JP3430880B2 - アイロン - Google Patents

アイロン

Info

Publication number
JP3430880B2
JP3430880B2 JP25813497A JP25813497A JP3430880B2 JP 3430880 B2 JP3430880 B2 JP 3430880B2 JP 25813497 A JP25813497 A JP 25813497A JP 25813497 A JP25813497 A JP 25813497A JP 3430880 B2 JP3430880 B2 JP 3430880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
mixing chamber
steam
base
conduit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25813497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1190098A (ja
Inventor
政雄 清水
敦志 松尾
衞 池島
喜一 下坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25813497A priority Critical patent/JP3430880B2/ja
Priority to US09/088,475 priority patent/US6009645A/en
Priority to CN98102941A priority patent/CN1110596C/zh
Publication of JPH1190098A publication Critical patent/JPH1190098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3430880B2 publication Critical patent/JP3430880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Irons (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類等のしわ伸ば
しを行うアイロンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアイロンは、特願平09
−143648号に記載されているように、図8に示す
構成をしていた。以下、その構成を図8を参照しながら
説明する。
【0003】図8に示すように、アイロン本体1は、蓋
体2で覆われた気化室3を形成したベース4と、このベ
ース4を加熱するヒータ5と、ベース4の上方に配置し
た水を蓄える水タンク6と、この水タンク6内の水を水
路7に供給するポンプ装置8とを有している。
【0004】ポンプ装置8は、水タンク6の上部に上下
動自在に形成したミスト釦9と、このミスト釦9の操作
によりシリンダ10内を上下に摺動する可撓性材料で形
成したピストン11と、ミスト釦9を上方に付勢する釦
ばね12を有している。
【0005】また、シリンダ10は、下方に揚水路13
を設けるとともに、この揚水路13を開閉する鋼球等か
らなる逆止弁14と、シリンダ10内の水を水路7に供
給する吐出路15と、この吐出路15を開閉する弁体1
6と、吐出路15を閉塞するよう弁体16を付勢するば
ね17を設けている。
【0006】水路7は、蓋体2の上方に設けてあり、水
タンク6内の水を気化室3へ導く第1の導水路18と、
水タンク6内の水を混合室19へ導く第2の導水路20
と、気化室3で発生したスチームを混合室19へ導く蒸
気通路21を有している。
【0007】混合室19は、第2の導水路20より上方
へドーム状に形成し、その上面はベース4の上面側を覆
うベースカバー22から突出して、アイロン本体1の外
部に露出させた構成としている。また、混合室19の先
端にスリット状の噴出ノズル23を形成している。
【0008】上記構成において動作を説明すると、綿,
麻等のしわの伸びにくい繊維や、特にしわが多い繊維に
霧を噴出して水分を供給しながらアイロン掛けを行う場
合、まず、ミスト釦9を釦ばね12の付勢力に抗して押
圧操作してピストン11を下降させた後、ミスト釦9の
押圧を解除すると、釦ばね12の付勢力によりピストン
11はシリンダ10内を負圧にして上昇する。
【0009】このとき、吐出路15は弁体16によって
閉じられるとともに、逆止弁14を開いて水タンク6内
の水が揚水路13を介してシリンダ10内に流入する。
再度ミスト釦9を押圧操作してピストン11を下降させ
ると、逆止弁14が揚水路13を閉じるため、シリンダ
10内に貯められた1ml程度の水は弁体16を押し下
げて、瞬間的に水路7に供給される。
【0010】水路7内に供給された水は、気化室3に連
通する第1の導水路18と、混合室19に連通する第2
の導水路20の2系統に分岐される。第1の導水路18
からの水は気化室3内で瞬時に蒸発し、蒸気通路21を
通して混合室19へスチームとして供給される。
【0011】一方、第2の導水路20からの水は混合室
19へ直送されるが、蒸気通路21から噴出するスチー
ムの流速により細かな粒状となる。このとき、混合室1
9は第2の導水路20より上方へドーム状に突出させて
いるため、蒸気通路21から混合室19に導かれるスチ
ームの流速を加速して、第2の導水路20から混合室1
9に導びかれる水をより均一な粒状にすることができ
る。
【0012】このように、混合室19の内部はスチーム
と粒状の水が混在する加圧状態となり、この気体、液体
の2相状態のまま混合室19の先端に設けたスリット状
の噴出ノズル23を通って外部に噴出される。噴出した
スチームと粒状の水は混合室19を出た瞬間に外部圧力
が一気に減少するため、細かく砕けて霧状となり、霧の
混じったスチームとしてアイロン前方に噴出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、特に頻繁にミスト釦9を操作し続け
て霧を噴出しながらアイロン掛けを行った場合、気化室
3の温度が徐々に低下し、ポンプ装置8から気化室3に
送られた水を完全に気化することができなくなる。この
場合、気化されなかった水が蒸気通路21から混合室1
9に導かれ、噴出ノズル23を通って大きな水滴のまま
外部に噴出されることになる。
【0014】このように噴出される水分が水滴状になる
と、水噴出の広がりがなくなるため仕上がり性が著しく
低下するうえに、繊維上にしみを発生させる原因となる
問題があった。
【0015】また、混合室19が気化室3上に直接設け
られているため、混合室19の取り付け状態が不安定で
あり、具体的には、取り付け高さにばらつきが生じて霧
の噴出範囲が大きく変動し、アイロン掛けの作業性が悪
くなるという問題があり、また、混合室19が所定の位
置に対して傾いて取り付けられた場合は、混合室19内
の最下部等に水が残留し、この水が粒状態で噴出ノズル
23から噴出することにより、仕上がり性が悪くなった
り、繊維にしみをつけるといった問題を有していた。
【0016】また、混合室19がベースカバー22の先
端より前方に突出して設けられているため、アイロン掛
けを行う場合に、衣類等が混合室19の突出部に引っか
かり、新たなシワを発生させるという問題があった。
【0017】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、安定した霧を噴霧させるとともに、アイロン掛けの
仕上がり性を向上し、さらに、しみの発生を防止するこ
とを第1の目的としている。
【0018】また、安定した霧を噴霧させるとともに、
噴霧範囲を安定させ、アイロン掛けの作業性を向上させ
ることを第2の目的としている。
【0019】さらに、アイロン先端部から突起物をなく
し、繊維等への引っかかりによる新たなシワの発生を防
止することを第3の目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、ポンプ装置により水タンク内の水を
水路に導き、この水を第1の導水路を通して気化室に送
り、気化室内で発生したスチームを蒸気通路を通して混
合室へ導くとともに、同じく水路の水を第2の導水路を
通して混合室へ導き、混合室で水を粒状にし、噴出ノズ
ルよりベースの上方からベースの前方に向けて噴出する
よう構成し、前記水路に所定の温度で開閉して前記水路
と前記第1の導水路および第2の導水路とを連通する熱
応動開閉装置を設けるとともに、前記第2の導水路の下
流に前記第2の導水路を所定の圧力で開放する弁装置を
設けたものである。
【0021】これにより、気化室が所定の温度まで上昇
した場合のみ熱応動開閉装置を開放し、第1の導水路、
第2の導水路に水を供給するため、気化室内に送られた
水は全て確実に気化され、さらに気化室で気化されたス
チームにより所定の圧力が作用した場合のみ弁装置が開
放し、第2の導水路から混合通路を通して混合室へスチ
ームを導くため、噴出ノズルからの水滴状の噴出が防止
でき、その結果、噴出される霧の粒子径を安定なものと
することができ、アイロン掛けの仕上がり性が向上する
うえに、繊維上にしみを発生させることも防止できる。
【0022】また、上記第2の目的を達成するために、
水路、第1の導水路、第2の導水路、混合室、蒸気通
路、噴出ノズル、弁装置、熱応動開閉装置をベース上方
に配設した板状の支持体に設けたものである。
【0023】これにより、水路、第1の導水路、第2の
導水路、混合室の高さ関係が安定し、また傾きも防止で
きるようになる。その結果、噴出される霧の広がり、粒
子径を安定なものとすることができ、アイロン掛けの作
業性を向上することができる。
【0024】さらに、上記第3の目的を達成するため
に、ベースカバーの先端に混合室を貫通する穴を設け、
この穴に混合室を嵌め込む構成により、混合室先端より
ベースカバー先端が突出するよう形成したものである。
【0025】これにより、アイロン先端部から突起物が
なくなり、繊維等への引っかかりを未然に防止でき、新
たなシワの発生を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、水を蓄える水タンクと、この水タンク内の水を気化
してスチームを発生させる気化室を形成したベースと、
このベースの上面側を覆うベースカバーと、前記水タン
ク内の水を水路に導くポンプ装置と、前記水路の水を前
記気化室内へ導く第1の導水路と、前記水タンク内の水
をスチームの流速により粒状にする混合室と、前記水路
の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、前記気化室内
で発生したスチームを前記混合室へ導く蒸気通路と、前
記混合室内の水とスチームを前記ベースの上方からベー
スの前方に向けて噴出する噴出ノズルと、前記水路を所
定の温度で開閉し、前記水路と前記第1の導水路および
第2の導水路とを連通する熱応動開閉装置と、前記第2
の導水路の下流に設けられ、前記第2の導水路を所定の
圧力で開放する弁装置とを具備したものであり、気化室
の温度が所定の値まで上昇した場合のみ熱応動開閉装置
を開放し、第1の導水路、第2の導水路に水を供給する
ため、気化室内に送られた水は全て確実に気化され、
らに気化室で気化されたスチームにより所定の圧力が作
用した場合のみ弁装置が開放し、第2の導水路から混合
通路を通して混合室へスチームを導くため、噴出ノズル
からの水滴状の噴出が防止できる。その結果、噴出され
る霧の粒子径が安定し、アイロン掛けの仕上がり性が向
上するうえに、繊維上にしみを発生させることも防止で
きる。
【0027】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、ベース上方に配設した板状の支持
体を具備し、この板状の支持体に、水路、第1の導水
路、第2の導水路、混合室、蒸気通路、噴出ノズル、弁
装置、熱応動開閉装置を設けたものであり、水路、第1
の導水路、第2の導水路、混合室の高さ関係が安定し、
また傾きも防止でき、その結果、噴出ノズルから噴出さ
れる霧の広がり、粒子径を安定なものとすることができ
る。
【0028】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、混合室と噴出ノズルを一体に構成
し、ベースカバーに前記混合室を貫通する穴を設け、前
記混合室の先端より前記ベースカバー先端が突出するよ
う形成したものであり、繊維等への引っかかりの原因と
なる突起物をアイロン先端からなくし、アイロン掛け途
中のシワの発生を未然に防止できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0030】図1〜図7に示すように、アイロン本体3
0は、蓋体31で覆われた気化室32を形成したベース
33と、このベース33を加熱するヒータ34と、ベー
ス33の温度を検知するサーミスタ等の温度検知手段3
5と、ベース33のかけ面温度を任意に設定する温度設
定手段36と、温度検知手段35の出力及び温度設定手
段36の入力に応じてベース33の温度を制御する複数
の電子部品により構成された温度制御手段37と、ベー
ス33の上方に配置した水を蓄える着脱自在に設けた水
タンク38と、この水タンク38内の水を接続部39に
供給するポンプ装置40とを有している。
【0031】ポンプ装置40は、水タンク38の上部に
上下動自在に形成したミスト釦41と、このミスト釦4
1の操作によりシリンダ42内を上下に摺動する可撓性
材料で形成したピストン43と、ミスト釦41を上方に
付勢する釦ばね44を有している。また、シリンダ42
は、下方に揚水路45を設けるとともに、この揚水路4
5を開閉する鋼球等からなる逆止弁46と、シリンダ4
2内の水を接続部39に供給する吐出路47と、この吐
出路47を開閉する弁体48と、水タンク38と吐出路
47をシールするパッキング49が設けられている。
【0032】板状の支持体50は、金属で形成して蓋体
31の上方に配設し、接続部39と接合する水路51、
この水路51内の水を気化室32へ導く第1の導水路5
2、水路51内の水を混合室53へ導く第2の導水路5
4、気化室32で発生したスチームを混合室53へ導く
蒸気通路55、第2の導水路54を開閉する弁装置5
6、水路51を開閉制御する熱応動開閉装置57の弁装
置58及び弁ばね59を有している。
【0033】熱応動開閉装置57は、ベース33に組み
込んだ熱応動部材60の反転動作による上下動と、弁ば
ね59の抗力により、弁装置58を開閉動作する構成で
あり、開温度約140℃、閉温度約120℃に設定して
ある。
【0034】水路51は、支持体50に設けた耐熱性ゴ
ムのパッキング61と水路蓋62を重合して構成してあ
り、内部には前述の弁装置58が組み込んである。ま
た、水路蓋62は水タンク38の接続部39とシール嵌
合するための接続パッキング63を有している。
【0035】弁装置56は、第2の導水路54の下流に
設けており、この弁装置56は圧力弁ばね64により弁
体65を上流側に付勢し、上流側より所定の圧力以上の
圧力が加わったときに開放状態になるよう構成してあ
る。
【0036】混合室53は、弁装置56及び蒸気通路5
5が合流した混合通路66の下流側に位置し、支持体5
0の先端に配設してある。混合室台67と混合室蓋68
の2部品の溶着接合により構成され、混合室蓋68の先
端にはスリット状の噴出ノズル69が一体に形成してあ
る。
【0037】ベースカバー70は、ベース33の上面を
覆うもので、混合室53上面及び噴出ノズル69は、こ
のベースカバー70先端部に設けた貫通穴71から突出
し、アイロン本体30の外部に露出している。
【0038】上記構成において動作を説明すると、綿,
麻等のしわの伸びにくい繊維や、特にしわが多い繊維に
霧を噴出して水分を供給しながらアイロン掛けをおこな
うには、電源を投入し、温度設定手段36を操作してベ
ース33を任意の温度(約200℃)に設定すると、温
度検知手段35の出力に応じて温度制御手段37が信号
を出力し、ヒータ34への通電がおこなわれてベース3
3は設定された温度まで上昇し、設定温度を維持するよ
うに制御され、設定温度到達後にアイロン掛けを開始す
ることができる。
【0039】このとき、熱応動開閉装置57が反転動作
し、弁装置58を開放するため、水路51と第1の導水
路52が連通状態になり、水の流れが可能となる。
【0040】次に、ミスト釦41を釦ばね44の付勢力
に抗して押圧操作してピストン43を下降させた後、同
ミスト釦41の押圧を解除すると、釦ばね44の付勢力
によりピストン43はシリンダ42内を負圧にして上昇
する。
【0041】この時、吐出路47は弁体48によって閉
じられるとともに、逆止弁46を開いて水タンク38内
の水が揚水路45を介してシリンダ42内に流入する。
再度ミスト釦41を押圧操作してピストン43を下降さ
せると、逆止弁46が揚水路45を閉じるため、シリン
ダ42内に貯められた1ml程度の水は弁体48を押し
下げて、瞬間的に接続部39に供給される。
【0042】接続部39に供給された水は、前述したよ
うに弁装置58が開放状態となっているため、水路5
1、第1の導水路52を通過し、気化室32の内部に供
給される。
【0043】ここで、気化室32の熱により気化された
スチームは、蒸気通路55を通して混合通路66に供給
される。一方、気化されたスチームにより、第1の導水
路52を通して弁装置56の弁体65にも圧力が作用す
る。通常、混合室53内の圧力と第2の導水路54の圧
力は、圧力が飽和した状態では同一であるが、気化室3
2内の水の滴下位置、すなわちスチームの発生位置との
通路長に差があるため、瞬間的に第2の導水路54にか
かった圧力で、弁体65を圧力弁ばね64のばね力に抗
して移動させ、弁装置56を開放する。この結果、スチ
ームが弁装置56を通路として、混合通路66に供給さ
れることになる。
【0044】また、気化室32内部に水が供給され、ス
チームになったときでも、第1の導水路52の内部に
は、依然として水が満たされており、前述のように気化
室32で発生されたスチームが弁装置56を通して混合
通路66に供給される際には、この第1の導水路52内
部の水も同時に混合通路66に送られる。この送られた
水は、蒸気通路55から噴出するスチームの流速により
細かな粒状となり、混合室53に送られる。
【0045】したがって、混合室53の内部はスチーム
と粒状の水が混在する加圧状態となり、この気体、液体
の2相状態のまま混合室蓋68の先端に設けたスリット
状の噴出ノズル69を通って外部に噴出される。噴出し
たスチームと粒状の水は噴出ノズル69を出た瞬間に外
部圧力が一気に減少するため、細かく砕けて霧状とな
り、直径数10μm程度の細かいスチームの混じった霧
としてアイロン前方に噴出される。
【0046】上述のように、ミスト釦41の押圧操作を
繰り返すことにより、霧を噴出させながらのアイロン掛
けが可能となるが、繰り返しミスト釦41を操作した場
合、気化熱が奪われることによりベース33温度が降下
し、気化室32の気化能力が低下してくる。この場合、
前記したように約120℃で弁装置58が閉塞動作し、
水路51から第1の導水路52、第2の導水路54への
水の流出を自動的に停止する。
【0047】したがって、ポンプ装置40から気化室3
2に送られた水を完全に気化することができなくなる以
前に、水路51が遮断されるため、噴出ノズル69から
の直径で1mmを越えるような大きな水滴の局所的な噴
出が未然に防止でき、常に安定した細かい粒子径の霧を
適切な広がりで得ることができ、高い仕上がり性を実現
したうえで、繊維にしみを発生させることも防止でき
る。
【0048】また、水路51、第1の導水路52、第2
の導水路54、噴出ノズル69を有する混合室53、蒸
気通路55、弁装置56、熱応動開閉装置57をベース
33上方に配設した板状の支持体50に構成したことに
より、混合室53の高さが一定になり、霧の噴出範囲が
安定し作業性が向上する。同様に混合室53の傾斜も抑
制されることにより、混合室53内部の残留水もなくな
り、この水が粒状態で噴出ノズル69から噴出すること
も防止できる。
【0049】さらに、混合室53先端よりベースカバー
70先端が突出するよう形成したことにより、アイロン
掛け作業途中に衣類、繊維等への引っかかりの原因とな
る突起物がアイロン先端からなくなり、引っかかりによ
る新たなシワの発生を未然に防止でき、作業性が大幅に
向上する。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、水を蓄える水タンクと、この水タンク内
の水を気化してスチームを発生させる気化室を形成した
ベースと、このベースの上面側を覆うベースカバーと、
前記水タンク内の水を水路に導くポンプ装置と、前記水
路の水を前記気化室内へ導く第1の導水路と、前記水タ
ンク内の水をスチームの流速により粒状にする混合室
と、前記水路の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、
前記気化室内で発生したスチームを前記混合室へ導く蒸
気通路と、前記混合室内の水とスチームを前記ベースの
上方からベースの前方に向けて噴出する噴出ノズルと
記水路を所定の温度で開閉し、前記水路と前記第1の
導水路および第2の導水路とを連通する熱応動開閉装置
、前記第2の導水路の下流に設けられ、前記第2の導
水路を所定の圧力で開放する弁装置とを具備したから、
気化室が所定の温度まで上昇した場合のみ熱応動開閉装
置を開放し、第1の導水路、第2の導水路に水を供給す
るため、気化室内に送られた水は全て確実に気化され、
さらに気化室で気化されたスチームにより所定の圧力が
作用した場合のみ弁装置が開放し、第2の導水路から混
合通路を通して混合室へスチームを導くため、噴出ノズ
ルからの水滴状の噴出が防止できる。その結果、噴出さ
れる霧の粒子径を安定なものとすることができ、アイロ
ン掛けの仕上がり性が向上するうえに、繊維上にしみを
発生させることも防止できる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、ベ
ース上方に配設した板状の支持体を具備し、この板状の
支持体に、水路、第1の導水路、第2の導水路、混合
室、蒸気通路、噴出ノズル、弁装置、熱応動開閉装置を
設けたから、水路、第1の導水路、第2の導水路、混合
室の高さ関係が安定し、また傾きも防止できるようにな
る。その結果、噴出される霧の広がり、粒子径を安定な
ものとすることができ、アイロン掛けの作業性を向上す
ることができる。
【0052】また、請求項3に記載の発明によれば、混
合室と噴出ノズルを一体に構成し、ベースカバーに前記
混合室を貫通する穴を設け、前記混合室の先端より前記
ベースカバー先端が突出するよう形成したから、噴出ノ
ズルをベース上方の低い位置に設けてもアイロン先端部
から突起物がなくなり、繊維等への引っかかりを防止す
ることができ、アイロン掛けによる不用意なシワの発生
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のアイロンの断面図
【図2】同アイロンのベース上方に板状の支持体等を配
設した状態の平面図
【図3】同アイロンのベース上方に配設する板状の支持
体等の平面図
【図4】同アイロンの水路、混合室等を示す図3のA−
A線断面図
【図5】同アイロンの水路等を示す図3のB−B線断面
【図6】同アイロンの第1の導水路等を示す図3のC−
C線断面図
【図7】同アイロンの第2の導水路、弁装置等を示す図
3のD−D線断面図
【図8】従来のアイロンの一部切欠した側面図
【符号の説明】
32 気化室 33 ベース 38 水タンク 40 ポンプ装置 51 水路 52 第1の導水路 53 混合室 54 第2の導水路 55 蒸気通路 56 弁装置 57 熱応動開閉装置 69 噴出ノズル 70 ベースカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下坂 喜一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−22290(JP,A) 特開 昭61−162996(JP,A) 特開 平11−76699(JP,A) 特開 平10−328498(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 75/20 - 75/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を蓄える水タンクと、この水タンク内
    の水を気化してスチームを発生させる気化室を形成した
    ベースと、このベースの上面側を覆うベースカバーと、
    前記水タンク内の水を水路に導くポンプ装置と、前記水
    路の水を前記気化室内へ導く第1の導水路と、前記水タ
    ンク内の水をスチームの流速により粒状にする混合室
    と、前記水路の水を前記混合室へ導く第2の導水路と、
    前記気化室内で発生したスチームを前記混合室へ導く蒸
    気通路と、前記混合室内の水とスチームを前記ベースの
    上方からベースの前方に向けて噴出する噴出ノズルと
    記水路を所定の温度で開閉し、前記水路と前記第1の
    導水路および第2の導水路とを連通する熱応動開閉装置
    、前記第2の導水路の下流に設けられ、前記第2の導
    水路を所定の圧力で開放する弁装置とを具備したアイロ
    ン。
  2. 【請求項2】 ベース上方に配設した板状の支持体を具
    備し、この板状の支持体に、水路、第1の導水路、第2
    の導水路、混合室、蒸気通路、噴出ノズル、弁装置、熱
    応動開閉装置を設けた請求項1記載のアイロン。
  3. 【請求項3】 混合室と噴出ノズルを一体に構成し、ベ
    ースカバーに前記混合室を貫通する穴を設け、前記混合
    室の先端より前記ベースカバー先端が突出するよう形成
    した請求項1記載のアイロン。
JP25813497A 1997-06-02 1997-09-24 アイロン Expired - Fee Related JP3430880B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25813497A JP3430880B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 アイロン
US09/088,475 US6009645A (en) 1997-06-02 1998-06-01 Steam iron with spray mist
CN98102941A CN1110596C (zh) 1997-06-02 1998-06-02 喷雾蒸汽电熨斗

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25813497A JP3430880B2 (ja) 1997-09-24 1997-09-24 アイロン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1190098A JPH1190098A (ja) 1999-04-06
JP3430880B2 true JP3430880B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=17315995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25813497A Expired - Fee Related JP3430880B2 (ja) 1997-06-02 1997-09-24 アイロン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3430880B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1190098A (ja) 1999-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6009645A (en) Steam iron with spray mist
KR0159171B1 (ko) 증기다리미
JP3430880B2 (ja) アイロン
JP3257468B2 (ja) アイロン
JP3257465B2 (ja) アイロン
JP3257451B2 (ja) アイロン
JP2001232100A (ja) アイロン
US20030177673A1 (en) Self-cleaning iron
JP3752815B2 (ja) アイロン
JP3119212B2 (ja) アイロン
JP3277791B2 (ja) スチームアイロン
JP3430849B2 (ja) アイロン
JP3817889B2 (ja) 噴霧式アイロン
JP3292126B2 (ja) アイロン
JP3755321B2 (ja) アイロン
JP2517086B2 (ja) スチ―ムアイロン
JPH06105996A (ja) スプレーアイロン
JP3728772B2 (ja) 噴霧式アイロン
JPS5937999A (ja) スチ−ムアイロン
JP3166767B2 (ja) スチームアイロン
JP2004166869A (ja) アイロン
JPH0698998A (ja) アイロン装置
JP3430917B2 (ja) アイロン
JP2605414B2 (ja) アイロン装置
JPH10263300A (ja) アイロン

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080523

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees