JP3434562B2 - 内視鏡用管路切換装置 - Google Patents

内視鏡用管路切換装置

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JP3434562B2
JP3434562B2 JP06589894A JP6589894A JP3434562B2 JP 3434562 B2 JP3434562 B2 JP 3434562B2 JP 06589894 A JP06589894 A JP 06589894A JP 6589894 A JP6589894 A JP 6589894A JP 3434562 B2 JP3434562 B2 JP 3434562B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子を有し
た電子内視鏡やイメージガイドファイバを有した内視鏡
等に設けられ、送気・送水や吸引等の切換えを行なう内
視鏡用管路切換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、消化器用の内視鏡では、内視鏡
検査中に対物レンズに粘液等が付着し、視野を妨げるこ
とがある。そこで、内視鏡の操作部に設けられた送気送
水用の管路切換装置を操作し、送気・送水チャンネルを
介して先端構成部に設けられたノズルから対物レンズの
表面に空気や洗浄水を吹き付け、付着した粘液等を除去
するようにしている。 【0003】その代表的な例が実開平2−88603号
公報に示されている。その構成は、内視鏡の操作部に埋
設されたシリンダと、シリンダ内に進退自在に嵌挿され
送気及び送水の切換えを行なう剛体からなるピストンか
らなる。前記ピストンは嵌挿される取付部材によって着
脱自在にシリンダに装着される。シリンダには気体供給
源及び洗浄水供給源からの送気管路及び送水管路と、ノ
ズルに連通する送気管路及び送水管路が接続されてい
る。 【0004】前記ピストンの外周に設けられた環状の凹
溝内にはシール用の弾性体からなるパッキンが嵌挿され
ていて、前記シリンダと前記ピストンの間に空間を区切
って管路が形成されている。 【0005】前記パッキンをピストンに装着する場合に
は、パッキンの弾性を利用して内径を拡開し、前記ピス
トンの大径部を乗り越えて、前記環状の凹溝に装着され
ている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
2−88603号公報に示される送気送水用の管路切換
装置は、ピストンに設けられた環状の凹溝にパッキンを
装着しているため、パッキンと凹溝の間には隙間があ
り、この隙間に塵埃や異物等が入り込み易い。 【0007】この隙間に入り込んだ汚れを除去するため
に、ピストンを送気送水用の管路切換装置から取り外し
て洗浄液に長時間浸漬し、流水中ですすぎ洗いした後に
隙間に残った水分を乾燥させるという作業が必要で、洗
浄に多くの時間と労力を費し作業者の負担となってい
た。 【0008】また、これらの作業時間と労力を軽減する
ために超音波洗浄装置や乾燥装置等を導入すると多くの
費用が発生するという問題があった。また、前記パッキ
ンを前記環状の凹溝に取付ける作業において、パッキン
の内径を拡開する時、パッキンを破損したり、ピストン
の角部(エッジ部)にパッキンが接触してパッキンを破
損したりしないように注意して複数の環状の凹溝を乗り
越える作業や、パッキンがねじれた状態でピストンに装
着されないよう注意しなくてはならず非常に多くの時間
と労力を要し、作業者の負担となっていた。 【0009】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、管路切換装置の組立
て作業の容易化を図ることができるとともに、また洗浄
も容易で短時間に行うことができる内視鏡用管路切換装
置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、シリンダと、このシリンダに進退自在
に嵌挿されたピストンとからなり、内視鏡に配設された
管路を切換える内視鏡用管路切換装置において、前記ピ
ストンは、ピストン本体と、ピストン本体に固定された
パッキン支持部材と、このパッキン支持部材に対して一
体に形成されて前記シリンダと密接する弾性体からなる
パッキンと、前記ピストン本体とパッキン支持部材との
接合面を封止する封止手段とを具備したことを特徴とす
る。 【0011】 【作用】パッキン支持部材に弾性体からなるパッキンを
一体に形成することにより、パッキンとパッキン支持部
材との間に隙間がなくなり、塵埃や異物が入り込むこと
はなく洗浄も容易となる。またパッキンを設けたパッキ
ン支持部材をピストン本体に組み込むことにより、パッ
キンをピストンに組み付けることができ、組立てが容易
となる。 【0012】 【実施例】以下、この発明の各実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図4は第1の実施例を示し、図1は管
路切換装置の縦断側面図、図2は内視鏡装置の全体構成
図、図3はパッキン支持部材の一部を拡大して示す縦断
側面図である。図2に示すように、内視鏡1は操作部2
を備えている。操作部2にはこれを手で保持するための
グリップ部2aが設けられている。操作部2には挿入部
3とユニバーサルコード4が接続されている。 【0013】ユニバーサルコード4の端部にはコネクタ
5が設けられ、このコネクタ5は照明光を供給する光源
装置6に接続されている。挿入部3には操作部2に設け
たアングルノブ7により湾曲される湾曲部8を介して先
端構成部9が設けられ、この先端構成部9には挿入部3
に内挿された鉗子チャンネルの開口9dが設けられてい
る。鉗子チャンネルの他方の開口は操作部2に設けられ
た鉗子開口部10と連通している。さらに、先端構成部
9には、観察窓9bと、観察窓9bに向かって送気や送
水を行うことのできるノズル9aと、観察対象物を照明
するための照明窓9cとが設けられている。 【0014】この鉗子開口部10には必要に応じて鉗子
栓11が取り付けられる。前記挿入部3には破損を防止
するための折れ止め部(図示しない)が設けられ、この
折れ止め部は、操作部2の端部に設けられた折れ止めカ
バー12によって覆われている。 【0015】また、前記ユニバーサルコード4のコネク
タ5は、送気装置13と送水装置14及び送ガス装置1
5に接続されているとともに、映像信号を処理するビデ
オプロセッサ16に接続アダプタ16aを介して接続さ
れている。ピデオプロセッサ16には信号処理された映
像信号による被写体像を表示するモニター17と、映像
信号を記録再生するVTRデッキ18と、映像信号によ
り被写体を印字するビデオプリンタ19と、映像信号を
記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク20等
が接続されている。 【0016】ビデオプロセッサ16を操作するスイッチ
21は前記操作部2に設けられている。さらに操作部2
には挿入部3の先端構成部9に開口するノズル9aへ連
なり、送気送水するための送気送水切換装置22と、吸
引するための吸引操作装置23とCO2 等の不活性ガス
などのガスを圧送するための送ガス操作装置24が設け
られている。すなわち、操作部2にはこの発明の要部で
ある管路切換装置が設けられている。 【0017】次に、図1に示す前記送気送水切換装置2
2について説明する。送気送水切換装置22は、シリン
ダ部25とピストン部26とからなり、図1において、
ピストン部26は左側が自然状態、右側が押込み状態を
示している。 【0018】前記操作部2を構成するケーシング27に
は取付け孔28が穿設され、この取付け孔28にはシリ
ンダ部25が後述する手段によって固定され、このシリ
ンダ部25に対してピストン部26が着脱自在に嵌挿さ
れている。 【0019】前記シリンダ部25は段差のある金属製の
略円筒状のシリンダ30を有しており、このシリンダ3
0の側壁には開口側から底部側に向かって順に、前記ノ
ズル9aに連通する気体出口である送気管路31と、前
記送気装置13に連通する気体入口である送気管路32
と、前記ノズル9aに連通する液体出口である送水管路
33及び前記送水装置14に連通する液体入口である送
水管路34が設けられている。 【0020】そして、送気管路31、送気管路32及び
送水管路33は操作部2に設けられたスイッチ21の方
向に突出しており、送水管路34は挿入部3の方向に突
出している。 【0021】前記シリンダ30の開口側の端部にはねじ
部35が形成され、このねじ部35には操作部2のケー
シング27の外側から口金36をねじ込むことによりケ
ーシング27に固定されている。この口金36には上部
フランジ36aと下部フランジ36bを有しており、こ
の下部フランジ36bは取付け孔28の内周面に形成さ
れた環状溝37の内部のOリング38を圧縮し、取付け
孔28を密封することにより、操作部2の内部への気
体、液体の侵入を防止している。 【0022】前記ピストン部26は金属または合成樹脂
等の剛性を有する材料からなる略円筒状のピストン本体
40を有している。このピストン本体40の連通路41
の下端部には左右方向に開口する開口部42を有してお
り、この開口部42の開口縁には環状の上部当接部43
と環状の下部当接部44が一体に設けられている。さら
に、ピストン本体40の下端部には同軸的に下方へ突出
する突出軸部45が一体に設けられている。 【0023】前記ピストン本体40の外周で上部当接部
43より上部には後述する第1のパッキン支持部材46
が嵌合され、下部当接部44より下部の突出軸部45に
は後述する第2のパッキン支持部材47が嵌合されてい
る。 【0024】前記第1のパッキン支持部材46の上部に
はシリンダ本体40の外周に嵌合される抜け止め筒体4
8が嵌合されている。この抜け止め筒体48は金属製
で、下端部に前記上部当接部43の端面に当接するフラ
ンジ部49が一体に設けられ、上端部の内周面にはねじ
部50が形成されている。 【0025】さらに、前記抜け止め筒体48のねじ部5
0にはリーク孔51を有する指当て部材52がねじ込み
固定されている。指当て部材52の材質は、例えば変性
PPO、PSF、PET等やそれを主成分とするFRP
によって形成されている。 【0026】また、前記抜け止め筒体48の外側には円
筒状のピストン受け体53が嵌合されている。このピス
トン受け体53の下端部には内側に突出するとともに、
下面が前記シリンダ30の開口端面に当接するピストン
ストッパ54が一体に設けられ、このピストンストッパ
54と前記指当て部材52の下面との間にはコイルスプ
リングからなる付勢ばね55が介装されている。すなわ
ち、この付勢ばね55によって指当て部材52を上方に
付勢しており、自然状態においてピストン受け体53の
ピストンストッパ54が抜け止め筒体48のフランジ部
49に当接してピストン本体40を係止している。 【0027】さらに、前記ピストン受け体53の外側に
は弾性体、例えばシリコンゴム、PVC、EBR等やそ
れらの配合物からなる絶縁性の覆い部材56が一体に設
けられ、この覆い部材56には前記口金36の上部フラ
ンジ36aと係合するフック57が設けられている。 【0028】前記指当て部材52は傘状の略回転体形状
をしていて、指当て部材52を自然状態でも押込み状態
においても覆い部材56の上端部との間に常に隙間を保
って外装している。これによって前記指当て部材52の
外側に液体が上方及び側方からかかったとしても内部に
液体が侵入しない。また、内臓物に良導電体を用いた場
合も直接指が触れることがなく安全である。 【0029】次に、前記第1のパッキン支持部材46及
び第2のパッキン支持部材47について詳述する。第1
のパッキン支持部材46は、同一外径の上部部材46a
と下部部材46bとに2分割され、これらは金属または
合成樹脂等の剛性を有する材料によって円筒状に形成さ
れている。 【0030】上部部材46aと下部部材46bは、前記
ピストン本体40の外周面に密に嵌合する内径を有して
おり、上部部材46aの外周部にはパッキン60が環状
溝61に対して隙間なく一体に形成されていて、その継
ぎ目は段差なく滑らかに形成されている。同様に下部部
材46bの外周部には弁体62が環状溝63に隙間なく
一体に形成されていて、その継ぎ目は段差なく滑らかに
形成されている。そして、パッキン60及び弁体62
は、前記シリンダ30の内周面に弾性的に密接してい
る。 【0031】また、前記上部部材46aと下部部材46
bは、組立て時にはピストン本体40の外周面に接着剤
を塗布した後、その上端側から嵌合し、下部部材46b
の下端面を上部当接部43に当接する。さらに、ピスト
ン本体40の上端側から抜け止め筒体48を嵌合した
後、この抜け止め筒体48のねじ部50に指当て部材5
2をねじ込むことにより、上部部材46aと下部部材4
6bは、上部当接部43と抜け止め筒体48のフランジ
部49との間で挟持され、ピストン本体40に対して接
着固定される。 【0032】第2のパッキン支持部材47も、同一外径
の上部部材47aと下部部材47bとに2分割され、こ
れらは金属または合成樹脂等の剛性を有する材料によっ
て上部部材47aは円筒状に、下部部材47bは有底円
筒状に形成されている。 【0033】上部部材47aと下部部材47bは、前記
ピストン本体40の突出軸部45の外周面に密に嵌合さ
れるように内径を有しており、上部部材47aの外周部
にはパッキン64が環状溝65に対し、下部部材47b
の外周部にはパッキン66が環状溝67に対して隙間な
く一体に形成されていて、その継ぎ目は段差なく滑らか
に形成されている。そして、パッキン64及び66は、
前記シリンダ30の内周面に弾性的に密接している。 【0034】また、前記上部部材47aと下部部材47
bは、組立て時にはピストン本体40の突出軸部45の
外周面に接着剤を塗布した後、その下端側から嵌合し、
上部部材47aの上端面を下部当接部44に当接し、突
出軸部45に対して接着固定する。 【0035】前記パッキン60,64,66及び弁体6
2はゴムからなる。ゴムとしては例えば、天然ゴムある
いは合成ゴムを用いることができる。合成ゴムとして
は、シリコンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴムを用いる
ことができる。なお、ゴムの代わりに合成樹脂を用いて
もよい。 【0036】さらに、パッキン60,64,66及び弁
体62を環状溝61,63,65,67に対して隙間な
く一体に形成する方法としては、例えばプレス加硫やゴ
ムライニング等による成形がよい。なお、パッキン6
0,64,66及び弁体62の材質を互いに異なる材質
としてもよいし、同じ材質にしてもよい。 【0037】また、前記抜け止め筒体48のフランジ部
49と第1のパッキン支持部材46における上部部材4
6aの環状の当接面の全周、上部部材46aと下部部材
46bの環状の当接面の全周、上部部材46a、下部部
材46bの内周面とピストン本体40の環状の当接面の
全周及び下部部材46bと上部当接部43の環状の当接
面の全周は、それぞれ封止手段68によって隙間なく封
止されている。 【0038】同様に、第2のパッキン支持部材47にお
ける上部部材47aと下部当接部44の環状の当接面の
全周、上部部材47aと下部部材47bの環状の当接面
の全周及び上部部材47a、下部部材47bの内周面と
突出軸部45の環状の当接面の全周は、それぞれ封止手
段68によって隙間なく封止されている。 【0039】封止手段68は、前記第2のパッキン支持
部材47を例として説明すると、図3に示すように形成
されている。すなわち、第2のパッキン支持部材47を
構成する上部部材47aの端面69と下部部材47bの
端面70は当接しているが、微小な間隙71が端面69
と端面70の間に存在している。また、当接部外部側に
はバリなどを除去した際に形成されるテーパ面取り部6
9aと70aによってV字状の凹部72が形成されてい
る。なお、好ましくは上部部材47aと下部部材47b
のそれぞれの外形が略同径であるとよい。 【0040】前記間隙71及び凹部72には封止手段6
8が注入され、隙間なく封止されている。つまり、上部
部材47aの外周面と下部部材47bの外周面とを凹凸
なく滑らかに結ぶように成形されていて、凹部72も上
部部材47a及び下部部材47bの外周面と凹凸なく滑
らかに結ぶよう埋められている。また、第2のパッキン
支持部材47とピストン本体40の突出軸部45との間
隙にも封止手段68を充填してもよい。 【0041】封止手段68としては、充填剤、接着剤ま
たはろう材などが良い。充填剤としては、シリコンゴム
を用いることができる。接着剤としては、エポキシ系接
着剤やウレタン系接着剤などを用いることができる。ろ
う材としては、半田やろうなどを用いることができる。
なお、封止手段68を封止部位によって異なる材料を用
いてもよいし、すべて同じ材料としてもよい。 【0042】また、前記封止手段68によりピストン本
体40と第1のパッキン支持部材46を構成する上部部
材46a及び下部部材46bとの固着に用いてもよい。
次に、前述のように構成された内視鏡用管路切換装置の
作用について説明する。自然状態においては、ピストン
本体40は付勢ばね55の付勢力によって押し上げら
れ、パッキン66のシール部66aによって送水管路3
4と送水管路33との間が遮断され、送水装置14から
送出され送水管路34から送水管路33に向かう液体の
流れが遮断されている。 【0043】さらに、パッキン64のシール部64aと
弁体62のシール部62aによって形成されるシリンダ
30内の流路を通って送気装置13から送出される気体
はピストン本体40の側面に位置する開口部42に流入
し、指当て部材52のリーク孔51から大気に流出す
る。 【0044】自然状態において、指当て部材52のリー
ク孔51に指を添えて塞ぐと、弁体62が送気装置13
からの気体の送出圧力によって内側に折り曲げられて、
シリンダ30の内壁面からシール部62aが離間する。
この結果、送気管路32から流入した気体はパッキン6
4のシール部64aとパッキン60のシール部60aに
よって形成されるシリンダ30内の流路を通過して送気
管路31から流出する。 【0045】指当て部材52を指で押し、ピストン本体
40を付勢ばね55の付勢力に抗して押込んだ状態にお
いて、前記リーク孔51に指を添えて塞ぐと、前記弁体
62のシール部62aはシリンダ30のテーパ面30a
に圧接されて気密となり、気体は流路を遮断される。 【0046】一方、パッキン66のシール部66aは、
シリンダ30の太径部30bに移動し、シリンダ30の
内壁面と間隙が生じている。この結果、送水管路34か
ら流入した液体はシール部64aによって形成されるシ
リンダ30内の流路を通過して送水管路33から流出す
る。 【0047】ここで、ピストン本体40の動きに伴う各
パッキン60,64.66の作用をパッキン60にて代
表して説明すると、図4に示すようになる。すなわち、
自然状態から押込み状態(矢印方向)へピストン本体4
0が移動する動作の時、及び押込み状態から、自然状態
へピストン本体40が復帰する動作の時、パッキン60
のシール部60aはシリンダ30の内面と摺接してい
て、ピストン本体40の動きに逆らう方向に力を受け
る。このとき、パッキン60は上部部材46aの環状溝
61にA界面73とB界面74で隙間なく一体に形成さ
れているので、自然状態のパッキン外形75がパッキン
外形76のように変形し、A界面73に圧縮力、B界面
74に引張力が加わるが、A界面73とB界面74は接
着作用により隙間が生じない。 【0048】これはピストン部26をシリンダ部25に
着脱する際も同様の作用により、A界面73とB界面7
4には隙間が生じない。同様の作用により、ピストン本
体40の動作時に弁体62と下部部材46b、パッキン
64と上部部材47a、パッキン66と下部部材47b
の間に隙間が生じない。 【0049】なお、ピストン部26の組立てにおいて、
パッキン60、弁体62は、第1のパッキン支持部材4
6に、パッキン64、パッキン66は、第2のパッキン
支持部材46に予め固定されているので、ピストン本体
40に対してパッキン60、弁体62、パッキン64、
パッキン66は接触しないで嵌合できる。 【0050】以上説明したように、第1の実施例によれ
ば、ピストン部26のうち、管路を構成するシリンダ部
25への挿入部分に隙間が発生しないため、ピストン部
26をシリンダ部25から抜去したときに大気中の塵埃
や人体の発する塵埃などがピストン部26に付着して
も、内部に侵入することがないので容易に洗浄できる。
また、水分がピストン部26の内部に侵入しないので、
乾燥が容易である。 【0051】そして、ピストン部26の組立てにおいて
ピストン本体40にパッキン60、弁体62、パッキン
64、パッキン66は接触せず、剛体の角部では破損す
ることがなく、作業に熟練を要しないので、短時間に作
業を行うことができる。 【0052】図5は第2の実施例を示し、この実施例
は、第1の実施例のピストン部26の先端部分における
変形例であり、図示しないその他の構成は第1の実施例
と同じである。パッキン支持部材80は金属または合成
樹脂材料によって有底円筒状に形成されており、ピスト
ン本体40の突出軸部45に対して密に嵌合する内径を
有している。 【0053】前記パッキン支持部材80の外周部にはパ
ッキン81と82が環状溝83,84に対して隙間なく
一体に形成されていて、その継ぎ目は段差なく滑らかに
形成されている。 【0054】なお、第1の実施例における第1のパッキ
ン支持部材46を構成する上部部材46aと下部部材4
6bを前記実施例と同様に一体にしてもよいし、下部部
材46bと第2のパッキン支持部材47の上部部材47
aを一体にしてもよい。 【0055】作用は第1の実施例と同じである。効果
は、部品数が第1の実施例より少ないため、組立が容易
であり、作業時間短縮、作業者の労力の軽減を図ること
ができるという効果がある。 【0056】図6は第3の実施例を示し、この実施例
は、第1の実施例のピストン部26の先端部分における
変形例であり、図示しないその他の構成は第1の実施例
と同じである。ピストン本体40の下端部の突出軸部8
5にはパッキン支持部材86が設けられている。このパ
ッキン支持部材86は金属または合成樹脂材料によって
有底円筒状に形成されており、ピストン本体40の突出
軸部85に対して密に嵌合する内径を有している。 【0057】ピストン本体40の外周部とパッキン支持
部材86の外周部にはパッキン87と88が環状溝8
9,90に対して隙間なく一体に形成されていて、その
継ぎ目は段差なく滑らかに形成されている。さらに、パ
ッキン支持部材86は、ピストン本体40に接着剤によ
り固着され、その環状の当接面は、封止手段68によっ
て全周すき間なく封止されている。 【0058】なお、第1の実施例におけるパッキン6
0、弁体62のいずれか1つを、この実施例に示すよう
にピストン本体40に一体に形成してもよいし、パッキ
ン60、弁体62、パッキン64,66のうち、複数の
組み合わせをピストン本体40に一体に形成してもよ
い。 【0059】この実施例によれば、パッキン87をピス
トン本体40に例えば型を使用して成形する方法を採用
した場合、ピストン本体40の下端部にアンダーカット
形状がないため、型の簡素化と、離型が容易となる。さ
らに、第1の実施例より部品数が少ないため、組立が容
易であり、作業時間短縮、作業者の労力の軽減の効果が
ある。 【0060】図7は第4の実施例を示し、この実施例
は、第2の実施例のピストン部26の先端部分における
変形例であり、図示しないその他の構成は第1の実施例
と同じである。ピストン本体40の下端部の突出軸部4
5にはパッキン支持部材80が設けられている。このパ
ッキン支持部材80は金属または合成樹脂材料によって
有底円筒状に形成されており、ピストン本体40の突出
軸部45に対して密に嵌合する内径を有している。 【0061】パッキン支持部材80の外周部には第1の
実施例におけるパッキン64とパッキン66を一体に形
成した円筒状のパッキン91が環状溝92に対して隙間
なく一体に形成されていて、その継ぎ目は段差なく滑ら
かに形成されている。パッキン91の両側縁には凸部か
らなる第1の実施例のシール部64a,66bにそれぞ
れ相当するシール部93,94が一体に形成されてい
る。 【0062】さらに、パッキン支持部材80は、ピスト
ン本体40に接着剤により固着され、その環状の当接面
は、封止手段68によって全周に隙間なく封止されてい
る。なお、第1の実施例におけるパッキン60、弁体6
2を、この実施例に示すように一体に形成してもよい
し、弁体62とパッキン64を一体に形成してもよい。 【0063】この実施例によれば、パッキン91とパッ
キン支持部材80の継ぎ目が減り、過大な外力などによ
る継ぎ目部の剥離などによる隙間が発生しにくくなり、
結果としてピストン部26の使用寿命が延びる。 【0064】図8は第5の実施例を示し、送ガス操作装
置24の縦断側面図を示す。この送ガス操作装置24は
図1に示す送気送水切換装置22と基本的に同一構造で
あり、同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。送ガス操作装置24はシリンダ部100とピストン
部101とから構成されている。ピストン部101は左
側が自然状態、右側が押込み状態を示している。 【0065】シリンダ部100を構成する有底円筒状の
シリンダ102の側壁には上から順に前記送ガス装置1
5に連通するガス入口である送ガス管路103と前記先
端構成部9のノズル9aに連通するガス出口である送ガ
ス管路104が設けられている。 【0066】ピストン部101を構成するピストン本体
105の下端部にはパッキン支持部材を兼ねる第2ピス
トン本体106が螺合して固着されている。ピストン本
体105の外周にはパッキン支持部材111が嵌合固定
され、このパッキン支持部材111の外周部にはシリン
ダ102に摺接するシール部107aを有するパッキン
107が環状溝108に対して隙間なく一体に形成され
ていて、その継ぎ目は段差なく滑らかに形成されてい
る。 【0067】前記第2ピストン本体106の外周部には
シリンダ102に摺接するシール部109aを有するパ
ッキン109が環状溝110に対して隙間なく一体に形
成されていて、その継ぎ目は段差なく滑らかに形成され
ている。 【0068】前記送ガス操作装置24において、ピスト
ン本体105と指当て部材52には送気送水切換装置2
2の連通するリーク孔51と開口部42は設けられてお
らず、シリンダ102の内部と操作部1の外部とはパッ
キン107によって水密気密に隔てられている。 【0069】自然状態において、パッキン109は送ガ
ス管路103と送ガス管路104を水密気密に隔ててい
て、両者は連通していない。ピストン本体105が押し
込まれた状態で、パッキン109は送ガス管路104よ
り下方に移動し、送ガス管路103と送ガス管路104
はシリンダ102の内面とパッキン107のシール部1
07aとパッキン109のシール109aにより形成さ
れる流体通路によって連通する。送ガス装置15から送
出されたガスは送ガス操作装置24を経て先端構成部9
のノズル9aより送出される。その他の作用は送気送水
切換装置22と同じである。 【0070】この実施例によれば、送気送水切換装置2
2と同様の効果の他にピストン本体105とパッキン支
持部材である第2ピストン本体106が螺合されている
ため固定が確実になり、また接着などの固着作業が容易
になる。 【0071】なお、この発明の前述した実施態様によれ
ば、以下の如き構成がえられる。 1.シリンダと、このシリンダに進退自在に嵌挿された
ピストンとからなり、内視鏡に配設された管路を切換え
る内視鏡用管路切換装置において、前記ピストンは、剛
体からなるピストン本体に固定された剛体からなるパッ
キン支持部材と、このパッキン支持部材に対して一体に
形成され前記シリンダと密接する弾性体からなるパッキ
ンと、前記ピストン本体とパッキン支持部材との接合面
の少なくとも外部側を隙間なく封止する封止手段とを具
備したことを特徴とする内視鏡用管路切換装置。 【0072】2.前記パッキン及びパッキン支持部材を
複数備えた第1項記載の内視鏡用管路切換装置。 3.前記ピストン本体に前記パッキン支持部材が嵌合さ
れる第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 4.前記パッキン支持部材が、ピストン本体の両端から
嵌挿される第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 5.前記ピストン本体が連通路を有する第1項または第
2項記載の内視鏡用管路切換装置。 【0073】6.前記パッキンの少なくとも1つを、流
体を一方向に通過させ、逆方向には通過させない逆止弁
とした第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装
置。 7.前記パッキン支持部材がピストン本体に螺合される
第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 8.前記ピストン本体がパッキン支持部材を兼ねている
第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 9.前記封止手段が接着剤である第1項または第2項記
載の内視鏡用管路切換装置。 【0074】10.前記封止手段がろう材である第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 11.前記封止手段がロウである第1項または第2項記
載の内視鏡用管路切換装置。 12.前記封止手段が半田である第1項または第2項記
載の内視鏡用管路切換装置。 13.前記封止手段がシーリング材である第1項または
第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 14.前記封止手段がゴムである第1項または第2項記
載の内視鏡用管路切換装置。 15.前記パッキンがゴムからなる第1項または第2項
記載の内視鏡用管路切換装置。 【0075】16.前記パッキンが合成樹脂からなる第
1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 17.前記パッキン支持部材が金属からなる第1項また
は第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 18.前記パッキン支持部材が合成樹脂からなる第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 19.前記パッキン支持部材がセラミックからなる第1
項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 20.前記ピストン本体が金属からなる第1項または第
2項記載の内視鏡用管路切換装置。 【0076】21.前記ピストン本体が合成樹脂からな
る第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 22.前記ピストン本体がセラミックからなる第1項ま
たは第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 23.前記パッキンが天然ゴムからなる第1項または第
2項記載の内視鏡用管路切換装置。 24.前記パッキンがシリコンゴムからなる第1項また
は第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 25.前記パッキンがフッ素ゴムからなる第1項または
第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 26.前記パッキンがアクリルゴムからなる第1項また
は第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 27.前記封止手段が融着である第1項または第2項記
載の内視鏡用管路切換装置。 【0077】28.前記封止手段が溶着である第1項ま
たは第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 29.前記封止手段がエポキシ樹脂接着剤である第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 30.前記封止手段がアクリル樹脂接着剤である第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 31.前記封止手段がシリコンゴム接着剤である第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 32.前記封止手段がポリウレタンゴム接着剤である第
1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 33.前記封止手段がシリコンゴムシーリング材である
第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 【0078】34.前記封止手段が超音波溶着である第
1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 35.前記封止手段が熱融着である第1項または第2項
記載の内視鏡用管路切換装置。 36.前記封止手段が超音波溶着、熱融着の2つ以上の
手段の組合せからなる第1項または第2項記載の内視鏡
用管路切換装置。 37.前記パッキンの材質が、天然ゴム、シリコンゴ
ム、フッ素ゴム、アクリルゴムのうち2種類以上の組合
せからなる第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換
装置。 【0079】38.前記パッキン支持部材の材質が、合
成樹脂、金属、セラミックのうち2種類以上の組合せか
らなる第1項または第2項記載の内視鏡用管路切換装
置。 39.前記ピストン本体がシリンダに接続されシリンダ
内に連通する複数の管路同士を連通する連通路を有する
第5項記載の内視鏡用管路切換装置。 40.前記パッキンは、ゴムライニングによってパッキ
ン支持部材に一体に設けられている第1項または第2項
記載の内視鏡用管路切換装置。 41.前記パッキンは、パッキン支持部材の外周部に形
成された環状溝に隙間なく一体に形成されている第1項
または第2項記載の内視鏡用管路切換装置。 【0080】42.シリンダと、このシリンダに進退自
在に嵌挿されたピストンとからなり、内視鏡に配設され
た管路を切換える内視鏡用送気送水切換装置において、
前記ピストンは、ピストン本体に固定されたパッキン支
持部材と、このパッキン支持部材に対して一体に形成さ
れ前記シリンダと密接する弾性体からなるパッキンと、
前記ピストン本体とパッキン支持部材との接合面の少な
くとも外部側を隙間なく封止する封止手段とを具備した
ことを特徴とする内視鏡用送気送水切換装置。 【0081】43.シリンダと、このシリンダに進退自
在に嵌挿されたピストンとからなり、内視鏡に配設され
た管路を切換える内視鏡用送ガス切換装置において、前
記ピストンは、ピストン本体に固定されたパッキン支持
部材と、このパッキン支持部材に対して一体に形成され
前記シリンダと密接する弾性体からなるパッキンと、前
記ピストン本体とパッキン支持部材との接合面の少なく
とも外部側を隙間なく封止する封止手段とを具備したこ
とを特徴とする内視鏡用送ガス切換装置。 【0082】44.連通路は、シリンダの内部と外部と
が連通している第5項記載の内視鏡用管路切換装置。 45.パッキンは、円筒状で、その両端縁部に環状凸部
からなるシール部を有している第1項または第2項記載
の内視鏡用管路切換装置。 前述した第1乃至8,39乃至44項によれば、ピスト
ン本体が進退する時、パッキンはシリンダの内面に対し
摺動して変形する。パッキンはパッキン支持部材に対し
て隙間なく一体に形成されていて、パッキンが変形して
も、パッキンとパッキン支持部材の間に隙間は生じな
い。パッキン支持部材とピストン本体は固着されてお
り、いずれも剛体なので、ピストンの上下進退により外
力が加わっても、その接合面の間隔は変化せず、封止手
段に圧縮力や引張力が加わらないので、封止手段は剥離
を生じない。 【0083】ピストン部を組立てる時、ピストン本体に
パッキン支持部材を固着する作業を行う。パッキンは一
体に成形される剛体からなるパッキン支持部材を介して
ピストン本体に取付けられ、ピストン本体に接触しな
い。作業中にパッキン支持部材に力が加わった時、パッ
キン支持部材は剛体であるので変形せずパッキンに力が
加わらない。 【0084】したがって、ピストン本体が進退する時に
ピストン本体に隙間が発生しないので、汚れはピストン
本体の内部に侵入せずに表面に付着し、また水分もピス
トン本体の内部に侵入しない。よって、ピストン本体に
付着した汚れは外表面のみであり、容易に洗浄でき、乾
燥も早い。したがって、洗浄作業に要する時間と作業労
力が低減され、作業者の負担が減る。また、ピストン部
を組立てる時に、誤ってパッキンを破損することがない
ので、作業に熟練を要せず、短時間に作業を行うことが
できる。したがって、組立作業に要する時間と作業労力
が低減され作業者の負担が減る。 【0085】第9乃至12,27乃至32,34,35
項によれば、封止手段を介してパッキン支持部材とピス
トン本体が固着している。封止手段によってパッキン支
持部材とピストン本体が固着されるので、パッキン支持
部材とピストン本体の固着強度を高めることができる。
さらに、封止手段が固着手段を兼ねることができる。 【0086】第13,33項によれば、封止手段は、パ
ッキン支持部材とピストン本体の接合面に塗付あるいは
充填した後に柔軟性を保ち、比較的弱い結合力によって
パッキン支持部材とピストン本体に付着している。した
がって、封止手段は、容易に除去することができ、例え
ば封止手段を余分に塗付した時に容易に拭き取ることが
でき、組立てたピストン本体をむだにしなくて済み経済
的である。 【0087】第14項によれば、パッキン支持部材もし
くはピストン本体が変形して、接合面の間隙が変化して
も、封止手段は大きく弾性変形して接合面の変形に追従
する。パッキン支持部材もしくはピストン本体が変形す
る損傷を受けた時においても、その接合面に隙間は生じ
ないので、汚物がピストン本体の内部に侵入しないの
で、容易に洗浄でき送気送水機能に支障がなければ、そ
のままピストン本体も使用することができる。 【0088】第15項によれば、ピストン本体がシリン
に対して偏心してピストン本体とシリンダの間隔が変
化した時、パッキンに高い柔軟性があることからパッキ
ンは大きく弾性変形し、シリンダとの接触を保ち、ピス
トンとシリンダの間のシールが保たれる。これにより、
確実に管路切換が行われることができる。第16項によ
れば、パッキンに強い力が加わった時に、パッキンは変
形量が小さく、ピストン本体とシリンダの間隔が保持さ
れるとともに、パッキンに高い強度と高い耐摩耗性を与
えることでき、ピストン本体とシリンダとパッキンで形
成される管路の容積が変化せず、流体の通路が確保され
ることができる。 第17項によれば、パッキン支持部材
に高い強度を与えることができ、パッキン支持部材が損
傷しにくくなる。 第18項によれば、パッキン支持部材
を軽量にすることができる。 第19項によれば、パッキ
ン支持部材に高い剛性と高い耐摩耗性を与えることがで
きる。 【0089】 【0090】 【0091】 【0092】第20項によれば、ピストン本体に高い強
度を与えることができる。第21項によれば、ピストン
本体を軽量にすることができる。第22項によれば、ピ
ストン本体に高い剛性と高い耐摩耗性を与えることがで
きる。 【0093】第23項によれば、パッキンを安価にする
ことである。第24項によれば、パッキンの耐薬品性、
耐熱性、耐老化性及び耐寒性を高くすることができる。
第25項によれば、パッキンの耐薬品性、耐熱性、耐老
化性及び耐油性を高くすることができる。第26項によ
れば、パッキンの耐熱性、耐油性を高くすることができ
る。 【0094】第36項によれば、各封止部位に接触する
流体の種類や温度等が異なる場合、封止手段を各々に対
応して劣化しにくい材質にするができる。第37項によ
れば、各パッキンに接触する流体の種類や温度等が異な
る場合、各パッキンを各々の流体に対応してシール能力
の高い材質にすることができる。第38項によれば、各
パッキン支持部材の取付け位置によって加わる力量が異
なる場合、各パッキン支持部材の強度を変えることがで
きる。 【0095】第45項によれば、パッキンに複数のシー
ル部を設けることができ、ピストン本体に対するパッキ
ンの組立てが容易となる。また、固体撮像素子を有した
電子内視鏡やイメージガイドファイバーを有した内視鏡
の先端構成部には観察窓等に向かって送気や送水等を行
うことができる流体噴出用ノズルが設けられている。 【0096】例えば、特開平3−165731号公報
は、従来のノズル構造を示すもので、ノズルにエポキシ
樹脂製のノズル保護材を注型で一体成形し、先端構成部
に設けられたノズル取付け穴にビスと低温硬化型ゴム
(シリコン系軟性接着剤)でリペア時には着脱可能なよ
うに固定されている。しかし、前記エポキシ樹脂はノズ
ル口元喉部の異形部には施されておらず、ノズル根元側
の未成形真円パイプ部のみであった。 【0097】したがって、ノズル口元喉部の異形部に隙
間なく確実に低温硬化型ゴム(シリコン系軟性接着剤)
を流し込む作業が難かしく、流動性が悪いために、隙間
がないかどうかの確認も難しかった。 【0098】また、ノズル開口端付近に塗られた低温硬
化型ゴムは、ブラシやその他低温硬化型ゴムより硬質の
部材によりこすられたりすることにより、表面が掘られ
て凹部となったり、粗面となったり、切損するなど、劣
化しやすかった。さらに、劣化部に汚れが溜まり、洗浄
にも手間がかかっていた。また、リペア時及び出荷時も
作業者のバラツキが大きく品質が安定しないという問題
があった。 【0099】そこで、前述した問題を解決するために、
図9〜図11に示すノズル構造を開発した。図9は内視
鏡の先端構成部の縦断側面図、図10は図9のX方向か
らの矢視図、図11は図10のY−Y線に沿う断面図で
ある。 【0100】内視鏡の先端構成部120は、金属また絶
縁性のプラスチックよりなる先端部本体121を有して
おり、この先端部本体121の基端部には接続孔122
が穿設され、この接続孔122には金属またはプラスチ
ック製の連結管123が挿入されるとともに硬質接着剤
124等で水密固定されている。連結管123には内視
鏡の操作部(図示しない)まで延長するPTFE等から
なる流体管路125が糸縛り接着手段126で水密固定
されている。 【0101】先端部本体121の先端部には開口凹部1
27が設けられ、この開口凹部127にはノズル128
が固定されている。すなわち、129は金属製の異形パ
イプであり、この異形パイプ129の外周部にはその喉
部130に亘って硬い絶縁性接着剤131、例えばエポ
キシ系接着剤等を注型で一体成形することにより、ノズ
ル128が形成され、このノズル128は開口凹部12
7に嵌合固定されている。 【0102】前記硬い絶縁性接着剤131の注型一体成
形は、予め決められた成形型(図示しない)に合わせて
成形されており、その形状は先端部本体121に設けら
れた開口凹部127と同形状である。ノズル128の異
形パイプ129の下端突出部129aの内径は前記連結
管123の内径と略同一に形成されている。 【0103】しかも、異形パイプ129の下端突出部1
29aの外径と先端部本体121の開口凹部127の下
端部127aの内径は嵌合するように設けられている。
ノズル128は開口凹部127にシリコン系の軟性接着
剤132によって隙間が充填されていて、水密固定され
ている。しかも、先端部本体121の側面部133には
側孔134が穿設され、前記硬い絶縁性接着剤131に
設けられた凹部135にすり割りを有する金属製のピン
136を嵌入している。嵌入後の側孔134の空間には
シリコン系の軟性接着剤132を充填してピン136の
抜けを防止している。 【0104】また、ノズル128を開口凹部127にシ
リコン系の軟性接着剤132で水密固定した後、図11
に示すように若干の隙間は、やはり軟性接着剤132で
補修塗りをして隙間なく充填している。 【0105】先端部本体121の開口凹部127に成形
型で成形されたノズル128の下端突出部129aの外
周と硬い絶縁性接着剤131の外周にシリコン系軟性接
着剤132を塗布して落し込み、次に、先端部本体12
1の側面部133、側孔134より硬い絶縁性接着剤1
31の凹部135にピン136を嵌入し、このピン13
6が抜け落ちないようにシリコン系の軟性接着剤132
で穴埋めしている。次に先端部本体121より突出した
ノズル128の補修塗りで、図11に示すように、シリ
コン系の軟性接着剤132で隙間を覆っている。リペア
時は先端部本体121の側面部133の側孔134のシ
リコン系接着剤132を工具等で取り出し、ピン136
を抜き、ノズル128を開口凹部127から抜き出す。
そして、開口凹部127及びその下端部127aの部分
を図示しない洗浄ブラシで内面を掃除し、前述した順序
で新しいノズル128を装着する。 【0106】このように、ノズル128が予め型で異形
部を硬い絶縁性接着剤131で注型一体成形しておける
ので、作業者のバラツキによる隙間がなく、作業が簡単
である。しかもリペアも簡単であり、作業時間及び労力
を軽減できる。また、接着部の使い込みによる劣化もな
く、それによる汚れの溜りもないため、洗浄性でも優れ
ている。また、ノズル128を取り外した後も、先端部
本体121の下端部127aの段差がテーパ部になって
いるため、先端部本体121の内部の洗浄性に優れてい
る。 【0107】この実施例では先端構成部の外表面は先端
部本体121と、ノズル本体としての異形パイプ129
及びノズル支持部材としての硬い絶縁性接着剤131と
で構成されており、三者とも硬質なので長期間の使用に
おいても損傷、損耗が少ない。 【0108】なお、ノズル支持部材としての硬い絶縁性
接着剤131で異形パイプ129の外表面をすべて被っ
てしまい、先端部本体121とノズル支持部材としての
硬い絶縁性接着剤131で構成してもよい。両者を絶縁
性にすることにより、内視鏡の先端構成部は完全に絶縁
化される。 【0109】前述した実施態様によれば、以下のような
構成が得られる。 1.内視鏡の先端部本体に流体噴出用のノズルを設けた
内視鏡において、ノズルは内部に流路を有するノズル本
体と、ノズル本体の外面の少なくとも一部を覆う硬質の
ノズル支持部材とからなり、先端部本体はノズル支持部
材の少なくとも一部の外形形状に対応した開口凹部を有
し、開口凹部にノズルを着脱自在に嵌挿、固定するとと
もに、内視鏡の先端部外表面を、先端部本体とノズル本
体及びノズル支持部材または先端部本体とノズル支持部
材で構成した内視鏡。 【0110】2.ノズル支持部材は、樹脂製である第1
項記載の内視鏡。 3.ノズル支持部材は、ノズル本体に隙間なく固定され
ている第2項記載の内視鏡。 4.ノズル支持部材は、ノズル本体に対して一体成形さ
れている第3項記載の内視鏡。 5.先端部本体の少なくとも開口凹部は、樹脂製である
第1項記載の内視鏡。 【0111】6.先端部本体とノズルの間は充填剤で充
填されている第1項記載の内視鏡。 7.充填剤は、軟質の樹脂である第6項記載の内視鏡。 8.充填剤は、シリコン系接着剤である第7項記載の内
視鏡。 9.ノズル支持部材と先端部本体には各々抜け止め部材
の挿入穴または抜け止め部材の挿入凹部が設けてあり、
抜け止め部材が両者に挿入されている第1項記載の内視
鏡。 【0112】第1項によれば、先端部本体の外表面の隙
間をなくす作業が容易になる。しかも、ノズル支持部材
が硬質であるため、長期間の使用においても、劣化する
ことはなく、耐性に優れている。しかも、ノズル支持部
材の表面が初期状態を保つため、洗浄がしやすく、しか
も汚れが溜りにくい。また、リペア時も事前に隙間を埋
めたノズル部位を作成して置き、それをストックしてお
けるため、使用時ノズル異形部の隙間を埋める作業が省
略できる。また、作業者によるバラツキがなく、品質の
安定化が図れる。 【0113】第2項によれば、ノズル支持部材が樹脂製
であるため、ノズルの絶縁、形状を任意に形成できる。
第3項によれば、ノズル支持部材がノズル本体に隙間な
く固定されているのでノズル支持部材とノズル本体の間
に汚れが入らない。第4項によれば、ノズル支持部材が
ノズル本体に対して一体成形されているので隙間が生じ
なく、汚物が入らないと共に、容易に形成できる。第5
項によれば、先端部本体の少なくとも開口凹部は、樹脂
製であるため形状を任意に形成できる。 【0114】第6項によれば、先端部本体とノズルの間
は充填剤で充填されているので汚れが入らない。第7項
によれば、充填剤は、軟質の樹脂であるためリペアが簡
単となる。第8項によれば、充填剤は、シリコン系接着
剤であるため耐薬性がある。第9項によれば、ノズル支
持部材と先端部本体には各々抜け止め部材の挿入穴また
は抜け止め部材の挿入凹部が設けてあり、抜け止め部材
が両者に挿入されているため、確実な抜け止め効果を得
ることができ、小型化を図ることができる。 【0115】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、
内視鏡に配設された管路を切換える内視鏡用管路切換装
置において、ピストンを、ピストン本体と、ピストン本
体に固定されたパッキン支持部材と、このパッキン支持
部材に対して一体に形成されて前記シリンダと密接する
弾性体からなるパッキンと、ピストン本体とパッキン支
持部材との接合面を封止する封止手段とから構成するこ
とにより、管路切換装置の組立て作業の容易化を図るこ
とができるとともに、また洗浄も容易で短時間に行うこ
とができる。また、パッキンはパッキン支持部材と一体
に形成され、パッキン支持部材は封止手段によってピス
トン本体に固定されるため、組立て時においてピストン
本体にパッキンが接触せず、パッキンの破損を防止で
き、また作業に熟練を要しないので短時間に作業を行う
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の第1の実施例を示す内視鏡用管路切
換装置の縦断側面図。 【図2】同実施例の内視鏡装置全体の構成図。 【図3】同実施例のパッキン支持部材の一部を拡大して
示す縦断側面図。 【図4】同実施例のパッキンの一部を拡大して示す縦断
側面図。 【図5】この発明の第2の実施例のパッキン支持部材の
一部を拡大して示す縦断側面図。 【図6】この発明の第3の実施例のパッキン支持部材の
一部を拡大して示す縦断側面図。 【図7】この発明の第4の実施例のパッキン支持部材の
一部を拡大して示す縦断側面図。 【図8】この発明の第5の実施例を示す内視鏡用管路切
換装置の縦断側面図。 【図9】内視鏡の先端構成部の縦断側面図。 【図10】図9の矢印X方向から見た矢視図。 【図11】図10のY−Y線に沿う断面図。 【符号の説明】 30…シリンダ、40…ピストン本体、46,47…パ
ッキン支持部材、60,64,66…パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−159244(JP,A) 特開 昭58−10028(JP,A) 特開 平4−8344(JP,A) 実開 平3−33602(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シリンダと、このシリンダに進退自在に
    嵌挿されたピストンとからなり、内視鏡に配設された管
    路を切換える内視鏡用管路切換装置において、 前記ピストンは、ピストン本体と、ピストン本体に固定
    されたパッキン支持部材と、このパッキン支持部材に対
    して一体に形成されて前記シリンダと密接する弾性体か
    らなるパッキンと、前記ピストン本体とパッキン支持部
    材との接合面を封止する封止手段とを具備したことを特
    徴とする内視鏡用管路切換装置。
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