JP3762520B2 - 鋼板製フロアパネル - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、支持脚によって支持された状態で建築物の床面の上方に敷設され、床面上に二重床を構成する、鋼板製フロアパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼板製フロアパネルは、従来から、一般に、プレス成形された鋼板製の表部材と裏部材とをかしめ等の連結手段によって一体化し、内部に充填材を満たして構成されている。例えば、実開平1−179942号には、表部材と裏部材とを、それらの周縁部と、裏面板に形成した複数のドーム状突起の頂部と表部材の裏面とで接触させ、これらの接触部に通常のカシメ加工を施して両者を接合した金属製床パネルが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の実開平1−179942号に開示されたフロアパネルにおいては、表部材の周縁部と裏部材の周縁部とが全周に亘ってカシメ加工のみによって締結されていることから、フロアパネルの周縁部全周にカシメ加工箇所を多数必要とし、その各カシメ加工箇所におけるカシメ結合を的確に行うために、表部材の周縁部及び裏部材の周縁部を、全周に亘って比較的広い幅をもって平坦状態としなければならない。このため、このようなフロアパネルの周縁部は、全周に亘って幅広な平坦部を有することになり、そのようなフロアパネルの周縁部は、幅広なものほど強度が低下して、変形が起きやすい。
【0004】
本発明の目的は、フロアパネル周縁部における強度を向上させることができる鋼板製フロアパネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の鋼板製フロアパネルは、鋼板製の表部材と、辺縁に沿って連続的に延在する周縁リブ及び該周縁リブの外周側において形成される平坦な周縁部を有する鋼板製の裏部材とを備え、該裏部材の周縁部を前記表部材の周縁部に当接させた状態で結合し、該表部材と該裏部材との間に空間を形成するようにした鋼板製フロアパネルにおいて、前記表部材の周縁部と前記裏部材の周縁部とを、複数のカシメ結合部を形成するカシメ結合と、複数のハゼ折り結合部を形成するハゼ折り結合とを併用することにより結合し、前記周縁リブを前記ハゼ折り結合部付近において前記カシメ結合部付近よりも前記裏部材の辺縁に近づくように配設して、該裏部材の周縁部の幅を該カシメ結合部付近よりも該ハゼ折り結合部付近において狭めたことを特徴とする。
【0006】
このような構成の鋼板製フロアパネルにおいては、その周縁部の締結を、カシメ結合とハゼ折り結合とにより的確に行うことができる一方、周縁リブをハゼ折り結合部付近においてカシメ結合部付近よりも裏部材の辺縁に近づくように配設して、該裏部材の周縁部の幅を該カシメ結合部付近よりも該ハゼ折り結合部付近において狭めていることから、裏部材の周縁部が幅広状態の一定幅で該裏部材の全周に亘って形成されている場合に比べて、その裏部材の平坦な周縁部の強度を高めることができる。これにより、フロアパネル周縁部における強度を向上させて該フロアパネル周縁部を変形しにくくすることができ、それに伴って、フロアパネル周縁部の結合強度をも向上させることができる。
【0007】
また、フロアパネル周縁部のカシメ結合部付近に形成された第1及び第2のL字状屈曲部は、リブ構造を構成することになり、そのリブ効果により、カシメ結合部が位置する平坦な周縁部の強度を向上させて該周縁部の変形を防止できる。
【0008】
更に、第1及び第2のL字状屈曲部の一方の先端部を他方の先端部の方向に屈曲させ、両先端部の端面(切断面)を対向させることにより、その端面を施工者(又は使用者)に当たらなくすることができ、屈曲部の端面により施工者等が手指等を負傷する事態を回避することができる。この場合、第1及び第2のL字状屈曲部の一方の先端部を、第1のL字状屈曲部の先端部とするときには、第1及び第2のL字状屈曲部のいずれの端面も外側に現れず、上記効果を一層、確実なものにすることができると共に、見栄えを向上させることができる。
【0009】
なお、表部材と裏部材とはカシメ結合によって結合され、カシメ結合は上下方向への加工であるから、結合時に表部材と裏部材とがずれることなく、正確に結合される。
【0010】
第1及び第2のL字状屈曲部とカシメ結合部を鋼板製フロアパネルの隅部の近傍に設けることにより、フロアパネルの隅部の強度を向上させることができる。
【0011】
ハゼ折り結合部を複数のカシメ結合部の中間部に配置することにより、フロアパネル周縁部の強度を高めつつ、表部材と裏部材との結合強度をバランスよく確保できる。
【0012】
第1及び第2のL字状屈曲部をハゼ折り結合部に隣接させて形成することにより、ハゼ折り結合部付近におけるフロアパネル周縁部の強度を向上させて、ハゼ折り結合による結合強度を向上させることができる。
【0013】
また、カシメ結合部がカシメ孔を画成する壁部とこの壁部の端面に圧接した変形部分とを有するように構成すれば、この変形部分は壁面の端面に対して二重に屈曲した係合部分を有するから、高い結合強度を得ることができる。また、カシメ孔を画成する壁部はカシメ孔の周囲に強度を付加するリブ構造を構成するから、カシメ孔の変形が防止され、カシメ結合による結合強度を向上させることができると共にフロアパネルの強度を向上させることができる。
【0014】
また、カシメ結合部の変形部分の端面に一つ又は複数個の押圧部を形成することにより、変形部分の強度を更に向上させることができる。この押圧部は、変形部分の端面の中央部に一つ形成することもできるし、複数個の押圧部を変形部分の端面に一定間隔をおいて放射状に形成することもできる。
【0015】
カシメ孔を画成する壁部はバーリング加工により形成することができ、また、カシメ突起は円筒絞り加工によって形成することができる。
【0016】
そして、鋼板製フロアパネルの表部材と裏部材との間に形成された空間に充填材を満たすことにより、鋼板製フロアパネルの耐荷重強度を大幅に向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0018】
第1図ないし第5図は本発明の一つの実施例である鋼板製フロアパネルの全体構成を示す。この鋼板製フロアパネル1は、所定厚の鋼板をプレス成形することによって形成した、全体として方形の表部材2と、この表部材2と整合するような形状にプレス成形された鋼板製の裏部材3とを有する。
【0019】
表部材2の上面2aには、その全面に亙ってカシメ用の凹所2cが複数個形成され、また、その四辺には表部材2を裏部材3に締結させるためのはぜ折り部2dが間隔をおいて適当数形成されている。更に、はぜ折り部2dに隣接した位置には、裏部材3の方向に垂下する当接板2eが各辺について2枚又は3枚ずつ表部材3に一体形成されている。これらの当接板2eは、フロアパネル1の敷設時に、隣接するフロアパネルの対応する当接板(図示せず。)に当接させることにより、既に敷設されたフロアパネルに対して新たに敷設するフロアパネルを位置決めするために使用される。
【0020】
表部材2の四隅部には、また、ほぼ四分円形をした段差部2fが形成されている。これらの段差部2fは、フロアパネル1を支持脚(図示せず。)に固定するためのパネル押さえ(図示せず。)が係合するように、湾曲した形状を有する。各段差部2fには、また、小さなはぜ折り部2gが形成され、これらのはぜ折り部2gによって表部材2と裏部材3は締結される。
【0021】
表部材2と裏部材4の四辺のうちの一対の辺には、それぞれ、凹状部4aが形成され、これらの凹状部4aは表部材2と裏部材3との締結時にそれぞれ整合して、フロアパネル1の一対の辺にそれぞれ配線引き出し用の開口部4を画成する。開口部4の三辺には段差部4bが形成され、表部材2に形成され、かつ、これらの段差部4bの裏側に折り返された、はぜ折り部2d、2d、2dは、表部材2と裏部材3との締結に使用されると共に、開口部4の周縁部を補強する。なお、第5図中、段差部4bの一対の小孔4cは、開口部4を閉塞するための蓋体(図示せず。)の裏面の突起(図示せず。)と係合して、段差部4bに蓋体を係止するために形成されている。
【0022】
裏部材3には、プレス成形によって、複数種類の補強用リブからなるリブ構造が形成されている。このリブ構造は、裏部材3の辺縁に沿って連続的に延在する周縁リブ5を有し、この周縁リブ5はフロアパネル1の各辺の中央部で内方へ湾曲した湾曲部5aをそれぞれ有する。湾曲部5aは、フロアパネル1の一対の辺縁においてはフロアパネル1の開口部4との干渉を避けつつ連続するために設けられ、また、他の一対の辺縁においてはフロアパネル1の強度の対称性を得ると共に、後加工で切り欠き部(開口等)を周縁リブの連続性を害することなく形成するために形成されている。このような湾曲部5aをも含めて、周縁リブ5はフロアパネル1の辺縁に沿って、途切れることなく、連続的に延在する。
【0023】
裏部材3には、また、フロアパネル1の対角線方向に延在する対角リブ6、7が形成され、対角リブ6、7は、裏部材3の中央部に形成された中央リブ8を介して、連続的に延在する。中央リブ8は裏部材3の周縁リブ5の内側に形成され、裏部材3の中央部において全体として方形をなすように連続的に延在する。周縁リブ5と対角リブ6、7と中央リブ8は互いに同一の高さで延在する。この実施例では中央リブ8が形成されているが、中央リブ8は必ずしも形成する必要はない。中央リブ8を設けることにより、フロアパネル1の中央部の強度を大幅に向上させることができる。
【0024】
周縁リブ5と対角リブ6、7と中央リブ8の間には中間リブ9が形成され、中間リブ9はリブ5、6、7、8よりも低い位置に延在する。中間リブ9はリブ5、6、7、8を連結し、かつ、それ自身も連続的に延在する。中間リブ9の両側には表部材2の裏面に当接する凹部10がそれぞれ形成されている。各凹部10の底面の中央部にはカシメ用の小孔(図示せず。)が形成されている。
【0025】
中央部に位置する一対の凹部10、10の間には低位リブ11が形成されている。低位リブ11は、周縁リブ5の湾曲部5aと中央リブ8とを連結すると共に、これらの一対の凹部10、10の側壁を連結し、それ自身も連続的に延在する。低位リブ11は中間リブ9よりも更に低位に形成され、他のリブ5、6、7、8、9との関係は第4図に示す通りである。すなわち、同図に示されている通り、中間リブ9は、周縁リブ5、5a、対角リブ6、7、中央リブ8から距離lだけ低い位置に形成され、また、低位リブ11は距離lよりも大きな距離mだけ低い位置に形成されている。
【0026】
中央リブ8の中心には中心リブ12が形成され、中心リブ12は中央リブ8から距離nだけ低い位置に形成されている。中心リブ12はそれを囲繞する中央リブ8に連続し、更に、中心リブ12自身も切れ目なく連続する。中心リブ12の四隅部には表部材2の裏面に当接する4つの凹部13が形成され、凹部13は凹部10と同様に平坦な底面を有する。凹部10、13は、表部材2と裏部材3との接合時に、表部材2の裏面に当接して荷重を支持するための柱を構成するから、より大きな荷重を支持するためには凹部10、13の側壁の傾斜角度は、凹部の底面の法線に対して出来るだけ鋭角に傾斜することが好ましい。その理由は、凹部の耐荷重性能を向上させると共に、表部材2と裏部材3の間に形成された空間に充填材を満たし、これを固化させたとき、凹部10、13の側壁の傾斜角度が凹部の底面の法線に対して大きな角度であるほど、凹部10、13の周囲に充填材の薄肉部が生成され、これによって強度低下を生じる可能性があるからである。このような薄肉部の生成を防止するため、凹部10、13の側壁の傾斜角度を、凹部の底面の法線に対して出来るだけ鋭角にすることが好ましい。
【0027】
表部材2と裏部材3とを一体化するには、先ず、表部材2と裏部材3を位置合わせし、表部材2の裏面に裏部材3の凹部10、13を当接させる。次いで、プレス加工により、表部材2と裏部材3とを凹部10、13でカシメ加工してカシメ部14を形成し、フロアパネル1の周縁部においても同様にカシメ加工を施してカシメ部15を形成する。これらのカシメ部14、15による結合の外に、表部材2と裏部材3とは、フロアパネル1の周縁部において、表部材2のはぜ折り部2dを裏部材3に沿って折り曲げることによっても結合されている。これらのカシメ加工及びハゼ折り加工は同時に行うこともできるし、複数工程に分けて行うこともできる。
【0028】
そして、フロアパネル1の裏部材3の四隅部にそれぞれ突起Pを設け、また、表部材2の対応する箇所にこれらの突起Pに係合する凹所Qを形成すると、工場からの出荷時等にフロアパネル1を積み重ねる場合に積み重ねたフロアパネル1が互いにずれることを防止することができる。
【0029】
さて、第6図は第1図のD−D線に沿った断面を示し、この図にはフロアパネル1の周縁部の結合構造が示されている。カシメ部15は、第8図に示したフロアパネル1の非周縁部のカシメ部14と同一の構造を有し、いずれのカシメ部も次のような構造を有する。すなわち、裏部材3の表部材2に対する接触部16にバーリング加工を施して、これにより表部材2とは反対の方向へ突出した円筒状の壁部17によってカシメ孔18を画成する。また、表部材2のカシメ孔18に対応する位置には円筒絞り加工により裏部材3方向へ突出したカシメ突起19を形成し、このカシメ突起19をカシメ孔18に嵌入させた状態で表部材2と裏部材3とを重ね合わせる。この状態で、カシメ突起19の先端部分はカシメ孔18の壁部17から突出しているから、この先端部分を押圧して変形部分19aを形成する。変形部分19aはその周縁部が二重に折り畳まれ、全体として円盤状をなす。変形部分19aは、その二重に折り畳まれた周縁部を壁部17を押し潰さない状態で壁部17の端面に接触させている。このため、カシメ部15はフロアパネル1の周縁部で表部材2と裏部材3とは強固に締結される。なお、第8図に示すように、フロアパネル1の非周縁部のカシメ部14も、カシメ部15と同様に、それ自体が補強用のリブ構造を提供するから、カシメ部14によりフロアパネル1の非周縁部の補強がなされる。
【0030】
第6図から明らかなように、カシメ部15に近接した位置には裏部材3の方向へ垂下した当接板2eが形成されている。この当接板2eは、表部材2の端縁を裏部材3側にほぼ90度の角度で屈曲させて形成した第1のL字状屈曲部Sを有し、第1のL字状屈曲部Sに沿って屈曲した裏部材3の第2のL字状屈曲部Tが第1のL字状屈曲部Sに重ね合わされている。第2のL字状屈曲部Tは、一方において、第1のL字状屈曲部Sを補強するとともに、他方において、カシメ部15のごく近傍にリブ構造を提供するから、カシメ部15周辺の平坦な面を補強するという機能を有する。更に、これらのL字状屈曲部S、Tは、表部材2と裏部材3とのカシメ結合時に両部材2、3間に位置ずれが生じるのを防止するという機能をも果たす。第1のL字状屈曲部Sの先端部は第2のL字状屈曲部Tの先端部の方向に曲成され、フロアパネル1の施工者が手指等を傷つけることがないように配慮されている。第7図に示すように、第2のL字状屈曲部Tの先端部を第1のL字状屈曲部Sの先端部方向に屈曲させても同じである。
【0031】
第9図及び第10図はカシメ部15の変形態様を示し、このカシメ部15の変形部分19aには放射方向に複数個の押圧部19bが形成されている。押圧部19bを形成することにより、変形部分19aの強度が向上するから、カシメ部15の締結強度を向上させることができる。
【0032】
第11図及び第12図はカシメ部15の更に他の変形態様を示し、このカシメ部15の変形部分19aの中央部には単一の押圧部19cが形成されている。この押圧部19cを形成することにより、変形部分19aの強度を向上させることができるから、カシメ部15の締結強度を向上させることができる。
【0033】
第13図及び第14図はカシメ部15の更に他の変更態様を示し、このカシメ部150の特徴は次の事項にある。表部材2の裏部材3に対する接触部160にバーリング加工を施し、裏部材3とは反対の方向に突出した壁部170を形成する。壁部170は中央にカシメ孔180を画成し、その周囲に環状の溝200を有する。環状の溝200は表部材2にバーリング加工を施すときに同時に成形しても良いし、バーリング加工の前工程又は後工程として加工してもよい。他方、裏部材3には円筒絞り加工によりカシメ突起190を形成する。このカシメ突起190は、表部材2の方向へ突出し、表部材2と裏部材3とを重ね合わせたときにカシメ孔180に嵌入する位置に形成される。裏部材3のカシメ突起190の周囲には表部材2の環状の溝200に嵌合する形状を有する環状の溝210が形成され、カシメ突起190をカシメ孔180に嵌入したとき、環状の溝210の内部に環状の溝200が嵌合するように構成されている。この状態において、カシメ突起190の先端部分はカシメ孔180の壁部170から突出しているから、この先端部分を押圧して変形部分190aを形成する。変形部分190aはその周縁部が二重に折り畳まれ、全体として円盤状をなす。変形部分190aはその二重に折り畳まれた周縁部を、壁部170を押し潰さない状態で、壁部170の端面に圧接させている。これにより、表部材2と裏部材3は強固に締結される。そして、このとき変形部分190aの表面と表部材2の表面とは面一になるように構成される。
【0034】
第15図及び第16図は、第13図及び第14図に示したカシメ部150の変形態様を示し、このカシメ部150の変形部分190aには放射方向に複数個の押圧部190bが形成されている。この押圧部190bを形成することにより、変形部分190aの強度を向上させることができるから、カシメ部150の締結強度を向上させることができる。なお、放射方向に配置された押圧部190bの代わりに、第10図及び第11図に示したような単一の押圧部を形成することもできる。
【0035】
そして、フロアパネル1の裏部材3の四隅部にそれぞれ突起Pを設け、また、表部材2の対応する箇所にこれらの突起Pに係合する凹所Qを形成すると、工場からの出荷時等にフロアパネル1を積み重ねる場合に積み重ねたフロアパネル1が互いにずれることを防止することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の鋼板製フロアパネルによれば、その周縁部の締結を、カシメ結合とハゼ折り結合とにより的確に行うことができる一方、周縁リブをハゼ折り結合部付近においてカシメ結合部付近よりも裏部材の辺縁に近づくように配設して、該裏部材の周縁部の幅を該カシメ結合部付近よりも該ハゼ折り結合部付近において狭めていることから、裏部材の周縁部が幅広状態の一定幅で該裏部材の全周に亘って形成されている場合に比べて、裏部材の平坦な周縁部の強度を高めることができる。これにより、フロアパネル周縁部における強度を向上させて該フロアパネル周縁部を変形しにくくすることができ、それに伴って、フロアパネル周縁部の結合強度をも向上させることができる。
【0037】
また、フロアパネル周縁部のカシメ結合部付近に形成された第1及び第2のL字状屈曲部によりリブ構造を構成して、そのリブ効果により、カシメ結合部が位置する平坦な周縁部の強度を向上させて該周縁部の変形を防止できる。
【0038】
更に、第1及び第2のL字状屈曲部の一方の先端部を他方の先端部の方向に屈曲させ、両先端部の端面を対向させることにより、屈曲部の端面により施工者が手指等を負傷する事態を回避することができる。
【0039】
しかも、第1及び第2のL字状屈曲部の一方の先端部を、第1のL字状屈曲部の先端部とするときには、第1及び第2のL字状屈曲部のいずれの端面も外側に現れないようにして、上記効果を一層、確実なものにすることができると共に、見栄えを向上させることができる。
【0040】
なお、表部材と裏部材とはカシメ結合によって結合され、カシメ結合は上下方向への加工であるから、結合時に表部材と裏部材とがずれることなく、正確に結合される。
【0041】
第1及び第2のL字状屈曲部とカシメ結合部を鋼板製フロアパネルの隅部の近傍に設けることにより、フロアパネルの隅部の強度を向上させることができる。
【0042】
ハゼ折り結合部を複数のカシメ結合部の中間部に配置することにより、フロアパネル周縁部の強度を高めつつ、表部材と裏部材との結合強度をバランスよく確保できる。
【0043】
第1及び第2のL字状屈曲部をハゼ折り結合部に隣接させて形成することにより、ハゼ折り結合部付近におけるフロアパネル周縁部の強度を向上させて、ハゼ折り結合による結合強度を向上させることができる。
【0044】
また、カシメ結合部がカシメ孔を画成する壁部とこの壁部の端面に圧接した変形部分とを有するように構成すれば、この変形部分は壁面の端面に対して二重に屈曲した係合部分を有するから、高い結合強度を得ることができる。また、カシメ孔を画成する壁部はカシメ孔の周囲に強度を付加するリブ構造を構成するから、カシメ孔の変形が防止され、カシメ結合による結合強度を向上させることができると共にフロアパネルの強度を向上させることができる。
【0045】
また、カシメ結合部の変形部分の端面に一つ又は複数個の押圧部を形成することにより、変形部分の強度を更に向上させることができる。
【0046】
そして、鋼板製フロアパネルの表部材と裏部材との間に形成された空間に充填材を満たすことにより、鋼板製フロアパネルの耐荷重強度を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフロアパネルの一実施例の裏面図である。
【図2】 図1のフロアパネルの右側面図である。
【図3】 図1のフロアパネルを下方から見た側面図である。
【図4】 図1のフロアパネルのA−A線に沿う断面図である。
【図5】 図1のフロアパネルの半上面図である。
【図6】 図1のD−D線に沿う断面図である。
【図7】 図6の実施例の変更態様の断面図である。
【図8】 図1のE−E線に沿う断面図である。
【図9】 カシメ結合部の他の実施態様の断面図である。
【図10】 図9の平面図である。
【図11】 カシメ結合部の更に他の実施態様の断面図である。
【図12】 図9の平面図である。
【図13】 カシメ結合部の更に他の実施態様の断面図である。
【図14】 図13の平面図である。
【図15】 図13のカシメ結合部の変更態様の断面図である。
【図16】 図15のカシメ結合部の平面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル
2 上部材
2d はぜ折り部
3 下部材
4 配線引き出し用の開口部
5 周縁リブ
5a 周縁リブの湾曲部
6、7 対角リブ
8 中央リブ
9 中間リブ
10 凹部
11 低位リブ
12 中心リブ
13 凹部
14、15、150 カシメ部
19a、190a 変形部分
19b、190b 押圧部
16、160 接触部
17、170 壁部
18、180 カシメ孔
19、190 カシメ突起
200、210 環状の溝

Claims (7)

  1. 鋼板製の表部材と、辺縁に沿って連続的に延在する周縁リブ及び該周縁リブの外周側において形成される平坦な周縁部を有する鋼板製の裏部材とを備え、該裏部材の周縁部を前記表部材の周縁部に当接させた状態で結合し、該表部材と該裏部材との間に空間を形成するようにした鋼板製フロアパネルにおいて、前記表部材の周縁部と前記裏部材の周縁部とを、複数のカシメ結合部を形成するカシメ結合と、複数のハゼ折り結合部を形成するハゼ折り結合とを併用することにより結合し、前記周縁リブを前記ハゼ折り結合部付近において前記カシメ結合部付近よりも前記裏部材の辺縁に近づくように配設して、該裏部材の周縁部の幅を該カシメ結合部付近よりも該ハゼ折り結合部付近において狭めたことを特徴とする、鋼板製フロアパネル。
  2. 請求項1に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記カシメ結合部付近の前記表部材の端縁に前記裏部材側に向かって略90度の角度で屈曲した第1のL字状屈曲部を形成し、前記裏部材の端縁に前記第1のL字状屈曲部に沿って屈曲した第2のL字状屈曲部を形成し、前記第1のL字状屈曲部と前記第2のL字状屈曲部とを重ね合わせたことを特徴とする、鋼板製フロアパネル。
  3. 請求項2に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記第1及び第2のL字状屈曲部の一方の先端部を、該第1のL字状屈曲部の先端部とした、前記鋼板製フロアパネル。
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれか一項に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記第1及び第2のL字状屈曲部と前記カシメ結合部とを前記鋼板製フロアパネルの隅部の近傍に設けてなる、前記鋼板製フロアパネル。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれか一項に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記ハゼ折り結合部を、前記複数のカシメ結合部の中間部に配置してなる、鋼板製フロアパネル。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記第1及び第2のL字状屈曲部を前記ハゼ折り結合部に隣接させて形成してなる、前記鋼板製フロアパネル。
  7. 請求項1ないし6のうちのいずれか一項に記載の鋼板製フロアパネルにおいて、前記表部材と前記裏部材との間に形成された前記空間に充填材を満たしてなる、前記鋼板製フロアパネル。
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