JP3434533B2 - メソポアを有するハニカム状成形体及びその製法 - Google Patents

メソポアを有するハニカム状成形体及びその製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハニカム状成形体及び
その製法に関し、より詳細にはメソポアを有するハニカ
ム状セラミック成形体及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質のハニカム状セラミック成形体
は、触媒担体或いは吸着剤として利用されているが、孔
の大きさがミクロ単位のものがほとんどであり、このセ
ラミック成形体に微細な触媒を担持させるためには、メ
ソポアの吸着剤をハニカム上に被覆しなければならず、
当初からメソポアを有するハニカム状セラミック成形体
が要望されている。メソポアを有する物質としては、シ
リカゲル、アルミナゲル、シリカ・アルミナゲル等が知
られているが、これらは一般に熱履歴によってその細孔
を失っていくシンタリングと呼ばれる現象を生じる。メ
ソポアを有するセラミック成形体としては、セピオライ
ト及びアルミナゾルを混合し、これをペレット化して5
00乃至800℃の温度で焼成して得られるものが知ら
れている(特公昭55−31085号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このセ
ピオライト及びアルミナゾルから成る混合物は含水率が
高く乾燥・焼成工程で収縮するため、ペレットの形に成
形することはできても、薄い壁を有するハニカム状の成
形体に成形しようとすれば、収縮のためにハニカム成形
体の薄い壁(一般に0.1乃至1.0mm程度の厚み)は
割れてしまい、メソポアを有するハニカム状の成形体を
得ることはできないのである。
【0004】従って本発明の目的は、メソポアを有し、
直接触媒を含浸または添着することができるハニカム状
成形体及びその製造方法を提供するにある。本発明の更
に他の目的は、900℃以下の温度ではシンターリング
が起きない高強度のメソポア含有ハニカム状セラミック
成形体及びその製造方法を提供するるにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、鎖状粘
土性鉱物と予備焼成鎖状粘土性鉱物とを含有して成る原
料を成形し且つ焼成することにより得られたセル壁を有
し、該セル壁は細孔半径50乃至1000オングストロ
ームの範囲にメソポアを有し且つセル壁自体の吸水率が
60%以上であることを特徴とするハニカム状成形体が
提供される。
【0006】本発明によればまた、鎖状粘土性鉱物の粉
末と、鎖状粘土性鉱物を500乃至1000℃で予備焼
成して得られる粉末と、無機結合剤乃至鉱化剤とを含有
する水性組成物をハニカム状に押出し、成形物を乾燥後
焼成することを特徴とするメソポア含有ハニカム状セラ
ミック成形体の製造方法が提供される。
【0007】
【作用】本発明は、鎖状粘土性鉱物と、予備焼成鎖状粘
土鉱物との組合せを必須成分として含有するセラミック
原料は、ハニカムへの成形性に優れていると共に、乾燥
及び焼成に際しても、大きな収縮を生じることなしに、
機械的強度及びメソポア含有量に優れたハニカム状成形
体を得ることができる。鎖状粘土性鉱物は、ホルマイト
(Hormite )とも呼ばれている繊維状のケイ酸マグネシ
ウムであり、セピオライト(Sepiolite )、アタパルガ
イト(Attapulgite )、パリゴルスカイト(Palygorski
te)、ラングリナイト(Langhlinite )等がこれに該当
する。その結晶構造は、タルクのような二次元のものと
は異なり三次元の鎖状の構造であり、この鎖状構造の隙
間に空孔ができるため比表面積(BET法比表面積)が
100乃至350m2 /gと大きく、吸着作用を示すの
である。この鎖状粘土性鉱物は、有能な可塑性材料であ
り、しかも燒結性も有するが、焼成時の収縮量が20%
以上と大きく、成形物の乾燥焼成に際して、割れ等を生
じること及びその強度が十分でないことが欠点である。
【0008】この鎖状粘土性鉱物と組合せて、その予備
焼成物、一般に500乃至1000℃の温度に予備焼成
したものを使用することが本発明の顕著な特徴である。
即ち、鎖状粘土性鉱物の予備焼成物を組合せで使用する
ことにより、乾燥、・焼成時の収縮を著しく少ない範囲
に抑制して、ハニカム状成形体の製造を可能にし、しか
もメソポアを大きい細孔容積比で有し且つ強度的にも優
れたハニカム成形体の製造が可能となるものである。
尚、ホルマイトは500乃至1000℃に加熱すること
によって、X線的には不定形なメタ相のメソポアを有す
る粉末に変体し、ホルマイトとカオリナイト等の粘土を
混合しこれを500乃至1000℃の温度に加熱した場
合には、例えばメタコージュライト、メタフォルステラ
イト等のメソポアを有する吸着体を形成するのである。
【0009】本発明においては、かかるホルマイトとそ
の予備焼成物に、カオリナイト型粘土、ベーマイト型ア
ルミナゾル、またはホウ酸ジルコニウム等の無機結合剤
乃至鉱化剤を加えることによって、ホルマイトが有する
優れた可塑性及びメソポアを損なうことなく、乾燥・焼
成時の強度を更に向上しさせ得る。以上のものから成る
ハニカム状成形体は、乾燥・焼成を行ってもハニカム状
成形体の薄く壁が破壊されることがなく、従来提供でき
なかったメソポアを有するハニカム状成形体を提供する
ことが可能となったのである。このように本発明のハニ
カム状成形体は、メソポアを有する多孔質のハニカム状
成形体であるため、吸着剤を被覆することなく直接触媒
等を含浸又は添着することができ、しかも900℃以下
の温度ではシンタリングを生じることがなく、多孔質で
あるのに強度にも優れているのである。
【0010】本発明のハニカム状成形体においては、メ
タホルマイト粉末がメソポアを持った乾燥剤であるため
に、他のセラミックハニカムの製造に比して乾燥工程を
短時間で完了でき、そのため20%程度の含水状態で焼
成を開始しても収縮によって破損することが有効に防止
できるのである。
【0011】
【発明の好適態様】本発明のハニカム状成形体の一例を
示す図1において、このハニカム状セラミック成形体は
円筒状の外壁2と小間隔で区分された仕切内壁3とを備
えている。図面に示す具体例で、仕切内壁3で区分され
た通路(図で黒く示されている)の断面は正方形である
が、勿論、三角形、六角形等の断面を有していてもよ
い。このハニカム状成形体1の開口率(全断面積当りの
通路の断面積)は、40%以上、特に50%以上であ
り、一般に70%以下、特に65%以下である。このセ
ル壁2及び3の主体となる成分は、ホルマイトに帰属す
るケイ酸分、マグネシア成分であるが、無機結合剤乃至
鉱化剤成分を用いたときにはこれらの成分が含有され
る。セル壁が54乃至70重量%のSiO2 ,15乃至
30重量%のMgO及び4乃至15重量%のAl23
から成る化学組成を有することが好ましいが、ホウ酸ジ
ルコニウムを用いたときには、Al23 に置き換わっ
てZrO2 が含有されることになる。
【0012】本発明のハニカム成形体は、セラミックで
形成されていながら、セル壁自体がメソポア、即ち細孔
半径が50乃至1000オングストローム、特に50乃
至500オングストロームに、大きな細孔容積を有す
る。後に述べる方法で測定したセル壁の吸水率は60%
以上、特に70%以上であり、気孔率も50%以上、特
に55%以上と大きい。鎖状粘土性鉱物としては、前に
例示したものはすべて使用できるが、セピオライトを使
用することが特に望ましい。また下記表1にセピオライ
ト(110℃で2時間の乾燥品)の一般的化学組成の一
例を示す。
【0013】
【表1】
【0014】本発明のハニカム状成形体は、鎖状粘土性
鉱物の粉末と、鎖状粘土性鉱物を1000℃以下、特に
500乃至900℃で予備焼成して得られる粉末と、無
機結合剤乃至鉱化剤とを含有する水性組成物をハニカム
状に押出し、成形物を乾燥後焼成することにより得られ
る。鎖状粘土性鉱物粉末と、その予備焼成物の粉末とを
30:70乃至70:30、好ましくは30:70乃至
50:50の量比で使用するのがよく、無機結合剤乃至
鉱化剤としては、ベーマイト型アルミナゾル、カオリナ
イト型粘土及びホウ酸ジルコニウムから成る群より選ば
れたものであるのがよい。またこれらの成分は、鎖状粘
土鉱物当り、10/50乃至60/50の重量比、特に
20/50乃至50/50の重量比で用いるのがよい。
カオリナイト型鉱物は、焼成によりベーマイト型アルミ
ナ層を有するようになるので、ホルマイトの予備焼成に
先立って、ホルマイト中に混合しておくのがよい。
【0015】本発明のハニカム状成形体の製造方法は、
図2に示す方法によりホルマイトの杯土を調製し、これ
をハニカム状に押出し成形することにより製造できる。
すなわち、図2に示すように、先ずホルマイトを粉砕
し、100乃至350メッシュの範囲に正規分布するよ
うな粉末Aに分級する(工程A)。次いでこのホルマイ
ト粉末Aの一部に必要によりカオリナイト型粘土を混合
し、1000℃以下、特に500乃至900℃の温度で
焼成してメタホルマイト粉末Bを調製する(工程B)。
その一方で、ホルマイト粉末Aの一部にベーマイト型ア
ルミナゾル、またはホウ酸ジルコニウムゾル、及び必要
により後述する有機バインダーや滑剤を混合したホルマ
イト粉末Cを調製する(工程C)。次いでメタホルマイ
ト粉末B及びホルマイト粉末Cを20乃至60重量%の
水存在下で混練し、ホルマイトの杯土を調製する(工程
D)。
【0016】工程Dで調製された杯土は、最終的にはベ
ーマイト型アルミナゾル、カオリナイト型粘土及びホウ
酸ジルコニウムゾルを、前述した量で含有していること
が好ましい。また上記成分に対して、バインダーとして
CMC、メチルセルロース、ポリビニルアルコール等の
有機バインダーを添加することもできる。また製造能力
を向上させるために、適当な滑剤、例えばステアリン
酸、乳酸、グルコン酸、リンゴ酸等のカルボン酸類、グ
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリエタノールアミン、グリセリン等のポリ
オール類等を併用することもできる。これらの添加剤は
必須成分に対して5乃至15重量%の割合で用いること
ができる。
【0017】調製された杯土をハニカム状成形体に製造
するには、従来公知の成形法により成形することができ
る。例えば、押出成形機からハニカム状に押出し、これ
を乾燥・焼成することにより製造される。乾燥工程にお
いては乾燥収縮率が20%よりも低くなるように乾燥す
ることが好ましい。また水系の用途以外に用いる場合
は、焼成工程を省略することもできるが、均一なメソポ
アを得るにはメタホルマイト粉末の焼成条件、すなわち
500乃至900℃の温度で燒結することが好ましい。
ハニカム状に成形する方法としては、それ自体公知の方
法を採用することができる。ハニカム状成形体は、セル
厚0.1乃至1.0mmとすることが好ましい。本発明の
ハニカム状成形体は、各種触媒を担持させて反応等に用
いられる他、抗菌剤、消臭剤等を添着させて、各種用途
に用いることもできる。また浄化剤としてそのまま使用
することも勿論可能である。
【0018】
【実施例】
実施例1 スペイン酸セピオライト鉱石を粉砕して100メッシュ
以下に正規分布するような粉末にする。更に分級機にか
けて粗粒を除き、150メッシュ以下に調製する(粉末
A)。この粉末Aをセラミック製のルツボに700グラ
ム採り、これを炉に入れて室温から700℃まで加熱す
る。約1時間700℃を保った後放冷する。X線回折を
行ってディフラクションのないことを確かめる(粉末
B)。
【0019】予め粉末A75グラムと、ベーマイト系ア
ルミナゾル(水澤化学製)固型分として50グラム、ポ
リエチレンオキサイド(明成化学製アルコックスE10
0)15グラム、メチルエチルセルロース(信越化学製
メトローズ4000)20グラム、ポリエチレングリコ
ール(和光製薬600)20グラム、水500mlを卓上
ミキサーで混合し、均一なスラリーを調製しておく。こ
のスラリーに先に調製した粉末B600グラムを加え
て、更に卓上ミキサーで約30分間混合する。時々、水
を少しずつ加えてペースト状にした後、真産土練機(カ
ゲセキ製)を通して脱気して径8cmの棒状の杯土を調製
する。
【0020】この杯土をカジセキ製小型ハニカム成形機
(MD−20)に投入して、セル厚0.5mm、セル一片
2mm、径4cmのハニカムを連続的に押出し、ハニカム長
が5cmとなるように切断する。これを乾燥収縮率が2%
となるように板に立てて並べて乾燥させる。更にこれを
700℃で焼成して、セラミックハニカムが成形され
た。このセラミックハニカムは濡れた手に吸い付くよう
なセラミックハニカムであった。
【0021】このセラミックハニカムの一部をとって、
水銀圧入法で細孔分布とその累積吸着容量を計った結果
を図3に示す。またこのセラミックハニカムを700℃
に加熱したものを、水中に投入したところ、泡を出しな
がら沈んでいったが割れることはなかった。水中に約3
0分間入れたままにしておき、泡が出なくなった時点で
これを引き上げ、水が滴り落ちないところで、重量を計
り、再び乾燥して重量を計ってセル壁内の吸水率を測定
したところ、78.6%であった。
【0022】このハニカム状成形体の化学組成は、 SiO2 63.65% MgO 22.97% Al23 9.64% であり、その物性は、 見掛け比重 2.63 成形体開口率 58.0% セル壁吸水率 78.6% セル壁気孔率 67.5% セル壁嵩比重 0.85 であった。またセル壁の細孔分布は、水銀圧入法による
測定で図2の通りであった。更に、この成形体は、高強
度であり、 セルに直角方向に14.0Kg/cm3 セルに平行方向に 6.3Kg/cm3 であった。昇温試験の結果では、900℃以下の温度で
シンターリングを生じないことが認められた。
【0023】実施例2 酸洗浄した中国産セピオライト粉100部、ニュージー
ランド産カオリン粉100部、ベーマイトゾル20部、
水150部を加えて混練し、乾燥後再び粉砕分級して1
50メッシュ以下に調製した。この粉末を化学分析した
ところ2MgO・3Al23 ・5SiO2 ・6H2
であった(粉末C)。この粉末Cを実施例1と同様に室
温から800℃まで加熱した後、X線回折を行ってディ
フラクションのないことを確かめた。更にこの粉末数グ
ラムをとって1100℃で約4時間焼成し、冷却後X線
回折をとるとコージュライトのみのディフラクションが
表われた(粉末D)。
【0024】粉末C150グラム、水450mlを卓上ミ
キサーで混合して均一なゾル状分散液とし、これにポリ
サッカライド、メチルセルロース混合物(ビオポリーE
S)15グラム、ポリエチレングリコール(和光製薬6
00)25グラムを加えてゆっくりと攪拌しやや粘っこ
いスラリーに調製しておく。このスラリーに先に調製し
た粉末D500グラムを加えて、更に卓上ミキサーで混
合しペースト状にした。実施例1と同様にハニカムを成
形し800℃に加熱焼成した。このセラミックハニカム
は濡れた手に吸い付くようなセラミックハニカムであっ
た。
【0025】このセラミックハニカムの一部をとって、
水銀圧入法で細孔分布とその細孔容積を測定したとこ
ろ、250オングストロームに頂点を持ち0.4ml/g
の細孔容積をもつメソポアハニカムであった(収縮率5
%)。このセラミックハニカムを1200℃に加熱し、
このまま約3時間保持して冷却したとところさらに5%
の収縮が起こったが、ハニカムはつぶれなかった。この
ハニカムは濡れ手に吸い付かず、850オングストロー
ムに頂点を持ち0.05ml/gの細孔容積をもつマクロ
ポアハニカムに変じていた。一部を掻きとってX線回折
を行ったところ、コージェライトのセラミックハニカム
に変じていることが判明した。
【0026】
【発明の効果】本発明のハニカム状成形体は、メソポア
を有するため直接触媒を含浸または添着することができ
る。更に900℃以下の温度ではシンタリングを生じる
ことがなく、耐熱性に優れ、しかも多孔質であるのに強
度にも優れている。また本発明の製造方法によれば、ホ
ルマイトとその予備焼成物とを組合せで使用することに
より、ハニカムへの優れた成形性と、乾燥焼成時の収縮
防止性とが得られ、しかも予備焼成物であるメタホルマ
イト粉末がメソポアを持った乾燥剤であるために、他の
セラミックハニカムの製造法に比して乾燥工程を短時間
で完了でき、そのため20%程度の含水状態で焼成を開
始しても収縮によって破損することが有効に防止できる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハニカム状成形体の一例の断面図であ
る。
【図2】本発明の製造方法を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】本発明のハニカム状成形体のセル壁の細孔容積
分布を示すグラフである。
【符合の説明】
1 ハニカム成形体 2 外壁 3 セル内壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 38/00 - 38/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鎖状粘土性鉱物と予備焼成鎖状粘土性鉱
    物とを含有して成る原料を成形し且つ焼成することによ
    り得られたセル壁を有し、該セル壁は細孔半径50乃至
    1000オングストロームの範囲にメソポアを有し且つ
    セル壁自体の吸水率が60%以上であることを特徴とす
    るハニカム状成形体。
  2. 【請求項2】 セル壁自体が50%以上の気孔率を有す
    る請求項1記載のハニカム状成形体。
  3. 【請求項3】 開口率が40%以上である請求項1記載
    のハニカム状成形体。
  4. 【請求項4】 セル壁が54乃至70重量%のSiO
    2 ,15乃至30重量%のMgO及び4乃至15重量%
    のAl23 から成る化学組成を有する請求項1記載の
    ハニカム状成形体。
  5. 【請求項5】 鎖状粘土性鉱物がセピオライトである請
    求項1記載のハニカム状成形体。
  6. 【請求項6】 鎖状粘土性鉱物の粉末と、鎖状粘土性鉱
    物を500乃至1000℃で予備焼成して得られる粉末
    と、無機結合剤乃至鉱化剤とを含有する水性組成物をハ
    ニカム状に押出し、成形物を乾燥後焼成することを特徴
    とするメソポア含有ハニカム状セラミック成形体の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 鎖状粘土性鉱物粉末と、その予備焼成物
    の粉末とを30:70乃至70:30、好ましくは3
    0:70乃至50:50の量比で使用する請求項6記載
    のメソポア含有ハニカム状セラミック成形体の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 無機結合剤乃至鉱化剤がベーマイト型ア
    ルミナゾル、カオリナイト型粘土及びホウ酸ジルコニウ
    ムから成る群より選ばれたものである請求項6記載のメ
    ソポア含有ハニカム状セラミック成形体の製造方法。
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