JP3434900B2 - フリーアクセス床板の結合構造 - Google Patents

フリーアクセス床板の結合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、上面板と下面板とから
なるフリーアクセス床板において、上面板と下面板との
接触部に凸状の重合部を形成して結合する結合構造に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来のフリーアクセス床板の結合構造に
は、上面板と下面板との接触部において、上面板又は
下面板に貫通孔又は凹部を設けて、この貫通孔又は凹部
へ下面板又は上面板の凸部を挿入、圧潰して形成する重
合部により結合するもの(実開平6-10480号)、上面板
の凸部を下面板の凹部へ嵌め、前記凸部と凹部とが密着
した重合部の先端壁前面を圧縮、圧延して結合するもの
(特公昭61-13889号)等がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】については、潰し代
を確保するために、凸部の突出量を多くする必要がある
が、それには、面積に対して深く搾り込むという技術的
に難しい作業が強いられる。また、凸部全体の板厚も非
常に薄くなるから、上面板と下面板との結合のために前
記凸部を圧潰すれば結合強度は弱いものとなり、結果と
して破損する確立も高くなる問題が生じる。 【0004】については、に比べて凸部全体の板厚
の減少は抑えられるものの、周縁の張出しを確保する圧
延により先端壁の板厚が薄くなり、結合強度を低下させ
る。このほか、作業上、板材の圧延に大型プレス機が必
要で、プレス型にかかる力も大きくなるから耐久性も低
くなったり、一方で凸部の圧延の有無、程度が外観上確
認できない、等の問題がある。 【0005】近年、軽量化とコスト削減との関係から、
床板における使用板厚は薄くなる傾向にある。具体的な
板厚は1〜1.6mmのものが多いが、薄いものでは0.8mm程
度のものもある。このため、前記問題がより顕著に現れ
始め、特に圧延代が小さくなるため上記方法では上下方
向へ抜けやすくなり、従来とは異なる結合構造が要求さ
れるに至っている。そこで、薄い板材を使用しても十分
な結合強度が得られ、しかも技術的に容易で、確実な結
合構造について検討することとした。 【0006】 【課題を解決するための手段】その結果開発したもの
が、上面板と下面板との接触部で両者を結合、一体化し
てなるフリーアクセス床板において、前記接触部に上面
板及び下面板を密着状態で一方に押出して先端壁と周壁
とを有する凸状の重合部を形成し、この先端壁に周縁を
局部的に外方向へ張出させる押圧溝を形成することを特
徴とするフリーアクセス床板の結合構造である。「局部
的」とは、張出しが、円周方向に対して断続的であるこ
とを意味する。 【0007】 【作用】本発明の結合構造は、押圧溝の形成による先端
壁における周縁の外方向の張出しにより、上面板と下面
板とを結合する。また、押圧溝は先端壁を局部的に外方
向へ張出すように形成するため、重合部全体として板厚
の大きな減少、破損が生じないから、重合部全体の結合
強度が確保できる。更に、押圧溝は先端壁の外観に現れ
ているから、その形成具合によって押圧の有無、押圧不
足又は押圧過多等の押圧の程度についても、おおよそに
おいて判断することができる。 【0008】 【実施例】以下、本発明のフリーアクセス床板の結合構
造について、図を参照しながら説明する。図1は本発明
の結合構造を用いた床板1の底面図、図2は押圧溝2を
先端壁3に形成した図1における重合部4の拡大図、図
3は同重合部4の斜視図であり、図4は同重合部4付近
の断面図である。なお、押圧溝2は、上面板5から下面
板6に向かって押出された凸状の重合部4における先端
壁3に下面板6側から設けられるため、図2〜図4にお
いて、床板1は裏返した状態となっている。 【0009】初めに、本発明の結合構造を有するフリー
アクセス床板1について説明する。図1に見られるよう
に、床板1は上面板5と下面板6とから構成される。下
面板6は、起立させた側壁7上縁から外方に向けてフラ
ンジ8を有し、底面9には上方に向けて突出させた複数
の円錐台突起10を規則的に配した構造である。上面板5
は、下面板6のフランジ外周に相当する大きさのほぼ平
面的な板状の構造で、円錐台突起10に対応する位置に凹
嵌部11を配している。両者は、それぞれ材料となる板材
から一括して各構造の面材へとプレス成形され、フラン
ジ8及び円錐台突起10と凹嵌部11とにおける接触部にお
いて結合する。 【0010】上面板5と下面板6とは、図2から図4に
見られるように、円錐台突起10と凹嵌部11との接触部
を、密着状態でプレス機により下面板6に向かって押出
し、先端壁3と周壁12とからなる凸状の重合部4を設
け、先端壁3に押圧溝2を形成して、結合する。押圧溝
2は、先端壁3の周縁を局部的に外方へ向けて張出さ
せ、重合部4内面を構成する上面板5の一部が、重合部
4外面を構成する下面板6を局部的に係止することで、
結合構造を構成するのである。 【0011】本実施例では、押圧溝2を先端壁3周縁に
沿った円弧上へ断続的に4個所形成しているので、前記
係止もこの押圧溝2に対応した先端壁3周縁から周壁12
に至る部分に現れる。押圧溝2による板厚の減少は部分
的で、その他押圧溝のない部分では大きな板圧の減少が
ないため、重合部4全体の構造的な強度が確保され、結
果として重合部4全体の結合強度が高められるのであ
る。また、押圧溝2は、プレス機により先端壁3の部分
的な圧延により形成されるため、先端壁全面を圧延する
場合に比べてプレス力が小さくて済み、プレス機も小型
のものでもよい利点がある。 【0012】このほか、本発明の結合構造では、先端壁
の周縁を外方に向けて張出させればよいので、上記実施
例以外にも押圧溝の形状には様々なものが考えられる。
図5は半径方向の押圧溝13を等間隔に4ヵ所形成した図
2相当の重合部14の拡大図、図6は図5における押圧溝
13を等間隔に8ヵ所形成した図2相当の重合部15の拡大
図であり、図7は十字形の押圧溝16を形成した図2相当
の重合部17の拡大図である。各押圧溝13,16を複数個、
等間隔で設けているのは、負荷の等分のためであるが、
強度的に問題がなければ、個数を少なく、間隔も等しく
なくてもよい。 【0013】本発明の結合構造は、十分な結合強度を容
易かつ確実に実現するものであるから、上面板と下面板
との接触部全部について施す必要はなく、上記実施例で
の下面板のフランジ8における結合は、従来の結合構造
である上面板5をフランジ8に巻込んだ圧締結によって
いる。しかし、このフランジにおいても本発明の結合構
造を併存して設けてもよいし、圧締結に代えて本発明の
結合構造による結合だけにしてもよい。こうした結合構
造の組合せは、製造工程の作業効率や要求される床板の
結合強度から決定するとよい。 【0014】また、押圧溝を形成した以外の先端壁の部
分を圧延し、周縁を外方に向けて若干張出させること
で、結合強度を更に高めることができる。同様に、重合
部全体を押圧して、周壁を湾曲させることでも、結合強
度を高めることができる。前者は張出した部分が、後者
は湾曲部分が、押圧溝による張出しにおける係止作用と
同様に機能するからである。なお、この圧延、押圧にお
けるプレス力は、結合強度を低下させない程度の弱いも
のである必要がある。 【0015】なお、本発明の結合構造は、押圧溝の形
状、程度によりその結合強度が加減できる。そして、こ
の押圧溝2は、図2から図4に見られるように、重合部
4の外観からその形状、程度を視認することができるの
で、品質管理における検査にかかる経費を削減すること
ができるほか、押圧溝の有無、程度から不良品を検出し
て、その出荷を未然に防止することができる、という特
徴を有している。 【0016】 【発明の効果】本発明のフリーアクセス床板の結合構造
によって、近年、使用する板厚がより薄くなりつつある
床板の上面板と下面板との結合強度を十分なものとし、
その構造を容易に、かつ確実に実現できるようになる。 【0017】また、重合部形成において、従来の重合部
を形成するのとあまり変わらず、大きな設備投資や新た
な形成技術が要らない利点もある。しかも、形成した重
合部の外観から、押圧溝の押圧の有無や程度を簡単に検
査することができるので、品質管理までも含めた経費を
抑えて、より高品質の製品を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の結合構造を用いた床板の底面図であ
る。 【図2】円周方向の押圧溝を当間隔に4ヵ所形成した重
合部の拡大図である。 【図3】同重合部の斜視図である。 【図4】同重合部付近の断面図である。 【図5】半径方向の押圧溝を等間隔に4ヵ所形成した重
合部の拡大図である。 【図6】図5相当の押圧溝を等間隔に8ヵ所形成した重
合部の拡大図である。 【図7】十字形の押圧溝を形成した重合部の拡大図であ
る。 【符号の説明】 1 床板 2 押圧溝 3 先端壁 4 重合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−193232(JP,A) 特開 平2−91353(JP,A) 実開 平6−10480(JP,U) 実開 平5−34236(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/024 601 E04F 15/06 B21D 39/03

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上面板と下面板との接触部で両者を結
    合、一体化してなるフリーアクセス床板において、前記
    接触部に該上面板及び下面板を密着状態で上面板側から
    下面板側に向かって押出して先端壁と周壁とを有する凸
    状の重合部を形成し、下面板側から上面板側に向かって
    圧延により前記先端壁に局部的に押圧溝を形成すること
    で該先端壁の周縁を外方向に張出して、上面板と下面板
    とを結合することを特徴とするフリーアクセス床板の結
    合構造。
JP20648094A 1994-08-31 1994-08-31 フリーアクセス床板の結合構造 Expired - Fee Related JP3434900B2 (ja)

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