JP3433960B2 - ポリビニルアルコール組成物 - Google Patents
ポリビニルアルコール組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムやバインダー
として用いたときに、高温で熱処理した場合であって
も、着色や劣化が非常に少ないポリビニルアルコール組
成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来よりポリビニルアルコール(以下ポ
リビニルアルコールをPVAと略記する)は各種バイン
ダー、接着剤、フィルムあるいは表面処理糊剤として広
く使用されており、造膜性および強度の点のおいて他の
ポリマーの追従を許さない優れた性能を有することが知
られている。特に、表面強度やバリヤー性を必要とする
紙用コーティング剤の用途、ならびに強度やタフネスを
必要とする接着剤やフィルムの用途は、PVAの優れた
性能を利用したものである。 【0003】しかしながら、PVAをフィルムや種々の
バインダーとして使用する場合には、高温で熱処理をし
たり、溶融した他のポリマーとラミネートをしたり、P
VAをバインダーにした不織布を高温で他のシートと張
り合わせたり、あるいはPVA自身を熱溶融してフィル
ムにしたりする時に、その製品に着色が生じたり製品の
強度が大きく低下することがある。これはPVAの熱安
定性が十分でないことに起因することが多く、PVAの
酸化や分子切断によることが知られている。このPVA
の熱安定性の問題は、PVA中に含まれる金属イオン、
特にナトリウムイオンがPVAの分解の促進触媒として
働き、PVA分子中にカルボニル基が生成し、その部分
から共役二重結合の連鎖が生成して、着色したり、分子
切断を引き起こしたり、ゲル化を誘発したりして、フィ
ルムや製品の強度が大きく低下するものと考えられる。
これらの着色や機械的物性の低下を防ぐために、メタノ
ールやその他の溶剤を用いた洗浄により、PVAに含ま
れている酢酸ソーダを除去する方法が行われているが、
この方法には限界があることから、残存酢酸ソーダ量を
0.1重量%(対PVA)以下にすることは至難であっ
た。ましてや、多量のPVAを工業的規模で洗浄するこ
とは不可能に近いと考えられる。また、酢酸ソーダの含
有量を、洗浄により、0.1重量%以下に減少できたと
しても、この程度の酢酸ソーダの含有量では、分解触媒
として充分に働き、加熱による着色や強度低下を完全に
防ぐことはできない。 【0004】PVAにナトリウムを含有させないように
するために、ポリ酢酸ビニルのけん化触媒を水酸化ナト
リウムにかえて、パラトルエンスルホン酸などの酸触媒
あるいはアンモニアやアミンのような塩基性触媒の検討
がなされているが、産業上現実化していない。また、P
VAの分子内のアルデヒド基やカルボニル基を除去する
ために、亜流酸ソーダやヒドラジン化合物などの還元剤
の添加あるいは酸化防止剤、ラジカル捕捉剤などの配合
が検討されているが、いずれも優れた効果が見出されて
いない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はフィルムやバ
インダーとして用いたときに、これらを高温で熱処理し
た場合であっても、着色や劣化が非常に少ないPVA組
成物を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、PVA(A)1
00重量部、キレート配位子を有する化合物(B)0.
05〜5重量部および非イオン性界面活性剤(C)0.
02〜3重量部からなるPVA組成物を見出し、本発明
を完成させるに至った。 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
PVA(A)の重合度は特に制限はなく、広い範囲の重
合度が使用できる。一般には、フィルム強度、タフネス
およびバインダー性能などの点から、粘度平均重合度2
00以上が好ましく、200〜15000がより好まし
く、300〜5000がさらにより好ましい。(ここで
粘度平均重合度とは、JISK6726に準じて測定し
た値を言う。) 本発明のPVA(A)のけん化度についても特に制限は
なく、各用途に最適なけん化度に設定することができ
る。一般的には、けん化度30〜100モル%、好まし
くは50〜100モル%である。 【0008】本発明に使用するPVA(A)は、他の単
量体と共重合を行ってもよく、また連鎖移動剤を使用し
てポリマー末端を修飾したものも使用できる。ビニルエ
ステルと共重合可能なエチレン性不飽和単量体として
は、ビニルエステルと共重合可能なものであれば特に制
限はなく、α−オレフィン、ハロゲン含有単量体、カル
ボン酸含有単量体、(メタ)アクリル酸エステル、ビニ
ルエーテル、スルホン酸基含有単量体、アミド基含有単
量体、アミノ基含有単量体、第4級アンモニウム塩基含
有単量体、シリル基含有単量体、水酸基含有単量体、ア
セチル基含有単量体等が挙げられる。本発明で使用され
るPVA(A)の形状としては、粉末、フレーク、ペレ
ット、チップなどが挙げられるが、これら以外の形状で
あっても差し支えない。本発明のPVA(A)は、ポリ
ビニルエステルの加水分解あるいはアルコリシスによっ
て製造される。該ポリビニルエステルとは、ビニルエス
テルの単独重合体、2種以上のビニルエステルの共重合
体、およびビニルエステルと他のエチレン性不飽和単量
体との共重合体が含まれる。ここでビニルエステルとし
ては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサティック酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが使用
できるが、そのなかでも工業的に製造され安価な酢酸ビ
ニルが一般的に用いられる。 【0009】次に、本発明のキレート配位子を有する化
合物(B)および非イオン性界面活性剤(C)について
説明する。PVAを高温で熱処理することによって生じ
る着色や劣化は、PVA(A)に上記の成分(B)およ
び成分(C)を組み合わせて配合することにより大きく
改善される。本発明のキレート配位子を有する化合物
(B)とは、PVA(A)に含有される金属イオン、特
にナトリウムイオンと結合してキレート化合物を形成し
うる多座配位子を持つ化合物を言う。この多座配位子が
金属に配位してキレート環が形成されることにより、錯
体の安定性が増大する。したがって、高温で熱処理を行
う場合であっても、錯体は壊れることなく安定に存在す
ることから、遊離の金属イオンがPVA分解触媒として
作用しないものと考えられる。 【0010】キレート配位子を有する化合物の具体例と
しては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレ
ンジアミン二酢酸などのポリアミノカルボン酸類;エチ
レンジアミンなどの多価アミン類;クエン酸、酒石酸、
りんご酸などのオキシカルボン酸類;ジメチルグリオキ
シム、オキシン、ジチゾンなどの水に難溶性または有機
溶媒に可溶性のキレート配位子を有する化合物が挙げら
れる。本発明の組成物の使用方法、形態および熱処理の
され方などにより、最適な成分(B)があり、また、こ
れらの成分(B)は一種類とは限らず二種以上を配合し
てもよい。これらの成分(B)のなかでもEDTAおよ
び酒石酸が特に優れた効果を発揮するので好ましい。ま
た、場合によっては多座配位子を分子内に有するキレー
ト樹脂を用いることができる。 【0011】成分(B)のPVA(A)に対する配合量
としては、PVA(A)100重量部に対して、0.0
5〜5重量部であり、好ましくは0.1〜1重量部であ
る。本発明の成分(B)の適正な配合量は、PVA
(A)中に含まれる金属イオンの量によって決まること
が多く、金属イオンに対する成分(B)のモル比として
は0.2〜3が好ましい。成分(B)の配合量が0.0
5重量部未満では上記の効果が低く、また5重量部より
多いと、その効果が増大せず、コスト的にも問題である
ほか、ゲル化などの副反応が起きることがある。ここで
金属イオンとは主にナトリウムイオンを指すが、カルシ
ウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオン、クロム、
ニッケル、マンガンなどのその他の金属イオンも含まれ
る。これらの金属イオンはナトリウムと同様にPVAの
熱分解を促進することが知られているが、本発明による
とPVAの耐熱分解性が大きく改善される。 【0012】本発明おける非イオン性界面活性剤(C)
とは、ポリエチレングリコール型あるいは多価アルコー
ル型の親水基を分子内に有するノニオン性界面活性剤を
言う。この非イオン性界面活性剤は、組成物の水溶液及
びその乾燥過程で分子会合体(ミセル)を形成し、その
親水性部位にPVA(A)に含まれる酢酸ソーダの酢酸
基部分を可溶化し、その対イオンであるナトリウムイオ
ンをミセル表面に固定化するほか、ナトリウムイオンと
キレート配位子を有する化合物(B)により形成された
キレート化合物もミセル内部に可溶化するため、遊離の
ナトリウムイオンがPVAの分解触媒として作用しない
ものと考えられる。この場合、水中に溶解した時にイオ
ン解離が起こるアニオン性界面活性剤、カチオン性界面
活性剤、両性界面活性剤では、ナトリウムイオン等の金
属イオンおよびキレート配位子を有する化合物(B)と
の静電的な相互作用が大きいことから、界面活性剤が不
溶化する等の問題があるために好ましくない。 【0013】本発明における非イオン界面活性剤(C)
の具体例としては、高級アルコールエチレンオキサイド
付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール
脂肪酸エチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレ
ンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加
物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物、グリセロールの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エ
ステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、多価
アルコールのアルキルエーテルなどが挙げられる。ま
た、これらの非イオン性界面活性剤は一種類とは限らず
二種以上を配合しても良い。これらの非イオン性界面活
性剤の中でも、高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、ポ
リプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物が特
に優れた効果を発揮するので好ましい。 【0014】非イオン性界面活性剤(C)のPVA
(A)に対する配合量としては、PVA(A)100重
量部に対して、0.02〜3重量部であり、好ましくは
0.1〜1重量部である。成分(C)の配合量が0.0
2重量部未満では上記の効果が低く、また3重量部より
多いと、その効果が増大せず、逆にフィルム化した時に
非イオン性界面活性剤がマイグレーションする等の問題
がある。本発明の組成物には、上記の成分(A)、成分
(B)および成分(C)のほかに、アクリルエマルジョ
ン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョンなどと併用して使用する場合に
は、バインダーなどの用途では着色および熱劣化が改善
されるとともに、相溶性が改善され接着性が向上すると
いうメリットも発現する。 【0015】本発明のPVA組成物の製造方法として
は、特に限定はないが、例えばPVA(A)粉末にキレ
ート配位子を有する化合物(B)および非イオン性界面
活性剤(C)をブレンドする方法、PVA(A)の水溶
液に成分(B)および成分(C)を加えて水溶液で使用
する方法、熱溶融性PVA(A)を溶融混練する際に成
分(B)および成分(C)を添加する方法、PVA
(A)と成分(B)の水溶液から乾燥して固体で取り出
した後、これに非イオン性界面活性剤(C)を添加する
方法などが挙げられる。また本発明において使用される
組成物は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
滑剤、着色剤、充填剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤などを
加えて用いることもできる。また本発明の組成物を使用
するにあたり、他の高分子化合物を支障をきたさない程
度に併用することもできる。 【0016】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。なお実施例中、特に断りのないかぎり、「%」
および「部」は重量基準を表す。 【0017】実施例1 重合度1750、けん化度98.5モル%のPVA10
0部、酒石酸0.8部および非イオン性界面活性剤(ノ
ニルフェニルエーテルエチレンオキサイド付加物:花王
株式会社製、エマルゲン985)0.5部を粉末で混合
して、本発明のPVA組成物を作成した。なお該PVA
中には酢酸ソーダが0.7%(対PVA)含有されてい
るものを使用した。このPVA組成物を蒸溜水で加熱溶
解して、10%水溶液を作成した。この水溶液から70
℃の熱ロールを用いて製膜し、厚さ40μmのフィルム
を調製した。該フィルムを200℃の熱風乾燥器で5分
間および20分間熱処理して、フィルムの着色の程度を
イエローインデックスの△b値で測定した結果を表1に
示す。また、熱処理後のフィルムと未熱処理のフィルム
の引張強度を20℃、65%RHで調湿後、オートグラ
フで測定した結果も併せて表1に示す。 【表1】 熱処理後のフィルムの着色性を目視観察したところ、ほ
とんど着色は示さず無色透明であった。またフィルム強
度の熱処理による低下はなかった。 【0018】比較例1 実施例1のPVA組成物のうち、酒石酸と非イオン性界
面活性剤を除いたものを用いて、実施例1と同様にし
て、フィルムを作成し、着色性とフィルム強度を測定し
た。結果を表2に示す。5分間熱処理したものは黄色
に、20分間熱処理したものは褐色に強く着色してい
た。フィルム強度も低下傾向を示した。 【表2】 【0019】実施例2 重合度550、けん化度98.0%のPVAをメタノー
ルで洗浄した。電導度滴定により、残存酢酸ソーダの量
を測定したところ、0.12%(対PVA)であった。
該PVAを用いて実施例1と同様にして、10%水溶液
にした後、PVA純分100部に対して、EDTA0.
2部および非イオン性界面活性剤(ポリプロピレングリ
コールエチレンオキサイド付加物:花王株式会社製、エ
マルゲンPP−250)0.2部をPVA水溶液に添加
して、本発明の組成物の溶液を得た。実施例1と同様に
してフィルムを作成し、熱処理後の着色性を測定した。
その結果を表3に示す。 【表3】 【0020】比較例2 実施例2のEDTAと非イオン性界面活性剤を除いたP
VA水溶液を用いて、実施例2と同様にして試験を行な
った結果を表4に示す。20分間の熱処理では、明らか
に強い着色が見られた。 【表4】 【0021】実施例3 重合度1130、けん化度98.5モル%のPVA10
0部、クエン酸1.0部および非イオン性界面活性剤
(ラウリルエーテルエチレンオキサイド付加物:花王株
式会社、エマルゲン147)0.6部を配合して、PV
A組成物を作成した。このPVAには酢酸ソーダ0.7
%および酢酸カルシウム0.1%を含有しているものを
用いた。PVA組成物の10%水溶液を調製し、この水
溶液にエチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルジョン
(株式会社クラレ製、OM−4000)25部を混合
し、全固形分20.8%の溶液を作成した。該溶液から
フィルムを作成し実施例1と同様に着色性を測定した。
その結果を表5に示す。 【表5】 【0022】実施例4 実施例3で使用したエマルジョンを含むPVA組成物の
溶液を用いて、ポリエステル/レーヨン混の不織布をデ
ィップニップ方式で糊付けし、70〜105℃の3本の
熱ロールで乾燥した。この時点で糊付けした不織布の着
色は見られなかった。さらにこの不織布を中心にして外
側をポリエチレンで溶融ラミネートを行ない、3層のシ
ートを作成した。ポリエチレンの溶融押し出し時の樹脂
温度は320〜370℃であり、不織布のバインダー相
のPVAはかなりの熱処理を受けたことになるが、得ら
れたシートはほとんど着色は見られなかった。 【0023】比較例3 実施例3で作成したエマルジョンを含むPVA組成物の
溶液のうち、クエン酸と非イオン性界面活性剤を除いた
ほかは実施例3と同様に溶液を作成し、実施例4と同様
にして、不織布の糊付けを行ないロール乾燥を行なっ
た。この時点では着色は見られなかったが、ポリエチレ
ンとのラミネートを行なった後のシートは黄色に着色し
ていた。
として用いたときに、高温で熱処理した場合であって
も、着色や劣化が非常に少ないポリビニルアルコール組
成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来よりポリビニルアルコール(以下ポ
リビニルアルコールをPVAと略記する)は各種バイン
ダー、接着剤、フィルムあるいは表面処理糊剤として広
く使用されており、造膜性および強度の点のおいて他の
ポリマーの追従を許さない優れた性能を有することが知
られている。特に、表面強度やバリヤー性を必要とする
紙用コーティング剤の用途、ならびに強度やタフネスを
必要とする接着剤やフィルムの用途は、PVAの優れた
性能を利用したものである。 【0003】しかしながら、PVAをフィルムや種々の
バインダーとして使用する場合には、高温で熱処理をし
たり、溶融した他のポリマーとラミネートをしたり、P
VAをバインダーにした不織布を高温で他のシートと張
り合わせたり、あるいはPVA自身を熱溶融してフィル
ムにしたりする時に、その製品に着色が生じたり製品の
強度が大きく低下することがある。これはPVAの熱安
定性が十分でないことに起因することが多く、PVAの
酸化や分子切断によることが知られている。このPVA
の熱安定性の問題は、PVA中に含まれる金属イオン、
特にナトリウムイオンがPVAの分解の促進触媒として
働き、PVA分子中にカルボニル基が生成し、その部分
から共役二重結合の連鎖が生成して、着色したり、分子
切断を引き起こしたり、ゲル化を誘発したりして、フィ
ルムや製品の強度が大きく低下するものと考えられる。
これらの着色や機械的物性の低下を防ぐために、メタノ
ールやその他の溶剤を用いた洗浄により、PVAに含ま
れている酢酸ソーダを除去する方法が行われているが、
この方法には限界があることから、残存酢酸ソーダ量を
0.1重量%(対PVA)以下にすることは至難であっ
た。ましてや、多量のPVAを工業的規模で洗浄するこ
とは不可能に近いと考えられる。また、酢酸ソーダの含
有量を、洗浄により、0.1重量%以下に減少できたと
しても、この程度の酢酸ソーダの含有量では、分解触媒
として充分に働き、加熱による着色や強度低下を完全に
防ぐことはできない。 【0004】PVAにナトリウムを含有させないように
するために、ポリ酢酸ビニルのけん化触媒を水酸化ナト
リウムにかえて、パラトルエンスルホン酸などの酸触媒
あるいはアンモニアやアミンのような塩基性触媒の検討
がなされているが、産業上現実化していない。また、P
VAの分子内のアルデヒド基やカルボニル基を除去する
ために、亜流酸ソーダやヒドラジン化合物などの還元剤
の添加あるいは酸化防止剤、ラジカル捕捉剤などの配合
が検討されているが、いずれも優れた効果が見出されて
いない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明はフィルムやバ
インダーとして用いたときに、これらを高温で熱処理し
た場合であっても、着色や劣化が非常に少ないPVA組
成物を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、PVA(A)1
00重量部、キレート配位子を有する化合物(B)0.
05〜5重量部および非イオン性界面活性剤(C)0.
02〜3重量部からなるPVA組成物を見出し、本発明
を完成させるに至った。 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
PVA(A)の重合度は特に制限はなく、広い範囲の重
合度が使用できる。一般には、フィルム強度、タフネス
およびバインダー性能などの点から、粘度平均重合度2
00以上が好ましく、200〜15000がより好まし
く、300〜5000がさらにより好ましい。(ここで
粘度平均重合度とは、JISK6726に準じて測定し
た値を言う。) 本発明のPVA(A)のけん化度についても特に制限は
なく、各用途に最適なけん化度に設定することができ
る。一般的には、けん化度30〜100モル%、好まし
くは50〜100モル%である。 【0008】本発明に使用するPVA(A)は、他の単
量体と共重合を行ってもよく、また連鎖移動剤を使用し
てポリマー末端を修飾したものも使用できる。ビニルエ
ステルと共重合可能なエチレン性不飽和単量体として
は、ビニルエステルと共重合可能なものであれば特に制
限はなく、α−オレフィン、ハロゲン含有単量体、カル
ボン酸含有単量体、(メタ)アクリル酸エステル、ビニ
ルエーテル、スルホン酸基含有単量体、アミド基含有単
量体、アミノ基含有単量体、第4級アンモニウム塩基含
有単量体、シリル基含有単量体、水酸基含有単量体、ア
セチル基含有単量体等が挙げられる。本発明で使用され
るPVA(A)の形状としては、粉末、フレーク、ペレ
ット、チップなどが挙げられるが、これら以外の形状で
あっても差し支えない。本発明のPVA(A)は、ポリ
ビニルエステルの加水分解あるいはアルコリシスによっ
て製造される。該ポリビニルエステルとは、ビニルエス
テルの単独重合体、2種以上のビニルエステルの共重合
体、およびビニルエステルと他のエチレン性不飽和単量
体との共重合体が含まれる。ここでビニルエステルとし
ては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
バーサティック酸ビニル、ピバリン酸ビニルなどが使用
できるが、そのなかでも工業的に製造され安価な酢酸ビ
ニルが一般的に用いられる。 【0009】次に、本発明のキレート配位子を有する化
合物(B)および非イオン性界面活性剤(C)について
説明する。PVAを高温で熱処理することによって生じ
る着色や劣化は、PVA(A)に上記の成分(B)およ
び成分(C)を組み合わせて配合することにより大きく
改善される。本発明のキレート配位子を有する化合物
(B)とは、PVA(A)に含有される金属イオン、特
にナトリウムイオンと結合してキレート化合物を形成し
うる多座配位子を持つ化合物を言う。この多座配位子が
金属に配位してキレート環が形成されることにより、錯
体の安定性が増大する。したがって、高温で熱処理を行
う場合であっても、錯体は壊れることなく安定に存在す
ることから、遊離の金属イオンがPVA分解触媒として
作用しないものと考えられる。 【0010】キレート配位子を有する化合物の具体例と
しては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレ
ンジアミン二酢酸などのポリアミノカルボン酸類;エチ
レンジアミンなどの多価アミン類;クエン酸、酒石酸、
りんご酸などのオキシカルボン酸類;ジメチルグリオキ
シム、オキシン、ジチゾンなどの水に難溶性または有機
溶媒に可溶性のキレート配位子を有する化合物が挙げら
れる。本発明の組成物の使用方法、形態および熱処理の
され方などにより、最適な成分(B)があり、また、こ
れらの成分(B)は一種類とは限らず二種以上を配合し
てもよい。これらの成分(B)のなかでもEDTAおよ
び酒石酸が特に優れた効果を発揮するので好ましい。ま
た、場合によっては多座配位子を分子内に有するキレー
ト樹脂を用いることができる。 【0011】成分(B)のPVA(A)に対する配合量
としては、PVA(A)100重量部に対して、0.0
5〜5重量部であり、好ましくは0.1〜1重量部であ
る。本発明の成分(B)の適正な配合量は、PVA
(A)中に含まれる金属イオンの量によって決まること
が多く、金属イオンに対する成分(B)のモル比として
は0.2〜3が好ましい。成分(B)の配合量が0.0
5重量部未満では上記の効果が低く、また5重量部より
多いと、その効果が増大せず、コスト的にも問題である
ほか、ゲル化などの副反応が起きることがある。ここで
金属イオンとは主にナトリウムイオンを指すが、カルシ
ウムイオン、マグネシウムイオン、鉄イオン、クロム、
ニッケル、マンガンなどのその他の金属イオンも含まれ
る。これらの金属イオンはナトリウムと同様にPVAの
熱分解を促進することが知られているが、本発明による
とPVAの耐熱分解性が大きく改善される。 【0012】本発明おける非イオン性界面活性剤(C)
とは、ポリエチレングリコール型あるいは多価アルコー
ル型の親水基を分子内に有するノニオン性界面活性剤を
言う。この非イオン性界面活性剤は、組成物の水溶液及
びその乾燥過程で分子会合体(ミセル)を形成し、その
親水性部位にPVA(A)に含まれる酢酸ソーダの酢酸
基部分を可溶化し、その対イオンであるナトリウムイオ
ンをミセル表面に固定化するほか、ナトリウムイオンと
キレート配位子を有する化合物(B)により形成された
キレート化合物もミセル内部に可溶化するため、遊離の
ナトリウムイオンがPVAの分解触媒として作用しない
ものと考えられる。この場合、水中に溶解した時にイオ
ン解離が起こるアニオン性界面活性剤、カチオン性界面
活性剤、両性界面活性剤では、ナトリウムイオン等の金
属イオンおよびキレート配位子を有する化合物(B)と
の静電的な相互作用が大きいことから、界面活性剤が不
溶化する等の問題があるために好ましくない。 【0013】本発明における非イオン界面活性剤(C)
の具体例としては、高級アルコールエチレンオキサイド
付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加
物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、多価アルコール
脂肪酸エチレンオキサイド付加物、脂肪酸アミドエチレ
ンオキサイド付加物、油脂のエチレンオキサイド付加
物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物、グリセロールの脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪酸エ
ステル、ペンタエリスリトールの脂肪酸エステル、多価
アルコールのアルキルエーテルなどが挙げられる。ま
た、これらの非イオン性界面活性剤は一種類とは限らず
二種以上を配合しても良い。これらの非イオン性界面活
性剤の中でも、高級アルコールエチレンオキサイド付加
物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、ポ
リプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物が特
に優れた効果を発揮するので好ましい。 【0014】非イオン性界面活性剤(C)のPVA
(A)に対する配合量としては、PVA(A)100重
量部に対して、0.02〜3重量部であり、好ましくは
0.1〜1重量部である。成分(C)の配合量が0.0
2重量部未満では上記の効果が低く、また3重量部より
多いと、その効果が増大せず、逆にフィルム化した時に
非イオン性界面活性剤がマイグレーションする等の問題
がある。本発明の組成物には、上記の成分(A)、成分
(B)および成分(C)のほかに、アクリルエマルジョ
ン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョンなどと併用して使用する場合に
は、バインダーなどの用途では着色および熱劣化が改善
されるとともに、相溶性が改善され接着性が向上すると
いうメリットも発現する。 【0015】本発明のPVA組成物の製造方法として
は、特に限定はないが、例えばPVA(A)粉末にキレ
ート配位子を有する化合物(B)および非イオン性界面
活性剤(C)をブレンドする方法、PVA(A)の水溶
液に成分(B)および成分(C)を加えて水溶液で使用
する方法、熱溶融性PVA(A)を溶融混練する際に成
分(B)および成分(C)を添加する方法、PVA
(A)と成分(B)の水溶液から乾燥して固体で取り出
した後、これに非イオン性界面活性剤(C)を添加する
方法などが挙げられる。また本発明において使用される
組成物は、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
滑剤、着色剤、充填剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤などを
加えて用いることもできる。また本発明の組成物を使用
するにあたり、他の高分子化合物を支障をきたさない程
度に併用することもできる。 【0016】 【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらによって限定されるもので
はない。なお実施例中、特に断りのないかぎり、「%」
および「部」は重量基準を表す。 【0017】実施例1 重合度1750、けん化度98.5モル%のPVA10
0部、酒石酸0.8部および非イオン性界面活性剤(ノ
ニルフェニルエーテルエチレンオキサイド付加物:花王
株式会社製、エマルゲン985)0.5部を粉末で混合
して、本発明のPVA組成物を作成した。なお該PVA
中には酢酸ソーダが0.7%(対PVA)含有されてい
るものを使用した。このPVA組成物を蒸溜水で加熱溶
解して、10%水溶液を作成した。この水溶液から70
℃の熱ロールを用いて製膜し、厚さ40μmのフィルム
を調製した。該フィルムを200℃の熱風乾燥器で5分
間および20分間熱処理して、フィルムの着色の程度を
イエローインデックスの△b値で測定した結果を表1に
示す。また、熱処理後のフィルムと未熱処理のフィルム
の引張強度を20℃、65%RHで調湿後、オートグラ
フで測定した結果も併せて表1に示す。 【表1】 熱処理後のフィルムの着色性を目視観察したところ、ほ
とんど着色は示さず無色透明であった。またフィルム強
度の熱処理による低下はなかった。 【0018】比較例1 実施例1のPVA組成物のうち、酒石酸と非イオン性界
面活性剤を除いたものを用いて、実施例1と同様にし
て、フィルムを作成し、着色性とフィルム強度を測定し
た。結果を表2に示す。5分間熱処理したものは黄色
に、20分間熱処理したものは褐色に強く着色してい
た。フィルム強度も低下傾向を示した。 【表2】 【0019】実施例2 重合度550、けん化度98.0%のPVAをメタノー
ルで洗浄した。電導度滴定により、残存酢酸ソーダの量
を測定したところ、0.12%(対PVA)であった。
該PVAを用いて実施例1と同様にして、10%水溶液
にした後、PVA純分100部に対して、EDTA0.
2部および非イオン性界面活性剤(ポリプロピレングリ
コールエチレンオキサイド付加物:花王株式会社製、エ
マルゲンPP−250)0.2部をPVA水溶液に添加
して、本発明の組成物の溶液を得た。実施例1と同様に
してフィルムを作成し、熱処理後の着色性を測定した。
その結果を表3に示す。 【表3】 【0020】比較例2 実施例2のEDTAと非イオン性界面活性剤を除いたP
VA水溶液を用いて、実施例2と同様にして試験を行な
った結果を表4に示す。20分間の熱処理では、明らか
に強い着色が見られた。 【表4】 【0021】実施例3 重合度1130、けん化度98.5モル%のPVA10
0部、クエン酸1.0部および非イオン性界面活性剤
(ラウリルエーテルエチレンオキサイド付加物:花王株
式会社、エマルゲン147)0.6部を配合して、PV
A組成物を作成した。このPVAには酢酸ソーダ0.7
%および酢酸カルシウム0.1%を含有しているものを
用いた。PVA組成物の10%水溶液を調製し、この水
溶液にエチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルジョン
(株式会社クラレ製、OM−4000)25部を混合
し、全固形分20.8%の溶液を作成した。該溶液から
フィルムを作成し実施例1と同様に着色性を測定した。
その結果を表5に示す。 【表5】 【0022】実施例4 実施例3で使用したエマルジョンを含むPVA組成物の
溶液を用いて、ポリエステル/レーヨン混の不織布をデ
ィップニップ方式で糊付けし、70〜105℃の3本の
熱ロールで乾燥した。この時点で糊付けした不織布の着
色は見られなかった。さらにこの不織布を中心にして外
側をポリエチレンで溶融ラミネートを行ない、3層のシ
ートを作成した。ポリエチレンの溶融押し出し時の樹脂
温度は320〜370℃であり、不織布のバインダー相
のPVAはかなりの熱処理を受けたことになるが、得ら
れたシートはほとんど着色は見られなかった。 【0023】比較例3 実施例3で作成したエマルジョンを含むPVA組成物の
溶液のうち、クエン酸と非イオン性界面活性剤を除いた
ほかは実施例3と同様に溶液を作成し、実施例4と同様
にして、不織布の糊付けを行ないロール乾燥を行なっ
た。この時点では着色は見られなかったが、ポリエチレ
ンとのラミネートを行なった後のシートは黄色に着色し
ていた。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭59−230046(JP,A)
特開 昭52−954(JP,A)
特開 昭51−26993(JP,A)
特開 昭57−174805(JP,A)
特公 昭49−32641(JP,B1)
特公 昭39−16910(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 29/00 - 29/06
C09J 129/00 - 129/06
C09D 129/00 - 129/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリビニルアルコール(A)100重量
部、キレート配位子を有する化合物(B)0.05〜5
重量部および非イオン性界面活性剤(C)0.02〜3
重量部からなるポリビニルアルコール組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04387793A JP3433960B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | ポリビニルアルコール組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04387793A JP3433960B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | ポリビニルアルコール組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06256615A JPH06256615A (ja) | 1994-09-13 |
JP3433960B2 true JP3433960B2 (ja) | 2003-08-04 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04387793A Expired - Fee Related JP3433960B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | ポリビニルアルコール組成物 |
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JP2001003249A (ja) * | 1999-06-23 | 2001-01-09 | Kuraray Co Ltd | 洗剤包装用水溶性不織布 |
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JP2018090447A (ja) * | 2016-12-02 | 2018-06-14 | 日本合成化学工業株式会社 | ガラス用接着剤及び積層体 |
JP7490675B2 (ja) * | 2019-12-26 | 2024-05-27 | 株式会社クラレ | ポリビニルアルコールフィルム |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP04387793A patent/JP3433960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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