JP3075252B2 - Atmスイッチ - Google Patents

Atmスイッチ

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JP3075252B2
JP3075252B2 JP8507798A JP8507798A JP3075252B2 JP 3075252 B2 JP3075252 B2 JP 3075252B2 JP 8507798 A JP8507798 A JP 8507798A JP 8507798 A JP8507798 A JP 8507798A JP 3075252 B2 JP3075252 B2 JP 3075252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM交換機やA
TMクロスコネクト装置などに用いられるATMスイッ
チでスループットを改善する技術に関し、特に複数のサ
ービスクラスを処理するATMスイッチを多段接続する
場合に、輻輳回線の輻輳制御が他の未輻輳回線の遅延特
性や廃棄率特性に及ぼす影響を低減し、不公平性を改善
する技術に関する
【従来の技術】ATM(Asynchronous Transfer Mode)
通信では、音声、画像、データなどの様々な情報を固定
長のATMセルのペイロード部に格納して転送すること
ができるが、音声、画像、データは情報速度や許容遅延
時間が異なるため、転送帯域や転送遅延などの伝送品質
(QoS:Quality of Service)に対するユーザの要求
は様々である。
【0002】そこでATM通信では、サービスクラスと
して、CBR(Constant Bit Rate)サービスやVBR
(Variable Bit Rate)サービスなどの帯域保証クラス
や、UBR(Unspecified Bit Rate)サービスやABR
(Available Bit Rate)サービスなどのベストエフォー
トクラスが定義されている。
【0003】帯域保証クラスは、ユーザと網が伝送帯域
を予め契約し、網は該契約値の範囲内であれば伝送帯域
や伝送遅延をユーザに対して保証する。通信コストは高
価になるが、ユーザは品質重視の情報転送ができるため
音声伝送や画像伝送に適している。
【0004】一方、ベストエフォートクラスのうち、A
BRサービスは網の輻輳状況に応じて割当帯域を柔軟に
変化する方式であり、原則としてセル廃棄はないが伝送
遅延は保証されない。また、UBRサービスは所定の時
間内のトラヒック状況にしたがって一定のセル廃棄率は
保証されるが、ピークセル速度に関しては必ずしも保証
されず、転送遅延も保証されない。このようにベストエ
フォートクラスは品質よりも経済性を重視する場合に適
し、主にデータ転送に用いられる。
【0005】各サービスクラスのQoSの実現のため、
ATMセルのセルヘッダ部分のVPI(Virtual Path I
dentifier)やVCI(Virtual Connection Identifie
r)などのコネクション番号やCLP(Cell Loss Prior
ity)ビットにより該セルのサービスクラスを割り当
て、ATM交換機やATMクロスコネクト装置では、到
着セルのVPIやVCIやCLPビットより該コネクシ
ョンのサービスクラスを判定し、それに応じた制御を行
う優先制御方式がある。
【0006】優先制御方式の一構成を図10を用いて説
明する。これは一入力ハイウェイと一出力ハイウェイを
有するATMセルバッファである。サービスクラスに帯
域保証クラスとベストエフォートクラスを設定し、帯域
保証クラス用セルバッファ55とベストエフォートクラ
ス用セルバッファ56を配備する。53はアドレスフィ
ルタ回路であり、到着セルのVPI、VCI、CLPビ
ットなどを参照してサービスクラスを判定し、該当サー
ビスクラスのセルバッファに転送する。
【0007】例えば、帯域保証クラスのセルは帯域保証
クラス用セルバッファ55に書き込み、ベストエフォー
トクラスのセルはベストエフォートクラス用セルバッフ
ァ56に書き込む。54はセル読み出し制御回路であ
り、セルの読み出し順序を決定する。セル読み出し順序
決定の一例としては、高優先クラスからセルを読み出
し、該高優先クラスの蓄積セル数が0のときに限り低優
先クラスを読み出す完全優先制御方式がある。
【0008】通常は帯域保証要求や遅延保証要求の厳し
い帯域保証クラスを高優先とし、例えば図10では帯域
保証クラス用セルバッファ55に蓄積セルがあれば、そ
こから優先してセルを読み出し、帯域保証クラス用セル
バッファ55の蓄積セル数が0であればベストエフォー
トクラス用セルバッファ56からセルを読み出す。完全
優先制御により帯域保証クラスはベストエフォートクラ
スのトラヒックの影響を受けないので、帯域保証や遅延
保証を行いやすい。一方、ベストエフォートクラスは帯
域保証クラスのセルがセルバッファ55に蓄積している
と送出されないためセルバッファ56の蓄積セル数は増
加しやすく、セルバッファ溢れによるセル廃棄が起きや
すい。
【0009】しかし、UBRサービスを用いたデータ通
信では、網内で1セルでも廃棄が起こると、該セルが含
まれていたパケットは無効となる。その結果、ATM交
換機やATMクロスコネクト装置のセルバッファに無効
パケットが蓄積され、これは無駄な蓄積セルとなるため
パケットレベルの実効スループットが著しく低下するこ
とがある。
【0010】そこで、ATM交換機やATMクロスコネ
クト装置のセルバッファでは、輻輳時に到着するパケッ
トを構成する全セルを該セルバッファの入力で強制的に
廃棄し、無効パケットをセルバッファ内に蓄積しないこ
とでスループットを向上させようとするEPD(Early
Packet Discard)制御が提案されている。
【0011】例えば、AAL(ATM Adaptation Layer)
タイプ5を用いてEPD制御を行う際は、AALパケッ
ト最後尾(EOP:End of Packet)を示すATM-user-to
-user(AUU)パラメータを使用して、EOPセルと
EOPセルに挟まれた同一コネクションの区間を同一パ
ケットとみなし、該パケットが転送中ならばセルバッフ
ァに該パケットを入力し、転送中でなければ該セルバッ
ファが輻輳中か否かを判定して輻輳中ならばEOPセル
が到着するまでセルを廃棄する。この廃棄動作は輻輳が
解消されるまで継続される。あるいは、セル廃棄が発生
したら該セル以降の該セルが含まれるパケットの全セル
を廃棄するPPD(Partial Packet Discard)制御も提
案されている。
【0012】次に、多段構成型ATMスイッチについて
述べる。ATMスイッチ容量が2.4Gbps〜10G
bps程度の小規模のものは一段バッファでスイッチを
構成できるが、10Gbpsを越える大容量スイッチに
なると、多段接続スイッチ構成となる。
【0013】多段接続構成でUBRサービスを処理する
場合は、各スイッチのUBRクラス用セルバッファの無
効パケット蓄積数を減らして実効スループット向上を図
るため、各スイッチのUBRクラス用セルバッファの入
力でEPD制御やPPD制御を行ってもよい。
【0014】また、特開平7−183886号公報に
は、セルバッファ溢れによるセル廃棄をなるべく起こさ
ないように、後段(出力側)スイッチのセルバッファに
閾値を設定して、キュー長が閾値を超過した場合は後段
スイッチから前段(入力側)スイッチに対して輻輳通知
信号(バックプレッシャー信号)を通知して前段スイッ
チからのセル送出を中断させ、後段スイッチでのセル廃
棄を防ぐセル出力制御手段が提案されている。この輻輳
制御によれば、バッファ溢れは最も入力回線に近いスイ
ッチでのみ発生し、後段スイッチではセル廃棄は発生し
ない。この従来例を用いて構成したスイッチの一例を図
11を用いて説明する。
【0015】図11は、前段スイッチ部1と後段スイッ
チ部15を縦続接続したものである。各スイッチ部はそ
れぞれ帯域保証クラスとベストエフォートクラス(UB
Rサービス)を収容し、前段スイッチ部1は帯域保証ク
ラス用セルバッファ2とベストエフォートクラス用セル
バッファ3を有し、到着セルをアドレスフィルタ回路4
でサービスクラスに応じてセルバッファ2か3に振り分
け、セル読み出し制御回路26で完全優先制御を行う。
【0016】後段スイッチ部15は出力回線別のn個の
単位スイッチ11−1〜11−nで構成され、個々の単
位スイッチ11−k(kは1以上、n以下の整数)は帯
域保証クラス用セルバッファ5−kとベストエフォート
クラス用セルバッファ6−kを有する。7−kはアドレ
スフィルタ回路、14−kはセル読み出し制御回路であ
る。アドレスフィルタ回路7−kは到着セルのVPIや
VCIなどのコネクション番号を参照して自回線のセル
のみを選び出し、そのサービスクラスに応じてセルバッ
ファ5−kまたは6−kに入力する。
【0017】帯域保証クラス用セルバッファ5−kのキ
ュー長はキュー長モニタ回路9−kで監視されており、
閾値THAk(kは1以上、n以下の任意整数)を超過
すると輻輳状態と判定され、キュー長モニタ回路9−k
から輻輳通知信号BPHAk=“H”が発出される。キ
ュー長がTHAkを下回ればBPHAk=“L”に戻
る。同様に、ベストエフォートクラス用セルバッファ6
−kのキュー長はキュー長モニタ回路10−kで監視さ
れ、閾値TLk(kは1以上、n以下の任意の整数)を
越えたら輻輳状態と判定し輻輳通知信号BPLk=
“H”を発出する。キュー長がTLkを下回ればBPL
k=“L”に戻す。
【0018】各後段スイッチ11−1〜11−nが出力
する帯域保証クラスの輻輳通知信号BPHAk(1≦k
≦n)をMUX回路12で多重し、同様にベストエフォ
ートクラスの輻輳通知信号BPLk(1≦k≦n)をM
UX回路59で多重する。該多重化輻輳通知信号は前段
スイッチ1に転送され、それぞれ該1内の帯域保証クラ
ス用DMUX回路16とベストエフォートクラス用DM
UX回路60で帯域保証クラス用輻輳通知信号BPHA
1〜BPHAnとベストエフォートクラス用輻輳通知信
号BPL1〜BPLnに分離される。
【0019】帯域保証クラス用輻輳通知信号BPHA1
〜BPHAnをOR回路57に入力し、その出力信号を
BPHとする。また、ベストエフォートクラス用輻輳通
知信号BPL1〜BPLnをOR回路58に入力し、そ
の出力信号をBPLとする。そして、セルバッファ2は
BPH=“H”ならばセル出力を停止し、BPH=
“L”ならばセル出力を再開する。セルバッファ3もB
PL=“H”のときはセル出力を停止し、BPL=
“L”ならばセル出力を再開する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の多段接続構成に
おいて、多段接続した各スイッチで独立してUBRクラ
スのEPD制御やPPD制御を行う場合に、縦続接続の
途中のスイッチが輻輳すると、より入力回線側にある前
段スイッチのセルバッファ容量の余裕の有無にかかわら
ず該輻輳スイッチの入力でEPD制御やPPD制御が行
われて全スイッチのセルバッファ量を十分に活用せずに
セル廃棄が発生する。つまり、縦続接続スイッチ中に輻
輳しやすいスイッチがあると、該スイッチで頻繁にEP
D制御やPPD制御が行われ、ユーザ端末の上位レイヤ
の機能によるパケット再送が頻発してEPD制御やPP
D制御による実効スループット向上の効果を十分に発揮
できない可能性があり、その結果、多段構成時のスイッ
チのスループットが増加しない場合がある。
【0021】一方、図11のように、後段セルバッファ
6−k(kは1以上、n以下の任意の整数)から前段セ
ルバッファ3に対して輻輳通知信号によるセル出力制御
を行い、輻輳回線の輻輳通知信号で前段セルバッファ3
の全出力を停止する場合には、輻輳セルバッファ6−k
を通過しない未輻輳回線のセルまでブロックされて遅延
が増加するHOL(Head of Line)ブロッキングが発生
するという不公平が起こる。例えば、出力回線n本中の
一本が継続的に輻輳する状況では、残りのn−1本の未
輻輳出力回線まで出力を停止され遅延が増す。その結
果、TCPパケットのように遅延によりタイムアウトと
なるトラヒックでは実効スループットが低下する可能性
がある。
【0022】また、帯域保証クラスとUBRクラス(ベ
ストエフォートクラス)の完全優先制御では、後段スイ
ッチで帯域保証クラスの蓄積セル数が0の場合に、前段
スイッチでの他の出力回線のバックプレッシャー信号に
よるUBRクラスの出力停止が起こると、該バックプレ
ッシャー信号が解除になるまで該後段スイッチは既に蓄
積済みのUBRクラスのセルしか送出できず、回線利用
率が低下する。
【0023】更に、継続的に後段セルバッファ6−kか
らの輻輳通知信号によるセル出力制御が行われることで
前段セルバッファ3のキュー長に余裕がなくなる場合
は、輻輳回線、非輻輳回線にかかわらず前段セルバッフ
ァ3のセルバッファ長を超過したセルが廃棄されるた
め、輻輳回線のみでなく未輻輳回線の廃棄特性も劣化し
てスループット特性は劣化する。このような輻輳回線の
輻輳制御による未輻輳回線の遅延特性劣化や廃棄率特性
劣化は、UBRサービスのようなベストエフォートクラ
スのみでなく帯域保証クラスでも発生する。
【0024】本発明の目的は、上述の帯域保証クラスと
ベストエフォートクラスの優先制御を行うATMスイッ
チを多段縦続接続するATMスイッチにおいて、後段ス
イッチから前段スイッチに対して輻輳通知信号によるセ
ル出力制御を行う場合に、輻輳回線による前段スイッチ
のセル出力制御が他の未輻輳回線の遅延特性や廃棄率特
性に極力影響を与えないようにして、可能な限り不公平
性をなくして未輻輳回線のスループット低下を防ぐこと
により、伝送効率の向上を図ることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、前段スイッチ
において、後段スイッチからのベストエフォートクラス
用輻輳通知信号BPL1〜BPLnと帯域保証クラス用
輻輳通知信号BPH1〜BPHnとからバックプレッシ
ャー信号BPLを作成し、該作成したBPLでベストエ
フォートクラス用セルバッファ3のセル出力制御を行
う。
【0026】また、前段スイッチのベストエフォートク
ラス用セルバッファ3に、閾値TLAとTLB(TLA
>TLBとする)を設定し、キュー長がTLBを超過し
た場合には、後段スイッチのn本の出力回線のうち輻輳
回線に向かうセルを、ベストエフォートクラス用セルバ
ッファ3の入力で選択的に廃棄し、更にキュー長が増加
してTLA超過した場合には、ベストエフォートクラス
用セルバッファ3の入力点で全入力セルを廃棄する。
【0027】同様に、帯域保証クラスでは、前段スイッ
チで後段スイッチからの帯域保証クラス用輻輳通知信号
BPHA1〜BPHAnよりバックプレッシャー信号B
PHを作成し、該作成したBPHで帯域保証クラス用セ
ルバッファ2の輻輳制御を行う。また、該セルバッファ
2にも閾値THAとTHB(THA>THB)を設定
し、キュー長が増加してTHBを超過した場合には、後
段スイッチのn本の出力回線のうちの輻輳回線に向かう
セルをセルバッファ2の入力で選択的に廃棄し、更にキ
ュー長が増加してTHAを超過するとセルバッファ2の
入力点で全入力セルを廃棄する。
【0028】具体的には、後段スイッチ部15の帯域保
証クラスの各出力回線1〜n別にセルバッファ5−kの
キュー長を監視し、蓄積セル数が閾値THAkを超過し
た場合にはバックプレッシャー信号BPHAk=“H”
を出力し、該閾値THAkを下回った場合にはBPHA
k=“L”を出力し、更に蓄積セル数が閾値THkを超
過した場合には信号BPHk=“H”を出力し、該閾値
THkを下回った場合にはBPHk=“L”を出力する
キュー長モニタ回路9−k(kは1〜n)を配備する。
【0029】前段スイッチ部1には、ベストエフォート
クラス用信号BPL1〜BPLnと帯域保証クラス用信
号BPH1〜BPHnの計2n本の輻輳通知信号から、
ベストエフォートクラス用セルバッファ3のバックプレ
ッシャー信号BPLを作成するベストエフォートクラス
用バックプレッシャー信号作成回路19を配備し、ま
た、計n本の帯域保証クラス用輻輳通知信号BPH1〜
BPHnから帯域保証クラス用セルバッファ2のバック
プレッシャー信号BPHを作成する帯域保証クラス用バ
ックプレッシャー信号作成回路18を配備する。
【0030】更に、ベストエフォートクラス用セルバッ
ファ3を通過する各ATMコネクションに対して、該コ
ネクションが向かう後段スイッチのセルバッファ6−k
(kは1以上、n以下の整数)が輻輳中か否かを記憶す
る輻輳コネクションテーブル23と、帯域保証クラス用
セルバッファ2を通過する各ATMコネクションに対し
て、該コネクションが向かう後段スイッチのセルバッフ
ァ5−k(kは1以上、n以下の整数)が輻輳中か否か
を記憶する輻輳コネクションテーブル22を配備する。
【0031】更に、ベストエフォートクラス用セルバッ
ファ3のキュー長を監視し、蓄積セル数が閾値TLBを
超過すると選択セル廃棄要求信号を出力し、更に閾値T
LA(TLA>TLB)を超過すると全入力セル廃棄要
求信号を出力するキュー長モニタ回路21と、通常はセ
ル廃棄は行わないが、キュー長モニタ回路21からの選
択セル廃棄要求を受信すると、セル到着の度に輻輳コネ
クションテーブル23を参照して該到着セルが後段スイ
ッチのうちの輻輳回線に向かうものか否かを判定し、未
輻輳回線のセルならば通過させ、輻輳回線へ向かうセル
ならば廃棄し、キュー長モニタ回路21からの全入力セ
ル廃棄要求を受信すると、コネクション番号にかかわら
ず全到着セルを廃棄する、ベストエフォートクラス用選
択セル廃棄回路25と、帯域保証クラス用セルバッファ
2のキュー長を監視し、蓄積セル数が閾値THBを超過
すると選択セル廃棄要求信号を出力し、蓄積セル数が閾
値THA(ただしTHA>THB)を超過すると全入力
セル廃棄要求信号を出力するキュー長モニタ回路20
と、通常はセル廃棄は行わないが、該キュー長モニタ回
路20からの選択セル廃棄要求を受信すると、セルが到
着する度に輻輳コネクションテーブル23を参照して到
着セルが後段スイッチのうちの輻輳回線に向かうものか
否かを判定し、未輻輳回線のセルであれば通過させ、輻
輳回線のセルであれば廃棄し、キュー長モニタ回路20
からの全入力セル廃棄要求を受信すると、コネクション
番号にかからわず全到着セルを廃棄する、帯域保証クラ
ス用選択セル廃棄回路24を配備する。
【0032】上記のように構成された本発明では、例え
ばBP作成回路19での信号BPLの発出条件として、
BPLk(1≦k≦n)もしくはBPHk(1≦k≦
n)の何れかが“H”となる状況が全出力回線1〜nで
発生していればBPL=“H”を送出するように設定す
る場合などでは、輻輳通知信号を用いたセル出力制御に
起因する前段スイッチでのHOLブロッキングが、未輻
輳回線の遅延特性や廃棄率特性に与える影響を無くすこ
とができる。
【0033】通常はベストエフォートクラス用セルバッ
ファ3へのバックプレッシャー信号によるセル出力制御
は行わないが、後段スイッチの帯域保証クラス用セルバ
ッファ5−k(kは1以上、n以下の任意の整数)にセ
ルが十分に蓄積しており、セル読み出し制御回路14−
kは帯域保証クラスを出力しているので、すぐにベスト
エフォートクラスのセルが到着しなくてもスループット
が低下しない状況か、ベストエフォートクラス用セルバ
ッファ6−k(1≦k≦n)が輻輳している状況が、全
出力回線1〜nで同時に起きているときには、バックプ
レッシャー信号による輻輳制御を行い、セルバッファ3
からのセル出力を停止してEPD回路8−k(1≦k≦
n)でのEPD制御を抑え、輻輳回線のパケット再送に
よる遅延の増大を抑えることが可能である。
【0034】一方、上記以外の条件では、セルを後段ス
イッチ部に送出することでベストエフォートクラス用セ
ルバッファ3出力でのHOLブロッキングが発生しない
ようにし、他回線の輻輳通知信号によって未輻輳回線が
受ける遅延増加などの影響を抑えることが可能である。
【0035】また、前段スイッチ1の選択セル廃棄回路
25で輻輳回線に向かうATMコネクションのセルを選
択して廃棄することで、未輻輳回線に向かうATMコネ
クションのセルは優先的に廃棄対象から外されセルバッ
ファ3では廃棄されないために、輻輳回線の影響で起こ
る未輻輳回線セルの廃棄を、セルバッファ3のキュー長
が閾値TLAを超過するまで回避可能である。
【0036】以上はベストエフォートクラスに対する作
用であるが、帯域保証クラスでも同様の効果が得られ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のATM交換機や
ATMクロスコネクト装置に用いられる、帯域保証クラ
スとベストエフォートクラスの完全優先制御を行うAT
Mスイッチの多段接続構成の実施の形態を示すブロック
図である。
【0038】図1において、15は後段スイッチ部であ
り、n本の出力回線を有し各出力回線用の単位スイッチ
11−1〜11−nを有する。各単位スイッチ11−k
(kは1以上、n以下の任意整数)は帯域保証クラス用
セルバッファ5−kとベストエフォートクラス用セルバ
ッファ6−kを有し、6−kの入力にはEPD回路8−
kを配備しても良い。
【0039】7−kは自回線に向かうセルを取り込みサ
ービスクラスを判定して帯域保証クラス用セルバッファ
5−kとベストエフォートクラス用セルバッファァ6−
kに振り分けるアドレスフィルタ回路、14はセル読み
出し制御回路であり帯域保証クラスを高優先とする完全
優先制御を行う。帯域保証クラス用セルバッファ5−k
とベストエフォートクラス用セルバッファァ6−kはそ
れぞれキュー長モニタ回路を有し、9−kは5−kのキ
ュー長が閾値THkを超過すると信号BPHk=“H”
を出力し更にキュー長が閾値THAkを超過すると信号
BPHAk=“H”を出力する帯域保証クラス用キュー
長モニタ回路であり、10−kは6−kのキュー長が閾
値TLkを超過すると信号BPLk=“H”を出力する
ベストエフォートクラス用キュー長モニタ回路である。
【0040】後段スイッチ部15には、信号BPHA1
〜BPHAnを多重する帯域保証クラス用輻輳通知信号
MUX部12と、信号BPL1〜BPLnとBPH1〜
BPHnを多重するベストエフォートクラス用輻輳通知
信号MUX部13を配備しても良い。
【0041】1は前段スイッチ部であり、2は帯域保証
クラス用セルバッファ、3はベストエフォートクラス用
セルバッファ、4はアドレスフィルタ回路、26はセル
読み出し制御回路であり帯域保証クラスを高優先とした
完全優先制御を行う。
【0042】後段スイッチ部15にMUX部12と13
を設ける場合は、前段スイッチ部1に信号BPHA1〜
BPHAnを分離する帯域保証クラス用輻輳通知信号D
MUX部16と信号BPH1〜BPHnとBPL1〜B
PLnを分離するベストエフォートクラス用輻輳通知信
号DMUX部17を配備する。
【0043】18は信号BPHA1〜BPHAnより帯
域保証クラス用バックプレッシャー信号BPHを生成す
るバックプレッシャー信号作成回路、19は信号BPL
1〜BPLnとBPH1〜BPHnとからベストエフォ
ートクラス用バックプレッシャー信号BPLを生成する
バックプレッシャー信号作成回路である。
【0044】22は帯域保証クラス用セルバッファ2を
通る各ATMコネクションが向かう後段スイッチ部15
のセルバッファ5−1〜5−nが輻輳中か否かを記憶す
る輻輳コネクションテーブルであり、23はベストエフ
ォートクラス用セルバッファ3を通過する各ATMコネ
クションが向かう後段スイッチ部15のセルバッファ6
−1〜6−nが輻輳中か否かを記憶する輻輳コネクショ
ンテーブルである。
【0045】セルバッファ2と3はキュー長モニタ回路
を有し、20は帯域保証クラス用キュー長モニタ回路で
あり、セルバッファ2の蓄積セル数が閾値THBを超過
すると選択セル廃棄要求信号を発出し、更に蓄積セル数
が閾値THA(THA>THB)を超過すると全入力セ
ル廃棄要求信号を発出する。21はベストエフォートク
ラス用キュー長モニタ回路であり、セルバッファ3の蓄
積セル数が閾値TLBを越えると選択セル廃棄要求信号
を発出し、更に蓄積セル数が閾値TLA(TLA>TL
B)を越すと全入力セル廃棄要求信号を発出する。
【0046】24は帯域保証クラス用選択セル廃棄回
路、25はベストエフォートクラス用選択セル廃棄回路
である。
【0047】図2は、図1におけるベストエフォートク
ラス用バックプレッシャー信号作成回路19の構成の一
形態を表すブロック図である。27−1〜27−nはO
R回路、28はAND回路である。
【0048】図3は、図1における帯域保証クラス用バ
ックプレッシャー信号作成回路18の構成の一形態を表
すブロック図であり、29はAND回路である。
【0049】図5は、図1における輻輳コネクションテ
ーブルの構成の一形態を表す図であり、VPI下位12
ビットを識別子とした0〜4095までの計4096コ
ネクションを取り扱う例である。後段スイッチ出力回線
番号領域は各コネクションが後段スイッチ11−1〜1
1−nの何れを通過するのかを示す領域であり、該出力
回線番号kにしたがって、該当する輻輳状況領域にDM
UX部16および17で分離されたBPLkあるいはB
PHAkの値が書き込まれる。該輻輳状況領域はBPL
kあるいはBPHAkの値が変化する度に更新される。
【0050】本発明の実施の形態は、ディジタル論理回
路、もしくはソフトウェアで実現される。
【0051】次に、本発明の実施の形態の動作を図1、
図2、図3および選択セル廃棄回路24、25の実施の
一形態を示すフローチャート図4、輻輳コネクションテ
ーブルの構成例を示す図5を参照して説明する。
【0052】後段スイッチ11−kにセルが到着する
と、アドレスフィルタ回路7−kは自回線に向かうセル
か否かをVPI値やVCI値から判定し、自回線のセル
の場合は更に該VPI値とVCI値からサービスクラス
を判定して帯域保証クラスであればセルバッファ5−k
に振り分け、ベストエフォートクラスであればセルバッ
ファ6−kに振り分ける。
【0053】該到着セルがベストエフォートクラスの場
合に、EPD回路8−kでEPD制御されずにセルバッ
ファ6−kに入力されると、キュー長モニタ回路10−
kはセルバッファ6−kの蓄積セル数が閾値TLkを超
過しているか否かを判定し、TLk以下ならば信号BP
Lk=“L”を出力し、TLk以上ならば信号BPLk
=“H”を出力し、そしてセル読み出し制御回路14−
kによりセルが読み出され蓄積セル数がTLk以下にな
ると再びBPLk=“L”を出力する。
【0054】帯域保証クラスの場合は、キュー長モニタ
回路9−kはセルバッファ5−kの蓄積セル数が閾値T
Hkを超過していれば信号BPHk=“H”を出力し、
セル読み出し回路14−kによってセルが読み出され蓄
積セル数がTHk以下になると再びBPHk=“L”を
出力し、同様にセルバッファ5−kの蓄積セル数が閾値
THAkを超過していれば信号BPHAk=“H”を出
力し、セル読み出し制御回路14−kによってセルが読
み出され蓄積セル数がTHAk以下になると再びBPH
Ak=“L”を出力する。
【0055】MUX部12は、信号BPHA1〜BPH
Anを多重して信号本数を1本に削減した上で該信号を
前段スイッチ部1に送信し、前段スイッチ部1では該多
重信号をDMUX部16で信号BPHA1〜BPHAn
に分離する。同様に、MUX部13は信号BPL1〜B
PLnと信号BPH1〜BPHnを多重して信号本数を
1本に削減した上で該信号を前段スイッチ部1に送信
し、前段スイッチ部1では、該多重信号をDMUX部1
7で信号BPL1〜BPLnとBPH1〜BPHnに分
離する。
【0056】ベストエフォートクラス用バックプレッシ
ャー信号作成回路19は、図2に示されているように、
後段スイッチ部の単位スイッチ11−k(kは1以上n
以下の整数)から出力されたBPLkとBPHkをOR
回路27−kに入力し、前記OR信号n本をAND回路
28に入力してバックプレッシャー信号BPLを作成す
る。OR回路27−kでは、後段スイッチ部15の任意
の出力回線k(kは1以上、n以下の整数)においてセ
ルバッファ6−kのベストエフォートクラスの蓄積セル
数がTLkを超過して輻輳状態にあるか、セルバッファ
5−kの帯域保証クラスにTHkを越すほど十分なセル
蓄積量がある場合の何れかの状況を検出しており、AN
D回路28によって上記の状態がk=1〜nの全出力回
線で起こる場合を検出する。
【0057】これにより、BPLkもしくはBPHkの
何れかが“H”となる状況が全出力回線1〜nで発生し
ていればセルバッファ3へのバックプレッシャー信号B
PL=“H”を送出する。これ以外の条件ではBPL=
“L”を出力する。なお、BP作成回路19では上記以
外のバックプレッシャー信号作成条件を適用することも
できる。
【0058】帯域保証クラス用バックプレッシャー信号
作成回路18は、図3に示されているように、輻輳通知
信号BPHA1〜BPHAnの全てが“H”の場合、す
なわち後段スイッチ部15の全出力回線のセルバッファ
5−1〜5−nが全て輻輳している状況をAND回路2
9で検出し、セルバッファ2へのバックプレッシャー信
号BPH=“H”を送出する。これ以外の条件ではBP
H=“L”を出力する。これは従来例の動作と同一であ
るが、別の検出条件も適用可能である。
【0059】前段スイッチ部1でも帯域保証クラスを高
優先とした完全優先制御が行われ、セルバッファ2から
はBPH=“L”ならば1セル時間毎に優先的にセル読
み出し制御回路26によってセルが読み出されるが、B
PH=“H”ならばセル読み出しが停止される。セルバ
ッファ3ではセルバッファ2の蓄積セル数が0かつBP
L=“L”のときのみセル読み出し制御回路26によっ
てセルが読み出され、これ以外の状況ではセル読み出し
は停止されている。
【0060】その結果、帯域保証クラス用セルバッファ
2のキュー長が閾値THBを超過すると、キュー長モニ
タ回路20は選択セル廃棄要求信号を選択セル廃棄回路
24に発出する。更にキュー長が増加して閾値THA
(THA>THB)を超過すると、全入力セル廃棄要求
を選択セル廃棄回路24に発出する。同様に、ベストエ
フォートクラス用セルバッファ3のキュー長が閾値TL
Bを超過すると、キュー長モニタ回路21は選択セル廃
棄要求信号を選択セル廃棄回路25に発出する。更にキ
ュー長が増加して閾値TLA(TLA>TLB)を超過
すると、全入力セル廃棄要求を選択セル廃棄回路25に
発出する。
【0061】次に、帯域保証クラス用選択セル廃棄回路
24の動作を図4を参照して説明する。選択セル廃棄回
路24にセルが到着すると(図4のステップA2)、ま
ずキュー長モニタ回路20から選択セル廃棄要求信号が
発出ているか確認する(ステップA3)。
【0062】選択廃棄要求が出されている場合は(ステ
ップA3の条件:Yes)、該到着セルのVPI領域と
VCI領域からコネクション番号を調べ(ステップA
4)、輻輳コネクションテーブル22の輻輳状況領域よ
り該当コネクション番号が向かう出力回線が輻輳中か否
かを検索する(ステップA5)。その結果、輻輳回線へ
向かうコネクションでなければ(ステップA6の条件:
No)該セルを通過させてセルバッファ2に入力する
(ステップA7)。 一方、輻輳回線に向かうセルであ
れば(ステップA6の条件:Yes)、該セルを廃棄し
て空きセル化する(ステップA9)。
【0063】また、ステップA3で選択セル廃棄要求が
発出されていなければ(条件:No)、キュー長モニタ
回路20より全入力セル廃棄要求信号が発出されている
か調べ(ステップA8)、全入力セル廃棄要求が発出さ
れていれば(条件:Yes)該セルを廃棄して空きセル
化し(ステップA9)、全入力セル廃棄要求が発出され
ていなければ(ステップA8の条件:No)該セルは通
過させてセルバッファ2に入力する(ステップA1
0)。
【0064】ベストエフォートクラス用選択セル廃棄回
路25の動作も同様であり、キュー長モニタ回路21か
ら選択セル廃棄要求か全入力セル廃棄要求が発出されて
いるか否かを調べ、全入力セル廃棄要求が発出されてい
れば到着セルは全て廃棄し、選択セル廃棄要求が出され
ていれば、輻輳コネクションテーブル23を検索して輻
輳回線に向かうセルであれば廃棄し、未輻輳回線に向か
うセルであればセルバッファ3に入力する。また、選択
セル廃棄要求も全入力セル廃棄要求も出されていない時
は到着セルをセルバッファ3に入力する。なお、ベスト
エフォートクラス用選択セル廃棄回路25では、EPD
制御またはPPD制御を適用しても良い。
【0065】本発明によれば、ベストエフォートクラス
用バックプレッシャー信号作成回路19において、ベス
トエフォートクラスの出力回線別の輻輳通知信号BPL
1〜BPLnのみでなく、帯域保証クラスの出力回線別
の輻輳通知信号BPH1〜BPHnも使用してバックプ
レッシャー信号BPLを作成するために、例えばBPL
k(1≦k≦n)もしくはBPHk(1≦k≦n)の何
れかが“H”となる状況が全出力回線1〜nで発生して
いればBPL=“H”を送出するように設定される。
【0066】すなわち、通常はセルバッファ3へのバッ
クプレッシャー信号によるセル出力制御は行わず、帯域
保証クラス用セルバッファ5−k(1≦k≦n)にセル
が十分に蓄積されておりすぐにベストエフォートクラス
のセルが到着しなくてもよい状況かあるいはベストエフ
ォートクラス用セルバッファ6−k(1≦k≦n)で輻
輳が発生している状況が全出力回線で同時に起きている
ときのみバックプレッシャー信号BPLによる輻輳制御
を行えば、ベストエフォートクラスでHOLブロッキン
グが発生して未輻輳回線のセルが前段スイッチの出力で
ブロックされても該HOLブロッキングは該未輻輳回線
が帯域保証クラスのセルを送出している間のみに限定さ
れ、ベストエフォートクラスの送出時にはHOLブロッ
キングの発生を回避できる。
【0067】図6は、本発明の第2の実施の形態を示す
ブロック図であり、帯域保証クラスをCBRクラスとV
BRクラスに分けて、前段スイッチ部1と後段スイッチ
11−1〜11−nでは、CBRサービスを最高優先ク
ラス、VBRサービスを高優先クラス、ベストエフォー
トクラス(UBRクラス)を最低優先クラスとして取り
扱い、これらの3つのサービスクラスの完全優先制御を
行うものである。
【0068】後段スイッチ11−k(kは1以上、n以
下の任意の整数)は、CBRクラス用セルバッファ5−
k、VBRクラス用セルバッファ30−k、UBRクラ
ス用セルバッファ6−kを備えており、CBRクラス用
セルバッファ5−kには3つの閾値THAk、THB
k、THkが設定され、VBRクラス用セルバッファ3
0−kには2つの閾値TMAkとTMkが設定され、U
BRクラス用セルバッファ6−kには1つの閾値TLk
が設定されている。
【0069】また、32−kはアドレスフィルタ回路、
33−kはセル読み出し制御回路、34−kはCBRク
ラス用キュー長モニタ回路、31−kはVBRクラス用
キュー長モニタ回路、10−kはUBRクラス用キュー
長モニタ回路であり、CBRクラス用キュー長モニタ回
路34−kは、CBRクラス用キュー長モニタ回路5−
kのキュー長に応じて信号BPHk、BPHBk、BP
HAkを出力し、VBRクラス用キュー長モニタ回路3
1−kは、VBRクラス用セルバッファ30−kのキュ
ー長に応じて信号BPMk、BPMAkを出力し、UB
Rクラス用キュー長モニタ回路10−kはUBRクラス
用キュー長モニタ回路6−kのキュー長に応じて信号B
PLkを出力する。8−kはEPD回路である。
【0070】12はCBRクラス用輻輳通知信号MUX
部、35はVBRクラス用輻輳通知信号MUX部、36
はUBRクラス用輻輳通知信号MUX部である。
【0071】前段スイッチ部1において、2はCBRク
ラス用セルバッファ、37はVBRクラス用セルバッフ
ァ、3はUBRクラス用セルバッファであり、CBRク
ラス用セルバッファ2には閾値THAとTHBが設定さ
れ、VBRクラス用セルバッファ37には閾値TMAと
TMBが設定され、UBRクラス用セルバッファ3には
閾値TLAとTLBが設定されている。
【0072】また、38はアドレスフィルタ回路、24
はCBRクラス用選択セル廃棄回路、41はVBRクラ
ス用選択セル廃棄回路、25はUBRクラス用選択セル
廃棄回路、39はセル読み出し制御回路、20はCBR
クラス用キュー長モニタ回路、40はVBRクラス用キ
ュー長モニタ回路、21はUBRクラス用キュー長モニ
タ回路である。
【0073】また、16、42、43は各サービスクラ
スの輻輳通知信号のDMUX回路であり、18はCBR
クラスの信号BPHA1〜BPHAnからCBRクラス
用セルバッファ2のバックプレッシャー信号BPHを作
成するバックプレッシャー信号作成回路、44はCBR
クラスの信号BPHB1〜BPHBnおよびVBRクラ
スの信号BPMA1〜BPMAnからVBRクラス用セ
ルバッファ37のバックプレッシャー信号BPMを作成
するバックプレッシャー信号作成回路、3はCBRクラ
スの信号BPH1〜BPHnおよびVBRクラスの信号
BPM1〜BPMnおよびUBRクラスの信号BPL1
〜BPLnからUBRクラス用セルバッファ45のバッ
クプレッシャー信号BPLを作成するバックプレッシャ
ー信号作成回路であり、22、46、23は各サービス
クラスの輻輳コネクションテーブルである。
【0074】図7は、図6におけるバックプレッシャー
信号作成回路18、44、45の構成の一例を示すブロ
ック図であり、47−1〜47−nはOR回路、48は
AND回路、49−1〜49−nはOR回路、50はA
ND回路である。18は図3と同一の構成例を示してい
る。
【0075】次に、本実施の形態の動作について、図
6、図7を参照して説明する。後段スイッチ11−kに
セルが到着すると、アドレスフィルタ回路32−kは自
回線に向かうセルか否かをVPIやVCIから判定し、
自回線のセルの場合は更にサービスクラスを判定してC
BRクラスならばCBRクラス用セルバッファ5−k
に、VBRクラスならばVBRクラス用セルバッファ3
0−kに、UBRクラスであればUBRクラス用セルバ
ッファ6−kに振り分ける。
【0076】CBRクラス用キュー長モニタ回路34−
kはCBRクラス用セルバッファ5−kのキュー長がT
Hkを超過していれば信号BPHk=“H”を出力し、
THk以下ならばBPHk=“L”を出力し、キュー長
がTHBkを超過していれば信号BPHBk=“H”を
出力し、THBk以下ならばBPHBk=“L”を出力
し、キュー長がTHAkを超過していれば信号BPHA
k=“H”を出力し、THAk以下ならばBPHAk=
“L”を出力する。
【0077】VBRクラス用キュー長モニタ回路31−
kはVBRクラス用セルバッファ30−kのキュー長が
TMkを超過していれば信号BPMk=“H”を出力
し、TMk以下ならばBPMk=“L”を出力し、キュ
ー長がTMAkを超過していれば信号BPMAk=
“H”を出力し、TMAk以下ならばBPMAk=
“L”を出力する。
【0078】UBRクラス用キュー長モニタ回路10−
kは、UBRクラス用セルバッファ6−kのキュー長が
TLkを超過していれば信号BPLk=“H”を出力
し、TLk以下ならばBPLk=“L”を出力する。
【0079】MUX部12は、輻輳通知信号BPHA1
〜BPHAnを多重して前段スイッチ部1に送信し、前
段スイッチ部1では、該多重信号をDMUX部16で分
離して信号BPHA1〜BPHAnを再生する。同様
に、MUX部35は、信号BPMA1〜BPMAnと信
号BPHB1〜BPHBnを多重して前段スイッチ部1
に送信し、前段スイッチ部1では、該多重信号をDMU
X部42で分離して信号BPMA1〜BPMAnとBP
HB1〜BPHBnを再生する。また、MUX部36
は、信号BPL1〜BPLnと信号BPM1〜BPMn
と信号BPH1〜BPHnを多重して前段スイッチ部1
に送信し、前段スイッチ部1では、多重信号をDMUX
部43で分離して信号BPL1〜BPLと信号BPM1
〜BPMn信号BPH1〜BPHnを再生する。
【0080】信号BPL1〜BPLnは適宜UBRクラ
スの輻輳コネクションテーブル23に書き込まれ、信号
BPMA1〜BPMAnは適宜VBRクラスの輻輳コネ
クションテーブル46に書き込まれ、信号BPHA1〜
BPHAnは適宜CBRクラスの輻輳コネクションテー
ブル22に書き込まれる。
【0081】UBRクラス用バックプレッシャー信号作
成回路45は、図7に示されているように、後段スイッ
チ部15の単位スイッチ11−k(kは1以上n以下の
整数)からのBPLkとBPMkおよびBPHkをOR
回路49−kに入力し、OR信号出力n本をAND回路
50に入力してバックプレッシャー信号BPLを作成す
る。OR回路49−kでは、後段スイッチの任意の出力
回線k(kは1以上、n以下の整数)でUBRクラス用
セルバッファ6−kのUBRクラスの蓄積セル数がTL
kを超過して輻輳状態にあるか、CBRクラス用セルバ
ッファ5−kのCBRクラスにTHkを越す十分なセル
蓄積量がある場合か、あるいはVBRクラス用セルバッ
ファ30−kにTMkを越す十分なVBRクラスのセル
蓄積量がある場合の何れかの条件を検出しており、AN
D回路50で上記状態がk=1〜nの全出力回線で起こ
る状況を検出する。
【0082】これにより、BPLk(1≦k≦n)かB
PMk(1≦k≦n)あるいはBPHk(1≦k≦n)
の何れかが“H”の状況が全出力回線1〜nで発生して
いれば、セルバッファ3へのバックプレッシャー信号B
PL=“H”を送出する。これ以外の条件ではBPL=
“L”を出力する。なお、BP作成回路45では上記以
外のバックプレッシャー信号作成条件も設定できる。
【0083】同様に、VBRクラス用バックプレッシャ
ー信号作成回路44は、図7に示すように、後段スイッ
チ部15の単位スイッチ11−k(kは1以上n以下の
整数)からのBPMAkとBPHBkをOR回路47−
kに入力し、OR信号出力n本をAND回路48に入力
してバックプレッシャー信号BPMを作成する。OR回
路47−kでは、後段スイッチの任意の出力回線k(k
は1以上、n以下の整数)でVBRクラス用セルバッフ
ァ30−kのVBRクラスの蓄積セル数がTMAkを超
過して輻輳状態にあるか、CBRクラス用セルバッファ
5−kのCBRクラスにTHBkを越す十分なセル蓄積
量がある場合のどちらかの条件を検出しており、AND
回路48で上記の状態がk=1〜nの全出力回線で起こ
る状況を検出する。
【0084】これにより、BPMAk(1≦k≦n)か
BPHBk(1≦k≦n)の何れかが“H”の状況が全
出力回線1〜nで発生していればセルバッファ37への
バックプレッシャー信号BPM=“H”を送出する。こ
れ以外の条件ではBPM=“L”を出力する。なお、B
P作成回路44では上記以外にも任意のバックプレッシ
ャー信号作成条件を設定できる。
【0085】また、CBR用バックプレッシャー信号作
成回路18は図3と同一の構成としているが、他の検出
条件を設定することもできる。
【0086】前段スイッチ部1においても、CBRクラ
スを最高優先とした完全優先制御を行い、セルバッファ
2からはBPH=“L”ならば1セル時間毎に優先的に
セル読み出し制御回路39によってセルが出力される
が、BPH=“H”の場合はセル出力が停止される。セ
ルバッファ37はセルバッファ2の蓄積セル数が0かつ
BPM=“L”のときのみセル読み出し制御回路39に
よってセルが読み出され、これ以外の状況ではセル読み
出しは停止されている。セルバッファ3はセルバッファ
2と37の蓄積セル数が0かつBPL=“L”のときの
みセル読み出し制御回路39によってセルが読み出さ
れ、これ以外の状況ではセル読み出しは停止されてい
る。
【0087】その結果、CBRクラス用セルバッファ2
のキュー長が閾値THBを超過すると、キュー長モニタ
回路20は選択セル廃棄要求信号を選択セル廃棄回路2
4に発出する。更にキュー長が増加して閾値THA(T
HA>THB)を超過すると、全入力セル廃棄要求を2
4に発出する。また、VBRクラス用セルバッファ37
のキュー長が閾値TMBを超過すると、キュー長モニタ
回路40は選択セル廃棄要求信号を選択セル廃棄回路4
1に発出する。更にキュー長が増加して閾値TMA(T
MA>TMB)を超過すると、全入力セル廃棄要求を選
択セル廃棄回路41に発出する。同様に、UBRクラス
用セルバッファ3のキュー長が閾値TLBを超過する
と、キュー長モニタ回路21は選択セル廃棄要求信号を
選択セル廃棄回路25に発出する。更にキュー長が増加
して閾値TLA(TLA>TLB)を超過すると、全入
力セル廃棄要求を選択セル廃棄回路25に発出する。
【0088】各選択セル廃棄回路の動作は図4の場合と
同様であり、CBRクラス用選択セル廃棄回路24は、
CBRクラス用キュー長モニタ回路20からの情報と輻
輳コネクションテーブル22を参照して到着セルを廃棄
するか否かを判定する。VBRクラス用選択セル廃棄回
路41は、VBRクラス用キュー長モニタ回路40から
の情報と輻輳コネクションテーブル46を参照して到着
セルを廃棄するか否かを判定する。UBRクラス用選択
セル廃棄回路25はUBRクラス用キュー長モニタ回路
21からの情報と輻輳コネクションテーブル23を参照
して到着セルを廃棄するか否かを判定する。なお、UB
Rクラス用選択セル廃棄回路25では、EPD制御また
はPPD制御を適用しても良い。
【0089】図8は、本発明の第3の実施の形態を示す
ブロック図であり、第1の実施の形態において、後段ス
イッチ11−k(k=1〜n)の帯域保証クラス用セル
バッファ5−kのバッファ閾値THAkとTHkを同一
値THAkに設定することにより、構成を簡略化したも
のである。
【0090】帯域保証クラス用セルバッファ5−kの帯
域保証クラス用キュー長モニタ回路51−kは、該セル
バッファ5−kの蓄積セル数がTHAkを超過した場合
にBPHAk=“H”を出力し、THAk以下ならばB
PHAk=“L”を出力する。輻輳情報MUX部13
は、ベストエフォートクラスの輻輳通知信号BPL1〜
BPLnと帯域保証クラスの輻輳通知信号BPHA1〜
BPHAnを多重して前段スイッチ部1に転送する。
【0091】前段スイッチ部1では、輻輳情報DMUX
部17で信号BPL1〜BPLnと信号BPHA1〜B
PHAnを分離する。帯域保証クラス用バックプレッシ
ャー信号作成回路18では、図1の場合と同様に、信号
BPHA1〜BPHAnより帯域保証クラス用セルバッ
ファ2のバックプレッシャー信号BPHを作成するが、
ベストエフォートクラス用バックプレッシャー信号作成
回路19では、信号BPL1〜BPLnと信号BPHA
1〜BPHAnとからベストエフォートクラス用セルバ
ッファ3のバックプレッシャー信号BPLを作成する。
なお、BP作成回路19でのバックプレッシャー信号作
成方法としては、図2で採用した信号BPH1〜BPH
nの代わりに、信号BPHA1〜BPHAnを入力する
方法を適用することもでき、あるいはその他の方法も適
用可能である。
【0092】本実施の形態では、後段スイッチ部1の帯
域保証クラス用キュー長モニタ回路51−kはキュー長
がTHAkを超過しているか否かを判定するのみであ
り、THkとTHAkの二つの閾値を取り扱う図1の帯
域保証クラス用キュー長モニタ回路9−kに比較して回
路規模は少なくて済む。
【0093】また、図6に示した実施の形態において
も、CBRクラス用セルバッファの閾値THAkとTH
BkとTHkをTHAkに統合し、あるいはVBRクラ
ス用セルバッファの閾値TMAkとTMkをTMAkに
統合することにより構成の簡略化を図ることができる。
さらに、図8では輻輳通知信号転送用MUX部とDMU
X部も一対ずつ配備すればよく、回路規模の一層の削減
を図ることができる。
【0094】図9は、図2に示したベストエフォートク
ラス用バックプレッシャー信号作成回路19の他の構成
例を示すブロック図である。図9においては、図2のA
ND回路28の代わりに多数決回路52を用いる。入力
n本の多数決回路はn本の入力信号のうちで“H”の本
数が“L”を超過した場合に“H”を出力し、“H”の
本数が“L”以下の場合は“L”を出力する回路であ
る。ここでは、多数決回路52で後段スイッチの任意の
出力回線k(kは1以上、n以下の整数)においてベス
トエフォートクラス用セルバッファ6−kのベストエフ
ォートクラスの蓄積セル数がTLkを超過して輻輳状態
にあるか、帯域保証クラス用セルバッファ5−kの帯域
保証クラスにTHkを越すほど十分なセル蓄積量がある
場合の何れかの状況が出力回線k=1〜nの過半数で起
こる場合を検出している。上記の状況が出力回線の過半
数で起きていればBPL=“H”を出力し、過半数に達
しなければBPL=“L”を出力する。
【0095】図9のBP作成回路は、図2の場合と比較
してBPL=“H”の発出条件を緩やかにしたものであ
るため、未輻輳回線に対する輻輳回線のバックプレッシ
ャー信号によるHOLブロッキングの影響は図2の場合
よりも大きいが、従来例と比較すると改善されている。
【0096】図9のBP作成回路の原理は、図7に示さ
れているCBRクラスとVBRクラスとUBRクラスの
完全優先制御を行う場合のVBRクラス用バックプレッ
シャー信号作成回路44およびUBRクラス用バックプ
レッシャー信号作成回路45にも適用可能であり、BP
作成回路44ではAND回路48を入力n本の多数決回
路とすることでバックプレッシャー信号BPMの発出条
件を緩やかにすることが可能であり、BP作成回路45
ではAND回路50を入力n本の多数決回路とすること
でバックプレッシャー信号BPLの発出条件を緩やかに
することが可能である。ただし、これに伴って未輻輳回
線が受ける輻輳回線のバックプレッシャー信号によるH
OLブロッキングの影響は図2の場合よりも大きくなる
が、従来例と比較すると改善されている。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、帯域保証クラスとベス
トエフォートクラスの完全優先制御を行うATMスイッ
チを多段構成として後段スイッチのn個の出力回線のサ
ービスクラス別の輻輳通知信号を前段スイッチに発出し
てサービスクラス毎のセルバッファのセル出力制御を行
う場合に、未輻輳回線のベストエフォートクラスのセル
が前段スイッチの出力でブロックされるHOLブロッキ
ングの発生を、後段スイッチより該未輻輳回線の帯域保
証クラスのセルを送出しているときのみに限定すること
ができ、後段スイッチからの輻輳通知に起因する前段ス
イッチでのHOLブロッキングによって生じる未輻輳回
線の遅延特性の劣化の改善と、不公平性の低減を図るこ
とができる。
【0098】また、本発明は、前段スイッチのベストエ
フォートクラス用セルバッファにおいて二つのセル廃棄
閾値を設定し、蓄積セル数が小さい閾値を超過した場合
は後段スイッチの内で輻輳している回線に向かうセルの
みを廃棄し、該蓄積セル数が大きい閾値を超過した場合
に全入力セルを廃棄することで、キュー長が大きい閾値
に達するまでは未輻輳回線を前段スイッチでのセル廃棄
対象から外しセル廃棄を輻輳回線のみに限定しているの
で、帯域保証クラスとベストエフォートクラスの完全優
先制御を行うATMスイッチを多段構成として後段スイ
ッチの出力回線のサービスクラス毎の輻輳通知信号を前
段スイッチに発出して、サービスクラス毎のセルバッフ
ァのセル出力制御を行う場合に、前段スイッチのセルバ
ッファ溢れによって生じる未輻輳回線のセル廃棄率特性
の劣化を低減することが可能となる。これは帯域保証ク
ラスにも適用可能である。
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の優先制御機能を有するATMスイッチ
の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のATMスイッチにおけるベストエフォー
トクラス用バックプレッシャー信号作成回路の一例を示
すブロック図である。
【図3】図1のATMスイッチにおける帯域保証クラス
用バックプレッシャー信号作成回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1のATMスイッチにおけるセル選択廃棄回
路の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1のATMスイッチにおける輻輳コネクショ
ンテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の優先制御機能を有するATMスイッチ
の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】図6のATMスイッチにおけるバックプレッシ
ャー信号作成回路の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の優先制御機能を有するATMスイッチ
の第3の実施の形態を示すブロック図である。
【図9】図2のATMスイッチにおけるベストエフォー
トクラスのバックプレッシャー信号作成回路の他の構成
例を示すブロック図である。
【図10】完全優先制御機能を有する1入力、1出力の
ATMセルバッファの従来例を示すブロック図である。
【図11】優先制御機能を有するATMスイッチの従来
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 前段スイッチ部 2、3、5、6、30、37、55、56 セルバッ
ファ 4、7、32、38、53 アドレスフィルタ回路 8 EPD回路 9、10、20、21、31、34、40 キュー長
モニタ回路 11 後段スイッチ 12、13、35、36、59 輻輳通知信号MUX
部 14、26、33、39、54 セル読み出し制御回
路 15 後段スイッチ部 16、17、42、43、60 輻輳通知信号DMU
X部 18、19、44、45 バックプレッシャー信号
(BP)作成回路 22、23、46 輻輳コネクションテーブル 24、25、41 選択セル廃棄回路 27、47、49、57、58 OR回路 28、29、48、50 AND回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−288953(JP,A) 特開 平5−153150(JP,A) 特開 平9−261238(JP,A) 特開 平10−75252(JP,A) 特開 平10−276222(JP,A) 特開 平10−126419(JP,A) 特開 平7−177179(JP,A) 特開 平3−230641(JP,A) 特開 平11−145987(JP,A) 信学技報 SSE96−55 信学技報 SSE96−131 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高優先クラスと低優先クラスの2つのサ
    ービスクラスの完全優先制御を行うATMスイッチを多
    段接続し、後段スイッチ部のn(nは1以上の整数)本
    の各出力回線のサービスクラス別のセルバッファの輻輳
    通知を受けて前段スイッチ部の各サービスクラスのセル
    バッファの出力制御を行う多段接続型ATMスイッチに
    おいて、 前記前段スイッチ部の低優先クラスのセルバッファで
    は、前記後段スイッチ部の各出力回線の低優先クラスの
    輻輳通知信号および高優先クラスの輻輳通知信号に基づ
    いて低優先クラス用バックプレッシャー信号を作成し、
    該バックプレッシャー信号によって前記低優先クラスセ
    ルバッファからのセル出力制御を行うことを特徴とする
    多段接続型ATMスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記後段スイッチ部における同一出力回
    線からの低優先クラスの輻輳通知信号および高優先クラ
    スの輻輳通知信号のOR信号を各出力回線毎に作成し、
    更に該作成したOR信号n本のAND信号を作成し、該
    AND信号を前記低優先クラス用バックプレッシャー信
    号とすることを特徴とする請求項1記載の多段接続型A
    TMスイッチ。
  3. 【請求項3】 N(N≧3)クラス以上のサービスクラ
    スの完全優先制御を行うATMスイッチを多段接続し、
    後段スイッチ部のn(nは1以上の整数)本の各出力回
    線のサービスクラス別のセルバッファの輻輳通知を受け
    て前段スイッチ部の各サービスクラスのセルバッファの
    出力制御を行う多段接続型ATMスイッチにおいて、 前記前段スイッチ部の優先度M番目(M≦N)のサービ
    スクラスのセルバッファでは、前記後段スイッチ部の各
    出力回線の最高優先クラスから該当優先度Mまでの計M
    クラスの輻輳通知信号とからバックプレッシャー信号を
    作成して該優先度Mのサービスクラス用セルバッファか
    らのセル出力制御を行うことを特徴とする、多段接続型
    ATMスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記後段スイッチ部の出力回線別に出力
    される輻輳通知信号のうちの、同一出力回線から出力さ
    れる最高優先クラスから前記M番目の優先クラスまでの
    計M本の輻輳通知信号のOR信号を各出力に作成し、更
    に前記n本の出力回線毎に作成されたn本の前記OR信
    号のAND信号を作成し、該AND信号を前記優先度M
    番目のサービスクラスのセルバッファ用のバックプレッ
    シャー信号とすることを特徴とする請求項3記載の多段
    接続型ATMスイッチ。
  5. 【請求項5】 ATMスイッチを多段接続し、後段スイ
    ッチ部のn本(nは1以上の整数)の出力回線別のセル
    バッファの輻輳通知によって前段スイッチ部のセルバッ
    ファの出力を停止する輻輳制御を行う多段接続型ATM
    スイッチにおいて、 前記前段スイッチ部のセルバッファにセルバッファ閾値
    TAとTB(TA>TB)を設定し、該セルバッファの
    キュー長が前記閾値TB以下の場合には、全到着セルを
    前記前段スイッチ部のセルバッファに入力し、前記キュ
    ー長が前記閾値TBを超過する場合には、前記前段スイ
    ッチ部の入力において新規到着セルが前記後段スイッチ
    部で輻輳状況にある出力回線に出力されるセルか否かを
    前記後段スイッチ部のn本の出力回線別のセルバッファ
    からの輻輳通知によって判定し、該セルが輻輳回線に出
    力されるセルならば選択的に廃棄し、未輻輳回線に出力
    されるセルならば該前段スイッチ部のセルバッファに入
    力し、更に前記キュー長が前記閾値TAを超過する場合
    には、全入力セルを廃棄することを特徴とする多段接続
    型ATMスイッチ。
  6. 【請求項6】 前記セルバッファのキュー長が前記閾値
    TBを超過した場合に、新規入力セルが輻輳回線に出力
    されるセルであり該セルを廃棄したときには、該廃棄セ
    ル以降の同一パケットの全セルを廃棄するPPD制御を
    適用することを特徴とする請求項5記載の多段接続型A
    TMスイッチ。
  7. 【請求項7】 ATMスイッチを多段接続し、後段スイ
    ッチ部のn本(nは1以上の整数)の出力回線別のセル
    バッファの輻輳通知によって前段スイッチ部のセルバッ
    ファの出力を停止する輻輳制御を行う多段接続型ATM
    スイッチにおいて、 前記前段スイッチ部のセルバッファにセルバッファ閾値
    TAとTB(TA>TB)を設定し、該セルバッファの
    キュー長が前記閾値TB以下の場合には、全到着パケッ
    トを前段スイッチ部のセルバッファに入力し、前記キュ
    ー長が閾値TBを超過する場合には、前記前段スイッチ
    部の入力において新規到着パケットが前記後段スイッチ
    部で輻輳状況にある出力回線に出力されるパケットか否
    かを前記後段スイッチ部のn本の出力回線別のセルバッ
    ファからの輻輳通知によって判定し、該セルが輻輳回線
    に出力されるパケットならば該パケットに含まれる全セ
    ルを選択的に廃棄するEPD制御を行い、未輻輳回線に
    出力されるパケットならば該前段スイッチ部のセルバッ
    ファに入力し、更に前記キュー長が閾値TAを超過した
    ときには、新規に到着する全パケットを廃棄することを
    特徴とする多段接続型ATMスイッチ。
  8. 【請求項8】 前記前段スイッチ部のセルバッファにセ
    ルバッファ閾値TAとTB(TA>TB)を設定し、該
    セルバッファのキュー長が前記閾値TB以下の場合に
    は、全到着セルを前記前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、前記キュー長が前記閾値TBを超過する場合に
    は、前記前段スイッチ部の入力において新規到着セルが
    前記後段スイッチ部で輻輳状況にある出力回線に出力さ
    れるセルか否かを判定し、該セルが輻輳回線に出力され
    るセルならば選択的に廃棄し、未輻輳回線に出力される
    セルならば該前段スイッチ部のセルバッファに入力し、
    更に前記キュー長が前記閾値TAを超過する場合には、
    全入力セルを廃棄することを特徴とする請求項1記載の
    多段接続型ATMスイッチ。
  9. 【請求項9】 前記セルバッファのキュー長が前記閾値
    TBを超過した場合に、新規入力セルが輻輳回線に出力
    されるセルであり該セルを廃棄したときには、該廃棄セ
    ル以降の同一パケットの全セルを廃棄するPPD制御を
    適用することを特徴とする請求項8記載の多段接続型A
    TMスイッチ。
  10. 【請求項10】 前記前段スイッチ部のセルバッファに
    セルバッファ閾値TAとTB(TA>TB)を設定し、
    該セルバッファのキュー長が前記閾値TB以下の場合に
    は、全到着パケットを前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、前記キュー長が閾値TBを超過する場合には、
    前記前段スイッチ部の入力において新規到着パケットが
    前記後段スイッチ部で輻輳状況にある出力回線に出力さ
    れるパケットか否かを判定し、該セルが輻輳回線に出力
    されるパケットならば該パケットに含まれる全セルを選
    択的に廃棄するEPD制御を行い、未輻輳回線に出力さ
    れるパケットならば該前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、更に前記キュー長が閾値TAを超過したときに
    は、新規に到着する全パケットを廃棄することを特徴と
    する請求項1記載の多段接続型ATMスイッチ。
  11. 【請求項11】 前記前段スイッチ部のセルバッファに
    セルバッファ閾値TAとTB(TA>TB)を設定し、
    該セルバッファのキュー長が前記閾値TB以下の場合に
    は、全到着セルを前記前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、前記キュー長が前記閾値TBを超過する場合に
    は、前記前段スイッチ部の入力において新規到着セルが
    前記後段スイッチ部で輻輳状況にある出力回線に出力さ
    れるセルか否かを判定し、該セルが輻輳回線に出力され
    るセルならば選択的に廃棄し、未輻輳回線に出力される
    セルならば該前段スイッチ部のセルバッファに入力し、
    更に前記キュー長が前記閾値TAを超過する場合には、
    全入力セルを廃棄することを特徴とする請求項3記載の
    多段接続型ATMスイッチ。
  12. 【請求項12】 前記セルバッファのキュー長が前記閾
    値TBを超過した場合に、新規入力セルが輻輳回線に出
    力されるセルであり該セルを廃棄したときには、該廃棄
    セル以降の同一パケットの全セルを廃棄するPPD制御
    を適用することを特徴とする請求項11記載の多段接続
    型ATMスイッチ。
  13. 【請求項13】 前記前段スイッチ部のセルバッファに
    セルバッファ閾値TAとTB(TA>TB)を設定し、
    該セルバッファのキュー長が前記閾値TB以下の場合に
    は、全到着パケットを前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、前記キュー長が閾値TBを超過する場合には、
    前記前段スイッチ部の入力において新規到着パケットが
    前記後段スイッチ部で輻輳状況にある出力回線に出力さ
    れるパケットか否かを判定し、該セルが輻輳回線に出力
    されるパケットならば該パケットに含まれる全セルを選
    択的に廃棄するEPD制御を行い、未輻輳回線に出力さ
    れるパケットならば該前段スイッチ部のセルバッファに
    入力し、更に前記キュー長が閾値TAを超過したときに
    は、新規に到着する全パケットを廃棄することを特徴と
    する請求項3記載の多段接続型ATMスイッチ。
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