JP3429826B2 - 消防用保安構造物 - Google Patents

消防用保安構造物

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JP3429826B2
JP3429826B2 JP32870493A JP32870493A JP3429826B2 JP 3429826 B2 JP3429826 B2 JP 3429826B2 JP 32870493 A JP32870493 A JP 32870493A JP 32870493 A JP32870493 A JP 32870493A JP 3429826 B2 JP3429826 B2 JP 3429826B2
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昌宏 今井
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帝国繊維株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消防用保安構造物に関
し、さらに詳しくは、深い地階などに発生した火災現場
に煙に巻かれずに侵入可能にする消防用保安構造物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、地階などに発生した火災現場に、
消防士が消火や救助作業のために煙を吸い込まないよう
にしながら進むためには、空気ボンベを背負ってその空
気を吸いながら侵入するようにしている。しかし、最近
の大型建造物のように地階の深層化がすすみ、地下5階
にも及ぶようになると、上記のように空気ボンベを背負
って侵入するのでは、火災現場に行き着くまでに空気が
無くなってしまうおれがあり、安全な消火作業や救助活
動に支障を来すおそれが生じてきている。そのため、こ
のように特に深い地階で発生した火災にも、消防士が安
全に消火作業や救助活動ができるようにした保安手段の
提供が強く要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題に鑑み、従来の空気ボンベによっては侵
入不可能な深い地階に発生した火災であっても、安全に
侵入を可能にする消防用保安構造物を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の消防用保安構造物は、内膜と外膜とによって両膜の
間に空間部を形成する折畳み自在な袋体を形成し、かつ
前記空間部に圧空を充填したとき前記袋体を長尺なトン
ネル状の立体構造体に変化させる構成からなり、前記内
膜の内側に互いに間隔をおいた複数のフィンを袋体の長
手方向に沿って設けると共に、これらフィンに複数の鳩
目を所定間隔に設け、かつ前記袋体の長手方向の両端部
に、それぞれ幅方向の中心を分離点にして左側と右側と
にそれぞれ互いに雄雌異種であると共に、同一側に同種
を配置するように雄ファスナーと雌ファスナーとを取り
付け、袋体の両側下縁にそれぞれスカートを設けたこと
を特徴とするものである。
【0005】このように袋体が折畳み自在であることに
よって、消防車による火災現場への運搬が容易である。
また、その袋体に圧空を吹き込めば長尺なトンネル状立
体構造体に変化するため、後端を地上に置いて先端側を
地階の火災現場まで延長させるようにすれば、このトン
ネル状立体構造体を通路にして、火災現場まで煙に巻か
れずに侵入することができる。
【0006】さらに、上記袋体は、長手方向の両端部に
それぞれ雄雌のファスナーを取り付けていて、長手方向
に複数個連続して接続することができるので、この接続
によってトンネル状立体構造体を無限に延長して、どの
ように深い地階であっても安全に侵入することができ
る。しかも、雄雌のファスナーを、それぞれ袋体の両端
部に、幅方向の中心を分離点にして左側と右側にそれぞ
れ互いに雄雌異種であると共に、同一側に同種を配置す
るように取り付けたので、袋体構造物を無作為に取り出
して端面同士を突き合わせた場合でも、必ず雄ファスナ
ーと雌ファスナーとが対面して確実に連結することがで
きる。また、内膜の内側に互いに間隔をおいた複数のフ
ィンを袋体の長手方向に沿って設け、それらフィンに複
数の鳩目を所定間隔に設けたので、任意の二つの鳩目間
にロープなどを掛けて互いに引き寄せれば消防用保安構
造物を容易に屈曲させ、敷設を容易にすることができ
る。また、袋体の両側下端にスカートを設けているので
床面に対する追従性を向上し、床面との間のシール性を
向上することができる。なお、このとき使用する圧空源
としては、消防車(排煙車,高発泡車)又は排煙高発泡
消防車に装備されている送風機を有効に活用することが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例によって説明
する。図1は、本発明の消防用保安構造物の使用例を概
略的に示すものである。それぞれFは地上1階、B1は
地下1階、B2は地下2階、B3は地下3階を示してい
る。そして、ここでは地下3階B3に火災が発生した場
合について説明する。
【0008】消防用保安構造物1は、その後端1eを地
上1階Fに置くと共に、連結ホース20を介して消防車
30の送風機31を連結されている。この送風機31か
らは、消防用保安構造物1に対して詳細を後述する袋体
空間部に圧空が吹き込まれ、長尺なトンネル状立体構造
体を形成するようにしている。この消防用保安構造物1
は、階段S1を経て地下1階B1へ進み、次いで階段S
2を経て地下2階B2へ進み、さらに階段S3を経て火
災現場のある地下3階B3へ至っている。この地下3階
B3では、消防用保安構造物1の先端1fにチャンバー
2が連結されている。
【0009】このように敷設された消防用保安構造物1
に対し、消防士は煙から隔離されたトンネル状立体構造
体の内側を通路として地上からチャンバー2へ侵入し、
このチャンバー2を基地として火災現場へ出動したり、
救護活動を行うようになっている。図2及び図3に詳細
を示すように、上記消防用保安構造物1を構成する袋体
3は、非通気性又は難通気性シートの内膜4aと外膜4
bから構成され、両膜の間の空間に圧空を吹き込むと、
横断面が「コ」字状で長手方向に延長するトンネル状の
立体構造体になるように構成されている。この袋体3
は、内部に圧空が吹き込まれない状態ではコンパクトに
折畳み、それによって容易に運搬できるようになってい
る。また、この袋体3を構成する内膜4aと外膜4bの
間には網状の抗張材5又はコードが連結され、袋体3に
吹き込まれた圧空の内圧に対して両膜4a,4bを離反
させず、良好なトンネル状立体構造を維持するようにし
ている。
【0010】内膜4aや外膜4bは非通気性又は難通気
性のシートから構成されている。その非通気性又は難通
気性のシートには、織布或いは不織布に樹脂,ゴムなど
をコートしたものが好ましく使用される。抗張材5に
は、袋体内部の通気性を良好にするため、網(ネット)
状のシートが好ましく使用されるが、必要により非通気
性又は難通気性シートを使用してもよい。非通気性又は
難通気性シートを抗張材にしたときは、これら抗張材が
袋体の内部を長手方向に沿う多数の独立小空間に区分す
るため、例えば外部障害物との接触によって内膜4a又
は外膜4bの一部が破れた場合でも袋体全体としては良
好な内圧を維持し、トンネル状立体構造体を維持するこ
とができる。
【0011】また、袋体3を構成する内膜4aや外膜4
bには、その両脚部や天井部の一部に、高さ方向や幅方
向に沿って所定間隔毎にフィン6が数カ所に設けられ、
かつそのフィン6に長手方向に沿って複数の鳩目(孔)
7が所定間隔で設けられている。これらは消防用保安構
造物1を階段に沿って斜めに通したり、或いはコーナで
左右に屈曲させたりするために設けられたものである。
【0012】いま、片側の脚部の内膜4aに設けたフィ
ン6上の任意の二つの鳩目7,7間にロープを掛け、両
鳩目間を互いに引き寄せて、その内膜4aの長手方向の
距離を縮めれば、消防用保安構造物1を左右方向に屈曲
させることができる。また、内膜4aの上下方向に隣接
して配置された二つのフィン6,6の鳩目7,7間にロ
ープを掛け、両鳩目間を互いに引き寄せれば、その内膜
4aの上下方向の距離を縮めるため、消防用保安構造物
1を上下方向に屈曲させることができる。
【0013】袋体3の両脚部外側の外膜4bの下部に設
けたフィン6には、鳩目7を利用して消防ホースをつり
下げるようにすることができる。このように消防ホース
をつり下げることにより、消防用保安構造物1が床面か
らの浮き上がるのを防止することができる。また、袋体
3の長手方向の両端面には、それぞれ幅方向の中心を分
離点として左右に雄ファスナー8aと雌ファスナー8b
とが設けられ、かつ連通孔9が設けられている。雄ファ
スナー8aと雌ファスナー8bとは、複数の袋体3を長
手方向に連結するときの連結手段として使用されるもの
であり、また連通孔9は複数の袋体3を連結したとき、
袋体相互間の連通路となるものである。
【0014】この実施例では、袋体3の端面に正対面視
したとき、どの袋体3に対しても幅方向中心の左側に雄
ファスナー8aが設けられ、また右側に雌ファスナー8
bが設けられるようになっている。このように雄雌両フ
ァスナー8a,8bを配置することによって、図4に示
すように、任意の二つの消防用保安構造物1を無作為に
取り出して端面同士を突き合わせても、必ず雄ファスナ
ー8aと雌ファスナー8bとが対面し合って、両者を確
実に連結することができる。すなわち、同種のファスナ
ーが対面して連結不能になることはない。もちろん、全
ての袋体3に対して、上記とは逆に右側に雄ファスナー
8aを、左側に雌ファスナー8bを設けるような配置設
定にしてもよい。
【0015】また、図2に示す実施例では、袋体3の両
側下端にそれぞれスカート10が設けられている。この
ようにスカート10を設けることにより、消防用保安構
造物1と床面との間のシール性を向上することができ
る。このために設けるスカート10には、プリーツを設
けることによって床面に対する追従性を高めるようにす
ると尚よい。
【0016】
【発明の効果】上述したように本発明の消防用保安構造
物は、内膜と外膜とにより両膜の間に空間部を形成した
袋体を形成したものであり、それが折畳み自在であるた
め消防車等による火災現場への運搬を容易にする。ま
た、袋体に圧空を吹き込めば長尺なトンネル状立体構造
体に変化するため、これを通路にして、どんなに深い地
階に発生した火災現場にも煙に巻かれることなく安全に
侵入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の消防用保安構造物の使用例を示す概略
図である。
【図2】本発明の実施例からなる消防用保安構造物の一
部を拡大して示す斜視図である。
【図3】同じく本発明の実施例からなる消防用保安構造
物の一部を拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明の消防用保安構造物の袋体を複数個連結
する場合を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 消防用保安構造物 3 袋体 4a 内膜 4b 外膜 5 抗張材 8a 雄ファスナー 8b 雌ファスナー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内膜と外膜とによって両膜の間に空間部
    を形成する折畳み自在な袋体を形成し、かつ前記空間部
    に圧空を充填したとき前記袋体を長尺なトンネル状の立
    体構造体に変化させる構成からなり、前記内膜の内側に
    互いに間隔をおいた複数のフィンを袋体の長手方向に沿
    って設けると共に、これらフィンに複数の鳩目を所定間
    隔に設け、かつ前記袋体の長手方向の両端部に、それぞ
    れ幅方向の中心を分離点にして左側と右側とにそれぞれ
    互いに雄雌異種であると共に、同一側に同種を配置する
    ように雄ファスナーと雌ファスナーとを取り付け、袋体
    の両側下縁にそれぞれスカートを設けたことを特徴とす
    消防用保安構造物。
  2. 【請求項2】 前記外膜の外側に互いに間隔をおいた複
    数のフィンを袋体の長手方向に沿って設けると共に、こ
    れらフィンに複数の鳩目を所定間隔に設けた請求項1に
    記載の消防用保安構造物
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