JP3432060B2 - 血管拡張器具 - Google Patents

血管拡張器具

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JP3432060B2 JP25462095A JP25462095A JP3432060B2 JP 3432060 B2 JP3432060 B2 JP 3432060B2 JP 25462095 A JP25462095 A JP 25462095A JP 25462095 A JP25462095 A JP 25462095A JP 3432060 B2 JP3432060 B2 JP 3432060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管内狭窄部を治
療するために、狭窄部を拡張し、狭窄部末梢側における
血流の改善を図るための血管拡張器具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、動脈硬化症等により狭窄した
血管の治療のために、先端部に拡張体を有するカテーテ
ルを狭窄部に挿入し、拡張体により狭窄部を拡張し、末
梢側の血流を改善する経皮的経管式冠動脈形成術(PT
CA)が行われている。拡張体付カテーテルとしては、
例えば、USP4,323,071号明細書に開示され
るものに代表されるように、カテーテルの内部にて、ガ
イドワイヤーを前後に移動できるオーバーザワイヤー方
式と呼ばれるものがある。そして、血管拡張器具の導入
が要求される部位は、年々細径な血管へと進展してきて
おり、より細径な血管、より末梢の血管部位まで導入で
きる血管拡張器具が望まれるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、オーバーザワイ
ヤー方式の血管拡張器具では、通常、先端が開口する第
1のルーメンを有する内管と、この内管に同軸的に設け
られ、内管の先端より所定長後退した位置に先端を有
し、内管の外面との間に第2のルーメンを形成する外管
と、先端部および基端部を有し、基端部が前記外管に取
り付けられ、先端部が前記内管に取り付けられ、基端部
付近にて第2のルーメンと連通する収縮あるいは折り畳
み可能な拡張体と、内管のおよび外管の基端部に設けら
れたハブとからなるものが一般的である。
【0004】そして、血管拡張器具の血管内への挿入時
に血管拡張器具の基端部にて与えた押し込み力およびト
ルクをより確実に内管の先端側に伝達するために、外管
の先端部を内管に固定するといった提案もある。このよ
うに、外管の先端部を内管に固定することにより、血管
拡張器具の基端部にて与えられ一旦外管と内管に分散さ
れた押し込み力およびトルクが、外管の先端部にて合流
するため、押し込み力の内管の先端部への伝達は良好な
ものとなる。しかし、外管の先端にて押し込み力が集中
するために、この付近、特に、外管と内管の接合部にて
キンクする危険性がある。さらに、合流した押し込み力
およびトルクは、柔軟な内管の先端部にて吸収されると
いったことも生じる。
【0005】そこで、本発明の第1の課題は、上記従来
技術の問題点を解決し、血管拡張器具の基端部で与えた
押し込み力およびトルクを血管拡張器具の先端である内
管の先端に確実に伝達でき、狭窄部への血管拡張器具の
先端部の挿入が容易な血管拡張器具を提供するものであ
る。
【0006】また、高度狭窄及び石灰化病変等におい
て、通常の手技では、小さな拡張体(φ1.0〜φ1.
5mm)をもつ血管拡張器具で一度拡張して、次に大き
いサイズの拡張体(φ2.0〜φ3.0mm)をもつ血
管拡張器具で再拡張を行うという手法が取られている。
この手法では、2本のバルーンカテーテルの挿入が必要
となり、術者および患者への負担が大きい。
【0007】そこで、本発明の第2の課題は、1本の血
管拡張器具であって、従来の小さな拡張体をもつ血管拡
張器具に匹敵する血管拡張が行え、かつ、従来の大きい
サイズの拡張体をもつ血管拡張器具による血管拡張も行
うことができる血管拡張器具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1の課題
を達成するものは、先端が開口する第1のルーメンを有
する内管と、該内管と同軸的に設けられ該内管の外面と
の間に第2のルーメンを形成する外管と、該第2のルー
メンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、
該内管の基端部に設けられた、前記第1のルーメンと連
通する第1の開口部と、前記外管の基端部に設けられた
前記第2のルーメンと連通する第2の開口部とを有する
血管拡張器具であって、前記外管は、剛性の高い内側チ
ューブ体と該内側チューブ体を被覆する外側チューブ体
とにより形成され、かつ、前記外側チューブ体の先端部
は前記内側チューブ体の先端より突出し、かつ該先端部
の先端側は縮径して前記内管の外面に密着して前記内管
の先端付近までのびており、さらに前記外側チューブ体
の先端部の基端側には、前記第2のルーメンと前記拡張
体の内部とを連通する開口が設けられ、前記拡張体の先
端部は、前記内管の外面に密着した部分の前記外側チュ
ーブに固着され、前記拡張体の基端部は、前記開口より
前記外側チューブの基端側に固定されている血管拡張器
具である。
【0009】そして、前記内側チューブ体は、超弾性合
金管により形成されていることが好ましい。また、前記
内側チューブ体の先端部は、他の部分とくらべて柔軟な
変形可能部となっていることが好ましい。さらに、前記
外側チューブ体により被覆された前記内管の先端部は、
前記拡張体の先端より、1mm〜30mm突出している
ものとすれば、第2の課題は達成することができる。
【0010】また、本発明の第2の課題を達成するもの
は、先端が開口する第1のルーメンを有する内管と、該
内管と同軸的に設けられ該内管の外面との間に第2のル
ーメンを形成する外管と、前記第2のルーメンと連通す
る収縮あるいは折り畳み可能な血管内狭窄部拡張用拡張
体と、前記内管の基端部に設けられた、前記第1のルー
メンと連通する第1の開口部と、前記外管の基端部に設
けられた前記第2のルーメンと連通する第2の開口部と
を有する血管拡張器具であって、前記内管の先端部は、
他の部分より補強された血管内狭窄部予備拡張用補強先
端部となっており、かつ、前記拡張体の先端部は、該
管内狭窄部予備拡張用補強先端部に固定され、拡張体の
基端部は、前記外管に固定され、さらに、前記血管内狭
窄部予備拡張用補強先端部は、前記拡張体の先端より、
1mm〜30mm突出しており、前記補強先端部は、前
記拡張体の先端より突出する部分に膨出部を備えている
血管拡張器具である。
【0011】そして、前記補強先端部は、前記拡張体の
先端より、10mm以上突出していることが好ましい。
さらに、前記補強先端部は、前記内管の先端部を合成樹
脂チューブ体により被覆することにより形成されている
ことが好ましい。また、前記補強先端部は、前記内管の
先端部を合成樹脂チューブ体により被覆することにより
形成されており、かつ、該補強先端部の前記拡張体の先
端より突出する位置にX線造影用マーカーが設けられて
いてもよい。X線造影用マーカーは、前記内管と合成樹
脂チューブ体との間に設けられていることが好ましい。
そして、このX線造影用マーカーを設けることにより、
拡径部が形成されていもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の血管拡張器具を図面に示
す実施例を用いて説明する。図1は、本発明の血管拡張
器具の一実施例の部分省略外観図であり、図2は、図1
に示した血管拡張器具の先端部の拡大断面図であり、図
3は、図2のA−A線断面図であり、図4は、図2のB
−B線断面図であり、図5は、図2のC−C線断面図で
あり、図6は、本発明の血管拡張器具の一実施例の基端
部の断面図である。図7は、本発明の血管拡張器具の他
の実施例の先端部の拡大断面図である。
【0013】本発明の血管拡張器具1は、先端が開口す
る第1のルーメン4を有する内管5と、内管5に同軸的
に設けられ、内管5の外面との間に第2のルーメン6を
形成する外管2と、第2のルーメン6と連通する収縮あ
るいは折り畳み可能な拡張体3と、内管5の基端部に設
けられた、第1のルーメン4と連通する第1の開口部9
と、外管2の基端部に設けられ、第2のルーメン6と連
通する第2の開口部11とを有する。そして、外管は、
剛性の高い内側チューブ体2bと内側チューブ体2bを
被覆する外側チューブ体2aとにより形成され、外側チ
ューブ体2aの先端部(突出部)2cは内側チューブ体
2bの先端より突出し、かつ突出部2cの先端側(内管
補強部)2gは縮径して内管5の外面に密着して内管を
被覆するとともに、内管5の先端付近までのびており、
さらに外側チューブ体2の先端部2fは、外管2の内
部と拡張体3の内部とを連通する開口12を有してい
る。また、本発明の血管拡張器具1では、拡張体3との
取付部を含む内管の先端部は、他の内管部分より補強さ
れた補強先端部10となっており、かつ、補強先端部1
0は、拡張体の先端より、1mm〜30mm突出してい
る。
【0014】以下、図面を用いて説明する。本発明の血
管拡張器具は、図1に示すように、内管と外管2と拡
張体3とを有する血管拡張器具本体と、分岐ハブ20と
により形成されている。外管2は、内側チューブ体2b
と、内側チューブ体の外面を被覆する合成樹脂製の外側
チューブ体(合成樹脂チューブ体)2aからなり、外側
チューブ体2aは、内側チューブ体の先端部より突出す
る外側チューブ体先端部2cを有する。外側チューブ体
先端部2cは、図2に示すように、本体部より若干縮径
し、ほぼ内側チューブ体と同じ内径を持ち、内管の外面
との間に環状空間を形成する中空の延長部2fと、この
延長部2fと連続し、先端に向かってテーパー状に縮径
するテーパー部2hと、このテーパー部2hと連続し、
内管5の外面に密着する内管補強部2gからなる。そし
て、延長部2fの先端部もしくはテーパー部2hには、
後述する拡張体とルーメン6とを連通するための開口1
2が設けられている。開口12は、複数設けてもよい。
また、延長部2fにおいて、本体部とほぼ同じ径で縮径
させないものとしてもよい。
【0015】そして、内管補強部2gと内管5との間に
は、環状に形成された二つのX線造影部材14a,14
bが設けられている。図2に示すように、X線造影部材
14aは、拡張体3より先端側に位置し、X線造影部材
14bは、拡張体のほぼ中央付近に位置することが好ま
しい。X線造影部材14aにより先端部10の位置が確
認でき、X線造影部材14bにより拡張体の位置が確認
できる。X線造影部材14a,14bは、X線不透過材
料(例えば、金、白金あるいはそれらの合金等)により
形成されたリングを内管5の外面にかしめることもしく
は接着することにより形成できる。なお、図示のよう
に、内管5と合成樹脂チューブ体間にマーカー14a,
14bを設けることが好ましく、このようにすれば、カ
テーテル外面に段差が形成されない。しかし、このよう
な構成に限られるものではなく、例えば、マーカーを設
けられる部位付近の内管もしくはチューブ体またはその
両者を形成する材料中にX線不透過物質(例えば、タン
グステン粉末、硫酸バリウム、次炭酸ビスマスなど)を
押し出し成型時に混入させてもよい。また、チューブ体
の外面にマーカーを設けてもよい。
【0016】外管2としては、外径が0.60〜2.8
0mm、好ましくは0.80〜2.60mmであり、内
径が0.50〜2.70mm、好ましくは0.60〜
2.00mmである。特に内管の外径と、外管2の内
径との差が、好ましくは0.1〜1.20mmである。
外管2の肉厚は、0.05〜0.75mm、好ましくは
0.07〜0.3mmである。
【0017】外側チューブ体2aの先端部2c(内側チ
ューブ体と接触しない部分)の長さは、30〜150m
m程度であり、70〜120mmが好適である。外側チ
ューブ体2aの延長部2fの長さは、10〜100mm
程度が好適であり、特に、30〜60mmが好ましい。
また、内管補強部2gの長さは、10〜60mm程度が
好適であり、特に、20〜50mmが好ましい。さら
に、拡張体より突出する突出先端部の長さの好ましい下
限は1mmであり好ましい上限は、30mmである。1
mm以上であれば、狭窄部の予備拡張機能を有効に発揮
し、30mm以下であれば、狭窄部への挿入時おいて
も操作性を低下させない。よって、突出先端部の長さと
しては、1〜30mmが好ましく、特に、10〜30m
mが好適であり、より、好ましくは、10〜20mmで
ある。
【0018】そして、内側チューブ体2bの先端部に
は、図2に示すように、螺旋状のスリット2eが設けら
れている。このような螺旋状のスリットを設けることに
より、内側チューブ体の先端部がより柔軟に湾曲できる
ようになる。このように内側チューブ体の先端部が柔軟
になることにより、内側チューブ体2bの物性と外側チ
ューブ体2aとの物性の差が少なくなるため、両者間で
の剥離、両者の動きのずれなどが生じなくなる。このた
め血管拡張器具の操作性が向上する。
【0019】内側チューブ体2bに形成される螺旋状の
スリット2eの幅は、外管の径などを考慮して決定され
るので、一律なものではない。スリットの幅としては、
0.1mm〜1.5mm程度が好ましく、より好ましく
は、0.5mm〜1.0mmである。また、スリット2
eの幅は内側チューブ体の外径の1/3〜1/1程度が
好ましい。上記範囲であれば、十分に柔軟であるととも
に使用時に内側チューブ体が折れることもない。また、
スリット2eのピッチとしては、全体が同一ピッチの場
合には、0.3mm〜2.0mm程度が好ましく、特に
0.5mm〜1.0mmが好ましい。上記範囲内であれ
ば、十分に柔軟でありかつ使用時に内側チューブ体が折
れることもない。スリットが設けられる部分の内側チュ
ーブ体の先端からの長さは、血管拡張器具の長さなどを
考慮して決定される。スリットが設けられる部分の内側
チューブ体の先端からの長さは、100mm〜1000
mm程度が好ましく、より好ましくは、150mm〜5
00mmである。そして、この先端部以外の部分には、
スリットは設けられない。
【0020】そして、螺旋状のスリット2eは、図2に
示すように、そのピッチが、スリットの先端部側では短
く、スリットの基端部側では、長くなっていることが好
ましい。このようにすることにより、先端部に向かって
柔軟になるので、急激な物性の変化がなく、内側チュー
ブ体の先端部の湾曲が自然なものとなり、血管拡張器具
の操作性が向上する。このように、スリットのピッチが
変化する場合には、先端部では、0.3mm〜3.0m
m程度、基端部では、5〜10mm程度が好適であり、
特に、先端部と基端部の中間部では、両者の中間のピッ
チを有しているか徐々にピッチが変化していることが好
ましい。上記範囲内であれば、十分に柔軟でありかつ使
用時に内側チューブ体が折れることもない。また、図2
に示したものは、スリットは1本の螺旋状であるが、こ
れに限らず、2本またはそれ以上であってもよい。ま
た、スリットの形状は、スリットの幅が、先端部では広
く、基端部では狭くなるものとしてもよい。このように
することにより、先端部に向かって徐々に柔軟になるの
で、内側チューブ体の先端部の湾曲がより自然なものと
なり、血管拡張器具の操作性がより向上する。
【0021】さらに、スリットの代わりに、図7に示す
ように、内側チューブ体2bの先端部に、多数の細孔2
eを設けてもよい。このような多数の細孔2eを設ける
ことにより、内側チューブ体の先端部がより柔軟に湾曲
できるようになる。このように内側チューブ体の先端部
が柔軟になることにより、内側チューブ体2bの物性と
外側チューブ体2との物性の差が少なくなるため、両
者間での剥離、両者の動きのずれなどが生じなくなる。
このため血管拡張器具の操作性が向上する。
【0022】このように、この血管拡張器具1では、外
管2の本体部2dは、内側チューブ体を有することによ
り、血管拡張器具の基端部で与えた押し込み力の伝達性
(押し込み性、プッシャビリティ)およびトルクの伝達
性が高い。そして、先端部は、合成樹脂により形成され
ているため、十分な柔軟性を有し、さらに、本体部と先
端部の境界部分にあたる内側チューブ体の先端部は、他
の部分とくらべて柔軟な変形可能部となっているため、
剛性の高い本体部と柔軟な先端部と境界部分での折れ曲
がりを確実に防止することができる。
【0023】内側チューブ体2bの材質としては、超弾
性合金、鉄、タングステン、銅などの金属単体およびこ
れらの金属のいずれかを含む合金(例えば、SUS30
4、SUS316、SUS321等のオーステナイト系
ステンレス鋼、マルエージングステンレス鋼、Cu−Z
n合金、Cu−Sn合金)等が使用でき、好ましくは、
超弾性合金、オーステナイト系ステンレス鋼である。こ
こでいう超弾性合金とは一般に形状記憶合金といわれ、
少なくとも生体温度(37℃付近)で超弾性を示すもの
である。特に好ましくは、49〜53原子%NiのTi
Ni合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn
合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=B
e,Si,Sn,Al,Ga)、36〜38原子%Al
のNi−Al合金等の超弾性合金体が好適に使用され
る。特に好ましくは、上記のTiNi合金である。ま
た、Ti−Ni合金の一部を0.01〜10.0%Xで
置換したTi−Ni−X合金(X=Co,Fe,Mn,
Cr,V,Al,Nb,W,Bなど)とするか、または
Ti−Ni合金の一部を0.01〜30.0%原子で置
換したTi−Ni−X合金(X=Cu,Pb,Zr)と
すること、また、冷間加工率または/および最終熱処理
の条件を選択することにより、機械的特性を適宜変える
ことができる。また、上記のTi−Ni−X合金を用い
て冷間加工率および/または最終熱処理の条件を選択す
ることにより、機械的特性を適宜変えることができる。
【0024】そして、内側チューブ体2bは、外径0.
6〜2.0mm、好ましくは0.8〜1.6mm、肉厚
50〜200μm、好ましくは80〜150μmのもの
であり、長さは、500〜4000mm、より好ましく
は1000〜3000mm、座屈強度(負荷時の降伏応
力)は、好ましくは、8〜150kg/mm、復元応
力(除荷時の降伏応力)は、3〜180kg/mm
(22℃)、より好ましくは、5〜130kg/mm
である。ここでいう超弾性とは、使用温度において通
常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引張り、
圧縮)させても、変形の解放後、加熱を必要とせずにほ
ぼ元の形状に回復することを意味する。そして、この内
側チューブ体にスリットおよび細孔の形成は、レーザー
加工(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学エッ
チング、切削加工など、さらにそれらの併用により行う
ことができる。
【0025】外管2の外側チューブ体2aの形成材料と
しては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例
えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレンープロピレン共重合体、さらにはこ
れらの架橋もしくは部分架橋物など)、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミドエラス
トマー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であ
り、より好ましくは、ポリオレフィンである。内側チュ
ーブ体に被覆される部分の外側チューブ体2aの肉厚と
しては、5〜300μm、好ましくは、10〜200μ
mである。
【0026】さらに、外管2および後述する拡張体の外
面(具体的には、外側チューブ体2aおよび拡張体3の
外面)には、生体適合性、特に抗血栓性を有する樹脂を
コーティングしてもよい。抗血栓性材料としては、例え
ば、ポリヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートとスチレンの共重合体(例え
ば、HEMA−St−HEMAブロック共重合体)など
が好適である。
【0027】そして、内側チューブ体2bのスリット2
e内には、外側チューブ体2aを形成する樹脂材料の一
部が流入していてもよいが、好ましくは、実質的に流入
していなく、スリット2e部分が空隙となっていること
が好ましい。このように樹脂材料が、スリット2e内に
流入していなければ、内側チューブ体2bの変形を阻害
することがない。
【0028】また、外管2の外側チューブ体2aとして
は、熱収縮チューブを用いることが好ましい。加熱前の
内径が内側チューブ体2bの外径より大きく、内部に内
側チューブ体2bを挿通できるものであり、加熱により
に収縮し、内側チューブ体2bの外面および、内管5の
先端部に密着するものが使用される。このような熱収縮
チューブは、成形時の内径が内管の外径と同じまたは若
干小さく形成したものを、全体に拡径するように延伸
し、加熱することにより、成形時の径または成形時の径
程度に収縮するものが好適に使用できる。熱収縮チュー
ブの材料としては、上記のように延伸でき、かつ加熱す
ることにより収縮する材料が使用され、例えば、ポリオ
レフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレンープロピレン共重合体など)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリアミドエラストマー等が使用でき
る。
【0029】内管5は、先端が開口した第1のルーメン
4を有している。第1のルーメン4は、ガイドワイヤー
を挿通するためのルーメンであり、後述する分岐ハブ2
0に設けられたガイドワイヤーポートを形成する第1の
開口部9と連通している。内管5としては、外径が0.
40〜2.50mm、好ましくは0.55〜2.40m
mであり、内径が0.25〜2.35mm、好ましくは
0.30〜1.80mmである。
【0030】そして、内管5の先端部は、先端側に向か
ってテーパー状に縮径している。このようにすることに
より、血管内への血管拡張器具の挿入が容易になる。内
管5の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するも
のが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレンープロピレン共重合体などのポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリウレタン、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性樹
脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好
ましくは上記の熱可塑性樹脂であり、より好ましくは、
ポリオレフィンである。
【0031】そして、上述したように、内管5の先端
部、具体的には、拡張体の中央付近より先端側の部分の
外面には、外管の外側チューブ体2aの内管補強部2g
が固着されることにより形成された、補強先端部10と
なっている。これにより、内管5は外管2に先端部にて
固定された状態となっている。このため、血管拡張器具
1の基端部にて与えられ一旦外管2と内管5に分散され
た押し込み力およびトルクが、外管の先端部にて合流す
るため、押し込み力の内管の先端部への伝達は良好なも
のとなる。さらに、補強先端部10は、ある程度の剛性
を持つため、血管拡張器具1の基端部にて与えられた押
し込み力を確実に発現でき、狭窄部への挿入が容易とな
る。さらに、拡張体3より外方に延びる補強先端部10
(突出先端部)が、1mm以上であれば、狭窄部の予備
拡張を行うことができる。さらに、10mm以上であれ
ば、より良好な予備拡張を行うことができ、追従する拡
張体の狭窄部への挿入も容易となる。外側チューブ体の
内管補強部2gの内管への固定方法は、接着剤を用いて
行ってもよいが、上述したような、熱収縮チューブによ
り外側チューブ体を作成し、収縮力により固定すること
が好適である。補強先端部10の内径は、φ0.3〜φ
0.6mm程度であり、φ0.4〜φ0.5mmが好適
であり、外径はφ0.5〜φ1.1mm程度であり、φ
0.7〜φ0.95mmが好適である。
【0032】さらに、この補強先端部10に、図7に示
すように、膨出部13を設けてもよい。このような膨出
部を設けることにより、狭窄部の予備拡張をより確実に
行うことができ、追従する拡張体の狭窄部への挿入もよ
り容易となる。なお、この膨出部を設けることにより、
補強先端部10の狭窄部への挿入時の抵抗が若干上がる
が、上述したように、この補強先端部10には、基端部
にて与えられたトルクおよび押し込み力が確実に伝達さ
れるため、大きな抵抗となることがない。より抵抗を少
ないものとするために、膨出部の先端側は、図示するよ
うに、なだらかなテーパーもしくは湾曲形状となってい
ることが好ましく、膨出部の基端側も血管拡張器具の抜
去時を考慮して、なだらかなテーパーもしくは湾曲形状
となっていることが好ましい。上記のようななだらかな
テーパーもしくは湾曲形状となっている膨出部の形成
は、例えば、断面がカマボコ、半円形、円形、楕円形を
したリング状のX線造影部材14aを内管5の先端部と
外管2の内管補強部2g間に設けることより行うことが
できる。
【0033】そして、図2および図2のC−C線断面図
である図5に示すように、本体部2dでは、内管5の外
面と外管2の内側チューブ体2bの内面により第2のル
ーメン6が形成されており、さらに、先端部2c(正確
には、延長部2f部分)では、図2および図2のA−A
線断面図である図3に示すように、この内管5の外面と
外管2の外側チューブ体2aの内面により第2のルーメ
ン6が形成されている。第2のルーメン6は、管状に形
成されかつ十分な容積を有している。第2のルーメン6
は、開口12を介して、拡張体3内と連通し、第2のル
ーメン6の基端は、拡張体を膨張させるための流体(例
えば、血管造影剤)を注入するためのインジェクション
ポートを形成する分岐ハブ20の第2の開口部11と連
通している。
【0034】拡張体3は、収縮または折り畳み可能なも
のであり、拡張させない状態では、内管5の外周に折り
たたまれた状態となることができるものである。そし
て、拡張体3は、血管の狭窄部を容易に拡張できるよう
に少なくとも一部が略円筒状となっているほぼ同径の略
円筒部分を有し、かつ折りたたみ可能なものである。上
記の略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱
状のものであってもよい。そして、拡張体3は、その基
端部が外管2の外側チューブ体の延長部2fであって、
開口12より基端側部位に接着剤または熱融着などに
より液密に固着されている。拡張体3の先端部は、外管
2の外側チューブ体2の内管補強部2gに同様に液密
に固着されている。この拡張体3は、図2のB−B線断
面図である図4に示すように、拡張体3の内面と外管の
外側チューブ体2aの外面との間に拡張空間15を形成
する。この拡張空間15は、開口12を介して、第2の
ルーメン6と連通している。このように、拡張体3の後
端が比較的大きい容積を有する第2のルーメンと連通す
るので、第2のルーメンより拡張体3内への膨張用流体
を注入するのが容易である。
【0035】拡張体3の形成材料としては、ある程度の
可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、
これらの架橋もしくは部分架橋物などのポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、
ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ
アミドエラストマー等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱
可塑性樹脂である。
【0036】さらに、拡張体3は、略円筒部分の前方お
よび後方の内管5および外管2との固着部分に至るまで
の部分は、テーパー状となっている。拡張体3の大きさ
としては、拡張されたときの円筒部分の外径が、1.5
0〜35.00mm、好ましくは2.00〜30.00
mmであり、長さが10.00〜80.00mm、好ま
しくは15.00〜75.00mmであり、拡張体3の
全体の長さが15.00〜120.00〜mm、好まし
くは20.00〜100.00mmである。略筒部分
のほぼ中央となる位置にX線不透過材料(例えば、金、
白金あるいはそれらの合金等)からなる、マーカー14
bが設けられている。マーカーを設けることにより、X
線透視下で拡張体3の位置を容易に確認することができ
る。マーカー14bの形態としては、上記の金属により
形成されたリングを内管5の外面にかしめることが好ま
しい。これにより、明確なX線造影像を得られるからで
ある。
【0037】さらに、本発明の血管拡張器具1におい
て、血管内さらには後述するガイドカテーテル内への挿
入を容易にするために、外管2の外面、拡張体3の外面
に血液等と接触した時に、潤滑性を呈するようにするた
めの処理を施すことが好ましい。このような処理として
は、例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト)、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルセルロース、メチルビニルエーテル無水マレイ
ン酸共重合体、ポリエチレングリコール、ポリアクリル
アミド、ポリビニルピロリドン等の親水性ポリマーをコ
ーティング、または固定する方法などが挙げられる。
【0038】分岐ハブ20は、図1および図6に示すよ
うに、第1のルーメン4と連通しガイドワイヤーポート
を形成する第1の開口部9を有し、内管5に固着された
内管ハブ22と、第2のルーメンと連通しインジェクシ
ョンポートを形成する第2の開口部11を有し、外管2
(外側チューブ体2aと内側チューブ体2bの複合体)
に固着された外管ハブ23とからなっている。そして、
外管ハブ23と内管ハブ22とは、固着されている。こ
の分岐ハブの形成材料としては、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレ
ート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が
好適に使用できる。
【0039】そして、具体的には、分岐ハブ20は、図
6に示すような構造を有している。外管2の末端部に
は、折曲がり防止用チューブ50を有している。折曲が
り防止用チューブ50は、熱収縮性を有するものにて、
熱収縮後の内径が外管2の外径より若干小さくなるよう
に形成し、外管2の末端部に被嵌し、加熱(例えば、熱
風をあてる)させて収縮させることにより容易に取り付
けることができる。そして、折曲がり防止用チューブ5
0は、外管ハブ23に止めピン52により固定されてい
る。この固定方法は、外管2の後端に、後端部分以外の
部分の外径が外管2の内径とほぼ等しく、拡径した後端
部分を有する止めピン52を差し込み、外管2をその先
端から外管ハブ23に挿入し、外管ハブ23の内面に設
けられた突起53を止めピン52の後端部分が越えるま
で押し込むことにより行われている。さらに、外管ハブ
23と折曲がり防止用チューブ50との接触面に接着剤
を塗布して固着してもよい。外管ハブの形成材料として
は、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポ
リアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共
重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0040】また、内管5の末端部には、折曲がり防止
用チューブ60を有している。このチューブ60は、熱
収縮性を有するものにて、熱収縮後の内径が内管5の外
径より若干小さくなるように形成し、内管5の末端部に
被嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮させ
ることにより容易に取り付けることができる。そして、
折曲がり防止用チューブ60を取り付けた内管5は、内
管ハブ22に固定されている。この固定方法は、内管5
の後端に後端部分以外の部分の外径が内管5の内径とほ
ぼ等しく、拡径した後端部分を有する止めピン62を差
し込み、内管5をその先端から内管ハブ22に挿入し、
内管ハブ22の内面に設けられた突起63を止めピン6
2の後端部分が越えるまで押し込むことにより行われて
いる。さらに、内管ハブ22と折曲がり防止用チューブ
60との接触面に接着剤を塗布して固着してもよい。内
管ハブの形成材料としては、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート
−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適
に使用できる。そして、図6に示すように、内管ハブ2
2と外管ハブ23とは固定されている。この固定は、外
管2の基端部に取り付けられた外管ハブ23の基端から
内管5をその先端から挿入し、内管ハブ22の先端部と
外管ハブ23の基端部を接合することにより行われる。
また、この時、内管ハブ22と外管ハブ23との接合部
に接着剤を塗布して行うことにより確実に両者を固着す
ることができる。
【0041】また、分岐ハブ20を設けず、第1のルー
メン、第2のルーメンのそれぞれに、例えば後端に開口
部を形成するポート部材を有するチューブを液密に取り
付けるようにしてもよい。
【0042】
【実施例】次に、本発明のカテーテルの具体的実施例に
ついて述べる。 (実施例1)TiNi合金(51原子%Ni)の合金パ
イプを冷間加工して、外径1.0mm、内径0.85m
m、長さ約130cmの超弾性合金管を作成した。そし
て、超弾性合金管の先端より、20cmまでの部分に、
幅0.5mm、始端付近でのピッチ1mm、終端付近で
のピッチ10mm、終端と終端間は徐々にピッチが広く
なる1本の螺旋状スリットをYAGレーザー装置[ミヤ
チテクノス株式会社製、ML−4140A、レーザー照
射条件(出力4W、照射速度10mm/min)]を形
成した。このように形成したスリット入り超弾性合金管
を外管の内側チューブ体として用いた。
【0043】図6に示すような形状の内管ハブおよび外
管ハブをポリカーボネートにより形成した。ポリエチレ
ンを用いて、外径0.60mm、長さ約1500mmの
チューブを作成し、基端部に内管ハブを固定し内管を作
成した。架橋ポリエチレンにより、ブロー成形された内
径1.05mm(上記超弾性合金管より若干大きい)、
肉厚0.075mmのチューブを作成し、外側チューブ
体とした。内側チューブ体内にほぼ内側チューブ体の内
径と等しい芯金を、チューブ体の先端より10cm程度
突出するように挿入した後、この内側チューブ体を外側
チューブ体内に挿入し、加熱(115℃程度)して、外
側チューブ体を収縮させて、外側チューブ体を芯金およ
び内側チューブ体に密着固定した。そして、芯金を抜去
し、基端部に外管ハブを固定して、外管を作製した。被
覆された外側チューブ体は、内側チューブ体のスリット
内には、実質的に流入しておらず、スリットは空隙とな
っていた。内側チューブより突出する部分の外側チュー
ブ体の内側チューブ体の先端より50mmの位置に開口
を形成した。
【0044】架橋ポリエチレンにより、図2に示す形状
の拡張体を形成した。拡張体の円筒部分の前方および後
方は、テーパー状となっており、拡張されたときの円筒
部分の外径は、2.5mm、円筒部の長さは、20m
m、テーパー部を含む拡張体の全体の長さは、28mm
であった。外管内に内管を挿入し、内管ハブと外管ハブ
とを固着した。内管の先端から、芯金を挿入し、内管先
端より、2つの造影マーカー(プラチナ製リング)を挿
入し、第1のマーカーを上記の開口より15mm先端側
に位置させ、第2のマーカーを上記の開口より44mm
先端側に位置させて、固着した。外側チューブ体の先端
部約45mm程度を加熱し、熱収縮させて内管の先端部
と外側チューブ体に密着固着した。内側チューブ体より
突出しかつ内管に密着しない外側チューブ体の長さは、
53mmであった。そして、内管の先端部を切断した
後、テーパー状に加熱加工した。続いて、拡張体を内管
の先端側より挿入し、基端部を上記の開口より若干基端
側に接着剤を用いて固着し、先端側は、外側チューブ体
により被覆された部分の内管に接着剤を用いて固着し
た。拡張体の先端より突出する内管(外側チューブ体と
の複合体)の長さは、15mmであった。
【0045】(実施例2) 内側チューブ体、外側チューブ体、内管、内管ハブ、外
管ハブ、拡張体としては、実施例1と同じものを用い
た。この実施例2と実施例1との相違は、組み立て方法
の相違のみである。内側チューブ体内にほぼ内側チュー
ブ体の内径と等しい芯金を挿入した後、この内側チュー
ブ体を外側チューブ体内に挿入し、加熱(115℃程
度)して、外側チューブ体を収縮させて、外側チューブ
体に密着固定した。そして、芯金を抜去した。被覆され
た外側チューブ体は、内側チューブ体のスリット内に
は、実質的に流入しておらず、スリットは空隙となって
いた。内側チューブより突出する部分の外側チューブ体
の内側チューブ体の先端より50mmの位置に開口を形
成した。外側チューブ体と内側チューブ体の複合体に芯
金を挿入し、先端側より拡張体を挿入し、その基端部を
上記開口より若干基端側の位置に熱融着により固着し
た。そして、このチューブ体複合体の、基端部に外管ハ
ブを固定した。
【0046】基端部に内管ハブが固定された内管の先端
部に拡張体の中央となる位置および拡張体の先端より所
定距離先端側となる位置にそれぞれ造影マーカー(プラ
チナ製リング)を固定した。この内管を外管内に外管の
基端より挿入し、内管ハブと外管ハブとを固着した。外
側チューブ体の先端部約15mm程度(拡張体の先端部
手前まで)を加熱し、熱収縮させて内管の先端部に密着
固着した。そして、拡張体の先端部を外側チューブ体に
熱融着により固着した。内側チューブ体より突出しかつ
内管に密着しない外側チューブ体の長さは、80mmで
あった。そして、先端部を切断した後、テーパー状に加
熱加工した。拡張体の先端より突出する内管(外側チュ
ーブ体との複合体)の長さは、15mmであった。
【0047】
【発明の効果】本発明の血管拡張器具は、先端が開口す
る第1のルーメンを有する内管と、該内管と同軸的に設
けられ該内管の外面との間に第2のルーメンを形成する
外管と、該第2のルーメンと連通する収縮あるいは折り
畳み可能な拡張体と、該内管の基端部に設けられた、前
記第1のルーメンと連通する第1の開口部と、前記外管
の基端部に設けられた前記第2のルーメンと連通する第
2の開口部とを有する血管拡張器具であって、前記外管
は、剛性の高い内側チューブ体と該内側チューブ体を被
覆する外側チューブ体とにより形成され、かつ、前記外
側チューブ体の先端部は前記内側チューブ体の先端より
突出し、かつ縮径して前記内管の外面に密着して前記内
管の先端付近までのびており、さらに該外側チューブ体
の先端部には、前記第2のルーメンと前記拡張体の内部
とを連通する開口を有し、前記拡張体の先端部は、前記
内管の外面に密着した部分の前記外側チューブに固着さ
れ、前記拡張体の基端部は、前記開口より前記外側チュ
ーブの基端側に固定されている。このため、血管拡張器
具の基端部で与えた押し込み力(押し込み性、プッシャ
ビリティ)およびトルクを血管拡張器具の先端である内
管の先端に確実に伝達でき、狭窄部への血管拡張器具の
先端部の挿入が容易である。
【0048】また、本発明の血管拡張器具は、先端が開
口する第1のルーメンを有する内管と、該内管と同軸的
に設けられ該内管の外面との間に第2のルーメンを形成
する外管と、前記第2のルーメンと連通する収縮あるい
は折り畳み可能な拡張体と、前記内管の基端部に設けら
れた、前記第1のルーメンと連通する第1の開口部と、
前記外管の基端部に設けられた前記第2のルーメンと連
通する第2の開口部とを有する血管拡張器具であって、
前記内管の先端部は、他の部分より補強された補強先端
部となっており、かつ、前記拡張体の先端部は、該補強
先端部に固定され、拡張体の基端部は、前記外管に固定
され、さらに、前記補強先端部は、前記拡張体の先端よ
り、1mm〜30mm突出している。この補強先端部を
設けることにより、一本の血管拡張器具により、拡張度
の低い予備的拡張と、拡張体による十分な拡張の両者を
血管拡張器具の交換といった作業の必要ななく行うこと
ができる。さらに、補強先端部による予備拡張の後に、
狭窄部に拡張体が侵入することなるので、拡張体の狭
窄部への侵入も容易であり、血管拡張器具の操作性も良
好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の血管拡張器具の一実施例の部
分省略外観図である。
【図2】図2は、図1に示した血管拡張器具の先端部の
拡大断面図である。
【図3】図3は、図2のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図2のB−B線断面図である。
【図5】図5は、図2のC−C線断面図である。
【図6】図6は、本発明の血管拡張器具の一実施例の基
端部の断面図である。
【図7】図7は、本発明の血管拡張器具の他の実施例の
先端部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 血管拡張器具 2 外管 2a 外側チューブ体 2b 内側チューブ体 2c 外管の先端部 2d 外管の本体部 2e スリット 2f 延出部 2g 内管補強部 3 拡張体 4 第1のルーメン 5 内管 6 第2のルーメン 9 第1の開口部 10 補強先端部 11 第2の開口部 20 分岐ハブ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端が開口する第1のルーメンを有する
    内管と、該内管と同軸的に設けられ該内管の外面との間
    に第2のルーメンを形成する外管と、該第2のルーメン
    と連通する収縮あるいは折り畳み可能な拡張体と、該内
    管の基端部に設けられた、前記第1のルーメンと連通す
    る第1の開口部と、前記外管の基端部に設けられた前記
    第2のルーメンと連通する第2の開口部とを有する血管
    拡張器具であって、前記外管は、剛性の高い内側チュー
    ブ体と該内側チューブ体を被覆する外側チューブ体とに
    より形成され、かつ、前記外側チューブ体の先端部は、
    前記内側チューブ体の先端より突出し、かつ該先端部の
    先端側は縮径して前記内管の外面に密着して前記内管の
    先端付近までのびており、さらに前記外側チューブ体の
    先端部は、前記第2のルーメンと前記拡張体の内部とを
    連通する開口を有し、前記拡張体の先端部は、前記内管
    の外面に密着した部分の前記外側チューブに固着され、
    前記拡張体の基端部は、前記開口より前記外側チューブ
    の基端側に固定されていることを特徴とする血管拡張器
    具。
  2. 【請求項2】 前記内側チューブ体は、超弾性合金管に
    より形成されている請求項1に記載の血管拡張器具。
  3. 【請求項3】 前記内側チューブ体の先端部は、他の部
    分とくらべて柔軟な変形可能部となっている請求項1ま
    たは2に記載の血管拡張器具。
  4. 【請求項4】 前記外側チューブ体により被覆された前
    記内管の先端部は、前記拡張体の先端より、1mm〜3
    0mm突出している請求項1ないし3のいずれかに記載
    の血管拡張器具。
  5. 【請求項5】 先端が開口する第1のルーメンを有する
    内管と、該内管と同軸的に設けられ該内管の外面との間
    に第2のルーメンを形成する外管と、前記第2のルーメ
    ンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な血管内狭窄部
    拡張用拡張体と、前記内管の基端部に設けられた、前記
    第1のルーメンと連通する第1の開口部と、前記外管の
    基端部に設けられた前記第2のルーメンと連通する第2
    の開口部とを有する血管拡張器具であって、前記内管の
    先端部は、他の部分より補強された血管内狭窄部予備拡
    張用補強先端部となっており、かつ、前記拡張体の先端
    部は、該血管内狭窄部予備拡張用補強先端部に固定さ
    れ、拡張体の基端部は、前記外管に固定され、さらに、
    前記血管内狭窄部予備拡張用補強先端部は、前記拡張体
    の先端より、1mm〜30mm突出しており、前記補強
    先端部は、前記拡張体の先端より突出する部分に膨出部
    を備えていることを特徴とする血管拡張器具。
  6. 【請求項6】 前記補強先端部は、前記拡張体の先端よ
    り、10mm以上突出している請求項5に記載の血管拡
    張器具。
  7. 【請求項7】 前記補強先端部は、前記内管の先端部を
    合成樹脂チューブ体により被覆することにより形成され
    ている請求項5または6記載の血管拡張器具。
  8. 【請求項8】 前記補強先端部は、前記内管の先端部を
    合成樹脂チューブ体により被覆することにより形成され
    ており、かつ、該補強先端部の前記拡張体の先端より突
    出する位置にX線造影用マーカーが設けられている請求
    項5ないしのいずれかに記載の血管拡張器具。
  9. 【請求項9】 前記マーカーは、前記内管と前記合成樹
    脂チューブ体との間に設けられている請求項に記載の
    血管拡張器具。
  10. 【請求項10】 先端が開口する第1のルーメンを有す
    る内管と、該内管と同軸的に設けられ該内管の外面との
    間に第2のルーメンを形成する外管と、前記第2のルー
    メンと連通する収縮あるいは折り畳み可能な血管内狭窄
    部拡張用拡張体と、前記内管の基端部に設けられた、前
    記第1のルーメンと連通する第1の開口部と、前記外管
    の基端部に設けられた前記第2のルーメンと連通する第
    2の開口部とを有する血管拡張器具であって、前記内管
    の先端部は、他の部分より補強された血管内狭窄部予備
    拡張用補強先端部となっており、かつ、前記拡張体の先
    端部は、該血管内狭窄部予備拡張用補強先端部に固定さ
    れ、拡張体の基端部は、前記外管に固定され、さらに、
    前記血管内狭窄部予備拡張用補強先端部は、前記拡張体
    の先端より、1mm〜30mm突出しており、前記補強
    先端部は、前記内管の先端部を合成樹脂チューブ体によ
    り被覆することにより形成されており、かつ、該補強先
    端部の前記拡張体の先端より突出する位置にX線造影用
    マーカーが設けられていることを特徴とする血管拡張器
    具。
  11. 【請求項11】 前記マーカーは、前記内管と前記合成
    樹脂チューブ体との 間に設けられている請求項11に記
    載の血管拡張器具。
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