JP3431821B2 - ステアリングコラムの衝撃吸収装置 - Google Patents

ステアリングコラムの衝撃吸収装置

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JP3431821B2
JP3431821B2 JP02124098A JP2124098A JP3431821B2 JP 3431821 B2 JP3431821 B2 JP 3431821B2 JP 02124098 A JP02124098 A JP 02124098A JP 2124098 A JP2124098 A JP 2124098A JP 3431821 B2 JP3431821 B2 JP 3431821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の衝突時に、運
転者がステアリングホィールにぶつかるときにその衝撃
を緩和して運転者を保護するための衝撃吸収構造におい
て、確実に作動性を有し、且つ簡易な構造とし小型化を
実現し、省スペース化を図ることができるステアリング
コラムの衝撃吸収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車の衝突時に、運転者がス
テアリングホィールにぶつかるときにその衝撃を緩和し
て運転者を保護するために、ステアリングコラムの周辺
には衝撃を吸収するための機構が組み込まれている。こ
の衝撃吸収機構は、種々開発されており、その多くのも
のが実際に採用されている。その衝撃吸収が行なわれる
部分で、ステアリングコラムを固定するコラムブラケッ
トがダッシュパネルの下部箇所に装着され、コラムブラ
ケットがダッシュパネルに対して車体前方に移動し、そ
の移動時に適正な抵抗を受けつつ、該抵抗により衝撃を
緩和してゆくものである。この種の具体的なものとして
は、実開昭49−85726号及び特開平8−1509
44号が存在する。
【0003】まず、実開昭49−85726号では、コ
ラムブラケットをダッシュパネルの下部にボルトで直接
固定するもので、コラムブラケットには、該コラムブラ
ケットが衝撃時に移動可能となるための長孔が形成され
ている。そして、コラムブラケットが前方に移動すると
きに、コラムブラケットをダッシュパネルに固定してい
るボルトが長孔より抵抗を受けつつ、その長孔に変形を
与えながら移動し、その過程において衝撃を吸収するも
のであることが開示されている。
【0004】また、特開平8−150944号では、カ
プセルを介してコラムブラケットをダッシュパネルの下
部に固定するものであるが、コラムブラケットの長孔に
は、特殊に成形された摩擦面が形成され、衝撃時にカプ
セルは、その摩擦面をから抵抗を受けながら、コラムブ
ラケットが前方に移動し、その過程で衝撃を吸収する構
造であることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開昭49−8572
6号では、コラムブラケットを車体のダッシュパネル下
部に固定するボルトの締付力がかかるので、コラムブラ
ケットの取付固定においてボルトの締付力の強弱によ
り、コラムブラケットの摺動抵抗が変化して衝撃吸収の
荷重がばらつくおそれがある。このため、製造工程にお
いて、ボルトの締付トルクの管理範囲を厳しくしなけれ
ば、常時,安定した衝撃吸収を行なうことは困難とな
り、その組立作業には熟練した作業員が必要となる。
【0006】特開平8−150944号では、長孔をカ
プセルによって変形されるものでなく、案内支持的な役
割を果たすものであるが、カプセルの環状溝をコラムブ
ラケット端部の開口溝両側面に挿入し、カプセルの螺子
孔に螺子を挿入して車体に固定するのである。
【0007】そのために、カプセルの環状溝とコラムブ
ラケットとの取付寸法精度を厳しくしないと、取付ガタ
が発生したり、又は衝撃吸収時における摺動抵抗が過大
になることがある。このため、カプセルとコラムブラケ
ットとの挿入又は圧力管理範囲を厳しくしなければ適正
且つ安定した衝撃吸収を行なうことができない。
【0008】さらに、上記実開昭49−85726号及
び特開平8−150944号では、実質的に衝撃吸収を
行なう部位が長孔又は摩擦面等で単一的に構成されてい
るので、その衝撃吸収部位における所望のエネルギー吸
収特性を確保するのに、他の関係構造をより厳しく管理
して安定させなければならない。
【0009】また、種々の衝撃吸収特性を設定して、バ
リエーションを拡大する場合、コラムブラケットの長孔
又は摩擦面を変更した衝撃吸収部位と関係構造とのチュ
ーニング設定をする際に、その都度,管理範囲を厳しく
しなければならないので、一般の作業員にとっては容易
に設定することが困難であり、そのためにこの作業では
熟練の技術者でなければ当たることができない。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで発明者は、前記課
題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、
幅方向両側に位置する取付用固定部と,両取付用固定部
に形成し,前後方向に長孔で後方に向かうに従い溝幅が
狭まる被圧壊貫通溝とを備えたコラムブラケットと、前
記取付用固定部の上下面を挟持する上部支持部材及び下
部支持部材と,前記被圧壊貫通溝の前方側にのみ挿通可
能とするとともに上部支持部材と下部支持部材との対向
間隔を一定にする円筒状のカラーと,該カラーを前記上
部支持部材又は下部支持部材のいずれかに形成し,且つ
そのカラーの先端が他方の上部支持部材又は下部支持部
材と当接し、前記取付用固定部を押圧する弾発部とから
なるコラムブラケット支持構成部材とからなり、該コラ
ムブラケット支持構成部材は車体に移動不能に固定し、
コラムブラケットは衝撃時に前記カラーにより被圧壊貫
通溝が変形されつつ車体前方に移動可能としてなるステ
アリングコラムの衝撃吸収装置等としたことにより、車
体の衝突時等において、運転者がステアリングホィール
にぶつかったとき衝撃吸収特性を向上させるとともに、
その据付及び調整を簡単にすることができ、上記課題を
解決したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、コラムブラケットAは、ステ
アリングコラム10を車体の所定箇所,例えばダッシュ
パネル12の下部箇所に固定支持するものである(図1
参照)。その車体に衝突等にて生じる衝撃に対して、運
転者がステアリングホィールにぶつかったときに、コラ
ムブラケットAが車体前方に向かって適宜の範囲を移動
可能であり、その移動の過程で衝撃を吸収し、運転者の
安全を図るものである。
【0012】ここで、コラムブラケットAの前方及び後
方について、該コラムブラケットAを車体に装着した状
態で、車体の前方側に対応する側をコラムブラケットA
の前方とし、車体の後方に対応し、ステアリングホィー
ルSW が装着されている側をコラムブラケットAの後方
とし、図1,図2(A),図6等に「前方」及び「後
方」が記載されている。
【0013】そのコラムブラケットAは、図2(A)に
示すように、コラム支持部1の幅方向両側箇所に取付用
固定部2,2が形成されている。コラム支持部1は、図
2(B)に示すように、正面より見て略U字形状をなし
ており、ステアリングコラム10を抱持状態にて固定支
持する。
【0014】そのコラム支持部1の上端に左右対称に取
付用固定部2,2が形成される。該取付用固定部2,2
は、コラムブラケットAをダッシュパネル12下部の装
着する役目をなす部位である。両取付用固定部2,2
は、略平坦状をなしており、両取付用固定部2,2に
は、被圧壊貫通溝3,3が形成されている。該被圧壊貫
通溝3は、コラムブラケットAの前後方向に伸びる長孔
形状に形成されている〔図2(A),(C)参照〕。
【0015】その被圧壊貫通溝3には、後述するコラム
ブラケット支持構成部材Bが装着され、該コラムブラケ
ット支持構成部材Bとボルト11を介してダッシュパネ
ル12の下部箇所に支持固定される。その被圧壊貫通溝
3は、コラムブラケットAの前方より後方に向かって、
その溝幅が次第に狭くなるように形成されている。
【0016】また、両取付用固定部2,2の後部端縁に
は、切除溝4,4が形成されている〔図2(A)参
照〕。該切除溝4は、平面的に見て略V字形状をなして
おり、且つそのV字形状の底辺箇所は円弧状に形成され
ている。その両切除状溝4,4にもダッシュパネル12
に装着するためのコラムブラケット支持構成部材B,B
が装着される〔図1,図2(A)参照〕。
【0017】次に、コラムブラケット支持構成部材Bに
は種々の実施形態が存在する。その第1実施形態では、
前記コラムブラケットAをダッシュパネル12下部に固
定支持する部材として、ボルト11とともに使用するも
のである(図1参照)。そのコラムブラケット支持構成
部材Bは、上部支持部材5a及び下部支持部材5bが折
返し連結部6を介して略平行状態に対向可能に一体形成
されたものである。
【0018】該折返し連結部6は、図2(C),図4等
に示すように、他の部位に比較して変形させ易いよう
に、肉厚を薄くしたり,或いは幅を細くして略線状部材
としている。そして、折返し連結部6を介して上部支持
部材5aと下部支持部材5bとの対向する間隔を拡げた
り狭めたりすることができ、取付用固定部2の被圧壊貫
通溝3箇所への装着が容易にできるようにしている。ま
た、上部支持部材5aと下部支持部材5bとが折返し連
結部6により一体化形成されているので部品の紛失を防
止することができる利点を備えている。
【0019】その上部支持部材5aと下部支持部材5b
の略中央箇所にボルト11が貫通することができる固定
用貫通孔7,7が形成されている(図3乃至図5等参
照)。その上部支持部材5a又は下部支持部材5bのい
ずれかには、カラー8が形成されており、上部支持部材
5aと下部支持部材5bとが対向した状態で、前記カラ
ー8の先端が他方に当接し、上部支持部材5aと下部支
持部材5bとの対向間隔を常時一定に保つことができる
ようになっている。
【0020】そのカラー8は、具体的には、上部支持部
材5a側に形成され、カラー8の先端が下部支持部材5
bの内面側に当接し、上部支持部材5aと下部支持部材
5bとの間隔がカラー8の高さ寸法に等しくなる構造と
している(図5参照)。そのカラー8は、偏平円筒状に
形成され、上部支持部材5aの固定用貫通孔7と同軸芯
となっており、ボルト11がカラー8内を貫通し、さら
に他方側の下部支持部材5bに形成した固定用貫通孔7
にも貫通することができるようになっている(図3参
照)。
【0021】
【0022】次に、上部支持部材5aには、複数の弾発
部9,9,…が対向する下部支持部材5b側に向かって
屈曲形成されている。該弾発部9は、一定の弾発力を有
するように形成されている。その弾発部9は、上部支持
部材5aの折返し連結部6の形成箇所を中心にして、該
折返し連結部6の幅方向両側及びその対向する辺に形成
される。
【0023】具体的には、図4に示すように、上部支持
部材5aにおいて折返し連結部6の形成箇所の両側に分
離して形成され、その上部支持部材5aの反対側では中
央に一つの弾発部9が形成されている。しかし、その弾
発部9の数は、使用する条件等を考慮し、適宜に決定さ
れるものであり、上記実施形態に示された個数に限定さ
れるものではない。
【0024】そのコラムブラケット支持構成部材Bは、
コラムブラケットAの取付用固定部2に形成した被圧壊
貫通溝3及び切除溝4に装着され、コラムブラケットA
を4箇所にて支持するものである。被圧壊貫通溝3に装
着するコラムブラケット支持構成部材Bは、その被圧壊
貫通溝3の前方側端部箇所に位置するように設置する
〔図2(A)参照〕。そして、折返し連結部6を取付用
固定部2の外端辺2aの外方に位置させて、上部支持部
材5aと下部支持部材5bとで取付用固定部2の上下面
を挟みながら、カラー8を被圧壊貫通溝3内に挿通させ
る〔図2(A),(C)参照〕。
【0025】次に、コラムブラケット支持構成部材Bの
第2実施形態が存在する。これは、上部支持部材5a,
下部支持部材5b及び弾発部9等の主なる構成部がそれ
ぞれ単独部材又は一部単独部材としたものである。具体
的には、上部支持部材5aと弾発部9とが皿バネ形状に
一体化形成されたものである〔図15(A)参照〕。そ
の断面形状は、偏平山形状をなしており、上部支持部材
5aは中心に固定用貫通孔7を形成した平坦円板状で、
その平坦円板状の周囲にスカート状の弾発部9が形成さ
れている〔図15(B)参照〕。
【0026】その下部支持部材5bは、中心に固定用貫
通孔7を形成した円板状をなしており、具体的には既製
の座金を使用してもよい〔図15(A),(B)参
照〕。また、カラー8は、円筒状をなしている。そし
て、被圧壊貫通溝3の前方側端にカラー8を挿通し、上
部支持部材5aと下部支持部材5bとでその被圧壊貫通
溝3の前方箇所を挟持し、ボルト11の螺子部を下部支
持部材5bと上部支持部材5aの両固定用貫通孔7,7
及びカラー8に貫通させ、これらをダッシュパネル12
の下部箇所に支持固定するものである〔図15(B)参
照〕。
【0027】また、上記第2実施形態において、下部支
持部材5bとボルト11とを一体化したタイプも存在す
る〔図15(C)参照〕。このタイプでは、ボルト11
のボルト頭部を下部支持部材5bとして使用するもの
で、このタイプのボルト頭部は、通常のボルト頭部よ
り、その直径が大きく形成されたものが使用される。さ
らに、下部支持部材5bとボルト11とを一体化したタ
イプの変形例としてボルト頭部と座金形状の下部支持部
材5bを一体化形成したものが存在する〔図15(B)
参照〕。
【0028】図16(A)乃至(C)に示されたもの
は、ダッシュパネル12の下部箇所にボルト11の螺子
軸が突出するように装着されている場合に適応するもの
であり、下部支持部材5bとして座金状部材が使用さ
れ、該座金状部材が前記ボルト11の螺子軸に螺合する
ナット状部材11aを介して装着される〔図16(A)
参照〕。
【0029】そのナット状部材11aが前記ボルト11
の螺子軸に螺合して下部支持部材5bの役目をなすタイ
プが存在する。このタイプのナット状部材11aとして
は、その外径が同内螺子径を有する他の一般標準サイズ
のナットの外径より大きく形成されたものが好適である
〔図16(C)参照〕。さらに、別の変形例タイプとし
て、ナット状部材11aを通常のナットと略同一形状の
ものとし、該ナット状部材11aと座金状の下部支持部
材5bとを一体化形成したものが使用されることもある
〔図16(B)参照〕。
【0030】また、図17(A)に示されたものは、上
部支持部材5a,カラー8及び弾発部9のみが一体化形
成され、前記第1実施形態のコラムブラケット支持構成
部材Bにおける上部支持部材5aに略同一形状としたも
のである。そして、このような上部支持部材5aと、別
部材とした下部支持部材5b及びボルト11、或いは一
体化形成した下部支持部材5bとボルト11等と組み合
わせて使用する〔図17(B)参照〕。
【0031】また、コラムブラケットAの切除溝4に装
着するコラムブラケット支持構成部材Bは、取付用固定
部2の後方側より差し込むようにして、上部支持部材5
aと下部支持部材5bとで切除溝4の周辺の取付用固定
部2の上下面を挟むようにし、カラー8を切除溝4を貫
通させ、ボルト11にてダッシュパネル12下部の装着
する〔図2(A)参照〕。
【0032】その切除溝4,4に装着するコラムブラケ
ット支持構成部材Bは、第1及び第2実施形態のものが
使用されるが、さらに別のタイプとしては、平坦状の上
部支持部材5aと,平坦状の下部支持部材5bと、上部
支持部材5a或いは下部支持部材5bの少なくともいず
れか一方に形成したカラー8とから構成されるものであ
る。
【0033】そして、上部支持部材5aと下部支持部材
5bとが取付用固定部2の切除溝4周辺の上下面を挟持
し、上部支持部材5a,下部支持部材5b及び取付用固
定部2とを貫通する小孔にインジェクションrが注入さ
れた構造のものが存在する〔図18(A),(B)参
照〕。このタイプでは、衝突による衝撃時にインジェク
ションr部位が剪断して、コラムブラケット支持構成部
材BからコラムブラケットAが外れるようになってい
る。図の実施例では、一つのコラムブラケット支持構成
部材Bにつきインジェクションrは、4つ設けられてい
るが、その数は、特に限定されるものではなく、車種に
応じてその数が決定される。
【0034】そして、ボルト11を前記コラムブラケッ
ト支持構成部材Bの固定用貫通孔7に差し込み、その上
部支持部材5aと下部支持部材5bとを締付け、ダッシ
ュパネル12下部に装着する〔図7(B)参照〕。この
とき、カラー8は、下部支持部材5bに当接し、上部支
持部材5aの弾発部9は、取付用固定部2の上面側を押
圧した状態となり、コラムブラケット支持構成部材B
は、弾発部9,9,…の弾発力と下部支持部材5bによ
り、取付用固定部2を一定圧力にて支持固定することが
できる。
【0035】このようにして、コラムブラケットAは、
二箇所の被圧壊貫通溝3,3と,二箇所の切除溝4,4
にそれぞれコラムブラケット支持構成部材B,B,…を
装着し、ボルト11,11,…によりダッシュパネル1
2の下部に4点支持で支持されるとともに、コラムブラ
ケットAは、各コラムブラケット支持構成部材Bの上部
支持部材5aの弾発部9,9,…の押圧力により押圧固
定されている。
【0036】また、コラムブラケットAに切除溝4,4
を形成しない場合には、コラムブラケットAは、ダッシ
ュパネル12に対して、両被圧壊貫通溝3,3と二つの
コラムブラケット支持構成部材B,B及びボルト11,
11による2点支持とすることもできる。
【0037】ここで、被圧壊貫通溝3は、前述したよう
に、コラムブラケットAの前方より後方に向かって、次
第に溝幅Wが狭くなるように形成されている。そして、
被圧壊貫通溝3の前方側で最大溝幅WL となっており、
後方側端部で最小溝幅WS となっている(図10参
照)。そして、コラムブラケット支持構成部材Bのカラ
ー8の直径Dは、被圧壊貫通溝3の最大溝幅WL には略
遊挿状態に挿通するが、被圧壊貫通溝3の後方に向かう
に従い、被圧壊貫通溝3の溝幅はカラー8の直径Dより
小さくなる。
【0038】或いは、被圧壊貫通溝3の前方のみが直径
Dのカラー8が遊挿可能な最小溝幅WS を有する円形状
の部分とし、その部分からすぐにカラー8の直径Dより
も僅かに小さい溝幅Wとなって後方に連続する形状とし
てもよい。
【0039】上記の構造により、車体の衝突時等におい
て、運転者がステアリングホィールにぶつかり、その衝
撃でコラムブラケットAが車体の前方に移動するとき
に、コラムブラケット支持構成部材Bの弾発部9の押圧
力と、カラー8が被圧壊貫通溝3の溝幅方向を押し広げ
て圧壊する動作により、衝撃を吸収し運転者の安全を確
保する。
【0040】その被圧壊貫通溝3が長手方向において、
次第にその溝幅を狭くする構成の具体例としては、溝幅
方向両側の内周縁3a,3aのうち、取付用固定部2の
外端辺2a側寄りの内周縁3aに前後方向に沿って傾斜
角度θなる傾斜が付けられ、取付用固定部2の内端辺2
b側寄りの内周縁3aは、前後方向に沿って直線状(略
直線状も含む)とする(図10参照)。
【0041】その被圧壊貫通溝3の傾斜側の内周縁3a
は、その傾斜角度θを適宜に設定することで、コラムブ
ラケット支持構成部材Bのカラー8が被圧壊貫通溝3か
ら受ける抵抗力を種々に設定することができ、車種によ
り衝撃吸収の効き具合を微妙に設定することができる。
例えば、傾斜角度θを大きくすると、コラムブラケット
支持構成部材Bのカラー8が被圧壊貫通溝3から受ける
抵抗力は大きくなる。また、傾斜角度θを小さくすると
コラムブラケット支持構成部材Bのカラー8が被圧壊貫
通溝3から受ける抵抗力は小さくなる。
【0042】また、被圧壊貫通溝3と取付用固定部2の
外端辺2aからの距離によっても、コラムブラケット支
持構成部材Bのカラー8が衝撃吸収時に被圧壊貫通溝3
から受ける抵抗力を調整することができる。即ち、外端
辺2aから近い位置に被圧壊貫通溝3を形成した場合に
は、被圧壊貫通溝3と外端辺2aとの肉幅が小さいの
で、容易に変形し易く、衝撃吸収時のカラー8が受ける
抵抗力も小さい。また、外端辺2aから比較的離れた位
置に被圧壊貫通溝3を形成した場合には、被圧壊貫通溝
3と外端辺2aとの肉幅が広く、容易に変形しにくくな
り、衝撃吸収時のカラー8が受ける抵抗力も大きい。
【0043】さらに加えるに、被圧壊貫通溝3が形成さ
れた取付用固定部2において、該取付用固定部2の外端
辺2a箇所を前後方向にわたって全辺又は適宜の領域S
を切除する加工手段により新たなる外端辺2aが形成さ
れる。その新たなる外端辺2aが被圧壊貫通溝3側寄り
に近接し、その距離を小さく設定してゆくことにより、
容易且つ適宜に衝撃吸収特性を調整することができる
(図12の想像線により示された領域Sを参照)。
【0044】また、その外端辺2aを被圧壊貫通溝3側
に切除する量を調整することによって、種々の衝撃吸収
特性のバリエーションを設定することができるととも
に、その切除するにも、その外端辺2aを被圧壊貫通溝
3方向へ全域的に切除して形成したり、又は外端辺2a
を部分的に切除することもある。
【0045】コラムブラケットAの幅方向両側の取付用
固定部2の外端辺2aには切除部2a1 が形成される実
施形態が存在する〔図12(A)参照〕。該切除部2a
1 は、前記被圧壊貫通溝3の外端辺2a側寄りの内周縁
3aと外端辺2aまでの間隔を短くし、被圧壊貫通溝3
の外端辺2a側寄りに変形し易くして、コラムブラケッ
ト支持構成部材Bのカラー8が受ける抵抗を小さくする
ことができ、その衝撃吸収特性を適宜に調整することが
できるようになる〔図12(B)参照〕。
【0046】その切除部2a1 の実施形態としては、被
圧壊貫通溝3の全長に沿って、被圧壊貫通溝3と略同等
長さとした長方形状としている〔図12(A)参照〕。
また、或いは被圧壊貫通溝3の前後方向に沿って、部分
的に形成したタイプが存在する〔図13(A)参照〕。
このタイプの切除部2a1 は、被圧壊貫通溝3の前後方
向の適宜の箇所に形成するもので、例えば前方,後方或
いはその中間箇所に形成し、被圧壊貫通溝3の前後方向
で特に変形し易い箇所を特定することができるものであ
る。その切除部2a1 を形成する箇所は車種や想定され
る衝撃に応じて適宜に設定される。
【0047】次に、被圧壊貫通溝3の前後方向に沿っ
て、前方,中央,後方で複数の切除部2a1 ,2a1
…を部分的に形成したものである〔図13(B)参
照〕。各切除部2a1 は、その切除深さに変化を設ける
ことができる。或いは切除部2a1を傾斜状としたもの
で、被圧壊貫通溝3の前後方向に沿って、後方に向かう
に従い次第に切除深さが浅くなるようにしたものである
〔図13(C)参照〕。また、逆に後方に向かうに従い
次第に切除深さが深くなるようにしたものであってもよ
い。また上記切除部2a1 の底辺部分は直線状,傾斜状
或いは円弧状としてもよい。
【0048】また、前述したように、コラムブラケット
Aは、被圧壊貫通溝3,3と切除溝4,4とを有してい
るが、コラムブラケットAを、被圧壊貫通溝3,3のみ
を形成したブラケットと、切除溝4,4を形成したブラ
ケットとを各々別にする場合もある。
【0049】
【作用】コラムブラケットAは、その取付用固定部2に
形成した被圧壊貫通溝3及び切除溝4の箇所にコラムブ
ラケット支持構成部材Bとボルト11とを介してダッシ
ュパネル12下部に固定される。この被圧壊貫通溝3箇
所に装着するコラムブラケット支持構成部材Bは、被圧
壊貫通溝3の前端側に位置するように設置される〔図
1,図2(A)参照〕。
【0050】そして、コラムブラケットAは、車体の衝
突時等において、運転者がステアリングホィールにぶつ
かり、その衝撃でコラムブラケットAが車体の前方に移
動するときに、被圧壊貫通溝3の前方側端に位置してい
るコラムブラケット支持構成部材Bのカラー8に対し
て、コラムブラケットAとともに被圧壊貫通溝3が車体
前方に移動することで、実際には車体に固定しているカ
ラー8が相対的に被圧壊貫通溝3の前方より後方に移動
することになる(図8参照)。
【0051】そして、コラムブラケット支持構成部材B
のカラー8の外周側部と被圧壊貫通溝3の溝幅方向の両
内周縁3a,3aとが接触し、次第に狭くなる溝幅を拡
開変形させるようにして圧壊するものであり、この過程
で衝撃の吸収作用が行なわれる〔図9及び図11
(A),(B)参照〕。
【0052】また、前記取付用固定部2の被圧壊貫通溝
3の周囲は弾発部9,9,…にて一定の押圧力にて弾発
支持されており、取付用固定部2が車体前方に移動する
ときに、弾発部9と取付用固定部2との間に摺動摩擦が
生じることとなり、これが前記カラー8の拡開変形動作
に加わり、相乗的に安定した衝撃吸収特性を発揮するも
のである。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明においては、幅方向両側
に位置する取付用固定部2,2と,両取付用固定部2,
2に形成し,前後方向に長孔で後方に向かうに従い溝幅
が狭まる被圧壊貫通溝3,3とを備えたコラムブラケッ
トAと、前記取付用固定部2の上下面を挟持する上部支
持部材5a及び下部支持部材5bと,前記被圧壊貫通溝
3の前方側にのみ挿通可能とするとともに上部支持部材
5aと下部支持部材5bとの対向間隔を一定にする円筒
状のカラー8と,該カラー8を前記上部支持部材5a又
は下部支持部材5bのいずれかに形成し,且つそのカラ
ー8の先端が他方の上部支持部材5a又は下部支持部材
5bと当接し、前記取付用固定部2を押圧する弾発部9
とからなるコラムブラケット支持構成部材Bとからな
り、該コラムブラケット支持構成部材Bは車体に移動不
能に固定し、コラムブラケットAは衝撃時に前記カラー
8により被圧壊貫通溝が変形されつつ車体前方に移動可
能としてなるステアリングコラムの衝撃吸収装置とした
ことにより、まず第1に構成を簡単にすることができる
し、第2に良好な衝撃吸収特性を得ることができるし、
第3に車体への装着及びそれに伴う取付調整も簡単に行
なうことができる。
【0054】上記効果を詳述すると、コラムブラケット
支持構成部材Bのカラー8は、コラムブラケットAの被
圧壊貫通溝3の前方側端に挿通しており、また被圧壊貫
通溝3は、前方から後方に向かって次第に溝幅が狭くな
る形状である。そのために、運転者がステアリングホィ
ールにぶつかり、その衝撃でコラムブラケットAが車体
の前方に移動するときには、実際には車体に固定された
コラムブラケット支持構成部材Bのカラー8は、コラム
ブラケットAの被圧壊貫通溝3に対して相対的に前方か
ら後方に移動することとなる。そして、その移動におい
て、被圧壊貫通溝3は溝幅が拡開されて圧壊し、その過
程で衝撃吸収がなされるものである。
【0055】したがって、被圧壊貫通溝3は後方に向か
うに従い溝幅が次第に狭くなることにより、カラー8が
これを拡開しつつ圧壊してゆく過程を極めて滑らかにし
つつ、衝撃吸収ができるので、その衝撃吸収特性を向上
させることができる。さらに、コラムブラケット支持構
成部材Bと被圧壊貫通溝3との構成により極めて簡単な
構造とすることができる。
【0056】次に、コラムブラケット支持構成部材B
は、そのカラー8がコラムブラケットAの被圧壊貫通溝
3を挿通し、取付用固定部2が上部支持部材5aと下部
支持部材5bとで挟持されながら、弾発部9,9,…に
より取付用固定部2を押圧する構造となっており、その
取付用固定部2が前方に移動する際に弾発部9と取付用
固定部2との間に摺動摩擦が生じるようにしている。そ
して、前記カラー8は、上部支持部材5aと下部支持部
材5bとの対向する間隔を常時一定にしているので、弾
発部9による取付用固定部2への押圧力は、ボルト11
の締めつけ具合にかかわらず、常に同一にすることがで
きる。
【0057】即ち、コラムブラケット支持構成部材B
は、その上部支持部材5aと下部支持部材5bとがカラ
ー8によって一定の間隔に設定することができるので、
コラムブラケット支持構成部材BでコラムブラケットA
を車体に支持固定する際にボルト11の締付具合に微妙
な調整を行なう必要がなく、弾発部9の取付用固定部2
への押圧力が常に一定にすることができ、特別、厳しい
製造管理をすることなく、容易に安定した衝撃吸収がで
きる装置を簡単な構造で提供することができる。
【0058】コラムブラケット支持構成部材Bとコラム
ブラケットAとの衝撃吸収を安定させることにより、コ
ラムブラケット支持構成部材Bと被圧壊貫通溝3との衝
撃吸収が相対的に安定し、良好な衝撃吸収装置とするこ
とができる。バリエーション拡大によるエネルギー吸収
特性の変更についても、コラムブラケット支持構成部材
BとコラムブラケットAの弾発支持による安定支持のま
ま、弾発力を調整するだけで、コラムブラケット支持構
成部材Bのカラー8と被圧壊貫通溝3との変更を組み合
わせることで、容易に種々エネルギ吸収特性にチューニ
ング設定することができる。
【0059】次に、請求項2の発明は、幅方向両側に位
置する取付用固定部2,2と,両取付用固定部2,2に
形成し前後方向に長孔で後方に向かうに従い溝幅が狭ま
る被圧壊貫通溝3,3とを備えたコラムブラケットA
と、前記取付用固定部2の上下面を挟持する上部支持部
材5a及び下部支持部材5bと,該上部支持部材5aと
下部支持部材5bとを略平行状態に対向可能に連結する
折返し連結部6と、前記被圧壊貫通溝3の前方側にのみ
挿通可能とするとともに上部支持部材5aと下部支持部
材5bとの対向間隔を一定にする円筒状のカラー8と,
該カラー8を前記上部支持部材5a又は下部支持部材5
bのいずれかに形成し,且つそのカラー8の先端が他方
の上部支持部材5a又は下部支持部材5bと当接し、前
記取付用固定部2を押圧する弾発部9とからなるコラム
ブラケット支持構成部材Bとからなり、該コラムブラケ
ット支持構成部材Bは車体に移動不能に固定し、コラム
ブラケットAは衝撃時に前記カラー8により被圧壊貫通
溝3が変形されつつ車体前方に移動可能としてなるステ
アリングコラムの衝撃吸収装置としたことにより、車体
への装着及びそれに伴う取付調整をより一層,簡単に行
なうことができ、作業効率を向上させることができる。
【0060】上記効果を詳述すると、コラムブラケット
支持構成部材Bは、上部支持部材5aと下部支持部材5
bとが折返し連結部6により連結されている。即ち、該
折返し連結部6により、上部支持部材5aと下部支持部
材5bとを一体化形成とし、且つ略平行に対向させるこ
とができ、同様に上部支持部材5aと下部支持部材5b
との間隔を適当に拡げたりすることも可能であるので、
取付用固定部2の被圧壊貫通溝3箇所への装着が極めて
容易にでき、作業効率を向上させることができる。ま
た、上部支持部材5aと下部支持部材5bとが折返し連
結部6により一体化形成されているので部品の紛失を防
止することができる利点を備えている。また、上部支持
部材5aと下部支持部材5bとが折返し連結部6にて連
結されているので、取付用固定部2の被圧壊貫通溝3箇
所に装着した状態も、上部支持部材5aと下部支持部材
5bとの間に相互のズレが生じることなく、コラムブラ
ケットAの車体への装着状態を極めて良好にすることが
できる。その他の効果は、請求項1と同様である。
【0061】次に、請求項3の発明は、請求項1又は2
において、前記被圧壊貫通溝3の溝幅方向両内周縁3
a,3aのうち、取付用固定部2の外端辺2a寄側の内
周縁3aを傾斜させ、取付用固定部2の内端辺2b寄り
側の内周縁3aは前後方向に沿って略直線状としてなる
ステアリングコラムの衝撃吸収装置としたことにより、
自動車の衝突時における、衝撃吸収において、そのカラ
ー8が被圧壊貫通溝3を変形させるときの抵抗力の変化
に種々のバリエーションを与えることができる。
【0062】即ち、被圧壊貫通溝3の外端辺2a寄側の
内周縁3aを傾斜させ、内端辺2b寄り側の内周縁3a
は前後方向に沿って直線状としている。そして、被圧壊
貫通溝3の前方側における内周縁3aから外端辺2aま
での距離と、被圧壊貫通溝3の後方側における内周縁3
aから外端辺2aまでの距離を内周縁3aの傾斜角度θ
により適宜に調整することができ、衝撃発生の被圧壊貫
通溝3の変形状態の初期条件を種々に調整することがで
き、衝撃吸収特性を車種及び状況に応じたものとするこ
とができる。
【0063】次に、請求項4の発明は、請求項1又は2
において、前記取付用固定部2の外端辺2aには、前記
被圧壊貫通溝3に略沿って切除部2a1 を形成してなる
ステアリングコラムの衝撃吸収装置としたことにより、
衝撃吸収時のカラー8による被圧壊貫通溝3の変形状態
を種々に設定することができ、これによって、カラー8
が被圧壊貫通溝3から受ける抵抗力を微妙に変化させる
ことができ、車種や種々の状況に応じることができる。
【0064】次に、請求項5の発明は、請求項1又は2
において、前記コラムブラケットAの両取付用固定部
2,2の後方端部は衝撃時に離脱可能に車体支持してな
るステアリングコラムの衝撃吸収装置としたことによ
り、コラムブラケットAを車体に4点にて支持すること
ができ、常時は、コラムブラケットAは車体に対して安
定した装着状態にすることができる。
【0065】次に、請求項6の発明は、請求項1又は2
において、前記コラムブラケットAの両取付用固定部
2,2の後方端部には後方に開放する切除溝4,4を形
成し、該切除溝4,4にコラムブラケット支持構成部材
B,Bを装着し、該コラムブラケット支持構成部材B,
Bは車体に移動不能に固定し、衝撃時には、コラムブラ
ケット支持構成部材B,Bは切除溝4,4から離間して
なるステアリングコラムの衝撃吸収装置としたことによ
り、常時は、その弾発部9,9,…により、適正なる押
圧力によりコラムブラケットAの取付用固定部2,2の
後方端を支持することができ、衝撃吸収時においては、
切除溝4,4に装着したコラムブラケット支持構成部材
B,Bが、コラムブラケットAから離脱することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を使用したステアリング装置の要部側面
【図2】(A)は本発明の要部を示す平面図 (B)は一部断面とした正面図 (C)は本発明の要部を示す斜視図
【図3】コラムブラケット支持部材が取付用固定部の被
圧壊貫通溝に装着された状態を示す断面図
【図4】コラムブラケット支持部材の一部切除した斜視
【図5】コラムブラケット支持部材の縦断側面図
【図6】被圧壊貫通溝にカラー部を挿通した状態を示す
一部断面にした平面図
【図7】(A)は被圧壊貫通溝にコラムブラケット支持
部材を装着した要部平面図 (B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
【図8】コラムブラケットが前方に移動した状態図
【図9】コラムブラケットが前方に移動した要部拡大状
態図
【図10】被圧壊貫通溝及びカラー等の寸法を示した取
付用固定部の拡大平面図
【図11】(A)は本発明の作用状態図 (B)は本発明の作用状態図
【図12】取付用固定部の外端辺の切除箇所の一例を示
す平面図
【図13】(A)は本発明の作用状態図 (B)は本発明の作用状態図
【図14】(A)は本発明の切除部の実施形態を示す平
面図 (B)は本発明の切除部の別の実施形態を示す平面図 (C)は本発明の切除部の別の実施形態を示す平面図
【図15】(A)はコラムブラケット支持構成部材の第
2実施形態を示す分解斜視図 (B)はコラムブラケット支持構成部材の装着状態を示
す要部断面図 (C)は第2実施形態の変形例におけるコラムブラケッ
ト支持構成部材の装着状態を示す要部断面図 (D)は第2実施形態の別の変形例におけるコラムブラ
ケット支持構成部材の装着状態を示す要部断面図
【図16】(A)は第2実施形態の変形例におけるコラ
ムブラケット支持構成部材の装着状態を示す要部断面図 (B)は(A)とは異なる変形例におけるコラムブラケ
ット支持構成部材の装着状態を示す要部断面図 (C)は(A),(B)とは異なる第2実施形態の変形
例におけるコラムブラケット支持構成部材の装着状態を
示す要部断面図
【図17】(A)は上部支持部材とカラーとを一体化成
形したコラムブラケット支持構成部材の一部切除した斜
視図 (B)はコラムブラケット支持構成部材の装着状態を示
す要部断面図
【図18】(A)はコラムブラケットの切除溝を支持す
るコラムブラケット支持構成部材の装着状態を示す要部
平面図 (B)は(A)のX2 −X2 矢視断面図
【符号の説明】
A…コラムブラケット 2…取付用固定部 2a…外端辺 2a1 …切除部 2b…内端辺 3…被圧壊貫通溝 3a…内周縁 4…切除溝 B…コラムブラケット支持構成部材 5a…上部支持部材 5b…下部支持部材 8…カラー 9…弾発部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 俊夫 群馬県桐生市広沢町1丁目2757番地 株 式会社山田製作所内 (56)参考文献 特開 平7−47961(JP,A) 特開 平7−186974(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/00 - 1/28 B60R 21/05

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向両側に位置する取付用固定部と,
    両取付用固定部に形成し,前後方向に長孔で後方に向か
    うに従い溝幅が狭まる被圧壊貫通溝とを備えたコラムブ
    ラケットと、前記取付用固定部の上下面を挟持する上部
    支持部材及び下部支持部材と,前記被圧壊貫通溝の前方
    側にのみ挿通可能とするとともに上部支持部材と下部支
    持部材との対向間隔を一定にする円筒状のカラーと,該
    カラーを前記上部支持部材又は下部支持部材のいずれか
    に形成し,且つそのカラーの先端が他方の上部支持部材
    又は下部支持部材と当接し、前記取付用固定部を押圧す
    る弾発部とからなるコラムブラケット支持構成部材とか
    らなり、該コラムブラケット支持構成部材は車体に移動
    不能に固定し、コラムブラケットは衝撃時に前記カラー
    により被圧壊貫通溝が変形されつつ車体前方に移動可能
    としてなることを特徴とするステアリングコラムの衝撃
    吸収装置。
  2. 【請求項2】 幅方向両側に位置する取付用固定部と,
    両取付用固定部に形成し前後方向に長孔で後方に向かう
    に従い溝幅が狭まる被圧壊貫通溝とを備えたコラムブラ
    ケットと、前記取付用固定部の上下面を挟持する上部支
    持部材及び下部支持部材と,該上部支持部材と下部支持
    部材とを略平行状態に対向可能に連結する折返し連結部
    と、前記被圧壊貫通溝の前方側にのみ挿通可能とすると
    ともに上部支持部材と下部支持部材との対向間隔を一定
    にする円筒状のカラーと,該カラーを前記上部支持部材
    又は下部支持部材のいずれかに形成し,且つそのカラー
    の先端が他方の上部支持部材又は下部支持部材と当接
    、前記取付用固定部を押圧する弾発部とからなるコラ
    ムブラケット支持構成部材とからなり、該コラムブラケ
    ット支持構成部材は車体に移動不能に固定し、コラムブ
    ラケットは衝撃時に前記カラーにより被圧壊貫通溝が変
    形されつつ車体前方に移動可能としてなることを特徴と
    するステアリングコラムの衝撃吸収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記被圧壊貫
    通溝の溝幅方向両内周縁のうち、取付用固定部の外端辺
    寄側の内周縁を傾斜させ、取付用固定部の内端辺寄り側
    の内周縁は前後方向に沿って略直線状としてなることを
    特徴とするステアリングコラムの衝撃吸収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記取付用固
    定部の外端辺には、前記被圧壊貫通溝に略沿って切除部
    を形成してなることを特徴とするステアリングコラムの
    衝撃吸収装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、前記コラムブ
    ラケットの両取付用固定部の後方端部は衝撃時に離脱可
    能に車体支持してなることを特徴とするステアリングコ
    ラムの衝撃吸収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2において、前記コラムブ
    ラケットの両取付用固定部の後方端部には後方に開放す
    る切除溝を形成し、該切除溝にコラムブラケット支持構
    成部材を装着し、該コラムブラケット支持構成部材は車
    体に移動不能に固定し、衝撃時には、コラムブラケット
    支持構成部材は切除溝から離間してなることを特徴とす
    るステアリングコラムの衝撃吸収装置。
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