JP3431328B2 - ツインシンプル架線打検装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】車両の上部にハンマを備え、走行
中にトロリ線把持金具と衝突して、そのゆるみを検知す
る装置に関するもので、ツインシンプル架線に利用可能
なものである。 【０００２】 【従来の技術】車両の上部にハンマを備え走行中にトロ
リ線把持金具との衝突によって、そのゆるみを検知可能
な装置が特開平５−３２１３４で公知である。ハンマ附
設の加速度センサで衝突時の加速度を測定することによ
って、ゆるみの程度を判定可能としたものである。 【０００３】しかしこの装置は単線にしか利用できな
い。ツインシンプルの場合は同一区間について２回の測
定を必要とする。水平平行の２条の線の間隔は７〜１５
cmである。この両線を１回で同時測定可能な装置が必要
とされていた。 【０００４】 【課題解決の手段】ツインシンプルの両線は普通は平行
水平であるが、共にジグザクの屈曲をくり返しているた
め、互いに高さ位置や３次元傾斜を異にする場合もあ
る。ハンマとガイドローラを備える頂板は、これに対応
して左線用右線用に分割し、夫々が水平位置を確保しな
がら異なる押上力を作用可能にしておかねばならぬ。こ
のため押上を附勢された１対の基板上に２枚の中間板を
配置し、両板間を平行四辺形運動可能なリンクで結び、
かつ夫々を別箇のばねで押上附勢をすることとする。 【０００５】１対の基板はレール上に進行方向の左右へ
摺動自在に支持される。これはトロリ線の屈曲に対応さ
せるためである。 【０００６】 【実施例】図面について述べる。パイプ１は走行車両上
に直立固定されている。支持棒２はパイプ１へ昇降自在
に挿入さればね３によって常時押上を附勢されている。
レール４は中心部を支持棒の頂部に固定する。基板５は
レール上を進行方向の左右方向へ摺動自在に支持され
る。基板５上へは左右１対の中間板６を水平平行に配置
し、夫々が基板に対し平行四辺形運動をするようリンク
７を介在させる。リンク７には夫々ばね８を附設し、左
右中間板が夫々独立にばね作用を受けるようにしてお
く。ガイドへ棒９は中央に脚を有しこれによって各中間
板の表面中央部に固着する。 【０００７】頂板１０は下面にブロック１０ａを備え、
これによってガイド棒９に沿い回転自在に支持される。
頂板１０の上面には前後ローラ１１，１２とハンマ１３
を備え、ハンマ１３の柄部両側にはばね１４とソレノイ
ド１５を接続させる。ハンマ１３には加速度センサ１６
を附設する。 【０００８】 【効果】車両の進行とともに左右の頂板１０，１０は何
れも水平を保ちながら、左右トロリ線の高さ位置と三次
元傾斜とに無理なく追従し、ハンマを誤りなく把持金具
へ衝突させる。夫々のハンマ附設の加速度センサによっ
て両線の把持金具のゆるみは同時別箇に検知可能とな
る。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の正面図である。 【図２】本発明の側面図である。 【符号の説明】 １ パイプ ２ 支持棒 ３ ばね ４ レール ５ 基板 ６，６ 中間板 ７ リンク ８ ばね ９ ガイド棒 １０ 頂板 １１，１２ ローラ １３ ハンマ １４ ばね １５ ソレノイド １６ 加速度センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十幡 直 文 栃木県河内郡河内町中岡本2703 三和テ ッキ株式会社宇都宮工場内 (72)発明者 飯 山 文 也 栃木県河内郡河内町中岡本2703 三和テ ッキ株式会社宇都宮工場内 (56)参考文献 特開 平５−32134（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−227741（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G01M 19/00 B60M 1/28

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 車両へ直立固定したパイプと、パイプへ
   昇降自在に挿入され附設ばねにより押上を附勢された支
   持棒と、中心部に於いて支持棒頂部へ支持されたレール
   と、レールを左右方向へ横移動可能な左右１対の基板
   と、基板との間を平行四辺形運動可能なリンクで結ばれ
   附設ばねで各独立に押上を附勢された左右１対の中間板
   と、各中間板の中央部に垂直に固着されたガイド棒と、
   下面に備えるブロックによりガイド棒上へ回転可能に支
   持され上面に前後ローラ及び対向する打撃装置を装着し
   た水平１対の頂板とから成るツインシンプル架線打検装
   置。