JP3432549B2 - マリンホース - Google Patents

マリンホース

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JP3432549B2 JP21134893A JP21134893A JP3432549B2 JP 3432549 B2 JP3432549 B2 JP 3432549B2 JP 21134893 A JP21134893 A JP 21134893A JP 21134893 A JP21134893 A JP 21134893A JP 3432549 B2 JP3432549 B2 JP 3432549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海上において油等の
流体を移送するマリンホースに係わり、更に詳しくは海
上において船舶等の接触により軽量化のためマリンホー
ス本体の外周面の一部が損傷した場合に、その部分を目
視により確認することが出来るマリンホースに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、海上に係船されているタンカーと
陸上のタンクとの間で、石油等の流体を移送させる場
合、所定の長さのマリンホースを多数連結して構成した
ホースラインにより行っている。ところで、ホースライ
ンに用いられるマリンホースとしては、例えば図3に示
すように、所定の長さに形成されたホース本体1の両端
に設けた取付けフランジ2を相互に連結し得るように構
成され、ホース本体1は、最内層に配置されたゴムチュ
ーブ層3上に、繊維コードやスチールコード等の補強コ
ード4をゴム5で被覆したコード層6を複数層積層して
成る耐圧コード層7と、この耐圧コード層7の外側に、
外圧によるホース本体1の潰れを防止し、また耐圧コー
ド層7を補強する補強コード層8を介してカバーゴム層
9を積層させて構成されている。
【0003】また、図4に示すように流体の漏洩検知装
置付ホース1a(ダブルカーカスホースと呼称される)
は、ゴムチューブ層3aの外側に、補強コード4をゴム
5で被覆したコード層6を複数層積層して成る耐圧コー
ド層7と、補強コード層8,連続気泡または独立気泡を
有するスポンジ等から成る緩衝層10,カーカスチュー
ブ層11,カーカス層12を積層すると共に、その外側
にカバーゴム層13を積層させて構成されている。
【0004】なお、前記取付けフランジ2は、その円筒
部2aの外周面の周方向に沿ってホース本体1を取付け
るためのリング部2bが一体的に設けられている。ホー
ス本体1と取付けフランジ2との連結接合は、耐圧コー
ド層7の端部に設けられた締付けワイヤ7a,及び補強
コード層8の端部ワイヤ8aにより、ホース本体1の端
部が前記リング部2b間に固定されると共に、接着接合
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、上述した
石油等を移送するホースライン用のホースは、ホース相
互を連結する連結作業及び油の圧送時や荒天時等に、著
しく撓曲され、かつ手荒な取扱いを受けるため、従来の
ホースにあっては、激しい水撃や、衝撃荷重、引張り等
により、ホースに破損が生じ、その結果として石油等の
流出により周辺の環境が破壊されると言う問題があり、
かかる問題を解決するため、従来ではゴムチューブ層に
亀裂が生じて流体の漏洩し始めたら、漏洩流体をホース
の軸線方向の端部へ集めて、そこで可撓性袋体を膨張さ
せるようにして、漏洩を早期に発見出来るようにした補
強ゴムホース(特公昭57-25756号公報)や、ホースの一
部に捩を生じさせる方法が提案されている。
【0006】然しながら、このような漏洩検知装置付ホ
ースでは、内側耐圧層の破壊に対してはカーカス層の働
きにより漏洩を検知することが出来るが、ホースライン
用のホースは、内側耐圧層の破壊のみならず、船舶との
接触等による外力の作用によってカバーゴム層やカーカ
ス層が傷付くことがある。このような場合、従来の漏洩
検知装置では検知することができず、場合によっては内
側耐圧層の破壊と同時にカーカス層が同時に破壊する恐
れがあり、この破壊が最終的には、流体の漏洩に発展し
て海洋汚染やその他の災害ももたらす問題があった。
【0007】この発明はかかる従来の課題に着目して案
出されたもので、ホース本体の外周面の一部が外的要因
によって損傷した場合に、この損傷した部分を外部から
目視により確認することができ、ホース本体の補修を未
然に行うことで流体の漏洩を防止することが出来るマリ
ホース(以下、ホースという)を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ゴムチューブ層の外側に、耐圧コード
層,緩衝層を積層すると共に、その外側にカバーゴム層
を積層させて成るホースの前記緩衝層に、色材を介在さ
せたことを要旨とするものである。また、この発明はゴ
ムチューブ層の外側に、耐圧コード層,緩衝層,カーカ
ス層を積層すると共に、その外側にカバーゴム層を積層
させて成るホースの前記緩衝層に色材を介在させたこと
を要旨とするものである。
【0009】
【作用】この発明は上記のように構成され、ホース本体
の連続気泡または独立気泡を有するスポンジ等から成る
緩衝層に、色材を含浸させたり、添加させたり、更にそ
の周りに色材のシートを巻付けて構成し、ホース本体の
外周面の一部が外的要因によって損傷した場合に、前記
色材が海水に融けて海上に流出することで、その色材を
目視により確認することで、ホース本体の外周面の一部
が損傷したことを確認することが出来るものである。
【0010】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同一符号
を付して説明は省略する。図1は、この発明に係るホー
スの第1実施例を示すホース端部におけるホース長手方
向の部分断面図であり、ホース本体1の両端部には、ホ
ース本体1を相互に連結するための取付フランジ2が設
けられている。
【0011】前記ホース本体1は、最内層にアクリロニ
トリル・ブタジエンゴム(NBR)等から構成されるゴ
ムチューブ層3が配設され、その上に、ホース本体1内
を通過する石油等の流体を保持する繊維コードやスチー
ルコード等の補強コード4をゴム5で被覆したコード層
6を複数層積層して成る耐圧コード層7と、この耐圧コ
ード層7の外側に、外圧によるホース本体1の潰れを防
止し、また耐圧コード層7を補強する補強コード層8が
積層されている。
【0012】前記補強コード層8の外側には、ゴムチュ
ーブ層4と耐圧コード層から漏洩した流体が流れ込み
滞留する液密性を有する連続気泡または独立気泡を有す
るスポンジ等から成る緩衝層14が積層され、更にその
外側には、ホース本体をカバーするためのスチレン・
ブタジエンゴム(SBR)等からなるカバーゴム層9が
施されて一体的に構成されている。
【0013】この発明では、前記スポンジ等から成る
衝層14に、予め白(酸化チタン)、黄色(ファストイ
エロー)、橙色(クロームバーミリオン)、赤色(ベン
ガラ)等の水性の塗料または顔料等の色材15を含浸さ
せておくか、添加させておき、ホース本体1のカバーゴ
ム層9が、外的要因、即ち、船舶や浮遊物等との接触、
スクリューとの接触等により損傷して亀裂等が生じた場
合に、前記色材15が海水中に流れ出して、ホース本体
1の損傷した部分を外部から目視により確認することが
できるようにし、これによって損傷部分が拡大して最悪
の場合には、ホース本体1内を通過する石油等の流体が
海上に漏洩するのを未然に防止するようにしたものであ
る。
【0014】なお、色材15の構成としては、上記のよ
うに緩衝層14に予め含浸させるか、添加させる他に、
色材15をシート状に成形しておき、ホース本体1の成
形時に緩衝層14に巻きつけたり、または緩衝層14の
一部に所定の間隔で色材15のストック場所を設けて
き、このストック場所に色材15を介在させても良い。
なお、前記取付けフランジ2の構成は、従来例と同様
に、取付けフランジ2の円筒部2aの外周面の周方向に
沿ってホース本体1を取付けるためのリング部2bが一
体的に設けられている。そしてホース本体1と取付けフ
ランジ2との連結接合は、耐圧コード層7の端部に設け
られた締付けワイヤ7a、及び補強コード層8の端部ワ
イヤ8aにより、ホース本体1の端部が前記リング部2
b間に固定されると共に、接着接合されている。
【0015】また、図2はこの発明の第2実施例を示
し、この実施例は、流体の漏洩検知装置付ホース(ダブ
ルカーカスホースと呼称される)に、この発明を実施し
たもので、ホース本体1aは、ゴムチューブ層3aの外
側に、補強コード4をゴム5で被覆したコード層6を複
数層積層して成る耐圧コード層7と、補強コード層8,
連続気泡または独立気泡を有するスポンジ等から成る緩
衝層10,カーカスチューブ層11,カーカス層12を
積層すると共に、その外側にカバーゴム層13を積層さ
せて構成されている。
【0016】そして、前記スポンジ等から成る緩衝層1
0に、予め白(酸化チタン),黄色(ファストイエロ
ー),橙色(クロームバーミリオン),赤色(ベンガ
ラ)等の水性の染料または顔料等の色材15を含浸させ
ておくか、添加させておき、ホース本体1のカバーゴム
層9が、外的要因、即ち、船舶等との接触等により損傷
して亀裂等が生じた場合に、前記色材15が海水中に流
れ出して、ホース本体1の損傷した部分を外部から目視
により確認することができるようにし、これによって損
傷部分が拡大して最悪の場合には、ホース本体1内を通
過する石油等の流体が海上に漏洩するのを未然に防止す
るようにしたものである。
【0017】なお、その他の構成及び作用は、上記第1
実施例と同様なので、同一符号を付して説明は省略す
る。以上のように、この発明ではホース本体1,1a
が、外的要因、即ち船舶等との接触等でカバーゴム層9
が損傷して亀裂等が生じた場合に、その損傷部分から海
水が浸入すると海水中に色材15が融けて流出し、この
色材15によって染色した海水部分を外部から目視によ
り確認できるようにし、これによりホース本体1,1a
の損傷部分を補修することにより、ホース本体1内を通
過する石油等の流体が海上に漏洩する最悪の事態を未然
に防止すると共に、ホース本体1を補修することで、耐
久性も延ばすことが出来るものである。
【0018】
【発明の効果】この発明は、上記のようにホース本体を
構成する緩衝層に色材を介在させて構成することによ
り、ホース本体の外周面の一部が外的要因によって損傷
した場合に、この損傷した部分から色材が海水中に流出
して染色することにより、損傷した部分を目視により確
認することができ、これによりホース本体の損傷部分の
補修を事前に行う行うことで、ホース本体の耐久性及び
寿命を延ばすことが出来ると共に、ホース本体内を通過
する石油等の流体が海上に漏洩する最悪の事態を未然に
防止することが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るホースの第1実施例を示すホー
ス端部におけるホース長手方向の部分断面図である。
【図2】この発明に係るホースの第2実施例を示すホー
ス端部におけるホース長手方向の部分断面図である。
【図3】従来のホースのホース端部におけるホース長手
方向の部分断面図である。
【図4】従来の他のホースのホース端部におけるホース
長手方向の部分断面図である。
【符号の説明】
1,1a ホース本体 2 取付フランジ 3 ゴムチューブ層 4 補強コード 5 ゴム 6 コード層 7 耐圧コード層 8 補強コード層 9,13 カバーゴム層 10,14 緩衝層 11 カーカスチューブ層 12 カーカス層 15 色材
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭58−82579(JP,U) 実開 昭60−164197(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 11/12 B32B 1/08 F16L 11/08 B29D 23/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムチューブ層の外側に、耐圧コード
    層、緩衝層を積層すると共に、その外側にカバーゴム層
    を積層させて成るマリンホースにおいて、前記緩衝層に
    色材を介在させたことを特徴とするマリンホース。
  2. 【請求項2】 ゴムチューブ層の外側に、耐圧コード
    層、緩衝層、カーカスコード層を積層すると共に、その
    外側にカバーゴム層を積層させて成るマリンホースにお
    いて、前記緩衝層に色材を介在させたことを特徴とする
    マリンホース。
  3. 【請求項3】 前記緩衝層への色材の介在が、前記緩衝
    層に色材を含浸し、添加し、又は前記緩衝層の外周にシ
    ート状に成形した色材を巻き付けることによる請求項1
    又は2に記載のマリンホース。
  4. 【請求項4】 前記色材を介在させる手段が、前記緩衝
    層に色材のストック場所を設けてなる請求項1又は2に
    記載のマリンホース。
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