JP3430693B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、薄膜トランジスタの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタを用いた液晶表
示装置の生産量は著しく伸び、特に10インチクラスの
コンピュータ用液晶表示装置は月産で数十万個の規模に
達している。これは主に液晶表示装置のスイッチング素
子である薄膜トランジスタの製造技術の進歩に依ってい
る。しかし、液晶表示装置はCRTなどと比較するとま
だ価格が高く、より一層のコストダウンが要求されてい
る。
【0003】薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置の
コストは該薄膜トランジスタの製造コストに依存してお
り、液晶表示装置のコスト低減には薄膜トランジスタの
製造コストを低減する必要がある。薄膜トランジスタの
製造工程は、各種薄膜を形成する複数の成膜工程と、該
成膜をパタンニングする複数のフォトエッチ工程と、前
記両工程の前後或いは間で行われるクリーニング工程や
熱処理工程に分類することができる。
【0004】従来技術による薄膜トランジスタの製造方
法について図2により説明する。図2は従来技術による
薄膜トランジスタの1つの製造方法を示す工程断面図で
ある。図2(a)において、ガラス基板201上にCV
D法により絶縁膜202を成膜し薄膜トランジスタの下
地膜とする。この下地膜は成膜しないこともある。次
に、図2(b)に示すように、CVD法により非晶質シ
リコン膜203を成膜し、エキシマレーザ等のエネルギ
光204を照射し、非晶質シリコン膜203を多結晶シ
リコン膜に変換する。次に、図2(c)に示すように、
前記多結晶シリコン膜203をフォトエッチングにより
パタンニングし、ゲート絶縁膜205を成膜する。次
に、ゲート電極及び走査線となる金属膜をスパッタによ
り成膜し、引き続いてフォトエッチングによりゲート電
極206を形成する。次に、ゲート電極206をマスク
としてソース及びドレイン領域形成のためのイオンドー
ピング207を行う。次に、図2(d)に示すように層
間絶縁膜208を形成する。次に、図2(e)に示すよ
うに層間絶縁膜208にコンタクトホール209を開口
する。次に、画素電極となるITO膜を成膜し、引き続
いてフォトエッチングにより画素電極210を形成す
る。次に、ソース電極及びソース配線となる金属をスパ
ッタ法により成膜し、引き続いてフォトエッチングによ
りソース電極211を形成する。最後に、図示してない
が、パシベイション膜をCVD法等により成膜し、フォ
トエッチングにより電極取り出し部などを開口し、薄膜
トランジスタの製造工程が完了する。
【0005】上記薄膜トランジスタの製造工程の説明
は、各種薄膜の成膜と該成膜をフォトエッチングによる
パタンニング工程を中心に説明したが、実際の製造工程
には、各種成膜の前処理あるいはパタンニング工程の後
処理として、必要に応じて複数のクリーニング工程や複
数の熱処理工程がある。図2に示した従来技術による薄
膜トランジスタの製造方法は、コプレナ型薄膜トランジ
スタであるが、逆スタガ型等の薄膜トランジスタの製造
においても各種成膜の前処理あるいはパタンニング工程
の後処理として、複数のクリーニング工程や複数の熱処
理工程が必要になるのは同様である。前記クリーニング
工程には、薄膜トランジスタの製造工程の最初に行うガ
ラス基板の脱脂洗浄、各フォトエッチング工程に於ける
レジスト除去後に行う洗浄、各種成膜後に行うスクラブ
洗浄などがあり、薄膜トランジスタの歩留り向上、薄膜
トランジスタの信頼性や電気特性の均一性向上などのた
めに重要な役割を果たしている。これらの洗浄は熱濃硫
酸や有機薬液などのウェット処理であり、洗浄の最後の
工程では純水による洗浄とスピン乾燥が行われる。スピ
ン乾燥後の基板表面には通常分子レベルの水分が吸着し
ており、次に成膜される成膜の膜厚の不均一性や膜質の
劣化等の原因となる。このため、前記クリーニング工程
後乃至成膜工程の前に熱処理を行い、前記水分を除去し
たり、成膜前の基板表面状態を特定の良好な状態に保
ち、成膜の膜厚均一性や膜質の確保ができるようにす
る。該熱処理には通常ベーク炉が使用され、該熱処理の
条件は温度が150−250℃、時間が20−60分で
行われる。ベーク炉による前記熱処理の方法には、基板
を一枚づつ連続的に処理する枚葉式と、10−20程度
の基板がセットされたカセットを単位として連続的に或
いはバッチで処理するカセット式がある。いずれの方式
でも、1時間当たり60−120枚の基板を処理する能
力があり高い処理能力があると云える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による薄膜ト
ランジスタの製造における熱処理の最高温度はおよそ2
50℃である。前記熱処理には通常ベーク炉が用いら
れ、該ベーク炉の最高処理温度は該ベーク炉に用いられ
ているフィルタの耐熱性に依存している。即ち、従来技
術による熱処理温度の最高温度は、薄膜トランジスタの
特性等を考慮して決められたのではなく、熱処理装置の
都合によって決められていたということができる。言い
換えれば、従来の熱処理条件は薄膜トランジスタの量産
性や製造コストを重視し、薄膜トランジスタの特性や信
頼性を考慮して決められたとは云えないのである。薄膜
トランジスタの性能向上、信頼性向上などの観点から要
求される前記熱処理温度は250℃より高いことが多
い。例えば、図2(c)で示したように、多結晶シリコ
ン203をパタンニングするフォトエッチ工程と、次に
行われるゲート絶縁膜形成工程の間の熱処理では特に高
い温度が望ましく、400℃以上で数十分程度の熱処理
がが適当である。表面に吸着した水分やハイドロカーボ
ンなどを完全に除去するためである。また、図2(e)
に示すように、コンタクトホール209開口後、画素電
極となるITO膜210の成膜前及びソース電極211
となる金属膜成膜前には、ITO膜とドレイン領域や該
金属膜とソース領域との接触抵抗低減のため、300℃
程度の熱処理を行うことが望ましい。更に、ソース電極
形成後乃至薄膜トランジスタ完成後には300℃乃至4
00℃の熱処理をすることが望ましい。また、前述した
ガラス基板の脱脂洗浄後の熱処理は、薄膜トランジスタ
の製造工程全体を通してガラス基板伸縮を抑えるために
400℃乃至500℃の熱処理が望ましい。尚、図2
(d)に示すように層間絶縁膜208を成膜した後、ガ
ラス基板の耐熱性が問題でなければ600℃程度の熱処
理が薄膜トランジスタの特性向上や信頼性向上に効果が
ある。該熱処理はドーピングイオンの活性率向上や該層
間絶縁膜の緻密化に効果があるからである。
【0007】以上述べた300℃以上の熱処理は、何れ
もフォトエッチング工程後、或いはフォトエッチング工
程の後処理として行われるクリーニング工程後、または
成膜工程前に行われるのが望ましい工程である。そのほ
かに300℃以上の熱処理が望ましい工程としては、成
膜後の熱処理がある。例えば、層間絶縁膜等成膜後に該
膜上のパーティクル除去のためにスクラブ洗浄を行うこ
とがある。該洗浄もウェットクリーニングの一種であ
り、この処理後には300℃程度の熱処理を行うのが望
ましい。また、成膜後スクラブ洗浄をしない場合であっ
ても、該膜の緻密化を目的とする場合には600℃以上
の熱処理を行うのが望ましい。
【0008】以上述べたように、薄膜トランジスタの製
造工程には300℃以上の熱処理を行う方が望ましい工
程がいくつかある。これら300℃以上の熱処理を行う
方法としては、石英管を用いたアニール炉を使用する方
法がある。この方法では、図3に示すように50−10
0枚の基板301が石英ボート302にセットされ、バ
ッチ処理で熱処理される。この方法での生産性は、図3
に示す基板全体の昇温時間と降温時間で律速される。現
在標準的に使用されているサイズ360mm×465m
m程度のガラス基板が100枚セットされたボート全体
を、室温から400℃程度までの昇温するには1時間掛
かる。また、前記ボート全体を400℃から100℃程
度まで冷却するには2時間を要する。400℃熱処理時
間を1時間とすれば、1サイクル4時間掛かることにな
り、生産性は1時間当たり25枚となる。前述のベーク
炉を用いて250℃での熱処理では、1時間当たり60
−120枚の処理が可能であるから、アニール炉で40
0℃の熱処理を行うことは、生産性が4割から2割程度
となり著しく低下することになる。これは即ち薄膜トラ
ンジスタの製造コストの上昇となる。
【0009】従って、本発明の目的は低コストで、且
つ、高い信頼性を有する薄膜トランジスタを製造するた
めに、高い処理能力を持ち、かつ300℃以上の温度で
の処理が可能な熱処理方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、絶縁基板上に形成され、複数のフォトエ
ッチ工程と該工程後引き続いて行われる成膜工程を有す
る薄膜トランジスタの製造方法に於いて、ガラス基板の
表面或いは該表面に形成された薄膜に、500℃で、且
つ、10秒程度の短時間熱処理により、水分またはハイ
ドロカーボンを除去する工程を有することを特徴とす
る。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明による薄膜トラン
ジスタの製造方法の実施例を説明する。前述したよう
に、従来、ベーク炉により250℃以下で行っていた熱
処理、或いは300℃以上の温度でベーク炉やアニール
炉を用いて行っていた熱処理を、本発明では最高温度が
500℃以上で、且つ、500℃以上の温度の継続時間
が10秒以下になるように、エネルギ光を基板に照射す
る方法で行うものである。
【0012】図1は本発明による熱処理を示す図であ
る。図1に於いて、101はガラス基板、102は線条
のエネルギ光の照射範囲を示しており、該照射範囲は幅
が数mmから数cm、長さはガラス基板の一辺とほぼ同
じ程度とする。ガラス基板全面の熱処理は、該線条のエ
ネルギ光を図1の矢印方向に走査することにより熱処理
を行う。走査はエネルギ光102を固定し、ガラス基板
を一方向に走査するようにしても良い。このような方法
による熱処理の温度は、前記エネルギ光の強度と照射幅
と走査速度で制御でき、熱処理時間は前記照射幅と走査
速度で制御できる。例えば、照射幅を10mm、走査速
度を10mm/秒とすれば、基板のある特定の場所の熱
処理時間は1秒となる。前記制御により、ガラス基板の
表面或いは該表面に形成された薄膜に、500℃以上で
且つ500℃以上の熱処理時間を10秒以下とするよう
な熱処理を容易に行うことが出来る。通常薄膜トランジ
スタの形成に使用されるガラス基板の歪点は600℃程
度であるが、該ガラス基板を500℃以上で数10分熱
処理すれば、該ガラス基板の伸縮、反りなどの変形によ
りそれ以上は薄膜トランジスタの製造を継続できなくな
る。前記歪点を越えるような温度での熱処理では、前記
変形は数分で発生する。しかし、ガラス基板の表面或い
は該表面に形成された薄膜が600℃以上、或いは70
0℃程度でも、その温度における継続時間が10秒程度
以下なら、問題となるような前記変形は発生しない(図
6参照)。また、フォトエッチング工程、クリーニング
工程などのウェット処理工程後、ガラス基板の表面或い
は該表面に形成された薄膜の表面に吸着された水分やハ
イドロカーボン等を500℃以上数秒の熱処理で完全に
除去可能である。前記フォトエッチング工程やクリーニ
ング工程では、通常、該工程の最後に純水による基板の
洗浄と引き続いてスピン乾燥或いは窒素ガス等の基板へ
の吹き付けによる乾燥がある。該乾燥では基板表面の水
滴は除去できるが、基板表面に吸着している水分やハイ
ドロカーボン等は除去できない。また、薄膜トランジス
タの製造過程で、工程待ちのためガラス基板が長時間通
常雰囲気に放置或いは保管されたされた場合にも、該基
板表面に前記水分やハイドロカーボン等の吸着があるの
で、それらを除去するのに前記熱処理が有効である。前
記熱処理後引き続いて成膜すれば、密着性や膜質の優れ
た薄膜を形成することができる。従って、フォトエッチ
ング工程と該工程に引き続いて行われる成膜工程の間、
或いはクリーニング工程などのウェット処理工程と成膜
工程の間、或いは成膜工程の直前に最高温度が500℃
以上で、且つ、500℃以上の温度の継続時間が10秒
以下の短時間の熱処理工程を行えば、該成膜工程に於い
て密着性や膜質の優れた薄膜を形成することができる。
前記成膜工程を図1に示すゲート絶縁膜の形成に適用す
れば、薄膜トランジスタの電気的特性、信頼性向上に大
きな効果が期待できる。フォトエッチング工程、或いは
クリーニング工程などのウェット処理工程後に、更に別
のフォトエッチング工程を行うこともあるが、前記別の
フォトエッチング工程の前に、最高温度が500℃以上
で、且つ、500℃以上の温度の継続時間が10秒以下
の短時間の熱処理工程を行えば、前記別のフォトエッチ
ング工程において、フォトレジストの密着性向上などの
効果を奏することができる。成膜工程後に最高温度が5
00℃以上で、且つ、500℃以上の温度の継続時間が
10秒以下の短時間の熱処理工程を行えば、該成膜の緻
密化や膜質を向上させることができる。
【0013】図6は熱処理の温度と時間について、前記
効果を奏するその範囲の概略を示すものである。領域A
では、ガラス基板や該基板上に既に形成されている薄膜
に何らかの損傷を生じる領域であり、領域Cは前記効果
を奏するには不十分な領域である。前記効果を奏する望
ましい領域は、図6の領域Bである。領域Bにおいて、
熱処理工程の生産性を考慮すれば、500℃で10秒程
度、600−700℃で数秒程度の熱処理が望ましい。
尚、図6において、前記領域A、B及びCを決定する境
界線はガラス基板上に形成されている薄膜の材料や薄膜
の積層構造、及びそれらの表面状態、或いは該ガラス基
板の物性、該ガラス基板の熱処理中の保持方法などの条
件に依存するものであり、必ずしも一義的に決まるもの
ではない。
【0014】熱処理工程に用いる前述のエネルギ光とし
てはアークランプによる光が適している。アークランプ
は波長が400乃至500nm程度の所に強度のピーク
があり、可視光領域で透明でも紫外領域に有る程度の吸
収係数を持つ薄膜にも、昇温のためのエネルギ光として
有効である。従って、特に透明基板上の薄膜シリコンを
熱処理するのに適している。図5は本発明に有効なアー
クランプを用いたアニール装置の概略図を示す。図5に
おいて、500はアニール装置のチャンバである。特に
図示してないが、該チャンバは減圧状態或いは大気圧で
チャンバ内を窒素でパージした状態にするのが望まし
い。ガラス基板501は一方向に走査可能なステージ5
02にセットされる。アークランプ503は1回の走査
でガラス基板全体を熱処理できるように十分な長さを有
している。断面が楕円面を持つリフレクタ504は前記
基板表面501の近傍に焦点を有し、アークランプ50
3からのエネルギ光を該基板表面に収束させ線条のエネ
ルギ光を得ることができる。熱処理の温度は基本的には
エネルギ光のエネルギ密度と照射時間で決まる。エネル
ギ密度はアークランプのパワーと、アークランプとリフ
レクタとガラス基板の3者の位置関係に依存し、照射時
間は該エネルギ光の照射幅と走査速度に依存する。この
ようにアークランプによる熱処理ではその温度と時間を
自由に且つ簡単に変えることができる。
【0015】図4に本発明による別の実施例を示す。図
4は熱処理工程と成膜工程を連続的に行うための装置を
示している。図4に於いて、401は装置の筐体でゲー
トバルブ402によりチャンバ401Aとチャンバ40
1Bに分かれている。図には示していないが、前記夫々
のチャンバには排気機構とガス導入機構が備わってお
り、圧力や雰囲気を自由に制御できる。本実施例では、
チャンバ401Aで熱処理された基板は大気に曝される
こと無く、チャンバ401Bで連続的に成膜される。チ
ャンバ401Aには図5に示したような熱処理機構があ
り、走査可能なステージ404上のガラス基板403
が、アークランプ410からの光がリフレクタ411で
反射・集光されたエネルギ光412によって熱処理され
る。チャンバ401Bは例えばプラズマCVD室となっ
ており、ガラス基板405は加熱機構を具備したステー
ジ406上にセットされ、ガス導入口409からプロセ
スガスが供給され、ガスシャワーヘッドを兼ねた電極4
07にはRF電源408が接続されている。このような
装置で熱処理と成膜を連続的に行うことにより、より効
率的な製造を行うことができると同時に、膜質や下地と
の密着性の優れた薄膜を得ることができる。特に、シリ
コン膜やゲート絶縁膜をこのような方法で成膜すれば、
電気的特性に優れ、且つ、信頼性の高い薄膜トランジス
タを製造することができる。
【0016】尚、図4ではプラズマCVD装置を用いた
成膜の場合について述べたが、スパッタ装置、減圧方式
のCVD装置など大気圧と異なる圧力で成膜される場合
は、該成膜工程の直前に、該成膜条件とほぼ同一の圧力
条件で、且つ、最高温度が500℃以上で、且つ、50
0℃以上の温度の継続時間が10秒以下の短時間の熱処
理工程を行うことにより、膜質や下地との密着性の優れ
た薄膜を得ることができる。この場合も、図4と同様の
装置を用いることが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明により、高い生産性を有し、且
つ、ガラス基板に損傷を与えずに500℃以上の温度で
の熱処理が可能である。また、前記熱処理後に連続的に
各種の薄膜を成膜できるので、薄膜トランジスタの電気
的特性の向上と信頼性向上とコストダウンができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱処理方法を示す図。
【図2】従来技術による薄膜トランジスタの製造方法を
示す工程断面図。
【図3】従来技術による熱処理方法を説明するための
図。
【図4】本発明による熱処理工程と成膜工程を連続的に
行うための装置の概略図。
【図5】本発明による熱処理を行うための装置の概略
図。
【図6】本発明による効果と熱処理条件の関係を示す
図。
【符号の説明】
101,201,301,403,405 ガラス基板 102 エネルギ光の照射範囲 203 シリコン膜 205 ゲート絶縁膜 206 ゲート電極 208 層間絶縁膜 209 コンタクトホール 210 ITO膜 211 ソース電極 302 石英ボート 407 電極 410,503 アークランプ 411,504 リフレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/26 - 21/265 H01L 21/302 H01L 21/304

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成され、複数のフォトエ
    ッチ工程と該工程後引き続いて行われる成膜工程を有す
    る薄膜トランジスタの製造方法に於いて、ガラス基板の表面或いは該表面に形成された薄膜に、5
    00℃で、且つ、10秒程度の短時間熱処理により、水
    分またはハイドロカーボンを除去する 工程を有すること
    を特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記短時間の熱処理工程は、ランプアニ
    ールであることを特徴とする請求項1に記載の薄膜トラ
    ンジスタの製造方法。
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