JP3434481B2 - 自動二輪車のハンドルロック装置 - Google Patents

自動二輪車のハンドルロック装置

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JP3434481B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、盗難防止用にハ
ンドルを切った状態で回動操作を不能にする自動二輪車
のハンドルロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のハンドルロック装置として
は、特開平57−158175号公報に記載されている
ようなメインキースイッチ一体型のものと、ロックピン
が出退するロック機構を単独で備えた単独型のものがあ
る。
【0003】図6及び図7は単独型の一例を示してお
り、図7のVI-VI断面図に相当する図6において、ヘッ
ドパイプ102内に軸受127を介して操舵軸103を
回動自在に支持し、操舵軸103の上端部にはアッパー
ブラケット105をボルト106により固定し、下端部
にはアンダーブラケット108を固着してある。ハンド
ルの最大舵角を規制するストッパー機構として、ヘッド
パイプ102の下端部にピン状のハンドルストッパー1
16を溶着し、アンダーブラケット108に、上記ハン
ドルストッパー116と回動方向に対向するストッパー
受け部121を形成してある。
【0004】一方、ハンドルロック装置として、ヘッド
パイプ102の上下方向中間部にロック取付孔130を
形成すると共に、ロック位置において上記ロック取付孔
130に対応する操舵軸103部分にロックピン受け孔
120を形成し、上記ロック取付孔130には、ロック
本体117を収納するロックブラケット133を嵌入
し、溶接によりヘッドパイプ102に固着してある。
【0005】図7は、図6のVII-VII断面図であり、ロ
ック位置においてハンドルストッパー116と一方のス
トッパー受け部121との間に数度の大きな余裕dが残
るように、ストッパー受け部121の形成位置とロック
ピン受け孔120の形成位置、並びにロックブラケット
133の取付位置(溶着位置)とハンドルストッパー1
16の取付位置(溶着位置)をそれぞれ設定してある。
【0006】図9及び図10は別の従来例であり、図9
において、ハンドルロック装置として、アンダーブラケ
ット108の後部に、ロックピン通過孔161を有する
ロック取付部162を一体に形成し、該ロック取付部1
62の下面にロック本体163を固定し、ロックピン1
64が上記通過孔161を通って上方へ突出できるよう
にしてある。一方、車体フレーム101の下面に溶着さ
れた補強板(ガセット)115に、ロックピン受け孔1
65を形成している。図10において、ロック取付部1
62には、ロック本体固定用の孔166も形成してあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6及び図7の構造で
は次のような課題がある。 (1)最大舵角とロック位置の舵角の間に数度の余裕d
を設定してあるので、ハンドルロックする場合には、一
旦ハンドルを最大舵角まで回動し、そこからキー操作を
行いながらハンドルを戻してロック位置を検出しなけれ
ばならず、検出作業に手間がかかり、使い勝手が良くな
い。
【0008】(2)ロック位置の検出作業を容易にし、
使い勝手を良くするためには、たとえば図8に示すよう
に最大舵角とロック位置の舵角を一致させ、最大舵角で
ハンドルストッパー116により係止された状態で、ロ
ックピン118がロックピン受け孔120に嵌入できる
ように構成すればよい。ところが図6及び図7の構造で
は、製造時に溶接誤差等が積み重ねられることにより、
寸法に狂いが生じ易く、最大舵角とロック位置の舵角と
を一致させるようにハンドルロック装置等を製造し、組
み付けるには困難性が伴う。
【0009】詳しく説明すると、ストッパー受け部12
1はアンダーブラケット108に形成されているが、ロ
ックピン受け孔120は、アンダーブラケット108と
は別部材の操舵軸103に形成されており、アンダーブ
ラケット108と操舵軸103とは溶接により結合され
るため、製造時の溶接誤差により、ストッパー受け部1
21とロックピン受け孔120との間の設定角度に寸法
誤差が生じる可能性がある。
【0010】また、ロックピン受け孔120とストッパ
ー受け部121とは、回動方向及び軸方向に離れて配置
されると共に、ロックピン118とハンドルストッパー
116も回動方向及び軸方向に離れて配置されており、
しかもロックブラケット133とハンドルストッパー1
16がヘッドパイプ102に溶着されていることから、
製造時、ロックピン118とストッパー116との角度
にも狂いが生じる可能性がある。
【0011】したがって、図8のように最大舵角とロッ
ク位置の舵角を一致させようとした場合、製造時におい
て、溶接誤差やロックピン118とストッパー116が
離れて配置されていることによる誤差が積み重ねられる
と、ロックピン118とストッパー116の角度θ1が
所定の寸法よりも大きくなることがある。そうなると、
ロック操作時、ロックピン受け孔120がロックピン1
18の位置に到達する前に、ハンドルストッパー116
により回動が規制されてしまい、ロックピン受け孔12
0にロックピン118を嵌入できなくなる。
【0012】(2)ストッパー受け部121とロックピ
ン受け孔120が別の部材に形成されており、別々に加
工又は成形しなければならないので、それらの加工に手
間がかかる。また、機械加工を要するロックブラケット
133等のロック本体収納用の部品が必要となり、しか
も、ロックブラケット133をヘッドパイプ102に溶
接しなければならず、部品点数の増加及び溶接工程の増
加となる。
【0013】(3)操舵軸103にロックピン受け孔1
20を形成していると、ハンドルグリップ部(力点)か
ら操舵軸芯(支点)までの距離に比べて、操舵軸芯から
ロックピン受け孔(作用点)までの距離が極端に短くな
るため、ロック状態のハンドルを無理に回そうとした場
合、ロックピン受け孔120に過大な力がかかることが
ある。
【0014】図9及び図10の構造では次のような課題
がある。 (1)アンダーブラケット108に形成されたロック取
付部162にロック本体163を固定しているので、ア
ンダーブラケット108に、ロックピン通過孔161及
びロック本体取付孔166をドリル等で機械加工する必
要があり、また、ガセット115にもロック位置のロッ
クピン164に対応するロックピン受け孔165を形成
しなければならならず、機械加工に手間がかかる。
【0015】(2)ロック取付部162と補強板115
の間は平面状の隙間Cとなっているので、該隙間Cに工
具を挿入することが可能であり、ロック位置のロックピ
ン164に工具を接近させることができる。
【0016】
【発明の目的】本願発明の目的は、機械加工を要する部
品点数を減らすことができると共に、簡単かつ精度よく
製造及び組付作業を行なうことができ、かつ、使い勝手
の良い自動二輪車のハンドルロック装置を提供すること
である。
【0017】本願請求項1に係る発明は、車体フレーム
側の部材に、ヘッドパイプに向けて出退するロックピン
18を有するロック本体17と、最大舵角を規制するハ
ンドルストッパー16を設け、ヘッドパイプ2に回動自
在に支持された操舵軸3に固着されたアンダーブラケッ
ト8に、上記ハンドルストッパー16に係合可能なスト
ッパー受け部21と、ロックピン18に係合可能なロッ
クピン受け部20を設け、ロックピン受け部20は上開
きのU字形に形成し、該U字形ロックピン受け部20の
片側の上端部はハンドルストッパー16の下端よりも下
方に位置させ、他方側の上端部を上方へ延長して、ハン
ドルストッパー16に係合可能なストッパー受け部21
としていることを特徴とする自動二輪車のハンドルロッ
ク装置である。これにより、部品点数を削減でき、か
つ、組付時に両受け部間の相対的な寸法に狂いが生じる
ことはなく、最大舵角とロック位置の舵角の精度を向上
させることができる。したがって、ロック位置の舵角を
最大舵角に近付け、あるいは一致させて製造することが
可能となり、ハンドルロック装置の使い勝手も向上す
る。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1記載の自
動二輪車のハンドルロック装置において、ハンドルスト
ッパーとロックピンとを、互いに接近した位置に配置し
ていることを特徴としている。これにより、ハンドルス
トッパーとロックピンとの間の相対的な寸法に狂いが生
じるのを防止することができ、最大舵角とロック位置の
舵角の精度を向上させることができる。したがって、ロ
ック位置の舵角を最大舵角に近付け、あるいは一致させ
て製造することが可能となり、ハンドルロック装置の使
い勝手も向上する。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の自動二輪車のハンドルロック装置において、ストッ
パー受け部とロックピン受け部とを、アンダーブラケッ
トの一部としてアンダーブラケットと一体成形している
ことを特徴としている。これにより、さらに部品点数の
削減及び加工、組付工数の削減ができ、コストダウンを
達成することができる。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1、2又は
3記載の自動二輪車のハンドルロック装置において、ロ
ックピン受け部とロック本体の相対向する面間が円弧状
の隙間となるように、上記相対向する面をそれぞれ円弧
面としていることを特徴としている。これにより、ロッ
ク状態でロックピンに工具を接近させることが極めて困
難となる。
【0021】
【発明の実施の形態1】図1は本願発明を適用した自動
二輪車のヘッドパイプ近傍の側面図であり、ハンドル舵
角0°(直進時)の状態を示している。ヘッドパイプ2
は車体フレーム1の前端部に溶着されており、該ヘッド
パイプ2内に操舵軸3が回動自在に支持されている。操
舵軸3の上下端部はそれぞれヘッドパイプ2の上下端か
ら突出し、上端部にはアッパーブラケット5がナット6
により固定され、下端部にはアンダーブラケット8が固
着されている。上下両ブラケット5,8の左右端部には
左右1対のフロントフォーク10が固定され、該フロン
トフォーク10の下端部には図示しないが周知のように
前車輪が支持されている。アッパーブラケット5の上面
には、ハンドルホルダー12等によりハンドルバー13
が固定されている。
【0022】ハンドルロック装置は、車体フレーム1側
のロック本体17と、該ロック本体のロックピン18に
回動方向に係合可能なロックピン受け部20から構成さ
れ、最大舵角規制用のストッパー機構は、ピン状のハン
ドルストッパー16と、該ハンドルストッパー16に回
動方向に係合可能なストッパー受け部21等から構成さ
れている。車体フレーム1の前端部下面に板金製の補強
板(ガセット)15が一体的に溶着され、該補強板15
の前端位置に、前記最大舵角規制用のハンドルストッパ
ー16が下方突出状に溶着され、該ハンドルストッパー
16の直後の位置に、前記ハンドルロック用のロック本
体17が固定されている。該ロック本体17は、補強板
15に形成された平面状の取付面15aに取り付けられ
ている。一方、アンダーブラケット8の後端面に、前記
ロックピン受け部20とストッパー受け部21とがアン
ダーブラケット8の一部として、アンダーブラケット8
と一体に鍛造成形されている。
【0023】図2は図1のII矢視拡大図(底面図)であ
り、補強板15は三角形状に形成されており、ロック本
体17は2本のボルト24により補強板15の前記水平
取付面15aに固定されている。ロック本体17の前面
17aは、ハンドルストッパー16の直後に略これと接
する程度に接近配置されると共に、操舵軸芯O1を中心
とする1つの円周に沿って円弧形に形成されている。ロ
ック本体17に内蔵されるロックピン18は、ロック本
体前面17aから操舵軸芯O1に向かって前方へ出退す
るように構成されている。また、ハンドルストッパー1
6の軸芯O2とロックピン18の軸芯O3は、操舵軸芯
O1を通り車体左右幅を二等分する垂直面H2内に揃え
られている。ロック本体17の左右の一方の側面には、
キー差込面25が設けられており、キーを差し込み、回
動及び押込み操作することにより、前記ロックピン18
を前方に出退するようになっている。
【0024】アンダーブラケット8には、ロックピン受
け部20と同じ位置に形成された前記最大舵角規制用の
ストッパー受け部21と共に、アンダーブラケット8の
左右幅の垂直二等分面H1に対して対称な位置にも最大
舵角規制用のストッパー受け部22が一体に鍛造成形さ
れ、両ストッパー受け部21,22により、左右それぞ
れの最大舵角を規制するようになっている。ロックピン
受け部20の後端面20aは、図3に示すように、ロッ
ク位置において、前記ロック本体前面17aとの間に円
弧状の隙間を有するように、操舵軸芯O1を中心とする
1つの円周に沿って円弧形に形成されている。
【0025】図4は図1の断面拡大図であり、操舵軸3
は上下の軸受27(下側のみ図示)を介してヘッドパイ
プ2内に回動自在に支持され、アンダーブラケット8
は、操舵軸3の下端部に嵌合し、前述のように溶接によ
り固着されている。ロックピン18は、前方に突出した
状態において、ハンドルストッパー16の下端面の直下
近傍に位置するように配置されている。
【0026】図5は図4のV−V断面図であり、ロック
ピン受け部20はU字形に形成されており、該ロックピ
ン受け部20の回動方向の内法(内面間隔)は、ロック
ピン18の回動方向両端に対して僅かに遊びを有する大
きさに設定され、かつ、上方に行くにしたがい弱冠開く
ように形成されている。ロックピン受け部20の片側の
上端部はハンドルストッパー16の下端よりも下方に位
置し、他方側の上端部は、上方へと延長され、前記スト
ッパー受け部21となっている。したがって、ロックピ
ン受け部20の一方の内面20bとストッパー受け部2
1の内面21aとは、略同一面上に揃っていることにな
り、これにより、最大舵角とロック位置の舵角とを一致
させている。ハンドルストッパー16とロックピン18
は、前述のようにそれらの軸芯O2、O3が車体を左右
に二等分する垂直面H2内に揃えられているが、ロック
ピン18の外径はハンドルストッパー16の外径よりも
弱冠小さく設定されている。
【0027】
【作用】図2は、ハンドル舵角を0°としたロック解除
状態であり、ロックピン18はロック本体17内に後退
し、ロックピン受け部20は一方のハンドルストッパー
21と共にロックピン18から側方へずれている。
【0028】ハンドルを図2の舵角0°の状態から図3
の最大舵角θ1まで矢印A側に操舵すると、図5におい
て、ロックピン受け部20及びストッパー受け部21
は、仮想線で示す位置(舵角0°)から実線で示す最大
舵角位置まで移動し、ストッパー受け部21がハンドル
ストッパー16に当接する。この最大舵角位置におい
て、ロックピン受け部20はロックピン18に対応する
位置にきており、キーをキー差込面25からロック本体
17に差し込み、回動及び押込み操作を行なうことによ
り、ロックピン18を前方へ突出させる。そうすると、
ロックピン18はロック受け部20間に突入し、ハンド
ルロックが完了する。
【0029】最大舵角位置とロック位置とを一致させて
いるので、ライダーはハンドルを最大限切った位置でキ
ー操作を行なってロックすることができ、敢えてロック
位置を検出する必要がなくなる。
【0030】ハンドルストッパー16とロックピン18
とを接近配置し、補強板15という同一部材にハンドル
ストッパー16とロック本体17を設けているので、製
造時においてハンドルストッパー16とロックピン18
の間に生じる寸法誤差を殆ど無くすことができる。一
方、ストッパー受け部21とロックピン受け部20を、
アンダーブラケット8の一部としてアンダーブラケット
8と一体に鍛造成形しているので、両受け部20,21
間にも寸法誤差は殆ど生じない。これらにより、たとえ
最大舵角位置とロック位置とを一致させても、最大舵角
位置において溶接誤差等によりロックピン受け部20と
ロックピン18との位置がずれることはない。
【0031】また、ロック位置においては、円弧状のロ
ック本体前面17aに円弧状のロック受け部後端面20
aが対向しているので、両面間に工具を挿入してロック
ピン18に近付けることはできい。
【0032】
【その他の発明の実施】(1)前記実施の形態では、図
5のようにストッパー受け部21を、U字形のロックピ
ン受け部20の片側の上端から上方へ延長した形状と
し、ハンドルストッパー内面21aとロックピン受け部
20の一方の内面20bを同一面に揃えているが、スト
ッパー受け部21を、たとえば矢印A方向とは反対方向
にずらして形成することも可能である。
【0033】(2)ロックピン受け部及びストッパー受
け部を、アンダーブラケットと一体に鋳造成形する構造
とすることもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)車体フレーム側の部材に、ヘッドパイプに向けて
出退するロックピンを有するロック本体と、最大舵角を
規制するハンドルストッパーを設け、ヘッドパイプに回
動自在に支持された操舵軸に固着されたアンダーブラケ
ットに、上記ハンドルストッパーに係合可能なストッパ
ー受け部と、ロックピンに係合可能なロックピン受け部
を設け、ストッパー受け部とロックピン受け部とを、同
一部材により一体成形しているので、機械加工を要する
部品点数を削減することができる。
【0035】(2)ストッパー受け部とロックピン受け
部とを同一部材により一体成形しているので、両受け部
を別部材で形成している場合に比べ、特別な技術を要す
ることなく、溶接誤差等により生じる両受け部間の相対
位置の狂いをなくすことができる。これにより、図7の
従来構造のように、溶接誤差を考慮して最大舵角とロッ
ク位置の舵角を大きく数度ずらす必要がなくなり、最大
舵角位置とロック位置とのずれを小さく設定し、あるい
は両位置を一致させることができ、使用者がロック位置
を容易に検出できるようにすることができる。すなわ
ち、ハンドルロック装置の使い勝手が向上する。
【0036】(3)ロックピン受け部をアンダーブラケ
ットに設けているので、図6のような操舵軸にロックピ
ン受け孔を設ける構造に比べ、操舵軸芯からロックピン
受け部までの距離を大きくでき、ロック状態のハンドル
を無理に回そうとした場合でも、ロックピン受け部には
図6の場合のような過大な力がかからない。
【0037】(4)請求項2記載の発明のように、ハン
ドルストッパーとロックピンとを、互いに接近した位置
に配置していると、前述のように両受け部を同一部材で
製造した場合と同様に、特別な技術を要することなく、
溶接誤差等により発生するロックピンとハンドルストッ
パーとの相対位置の狂いを小さくすることができる。こ
れにより、図7の従来構造のように、溶接誤差を考慮し
て最大舵角とロック位置の舵角を大きく数度ずらす必要
がなくなり、最大舵角位置とロック位置とのずれを小さ
く設定し、あるいは両位置を一致させることができ、使
用者がロック位置を容易に検出できるようにすることが
できる。すなわち、ハンドルロック装置の使い勝手が向
上する。
【0038】(5)請求項3記載の発明のように、スト
ッパー受け部とロックピン受け部とを、操舵軸の下端に
固着されたアンダーブラケットの一部としてこれと一体
成形していると、部品点数を一層削減でき、たとえば、
アンダーブラケットが鍛造製品あるいは鋳造製品である
場合には、機械加工で受け部(受け孔)を加工する必要
がなくなり、加工工数の削減にもなる。これにより、コ
ストダウンも達成できる。
【0039】(6)請求項4記載の発明のように、ロッ
クピン受け部とロック本体の相対向する面間が円弧状の
隙間となるように、上記相対向する面をそれぞれ円弧面
としていると、工具等をロックピン部分まで容易の差し
込むことができなくなる。すなわち、盗難防止効果が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した自動二輪車の部分側面図
である。
【図2】 ハンドル直進状態における図1のII矢視拡大
図である。
【図3】 ハンドルを最大舵角まで回動した状態におけ
る図2と同じ部分の拡大図である。
【図4】 ハンドルロック装置の断面拡大図である。
【図5】 図4のV-V断面図である。
【図6】 従来例の縦断面図(図7のVI-VI断面図)であ
る。
【図7】 図6のVII-VII断面図である。
【図8】 最大舵角とロック位置の舵角とを仮に一致さ
せた場合の図7と同様の断面図である。
【図9】 別の従来例の側面図である。
【図10】 図9のX矢視図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 ヘッドパイプ 3 操舵軸 5 アッパーブラケット 8 アンダーブラケット 15 ガセット(車体フレーム側の部材) 16 最大舵角規制用のハンドルストッパー 17 ロック本体 17a ロック本体前面(円弧形の面) 18 ロックピン 20 ロックピン受け部 20a ロックピン受け部後面(円弧形の面) 21 ストッパー受け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−186789(JP,A) 実開 昭50−58464(JP,U) 実開 昭49−42648(JP,U) 実開 昭53−133156(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62H 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム側の部材に、ヘッドパイプ
    に向けて出退するロックピン18を有するロック本体1
    7と、最大舵角を規制するハンドルストッパー16を設
    け、 ヘッドパイプ2に回動自在に支持された操舵軸3に固着
    されたアンダーブラケット8に、上記ハンドルストッパ
    ー16に係合可能なストッパー受け部21と、ロックピ
    ン18に係合可能なロックピン受け部20を設け、 ロックピン受け部20は上開きのU字形に形成し、該U
    字形ロックピン受け部20の片側の上端部はハンドルス
    トッパー16の下端よりも下方に位置させ、他方側の上
    端部を上方へ延長して、ハンドルストッパー16に係合
    可能なストッパー受け部21としていることを特徴とす
    る自動二輪車のハンドルロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車のハンドルロ
    ック装置において、ハンドルストッパーとロックピンと
    を、互いに接近した位置に配置していることを特徴とす
    る自動二輪車のハンドルロック装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動二輪車のハンドルロ
    ック装置において、 ストッパー受け部とロックピン受け部とを、アンダーブ
    ラケットの一部としてアンダーブラケットと一体成形し
    ていることを特徴とする自動二輪車のハンドルロック装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の自動二輪車の
    ハンドルロック装置において、 ロックピン受け部とロック本体の相対向する面間が円弧
    状の隙間となるように、上記相対向する面をそれぞれ円
    弧面としていることを特徴とする自動二輪車のハンドル
    ロック装置。
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