は、例えば厚さ0.5mm程度のボール紙等を
所定形状にプレスして打ち抜き、所定の形状に折曲げた
後、折曲げ部分の端部を接着したものであり、折畳箱全
体の厚さとしては、例えば差込式折畳箱の場合2mm程
度である。また、ワンタッチ式折畳箱の場合でも3mm
程度である。また、全般的にこれらの折畳箱の1つの重
量は100g以下である。
【0018】図1及び図3に示すように、本発明の繰出
装置400は、繰出テーブル409と、繰出テーブル4
09に略垂直な繰出ガイド404と、繰出テーブル40
9に垂直でかつ繰出ガイド404にも垂直なレイル40
7と、繰出テーブル409上の繰出ガイド404の近傍
でかつ折畳箱を繰出す側に設けられた逆転ローラー40
6と、レイル407と係合しレイル407上及び繰出テ
ーブル409のテーブル上を摺動する押圧機構410
と、繰出ガイド404に設けられた開口部405から折
畳箱が配列される側に突出する突起422を有するベル
ト421等を具備するように構成されている。繰出テー
ブル409と、繰出ガイド404と、レイル407とで
実質的に折畳箱を供給するためのホッパー部を構成す
る。レイル407の繰出ガイド404に対向する側の先
端部分は、繰出ガイド404と所定の隙間431を形成
しつつ繰出ガイド404のガイド面に対し所定の角度を
なし、逆転ローラー406に対する巻込防止ガイド40
8を形成する。押圧機構410は、繰出テーブル409
と対向する部分及びレイル407と係合する部分にそれ
ぞれローラー412が設けられており、摺動部411を
構成する。また、この摺動部411には繰出ガイド40
4と平行な押圧面413が設けられている。レイル40
7の繰出ガイド404側端部近傍で、特にレイル407
に対してホッパー部とは反対側には、押圧機構410に
よる押圧力を緩和するための緩衝部材430が設けられ
ている。なお、緩衝部材430は、例えば、りん青銅等
のバネ材で形成された板バネであることが好ましい。ま
た、繰出ガイド404と巻込防止ガイド408との間の
隙間431の幅は、1つの折畳箱の厚さよりも広く、か
つ2つ以上の折畳箱を通さない広さであり、具体的には
2〜4mmの範囲が好ましい。
【0019】繰出テーブル409は繰出装置400の底
面432とは平行ではなく、繰出ガイド404と交差す
る側がその反対側よりも低くなるように若干傾斜してお
り、一般には底面432を水平にして使用される。ここ
で、押圧機構410は一定の構成部品を必要とするた
め、その重量は一定の範囲に限定される。そのため、傾
斜角がある一定の範囲よりも小さいと、折畳箱と繰出テ
ーブル409との間の摩擦力の方が押圧機構410の自
重による押圧力を上回り、折畳箱がスムーズに連続して
繰出されない場合が起こり得る。また、傾斜角がある一
定の範囲よりも大きいと、押圧機構410の自重による
押圧力が必要な押圧力を上回り、折畳箱が繰出され残っ
た折畳箱が図中矢印Aで示す方向に移動する際、繰出ガ
イド404に衝撃力を加えるおそれがある。そのため、
傾斜角は5〜30度の範囲内で、特に15度程度が好ま
しい。
【0020】ベルト421は、後に詳述するが、モータ
ー等の駆動機構に連結された2つのプーリーに係合し所
定の速度で一定の方向、例えば図1及び図3における矢
印Bで示す方向に駆動され、2つのプーリー間の距離が
折畳箱を繰出し可能な最大のストロークとなる。ベルト
421の材料としては、一般的にはブタジエンやネオプ
レン等のゴムを主材料とし、繊維により強化された複合
材等も使用することができる。ベルト421と突起42
2とは、一体に成型してもよいし、また突起422を別
の材料、例えばポリアセタール樹脂等の耐摩耗性樹脂等
を用いて形成し、ベルト421に固定するように構成し
てもよい。後者の場合、突起422の耐久性に優れるの
で、長期間にわたる使用にも耐え得る。また、前述のよ
うに、折畳箱全体の厚さとしては、例えば差込式折畳箱
の場合2mm程度であり、ワンタッチ式折畳箱の場合で
も3mm程度である。従って、突起422の繰出ガイド
404のガイド面からの突出量は1〜2mmの範囲が好
ましく、これにより一般的な医薬品等の包装容器である
紙製の折畳箱のほとんどのものと係合させることができ
る。
【0021】次に、図4及び図5を参照しつつ、繰出装
置400の動作、すなわち本発明の略平板状物の繰出方
法の一実施例を説明する。この場合、ワンタッチ式折畳
箱200を繰出す場合を例示する。図4に示すように、
折畳箱200を繰出テーブル409に略垂直になるよう
に、矢印Cで示す方向に配列する(折畳箱の配列を20
0Xとする)。繰出テーブル409は傾斜しているの
で、押圧機構410は重力の作用によって矢印Cで示す
方向に動き、折畳箱の配列200Xに接触し、折畳箱の
配列200Xを繰出ガイド404に押しつける。突起4
22は、最も繰出ガイド404に近い側の折畳箱200
の繰出テーブル409に垂直なエッジ200aと係合
し、図5に示すように、ベルト421の動作に伴い、折
畳箱200を繰出ガイド404に沿って矢印Bで示す方
向に繰出す。この時、逆転ローラー406は常時折畳箱
200を繰出す方向とは逆の方向に回転しており、折畳
箱200どうしの摩擦力等により、複数の折畳箱200
が同時に繰出されようとしても、余分な折畳箱200を
繰出テーブル409側に押し戻す。その結果、同時に2
以上の折畳箱200が繰出されることはなく、また、繰
出ガイド404と巻込防止ガイド408との隙間431
の部分に複数の折畳箱200が挟まってジャムを起こす
こともない。
【0022】なお、押圧機構410による押圧力は一定
であるが、折畳箱200Xの残量が少なくなると、折畳
箱200Xと繰出テーブル409との間の摩擦力が小さ
くなり、また折畳箱200Xの重量も少なくなる。その
ため、最もガイド面に近い折畳箱200が繰出される
と、押圧機構410の押圧力により移動された残りの折
畳箱200Xが繰出ガイド404と衝突する際の衝撃が
大きくなると考えられる。しかし、図1及び図3に示す
ように、緩衝部材430をレイル407の繰出ガイド4
04側端部近傍に設けているので、残りの折畳箱200
Xが繰出ガイド404と衝突する際の衝撃を緩和するこ
とができる。
【0023】次に、図1及び図2に示す捺印装置300
を参照しつつ、本発明の平板状物の搬送装置の一実施例
を説明する。図1及び図2において、捺印装置300
は、搬送テーブル304と、被搬送物又は被捺印物であ
る折畳箱等を搬送するための搬送ガイド305と、搬送
ガイド305と平行に設けられた2組の駆動ベルト40
及び41と、被搬送物を駆動ベルト40及び41に押し
つけるための押圧部材301と、押圧部材301の動作
を制御するための油圧又はエアーによるシリンダー30
3と、押圧部材301とシリンダー303とを連結する
ためのレバー302と、駆動ベルト40から所定距離だ
け前方に設けられた一対の引張りローラー7と、引張り
ローラー7の近傍に設けられたセンサー8と、引張りロ
ーラー7から所定距離だけ前方に設けられた捺印機構1
0等を具備するように構成されている。駆動ベルト40
及び41と押圧部材301とで第1の搬送機構を構成す
る。また、引張りローラー7は第2の搬送機構を構成す
る。押圧部材301は搬送テーブル304に垂直な軸を
中心として回転可能であり、常時被搬送物を駆動ベルト
40及び41に押しつける方向に付勢されている(付勢
手段であるバネ等は自明につき図示せず)。シリンダー
303は、レバー302を介して押圧部材301を、被
搬送物を駆動ベルト40及び41に押しつける方向とは
反対の方向に回転させる。レバー302及びシリンダー
303等は第1の搬送機構を退避させるための退避機構
を構成する。なお、押圧部材301は被搬送物が押圧部
材301と駆動ベルト40及び41との間に進入しやす
いように、ガイド305に対し垂直な方向に湾曲した略
舌状の部材である。なお、搬送テーブル304は底面3
06に対して傾斜しており、その傾斜角は繰出装置40
0における繰出テーブル409の底面432に対する傾
斜角と同じになるように設定されている。
【0024】センサー8は、例えばフォトカプラー等の
光センサーであり、第2の搬送機構である引張りローラ
ー7の位置に被搬送物である折畳箱等の先端が到達した
ことを検出する。捺印機構10は、インクを含浸したイ
ンクローラー11、所定量のインクを転写するためのイ
ンク転写ローラー12、捺印すべき活字を保持する活字
ハブ13及び活字受けローラー14等で構成されてい
る。センサー8が被搬送物(被捺印物)の先端の所定の
位置への到達を検出すると、捺印機構10が作動し、被
搬送物(被捺印物)の所定の位置に所定の文字や記号等
を捺印する。捺印機構10により所定の位置に所定の文
字や記号等を捺印された被搬送物(被捺印物)は、排出
ローラー9等により捺印装置300の外部へ排出され、
トレイ等(図示せず)の上に回収される。
【0025】一方、センサー8が被搬送物(被捺印物)
の先端の所定の位置への到達を検出すると、シリンダー
303が作動し、レバー302を介して押圧部材301
を被搬送物を駆動ベルト40及び41に押しつける方向
とは反対の方向に回転させる。そのため、被搬送物は駆
動ベルト40及び41に押しつけられなくなり、駆動ベ
ルト40及び41による駆動力を受けなくなる。ここ
で、第2の搬送機構である引張りローラー7の搬送速度
は、第1の搬送機構である駆動ベルト40及び41の搬
送速度よりも速くなるように設定されている。第2の搬
送機構である引張りローラー7の周速は、例えば443
mm/secであり、第1の搬送機構である駆動ベルト
40及び41の周速は、例えば191mm/secであ
る。そのため、被搬送物が引張りローラー7の位置に到
達すると、それ以後は引張りローラー7の駆動力のみに
より搬送される。一般に、被搬送物の長さが長い場合、
その先端部が引張りローラー7の位置に到達していて
も、中間部分又は後端部分がまだ駆動ベルト40及び4
1の位置にある場合がある。このような状況において、
もしも、引張りローラー7と駆動ベルト40及び41の
双方により同時に同一の被搬送物を搬送すると、搬送速
度の遅い駆動ベルト40及び41が搬送速度の速い引張
りローラー7に対してブレーキとして作用する。しか
し、本発明の搬送装置では、被搬送物の先端が引張りロ
ーラー7の位置に達すると同時に駆動ベルト40及び4
1による駆動力を解除するため、引張りローラー7の負
荷は被搬送物だけとなる。そのため、引張りローラー7
の駆動力のみによる被搬送物の搬送速度が安定する。そ
の結果、捺印機構10による捺印位置のばらつきが小さ
くなる。具体的には、従来の装置によれば、捺印位置の
ばらつきは約8mmであったものが、本発明の装置によ
れば約3mmにまで改善された。
【0026】次に、上記繰出装置400と捺印装置30
0とを組合わせた捺印システムの動作を図6及び図7に
示す。図6は、折畳箱200Aが捺印装置300の第1
の搬送機構である駆動ベルト40及び41の駆動力によ
り搬送され、いまだ第2の搬送機構である引張りローラ
ー7の位置に到達していない状態を示している。このと
き、シリンダー303は作動しておらず、押圧部材30
1は被搬送物である折畳箱200Aを駆動ベルト40及
び41に押しつけるように作用している。また、繰出装
置400では、ベルト421は、その間に約1/2回転
し、突起422が次の折畳箱200を繰出すための位置
にスタンバイしている。ベルト421は、折畳箱200
の大きさや単位時間当たりの繰出し数に応じ、連続的又
は間欠的に任意に駆動することができる。
【0027】一方、図7は、折畳箱200Bが捺印装置
300の第2の搬送機構である引張りローラー7の駆動
力によって搬送されている状態を示している。この時、
繰出装置400では、次の折畳箱200Cの繰出しを開
始している。この時、シリンダー303はその駆動ロッ
ドを矢印Dで示す方向に伸ばし、レバー302を介して
押圧部材301を矢印Eで示す方向に回転させている。
その結果、押圧部材301は折畳箱200Bとは接触せ
ず、第1の搬送機構である駆動ベルト40及び41に押
しつけることはない。また、繰出テーブル409上に配
列された折畳箱の残量が少なくなり、押圧機構410の
摺動部411は緩衝部材430(図7の状態では摺動部
411の裏側に位置するため、図示せず)と接触し、重
力による押圧力を緩衝部材(板バネ)430の反発力で
相殺し、押圧力により移動された残りの折畳箱が繰出ガ
イド404と衝突する際の衝撃が吸収される。もし、折
畳箱200Cとの間に作用する摩擦力により、折畳箱2
00Dも折畳箱200Cと共に繰出されようとしても、
逆転ローラー406の回転力により矢印Fで示す方向に
押し戻されるため、繰出装置400から同時に2つ以上
の折畳箱200C及び200Dが繰出されることはな
い。
【0028】次に、本発明の略平板状物の繰出装置の別
の好適な実施例を図8及び図9を用いて説明する。図8
は繰出装置400の別の実施例の構成を示す平面図であ
り、図9は差込式折畳箱100を繰出している状態を示
す斜視図である。この実施例は、特に両端部の厚さが中
央部よりも薄い差込式折畳箱100を繰出すのに適す
る。
【0029】図8に示すように、繰出ガイド404のホ
ッパー側には補助ガイド板450が取付けられている。
補助ガイド板450は、図9に示すように2本のスリッ
ト451を有し、折畳箱の形状や大きさに合せて、繰出
ガイド404上の任意の位置に取付けることができる。
また、スリット451の位置や大きさも折畳箱の大きさ
や形状に合せて任意に設定し得る。繰出ガイド404に
対して押圧機構410と反対の側には、駆動ユニット4
20が設けられている。駆動ユニット420は、2つの
プーリー423及び424と、ベルト421とを具備
し、矢印H又はGで示すように繰出ガイド404に沿っ
て平行移動可能である。また、駆動ユニット420を、
2つのプーリー423及び424をそれぞれ独立して繰
出ガイド404と平行に移動可能とし、ベルト421も
交換可能とすることにより、その繰出し可能なストロー
クを任意に選択することも可能である。
【0030】図9に示すように、差込式折畳箱100の
場合、その両端部は蓋又は袖の部分であり、中央部の折
重ねられた部分に較べて薄い。そのため、図1から図7
に示したようなワンタッチ式折畳箱200の繰出しに適
する装置をそのまま用いた場合、突起422が複数の差
込式折畳箱100の蓋又は袖の部分と係合してしまい、
複数の差込式折畳箱100を同時に繰出してしまうおそ
れがある。差込式折畳箱100は先端部分の厚さも薄い
ため、もし複数の差込式折畳箱100を繰出した場合、
先端部分は繰出ガイド404と逆転ローラー406との
間の隙間を通ってしまう。そして、中央部分の折重ねら
れた厚い部分が繰出ガイド404と逆転ローラー406
との間の隙間にさしかかると、ここでジャムを引き起こ
してしまう。このようなトラブルを防止するため、補助
ガイド板450を差込式折畳箱100の少なくとも後端
のエッジ100aを覆うように設ける。このように構成
することにより、突起422は繰出ガイド404に最も
近い差込式折畳箱100の段差部100bのみと係合
し、複数の差込式折畳箱100と係合することはない。
【0031】しかし、以上のような構成であっても、摩
擦による複数の差込式折畳箱100が同時に繰出されよ
うとする現象は発生し得る。その場合、逆転ローラー4
06により、余分な差込式折畳箱100は繰出テーブル
409側に押し戻されるので、2つ以上の差込式折畳み
箱100が同時に繰出されることはない。また、差込式
折畳箱100の先端部は薄いので、逆転ローラー406
とレイル407との間に巻き込まれるおそれがあるが、
巻込防止ガイド408により巻き込みは防止される。
【0032】次に、本発明の略平板状物の搬送装置の別
の好適な実施例を図12に示す。図12において、捺印
装置300は、図1及び図2に示した捺印装置に回収ト
レイ500を設けたものである。回収トレイ500は、
第2の搬送機構である引張りローラー7又は捺印機構1
0から搬送方向に所定距離だけ離れた位置に設けられて
おり、回収テーブル501は搬送テーブル304と同様
に水平に対し傾斜している。また、回収ガイド502は
回収テーブル501に対して略垂直である。捺印装置3
00により、搬送ガイド305に沿って垂直に対し傾斜
して搬送され、捺印機構10により所定の位置に所定の
文字や記号等を捺印された被搬送物(被捺印物)は、排
出ローラー9等により捺印装置300の外部へ排出さ
れ、回収トレイ500上に到達する。このとき、重力の
作用により、被搬送物(被捺印物)はそのまま傾斜して
いる方向に倒れ、回収トレイ500上に堆積され、回収
される。その結果、捺印された折畳箱等の被捺印物を容
易に回収することができる。
【0033】なお、上記各実施例では折畳箱を搬送する
場合を示したが、これに限定されるものではなく、平板
状のものであれば、ボール紙の仕切板や化粧パネル等如
何なるものであっても搬送することができる。また、捺
印機構以外にも印刷機構やラベル貼り機構等も、本発明
の搬送装置と組合わせることにより独立した印刷装置や
ラベル貼り装置を構成することができる。さらに、繰出
装置400は、捺印装置300だけでなく、印刷装置、
ラベル貼り装置、折畳箱の成函装置、箱詰装置等と組合
わせて、任意のシステムを構成することができる。
【0034】次に、本出願人が実際に試作した繰出装置
400を用いて実験した結果を示す。試作した繰出装置
400において、プーリー423、424の径は28m
m、ベルト421の厚さは0.8mm、ベルト421の
繰出可能なストロークは156mm、周速は161mm
/secであった。また、逆転ローラー406の直径は
48mm、周速は27mm/secであった。この試作
品を用い、以下のサンプルを各1000枚用いて繰出実
験を行った。 サンプル1:寸法326mm×265mm、重さ79g
/枚、紙厚0.45mm、折重部の厚さ2.9mmのワ
ンタッチ式折畳箱(大きいサンプル) サンプル2:寸法171mm×181mm、重さ23g
/枚、紙厚0.5mm、折重部の厚さ2.7mmのワン
タッチ式折畳箱(小さく軽いサンプル) サンプル3:寸法515mm×233mm、重さ80g
/枚、紙厚0.67mm、折重部の厚さ2.1mmの差
込式折畳箱(大きいサンプル) サンプル4:寸法326mm×265mm、重さ79g
/枚、紙厚0.45mm、折重部の厚さ1.4mmの差
込式折畳箱(薄いサンプル) 実験の結果、いずれのサンプルの場合も1枚ずつ完全に
分離して繰出すことができ、2枚以上同時に繰出される
ことはなかった。また、複数の折畳箱が繰出ガイド40
4と巻込防止ガイド408との間に噛み込むこともなか
った。なお、突起422による矢印Bで示す方向の駆動
力は、2Kgf程度あれば十分であった。また、押圧機
構410の繰出ガイド404のガイド面に垂直な方向で
の押圧力は、400〜600gf程度あれば十分であっ
た。
【0035】さらに、上記各サンプル50枚の表面にビ
ニールテープを張り付け、摩擦係数をμ=0.8〜1.
2と大きくした場合、及び各サンプル50枚の表面にシ
リコン塗布テープを張り付け、摩擦係数をμ=0.03
〜0.08と小さくした場合についてそれぞれ同様に繰
出実験を行った。しかし、いずれの場合も1枚ずつ完全
に分離して繰出すことができ、2枚以上同時に繰出され
ることはなかった。また、複数の折畳箱が繰出ガイド4
04と巻込防止ガイド408との間に噛み込むこともな
かった。
【0036】なお、上記実施例では、繰出ユニットとし
て2つのプーリーとベルトを用いた場合を例示したが、
これに限定されるものではなく、エアーシリンダー、リ
ニアモーターあるいはカム及びリンク等の機械的組合わ
せにより構成される他の直線的駆動機構に置き換えた場
合でも同様に効果を奏することは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明の略平板状物の繰
出装置及び繰出方法によれば、複数の略平板状物をホッ
パー部の繰出テーブルに対して略垂直に保持しつつ所定
の方向に配列し、繰出機構を繰出ガイドに最も近い略平
板状物の繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部と係合さ
せ、繰出ガイドに沿って略平板状物を繰出テーブルと繰
出ガイドとが交差する方向と平行な方向に繰出すように
構成したので、略平板状物の種類や大きさ(例えば、前
記ワンタッチ式折畳箱や差込式折畳箱等の種類の別や大
きさの別)にかかわらず、繰出テーブル上に載置可能で
あれば如何なるものであっても繰出しが可能である。ま
た、押圧機構により略平板状物(折畳箱)をそれらの配
列方向に所定の押圧力で付勢することにより、1つの略
平板状物が繰出されると、残った略平板状物は順に繰出
ガイド方向に押出され、連続して繰出しが可能となる。
また、略平板状物を繰出す方向とは逆の方向に回転する
逆転ローラーを、繰出ガイド近傍でかつホッパー部の略
平板状物を繰出す側に設けることにより、仮に複数の略
平板状物が繰出ガイドに最も近い略平板状物とともに繰
出されようとしても、繰出ガイドに最も近い略平板状物
以外の略平板状物は元のホッパー側に押し戻される。そ
の結果、1回の動作で必ず1枚の略平板状物が繰出され
かつ2枚以上同時に繰出されることはなくなり、繰出装
置におけるジャムを防止することができる。また、繰出
テーブルに垂直でかつ繰出ガイドとの間に所定の隙間を
形成しつつ繰出ガイドに対し所定の角度をなす巻込防止
ガイドを逆転ローラーの近傍に設けることにより、逆転
ローラーに略平板状物、特に差込式折畳箱の蓋や袖の部
分等が巻き込まれることはない。
【0038】また、繰出機構を繰出ガイドに対して略平
板状物とは反対側に設け、繰出ガイド上に設けられた開
口部から突起を折畳箱側に突出させることにより、前記
押圧機構により繰出ガイドに略接触している略平板状物
のテーブルに垂直な1つのエッジ部と突起とをきわめて
容易に係合させることができる。また、繰出機構を2つ
のプーリーと、プーリーに係合し所定速度で駆動される
ベルトと、ベルト上に設けられ繰出ガイド上に設けられ
た開口部から折畳箱側に突出する突起とを具備する駆動
ユニットとすることにより、2つのプーリー間の距離を
繰出し可能なストロークとすることができ、2つのプー
リー間の距離を適宜選択することにより様々な大きさの
略平板状物の繰出しを行うことが可能となる。また、駆
動ユニットを繰出テーブルと繰出ガイドとが交差する方
向に平行に移動可能とすることにより、1台の装置でそ
の繰出し可能なストロークの範囲内で様々な大きさの略
平板状物の繰出しを行うことが可能となる。また、駆動
ユニットの2つのプーリーをそれぞれ独立してテーブル
とガイド面とが交差する方向に平行に移動可能とし、か
つベルトを交換可能とすることにより、未知の大きさの
略平板状物(折畳箱等)が将来使用される場合にも容易
に対応することができる。また、突起を例えばポリアセ
タール樹脂等の耐摩耗性樹脂で形成することにより、耐
久性を具備し、長期間の使用に耐え得る。また、突起の
ガイド面からの突出量を1〜2mmの範囲とすることに
より、略平板状物の種類の如何にかかわらず、略平板状
物の繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部と確実に係合
させることができ、繰出しエラーを防止することができ
る。また、略平板状物が、例えば差込式折畳箱の場合、
折畳箱の端部の蓋又は袖の部分が薄いため、突起が複数
の折畳箱と係合してしまうおそれがある。しかし、繰出
ガイドに補助ガイド板を設け、突起を折畳箱の最も外側
のエッジではなく内側の段差部と係合させることによ
り、最もガイド面に近い折畳箱のみを繰出すことができ
る。
【0039】また、押圧機構を繰出テーブル及び繰出ガ
イドの双方に対し垂直なレイルと、繰出テーブル上及び
レイル上を摺動する摺動部と、摺動部に固定され繰出ガ
イドに平行な押圧面とを具備するように構成することに
より、押圧面を介して均一に略平板状物を繰出ガイド方
向に付勢することができる。また、繰出テーブルを、繰
出ガイドとの交差する側がその反対側よりも低くなるよ
うに水平に対して傾斜させることにより、押圧機構を構
成する各部材の自重を押圧力として用いることができ、
押圧機構の構成が簡単になる。また、上記構成によれば
押圧機構による押圧力は一定であるが、略平板状物の残
量が少なくなり略平板状物と繰出テーブルとの間の摩擦
力が小さくなり、また略平板状物の重量も少なくなる。
そのため、最もガイド面に近い略平板状物が繰出される
と、押圧機構により移動された残りの略平板状物が繰出
ガイドと衝突する際の衝撃が大きくなると考えられる。
しかし、押圧機構による押圧力を緩和する緩衝部材をレ
イルの繰出ガイド側端部近傍に設けることにより、残り
の略平板状物が繰出ガイドと衝突する際の衝撃を緩和す
ることができる。また、緩衝部材を例えばりん青銅等の
バネ材で形成された板バネとすることにより、緩衝部材
の構造を簡単にすることができる。
【0040】一方、以上のように構成された本発明の略
平板状物の搬送装置によれば、検出機構が被搬送物の先
端が到達したことを検出すると、退避機構により第1の
搬送機構が退避されるので、搬送速度の遅い第1の搬送
機構が搬送速度の速い第2の搬送機構のブレーキとして
作用し、第2の搬送機構による搬送速度を不安定にする
ことはない。従って、被搬送物の先端が第2の搬送機構
に到達した後は、第2の搬送機構の駆動力のみによって
搬送され、搬送速度がほぼ一定に保たれる。また、第1
の搬送機構を搬送方向に移動するベルト状駆動部材と、
被搬送物をベルト状駆動部材に押しつける押圧部材を具
備するように構成し、退避機構を押圧部材による押圧力
を解除するものとすることにより、被搬送物の先端が第
2の搬送機構に到達するまでは、被搬送物は第1の搬送
機構のベルト状部材との間に作用する摩擦力によって搬
送され、第1の搬送機構及び退避機構の構成を簡単にす
ることができる。
【0041】また、被搬送物は略平面状とし、所定の搬
送ガイドに沿って搬送するとともに、押圧部材を搬送ガ
イドに平行でかつ搬送方向に垂直な軸を中心として回転
する舌状部材とし、常時被搬送物をベルト状駆動部材に
押しつける方向に付勢することにより、被搬送物の大き
さ(長さ)によらず、如何なる大きさのものであっても
搬送が可能である。また、搬送ガイドを垂直に対してベ
ルト状駆動部材側に傾斜させることにより、被搬送物は
ほぼ搬送ガイドに沿って搬送され、斜に搬送されること
はない。また、退避機構を油圧又はエアーシリンダーと
し、舌状部材の付勢力に逆らって舌状部材を被搬送物を
ベルト状駆動部材に押しつける方向とは反対の方向に回
転させることにより、第1の搬送機構及び退避機構の構
成を簡単にすることができる。また、第2の搬送機構か
ら搬送方向に所定距離だけ離れた位置に水平に対し傾斜
した回収テーブル及び回収テーブルに略垂直な回収ガイ
ドを有する回収トレイを具備することにより、搬送ガイ
ドに沿って垂直に対して傾斜した状態で搬送された被搬
送物は、そのまま回収トレイ上に落下し、回収トレイ上
に堆積するため、回収が容易になる。また、被搬送物を
折畳箱とし、上記本発明の略平板状物の繰出装置と組合
わせることにより、1つずつ繰出された折畳箱を連続的
に、捺印装置、印刷装置、ラベル貼り装置、折畳箱の成
函装置、箱詰装置等のあらゆる装置に対し精度よく搬送
することができる。また、第2の搬送機構から搬送方向
に所定距離だけ離れた位置に捺印機構、印刷機構及びラ
ベル貼り機構から選択された少なくともいずれか1つを
設けることにより、捺印装置、印刷装置、ラベル貼り装
置を構成することができ、捺印位置や印刷位置、あるい
は貼られたラベルの位置等の位置誤差をきわめて小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の略平板状物の繰出装置400の一実施
例と本発明の略平板状物の搬送装置の一実施例を応用し
た捺印装置300とを具備する捺印システムの構成を示
す斜視図
【図2】捺印装置300の構成を示す斜視図
【図3】繰出装置400の構成を示す斜視図
【図4】繰出装置400における動作、すなわち本発明
の略平板状物の繰出方法の一実施例を示す斜視図
【図5】繰出装置400における動作、すなわち本発明
の略平板状物の繰出方法の一実施例を示す斜視図
【図6】捺印システムにおける本発明の略平板状物の繰
出装置及び搬送装置の動作を示す斜視図
【図7】捺印システムにおける本発明の略平板状物の繰
出装置及び搬送装置の動作を示す斜視図
【図8】繰出装置400の別の実施例の構成を示す平面
【図9】差込式折畳箱100を繰出している状態を示す
斜視図
【図10】ワンタッチ式折畳箱200をテーブルに対し
垂直保持しつつ配列した状態を示す斜視図
【図11】ワンタッチ式折畳箱200をテーブルに対し
水平に積み重ねた状態を示す斜視図
【図12】本発明の略平板状物の搬送装置の別の実施例
を応用した捺印装置300の構成を示す斜視図
【図13】従来の捺印装置1の構成を示す斜視図
【符号の説明】
1 :従来の捺印装置 2 :繰出テーブル 3 :搬送テーブル 4 :駆動ベルト 5 :押圧部材 6 :逆転ローラー 7 :引張りローラー 8 :センサー 9 :排出ローラー 10 :捺印機構 11 :インクローラー 12 :インク転写ローラー 13 :活字ハブ13 14 :活字受けローラー 40 :駆動ベルト 41 :駆動ベルト 100 :差込式折畳箱 100a:テーブルに垂直なエッジ 100b:段差部 100X:配列された差込式折畳箱(全体) 200 :ワンタッチ式折畳箱 200a:テーブルに垂直なエッジ 200A:ワンタッチ式折畳箱 200B:ワンタッチ式折畳箱 200C:ワンタッチ式折畳箱 200D:ワンタッチ式折畳箱 200X:配列されたワンタッチ式折畳箱(全体) 300 :捺印装置 301 :押圧部材 302 :レバー 303 :シリンダー 304 :搬送テーブル 305 :搬送ガイド 306 :底面 400 :繰出装置 404 :繰出ガイド 405 :開口部 406 :逆転ローラー 407 :レイル 408 :巻込防止ガイド 409 :繰出テーブル 410 :押圧機構 411 :摺動部 412 :ローラー 413 :押圧面 420 :駆動ユニット 421 :ベルト 422 :突起 423 :プーリー 424 :プーリー 430 :緩衝部材 431 :隙間 450 :補助ガイド板 451 :切欠 500 :回収トレイ 501 :回収テーブル 502 :回収ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−255427(JP,A) 特開 平4−12944(JP,A) 特開 平4−129933(JP,A) 特開 昭57−81692(JP,A) 実開 昭49−63676(JP,U) 実開 平2−4830(JP,U) 実開 昭55−89144(JP,U) 実開 平2−10323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/24

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の略平板状物を繰出テーブルに対し
    て略垂直に保持しつつ所定の方向に配列するためのホッ
    パー部と、前記繰出テーブルに略垂直でかつ前記略平板
    状物の配列方向に略直交する方向に設けられた繰出ガイ
    ドと、前記ホッパー部に配列された略平板状物のうち最
    も繰出ガイドに近い略平板状物の前記繰出テーブルに垂
    直な1つのエッジ部と係合し前記略平板状物を前記繰出
    テーブルと繰出ガイドとが交差する方向と平行な方向に
    繰出す繰出機構と、前記繰出テーブル上に配列された前
    記略平板状物に対しそれらの配列方向に所定の押圧力を
    付勢する押圧機構とを具備し、 前記繰出機構は、前記繰出ガイドに対して前記略平板状
    物とは反対側に設けられ、2つのプーリーと、前記プー
    リーに係合し所定速度で駆動されるベルトと、前記ベル
    ト上に設けられ前記繰出ガイド上に設けられた開口部か
    ら前記略平板状物側に突出する突起とを具備する駆動ユ
    ニットであり、 前記略平板状物は前記繰出ガイドに対向する側に前記繰
    出テーブルに垂直な段差部を有し、 前記突起を前記略平板状物の最も外側のエッジではなく
    内側の段差部と係合させるための前記繰出ガイドに設け
    られた補助ガイド板を更に有する 略平板状物の繰出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記繰出ガイド近傍でかつ前記ホッパー
    部の前記略平板状物を繰出す側に設けられ、前記繰出テ
    ーブルに垂直な軸の回りに前記略平板状物を繰出す方向
    とは逆の方向に回転する逆転ローラーを具備する請求項
    1記載の略平板状物の繰出装置。
  3. 【請求項3】 前記逆転ローラーの近傍に設けられ、前
    記繰出テーブルに垂直でかつ前記繰出ガイドとの間に所
    定の隙間を形成しつつ前記繰出ガイドに対し所定の角度
    をなす巻込防止ガイドを具備する請求項1又は2記載の
    略平板状物の繰出装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ユニットは、前記繰出テーブル
    と繰出ガイドとが交差する方向に平行に移動可能である
    請求項記載の略平板状物の繰出装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動ユニットの2つのプーリーはそ
    れぞれ独立して前記繰出テーブルと繰出ガイドとが交差
    する方向に平行に移動可能であり、かつ前記ベルトは交
    換可能である請求項記載の略平板状物の繰出装置。
  6. 【請求項6】 前記突起は耐摩耗性樹脂で形成されてい
    る請求項からのいずれかに記載の略平板状物の繰出
    装置。
  7. 【請求項7】 前記突起の前記繰出ガイドからの突出量
    は1〜2mmの範囲である請求項からのいずれかに
    記載の略平板状物の繰出装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧機構は、前記繰出テーブル及び
    前記繰出ガイドの双方に対し垂直なレイルと、前記繰出
    テーブル上及び前記レイル上を摺動する摺動部と、前記
    摺動部に固定され前記繰出ガイドに平行な押圧面とを具
    備する請求項1からのいずれかに記載の略平板状物の
    繰出装置。
  9. 【請求項9】 前記繰出テーブルは、前記繰出ガイドと
    の交差する側がその反対側よりも低くなるように水平に
    対して傾斜している請求項に記載の略平板状物の繰出
    装置。
  10. 【請求項10】 前記レイルの前記繰出ガイド側端部近
    傍に設けられ、前記摺動部と接触することにより、前記
    押圧機構による押圧力を緩和する緩衝部材を具備する請
    求項又は記載の略平板状物の繰出装置。
  11. 【請求項11】 前記緩衝部材は板バネである請求項
    記載の略平板状物の繰出装置。
  12. 【請求項12】 前記略平板状物は折畳箱である請求項
    1から11のいずれかに記載の略平板状物の繰出装置。
  13. 【請求項13】 前記略平板状物は差込式折畳箱である
    請求項記載の略平板状物の繰出装置。
  14. 【請求項14】 複数の略平板状物を繰出テーブルに対
    して略垂直に保持しつつ所定の方向に配列し、前記繰出
    テーブル上に配列された前記略平板状物に対しそれらの
    配列方向に所定の押圧力を付勢し、前記繰出テーブルに
    略垂直でかつ前記略平板状物の配列方向に略直交する方
    向に設けられた繰出ガイドに沿って、前記配列された略
    平板状物のうち最も繰出ガイドに近い略平板状物の前記
    繰出テーブルに垂直な1つのエッジ部を突起と係合さ
    せ、前記突起を前記繰出テーブルと繰出ガイドとが交差
    する方向と平行な方向に移動させることにより前記略平
    板状物を繰出す略平板状物の繰出方法であって、 前記略平板状物は前記繰出ガイドに対向する側に前記繰
    出テーブルに垂直な段差部を有するものであり、 前記繰出ガイドに補助ガイド板を設け、前記突起を前記
    略平板状物の最も外側のエッジではなく内側の段差部と
    係合させる略平板状物の繰出方法。
  15. 【請求項15】 前記繰出ガイド近傍でかつ前記略平板
    状物を繰出す側に、前記繰出テーブルに垂直な軸の回り
    に前記略平板状物を繰出す方向とは逆の方向に回転する
    逆転ローラーを設け、前記最も繰出ガイドに近い略平板
    状物の繰出しにつれて複数の略平板状物が繰出されよう
    とした場合に、前記最も繰出ガイドに近い略平板状物以
    外の略平板状物を繰出し方向とは反対側に押し戻し、前
    記最も繰出ガイドに近い略平板状物のみを繰出す請求項
    14記載の略平板状物の繰出方法。
  16. 【請求項16】 前記逆転ローラーの近傍に、前記繰出
    テーブルに垂直でかつ前記繰出ガイドとの間に所定の隙
    間を形成しつつ前記繰出ガイドに対し所定の角度をなす
    巻込防止ガイドを設け、前記逆転ローラーにより押し戻
    された略平板状物の繰出し側端部が前記逆転ローラーに
    巻込まれることを防止する請求項14又は15記載の略
    平板状物の繰出方法。
  17. 【請求項17】 前記繰出テーブルを、前記繰出ガイド
    との交差する側がその反対側よりも低くなるように水平
    に対して傾斜させ、配列された略平板状物の前記繰出ガ
    イドに対して最も外側の略平板状物を押圧機構の自重に
    より押圧する請求項14から16のいずれかに記載の略
    平板状物の繰出方法。
  18. 【請求項18】 前記繰出ガイド側端部近傍に緩衝部材
    を設け、前記押圧部材と接触させることにより、前記押
    圧機構による押圧力を緩和する請求項17記載の略平板
    状物の繰出方法。
  19. 【請求項19】 前記略平板状物は折畳箱である請求項
    14から18のいずれかに記載の略平板状物の繰出方
    法。
  20. 【請求項20】 前記略平板状物は差込式折畳箱である
    請求項14又は16記載の略平板状物の繰出方法。
  21. 【請求項21】 被搬送物を所定の方法に所定の第1の
    速度で搬送する第1の搬送機構と、前記第1の搬送機構
    から前記被搬送物の搬送方向に所定距離離れた位置に設
    けられ前記第1の搬送速度よりも速い第2の搬送速度で
    前記被搬送物を搬送する第2の搬送機構と、前記第2の
    搬送機構の近傍に設けられ前記第2の搬送機構に前記被
    搬送物の先端が到達したことを検出する検出機構と、前
    記検出機構が前記被搬送物の先端が到達したことを検出
    すると前記第1の搬送機構を退避させる退避機構とを具
    備する略平板状物の搬送装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の搬送機構は、前記搬送方向
    に移動するベルト状駆動部材と、前記被搬送物を前記ベ
    ルト状駆動部材に押しつける押圧部材を具備し、前記退
    避機構は前記押圧部材による押圧力を解除するものであ
    る請求項21記載の略平板状物の搬送装置。
  23. 【請求項23】 前記被搬送物は略平板状であり、所定
    の搬送ガイドに沿って搬送され、前記押圧部材は前記搬
    送ガイドに平行でかつ前記搬送方向に垂直な軸を中心と
    して回転する舌状部材であり、常時前記被搬送物を前記
    ベルト状駆動部材に押しつける方向に付勢されている請
    求項22記載の略平板状物の搬送装置。
  24. 【請求項24】 前記搬送ガイドは垂直に対して前記ベ
    ルト状駆動部材側に傾斜している請求項23記載の略平
    板状物の搬送装置。
  25. 【請求項25】 前記退避機構は油圧又はエアーシリン
    ダーであり、前記舌状部材の付勢力に逆らって、前記舌
    状部材を前記被搬送物を前記ベルト状駆動部材に押しつ
    ける方向とは反対の方向に回転させる請求項23又は
    記載の略平板状物の搬送装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の搬送機構から前記搬送方向
    に所定距離だけ離れた位置に水平に対し傾斜した回収テ
    ーブル及び前記回収テーブルに略垂直な回収ガイドを有
    する回収トレイを具備する請求項24又は25記載の略
    平板状物の搬送装置。
  27. 【請求項27】 前記被搬送物は折畳箱である請求項
    から26のいずれかに記載の略平板状物の搬送装置。
  28. 【請求項28】 前記第2の搬送機構から前記搬送方向
    に所定距離だけ離れた位置に捺印機構、印刷機構及びラ
    ベル貼り機構から選択された少なくともいずれか1つが
    設けられている請求項21から27のいずれかに記載さ
    れた略平板状物の搬送装置。
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