JP3432605B2 - 管路とマンホールとの接合具及びその製造方法並びに接合方法 - Google Patents

管路とマンホールとの接合具及びその製造方法並びに接合方法

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JP3432605B2
JP3432605B2 JP17595494A JP17595494A JP3432605B2 JP 3432605 B2 JP3432605 B2 JP 3432605B2 JP 17595494 A JP17595494 A JP 17595494A JP 17595494 A JP17595494 A JP 17595494A JP 3432605 B2 JP3432605 B2 JP 3432605B2
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弘 榎並
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水道管などの管路をマ
ンホールに接合するに際し、その管路の端末部とマンホ
ールの接合孔との間隙に介装し、当該間隙を塞いでシー
ルするための接合具及びその製造方法並びに、当該接合
具を使用して管路とマンホールとを接合する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】下水道管などの管路においては、図1に
示すように適宜の間隔毎にマンホール1が形成されてい
る。そしてそのマンホール1の側壁面には接合孔2が穿
設されており、管路3の端末部をその接合孔2に若干の
勾配をもって挿入すると共に、その管路3の端末部と接
合孔2との間隙に環状の接合具4を嵌合して、シールし
ていた。
【0003】そしてその接合具4としては、厚肉の環状
のゴムチューブが使用され、そのゴムチューブを管路3
とマンホール1の接合孔2との間に介装し、ゴムチュー
ブ内に硬化性の樹脂液を圧入し、その樹脂液の圧力によ
りゴムチューブを管路3の外面及び接合孔2の内面に圧
接させ、その両者間を水密にシールすると共に、前記樹
脂液を硬化させてそのシール状態を維持している。
【0004】また止水用の前記厚肉のゴム様チューブ内
に、筒状織布で補強された薄肉の膨脹チューブを挿通
し、当該膨脹チューブ内に硬化性樹脂液を圧入して硬化
させ、当該樹脂液の圧力により膨脹チューブを介して止
水用ゴム様チューブを膨ませ、管路3の外面及び接合孔
2の内面に圧接させてシールするものもあり、先に出願
人等が特願平5−177216号として出願している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のような環状のゴ
ムチューブのみよりなる接合具においては、ゴムチュー
ブ内に圧入される樹脂液の圧力により、当該ゴムチュー
ブが部分的に過度に変形してシール作用が不十分となる
恐れがあり、さらに極端な場合にはゴムチューブが破裂
する可能性もある。
【0006】そこで前記特願平5−177216号出願
の接合具においては、止水用ゴム様チューブ内に筒状織
布で補強された薄肉の膨脹チューブを挿通し、当該膨脹
チューブ内に硬化性樹脂液を圧入するので、その硬化性
樹脂液の圧力を膨脹チューブを補強した筒状織布が負担
し、止水用ゴム様チューブが過度に変形したり破裂した
りすることはない。
【0007】しかしながらかかる構造においては、環状
の止水用ゴム様チューブ内に環状の膨脹チューブが挿通
されているのであり、かかる構造の接合具を製作するこ
とは極めて困難である。
【0008】止水用ゴム様チューブ自体は、有端のゴム
様チューブを成型し、その両端を接続して環状とするこ
とができるが、その環状の止水用ゴム様チューブの内部
に膨脹チューブを挿通し、その両端を接続することがで
きない。
【0009】また有端のゴム様チューブ内に膨脹チュー
ブを挿通し、その膨脹チューブを環状に接続しておい
て、然る後にゴム様チューブの両端を接続して環状とす
ることも考えられるが、内部に膨脹チューブが挿通され
た状態のゴム様チューブの端末を、他の部分と均等な状
態に接続することは極めて困難である。
【0010】また環状の止水用ゴム様チューブ内に環状
の膨脹チューブを挿通した状態に製作することができた
とした場合、膨脹チューブ内に硬化性樹脂液を圧入した
とき、膨脹チューブ内の空気を排出することができず、
膨脹チューブ内に部分的に空気溜りができた状態で硬化
性樹脂液が硬化する。
【0011】そのような状態となると、長い期間のうち
に膨脹チューブ内に残留していた空気が膨脹チューブの
壁面を透過して抜けて、膨脹チューブ内の圧力が低下
し、シール効果が低下する恐れがある。
【0012】さらに膨脹チューブ内に硬化性樹脂液を圧
入して膨脹チューブが膨む際に、止水用ゴム様チューブ
が気密であると膨脹チューブと止水用ゴム様チューブと
の間に空気が残留する可能性がある。
【0013】このような状態では、当初膨脹チューブの
膨脹により前記残留空気が圧縮され、その空気の圧力を
介して止水用ゴム様チューブが管路及び接合孔に圧接さ
れてシール効果が生じる。
【0014】しかしながら接合具を取付けた状態で一時
的にシールされていても、その状態で長期間経過し、こ
の残留空気が抜けると、止水用ゴム様チューブと管路及
び接合孔との圧接が緩和され、シール効果が低下する。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、本発明の課題は、止水用ゴム様チューブ内に膨
脹チューブを挿通した状態を容易に製作することができ
ることを目的とするものである。
【0016】また本発明の他の課題は、膨脹チューブ内
に空気溜りが形成されるのを防止し、当該空気溜りの空
気が抜けることによりシール効果が低下するのを防止す
ることを目的とするものである。
【0017】また本発明のさらに他の課題は、膨脹チュ
ーブと止水用ゴム様チューブとの間に空気が残留するの
を防止し、シール効果を持続せしめることにある。
【0018】
【課題を解決する手段】而して本発明の接合具は、厚肉
の環状の止水用ゴム様チューブ内に、薄肉の膨脹チュー
ブを挿通してなる管路とマンホールとの接合具におい
て、前記膨脹チューブが気密に密封した有端のチューブ
であって、当該チューブが前記止水用ゴム様チューブの
環状方向に挿通され、そのチューブの両端が止水用ゴム
様チューブ内において突合わされ又は重ね合わされて環
状となり、且つその両端部に圧入口及び排気口を形成
し、当該圧入口及び排気口が止水用ゴム様チューブの壁
面を貫通して表面に表れていることを特徴とするもので
ある。
【0019】この接合具において、前記止水用ゴム様チ
ューブを構成するチューブとして、水膨潤性ゴム又は水
膨脹性ゴムを使用することも好ましい。
【0020】また前記膨脹チューブは、薄肉のゴム様チ
ューブの外側、内側又は肉厚内に筒状織布を配したもの
であることが望ましい。
【0021】さらに前記止水用ゴム様チューブは、気密
性を有しないものであることが好ましい。止水用ゴム様
チューブの気密性を失わせる手段としては、前記止水用
ゴム様チューブの壁面に透孔が穿設され、当該透孔に前
記膨脹チューブの圧入口及び排気口が遊嵌されており、
当該透孔とそこを貫通する圧入口又は排気口との間が閉
塞されていないものとすることができる。
【0022】また接合具の製造方法の発明は、厚肉の環
状の止水用ゴム様チューブを成型し、当該止水用ゴム様
チューブの一部に環状方向にスリットを形成し、当該ス
リットから止水用ゴム様チューブ内に両端を閉塞した気
密の薄肉のチューブを挿入し、そのチューブを止水用ゴ
ム様チューブの環状方向の全周に配置すると共に、その
チューブの両端を止水用ゴム様チューブ内において突合
わせ又は重ね合わせて環状となし、チューブの両端部に
設けられた圧入口及び排気口を、止水用ゴム様チューブ
の壁面を貫通して表面に露出せしめたことを特徴とする
ものである。
【0023】この方法において、前記スリットから止水
用ゴム様チューブ内に膨脹チューブを挿入した後、当該
スリットを閉塞せず又は不完全に閉塞することにより、
止水用ゴム様チューブの気密性を失わせるのが好まし
い。
【0024】またこの方法においては、前記スリット
を、止水用ゴム様チューブにおける、マンホールの外側
に向う面を除く面に形成するのが望ましい。
【0025】また本発明の接合方法は、前述の接合具
を、マンホールの側壁に穿設された接合孔と、当該接合
孔に遊嵌された管路の端末部との間に介装し、前記圧入
口から膨脹チューブ内に硬化性樹脂液を圧入して膨脹チ
ューブを膨ませ、接合具を前記接合孔の内面及び管路の
外面に圧接せしめると共に、膨脹チューブ内の空気を排
気口から排出し、然る後に前記硬化性樹脂液を硬化せし
めることを特徴とするものである。
【0026】
【実施例】図2乃至図4は、本発明の接合具5の一実施
例を示すものである。この接合具5において6は止水用
ゴム様チューブであって、厚肉の柔軟な天然若しくは合
成ゴム又は、軟質の合成樹脂のチューブよりなってお
り、そのチューブの両端を接続して環状をなしている。
【0027】この止水用ゴム様チューブ6を構成するチ
ューブとしては、水膨潤性ゴム又は水膨脹性ゴムを使用
するのが好ましい。水膨脹性ゴム又は水膨脹性ゴムは、
結晶性のジエン系ゴムに高吸水性樹脂を配合したもので
あって、ショアーA硬度が約40°程度の柔軟なゴムで
あり、水と接触するとその水を吸収して体積を大巾に増
すと共に、その膨脹を外部から拘束することにより大き
な圧力を生じる性質を有している。
【0028】そしてその止水用ゴム様チューブ6内に
は、その環状方向に膨脹チューブ7が挿通されている。
【0029】膨脹チューブ7は、図3に示すように気密
性を有する有端のチューブ8よりなり、当該チューブ8
が前記止水用ゴム様チューブ6内にその環状方向に挿通
されており、止水用ゴム様チューブ6内においてチュー
ブ8の両端を重ね合わせて環状に形成されている。チュ
ーブ8の両端は、重ね合わせることなく、端に突合わせ
たものであっても差支えない。
【0030】また膨脹チューブ7を構成するチューブ8
は、柔軟な薄肉のゴム又は合成樹脂のゴム様チューブ9
の外側に、筒状織布10を配したものを使用するのが好
ましい。筒状織布10はゴム様チューブ9の外側に嵌合
されただけのものであってもよく、また一体に接着され
ていてもよい。また前記筒状織布10は、ゴム様チュー
ブ9の内側又は肉厚内に配したものであってもよい。
【0031】11は膨脹チューブ7内に硬化性樹脂液を
圧入するための圧入口であって、外部から当該圧入口1
1を介して膨脹チューブ7内に樹脂液を圧入することが
でき、且つ膨脹チューブ7内の圧力を保持し得るように
なっている。
【0032】また12は排気口であって、膨脹チューブ
7内に樹脂液が圧入されたとき、膨脹チューブ7内に滞
留していた空気が、その排気口12から抜けるようにな
っている。
【0033】そしてこれらの圧入口11及び排気口12
はそれぞれ、膨脹チューブ7を構成する前記有端のチュ
ーブ8の両端部に設けられており、当該圧入口11及び
排気口12は図2に示すように、止水用ゴム様チューブ
6の壁面を貫通して接合具5の表面にまで露出してい
る。
【0034】また本発明においては、前記止水用ゴム様
チューブ6は気密性を有しないものであることが好まし
い。止水用ゴム様チューブ6の気密性を失わしめる手段
としては、止水用ゴム様チューブ6の壁面に多数の小孔
を穿設することにより、通気性を付与することができ
る。
【0035】また図4に示すように、止水用ゴム様チュ
ーブ6に前記膨脹チューブ7の圧入口11及び排気口1
2が貫通するための透孔14を穿設し、当該透孔14に
圧入口11及び排気口12を遊嵌すると共に、その透孔
14と圧入口11又は排気口12との間を閉塞しないこ
とにより、気密性を失わしめることもできる。
【0036】前記接合具5を製造するには、先ず止水用
ゴム様チューブ6を製作する。止水用ゴム様チューブ6
は、有端のゴム様チューブをリング状に彎曲させ、その
両端を接続することにより、環状とすることができる。
【0037】そして図2に示すように、その止水用ゴム
様チューブ6の一部に環状方向に伸びるスリット13を
形成し、そのスリット13から有端のチューブ8を挿入
し、止水用ゴム様チューブ6内においてチューブ8の両
端を重ね合わせ又は突合わせて環状となすと共に、圧入
口11及び排気口12を止水用ゴム様チューブ6の壁面
を貫通させ、表面に露出せしめる。
【0038】然る後止水用ゴム様チューブ6に形成され
た前記スリット13を閉塞してもよいが、これを閉塞せ
ず又は不完全に閉塞することにより、止水用ゴム様チュ
ーブ6の気密性を失わしめることもできる。
【0039】またスリット13は、図2においては止水
用ゴム様チューブ6の内周に形成されているが、この位
置に限らず外周又は環の側面に形成することもできる。
しかしながら、接合具5を接合孔2と管路3との間に装
着した状態における、マンホール1の外側に向う面に形
成するのは避けるべきである。
【0040】装着状態におけるマンホール1の外側に向
う面にスリット13を形成し、そのスリット13が閉塞
されず又は不完全に閉塞されていると、地下水がそのス
リット13から止水用ゴム様チューブ6と膨脹チューブ
7との間に浸入し、接合具5のシール効果が損われる恐
れがあるからである。
【0041】
【作用】次にこの接合具5でマンホール1の接合孔2に
管路3を接合する方法を説明すると、先ず接合具5の膨
脹チューブ7内の空気を抜いて萎ませた状態で、図1に
示すように、マンホール1の接合孔2と、当該接合孔2
に若干の勾配をもって遊嵌された管路3との間に介装す
る。
【0042】この状態で圧入口11から膨脹チューブ7
内に硬化性の樹脂液を注入し、当該膨脹チューブ7を介
して止水用ゴム様チューブ6を膨ませる。このとき膨脹
チューブ7内の空気は排気口12から抜ける。
【0043】このとき膨脹チューブ7が無端の環状をな
したものであると、膨脹チューブ7内の空気が確実に排
気口12から排出させず、膨脹チューブ7内に残留する
可能性がある。
【0044】内部の空気を抜きつつ樹脂液を圧入する場
合、通常膨脹チューブ7の上部から空気を抜きつつ、膨
脹チューブ7の下部から樹脂液を圧入し、膨脹チューブ
7の下部から順に樹脂液で満たしてゆくが、樹脂液は極
めて粘稠であるため膨脹チューブ7内で樹脂液の液面に
乱れが生じる。殊に環状の膨脹チューブ7の下部から上
部に向って樹脂液を満たしてゆくことになるので、樹脂
液は環の両側に別れて膨脹チューブ7を満たしてゆく
が、その二手に別れた樹脂液の液面が同一の速度で上昇
するとは限らない。
【0045】そのため膨脹チューブ7内の空気が十分に
排気されないうちに、樹脂液が排気口12に到達し、膨
脹チューブ7内の樹脂液に大量の空気を抱き込んでしま
う可能性が高いのである。
【0046】然るに本発明によれば、膨脹チューブ7は
有端のチューブ8よりなり、その両端に圧入口11及び
排気口12が形成されているので、圧入口11から圧入
された樹脂液はチューブ8をその長さ方向に膨ませなが
ら、圧入口11側の端末から排気口12側に向ってチュ
ーブ8を満たしてゆく。
【0047】従ってチューブ8内の空気は排気口12か
ら放出されつつ、その後から樹脂液が満たされてゆき、
樹脂液が排気口12に到達したときにはチューブ8内の
空気はほゞ完全に排出され、チューブ8内に残留するこ
とはない。
【0048】またチューブ8は環状に彎曲しているた
め、部分的には樹脂液が上方から下方に向って満たされ
てゆく箇所が生じるが、本発明によれば樹脂液の粘稠性
が有利に働き、樹脂液が空気より先に流下するようなこ
とはなく、空気を先方に押出して排出しながら、樹脂液
が満たされてゆく。
【0049】チューブ8内の空気が排出された後排気口
12を閉塞し、さらに圧入口11から樹脂液を圧入する
と、チューブ8は膨んで止水用ゴム様チューブ6内の空
所を満たし、止水用ゴム様チューブ6は拡開されてマン
ホール1の接合孔2及び管路3に圧接され、接合孔2と
管路3との間を水密にシールする。
【0050】止水用ゴム様チューブ6が水膨潤性ゴム又
は水膨脹性ゴムよりなる場合には、止水用ゴム様チュー
ブ6が地下水などに触れると、水膨潤性ゴム又は水膨脹
性ゴムが膨潤又は膨脹し、接合孔2及び管路3との圧接
力がさらに高くなり、水密性をさらに向上させる。
【0051】また前記止水用ゴム様チューブ6の気密性
を失わしめることにより、膨脹チューブ7が膨んだとき
に膨脹チューブ7と止水用ゴム様チューブ6との間の空
気は、止水用ゴム様チューブ6外に放出され、止水用ゴ
ム様チューブ6と膨脹チューブ7との間に空気が残留す
ることがない。
【0052】
【発明の効果】従って本発明によれば、止水用ゴム様チ
ューブ6と膨脹チューブ7との二重構造の接合具5であ
るが、膨脹チューブ7が有端のチューブ8を彎曲させた
ものであるので、容易に製作できる。
【0053】また膨脹チューブ7は有端のチューブ8の
両端を突合わせ又は重ね合わせ、その両端部に圧入口1
1及び排気口12を設けたものであるので、樹脂液を圧
入したときに膨脹チューブ7内に空気が残留することが
なく、後になってシール効果が低下することがない。
【0054】また請求項2の発明によれば、前記止水用
ゴム様チューブ6が水膨潤性ゴム又は水膨脹性ゴムより
なるので、地下水などが触れたときにその水を吸収して
体積を増し、シール効果がより向上する。
【0055】また請求項3の発明によれば、前記膨脹チ
ューブ7が薄肉のゴム様チューブ8と筒状織布9とを接
合したものであるので、樹脂液の圧力で膨脹チューブ7
が過度に膨脹することがなく、安定したシール性が得ら
れる。
【0056】また請求項4の発明によれば、前記止水用
ゴム様チューブ6が、気密性を有しないので、膨脹チュ
ーブ7が膨んだときに、膨脹チューブ7と止水用ゴム様
チューブ6との間の空気は止水用ゴム様チューブ6から
排出され、残留することがなく、安定したシール効果を
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 接合具の使用状態を示す断面図
【図2】 本発明の接合具の斜視図
【図3】 本発明の接合具の縦断面図
【図4】 図3におけるIV−IV拡大断面図
【符号の説明】
1 マンホール 2 接合孔 3 管路 5 接合具 6 止水用ゴム様チューブ 7 膨脹チューブ 8 チューブ 9 ゴム様チューブ 10 筒状織布 11 圧入口 12 排気口 13 スリット 14 透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬下 雅博 兵庫県西宮市甲子園口2丁目24番12号 (72)発明者 桜木 弘行 兵庫県神戸市須磨区竜が台1丁目1番2 号13棟102 (72)発明者 榎並 弘 新潟県南蒲原郡中之島町字中条新田(番 地なし) 株式会社信明産業 新潟工場 内 (56)参考文献 特開 平4−333722(JP,A) 特開 昭63−304836(JP,A) 実開 平4−108671(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/12 E03F 3/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉の環状の止水用ゴム様チューブ
    (6)内に、薄肉の膨脹チューブ(7)を挿通してなる
    管路(3)とマンホール(1)との接合具(5)におい
    て、前記膨脹チューブ(7)が気密に密封した有端のチ
    ューブ(8)よりなり、当該チューブ(8)が前記止水
    用ゴム様チューブ(6)の環状方向に挿通され、そのチ
    ューブ(8)の両端が止水用ゴム様チューブ(6)内に
    おいて突合わされ又は重ね合わされて環状となり、且つ
    そのチューブ(8)の両端部に圧入口(11)及び排気
    口(12)を形成し、当該圧入口(11)及び排気口
    (12)が止水用ゴム様チューブ(6)の壁面を貫通し
    て表面に表れていることを特徴とする、管路とマンホー
    ルとの接合具
  2. 【請求項2】 前記止水用ゴム様チューブ(6)が、水
    膨潤性ゴム又は水膨脹性ゴムよりなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の管路とマンホールとの接合具
  3. 【請求項3】 前記膨脹チューブ(7)が、薄肉のゴム
    様チューブ(9)の外側、内側又は肉厚内に筒状織布
    (10)を配したものであることを特徴とする、請求項
    1又は2に記載の管路とマンホールとの接合具
  4. 【請求項4】 前記止水用ゴム様チューブ(6)が、気
    密性を有しないことを特徴とする、請求項1、2又は3
    に記載の管路とマンホールとの接合具
  5. 【請求項5】 前記止水用ゴム様チューブ(6)の壁面
    に透孔(14)が穿設され、当該透孔(14)に前記膨
    脹チューブ(7)の圧入口(11)及び排気口(12)
    が遊嵌されており、当該透孔(14)とそこを貫通する
    圧入口(11)又は排気口(12)との間が閉塞されて
    いないことを特徴とする、請求項4に記載の管路とマン
    ホールとの接合具
  6. 【請求項6】 厚肉の環状の止水用ゴム様チューブ
    (6)を成型し、当該止水用ゴム様チューブ(6)の一
    部に環状方向にスリット(13)を形成し、当該スリッ
    ト(13)から止水用ゴム様チューブ(6)内に両端を
    閉塞した気密の薄肉のチューブ(8)を挿入し、そのチ
    ューブ(8)を止水用ゴム様チューブ(6)の環状方向
    の全周に配置すると共に、そのチューブ(8)の両端を
    止水用ゴム様チューブ(6)内において突合わせ又は重
    ね合わせて環状となし、チューブ(8)の両端部に設け
    られた圧入口(11)及び排気口(12)を、止水用ゴ
    ム様チューブ(6)の壁面を貫通して表面に露出せしめ
    たことを特徴とする、管路とマンホールとの接合具の製
    造方法
  7. 【請求項7】 前記スリット(13)から止水用ゴム様
    チューブ(6)内に膨脹チューブ(7)を挿入した後、
    当該スリット(13)を閉塞せず又は不完全に閉塞する
    ことを特徴とする、請求項6に記載の管路とマンホール
    との接合具の製造方法
  8. 【請求項8】 前記スリット(13)を、止水用ゴム様
    チューブ(6)における、マンホール(1)の外側に向
    う面を除く面に形成することを特徴とする、請求項6又
    は7に記載の管路とマンホールとの接合具の製造方法
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4又は5に記載の接
    合具(5)を、マンホール(1)の側壁に穿設された接
    合孔と、当該接合孔に遊嵌された管路(3)の端末部と
    の間に介装し、前記圧入口(11)から膨脹チューブ
    (7)内に硬化性樹脂液を圧入して膨脹チューブ(7)
    を膨ませ、接合具(5)を前記接合孔の内面及び管路
    (3)の外面に圧接せしめると共に、膨脹チューブ
    (7)内の空気を排気口(12)から排出し、然る後に
    前記硬化性樹脂液を硬化せしめることを特徴とする、管
    路とマンホールとの接合方法
JP17595494A 1994-07-04 1994-07-04 管路とマンホールとの接合具及びその製造方法並びに接合方法 Expired - Fee Related JP3432605B2 (ja)

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