JP3431759B2 - フラップ制御装置 - Google Patents

フラップ制御装置

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JP3431759B2
JP3431759B2 JP13372896A JP13372896A JP3431759B2 JP 3431759 B2 JP3431759 B2 JP 3431759B2 JP 13372896 A JP13372896 A JP 13372896A JP 13372896 A JP13372896 A JP 13372896A JP 3431759 B2 JP3431759 B2 JP 3431759B2
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明浩 大野
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Toyoda Koki KK
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下方向に揺動可
能に取り付けられた左右一対のフラップを船尾に備えた
船舶の航行姿勢の安定化技術に関する。特にこのフラッ
プの揺動量を制御することによって、船舶のピッチ角に
悪影響を与えることが少なくロール角を効果的に抑制す
ることのできる技術に関する。ここでいうピッチ角とは
船体の航行方向の姿勢角(いわゆる縦揺に関する角)を
いい、ロール角とは船首と船尾を結ぶ軸のまわりの姿勢
角(いわゆる横揺に関する角)をいう。
【0002】
【従来の技術】船首と船尾のそれぞれに左右一対のフィ
ンを設け、計4個のフィンのそれぞれの揺動量(ないし
揺動角)を独立に制御することで、航行中のピッチ角と
ロール角を安定化する技術が開発され、特開昭61-24129
4 号公報に開示されている。この技術は大変に優れてい
るものの、船首と船尾に計4個のフィンを必要とし、小
形船舶には適しない。モータボートと俗称される小型船
舶の場合、通常、船尾にフラップが設けられている。こ
のフラップは手動操作によって上下方向に揺動可能とな
っており、その揺動量を調整することで航行中のピッチ
角を最適に調整する。又このフラップは通常左右一対に
設けられて独立にその揺動量が調整可能となっており、
左右のフラップの揺動量に差(以下フラップ差という)
を設けることで、例えば一軸プロペラの反力によって生
じる船体のロールや航行中に横風を受けることによって
船体がロールすることを相殺するように用いる。航行中
に各フラップの揺動量を可変とするために、各フラップ
のそれぞれに油圧シリンダ等のアクチュエータを設け、
そのアクチュエータごとにオペレータが操作するスイッ
チを設ける試みも知られており、特開平4-368292号公報
にそれが開示されている。この技術によると、航行中に
スイッチを操作することで、オペレータは船舶の航行姿
勢を調整することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】左右一対のフラップに
揺動量の差(すなわちフラップ差)を設けることでロー
ル角を調整できることが知られているために、そのフラ
ップ差を自動制御してロール角を自動制御する技術が容
易に実現されるように思われる。しかるにそれは今だ実
現されていない。その理由の一つは、フラップの揺動量
はロール角のみならずピッチ角にも影響を与えるため
に、単純にロール角を指標としてフラップ差を自動制御
すると、ピッチ角に悪影響が生じてしまうことにある。
そこで本発明では、ピッチ角に影響を与えることが少な
く、しかも効果的にロール角を抑制することのできるフ
ラップの制御技術を完成し、もって、航行中の船舶のロ
ール角を安定化させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様に係
わるフラップ制御装置は、船尾に上下方向に揺動可能に
取り付けられた左右一対のフラップを制御する装置であ
り、それぞれのフラップを揺動させる左右一対のアクチ
ュエータ、船体のロール角を検出するロール角センサ、
そのロール角センサの検出値に基づいてそれぞれのアク
チュエータを駆動する駆動装置とを備え、その駆動装置
左右一対のアクチュエータを同速度で反対方向に駆動
することによって、左右フラップの揺動量の平均値が一
定に保たれた状態でそれぞれのフラップを揺動させるこ
を特徴とする。この制御装置によると、ロール角を抑
制する側にフラップが動かされる。例えば船体が左ロー
ルしていれば、右フラップを上方に揺動するとともに左
フラップを下方に揺動してその左ロールを打ち消す。こ
のとき右フラップと左フラップは反対方向に同速度で
駆動されるために、揺動量の平均値が一定に保たれた状
態で揺動することになる。これにより、ピッチ角に与え
る影響が小さく、ピッチ角に悪影響を及ぼすことが少な
く、しかも効果的にロール角が抑制される。なお以上、
左ロールとは右舷が上がり左舷が下がっている状態のこ
とをいう。
【0005】
【好ましい手段】この場合、船速を検出する速度セン
サ、船速に応じて、前記左右一対のフラップの揺動量の
差の最大値である最大フラップ差を設定しておく手段、
それぞれのフラップの揺動量を検出する左右一対の揺動
量センサ、速度センサの検出値に応じて設定されている
最大フラップ差と、左右一対の揺動量センサの検出値の
差の絶対値を比較し、後者が前者以上のとき、前記駆動
装置の動作を停止させる手段とが付加されていることが
好ましい。
【0006】これによると、船速ごとに最大フラップ差
をあらかじめ定めておくことができ、それをこえるフラ
ップ差に調整されることを禁止できる。このために安全
航行できるフラップ差(これは船速によって異る)の範
囲内で制御されることになり、フェイルセーフ処理が確
保される。
【0007】また、前記駆動装置は、アクチュエータの
駆動速度を検出されたロール角に比例させることが好ま
しい。なおここでいう比例とは駆動速度とロール角が線
型一次の関係を保つことをいう。これによると、ロール
角が大きいほど高速でフラップが駆動されて急速にロー
ル角が抑制される。
【0008】さらに、前記駆動装置は、検出されたロー
ル角が所定角以下のときに動作を停止することが好まし
い。これによると、ロール角が小さいときにフラップの
駆動装置が断続的に動作し続けて駆動エネルギーが無駄
に消費されることを防止できる。
【0009】ただし、検出されたロール角が所定角以下
のときにはフラップを駆動しないとする方式にあって
も、ロール角の方向と左右一対の揺動量センサの検出値
の差であるフラップ差から求められるロール角の方向が
逆位相のときにはなおフラップを駆動するようにするこ
とが好ましい。これによると、フラップの自動制御によ
って発生するオーバーシュート現象(例えば右ロール状
態を相殺するためにフラップを駆動した結果、一時的に
中立状態を越えて左ロール状態となった場合をいう)の
発生がすみやかに解消される。
【0010】なおフィードバック制御のあり様として、
ロール角を指標としてフラップ差をコントロールするよ
うにしてもよいが、代わりに、検出されたロール角に基
づいて要修正フラップ差を演算する手段が付加されてお
り、前記駆動装置は、アクチュエータの駆動速度を演算
された要修正フラップ差に比例させるものであってもよ
い。ここで要修正フラップ差とは、アクチュエータによ
って反対方向に駆動される左右一対のフラップの現在の
揺動量の差からの修正量をいい、ロール角を打ち消すの
に必要な修正量のことをいう。この方式によると、現状
のフラップ差からどれだけ修正するとロール角を解消で
きるかといった計算が行われ、その修正量が大きいほど
フラップは高速で駆動され、結果としてフラップ差がロ
ール角を抑制するように自動制御される。
【0011】その場合、船速に応じた許容誤差を設定し
ておく手段と、速度センサの検出値に応じて設定されて
いる許容誤差と演算された要修正フラップ差の絶対値を
比較し、後者が前者以下のとき、前記駆動装置の動作を
停止させる手段が付加されていることが好ましい。この
ようにすると、ロール角を抑制するのに必要なよう要修
正量が微小な場合には小刻みなフラップ制御が実行され
ず、フラップの駆動に無駄にエネルギーが消費されるこ
とを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は船舶11の側面図を示し、船
尾12に左右1対のフラップ10R,10L(図では1
つのフラップに重なって表示されている)が設けられて
いる。それぞれのフラップ10R,10Lは上下方向に
(すなわち図1の紙面内で)、軸10aを中心に揺動可
能である。各フラップ10R,10Lには、それぞれに
アクチュエータ(具体的には油圧シリンダ)24R,2
4L(図では重なりあって1つしか表示されていない)
が設けられている。
【0013】図2は、フラップ10R,10Lの制御体
系図を示し、図示左側に油圧シリンダ24R,24Lの
ための油圧系200が示されている。図中、油路につい
ては2重線で表示され、電気信号線は1本線で表示され
ている。図中23R,23Lはそれぞれのシリンダ24
R,24Lに設けられている電磁弁であり、ポート
用いられている間はシリンダ24R,24Lのピストン
の上下動が禁止され、フラップ10R,10Lの揺動量
は一定に保たれる。ポートaに切換えられると、シリン
ダ24R,24Lのピストンが上動し、フラップ10
R,10Lは上方に揺動される。ポートに切換えられ
ると、シリンダ24R,24Lのピストンが下動し、フ
ラップ10R,10Lは下方に揺動される。図示22
R,22Lは可変絞り弁であり、シリンダ24R,24
Lから排出される油の流量を制御する。この可絞り弁
22R,22Lでフラップ10R,10Lの揺動速度が
制御される。なお図中20はリザーバータンクであり、
図中21はポンプである。電磁弁23R,23L、可変
絞り弁22R,22LはCPU26によって作動状態が
制御される。そして油圧系200とそれを制御するCP
U26によって、フラップ10R,10Lの駆動速度
(可変絞り弁22R,22Lによる)と、駆動方向(電
磁弁23R,23Lによる)を制御しつつ駆動する駆動
装置210が構築されている。そして電磁弁23R,2
3Lがポートbに切換えられることで、その駆動装置2
10の動作が停止される。
【0014】左右の油圧シリンダ24R,24Lのそれ
ぞれにはピストンのストローク量を検出するストローク
量センサ25R,25Lが設けられている。このストロ
ーク量センサ25R,25Lはフラップ10R,10L
の揺動量を検出する揺動量センサの一つである。なおス
トロークに代えて揺動角によって揺動量を検出してもよ
い。フラップアクチュエータがモータ等の回転器である
ときには、揺動角で揺動量とすることが好ましい。船体
11には、船舶の航行速度を検出する速度センサ27、
船体11のロール角を検出するロール角センサ28が取
り付けられてる。又船体11の操縦席近傍には、フラッ
プ操作盤29が設けられている。この操作盤29には6
つのボタンが設けられており、ボタン29aを押すと後
述の自動(オート)制御モードが作動しはじめ、29b
を押すとフラップをマニュアル制御することが可能とな
る。ボタン29c〜29fはマニュアル制御モードの間
有効なスイッチであり、29cを押している間は左フラ
ップ10Lが上動し、29dを押している間は左フラッ
プ10Lが下動し、29eを押している間は右フラップ
10Rが上動し、29fを押している間は右フラップ1
0Rが下動する。
【0015】速度センサ27、ロール角センサ28、操
作盤29、左ストローク量センサ25L、右ストローク
量センサ25LはCPU26に接続され、船速信号V
n、ロール角信号Rn、スイッチ29a〜29fの操作
信号、左ストローク量Lo、右ストローク量RoがCP
U26に入力される。またCPU26には一対の電磁弁
23R,23L、一対の可変絞り弁22R,22Lが接
続され、この作動状態がCPU26で制御される。なお
図示30は、CPU26の異常時に作動する非常回路
で、CPU26の異常時にボタン29c〜29fの操作
によって一対の電磁弁23R,23Lの作動状態を切換
える。
【0016】図3はCPU26によって実行されるフラ
ップ制御のためのメイン処理フローを示し、短時間間隔
で繰り返し実行される。まず最初に速度センサ27の信
号Vnを読み込む(S31)。次にロール角センサ28
の信号Rnを読み込む(S32)。次に右ストローク量
センサ25Rの信号Roを読み込む(S33)。次に左
ストローク量センサ25Lの信号Loを読み込む(S3
4)。次にボタン29aと29bのいづれが操作されて
いるかを判別する(S35)。そしてそのモードによっ
て、オート制御処理(S36)又はマニュアル制御処理
(S37)のいづれかを実行する。
【0017】(第1実施例)次に、船尾に上下方向に揺
動可能に取り付けられた左右一対のフラップを制御する
装置であり、それぞれのフラップを揺動させる左右一対
のアクチュエータと、船体のロール角を検出するロール
角センサと、そのロール角センサの検出値に基づいてそ
れぞれのアクチュエータを駆動する駆動装置とを備え、
その駆動装置は左右一対のアクチュエータを同速度で反
対方向に駆動することを特徴とするフラップ制御装置の
一実施例について説明する。
【0018】図4はこの実施例に係わるオート制御モー
ドの処理手順を示し、ステップS44〜S46の処理が
最も中心的な処理となっている。ステップS44では右
ロールか左ロールか(すなわちロール角Rnが正か負
か)を判定し、左ロール時には左ロールを相殺するよう
にフラップ差を調整し(S45)、右ロール時には右ロ
ールを相殺するようにフラップ差を調整する(S4
6)。例えば右ロール時には左用電磁弁23Lをaポー
トに切換えて左側のシリンダ24Lを縮めて左フラップ
10Lを上昇させ、同時に右用電磁弁23RをCポート
に切換えて右側のシリンダ24Rを伸ばして右フラップ
10Rを下降させる。左ロール時には左用電磁弁をcポ
ートに切換えて右用電磁弁をaポートに切換える。すな
わち、ステップS45,S46のいづれであっても、左
右一対のアクチュエータ(すなわちシリンダ24R,2
4L)を反対方向に駆動する。このとき、可変絞り弁2
2R,22Lの開度はともに図6(A)に示す関係に従
って制御される。すなわち可変絞り弁22R,22Lの
開度はともに等しくなるように制御され、シリンダ24
R,24Lのそれぞれのピストンの移動速度が同速度に
保たれる。この結果、ピストン24R,24Lは同速度
で反対方向に駆動される。
【0019】またこのときの開度はロール角Rnが所定
角D(この場合3°)を越えるのに比例して大きくな
り、ロール角D1以上のときに最大に開く。なお図6
(A)のグラフは各シリンダ24R,24Lの上室ない
し下室への流入・流出量を示すものである。すなわちシ
リンダ24Rの上室への流込量と、下室からの流出量
と、シリンダ24Lの上室からの流出量と、下室への注
入量はすべて等しく、ロール角Rnに対して図6(A)
に示す関係に調整される。
【0020】図4の処理において、ステップS44〜4
6が不可欠の制御部分であり、他は安全のための処理な
いし省エネルギーのための処理である。ステップS44
〜46のみで処理を実行することも可能であり、この場
合は、この実施例によって、船尾に上下方向に揺動可能
に取り付けられた左右一対のフラップを制御する装置で
あり、それぞれのフラップを揺動させる左右一対のアク
チュエータと、船体のロール角を検出するロール角セン
サと、そのロール角センサの検出値に基づいてそれぞれ
のアクチュエータを駆動する駆動装置とを備え、その駆
動装置は左右一対のアクチュエータを同速度で反対方向
に駆動することを特徴とするフラップ制御装置が実現さ
れる。
【0021】これによると、右フラップと左フラップの
揺動量の平均値を一定に保った状態で、フラップ差が増
減されるために、ピッチ角に与える影響を小さくおさえ
ながら、効果的にロール角を抑制することができる。ま
た図6(A)の関係は一実施例で採用された関係にすぎ
ず、例えばロール角Rnが所定角(D)以上になると、
一定の速度でフラップを揺動させるようにしてもよい。
これに対して図6(A)の関係を採用する方式は、駆動
装置210がアクチュエータの駆動速度を検出されたロ
ール角に比例させる方式ということができる。図6
(A)の場合、検出されたロール角Rnから所定角Dを
減じた値に比例する関係におかれているが、本発明でい
う比例とはこれをも含み、線型一次の関係にあるものを
総称する。フラップの移動速度を、検出されたロール角
に比例させる方式によると、大きく傾くほど高速にフラ
ップが揺動して迅速に中立側に復帰する態様で制御され
ることになる。
【0022】さて、図4の処理では、ステップS44〜
S46の処理を実行したり実行しなかったりするため
に、ステップS41〜S43の処理が用意されている。
最初にステップS31で読み込まれた船速Vnに対応す
る最大フラップ差(MAXフラップ差)を読み込む(S
41)。このMAXフラップ差は、あらかじめ船速Vn
に対して図5に示す関係に設定されている。航行中にお
こりうるロール角には制約があり、それを相殺するため
に必要とされるフラップ差にも最大値がある。そして同
一のフラップ差であっても船速Vnが速いほど大きなロ
ール角をもたらすことから、航行中におこり得るロール
角を相殺するために必要とされる最大フラップ差は船速
Vnが速いほど小さくなる。図5の関係はこの関係を考
慮して定められており、MAXフラップ差は航行中にあ
り得るロール角を相殺するのに必要とされる最大フラッ
プ差に一致している。すなわち図5のMAXフラップ差
は、正常に作動しているときに必要とされることがあり
得るフラップ差であり、これ以上のフラップ差は必要と
されないはずの関係となっている。
【0023】さて図4のステップS41の終了後に、検
出されているロール角Rnが微小範囲内か否かを判定
し、微小範囲内であれば(すなわちほとんど横向きに傾
いていなければ)、スラップS45,46をスキップし
て処理を終える。ここで所定角Dは本実施例の場合3°
に設置されている。±3°の範囲のロール角の場合、乗
員は傾いていることをほとんど意識しない。この実施例
の場合、電磁弁23R,23L等で構成される油圧回路
200とCPU26等とでアクチュエータ(油圧シリン
24L,24R)を駆動する駆動装置210が構成され
ており、この駆動装置210は、検出されたロール角R
nが所定角(D)範囲のときには動作を停止してフラッ
プ差をそのままに維持する。このために、ロール角が±
3°以下の範囲内で細かくフラップが調整されてポンプ
Pが無駄に回転されたり、油圧系200の油温が上昇し
すぎるといったことが防止される。
【0024】図4のステップS42で±3°以上のロー
ル角Rnが検出されているとき、ステップS43でその
ときの実フラップ差とステップS41で読み込されたM
AXフラップ差とを比較する。ここで実フラップ差は、
右ストローク量センサの検出値Roと左ストローク量セ
ンサの検出値Loの差として求められる。
【0025】この処理は、実フラップ差の絶対値が正常
時に必要とされ得るMAXフラップ差以上となることを
防止するためのものである。ステップS43でイエスと
なるときにのみステップS45,S46でステップの揺
動量を調整し、ステップS43でノーとなるときにはス
テップS45,S46を実行しないために、実フラップ
差がMAXフラップ差以上となることが防止される。
【0026】この実施例の場合、安全に航行できるMA
Xフラップ差以上に実フラップ差がなることを防止する
ために、船速を検出する速度センサと、船速に応じた最
大フラップ差を設定しておく手段と、それぞれのフラッ
プの揺動量を検出する左右一対の揺動量センサと、速度
センサの検出値に応じて設定されている最大フラップ差
と左右一対の揺動量センサの検出値の差の絶対値を比較
し、後者が前者以上のとき、前記駆動装置の動作を停止
させる手段とが付加されている。これにより、装置の異
常があっても安全航行が確保される。
【0027】(第2実施例)次に、オート制御モードに
おいて、オーバーシュート対策の施された第2実施例に
係わる制御手順を図7を参照して説明する。この制御手
順は図4の制御手順にS70〜S75の処理手順を追加
したものである。図中S70〜S75の処理手順は、ス
テップS42のイエスの場合に追加されており、検出さ
れたロール角Rnが所定角D以下のときにも、一定の条
件下ではフラップの揺動状態を変えるための駆動装置2
10を動作させるものである。
【0028】すなわち図7のステップS42でイエスの
ときには、まず左ロール状態か否か判定し(S70)、
左ロールの状態であればそのときのフラップ状態が左フ
ラップの方が深く揺動しているか否かを判定する(S7
1)。すなわちフラップの状態としては右ロール引き
起こすフラップ差か否かを判定する。実際のロール角の
方向とフラップ差の位相が逆となるのは、通常、フラッ
プ差を自動制御した結果、中立位置の近傍でオーバーシ
ュートを起こしたときに生じる。この場合、すなわちス
テップS70,S71でともにイエスとなるときには、
ロール角Rn自体は小さくとも、このロール角を打消す
処理を続けてオーバーシュート状態を解消する。このた
めにS72を実行する。S72では、図6(B)に示す
グラフに従ってシリンダへの油量を制御する。この結
果、オーバーシュート状態が解消する。
【0029】ステップS73〜S75はオーバーシュー
トによって右ロール状態となったときの処理を示し、こ
の場合にもオーバーシュートが解消されるまでフラップ
差の制御が続けられる。この実施例では、ロール角の方
向と左右のフラップ差が逆位相のときには、検出された
ロール角Rnが所定角(D)以下でも、駆動装置210
を動作させる技術の一実施例であり、このようにする
と、フィードバック制御にともなって発生するオーバー
シュート状態がすみやかに解消される。
【0030】(第3実施例)次に、船尾に上下方向に揺
動可能に取り付けられた左右一対のフラップを制御する
装置であり、それぞれのフラップを揺動させる左右一対
のアクチュエータと、船体のロール角を検出するロール
角センサと、そのロール角センサの検出値に基づいてそ
れぞれのアクチュエータを駆動する駆動装置と、検出さ
れたロール角に基づいて要修正フラップ差を演算する手
段とを備え、前記駆動装置は、アクチュエータの駆動速
度を演算された要修正フラップ差に比例させることを特
徴とする船尾フラップ制御装置の一実施例を説明する。
図8はその制御処理手順を示し、まずステップS81で
ロール角Rnに追従する速度Wを演算する(S81)。
ロール角Rnと追従速度Wの関係は図10と図9に例示
されている。ステップS81に続いてステップS82で
はロール角Rnを微分してロール角速度W0を演算す
る。ステップS83では追従速度Wから角速度W0を減
じる。ステップS84ではステップS83で求められた
差を積分する。そしてステップS85で修正を必要とす
るフラップ差△2Xを演算する。ここで修正を必要とす
るフラップ差△2Xは予め定められており、図11に示
すマップから求められる。なお図11のマップは、船速
ごとに要修正フラップ差△2Xが定められている例を示
しているが、図9に示すように、船速によらない平均値
としてのマップを用意しておくこともできる。このよう
にして求められる要修正フラップ差2△Xは、検出され
てきたロール角Rnを相殺するために修正する必要のあ
るフラップ差である。
【0031】このようにして現在のステップ差から修正
する必要のあるフラップ差2△Xが求められると、図9
の目標ストローク計算のブロックに示す式から、右側シ
リンダ24Rの目標ストローク量RTと、左側シリンダ
24Lの目標ストロークLTとが算出される。また図1
2に示す関係に従って可変絞り弁22R,22Lの開度
が調整される。そしてシリンダ24R,24Lは、目標
ストローク量RT,LTと一致する側に、可変絞り弁2
2R,22Lの開度で決まる速度で進退される。ここで
も、電磁弁23Rと23Lは反対ポートが用いられるよ
うに制御され、一方がaポートに切換えられると他方は
cポートに切換えられ、一方がcポイントに切換えられ
ると他方はaポートに切換えられる。この結果、アクチ
ュエータ(シリンダ24R,24L)は反対方向に駆動
される。また可変絞り弁22R,22Lの開度は図12
に示って常時左右同一の開度に調整され、その結果、ア
クチュエータ(シリンダ24R,24L)は同速度で反
対方向に駆動される。この結果、船体はピッチ角に支え
る悪影響を低く押さえながら、そのロール角が効果的に
抑制される。
【0032】図8の制御手順では、ステップS81〜8
5によって、検出されたロール角Rnに基づいて要修正
フラップ差2△Xを演算し、ステップS86ではLo+
△X,Ro+△Xで計算される目標ストロークに修正す
る。このとき可変絞り弁22R,22Lの開度が図12
に従って調整されるために、駆動装置210がアクチュ
エータ(シリンダ24R,24L)の駆動速度(図12
の流量Qに比例する)を演算された要修正フラップ差2
△Xに比例させることになる。
【0033】この処理手順によると、現実のロール角R
nの状態に基づいて、そのロール角Rnを抑制するのに
必要な修正フラップ差が演算されてそれに向けて迅速に
制御されるために、船舶のロール角Rnが極めて効果的
に抑制される。
【0034】(第4実施例)次に、図13に基づいて、
船速を検出する速度センサと、船速に応じた許容誤差を
設定しておく手段と、速度センサの検出値に応じて設定
されている許容誤差と演算された要修正フラップ差の絶
対値を比較し、後者が前者以下のとき、前記駆動装置の
動作を停止させる手段とが付加されているフラップ制御
装置の一実施例を示す。図13の処理は図8のステップ
S86の処理に対してステップS130以後が改良され
たものである。
【0035】この制御手順では、図13のステップS1
30で許容誤差Cを読み出す。ここで許容誤差Cは予め
図14の関係に基づいてマップ化されている。ここで許
容誤差Cはステップ差に関して許容される誤差を示し、
船速が遅い間は大きな誤差が許容され、船速が速くなる
と小さな誤差しか許容されない。これは船出が速くなる
ほどフラップ差がロール角に強く影響を及ぼすためであ
る。
【0036】図13のステップS131では、要修正フ
ラップ差△2Xの1/2、すなわち各シリンダ24R,
24Lの要修正ストローク量△Xの絶対値を許容誤差と
比較し、許容誤差C以下のときにはフラップの駆動動作
を停止させ(すなわちステップS132をスキップ
し)、許容誤差Cを越えているときにのみ駆動装置21
0を動作させる(ステップS132)。
【0037】すなわちこの実施例では、速度センサの検
出値に応じて設定されている許容誤差と、演算された要
修正フラップ差の絶対値を比較し、後者が前者以下のと
き、前記駆動装置の動作を停止させる。これによると、
要修正がわずかな範囲内で小刻みにフラップが揺動制御
されることが防止され、ポンプPの無駄な運転や油圧系
200の過熱が防止される。
【0038】図15は、ボタン29bが押されている間
実行されるマニュアル制御時の処理手順を示し、短時間
間隔で繰り返し実行される。まず最初に右フラップのた
めにスイッチ29e,29fのいづれかが押されている
か否かを判定し(S151)、いづれかが押されていれ
ば、右フラップを動作させる(S152)。このとき、
上昇スイッチ29eが押されていれば右電磁弁23Rを
aポートとしてピストンを上動させ、下降スイッチ29
fが押されていれば右電磁弁23Rをcポートとしてピ
ストンを下動させる。そしてそのときの右ストローク量
R0をセット値R1にセットする(S153)。ステッ
プS152とS153は、スイッチ29e,29fのい
づれかが押されている間繰り返し実行される。この結
果、スイッチ29eが押されている間右フラップは上動
し、スイッチ29fが押されている間左フラップは下動
し、そしてセット値R1にはスイッチから手が離された
ときの揺動量である右ストローク量Roがセットされ
る。
【0039】スイッチが操作されていない間はステップ
S154とS155が繰り返し実行される。右フラップ
10Rの右ストローク量Roがセット値R1にほぼ等し
い間はステップ154でイエスとなり、右フラップの右
ストローク量は修正されない。ところが航行中にフラッ
プには水圧が作動し続け、その影響によってフラップが
セット値R1からずれることがある。このようにしてフ
ラップがオペレータの意に反して揺動してセット値R1
から許容量E以上ずれると、ステップS154でノーと
なる。そこでこの場合はステップS155で右フラップ
の右ストローク量Roを補正する。このときには図16
に示す関係に右側の可変絞り弁22Rの開度が調整され
る。この結果、右側のフラップ10Rの右ストローク量
は、オペレータが右側のスイッチ29e,29fから指
を離したときにあったストローク量に維持される。
【0040】なお図15のステップS156以後と図1
7は左側のフラップに対する同様の処理であり説明を省
略する。マニュアル制御時には、図15の処理が実行さ
れるために、フラップに水圧が作用しても、そのフラッ
プの揺動量はオペレータがセットした値に維持されつづ
ける。
【0041】さて図2に示したように、この実施例で
は、CPU26の異常時にCPU26の動作をキャンセ
ルしてスイッチ29c〜29fによって電磁弁23R,
23Lを切換える非常回路30が設けられている。この
ために、CPU26に異常が生じても、オペレータはス
イッチ29c〜29fを使って左右1対のフラップ10
L,10Rの揺動量を調整することが可能となってい
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によると、不用意に動かすとピッ
チ角に影響を与えてしまう船尾の左右フラップを、同速
度で反対方向に自動制御するために(即ち揺動量の平均
値が一定に保たれた状態で左右フラップが揺動するため
に)、ピッチ角に及ぼす悪影響を低く押さえながらロー
ル角を効果的に抑制することができ、従来なら船首、船
尾のそれぞれの左右に計4個のフィンを必要としていた
ところを一対のフラップで実現できる。また本発明群の
一つの発明によると、その船速で許容される最大のフラ
ップ差以上に実際のフラップ差が調整されることが禁止
されるために、高い安全性が確保される。また一つの発
明によると、ロール角が所定角以下であったり、要修正
フラップ差が許容誤差内にある間はフラップを駆動する
装置の動作が停止され、無駄に動作することが防止され
る。さらに、船体が大きくロールしている間はフラップ
が高速で駆動されて船体が急速に中立姿勢に調整される
一方、ロール角が小さい間はフラップが緩やかに駆動さ
れて、ロール角は安定的に中立に維持される。同様に修
正を必要とする量が大きいほどフラップが高速で駆動さ
れ、必要修正量が小さくなるとフラップの揺動速度が小
さくされ、良好な乗心地が得られる。さらに、一つの本
発明によると、効果的にオーバーシュートの発生が抑制
され、乗員に違和感を与えることが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる船舶の側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるフラップの制御体
系図。
【図3】本発明の実施の形態に係わるフラップ制御のメ
イン制御手順図。
【図4】第1実施例の処理手順図。
【図5】MAXフラップ差と船速Vnの関係を示す図。
【図6】ロール角Rnとそのときの流量Qの関係を示す
図。
【図7】第2実施例の処理手順図。
【図8】第3実施例の処理手順図。
【図9】第3実施例のフィードバック制御の模式図。
【図10】ロール角Rnと追従速度Wの関係を示す図。
【図11】積分値と要修正フラップ差△2Xの関係を示
す図。
【図12】要修正ストローク量△Xと流量Qの関係を示
す図。
【図13】第4実施例の処理手順図。
【図14】船速Vnと許容誤差Cの関係を示す図。
【図15】マニュアル制御モード中の処理手順図。
【図16】マニュル制御モード中のずれと流量の関係を
示す図。
【図17】マニュル制御モード中のずれと流量の関係を
示す図。
【符号の説明】
10L,10R 左右一対のフラップ 24R,24L 左右一対のアクチュエータ(シリン
ダ) 22R,2L 左右一対の可変絞り弁 23R,23L 左右一対の電磁弁 200 油圧糸 25R,25L 左右一対の揺動量センサ(ストローク
量センサ) 27 速度センサ 28 ロール角センサ 29 操作盤 30 非常回路 210 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 明浩 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 小玉 和正 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 前橋 一美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−298175(JP,A) 特開 平5−58383(JP,A) 特開 平7−17471(JP,A) 特開 平4−368292(JP,A) 特開 昭61−241294(JP,A) 実開 平5−58595(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 39/06 B63B 39/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船尾に上下方向に揺動可能に取り付けら
    れた左右一対のフラップを制御する装置であり、 それぞれのフラップを揺動させる左右一対のアクチュエ
    ータ、 船体のロール角を検出するロール角センサ、 そのロール角センサの検出値に基づいてそれぞれのアク
    チュエータを駆動する駆動装置とを備え、 その駆動装置左右一対のアクチュエータを同速度で反
    対方向に駆動することによって、左右フラップの揺動量
    の平均値が一定に保たれた状態でそれぞれのフラップを
    揺動させることを特徴とするフラップ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフラップ制御装置にお
    いて、 船速を検出する速度センサ、 船速に応じて、前記左右一対のフラップの揺動量の差の
    最大値である最大フラップ差を設定しておく手段、 それぞれのフラップの揺動量を検出する左右一対の揺動
    量センサ、 速度センサの検出値に応じて設定されている最大フラッ
    プ差と、左右一対の揺動量センサの検出値の差の絶対値
    を比較し、後者が前者以上のとき、前記駆動装置の動作
    を停止させる手段とが付加されているフラップ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフラップ制御装置にお
    いて、 前記駆動装置は、アクチュエータの駆動速度を検出され
    たロール角に比例させることを特徴とするフラップ制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3に記載のフラップ制御装
    置において、 前記駆動装置は、検出されたロール角が所定角以下のと
    きに動作を停止することを特徴とするフラップ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフラップ制御装置にお
    いて、 それぞれのフラップの揺動量を検出する左右一対の揺動
    量センサが付加されており、 前記駆動装置は、ロール角の方向と左右一対の揺動量セ
    ンサの検出値の差であるフラップ差から求められるロー
    ル角の方向が逆位相のとき、検出されたロール角が所定
    角以下のときにも動作することを特徴とするフラップ制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のフラップ制御装置にお
    いて、 検出されたロール角に基づいてそのロール角を打ち消す
    のに必要な左右一対のフラップの揺動量の差に関する修
    正量である要修正フラップ差を演算する手段が付加され
    ており、 前記駆動装置は、アクチュエータの駆動速度を演算され
    た要修正フラップ差に比例させることを特徴とするフラ
    ップ制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフラップ制御装置にお
    いて、 船速を検出する速度センサ、 船速に応じた許容誤差を設定しておく手段、 速度センサの検出値に応じて設定されている許容誤差
    と、演算された要修正フラップ差の絶対値を比較し、後
    者が前者以下のとき、前記駆動装置の動作を停止させる
    手段が付加されていることを特徴とするフラップ制御装
    置。
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