JP3434863B2 - 無機顔料用共重合体分散剤組成物 - Google Patents

無機顔料用共重合体分散剤組成物

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JP3434863B2 JP29219693A JP29219693A JP3434863B2 JP 3434863 B2 JP3434863 B2 JP 3434863B2 JP 29219693 A JP29219693 A JP 29219693A JP 29219693 A JP29219693 A JP 29219693A JP 3434863 B2 JP3434863 B2 JP 3434863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、水性コーティング組成物における無機顔料用
の、金属塩を含む共重合体顔料分散剤組成物に関する。
【0002】発明の背景 水性コーティング組成物は、主要樹脂を含んでなり、架
橋剤、練肉樹脂(grind resin )中に分散した顔料、お
よび他の添加剤、例えば溶剤、調整剤、充填材等、を含
むことができる。
【0003】顔料は、一般的に顔料ペーストによりコー
ティング組成物中に分散される。顔料ペーストは通常、
ボールミル、サンドミルまたは連続ミル中によって、可
塑剤、湿潤剤、界面活性剤または他の成分の存在下で、
練肉樹脂中に顔料を分散させて、顔料が所望の粒径に粉
砕され、そして樹脂により濡らされ、あるいは樹脂中に
分散されるようにすることにより製造される。その様な
方法は長い処理時間を必要とし、得られる分散液の発色
性および安定性は溶剤系塗料と比較してやや劣る。
【0004】顔料および染料を有機液体中に分散させる
ための分散剤は、カネストリの米国特許第4,937,
014号明細書(1990年6月26日)に開示されて
いる。この組成物は、最初に金属塩と反応せ、次いでカ
ルボン酸末端を有するポリエステルと反応させたアミノ
酸を含む。
【0005】本発明は、水性コーティング組成物に使用
できる無機顔料用の顔料分散剤組成物に関する。本発明
は、遷移金属または希土類金属の塩を含む分散液を提供
する。この分散剤組成物は、無機顔料を分散させるに非
常に効果的であり、無機顔料を含む分散剤組成物の粘度
を下げるという予期せぬ結果を示す。粘度の低下によ
り、分散液中により高濃度の顔料を使用することがで
き、顔料対バインダーの比率を高くすることができる。
固体含有量が増加するために、顔料分散液の揮発性成分
が減少する。
【0006】本発明の分散剤組成物を表面被覆した金属
フレーク顔料、特にアルミニウムフレーク顔料、と共に
使用すると、水性コーティング組成物中の顔料の侵食に
関して例外的な結果が得られる。今日使用されている水
使用コーティング組成物は塩基性pHを有するので、この
ことは重要である。アクリル系コーティング組成物のpH
は一般的に8.0〜9.0であり、ポリウレタンコーテ
ィング組成物は一般的にpHが7.5〜8.0である。
【0007】金属フレーク顔料を塩基性pHを有する水性
環境に露出すると、水溶性の金属水酸化物イオンが形成
される。金属水酸化物イオンの形成により、金属顔料が
可溶化し、顔料表面積がより多く侵食性環境に露出する
ことになる。金属フレーク顔料では、小粒子の表面対重
量の比が高いために、金属水酸化物の形成が比較的急速
に起こる。この反応は侵食の形で起こり、顔料を顔料用
途には不適当な水和酸化物に変換する。鏡状の粒子のメ
タリック着色特性が破壊されるからである。水中におけ
る金属の反応により、水素ガスの発生により立証される
様にH+ イオンおよびOH- イオンが連続的に形成され
るので、侵食は悪化して行く。H+ イオンは金属顔料粒
子を攻撃して侵食し、OH- イオンは環境のpHをさらに
増加させる。水使用コーティング系のpHが高いと、水和
金属酸化物を生じる反応の速度が増加し、メタリックコ
ーティング中に使用されているメタリックフレーク顔料
に深刻な劣化または侵食を引き起こす。顔料を含むコー
ティングは塗布する前に6か月またはそれより長く貯蔵
されることが多いので、環境との接触は長期間にわたっ
て連続的に起こる。
【0008】遷移金属および希土類金属の塩は、塩基性
pHの水性コーティング環境で金属フレーク顔料粒子、特
にアルミニウムフレーク顔料粒子の侵食を抑制すること
が分かった。これは、金属フレーク顔料の表面上で遷移
金属または希土類金属の酸化物および水酸化物の緻密な
被膜が自然の酸化物被膜に置き換わるためである。遷移
金属または希土類金属の酸化物/水酸化物被膜が表面上
の局所的なカソード性サイト(cathodic site )で生
じ、そこで酸素還元反応により発生したアルカリ性条件
により金属酸化物が溶解して、遷移金属または希土類金
属酸化物が析出する、という仮説が立てられている。
【0009】また、顔料分散剤組成物を含む水性コーテ
ィング組成物およびそのコーティング組成物で被覆した
物品も本発明の目的である。
【0010】発明の概要 本発明は無機顔料用の重合体状分散剤組成物である。こ
の分散剤は、イソシアネート、無水物またはエポキシ官
能基により官能化されたビニルまたはアクリル系共重合
体を含む。共重合体は、重合体骨格に水との混合性を付
与するために、ポリアルキレングリコール単独重合体ま
たは共重合体官能性をも含むことができる。また、共重
合体は、極性官能性化合物を含んでもよく、これにより
顔料の分散性はさらに強化される。共重合体は、水およ
び遷移金属塩、希土類金属塩またはそれらの混合物に混
合されることにより分散剤組成物を形成する。
【0011】共重合体は、(i) グラフト化が起こり得る
反応性官能基を有し、該官能基がイソシアネート官能
基、無水物官能基またはエポキシ官能基であるエチレン
性不飽和モノマー、および(ii)モノマー(i) の反応性官
能基と反応する官能基を含まない少なくとも1種のエチ
レン性不飽和モノマー、の反応生成物である。共重合体
は、追加のモノマー(iii) 、例えばエチレン性の官能性
芳香族化合物、を含むこともできる。
【0012】共重合体は、ポリアルキレングリコール単
独重合体、共重合体またはそれらの混合物であるポリア
ルキレングリコール化合物と反応させる。ポリアルキレ
ングリコールはモノマー(i) の反応性官能基と反応し
て、重合体に水との混合性を付与する。有用なポリアル
キレングリコール化合物には、ポリアルキレングリコー
ルモノアルキルエーテルおよびそれらの混合物がある。
【0013】モノマー(i) の反応性官能基がイソシアネ
ートまたは無水物官能基である場合、ポリアルキレング
リコール化合物はイソシアネートまたは無水物反応性官
能基と反応して側鎖を形成する。モノマー(ii)の反応性
官能基がエポキシ官能基である場合、ポリアルキレング
リコール化合物は最初に無水物と反応して酸官能性ポリ
アルキレングリコール化合物を形成するはずである。
【0014】一実施態様では、共重合体は、極性の官能
基化合物をも含んで顔料の分散性をさらに強化する。極
性官能基化合物は、アルキル、アリール、およびアルキ
ルアリールアルコール、アクリル酸およびメタクリル
酸、アセトアセテート、シラン含有化合物、リン含有化
合物、尿素含有化合物、およびそれらの混合物からなる
群から選択される。
【0015】極性官能基を有する化合物は、極性官能基
を含むエチレン性不飽和化合物の反応により分散剤組成
物中に組み入れる。これは、重合の前に極性官能基化合
物をモノマー(i) と反応させるか、あるいは極性官能基
を含む1種またはそれより多いエチレン性不飽和モノマ
ーをエチレン性不飽和モノマー(i) および(ii)または
(i) 〜(iii) と共重合させる、ことにより達成できる。
【0016】あるいは、重合の後に極性官能基を含む化
合物を付加することもできる。これは、重合体骨格を官
能化してイソシアネート、ヒドロキシ、エポキシまたは
無水物官能基を含ませて、次いでその官能基上に様々な
極性基をグラフト化することにより達成される。これら
の反応は、詳細な説明でより詳しく説明する。
【0017】モノマー(i) により与えられるいずれかの
イソシアネート官能基が重合反応の後に、および場合に
より、ポリアルキレングリコール化合物および極性官能
基化合物の反応の後に、残留する場合、そのイソシアネ
ートは、イソシアネートと反応するアミンまたはヒドロ
キシ官能基を有する化合物を添加することにより、キャ
ッピングすることができる。これらのアミンおよびヒド
ロキシ含有化合物は、モノまたはジアルキルアミン、モ
ノまたはジシクロアルキルアミン、芳香族アミン、アリ
ール脂肪族アミン、モノおよびジアルカノールアミン、
環状アルカノールアミン、および第一級および第二級エ
ーテルアルコールからなる群から選択される。
【0018】共重合体は、遷移金属、希土類金属または
それらの混合物の塩と組み合わせて分散剤組成物を形成
する。無機顔料は好ましくは水性分散剤組成物中に分散
され、顔料練肉ペースト(pigment grind paste )を形
成する。顔料ペーストは、成分、例えば重合体、架橋
剤、および追加の溶剤(追加の水を含む)、と混合して
水性コーティング組成物を形成する。
【0019】遷移金属および/または希土類金属の塩を
共重合体に加えることにより、練肉顔料に対する共重合
体との相乗効果が得られる。塩を含むことにより、分散
剤組成物の粘度が著しく低下し、組成物中の顔料濃度を
高くすることができる。これにより、顔料対バインダー
の比率が増加し、不揮発成分が増加する。これらの塩
は、水性コーティング組成物中のメタリックフレーク顔
料、特にクロム処理したアルミニウムフレーク顔料、の
侵食を低下させるのに効果的である。有用な塩には、遷
移金属、希土類金属およびそれらの混合物の金属有機酸
塩、ハロゲン化物塩、および硝酸塩がある。
【0020】本発明のもう一つの特徴は、上記の分散剤
組成物の残基を含む重合体状網目構造を有する組成物を
提供することである。その様な重合体状網目構造は、、
1個より多いの反応性基を有する物質、例えばこの分野
で良く知られている重合体および架橋剤、およびそれら
の物質の少なくとも1種と反応性の基を含む化合物の反
応により形成され、該基が共有結合を形成して重合体状
網目構造の一部になる。重合体状網目構造の、本来化合
物に含まれていたその部分は、その化合物の残基と呼ば
れる。重合体状網目構造は、例えばコーティング組成物
の硬化の間に形成される。好ましくは、組成物はその化
合物により分散された少なくとも1種の無機顔料をも含
む。
【0021】顔料練肉ペーストに対する分散剤組成物の
効果に加えて、本発明の顔料分散組成物中に分散した、
表面処理した金属フレーク顔料を含むコーティング組成
物は、反射性が高く、優れた外観を有する。上記した様
に、本分散剤組成物は、金属フレーク顔料を含むコーテ
ィング中での水素ガス発生により立証される様に、侵食
を低減、またはなくすことができる。
【0022】本発明のさらに別の目的は、被覆された物
品を提供することである。この被覆された物品は基材お
よびその上のコーティングを含んでなる。基材上のコー
ティングは、本発明の組成物、またはその組成物の残基
を少なくとも1種の無機顔料と共に含む重合体状網目構
造を含む。
【0023】発明の具体的な説明 本発明の顔料分散剤組成物は、水との混合性を有するビ
ニルまたはアクリル系共重合体、および遷移金属または
希土類金属の1種以上の塩を含む。
【0024】共重合体は、(i) グラフト化が起こり得る
反応性官能基を有し、該官能基がイソシアネート官能
基、無水物官能基またはエポキシ官能基であるエチレン
性不飽和モノマー、および(ii)モノマー(i) の反応性官
能基と反応する官能基を含まない少なくとも1種のエチ
レン性不飽和モノマー、の反応生成物である。共重合体
は、エチレン性の官能性芳香族化合物である追加のモノ
マー(iii) を含むこともできる。
【0025】エチレン性不飽和モノマー(i) は、モノマ
ーの総重量に対して約5〜約50重量%、好ましくは約
20〜約40重量%、の量で存在する。イソシアネート
官能基を含む好適なエチレン性不飽和モノマーには、ジ
メチル−メタ−イソプロペニルベンジル=イソシアネー
ト、ビニルイソシアネート、アクリル酸イソシアナトエ
チルおよびメタクリル酸イソシアナトエチル、イソプロ
ペニルイソシアネート、およびそれらの混合物がある。
米国ニュージャージー州ウェイン、アメリカン・シアナ
ミド・カンパニーから商品名「TMI」として市販のジ
メチル−メタ−イソプロペニルベンジルイソシアネート
が好ましい。
【0026】無水物官能基を含む好適なエチレン性不飽
和モノマーには、オレフィン性およびシクロオレフィン
性無水物、および置換基が無水物の反応性および得られ
る重合体の特性に悪影響を与えないなら、置換オレフィ
ン性およびシクロオレフィン性無水物が含まれる。これ
らの置換基の例としては、クロロ、アルキルおよびアル
コキシ置換基がある。
【0027】無水物の例としては、無水ドデセニルコハ
ク酸、無水オクタデセニルコハク酸、無水テトラヒドロ
フタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水エン
ドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水クロレンド酸、
無水イタコン酸、無水シトラコン酸、商品名「ナディッ
ク・メチル・アンハイドライド」および無水マレイン酸
がある。
【0028】無水物官能基を含む好ましいモノマーは、
無水イタコン酸および無水マレイン酸である。
【0029】エポキシ官能基を含む好適なエチレン性不
飽和モノマーには、アクリル酸グリシジル、メタクリル
酸グリシジル、およびアリルグリシジルエーテルがあ
る。エポキシ官能基を含む好ましいモノマーはメタクリ
ル酸グリシジルである。
【0030】エチレン性不飽和モノマー(ii)は、モノマ
ーの総重量に対して約10〜約90重量%、好ましくは
約40〜約70重量%、の量で存在する。モノマー(i)
の反応性官能基と反応する官能基を含まない好適なモノ
マーには、アクリル酸およびメタクリル酸のアルキル、
アリール、アリールアルキル、およびアルコキシアルキ
ルエステルがある。アクリル酸およびメタクリル酸アル
キルエステルは、1〜約20個の炭素原子を有するアル
コール、フェノール、またはビニルモノマーから誘導さ
れる。
【0031】アクリル酸およびメタクリル酸のエステ
ル、例えばアクリル酸およびメタクリル酸のメチル、エ
チル、プロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−
ブチル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシルの各エス
テル、およびそれらの混合物、が好ましい。
【0032】また、塩化ビニル、アクリルアミドおよび
メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、N−アルキルマレイミド、N−アリールマレイミ
ドおよびアクロレインも好適である。アルキル基が1〜
20個の炭素原子を有するマレイン酸およびフマル酸の
ジアルキルエステルも使用できる。
【0033】エチレン性官能性芳香族置換モノマー(ii
i) は、含まれる場合、モノマーの総重量に対して約5
〜約40重量%、好ましくは約10〜約20重量%、の
量で存在する。
【0034】好適なモノマーにはスチレン、アルファ−
メチルスチレン、パラ−ヒドロキシスチレン、tert
−ブチルスチレンおよびビニルトルエン、ならびにハロ
ゲン化ビニルベンゼン、例えばクロロスチレン、があ
る。アクリル酸およびメタクリル酸のエステル、例えば
アクリル酸パラ−トリル、アクリル酸ベンジル、アクリ
ル酸フェニルエチル、アクリル酸ナフチル、メタクリル
酸ベンジル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ナフ
チル、メタクリル酸3−フェニルプロピル、メタクリル
酸フェノキシエチル、も効果的である。他の有用なモノ
マーには、芳香族含有アクリルアミドおよびメタクリル
アミド、例えばN−フェニルアクリルアミドおよびアク
リルアミドの混合物、がある。好ましいエチレン性不飽
和芳香族置換モノマーはスチレンおよびメタクリル酸フ
ェニルである。
【0035】モノマー(i) 〜(iii) に対する重量%はす
べて±5%の許容差を有する。
【0036】好ましい実施態様では、共重合体はポリア
ルキレングリコール官能基を含んで、重合体に水との混
合性が付与されている。この官能基は、1)ビニルまた
はアクリル系共重合体を形成させる前に、ポリアルキレ
ングリコール単独重合体、共重合体、またはそれらの混
合物である少なくとも1種のポリアルキレングリコール
化合物をモノマーと反応させるか、あるいは2)共重合
体の上に、ポリアルキレングリコール単独重合体、共重
合体、またはそれらの混合物をグラフト化することによ
り組み込むことができる。
【0037】ポリアルキレングリコール化合物は、分散
剤組成物の総不揮発成分に対して、約20〜約60重量
%、好ましくは約30〜約40重量%、の量で存在す
る。重量百分率は±5%の許容差を有する。
【0038】この目的に有用な化合物は、ポリアルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルおよびそれらの混合
物である。これらの化合物の例には、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシドおよび30重量%までのプロピ
レンオキシドを含むそれらの混合物のモノアルコール開
始重合から形成されるポリアルキレングリコールモノア
ルキルエーテルがある。出発モノアルコールは、(イ)
1 〜C18アルコール、例えばメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、ヘキサノー
ル、デカノール、ウンデカノール、および(ロ)エーテ
ルアルコール、例えばメトキシエタノール、ブトキシエ
タノールその他、である。好ましいモノアルキルエーテ
ルは、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル、
ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルと他のポ
リアルキレングリコールモノアルキルエーテルの混合物
である。
【0039】上記した様に、ポリアルキレングリコール
化合物は、ビニルまたはアクリル系共重合体を形成させ
る前に、モノマーと反応させることにより重合体骨格中
に組み入れることができる。これは、モノマー(i) 、(i
i)および(iii) の間の付加重合反応の前に、ポリアルキ
レングリコールをモノマー(i) 上の反応性官能基と反応
させて、モノマー上に側鎖を形成させることにより達成
される。モノマー(i)の反応性官能基がイソシアネート
または無水物である場合、ポリアルキレングリコール化
合物はイソシアネートまたは無水物反応性官能基と反応
する。
【0040】ポリアルキレングリコールが共重合反応の
後に組み入れられる場合、ポリアルキレングリコールは
共重合体上のイソシアネートまたは無水物官能基と反応
して側鎖を形成する。
【0041】ポリアルキレングリコール官能基を導入す
るどちらの方法でも、モノマー(i)の反応性官能基がエ
ポキシ官能基である場合、ポリアルキレングリコールは
最初に無水物と反応して酸官能性ポリアルキレングリコ
ールが形成されるはずである。この目的に好ましい無水
物は無水フタル酸である。次いで酸官能性ポリアルキレ
ングリコールを、重合反応の前に、エポキシ官能性モノ
マーと反応させることができる。あるいは、酸官能性ポ
リアルキレングリコールを、重合反応の後に、エポキシ
官能性共重合体と反応させることもできる。
【0042】一実施態様では、極性官能基を有する化合
物が共重合体に含まれて、顔料の分散性をさらに強化す
る。極性官能基は、カルボン酸、第三級アミン、アセト
アセテート、シラン含有化合物、リン含有化合物、尿素
含有化合物およびそれらの混合物からなる群から選択さ
れる。
【0043】シラン含有化合物は、シラン官能性のエチ
レン性不飽和モノマーの形で付加重合反応に組み入れる
ことができる。あるいは、シラン官能性化合物は、共重
合体骨格上のイソシアネート、エポキシまたは無水物官
能基との反応により組み入れることもできる。
【0044】イソシアネート基を有する官能性共重合体
と反応させる場合、シラン含有化合物は、共重合体上の
イソシアネート基と反応するイソシアネート反応性基を
有する。イソシアネート反応性基は、ヒドロキシ、アミ
ノ、メルカプト、またはオキシラン官能基から選択され
る。上記の要件を満たす置換基の形成に有用な、その様
な物質の例は、3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(N
−メチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3−メ
ルカプトプロピル=トリメトキシシラン、および(3−
グリシドオキシプロピル)メチルジエトキシシランおよ
びその他、である。好ましいものはアミノ官能性シラ
ン、特に3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−
アミノプロピルトリエトキシシラン、および3−(N−
メチルアミノ)プロピルトリメトキシシランである。本
発明で有用なシラン官能性化合物は、カーペンターらの
米国特許第5,156,677号明細書に開示されてい
る。本発明の化合物の製造に使用できるシラン物質は、
例えば米国ニュージャージー州ピスカタウェイ、ヒュー
ルス・アメリカ・インコーポレーテッド、または米国ミ
シガン州ミッドランド、ダウ・コーニング・コーポレー
ション、または米国コネチカット州ダンベリー、ユニオ
ン・カーバイド・コーポレーションから市販されてい
る。
【0045】無水物官能性共重合体と反応させるため
に、シラン含有化合物は、共重合体上の無水物基と反応
する反応性基を含む。無水物と反応し得る基はヒドロキ
シル、第一級または第二級アミンおよびメルカプト官能
基から選択される。
【0046】エポキシ官能性共重合体と反応させるため
に、シラン含有化合物は、共重合体上のエポキシ基と反
応する反応性基を含む。エポキシと反応し得る基にはア
ミノ、フェノールまたはイソシアネート官能基が含まれ
る。
【0047】リン含有極性官能基化合物は、共重合体
を、水酸基および少なくとも1個の他の、官能化された
共重合体上のイソシアネートまたは潜在的イソシアネー
ト官能基と反応し得る基を含む物質と反応させ、続いて
リン酸エステル含有化合物と反応させることにより、イ
ソシアネート官能性共重合体中に組み入れる。
【0048】水酸基、およびイソシアネートまたは潜在
的イソシアネート官能基と反応し得る少なくとも1個の
他の基を含む物質は、1〜12個の炭素原子を有する直
鎖または分枝鎖化合物である。イソシアネートまたは潜
在的イソシアネート官能基と反応し得る基は、ヒドロキ
シル、アミノ、またはメルカプトでよい。有用な物質の
代表的な例としては、(イ)ジオール、トリオール、お
よび官能性のより高いポリオール、例えばエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、1,6−ヘキサンジオール、およ
びペンタエリスリトール、(ロ)メルカプトアルコー
ル、例えばメルカプトエタノール、メルカプトプロパノ
ール、メルカプトブタノール、メルカプトフェノール、
または3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、お
よびジエタノールアミン、メチルエタノールアミン、お
よび(ハ)アミノアルコール、例えば6−アミノ−1−
ヘキサノール、がある。好ましくは、イソシアネートと
の反応にはアミノ基または水酸基を選択する。アミノア
ルコールが特に効果的である。
【0049】アミノアルコールは最初に官能性共重合体
上のイソシアネート官能基と反応する。アミノ基は、水
酸基よりも、イソシアネートに対して反応性が高い。こ
の反応性の違いにより、官能性共重合体間の架橋が最少
に抑えられる。アミノ基とイソシアネート基の反応は、
穏やかな条件下、例えばこれら2つを室温で5分間攪拌
するなど、で達成される。
【0050】残りのアルコール基は、様々な反応機構、
例えばポリリン酸、リン酸、亜リン酸、または五酸化リ
ン、あるいは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、
1〜10個の炭素原子を有するアルコキシ、2〜10個
の炭素原子を有するアリールアルコキシ、2〜10個の
炭素原子を有するアルカノイルオキシ、またはハロゲ
ン、で一置換したリン原子を有する類似体との反応、に
より所望のリン酸エステルに変換できる。好ましい一方
法は、約25℃〜約200℃の温度で行なうポリリン酸
の付加である。五塩化リンまたはオキシ塩化リンなどの
物質を使用する、他の良く知られた方法もある。
【0051】リン含有極性官能基化合物は、共重合体を
ポリリン酸、リン酸、亜リン酸、または五酸化リン、あ
るいは1〜10個の炭素原子を有するアルキル、1〜1
0個の炭素原子を有するアルコキシ、2〜10個の炭素
原子を有するアリールアルコキシ、2〜10個の炭素原
子を有するアルカノイルオキシ、またはハロゲン、で一
置換したリン原子を有する類似体と反応させることによ
り、エポキシ官能性共重合体中に組み入れられる。リン
含有酸または類似体は共重合体上のエポキシ基と反応
し、リン酸エステルを形成する。リン酸エステルおよび
シラン化合物は個別に、または組合わせで使用できる。
【0052】尿素含有化合物は他のシランまたはリン含
有化合物と共に、あるいは極性官能性化合物として単独
で使用できる。本発明の目的に特に好ましいのは、式 [式中、各Rは独立して、H、置換または非置換の飽和
および不飽和脂肪族および脂環式化合物、置換および非
置換の芳香族化合物および2価の基、例えば−NH−、
酸素および硫黄など(ただしこれらに限定するものでは
ない)、から選択され、一つのR基はモノマー(i) 上の
反応性官能基と反応し得る官能基を有する。]の尿素含
有化合物およびそれらの混合物である。反応性官能基を
有するR基は、ヒドロキシおよびアミノ置換基により置
換された1価のアルキル基、およびアミノ、アミド、カ
ルボニル、カルボキシル、エポキシ、ヒドロキシ、エー
テル、ケトン、アルデヒドおよびエステル官能基により
置換されたエチレン性不飽和基およびそれらの混合物か
らなる群から選択される。その様な尿素含有化合物はE
P0462557A2号明細書に開示されている。
【0053】好ましい実施態様では、尿素含有化合物の
R基は、H、アルキルおよびアルキレン、およびR' O
Hからなる群から個別に選択される(ここでR' は1〜
4個の炭素原子を有するアルキレン基であり、もう一つ
のRはこのアルキレンにおける結合であるか、またはも
う一つのアルキレン基である)。好ましい尿素含有化合
物は、オメガヒドロキシアルキルアルキレン尿素および
オメガアミノアルキルアルキレン尿素である。その様な
化合物には、アミノエチルエチレン尿素および2−ヒド
ロキシエチルエチレン尿素とも呼ばれる1−(2−ヒド
ロキシエチル)−2−イミダゾリジノンがある。
【0054】反応混合物に尿素含有化合物を加える方法
は、Rの官能基により決定される。Rの官能基がエチレ
ン性不飽和二重結合と交差して重合可能であれば、尿素
含有化合物は、以下に説明する様に、モノマー(i) およ
び(ii)、または(i) 〜(iii)と共重合することもでき
る。R上の官能基が重合可能でなければ、尿素含有化合
物は、モノマー(i) および(ii)または(i) 〜(iii) の重
合の後に、官能化された共重合体上にグラフト化するこ
とにより取り込むことができる。グラフト化反応は、尿
素含有化合物と共重合体上の官能基の反応により達成さ
れる。
【0055】共重合体がエポキシ官能性である場合、R
の官能基がアミノであれば、Rはエポキシと直接反応す
ることができる。Rの官能基がOHであれば、尿素含有
化合物はまず無水物と反応し、酸官能性尿素含有化合物
を形成するはずである。上記した様に、ポリアルキレン
グリコール化合物は、これらのエポキシ官能性モノマー
または重合体と反応するためには、酸官能性でもある必
要がある。尿素含有化合物およびポリアルキレングリコ
ール化合物をエポキシ官能性共重合体上にグラフト化す
るための本発明の好ましい方法では、酸官能性尿素およ
び酸官能性ポリアルキレングリコールの両方を一つの反
応で形成させる。これは、ポリアルキレングリコール、
尿素および無水物を混合することにより達成され、これ
によってポリアルキレングリコールおよび尿素が酸官能
性になる。次いでこの混合物をエポキシ官能性モノマー
と混合し、モノマー(ii)、またはモノマー(ii)および(i
ii) と共重合させる。あるいは、エポキシ官能性共重合
体を最初に形成させて、その共重合体上に酸官能性のポ
リアルキレングリコールおよび尿素をグラフト化させ
る。
【0056】極性官能性化合物は、モノマー(i) として
定義されるモノマーのすべてに有用である。好ましい極
性官能性化合物は、シラン含有、リン含有、および尿素
含有化合物およびそれらの混合物である。極性官能性化
合物は、分散剤組成物の総不揮発成分に対して約1.0
〜約7.0重量%、好ましくは約3.0〜約5.0重量
%、の量で存在する。すべての極性化合物に関する重量
%は±0.5%の許容差を有する。
【0057】共重合体は、通常の技術を使用して、例え
ば重合開始剤および所望により連鎖移動剤の存在下でモ
ノマーを加熱して、共重合させることにより形成させ
る。共重合は、塊状でも溶液中でも行うことができる。
本発明には、フリーラジカル溶液重合反応により共重合
体を形成させるのが好ましい。溶液重合用の溶剤は、モ
ノマー(i) 上の反応性官能基と反応し得る官能基を有し
ていてはならない。
【0058】好適な溶剤には、ケトン、例えばメチルエ
チルケトン、メチルプロピルケトンおよびアセトン、エ
ステル、例えば酢酸ブチルおよびプロピオン酸ペンチ
ル、エーテル、例えばジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、N−メチル
ピロリドン、ケトエステル、芳香族炭化水素、アルカ
ン、環状アルカン、およびそれらの混合物が含まれる。
【0059】代表的な開始剤は、過酸化物、例えば過酸
化ジアルキル、ペルオキシエステル、ペルオキシジカー
ボネート、過酸化ジアシル、ヒドロペルオキシドおよび
ペルオキシケタール、およびアゾ化合物、例えば2,
2' −アゾビス(2−メチルブタンニトリル)および
1,1' −アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリ
ル)、である。
【0060】代表的な連鎖移動剤は、オクチルメルカプ
タン、n−またはtert.−ドデシルメルカプタンな
どのメルカプタン、ハロゲン化合物、チオサリチル酸、
メルカプト酢酸、メルカプトエタノール、ブテン−1−
オール、および二量体アルファ−メチルスチレンであ
る。メルカプタンが好ましい。
【0061】反応は通常約20℃〜約200℃の温度で
行う。反応は、溶剤の還流温度で行うのが有利である
が、適当な調整によって還流温度未満に維持することも
できる。開始剤は選択して、反応を行う温度における開
始剤の半減期が好ましくは1〜30分間になる様にす
る。
【0062】溶剤または溶剤混合物は一般的に反応温度
に加熱し、モノマーおよび開始剤は通常2〜6時間にわ
たって制御された速度で加える。連鎖移動剤または追加
の溶剤も、この間にやはり制御された速度で供給するこ
とができる。次いで、混合物の温度を反応が完了するま
で維持する。所望により、変換を確実に完了させるため
に開始剤を追加することもできる。
【0063】イソシアネート反応性官能基を含むモノマ
ー(i) およびモノマー(ii)から形成される共重合体のN
CO価は約0.3meq/g NV〜2.0meq/g NV、好ま
しくは約0.9meq/g NV〜約1.4meq/g NV、であ
る。共重合体は、GPC対ポリスチレン標準により測定
された重量平均分子量が約3,000〜約25,00
0、好ましくは約4,000〜約10,000、であ
る。
【0064】上記した様に、ポリアルキレングリコール
化合物は、モノマー(i) および(ii)、または(i) 〜(ii
i) の重合の前または後に加えることができる。ポリア
ルキレングリコール化合物を重合反応の前に加える場
合、モノマー(i) と混合し、モノマー(i) 上の反応性官
能基と反応させ、側鎖を形成させる。次いでモノマー
(i)をモノマー(ii)および(iii) と重合させる。これは
通常、付加重合反応により行なう。
【0065】ポリアルキレングリコール化合物はモノマ
ーの重合が起きた後にも加えてもよい。この場合、ポリ
アルキレングリコール化合物は共重合体上の反応性官能
基と反応し、共重合体上に側鎖を形成させる。
【0066】重合後に未反応イソシアネート官能基が残
留する場合、あるいは場合によりポリアルキレングリコ
ールおよび極性官能性化合物を共重合体上にグラフト化
した後、未反応イソシアネートは、イソシアネートと反
応するアミンまたは水酸基を有する化合物を加えること
によりキャッピングすることができる。
【0067】イソシアネートをキャッピングするのに効
果的なアミンまたはヒドロキシ含有化合物は、(イ)モ
ノまたはジアルキルアミン、例えばn−プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ヘキシルアミン、2−エ
チルヘキシルアミン、n−デシルアミン、ステアリルア
ミン、(ロ)C4 〜C18モノまたはジシクロアルキルア
ミン、例えばシクロペンチルアミン、シクロヘキシルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、(ハ)複素環式C4
18アミン、例えばピロリドン、ピペリジンおよびモル
ホリン、(ニ)芳香族C6 〜C18アミン、例えばアニリ
ン、p−トルイジン、o−トルイジン、ジフェニルアミ
ン、インドール、インドリン、(ホ)芳香脂肪族(arali
phatic) 、例えばベンジルアミン、ジベンジルアミン、
2−フェニルエチルアミンC7 〜C18アミン、(ヘ)C
2 〜C36モノおよびジアルカノールアミン、例えばエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノール
アミン、n−ヘキサノールアミン、n−ウンデカノール
アミン、3−アミノプロパノール、アミノシクロヘキサ
ノール、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、
(ト)C1 〜C36エーテルアルコール、例えばメトキシ
エタノール、ブトキシエタノール、1−ブトキシ−2−
プロパノール、(ブトキシエトキシ)エタノール、およ
びソルケタール(solketal)、からなる群から選択され
る。
【0068】アミンおよびアルコールは段階的な反応
で、または同時に、共重合体上の反応性官能基と反応さ
せることができる。段階的な反応が好ましい。反応は通
常約50℃〜約130℃の温度で行われる。反応は、重
合反応で使用したのと同じ有機溶剤の存在下で、および
触媒、例えば有機スズ化合物および/または第三級アミ
ン、の存在下で行うことができる。
【0069】最終的な共重合体は、重量平均分子量が約
3,000〜約25,000、好ましくは約5,000
〜約12,000、である。アミノまたはヒドロキシ含
有化合物上の水素官能基の、共重合体上の反応性官能基
に対するモル比は約0.8〜約1.3、好ましくは約
1.0〜1.3、である。
【0070】共重合体は、希土類金属塩、遷移金属塩、
およびそれらの混合物からなる群から選択された塩と組
み合わせて、顔料分散剤組成物を形成させる。遷移金属
および希土類金属の塩には、原子番号21〜28、39
〜42、57および72〜74の原子番号の小さい遷移
金属、および原子番号58〜71のランタニド系列の希
土類金属、およびそれらの混合物の、金属有機酸塩、ハ
ロゲン化物塩、硝酸塩、および酸化物が含まれる。好ま
しくは金属塩は、ジルコニウム、マンガン、セリウム、
イットリウムおよびランタンの酢酸塩、ランタン、ジル
コニウムおよびコバルトの硝酸塩、およびランタンおよ
びハフニウムの塩化物からなる群から選択する。これら
の塩の例としては、酢酸マンガン、酢酸セリウム、酢酸
イットリウム、酢酸ランタン、硝酸ランタン、塩化ラン
タン、酸化二塩化ハフニウム、酸化二硝酸ジルコニウ
ム、硝酸ジルコニウム、アセト酢酸ジルコニウム、硝酸
コバルト、およびそれらの混合物がある。金属塩は分散
剤組成物の総重量に対して0.01〜3.0重量%の量
で存在する。
【0071】顔料分散剤組成物は無機顔料と共に使用す
ることができる。これらの無機顔料の例としては、金属
酸化物、クロム酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩およびメタリ
ックフレーク顔料がある。使用可能な不特定の無機顔料
の例としては二酸化チタン、硫酸バリウム、オーカー、
シェナー、アンバー、ヘマタイト、リモナイト、赤色酸
化鉄、透明赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、褐色酸化鉄、酸化
クロムグリーン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、クロム酸亜鉛、
クロム酸ストロンチウム、クロム酸バリウム、リン酸亜
鉛、ヒュームドシリカの様なシリカ、タルク、バライ
ト、群青およびアルミニウムフレーク顔料がある。
【0072】本発明で特に有用な金属フレーク顔料は、
クロム処理したアルミニウムフレーク顔料ある。クロム
処理したアルミニウムとは、クロム酸塩で表面処理した
アルミニウムフレーク粒子である。本発明で使用するア
ルミニウム粒子は、一般的に表面積がアルミニウム1g
あたり約0.05〜約15 m2 である。本発明に特に好
適なアルミニウム粒子は、クロム処理したアルミニウム
フレーク、粉末および顆粒である。好ましい実施態様で
は、アルミニウムの表面積は約2〜約14.5m2 /gで
ある。アルミニウムフレーク顔料の平均粒子径は、好ま
しくは1〜70ミクロン、より好ましくは5〜50ミク
ロン、である。
【0073】クロム被覆したアルミニウムフレーク顔料
は、米国オハイオ州ペインズビル、オブロン・アトラン
ティック・コーポレーションなどの会社から市販されて
いる。自動車用ベースコートの様なある種の水性塗料用
途には、オブロン製の8160 AR アルミニウムペーストの
様なノンリーフィングアルミニウムフレーク顔料が使用
されている。
【0074】顔料ペーストの製造には、顔料または染料
を、希土類金属塩または遷移金属塩またはそれらの混合
物と共に、共重合体の水溶液に分散させる。所望により
共溶剤、湿潤剤、界面活性剤、可塑剤、その他の成分を
含むことができる。次いでこのペーストをボールミル、
その他のミルの中で練肉する。顔料ペーストは、その顔
料ペーストの総重量に対して顔料約10〜約60重量%
の顔料濃度を有する。
【0075】本発明の顔料ペーストは、水分散性のフィ
ルム形成樹脂、例えば米国特許第4,794,147
号、第4,791,168号、第4,518,724号
および第4,403,085号各明細書に記載されてい
るもの、に加える。これらの特許明細書は主要樹脂も記
載している。好ましい主要樹脂は米国特許第4,79
4,147号および第4,791,168号各明細書に
記載されている。
【0076】水性コーティング組成物における顔料ペー
ストの濃度は、水性コーティング組成物の総重量に対し
て約10〜約45重量%である。
【0077】本発明の分散剤組成物に金属塩を加えるこ
とにより、顔料練肉樹脂中への無機顔料の分散性が大き
く改良される。金属塩により、顔料ペーストの形成にお
ける顔料濃度を増加させ、顔料ペースト分散液の粘度を
大幅に低下させることができる。本発明により形成され
る顔料ペーストは、従来使用されている顔料ペーストと
比較して、非常に僅かな量の有機溶剤または共溶剤しか
必要としない。顔料ペースト中の顔料濃度の増加および
有機共溶剤量の減少により、コーティング組成物の配
合、特に揮発性有機化合物の含有量が低いコーティング
組成物の配合、における比類のない寛容度が得られる。
さらに、顔料ペースト中の顔料濃度の増加および練肉時
間の短縮により製造効率が向上し、顔料ペースト分散液
の製造に関わるコストが低下する。
【0078】本発明のコーティング組成物は、本発明の
顔料分散液を、他の成分と共に、水分散性のベースコー
ト組成物中に混合することにより配合される。水分散性
のベースコート組成物の例としては、米国特許第4,7
94,147号明細書に記載されている種類の水分散性
非イオン系ポリウレタン樹脂、米国特許第4,791,
168号明細書に記載されている種類の水分散性陰イオ
ン系ポリウレタン樹脂、または米国特許第4,403,
085号および第4,518,724号各明細書に記載
されている種類の水分散性アクリル系樹脂などの水分散
性フィルム形成樹脂があるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0079】樹脂は、アミノプラスト樹脂、ポリイソシ
アネート、または他の好適な架橋剤、所望により1種ま
たはそれより多いレオロジー調整剤、水および必要であ
れば少量の有機溶剤と混合する。また、他の添加剤、例
えば各種充填材、界面活性剤、可塑剤、湿潤剤、消泡
剤、密着促進剤、および少量の触媒、を含むことができ
る。その他の添加剤、例えば有機溶剤、触媒、湿潤剤、
状態調整剤、増粘剤、レオロジー調整剤、酸化防止剤、
平滑剤、またはそれらの混合物、を使用することができ
る。
【0080】本発明の顔料分散液を含むベースコート組
成物は、金属またはプラスチック基材に1回またはそれ
より多く塗布する。コーティング組成物を、金属または
プラスチック基材、例えば自動車の車体、にスプレーす
る、または静電気的に堆積させる、ことができる。塗装
は、例えば空気噴霧装置(ビンクス・モデル 62 スプ
レーガン、米国イノイ州フランクパーク、ビンクス・マ
ニュファクチュアリング・コーポレーション)を使用す
るか、あるいはこの分野で公知の、他の通常のスプレー
方法を使用することにより行なうことができる。
【0081】ベースコート組成物は、堆積させた後、溶
剤の一部を除去するのに十分な温度で、ただし塗布した
コーティングを硬化させるのに十分な温度よりは低い温
度で、一般的に室温〜約145°F(63℃)の温度
で、フラッシュ乾燥させる。最初のベースコートを堆積
させた後、必要であれば、あるいは所望により、第二の
ベースコートおよびそれに続くベースコートの層を、第
一のベースコート上に、フラッシュ乾燥させて、あるい
は乾燥せずに、堆積させることができる。次いで、最後
のベースコート層上に、クリアな透明トップコート層を
塗布する。原則的に、トップコート材料としては、公知
のいずれの無顔料の、または顔料入りであるが透明のコ
ーティング剤も適している。
【0082】ベースコート層上にクリアコートを塗布し
た後、その多層コーティングを焼き付け、重合体材料を
架橋および硬化させ、少量の残留水および/または溶剤
をコーティング層から除去する。この焼き付け工程で
は、一般的に塗装した基材を約150°F(66℃)〜
約300°F(149℃)の温度で、約10〜約60分
間加熱する。この焼き付け工程により、多層コーティン
グが硬質の、耐久性のある被膜に硬化する。
【0083】アルミニウムフレーク顔料を含む分散液中
に希土類金属および/または遷移金属の塩が存在するこ
とにより、コーティング組成物中の水素ガス発生がなく
なる、または大幅に低下することにより立証される様
に、クロム処理したアルミニウムフレーク顔料の侵食を
最小に抑える、またはなくす効果が得られる。
【0084】本発明により製造し、エナメル基剤に塗布
したアルミニウムフレーク含有コーティング組成物をガ
ス発生について試験し、コーティングの塩基性pH環境に
おけるアルミニウムフレーク顔料の耐侵食性を測定し
た。結果を表3に示す。
【0085】コーティング組成物を上記のガス発生装置
中でガス発生について試験した。アルミニウムフレーク
を含むエナメルの試料を250ml、洗気ビンに入れる。
フレークを含む組み立てた装置を40℃の浴中に置き、
60分間平衡化する。平衡化した後、ねじ蓋を堅く締め
る。試料を40℃水浴中で24時間間隔で試験し、発生
した水素ガスの量を測定する。発生ガスの許容される最
大量は30日後に4milsである。
【0086】まとめると、希土類金属および/または遷
移金属の塩を含む本発明の分散剤組成物により、分散液
の顔料濃度が高くなり、粘度が低下する。クロム処理し
たアルミニウムフレーク顔料を含む分散液中に希土類金
属塩、遷移金属塩、またはそれらの混合物が存在するこ
とにより、コーティング組成物中の水素ガス発生がなく
なる、または大幅に低下することにより立証される様
に、顔料の侵食がなくなる、または最小に抑えられる。
本発明により得られるコーティング、特にクロム処理し
たアルミニウムフレーク顔料を含むコーティングは反射
性が高く、優れた外観を示す。
【0087】実施例の説明に本発明の幾つかの実施態様
を選んだが、これらの実施例は説明のためであって、請
求項に規定する本発明の範囲を制限するものではない。
【0088】
【実施例】例1 イソシアネート官能性アクリル系共重合体1の製造 攪拌装置および冷却器を備えた反応容器にメチルアミル
ケトン231.3g(2.02 mol)を入れた。この溶
剤を還流温度に加熱し、反応期間中還流を維持した。ス
チレン94.8g(0.91 mol)、メタクリル酸ブチ
ル160.7g(1.13 mol)、アクリル酸ブチル1
44.8g(1.13 mol)、および以下商品名「TM
I」と呼ぶ、米国ニュージャージー州ウェイン、アメリ
カン・シアナミド・カンパニーから市販されている1−
(1−イソシアナト−1−メチルエチル)−3−(1−
メチルエテニル)ベンゼン271.7g(1.35 mo
l)からなる混合物を3時間かけて徐々に加えた。モノ
マー混合物に50%活性過酢酸tert−ブチル67.
2gを加えて、ビニル重合を開始させた。モノマーの追
加が完了してから1.5時間経過した後、開始剤33.
6gをメチルアミルケトン58.0gと共に加えた。こ
の混合物をさらに1.5時間加熱し、次いで冷却して、
次の処理を行うために採集した。
【0089】例2 エポキシ官能性アクリル系共重合体の製造 攪拌装置および冷却器を備えた反応容器にメチルアミル
ケトン222.0g(1.94 mol)を入れた。この溶
剤を還流温度に加熱し、反応期間中還流を維持した。ス
チレン104.2g(1.00 mol)、メタクリル酸ブ
チル210.5g(1.48 mol)、アクリル酸ブチル
131.0g(1.02 mol)、メタクリル酸ヒドロキ
シプロピル72.1g(0.50 mol)およびメタクリ
ル酸グリシジル142.2g(1.00 mol)からなる
混合物を3時間かけて徐々に加えた。モノマー混合物に
50%活性過酢酸tert−ブチル66.0gを加え
て、ビニル重合を開始させた。モノマーの追加が完了し
てから1.5時間経過した後、50%活性開始剤33.
0gをメチルアミルケトン55.0gと共に加えた。こ
の混合物をさらに1.5時間加熱し、次いで冷却して、
次の処理を行うために採集した。
【0090】例3 無水物官能性アクリル系共重合体の製造 攪拌装置、水補集器および冷却器を備えた反応容器にメ
チルアミルケトン110.0g(0.96 mol)および
メチルプロピルケトン20.0gの溶剤混合物を入れ
た。この溶剤混合物を還流温度に加熱し、反応期間中還
流を維持した。スチレン65.4g(0.63 mol)、
メタクリル酸ブチル111.6g(0.78 mol)、お
よびアクリル酸ブチル100.6g(0.78 mol)か
らなる混合物を3時間かけて徐々に加えた。モノマー混
合物に50%活性過酢酸tert−ブチル40.0gを
加えて、ビニル重合を開始させた。イタコン酸122.
4g(0.94 mol)をモノマー混合物と同時にイタコ
ン酸固体物の形で反応容器中に7.5分間間隔で加え、
続いてメチルアミルケトン(合計47.0g)で洗浄し
た。モノマーの添加が完了してから1.5時間経過した
後、開始剤20.0gおよびメチルアミルケトン30.
0gを加えた。この混合物を、水14〜16gが除去さ
れるまでさらに1.5時間加熱し、次いで冷却して、次
の処理を行うために採集した。
【0091】例4 イソシアネート官能性アクリル系共重合体2の製造 攪拌装置および冷却器を備えた反応容器にメチルアミル
ケトン219.6g(1.92 mol)を入れた。この溶
剤を還流温度に加熱し、反応期間中還流を維持した。メ
タクリル酸ブチル248.9g(1.75 mol)、アク
リル酸ブチル224.3g(1.75 mol)、およびT
MI301.9g(1.50 mol)からなる混合物を3
時間かけて徐々に加えた。モノマー混合物に50%活性
過酢酸tert−ブチル77.5gを加え、ビニル重合
を開始させた。モノマーの追加が完了してから1.5時
間経過した後、開始剤38.8gおよびメチルアミルケ
トン58.4gを共に加えた。この混合物をさらに1.
5時間加熱し、次いで冷却して、次の処理を行うために
採集した。
【0092】例5 ヒドロキシエチルエチレン尿素(HEEU)で変性した
共重合体−練肉樹脂 攪拌装置および冷却器を備えた反応容器に、メトキシポ
リエチレングリコール112.0g(0.56 mol、平
均分子量2000)、ヒドロキシエチルエチレン尿素1
6.5g(0.13 mol)、メチルプロピルケトン中1
%ジラウリン酸ジブチルスズ溶液4.0g、および例1
で製造したイソシアネート官能性アクリル共重合体30
0.0gを入れた。この混合物を120℃まで加熱し、
この温度に2時間以下維持した。その後、この混合物を
滴定した結果、すべてのメトキシポリエチレングリコー
ルおよびヒドロキシエチルエチレン尿素がイソシアネー
ト基と反応したことを示していた。この混合物を約90
℃で攪拌しながらモノエタノールアミン7.5g(0.
12 mol)を5〜10分間で加え、残留するイソシアネ
ート官能基をキャッピングした。次いで、温度を100
℃に上げ、次いで冷却した。発熱反応が止まった後、混
合物を滴定した。滴定結果はイソシアネート官能基が残
っていないことを示していた。続いてこの物質を脱イオ
ン水10.0g(0.55 mol)で分散させた。
【0093】例6 リン酸エステルで改質した共重合体−練肉樹脂 攪拌装置および冷却器を備えた反応容器に、メトキシポ
リエチレングリコール96g(0.47 mol、平均分子
量2000)、メチルプロピルケトン中1%ジラウリン
酸ジブチルスズ溶液3.7g、および例1で製造したイ
ソシアネート官能性アクリル系共重合体300.0gを
入れた。この混合物を還流まで加熱し、1時間以下還流
させた。その後、この混合物を滴定した結果、すべての
メトキシポリエチレングリコールがイソシアネート基と
反応したことを示していた。
【0094】この混合物を約60℃に冷却した後、エタ
ノールアミン17.9g(0.29mol)を加えた。次
いで、温度を90℃に上げ、次いで冷却した。混合物を
滴定した結果はイソシアネート官能基が残っていないこ
とを示していた。
【0095】次に、ポリリン酸19.9g(0.08 m
ol)をトルエン100gと共に加えた。混合物を約3時
間125℃に還流加熱した。
【0096】例7 リン酸エステル改質共重合体および三酢酸セリウムを含
む二酸化チタン顔料ペースト 例6で製造したリン酸エステル改質共重合体73.8
g、プロピレングリコールモノメチルエーテル80g、
およびN−メチルピロリドン10gの混合物に、攪拌し
ながら、脱イオン水1123gを加え、得られた混合物
を約10分間攪拌した。次に、上記の溶液に二酸化チタ
1 1200gを1〜2分間かけて徐々に加え、カウレ
スブレードで約15分間攪拌した。次いで三酢酸セリウ
ム9.6gを上記の混合物に加えたが、その際セリウム
塩を加えている数秒間の間に粘度が著しく低下した。次
いで得られた混合物を重力サンドミルで、観察される最
大の顔料粒子が4ミクロン未満になるまで練肉した。1
二酸化チタン、米国エラウェア州ウィルミントン、デュ
ポン・ド・ニーマース・E・I・コーポレーションから
商品名タイピュアで市販。
【0097】例7A リン酸エステル改質共重合体を含む二酸化チタン顔料ペ
ースト(比較) 例7に準じて、ただし三酢酸セリウムを加えずに、二酸
化チタン顔料ペーストを製造した。
【0098】例8 酸化鉄顔料ペースト 例6で製造したリン酸エステル改質共重合体19.7
g、プロピレングリコールモノメチルエーテル3.0
g、およびN−メチルピロリドン3.0gの混合物に、
攪拌しながら(カウレスブレードで)、脱イオン水24
2.0gを加え、5〜15分間攪拌した。次に、上記の
溶液に酸化鉄顔料1 154gを1〜2分間かけて徐々に
加え、カウレスブレードで約15分間攪拌した。次いで
三酢酸セリウム1.1gを上記の混合物に加えたが、そ
の際セリウム塩を加えている数秒間の間に粘度が著しく
低下した。
【0099】次いで得られた混合物(プレミックス)を
鋼球を使用する小型のアトリターで、観察される最大の
顔料粒子が4ミクロン未満になるまで練肉した。次いで
練肉したペーストを濾過して鋼球を除去し、顔料ペース
トを得た。
【0100】ここで、セリウム塩により引き起こされた
粘度低下は、セリウム塩の添加順序に関係ない。例え
ば、セリウム塩をプレミックスに加えた時でも、練肉の
最中または練肉の後で加えても、粘度は低下した。すべ
ての場合に粘度低下が起きている。1 使用した酸化鉄は
BASFコーポレーションから市販の酸化第二鉄であ
る。
【0101】例8A 酸化鉄顔料ペースト2(比較) 顔料ペーストを例8に準じて、ただし三酢酸セリウムを
使用せずに、製造した。
【0102】例9 HEEU改質共重合体および三酢酸セリウムを含む二酸
化チタン顔料ペースト 例5で製造したHEEU含有分散剤62.0g、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル45.0g、および
プロピレングリコールモノブチルエーテル45.0gの
混合物に、攪拌しながら(カウレスブレードで)、脱イ
オン水1123.0gを加え、5〜15分間攪拌した。
上記の溶液に二酸化チタン顔料1 1200.0gを1〜
2分間かけて徐々に加え、カウレスブレードで約15分
間攪拌した。次いで三酢酸セリウム0.12gを上記の
混合物に加えたが、その際セリウム塩を加えている数秒
間の間に粘度が著しく低下した。得られたペーストをサ
ンドミルに3回通して練肉した。1 二酸化チタン、米国
デラウェア州ウィルミントン、デュポン・ド・ニーマー
ス・E・I・コーポレーションから商品名タイピュアで
市販。
【0103】例9A 二酸化チタン顔料ペースト(比較) 例9に準じて、ただし三酢酸セリウムを加えずに、二酸
化チタン含有顔料ペーストを製造した。
【0104】例10 ヒュームドシリカペースト ヒュームドシリカペーストは、商品名「エアロジル」R-
972 ヒュームドシリカ(米国ニューヨーク州ニューヨー
ク、ペンプラザ2、デグッサ・コーポレーション)1
2.16重量部、イソプロパノール31.36重量部、
モノブチルエチレングリコールエーテル17.10重量
部、および商品名「レジメン」 747メチル化メラミンホ
ルムアルデヒド樹脂(米国ミズリー州セントルイス、ノ
ースリンドバーグ、ブールバード、モンサント・コーポ
レーションから市販)、5.90重量部を混合すること
により製造した。得られた混合物をカウレスで約30分
間攪拌し、その後、非イオン系ポリウレタン練肉樹脂3
3.48重量部を加えた。次いで、この混合物をサンド
ミルに2回通した。非イオン系ポリウレタン樹脂は、こ
こに参考として含める米国特許第4,794,147号
明細書に開示されている技術により製造した。
【0105】例11 カーボンブラック調色材(tint) カーボンブラック調色材は、脱イオン水5.51部およ
び黒色顔料モナーク900 (マサチューセッツ州ビレリ
カ、キャボット・コーポレーションから市販)、10.
49部を混合することにより製造した。この混合物を非
イオン系ポリウレタン樹脂84.00部に急速攪拌しな
がら加えた。
【0106】次いで得られた混合物(プレミックス)を
鋼球を使用する小型のアトリターで、観察される最大の
顔料粒子が4ミクロン未満になるまで練肉した。次いで
練肉されたペーストを濾過して鋼球を除去し、顔料ペー
ストを得た。
【0107】非イオン系ポリウレタン樹脂は、ここに参
考として含める米国特許第4,794,147号に開示
されている技術により製造した。
【0108】コーティング組成物I 酢酸セリウム処理した二酸化チタンを含むもの成分 重量% 1.水に分散させたプルリコール P-1010 1 および3%ラポナイト2 13.61 2.商品名「レジメン」 747メチル化メラミン3 6.87 3.エチレングリコールモノブチルエーテル 1.72 4.非イオン系ポリウレタン樹脂分散液4 27.87 5.ヒュームドシリカ分散剤組成液(例10) 7.97 6.二酸化チタン(白色)顔料ペースト(例9) 39.67 7.カーボンブラック調色材(例11) 0.12 8.商品名「ナキュア」 2500 ブロックド酸触媒5 1.88 9.チヌビン1130 6 0.29
【0109】1 界面活性剤、米国ミシガン州ワイアンド
ット、BASFコーポレーションから市販。2 合成ベントナイトクレー、米国ニュージャージー州サ
ドルブルック、ラポート・インコーポレーテッドから市
販。3 メラミン架橋剤、米国ミズリー州セントルイス、モン
サントコーポレーションから市販。4 非イオン系ポリウレタン樹脂は、米国特許第4,79
4,147号明細書の技術により製造した。5 ブロックド酸触媒、米国コネチカット州ノーウォー
ク、キング・インダストリーズから市販。6 UV吸収剤、米国ニューヨーク州ホーソーン、チバガ
イギー・コーポレーション から市販。
【0110】成分2および3を予め混合し、次いで急速
に攪拌しながら成分1に加えた。この混合物に、急速に
攪拌しながら、成分4〜9を順次加えた。全成分を混合
した後、攪拌を約1時間続け、その後、コーティングを
濾過し、後の工程で使用するために容器に入れて蓋をし
た。
【0111】コーティング組成物II 三酢酸セリウム処理したクロム処理アルミニウムフレー
ク顔料およびHEEU極性官能性化合物を含む。下記の
成分からスラリーを製造した。 1.商品名「サイメル」327 1 20.6g 2.2−エチルヘキサノール 17.0g 3.2−ヒドロキシエチルエチレン尿素(HEEU)系の 分散剤練肉樹脂(例5)を含む分散剤樹脂 13.2g 4.三酢酸セリウム 0.2g 5.クロム処理アルミニウムフレーク顔料2 29.2g 6.脱イオン水 10.0g
【0112】最初にサイメル327 と2−エチルヘキサノ
ールの混合物を調製した。次にこの混合物にHEEU系
分散剤練肉樹脂を加えた。別の容器中で、三酢酸セリウ
ムおよび水を混合し、最初の混合物に加えた。次いでア
ルミニウム顔料を加え、15分間攪拌した。
【0113】次に、下記の成分を以下に記載する様にし
て加えた。 エマルジョン樹脂3 181.5g ジメチルエタノールアミン5%(DMEA) 10.6g 商品名「ビスカレックス」 HV-30 4 6.7g 脱イオン水 74.4g プロピレングリコールプロピルエーテル 72.0g
【0114】最初に樹脂および5%DMEAを混合し、
樹脂のpHを8にした。別の容器中で、ビスカレックスと
水を混合し、樹脂に徐々に加えた。次に、この混合物に
プロピルエーテルを加えた。最後に、この混合物に、5
〜10分間混合しながら、アルミニウムスラリーを加え
た。次いでこのコーティングに5%DMEA19.3g
を加えて中和し、pH8に調節した。2日後、この塗料に
脱イオン水138.1gを加え、粘度をボーリン V-88
粘度計で96.8cPのスプレー粘度に下げた。
【0115】1 メチル化メラミンホルムアルデヒド樹
脂、アメリカン・シアナミド・コーポレーションから商
品名「サイメル」で市販。2 クロム処理したアルミニウムフレーク顔料、米国オハ
イオ州ペインズビル、オブロン・アトランティック・コ
ーポレーションから市販。3 アクリル系非架橋コア−シェル重合体エマルジョン樹
脂、不揮発成分45%。4 レオロジー調整剤、米国バージニア州サフォーク、ア
ライド・コロイヅ・インコーポレーテッド「ビスカレッ
クス」から商品名ビスカレックスで市販。
【0116】コーティング組成物IIa 最終pHを8.0ではなく、8.5に調節した以外は、コ
ーティングIIと同様にしてコーティング組成物を製造し
た。
【0117】コーティング組成物IIb スラリー形成の際に2−エチルヘキサノールの代わりに
プロピレングリコールプロピルエーテルを使用した以外
は、コーティングIIと同様にしてコーティング組成物を
製造した。
【0118】コーティング組成物III 三酢酸セリウム処理したクロム被覆アルミニウムフレー
ク顔料およびリン酸エステル極性官能性化合物を含む。
下記の成分からスラリーを製造した。 1.サイメル327 1 25.80g 2.2−エチルヘキサノール 21.30g 3.リン酸エステル系の分散剤練肉樹脂(例6) 19.30g 4.三酢酸セリウム 0.25g 5.クロム処理アルミニウムフレーク顔料2 36.50g 6.脱イオン水 15.00g
【0119】最初にサイメル327 と2−エチルヘキサノ
ールの混合物を調製した。次にこの混合物にリン酸エス
テル化合物を加えた。別の容器中で、三酢酸セリウムお
よび水を混合し、最初の混合物に加えた。次いでアルミ
ニウム顔料を加え、15分間攪拌した。
【0120】次に、下記の成分を以下に記載する様にし
て加えた。 エマルジョン樹脂3 226.4g ジメチルエタノールアミン5%(DMEA) 13.4g ビスカレックス HV-30 4 8.4g 脱イオン水 92.5g プロピレングリコールプロピルエーテル 90.0g
【0121】最初に樹脂および5%DMEAを混合し、
樹脂のpHを8にした。別の容器中で、ビスカレックスと
水を混合し、樹脂に徐々に加えた。次に、この混合物に
プロピルエーテルを加えた。最後に、この混合物に、5
〜10分間混合しながら、アルミニウムスラリーを加え
た。次いでこのコーティングに5%DMEA37.2g
を加えて中和し、pH8に調節した。2日後、この塗料に
脱イオン水188.1gを加え、粘度をボーリン V-88
粘度計で96.8cPのスプレー粘度に下げた。
【0122】1 メチル化メラミンホルムアルデヒド樹
脂、アメリカン・シアナミド・コーポレーションから商
品名「サイメル」で市販。2 クロム被覆したアルミニウムフレーク顔料、米国オハ
イオ州ペインズビル、オブロン・アトランティック・コ
ーポレーションから市販。3 アクリル系非架橋コア−シェル重合体エマルジョン樹
脂、不揮発成分45%。4 レオロジー調整剤、米国バージニア州サフォーク、ア
ライド・コロイヅ・インコーポレーテッドから商品名
「ビスカレックス」で市販。
【0123】表1 顔料分散剤組成物の比較試料 例7〜9に記載の方法および極性官能性化合物および金
属塩の%に関して表1に示すパラメータにより、顔料分
散剤組成物を製造した。金属塩を含む、および含まない
組成物を比較するために、顔料対バインダーの比率、不
揮発成分%および顔料%を表1に示す。
【0124】 EX 顔料 極性 金属塩 顔料対 不揮発 顔料%* 官能性 %* バイン 成分%* 化合物 ダーの比率 リン酸 1.3% A 二酸化チタン エステル 三酢酸 45 61.4 58.5 セリウム リン酸 B 二酸化チタン エステル −− 25 50.18 48.25 リン酸 0.26% C 酸化鉄 エステル 三酢酸 15 39.7 36.4 セリウム D 酸化鉄 −− −− 8 32.6 30.1 1.3% E 二酸化チタン HEEUa 三酢酸 35 61.5 58.66 セリウム F 二酸化チタン HEEUa −− 15.75 46.9 44.1 * 百分率はすべて分散剤組成物の総重量に対して表示し
てある。a HEEUはヒドロキシエチレン尿素である。
【0125】表1から分かる様に、分散剤組成物に金属
塩を導入することにより、顔料対バインダーの比率が増
加し、分散剤組成物中の顔料百分率が増加し、分散剤組
成物の不揮発成分が増加する。
【0126】表2 遷移金属または希土類金属の塩を含む、および含まない
分散剤組成物の粘度に対する影響の比較 例7の方法に準じて、二酸化チタンおよびリン酸エステ
ルを含む分散剤を含む顔料分散液を製造した。三酢酸セ
リウムを含む分散剤組成物(Ex.Aと表示)および三
酢酸セリウムを含まない比較試料(Ex.Bと表示)
を、金属塩の粘度に対する影響について比較した。結果
を下記の表に示す。
【0127】 顔料対 不揮発 EX 顔料 金属塩 バイン 顔料% 成分% 粘度a ダーの比率 A 二酸化チタン 0.38 25 48.1 50.4 45 KU @23℃ B 二酸化チタン −− 25 48.1 50.18 59 KU @23℃ a 粘度は、トーマス・サイエンティフィック製のストロ
ーマー粘度計、製品番号86031で測定した。
【0128】表2から分かる様に、酢酸セリウム金属塩
を加えることにより、分散剤組成物の粘度が下がる。
【0129】表3 分散剤組成物で処理したクロム処理アルミニウムフレー
クを含むコーティングのガス発生結果 クロム被覆アルミニウムフレーク顔料を、遷移金属また
は希土類金属の塩含有分散剤組成物と共に含むコーティ
ング組成物のガス発生結果を下記の表に示す。
【0130】 極性化合物 スラリー 最終pH ガス発生結果(ml)コーティング 用溶剤 14日 21日 30日 II HEEUa EHc 8.0 0 0 0 IIa HEEUa EHc 8.5 2 3 3 IIb HEEUa PGD 8.0 2 2 2 III リン酸 EHc 8.0 2 2 2 エステル a HEEUはヒドロキシエチルエチレン尿素化合物であ
る。b リン酸エステルは例6のリン酸エステル化合物であ
る。c EHはエチルヘキサノールである。d PGはプロピレングリコールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリント、ダブリュ、カーペンター アメリカ合衆国ミシガン州、ロイアル、 オーク、マグノリア、616 (72)発明者 リン、ジー、ベマー アメリカ合衆国ミシガン州、ノースビ ル、アイアンサイド、ドライブ、21975 (56)参考文献 特開 昭54−82416(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 3/10 C09C 3/06 C09C 3/08

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)(i) イソシアネート官能基、無水物
    官能基、およびエポキシ官能基から選択された反応性官
    能基を有するエチレン性不飽和モノマー、 (ii)モノマー(i) の反応性官能基と反応する反応性官能
    基を含まない、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノ
    マー、およびポリアルキレングリコール化合物の反応生
    成物である、共重合体および (b)遷移金属および希土類金属の塩から選択された金
    属塩を含んでなることを特徴とする、無機顔料用分散剤
    組成物。
  2. 【請求項2】遷移金属および希土類金属の塩が、遷移金
    属および希土類金属およびそれらの混合物の金属の有機
    酸塩、ハロゲン化物塩、硝酸塩、および酸化物から選択
    される、請求項1に記載の分散剤組成物。
  3. 【請求項3】遷移金属および希土類金属の塩が、ジルコ
    ニウム、マンガン、セリウム、イットリウムおよびラン
    タンの酢酸塩、ランタン、ジルコニウムおよびコバルト
    の硝酸塩、およびランタンおよびハフニウムの塩化物か
    ら選択され、好ましくは酢酸マンガン、酢酸セリウム、
    酢酸イットリウム、酢酸ランタン、硝酸ランタン、塩化
    ランタン、酸化二塩化ハフニウム、酸化二硝酸ジルコニ
    ウム、硝酸ジルコニウム、アセト酢酸ジルコニウム、塩
    化鉄、硝酸コバルト、およびそれらの混合物である請求
    項1または2に記載の分散剤組成物。
  4. 【請求項4】遷移金属および希土類金属の金属塩が、分
    散剤組成物の総重量に対して0.01〜3.0重量%の
    量で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の分
    散剤組成物。
  5. 【請求項5】さらに水を含む、請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の分散剤組成物。
  6. 【請求項6】反応性官能基を有するエチレン性不飽和モ
    ノマー(i) が、1−(1−イソシアナト−1−メチルエ
    チル)−3−(1−メチルエテニル)ベンゼン、アクリ
    ル酸イソシアナトエチル、メタクリル酸イソシアナトエ
    チル、無水イタコン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、
    およびメタクリル酸グリシジルから選択される、請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の分散剤組成物。
  7. 【請求項7】エチレン性不飽和モノマー(ii)が、1〜約
    20個の炭素原子を有するアルコールから誘導される、
    アクリル酸およびメタクリル酸のアルキル、アリール、
    アリールアルキル、アルコキシアルキルおよびアリール
    オキシアルキルエステルおよびそれらの混合物から選択
    される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の分散剤組
    成物。
  8. 【請求項8】エチレン性不飽和モノマー(ii)が、アクリ
    ル酸およびメタクリル酸のメチル、エチル、プロピル、
    n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロヘ
    キシル、および2−エチルヘキシルのエステルから選択
    される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の分散剤組
    成物。
  9. 【請求項9】共重合体がモノマー(i) および(ii)の反応
    生成物であり、さらに(iii) エチレン性不飽和芳香族モ
    ノマーを含んでなる、請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の分散剤組成物。
  10. 【請求項10】エチレン性官能性芳香族化合物(iii)
    が、スチレン、アルファ−メチルスチレン、tert−
    ブチルスチレン、パラ−ヒドロキシスチレン、ビニルト
    ルエン、アクリル酸ナフチル、アクリル酸フェニルエチ
    ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ナフチル、メ
    タクリル酸3−フェニルプロピル、メタクリル酸フェノ
    キシエチル、ハロゲン化ビニルベンゼンおよびそれらの
    混合物から選択される請求項9に記載の分散剤組成物。
  11. 【請求項11】共重合体反応生成物がさらに、ヒドロキ
    シル、アミノ、メルカプト、イソシアナトまたはオキシ
    ラン官能基を有するシラン含有化合物、ヒドロキシル、
    アミノ、またはメルカプト官能基を有するリン含有化合
    物、および式 [式中、各Rは独立して、H、置換または非置換の、飽
    和および不飽和脂肪族および脂環式化合物、置換および
    非置換の芳香族化合物および−NH−、酸素および硫黄
    を含む2価の基から選択され、一つのR基は共重合体と
    反応し得る官能基を有する。]の尿素含有化合物から選
    択された極性官能基を有する化合物を含んでなる、請求
    項1〜9のいずれか1項に記載の分散剤組成物。
  12. 【請求項12】極性官能基を有する化合物が、分散剤組
    成物の総不揮発成分に対して1.0〜約7.0重量%の
    量で存在する、請求項11に記載の分散剤組成物。
  13. 【請求項13】モノマー(i) と反応し得る官能基を有す
    るRを含む尿素含有化合物が、R´OHおよびR´ N
    2 (式中、R´ は1〜8炭素原子の炭素鎖長を有す
    る。)から選択される、請求項11または12に記載の
    分散剤組成物。
  14. 【請求項14】共重合体反応生成物がさらに、モノマー
    (i) および(ii)の重合反応の後に残留する未反応イソシ
    アネート官能基をキャッピングするための化合物を含ん
    でなり、またこの化合物がモノまたはジアルキルアミ
    ン、モノまたはジシクロアルキルアミン、複素環式アミ
    ン、芳香族アミン、芳香脂肪族アミン、モノおよびジア
    ルカノールアミン、およびエーテルアルコールから選択
    される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の分散剤
    組成物。
  15. 【請求項15】共重合体が、 (i) 1−(1−イソシアナト−1−メチルエチル)−3
    −(1−メチルエテニル)ベンゼン、アクリル酸イソシ
    アナトエチル、メタクリル酸イソシアナトエチル、無水
    イタコン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、およびメタ
    クリル酸グリシジルから選択された、反応性官能基を有
    するエチレン性不飽和モノマー、 (ii)アクリル酸およびメタクリル酸のアルキル、アリー
    ル、アリールアルキル、アルコキシアルキルおよびアリ
    ールオキシアルキルエステルから選択された少なくとも
    1種のエチレン性不飽和モノマーおよび ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルおよび
    それらの混合物から選択されたポリアルキレングリコー
    ル化合物の反応生成物である、請求項1〜14のいずれ
    か1項に記載の分散剤組成物。
  16. 【請求項16】さらにクロム処理したアルミニウムフレ
    ーク顔料を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載
    の分散剤組成物。
  17. 【請求項17】請求項1〜15のいずれか1項に記載の
    分散剤組成物、無機顔料、水分散性ベースコート組成物
    および架橋剤を含むことを特徴とするコーティング組成
    物。
  18. 【請求項18】顔料が、水性コーティング組成物の総重
    量に対して3.0〜25.0重量%の量で存在する、請
    求項17に記載のコーティング組成物。
  19. 【請求項19】基材およびその上のコーティングを含む
    被覆物品であって、このコーティングが請求項17また
    は18に記載の組成物を含んでなることを特徴とする被
    覆物品。
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