JP3429647B2 - バッファメモリ管理システム - Google Patents

バッファメモリ管理システム

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JP3429647B2
JP3429647B2 JP24235197A JP24235197A JP3429647B2 JP 3429647 B2 JP3429647 B2 JP 3429647B2 JP 24235197 A JP24235197 A JP 24235197A JP 24235197 A JP24235197 A JP 24235197A JP 3429647 B2 JP3429647 B2 JP 3429647B2
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成朗 小原
克誌 則武
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッファメモリ管
理システムに関し、例えばATMスイッチの出力段に設
けられたバッファメモリを管理するものに適用しうる。
【0002】
【従来の技術】広帯域サービス統合ディジタル網(Broad
band aspects of Integrated ServiceDigitalNetwork;
以下「B-ISDN」という)における交換方式として、近
年、非同期転送モード(Asynchronous Transfer Mode;
以下「ATM」という)交換方式が頻繁に用いられてい
る。
【0003】周知のように、ATM交換方式においては、
セルを単位として、情報の伝送が行われている。ここ
で、「セル」とは、伝送すべき情報(以下、「フレー
ム」という。)を固定長に区切ることにより形成された
転送情報部と、宛先を示すアドレス等の制御情報を有す
るセルヘッダとからなる情報ブロックである。かかるセ
ルが、ATMスイッチの入力ポートに入力されるとATMスイ
ッチ内では、セルヘッダ内にある宛先を示すアドレスを
読みとり、該当する出力ポートに割り当てられる。この
ように、そのアドレスに従ってセルを交換するようにな
されている。
【0004】ところが、同じアドレスをもつセルがAT
Mスイッチ内に同時に入力された場合、出力ポート側に
おいてセル同士が衝突する。このため、衝突を回避する
制御、いわゆる競合制御を行うことが必要となる。かか
る競合制御の一つとして、バッファを設け、同じアドレ
スがATMスイッチに同時に入力されても、多重化して
一旦バッファメモリ(以下、場合によってはバッファと
呼ぶ)に蓄積し、少しずつずらして送出す方式が採られ
ている。
【0005】しかし、このバッファメモリのバッファ容
量は有限であるため、過大なトラフィックが入力された
場合、セルの損失が生じることがある。たとえば、複数
の入力線から同時に大量のトラフィックが入力された場
合、バッファメモリが瞬間的にオーバーフローをおこ
し、バッファ量を超えた入力セルは廃棄される。
【0006】一方、ATM交換においては、網から端末に
セル単位の再送要求は行わず、必要な場合は、端末相互
間で再送制御を行っている。このため、1セルでも廃棄
されたセルを含むフレームは、受信端末において、廃棄
・再送要求がなされるため、網内のさらなる輻輳の原因
となる。したがって、かかる廃棄セルをできるだけ少な
くする必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来装置の動
作を示す図2から明らかなように、入力セルがどのフレ
ームのものであるかに拘わらず、バッファが満杯の場合
には、入力セルは順次廃棄されていた。従って、たとえ
セル廃棄率が一定であっても、フレームの廃棄率の高く
なる蓋然性が極めて高いものであった。
【0008】従来装置におけるセル廃棄率とフレーム廃
棄率との具体的な関係は以下の通りである。いま、各々
10個のセルを有するフレームが10個あり、かつセル
総数に対するセルの廃棄率が10%である場合を考え
る。この場合、セル総数は100個であり、セル総数に
対するセル廃棄率は10%であるから、廃棄されるセル
の合計数は10個である。かかる10個の廃棄セルが全
て1つのフレームに集中したとすれば、廃棄されるフレ
ーム数は1となり、フレームの廃棄率は10%で済む。
ところが、廃棄されるセルが、各フレームに1個ずつ1
0個のフレームに分散している場合は、10個のフレー
ム全てが廃棄され、廃棄率が100%となってしまう。
このように、従来装置は、セル廃棄率は低くても、フレ
ーム廃棄率が極めて高くなる蓋然性を有していた。
【0009】このように、従来装置は、フレーム廃棄率
が高くなる蓋然性を有し、輻輳増大を引き起こしやすい
ものであった。このため、フレームの廃棄率を低く抑え
ることが求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明のバッファメモリ管理システムは、(1)送
信を許可されたフレームのセルの格納及び出力を行うバ
ッファと、(2)該バッファの残り容量とに基づいて、
少なくとも新たなフレームに属するセルを廃棄するか否
かを決定し、廃棄されるセル以外のセルを該バッファに
格納させるフレーム管理手段とを有し、フレーム管理手
段が、(2−1)バッファのバッファ量情報を監視する
バッファモニタと、(2−2)該バッファモニタから与
えられるバッファ量情報に応じて、バッファにセルを格
納することを許可されているフレームの種類数である多
重許可フレーム数を決定する許可フレーム数管理手段
と、(2−3)現時点でバッファを介した送信が許可さ
れているフレームの種類数である多重フレーム数を管理
するフレーム数管理手段と、(2−4)許可フレーム数
管理手段から与えられる多重許可フレーム数と、該フレ
ーム数管理手段から与えられる多重フレーム数とを比較
し、新たなフレームの送信許可又は送信禁止を決定する
フレーム送信判定手段と、(2−5)送信禁止がなされ
たフレームに属するセルを廃棄すると共に、他のフレー
ムを通過させてバッファに与えるフレーム廃棄手段とを
することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
に係るバッファメモリ管理システムの実施形態を説明す
る。
【0012】(A)第1実施形態 [第1実施形態の構成]まず、図1を参照しつつ、本発明
の第1の実施形態に係るATM交換装置におけるバッフ
ァメモリ管理システムを説明する。ここで、図1は第1
実施形態におけるバッファメモリ管理システムの全体構
成を示すブロック図である。
【0013】図1に示すように、第1実施形態における
バッファメモリ管理システムは、入力部1と、アドレス
変換部2と、バッファ3と、出力部4と、フレーム数管
理部5と、フレーム送信判定部6と、バッファモニタ部
7と、許可フレーム数管理部8とを備えると共に、フレ
ーム廃棄部9を備えている。
【0014】ここで、入力部1は外部よりセルを入力
し、アドレス変換部2に与えるためのものである。
【0015】アドレス変換部2は、入力部1より与えら
れたセルを、当該セルのセルヘッダ内に挿入されている
アドレスの変換を行った後、フレーム廃棄部9に与える
ためのものである。また、アドレス変換部2は、入力さ
れたセル(以下、単に「入力セル」ともいう。)がフレ
ームの先頭セルであるかを判別し、フレームの先頭セル
を受信した場合には、その旨の通知(以下、「先頭セル
受信通知」ともいう。)を、フレーム数管理部5と、フ
レーム送信判定部6とに与えることも行う。
【0016】バッファ3メモリ(バッファ)は、アドレ
ス変換部2よりフレーム廃棄部9を通して与えられたセ
ルをバッファリングし、出力部4に出力するものであ
る。また、バッファ3の残り容量は、バッファモニタ7
によって監視されている。
【0017】出力部4は、バッファ3より順次出力され
るセルを出力するものである。
【0018】フレーム数管理部5は、アドレス変換部2
からの先頭セル受信通知、フレーム送信判定部6からの
フレーム送信許可・禁止通知、及びフレーム廃棄部9か
らのフレームの最終セル受信通知に基づき、アドレス変
換を行っているフレーム数、即ち、現時点でバッファを
介した送信が許可されているフレームの種類(以下、
「フレーム種」ともいう。)の数(以下、「多重フレー
ム数」ともいう。)を管理するとともに、その多重フレ
ーム数をフレーム送信判定部6に与えるものである。
【0019】フレーム送信判定部6は、アドレス変換部
2から与えられる先頭セル受信通知と、フレーム数管理
部5から与えられる多重フレーム数と、許可フレーム数
管理部8から与えられる許可フレーム数とに基づき、新
たなフレームの送信の許可又は禁止を判定し、判定結果
をフレーム数管理部5と、フレーム廃棄部9とに与える
ものである。
【0020】バッファモニタ7は、バッファ3の残り容
量を計測し、計測した値を許可フレーム数管理部8に与
えるものである。
【0021】許可フレーム数管理部8は、バッファモニ
タ7から与えられたバッファの残り容量を示す値に基づ
き、バッファ3内にセルを格納することを許可されてい
るフレームの種類数(以下、「多重許可フレーム数」と
もいう。)を算出し、算出した多重許可フレーム数をフ
レーム送信判定部6に与えるものである。
【0022】フレーム廃棄部9は、フレーム送信判定部
6からのフレーム送信許可又は禁止通知に基づき、アド
レス変換部2から送られてくるセルの送信又は廃棄を行
うとともに、送信が許可されたフレームの最終セルを受
信した際には、このことをフレーム数管理5に通知する
ものである。
【0023】ここで、セルの送信は、具体的には次のよ
うに行われる。即ち、フレーム送信判定部6から、ある
フレームについてのフレーム送信許可通知が与えられた
場合には、フレーム廃棄部9は、アドレス変換部2から
与えられる当該フレームの先頭セルから最終セルまでを
通過させ、バッファ3に与える。そして、送信が許可さ
れたフレームの最終セルを受信したした際には、このこ
とをフレーム数管理部8に通知する。
【0024】また、セルの廃棄は、具体的には次のよう
に行われる。即ち、フレーム廃棄部9は、フレーム送信
判定部6からフレーム送信禁止通知が与えられた場合に
は、当該フレームの先頭セルの廃棄を行う。そして、該
廃棄部9は当該フレームの先頭セルが廃棄されたという
情報を保持し、先頭セルが廃棄されたフレームのセルが
与えられた場合には、当該フレームの後続のセルを最終
セルまで全て廃棄する。
【0025】[第1実施形態の動作]次に、図1を参照し
つつ、第1実施形態の動作をデータの流れに沿って説明
する。
【0026】入力部1より入力されたセルは、アドレス
変換部2に送られる。アドレス変換部2では、当該セル
の宛先等に応じて、当該セルのセルヘッダ内に挿入され
ているアドレスの変換がなされる。かかる変換がなされ
た後、当該セルはフレーム廃棄部9に送られる。
【0027】また、アドレス変換部2においては、入力
セルがフレームの先頭セルであるか否かが判定され、先
頭セルであると判定された場合には、アドレス変換部2
から先頭セル受信通知が発行され、フレーム数管理部5
及びフレーム送信判定部6に与えられる。
【0028】一方、フレーム数管理部5においては、ア
ドレス変換部2からの先頭セル受信通知、フレーム送信
判定部6からのフレーム送信許可・禁止通知、及びフレ
ーム廃棄部9からのフレームの最終セル受信通知に基づ
き、フレーム種数が管理される。また、フレーム数管理
部5からは、多重フレーム数がフレーム送信判定部6に
与えられる。
【0029】フレーム数管理部5におけるフレーム種数
の管理は次のようになされる。すなわち、フレーム数管
理部5が、アドレス変換部2からは、先頭セル受信通知
を、また、フレーム送信判定部6からは当該フレームの
送信が許可された旨の通知(以下、「フレーム送信許可
通知」ともいう)を受けた場合には、フレーム数管理部
5に記憶されている、多重フレーム数を示す数値が1増
やされる。このようになされるのは、先頭セル受信通知
とフレーム送信許可通知とがあった場合には、多重フレ
ーム数が1増える結果になるからである。その後、フレ
ーム数管理部5がフレーム廃棄部9から、あるフレーム
の最終セルを受信したという旨の通知を受けた場合に
は、フレーム数管理部5の該数値が1減らされる。この
ようになされるのは、あるフレームの最終セルを受信し
たという旨の通知を受けた場合とは、バッファ3から当
該フレームが全て出力された場合であるため、多重フレ
ーム数が1減るからである。
【0030】これに対して、フレーム数管理部5は、該
フレーム送信判定部6によって、当該フレームの送信が
禁止された旨の通知(以下、「フレーム送信禁止通知」
ともいう。)を、フレーム送信判定部6から受けた場合
には、多重フレーム数に増減はないため、該数値はその
まま維持される。
【0031】この結果、フレーム数管理部5に記憶され
ている数値は、常に多重フレーム数を示すこととなる。
【0032】このようにして算出された多重フレーム数
が、フレーム数管理部5よりフレーム送信判定部6に与
えられる。
【0033】一方、バッファモニタ7においては、バッ
ファ3が監視され、バッファ3の残り容量が計測され
る。そして、計測した値がフレーム数管理部8に与えら
れる。
【0034】バッファモニタ7より計測値を与えられた
フレーム数管理部8は、バッファの残り容量に対応した
多重許可フレーム数を算出し、算出した値をフレーム送
信判定部6に与える。
【0035】かかる多重許可フレーム数の算出は、図4
に示されたバッファの残り容量と多重許可フレーム数の
対応関係を示す表(以下、単に「対応表」ともいう。)
に基づいてなされる。この対応表から明らかなように、
この多重許可フレーム数は、バッファの残り容量と対応
づけるかたちで設定されており、対応関係は網管理者等
がトラフィック等の状況を勘案し決定する。該対応表に
おける、バッファの残り容量と多重許可フレーム数との
対応関係は次の通りである。すなわち、バッファの残り
容量が閾値以上の場合には、多重許可フレーム数が一律
に第1の値をとり、バッファの残り容量が当該閾値未満
の場合は、一律に該第1の値より小さな第2の値をとる
ようになされている。本実施形態においては、図4の対
応表に示すように、バッファの残り容量が4以上の場合
には、多重許可フレーム数が一律に10となり、バッフ
ァの残り容量が4未満の場合には、一律に0となるよう
構成されている。但し、バッファの残り容量及び多重許
可フレーム数は、前記対応関係が満たされている限り、
これらの値に限定されるものではない。
【0036】フレーム送信判定部6においては、上述の
アドレス変換部2から与えられる先頭セル受信通知と、
フレーム数管理部5から与えられる多重フレーム数と、
許可フレーム数管理部8から与えられる許可フレーム数
とに基づき、フレームの送信の許可又は禁止が判定され
る。フレーム送信判定部6における、フレーム送信許可
又は禁止の判定は次のように行われる。すなわち、フレ
ーム送信判定部6がアドレス変換部2より先頭セル受信
通知を受けた際、フレーム数管理部5からは多重フレー
ム数が、許可フレーム数管理部8からは多重許可フレー
ム数が、フレーム送信判定部6に与えられる。そして、
フレーム送信判定部6においては、該多重フレーム数と
該多重許可フレーム数とが比較される。比較の結果、多
重フレーム数が多重許可フレーム数よりも少ないと判定
された場合にはフレーム送信許可通知が、多重フレーム
数が多重許可フレーム数以上であると判定された場合に
はフレーム送信禁止通知が、フレーム送信判定部6から
フレーム数管理部5とフレーム廃棄部9とに与えられ
る。
【0037】一方、かかるフレーム送信許可通知を受け
たフレーム廃棄部9は、アドレス変換部2より与えられ
た、送信を許可された当該フレームの先頭セルを通過さ
せ、バッファ3に入力させる。そして、当該フレームの
後続のセルがアドレス変換部2から与えられた場合にも
同様に、当該セルをバッファ3に与える。このようにし
て、送信を許可されたフレームのセルについては全てバ
ッファ3に与えられる。そして、フレーム廃棄部9が当
該フレームの最終セル受信を受け取った場合には、その
旨をフレーム数管理部5に通知する。かかる通知を受け
たフレーム数管理部5においては、フレーム数を示す数
値が1減じられる。
【0038】これに対して、多重フレーム数が多重許可
フレーム数以上であると判定された場合には、フレーム
送信判定部6からフレーム数管理部5とフレーム廃棄部
9とに対して、フレーム送信禁止通知が与えられる。
【0039】フレーム廃棄部9において、該フレーム送
信禁止通知を受けた場合、送信を禁止されたフレームの
先頭セルは廃棄される。先頭セルが廃棄されたフレーム
の後続セルが入力1から入力されると、アドレス変換部
2でセルヘッダ変換が行われた後、先頭セル同様フレー
ム廃棄部9で廃棄される。
【0040】なお、当該フレームの先頭セルが廃棄され
た場合、フレーム数管理部5におけるフレーム数を示す
数値に変更はない。
【0041】次に、第1実施形態のバッファメモリ管理
システムにおける動作を、図3及び図4を参照しつつ説
明する。ここで、図3は第1実施形態におけるバッファ
メモリ管理システムの動作を示すタイムチャートであ
り、図4は第1実施形態におけるバッファの残り容量と
多重許可フレーム数との対応関係を示す表である。
【0042】なお、以下の説明において1入力の最大速
度は、出力と同じ速度であるものとする。即ち、複数あ
る入力線の各々における入力速度は、単一の出力線にお
ける出力速度以下であるものとする。また、1個のフレ
ームは3セルより構成されているものとする。例えば、
フレームAは、先頭セルA1、中間セルA2、及び最終
セルA3の3つのセルによって構成されているものとす
る。また、同様の構成を有する6個のフレームA〜F
が、時間1〜6において入力されるものとする。また、
バッファ長は7セル分(以下、単に数値「7」で示
す。)であるものとする。但し、フレームを構成するセ
ル数の3及びバッファ長の7は、説明の便宜のために仮
定された値であり、フレームを構成するセル数及びバッ
ファ長はこれらの値に限られるものではない。
【0043】以下において、第1実施形態のバッファメ
モリ管理システムにおける動作の説明は、時間1〜6の
順になされる。ここで、時間1〜6の各々における動作
は、出力段階(1a、2a、3a、4a、5a、6
a)、入力段階(1b、2b、3b、4b、5b、6
b)及び格納・廃棄段階(1c、2c、3c、4c、5
c、6c)の3段階からなるものとする。ここで、出力
段階とは、バッファ3から出力部4へセルを出力させる
段階をいう。入力段階とは、セルを入力部1より該シス
テムに取り込む段階をいう。格納・廃棄段階とは、バッ
ファ3にセルを格納する段階又はフレーム廃棄部9から
セルを廃棄する段階をいう。但し、各時間におけるこれ
らの段階は、説明の便宜上設けらた概念にすぎず、実際
の動作においては、これらの段階はほぼ同時に生起す
る。
【0044】また、時間1開始時点では、フレーム数管
理部5における多重フレーム数を示す数値は0であると
する。
【0045】まず、時間1について説明する。
【0046】時間1の出力段階1aにおいては、バッフ
ァ内に格納されているセルはないので、出力されるセル
はない。
【0047】時間1の入力段階1bにおいては、バッフ
ァ内にはセルが格納されていないので、バッファの残り
容量は7である。バッファの残り容量が7の場合、対応
表から明らかなように、多重許可フレーム数は10であ
る。この値は、この時点における多重フレーム数である
0よりも大きく、新たなフレームの送信が許可されうる
状態にある。かかる状態のバッファへフレームAの先頭
セルA1、フレームBの先頭セルB1が入力される。こ
こで、セルA1及びB1は、新たなフレームA及びBに
属するセルである。
【0048】従って、時間1の格納・廃棄段階1cおい
ては、入力セルの属するフレームは全て送信許可とな
り、したがって入力セルは全てバッファ内に格納され、
廃棄されるセル(以下、「廃棄セル」ともいう。)はな
い。この結果、この段階においては、バッファの残り容
量は5となる。また、新たに通信許可となったフレーム
数が2であることから、多重フレーム数は0から2増え
2となる。
【0049】このように、時間1においては、多重フレ
ーム数が0のところ、多重許可フレーム数が10であっ
たため、2個の入力セルは全て送信が許可されたフレー
ムのセルであり、したがって全てバッファ内に格納され
る。また、多重フレーム数は新たに送信が許可されたフ
レーム数である2だけ増える結果2となる。
【0050】次に、時間2について説明する。
【0051】時間2の出力段階2aにおいて、1個のセ
ルA1が出力される。したがって、この段階におけるバ
ッファの残り容量は1増え6となる。
【0052】時間2の入力段階2bにおいては、バッフ
ァの残り容量は6であるから、対応表より明らかなよう
に、多重許可フレーム数は10となる。この値は、この
時点での多重フレーム数である2より大きいので、新た
なフレームの送信が許可されうる状態にある。かかる状
態のバッファへ、フレームCの先頭セルC1、フレーム
Dの先頭セルD1、フレームAの中間セルA2、及びフ
レームBの中間セルB2の合計4個のセルが入力され
る。このうち、セルA2及びB2は多重しているフレー
ムに属するセルであるから、バッファに格納される。ま
た、セルC1及びD1は、新たなフレームC及びDに属
するセルであるが、多重許可フレーム数と多重フレーム
数との関係から、フレームC及びDは送信が許可され
る。したがって、セルC1及びD1はバッファに格納さ
れる。
【0053】従って、時間2の格納・廃棄段階2cにお
いて、上記4個の入力セル全てがバッファ内に格納さ
れ、廃棄されるセルはない。この結果、この段階におけ
るバッファの残り容量は2となる。また、多重フレーム
数は、新たに送信が許可されたフレーム数である2だけ
増える結果4となる。
【0054】このように、時間2においては、多重フレ
ーム数が2であるところ、多重許可フレーム数が10で
あったため、結果として4個のセルは全て格納される。
また、多重フレーム数は4となる。
【0055】次に、時間3について説明する。
【0056】時間3の出力段階3aにおいて、セルB1
が出力される。この結果、この段階におけるバッファの
残り容量は1増え3となる。
【0057】時間3の入力段階3bにおいては、バッフ
ァの残り容量は3であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は0となる。この値は、この時
点での多重フレーム数の4よりも小さい。したがって、
入力セルは次の基準に基づいて処理される。即ち、入力
セルが多重しているフレームに属するセルに該当する場
合は、該入力セルはバッファ3へ格納される。入力セル
が新たなフレームに属するセルに該当する場合は、該入
力セルは廃棄される。また、入力セルが、先頭セルが既
に廃棄されているフレームに属するセルに該当する場合
は、該入力セルは廃棄される。かかる状態のバッファ
へ、セルC2、D2、E1及びF1が入力される。この
うち、セルC2およびD2は、多重しているフレーム種
C、Dのフレームに属するセルである。これに対して、
セルE1及びF1は新たなフレーム種E及びFに属する
セルである。
【0058】従って、時間3の格納・廃棄段階3cにお
いては、セルC2及びD2は格納されるが、セルE1及
びF1は廃棄される。2個のセルが新たに格納されるた
め、この段階におけるバッファの残り容量は1となる。
但し、新たなフレームが送信許可になったり多重してい
たフレームの最終セルが出力された訳ではないので、多
重フレーム数は増減がなく、4のままである。
【0059】このように、時間3においては、多重フレ
ーム数が4であったところ、多重許可フレーム数が0で
あったため、入力セルのうち、多重しているフレーム種
に属するものは、その個数が2個であったため、全てバ
ッファ内に格納される。また、新たなフレーム種のセル
は全て廃棄される。
【0060】次に、時間4について説明する。
【0061】時間4の出力段階4aにおいて、セルC1
が出力される。この結果、この段階におけるバッファの
残り容量は1増え2となる。
【0062】時間4の入力段階4bにおいては、バッフ
ァの残り容量は2であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は0となる。この値は、この時
点での多重フレーム数である4より小さいので、入力セ
ルの処理の基準は時間3の場合と同様である。かかる状
態のバッファへセルF2、A3、B3及びC3が入力さ
れる。このうち、セルA3、B3、C3は多重している
フレーム種のセルであるから、この点だけからは、これ
ら3個のセルは全て格納可能である。しかし、バッファ
の残り容量は2であるからこのうち実際に格納可能なセ
ルは、2個までである。
【0063】従って、時間4の格納・廃棄段階4cにお
いて、到来した順の早い入力セルA3、B3は格納され
る。しかし、到来した順の遅いC3はバッファの残り容
量に納まりきらないため廃棄される。また、F2は先頭
セルが廃棄されたフレーム種のセルであるため廃棄され
る。この結果、この段階におけるバッファの残り容量は
0となる。なお、多重フレーム数は、時間3と同様の理
由により、増減がなく4のままである。
【0064】このように、時間4においては、多重フレ
ーム数4のところ、多重許可フレーム数が0であったた
め、入力セルのうち、多重しているフレーム種に属する
セルについては、バッファの残り容量である2個までは
格納され、該残り容量をあふれたセルについては廃棄さ
れる。また、入力セルのうち、先頭セルが廃棄されたフ
レーム種に属するセルは廃棄される。
【0065】次に、時間5について説明する。
【0066】時間5の出力段階5aにおいて、セルD1
が出力される。この結果、この段階におけるバッファの
残り容量は1増え2となる。
【0067】時間5の入力段階5bにおいては、バッフ
ァの残り容量は1であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は0となる。この値は、この時
点におけるフレーム数である4より小さい。したがっ
て、入力フレームは時間3と同じ基準に基づいて処理さ
れる。かかる状態のバッファにセルF3及びE2が入力
される。これらのセルは、先頭セルが廃棄されたフレー
ム種F及びEのセルである。
【0068】従って、時間5の格納・廃棄段階5cにお
いて、いずれの入力セルもバッファ3に格納されること
なく廃棄される。この結果、この段階におけるバッファ
の残り容量は入力段階5bの時点と変わらず、1のまま
である。なお、時間3と同様の理由により、多重フレー
ムの数には増減がなく4のままである。
【0069】このように、時間5においては、入力セル
が全て、先頭セルが廃棄されたフレーム種に属する入力
セルであったため、全ての入力セルは廃棄される。
【0070】次に、時間6について説明する。
【0071】時間6の出力段階6aにおいて、セルA2
が出力され、残り容量は1増え2となる。
【0072】時間6の入力段階6bにおいては、バッフ
ァの残り容量は2であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は0である。この値は、この時
点での多重フレーム数である4より小さい。したがっ
て、入力セルは、時間3と同じ基準に基づいて処理され
る。かかる状態のバッファ3へ、セルE3及びD3が入
力される。このうち、セルD3は多重しているフレーム
種Dのセルである。これに対して、セルE3は、先頭セ
ルが廃棄されたフレーム種Eのセルである。
【0073】従って、時間6の格納・廃棄段階6cにお
いて、セルD3は格納されるが、セルE3は廃棄され
る。なお、時間3と同様の理由により、多重フレーム数
に増減はなく4のままである。
【0074】このように、時間6においては、多重フレ
ーム数が4であったところ、多重許可フレーム数は0で
あったため、既に多重しているフレーム種に属するセル
については、バッファの残り容量の範囲内であるため格
納される。これに対して、先頭セルが廃棄されたフレー
ム種に属する入力セルは廃棄される。
【0075】以上詳述したように、第1実施形態におい
ては、バッファの残り容量が閾値である4以上の場合に
は、多重許可フレームが一律に10となる一方、残りバ
ッファ量が閾値である4未満の場合には、多重許可のフ
レーム数が一律に0となるよう構成されている。このた
め、時間3、4、5及び6において、新たなフレーム種
E,Fは全て廃棄されている。もっとも、時間4におい
ては、入力セルのうち、多重フレーム種に属するセルで
ありながら、バッファの残り容量との関係でC3が廃棄
されてはいる。しかし、これを除けば廃棄セルはE,F
に集中している。このように、フレームA、B及びDの
セルは全く廃棄されることがない。
【0076】[第1実施形態の効果]第1実施形態によれ
ば、バッファの残り容量に応じてフレーム数を管理し、
廃棄セルをいくつかのフレームに集中させるようになさ
れているため、フレームの廃棄率が大幅に低減される。
このため、フレーム廃棄によって生じる輻輳の発生等の
弊害を最小限に抑えることができる。
【0077】(B)第2実施形態 [第2実施形態の構成及び動作]次に、図1、図5及び図
6を参照しつつ、第2実施形態のバッファメモリ管理シ
ステムの構成及び動作を説明する。ここで、図5は、第
2実施形態におけるバッファメモリ管理システムの動作
を示すタイムチャートであり、図6は第2実施形態にお
けるバッファの残り容量と多重許可フレーム数との対応
関係を示す表である。
【0078】第2実施形態の構成の概略は第1実施形態
の構成とほぼ同様であり、図1に示すように、入力部1
と、アドレス変換部2と、バッファ3と、出力部4と、
フレーム数管理部5と、フレーム送信判定部6と、バッ
ファモニタ部7と、許可フレーム数管理部8とを備える
と共に、フレーム廃棄部9を備えている。
【0079】第2実施形態が第1実施形態と異なる点
は、多重許可フレーム数をバッファの残り容量と関連づ
けるにあたって、図6の表に示すように、バッファの残
り容量が減少するに従って、多重許可フレーム数が段階
的に減少するよう構成されている点である。
【0080】以下、第2実施形態のバッファメモリ管理
システム動作を、時間1〜6の順に説明する。なお、第
2実施形態においても、時間1〜6の各々は、第1実施
形態の場合と同様、出力段階、入力段階、及び格納・廃
棄段階、及び出力段階の概念的に分割された3段階から
なるものとする。また、各時間の入力段階に入力される
セル種は、第1の実施形態の場合と全く同じである。ま
た、時間1開始時点では、フレーム数管理部にある多重
フレーム数を示す数値は0であるとする。以下、第1実
施形態と異なる点を中心に説明する。
【0081】まず、時間1について説明する。
【0082】時間1の出力段階1aにおいては、バッフ
ァ内に格納されているセルはないので、出力されるセル
もない。
【0083】時間1の入力段階1bにおいては、バッフ
ァ内にはセルが格納されていないので、バッファの残り
容量は7である。バッファの残り容量が7の場合、対応
表から明らかなように、多重許可フレーム数は3であ
る。この値は、多重しているフレーム数である0よりも
大きく、新たなフレームの送信が許可されうる状態にあ
る。かかる状態のバッファへフレームAの先頭セルA
1、フレームBの先頭セルB1が入力される。
【0084】従って、時間1の格納・廃棄段階1cおい
ては、入力セルの属するフレームは全て送信許可とな
り、したがって入力セルは全てバッファ内に格納され、
廃棄セルはない。この結果、この段階においては、バッ
ファの残り容量は5となる。また、送信許可となったフ
レームが2個あるので、多重フレーム数は0から2増え
2となる。
【0085】このように、時間1においては、多重フレ
ーム数が0であったところ、多重許可フレーム数が3で
あるため、2個の入力セルは全てバッファ内に格納され
る。また、多重フレーム数は2となる。
【0086】次に、時間2について説明する。
【0087】時間2の出力段階2aにおいて、1個のセ
ルA1が出力される。したっがって、この段階における
バッファの残り容量は1増え6となる。
【0088】時間2の入力段階2bにおいては、バッフ
ァの残り容量は6であるから、対応表より明らかなよう
に、多重許可フレーム数は3となる。この値は、この時
点での多重フレーム数である2よりも大きい値であるの
で、新たなフレームの送信が許可されうる状態にある。
かかる状態のバッファへ、セルC1、D1、A2及びB
2の合計4個のセルが入力される。このうち、A2及び
B2は、多重フレームに属するセルである。また、多重
許可フレーム数と多重フレーム数との関係から、新たに
1種のフレームが送信許可となる。
【0089】従って、時間2の格納・廃棄段階2cにお
いて、上記4個の入力セルのうち、A2、B2はこの時
点での多重フレームに属するセルであるため、またC1
は新たに送信を許可されたフレームに属するセルである
ため、バッファに格納される。しかし、送信許可となる
フレームは1種までであるため、フレームDは送信許可
とならず、したがって、セルD1は、廃棄される。この
ように、3つの新たなセルが格納される結果、この段階
におけるバッファの残り容量は3となる。また、多重フ
レーム数は1増え3となる。
【0090】このように、時間2においては、多重フレ
ーム数が2であったところ、多重許可フレーム数が3で
あったため、結果として4個の入力セルのうち、3個ま
でが格納され、1個は廃棄される。また、多重フレーム
数は3となる。
【0091】次に、時間3について説明する。
【0092】時間3の出力段階3aにおいて、セルB1
が出力される。この結果、この段階におけるバッファの
残り容量は1増え4となる。
【0093】時間3の入力段階3bにおいては、バッフ
ァの残り容量は4であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は2となる。この値は、この時
点での多重フレーム数である3よりも小さい。したがっ
て、入力セルは次の基準に基づいて処理される。即ち、
入力セルが多重しているフレームに属するセルの場合
は、バッファに格納される。入力セルが新たなフレーム
に属するセルの場合は、廃棄される。また、入力セル
が、既に廃棄されているフレームに属する場合も廃棄さ
れる。かかる状態のバッファへ、セルC2、D2、E1
及びF1が入力される。このうち、セルC2は、多重し
ているフレーム種Cのセルである。これに対して、E
1、F1は新たなフレーム種E及びFのセルである。ま
た、セルD2は、先頭セルが廃棄されているフレームの
セルである。
【0094】従って、時間3の格納・廃棄段階3cにお
いては、セルC2は格納されるが、セルD2、E1及び
F1は廃棄される。このように1個のセルが新たに格納
されるため、この段階におけるバッファの残り容量は3
となる。なお、多重フレーム数に増減はなく、3のまま
である。
【0095】このように、時間3においては、多重フレ
ーム数が3であったところ、多重許可フレーム数が2で
あったため、入力セルのうち、多重しているフレームに
属するセルだけがバッファに格納され、新たなフレーム
に属するセル、及び既に先頭セルが廃棄されているフレ
ームのセルは廃棄される。
【0096】次に、時間4について説明する。
【0097】時間4の出力段階4aにおいては、セルC
1が出力される。この結果、この段階におけるバッファ
の残り容量は1増え4となる。
【0098】時間4の入力段階4bにおいては、バッフ
ァの残り容量は4であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は2となる。この値は、多重し
ているフレーム数の3よりも小さい。したがって、入力
フレームは、時間3と同様の基準に基づいて処理され
る。かかる状態のバッファへセルF2、A3、B3及び
C3が入力される。このうち、セルA3、B3、C3は
多重しているフレームに属するセルである。セルF2
は、先頭セルが廃棄されたフレームに属するセルであ
る。
【0099】従って、時間4の格納・廃棄段階4cにお
いて、入力セルA3、B3及びC3はバッファに格納さ
れるが、F2は既に先頭セルが廃棄されたフレーム種の
セルであるため廃棄される。この結果、この段階におけ
るバッファの残り容量は1となる。なお、多重フレーム
数に増減はなく、3のままである。
【0100】このように、時間4においては、多重フレ
ーム数が3であったところ、多重許可フレーム数が2で
あったため、多重フレームに属するものは格納され、先
頭セルが廃棄されたフレームに属するものについては廃
棄される。
【0101】次に、時間5について説明する。
【0102】時間5の出力段階5aにおいて、セルD1
が出力される。この結果、この段階におけるバッファの
残り容量は1増え2となる。
【0103】時間5の入力段階5bにおいては、バッフ
ァの残り容量は2であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は1となる。この値は、この時
点での多重フレーム数3よりも小さい。したがって、入
力セルは時間3と同様の基準に基づいて処理される。か
かる状態のバッファにセルF3及びE2が入力される。
これらのセルは、既に先頭セルが廃棄されたフレーム種
F及びEのセルである。
【0104】従って、時間5の格納・廃棄段階5cにお
いて、いずれの入力セルもバッファ3に格納されること
なく廃棄される。この結果、この段階におけるバッファ
の残り容量に変化はなく2となる。なお、多重フレーム
数に増減はなく、3のままである。
【0105】このように、時間5においては、入力セル
が全て先頭セルの廃棄されたフレームに属するセルであ
ったため、入力セルは全て廃棄される。
【0106】次に、時間6について説明する。
【0107】時間6の出力段階6aにおいて、セルA2
が出力され、残り容量は1増え3となる。
【0108】時間6の入力段階6bにおいては、バッフ
ァの残り容量は3であるから、対応表から明らかなよう
に、多重許可フレーム数は2である。この値は、この時
点での多重フレーム数である3より小さい。したがっ
て、入力フレームは、時間3と同じ基準に基づいて処理
される。かかる状態のバッファ3へ、セルE3及びD3
が入力される。これらはいずれも、既に先頭セルが廃棄
されたフレーム種D、Eのセルである。
【0109】従って、時間6の格納・廃棄段階6cにお
いて、入力セルはD3、E3とも廃棄される。
【0110】このように、時間6においては、入力セル
がいずれも既に先頭セルが廃棄されたフレームに属する
ものであったため、入力セルは全て廃棄される。
【0111】以上詳述したように、第2実施形態におい
ては、多重許可フレーム数をバッファの残り容量と関連
づけるにあたって、バッファの残り容量が減少するに従
って、多重許可フレーム数が段階的に減少するよう構成
されているため、時間2〜6において、フレーム種D〜
Fのみが集中的に廃棄されている一方、フレーム種A〜
Cに属するセルは全く廃棄されていない。
【0112】[第2実施形態の効果]このように、第2実
施形態においては、第1実施形態と異なるかたちで、バ
ッファの残り容量に応じたフレーム数の管理がなされて
おり、廃棄セルの特定フレームへの集中がより徹底して
なされている。このため、フレーム廃棄率をさらに低く
抑えることが可能となり、フレーム廃棄によって生じる
輻輳の発生等の弊害を一層抑えることができることとな
る。
【0113】(C)第3実施形態 [第3実施形態の構成]次に、図7を参照しつつ、本発明
に係るバッファメモリ管理システムの第3実施形態を説
明する。ここで、図7は第3実施形態おけるバッファメ
モリ管理システムの全体構成を示すブロック図である。
なお、図7において、図1の部材と同一の部材には、同
一の符号が付してある。
【0114】第3実施形態は、第1及び第2実施形態と
ほぼ同様の構成を有している。即ち、第3実施形態は、
入力部1と、アドレス変換部2と、バッファ3と、出力
部4と、フレーム数管理部5と、バッファモニタ部7
と、許可フレーム数管理部8と、フレーム数判定部6と
を備えるとともに、正常性判定廃棄部10を備えてい
る。
【0115】第3実施形態が第1及び第2実施形態と異
なる点は、第1及び第2実施形態におけるフレーム破棄
部9の代わりに、第3実施形態においては、正常性判定
廃棄部10が設けられている点である。そこで、第3実
施形態の構成の説明においては、正常性判定廃棄部10
を主に説明することとする。
【0116】正常性判定廃棄部10は、フレームの先頭
セルが到着した場合には、その旨を示す情報(以下、
「先頭セル到着情報」ともいう。)や、必要に応じアド
レス変換情報等を一時的に書き込み、フレームの先頭セ
ル以外のセルが到着した場合には、セルの正常性を確認
するためのものである。
【0117】正常性判定廃棄部10における情報の書込
みや正常性の確認は具体的には次のように行われる。
【0118】すなわち、正常性判定廃棄部10は、フレ
ームの先頭セルが正常性判定廃棄部10に到着した場合
は、先頭セル到着情報を当該フレームの最終セルが到着
するまで保持する。そして、送信を許可された当該フレ
ームの先頭セルを通過させ、バッファ3に入力させる。
また、フレームの先頭セルの送信がなされた場合には、
フレーム数管理部5において、多重フレーム数を示す数
値が1増加される。
【0119】一方、フレームの先頭セルが到着しないう
ちに当該フレームの先頭セル以外のセルが到着した場合
には、当該先頭セル以外のセルの正常性が判定され、正
常でないと認定された場合当該セルは廃棄される。セル
が正常でないと判定される類型としては以下のものがあ
る。
【0120】(1)まず、正常性判定廃棄部10に先頭
セル到着情報がない場合が挙げられる。例えば、フレー
ム送信判定部6において、フレーム送信禁止と判定され
たため、フレームの先頭セルが廃棄された場合や、正常
性判定廃棄部10に入る前に当該フレームの先頭セルが
喪失された場合が挙げられる。
【0121】(2)また、正常性判定廃棄部10に先頭
セル到着情報はあるが、当該先頭セル以外のセルに異常
がある場合が挙げられる。
【0122】(3)さらに、先頭セルの有無に拘わら
ず、通信プロトコルに応じた基準に基づき、当該セルが
正常でないと判定された場合が挙げられる。かかる基準
としては、タイムアウトやフレーム長オーバーに係るセ
ルであるか否か、セルの連続性は正常か否かなどが挙げ
られる。
【0123】また、正常性判定廃棄部10は、フレーム
の先頭セルが送信を許可された後に入力された後続のセ
ルが正常でないと判定され、当該フレームが廃棄された
場合には、その旨をフレーム数管理部5に通知する。ま
た、最終セルが受信されたため、先頭セルが到着済みで
あるという情報が消去された場合にもその旨をフレーム
数管理部5に通知する。
【0124】[第3実施形態の動作]次に図7を参照しつ
つ、データの流れに沿って第3実施形態の動作を説明す
る。なお、第3実施形態の動作のうち、第1及び第2実
施形態と同一の部材に係る動作については、第1実施形
態の動作と同様である。
【0125】入力1にフレームの先頭セルが入力された
場合における動作は次の通りである。まず、入力1にフ
レームの先頭セルが入力されると、アドレス変換2によ
って当該セルのセルヘッダの変換が行われる。また、ア
ドレス変換部2によって、先頭セル受信通知がフレーム
数管理部6と、フレーム送信判定6とに通知される。
【0126】フレーム送信判定部6においては、フレー
ム数管理部5から与えられる多重フレーム数と、許可フ
レーム数管理部8から与えられる多重許可フレーム数と
が比較される。比較の結果、多重フレーム数が多重許可
フレーム数未満であると判定された場合には、フレーム
送信判定部6から正常性判定廃棄部10とフレーム数管
理部5とに、フレーム送信許可通知が与えられる。
【0127】正常性判定廃棄部10においては、該フレ
ーム送信許可通知を受けた場合、正常性判定廃棄部10
にフレームの先頭セルが到着したという情報を書き込
む。そして、送信を許可された当該フレームの先頭セル
を通過させ、バッファ3に入力させる。フレームの先頭
セルの送信がなされると、フレーム数管理部5におい
て、フレーム数を示す値が1増加される。
【0128】これに対して、入力1にフレームの先頭セ
ル以外のセルが入力された場合には、次のように動作す
る。入力1にフレームの先頭セル以外のセルが入力され
ると、アドレス変換部2によって、当該セルのセルヘッ
ダ内に挿入されているアドレスの変換が行われる。その
後、当該セルは正常性判定廃棄部10に与えられる。そ
して、正常性判定廃棄部10において、セルの正常性の
確認動作がなされ正常でないセルは廃棄される。 フレ
ームの先頭セルが到着したという情報が保持されている
場合であって、フレームの最終セルが入力された場合、
及び、セルに異常が検出されたために、フレームの先頭
セルが到着したという情報が消去された場合には、フレ
ーム数管理部5に通知され、フレーム数管理部5のフレ
ーム数が1減らされる。
【0129】[第3実施形態の効果]第3実施形態によれ
ば、第1及び第2実施形態による効果に加えて次の効果
が奏される。即ち、バッファの状態との関係でフレーム
の送信が禁止された場合と、フレームの先頭セルが網内
での喪失したこと等に起因するセルが正常でないと判断
された場合とが、いずれもフレームの先頭セルを受信し
ていないという同一の条件で扱われている。これによ
り、バッファの状態との関係で生じるフレーム廃棄と、
フレームの正常性確認とを同時に行うことができるとい
う効果が得られる。
【0130】(D)第1〜3実施形態の変形例 第1〜3の実施形態とも、バッファの残り量に応じて多
重許可フレーム数を決定しているが、バッファの使用量
に応じて多重を許可するフレーム数を決定してもよい。
【0131】また、コネクションレスデータサービス等
のように、フレームの先頭セルにしかアドレス変換のた
めの情報がない場合には、第3実施形態の構成にし、フ
レームの先頭セルを受信したとき得られるアドレス交換
の情報を正常性判定廃棄部に登録してもよい。その場
合、正常性判定廃棄部に登録があることが、フレームの
先頭セルを受信したという情報を兼ねることができる。
【0132】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、バッフ
ァの残り容量に応じてフレーム数を管理し、廃棄セルを
いくつかのフレームに集中させることにより、フレーム
の廃棄率が大幅に低減されるため、フレーム廃棄によっ
て生じる輻輳の発生等の弊害を最小限に抑えることがで
きる。
【0133】また、バッファの状態との関係でフレーム
の送信が禁止された場合と、セルが正常でないと判断さ
れた場合とを、フレームの先頭セルを受信していないと
いう同一の条件で扱うことにより、バッファの状態との
関係で生じるフレーム廃棄と、フレームの正常性確認と
を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるバッファメモリ管理シス
テムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】従来装置の動作を示すタイムチャートである。
【図3】第1実施形態におけるバッファメモリ管理シス
テムの動作を示すタイムチャートである。
【図4】第1実施形態におけるバッファの残り容量と多
重許可フレーム数との対応関係を示す表である。
【図5】第2実施形態におけるバッファメモリ管理シス
テムの動作を示すタイムチャートである。
【図6】第2実施形態におけるバッファの残り容量と多
重許可フレーム数との対応関係を示す表である。
【図7】第3実施形態におけるバッファメモリ管理シス
テムのの全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2・・・アドレス変換部、3・・・バッファ、5・・・
フレーム数管理部、6・・・フレーム送信判定部、7・
・・バッファモニタ、8・・・許可フレーム数管理部、
9・・・フレーム廃棄部、10・・・正常性判定廃棄
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛島 重彦 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−268663(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 200

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信を許可されたフレームのセルの格納
    及び出力を行うバッファと、 該バッファの残り容量に基づいて、少なくとも新たなフ
    レームに属するセルを廃棄するか否かを決定し、廃棄す
    るセル以外のセルを該バッファに格納させるフレーム管
    理手段とを有し、 前記フレーム管理手段は、 前記バッファのバッファ量情報を監視するバッファモニ
    タと、 該バッファモニタから与えられるバッファ量情報に応じ
    て、前記バッファにセルを格納することを許可されてい
    るフレームの種類数である多重許可フレーム数を決定す
    る許可フレーム数管理手段と、 現時点で前記バッファを介した送信が許可されているフ
    レームの種類数である多重フレーム数を管理するフレー
    ム数管理手段と、 前記許可フレーム数管理手段から与えられる多重許可フ
    レーム数と、該フレーム数管理手段から与えられる多重
    フレーム数とを比較し、新たなフレームの送信許可又は
    送信禁止を決定するフレーム送信判定手段と、 送信禁止がなされたフレームに属するセルを廃棄すると
    共に、他のフレームを通過させて前記バッファに与える
    フレーム廃棄手段とを有することを特徴とするバッファ
    メモリ管理システム。
  2. 【請求項2】 前記許可フレーム数管理手段における多
    重許可フレーム数の決定は、前記バッファの残り容量が
    閾値以上の場合には多重許可フレーム数が一律に第1の
    値をとり、該バッファの残り容量が当該閾値未満の場合
    には多重許可フレーム数が一律に第1の値よりも小さな
    第2の値をとるようなされていることを特徴とする請求
    に記載のバッファメモリ管理システム。
  3. 【請求項3】 前記許可フレーム数管理手段における多
    重許可フレーム数の決定は、前記バッファの残り容量が
    減少するに従って多重許可フレーム数が段階的に減少す
    るようなされていることを特徴とする請求項に記載の
    バッファメモリ管理システム。
  4. 【請求項4】 入力セルの正常性を判断し、当該入力セ
    ルが正常でないと判断された場合には、当該セル及び当
    該入力セルの属するフレームにおける後続のセルを廃棄
    する正常性判定廃棄手段を、さらに有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のバッファメモリ管
    理システム。
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