JP3429403B2 - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

Info

Publication number
JP3429403B2
JP3429403B2 JP27451595A JP27451595A JP3429403B2 JP 3429403 B2 JP3429403 B2 JP 3429403B2 JP 27451595 A JP27451595 A JP 27451595A JP 27451595 A JP27451595 A JP 27451595A JP 3429403 B2 JP3429403 B2 JP 3429403B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
conversion
converter
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27451595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08181615A (ja
Inventor
有理 大矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP27451595A priority Critical patent/JP3429403B2/ja
Publication of JPH08181615A publication Critical patent/JPH08181615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3429403B2 publication Critical patent/JP3429403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のD/A変換
器を含むD/A変換装置に関し、特に、一のD/A変換
器からの出力と他のD/A変換器からの出力とを加算し
て出力する場合に好適なD/A変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、D/A変換回路技術は高分解能化
かつ高精度化しており、映像・音響技術のデジタル化が
進むにつれてその要求仕様も多様化している。その中
で、ビデオ信号のエンコード等においては、いくつかの
D/A変換器を用いて互いに関連した数種類のD/A変
換を精度良く行うことが要求される。これらのD/A変
換にはしばしば精度が良いという理由で電流セルマトリ
クス型D/A変換器が用いられる。電流セルマトリクス
型D/A変換器は、マトリクス状に配列された電流セル
と呼ばれる複数の変換素子を有している。電流セルマト
リクス型D/A変換器は、デジタル量に応じた数の電流
セルをアクティブにし、アクティブにされた電流セルか
らの電流出力を加算することによってD/A変換を行
う。電流セルマトリクス型D/A変換器の動作について
は、『30MHz 10bit CMOSD/Aコンバー
タ』電子情報通信学会、ICD88−6、pp.39−
46を参照されたい。
【0003】電流セルマトリクス型D/A変換器を用い
てD/A変換を行う場合には、電流セル間の出力電流量
のバラツキは誤差を引き起こす。このような誤差が生じ
る原因としては、(1)電流セルを製造するプロセスの
ばらつき、(2)電源配線の抵抗による電流セルの電源
電位のずれ、(3)電流セルの出力端電圧の振れによる
電流量の変動が挙げられる。
【0004】プロセスのばらつきによる誤差を削減する
ために、電流セルどうしをできるだけ近くに配置した
り、デコーダによってアクティブにされる電流セルの位
置的な偏りを排除することが行われている。電源電位の
ずれによる誤差を削減するために、電源配線の抵抗を下
げたり、デコーダによってアクティブにされる電流セル
の位置的な偏りを排除することが行われている。電源配
線の抵抗を下げる方法としては、電源専用の配線層を用
いる方法、電源配線の幅を太くする方法、電源配線を電
流セルの間にメッシュ状にはりめぐらせる方法などが知
られている。出力端電圧の振れによる誤差を削減するた
めに、トランジスタ長を増やすことにより出力端電圧変
動に対する電流変動を削減することが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数の電流セルマトリ
クス型D/A変換器からの電流出力を加算する場合に
は、各D/A変換器内の誤差を最小化することに加え
て、D/A変換器間の誤差を最小化する必要がある。各
D/A変換器間の出力電流のバラツキが大きい場合に
は、各D/A変換器内でいくら誤差を抑えても、加算さ
れたアナログ出力に関しては精度を良くすることが出来
ないからである。
【0006】D/A変換器間の誤差の原因は、単一のD
/A変換器内における電流セル間の誤差と同様に、プロ
セスのばらつきや電源配線の抵抗である。
【0007】しかしながら、D/A変換器間の誤差を削
減するために、各D/A変換器を接続する電源幹線の幅
を太くすると、各D/A変換器をレイアウトするのに必
要な面積が増大してしまう。その結果、チップの面積も
増大する。このことはコストの増大を招く。電源幹線の
幅は各D/A変換器内の電源支線の幅より太くする必要
がある。従って、電源幹線の幅をさらに太くすることに
よるレイアウト面積への影響は大きい。また、電源専用
の配線層を用いると使用レイヤが増加する。このことは
コストの増大を招く。
【0008】本発明の目的は、複数のD/A変換器間に
おいて出力電流量のばらつきが小さいD/A変換装置を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、一の
D/A変換器からの出力と他のD/A変換器からの出力
とを加算して出力する場合に好適なD/A変換装置を提
供するとにある。さらに、本発明の他の目的は、電源配
線とその他の配線が配線層を共有でき、かつチップ面積
を従来通りに抑えることが可能なD/A変換装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のD/A変換装置
は、デジタル信号をアナログ信号に変換する第1変換手
段と、デジタル信号をアナログ信号に変換する第2変換
手段と、該第1変換手段と該第2変換手段とに電圧を供
給する電源供給手段と、該第1変換手段と該第2変換手
段とを該電源供給手段に接続する電源幹線とを備えてお
り、該電源供給手段から該第1変換手段に至るまでに該
電源幹線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下
は、該電源供給手段から該第2変換手段に至るまでに該
電源幹線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下
等しく、かつ該電源供給手段から該第1変換手段に至る
までの該電源幹線の該抵抗は、該電源供給手段から該第
2変換手段に至るまでの該電源幹線の該抵抗に等しい、
これにより、上記目的を達成することができる。
【0010】
【0011】前記第1変換手段と前記第2変換手段のそ
れぞれは、複数の変換素子であって、該複数の変換素子
のそれぞれは単位デジタル量を単位アナログ量に変換す
る複数の変換素子と、該複数の変換素子のそれぞれを前
記電源幹線に接続する電源支線と、前記デジタル信号に
応じて、該複数の変換素子のうち0個以上の変換素子を
選択的にアクティブにするデコード手段とを備えてお
り、前記第1変換手段における該電源支線の抵抗によっ
て生じる電圧上昇又は電圧降下は、前記第2変換手段に
おける該電源支線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電
圧降下に等しく、かつ 該第1変換手段における該電源
支線の該抵抗は、該第2変換手段における該電源支線の
該抵抗に等しくてもよい。
【0012】本発明の他のD/A変換装置は、デジタル
信号をアナログ信号に変換する第1変換手段と、デジタ
ル信号をアナログ信号に変換する第2変換手段と、該第
1変換手段と該第2変換手段とに電圧を供給する少なく
とも1つの電源供給手段とを備えたD/A変換装置であ
って、該第1変換手段と該第2変換手段のそれぞれは、
複数の変換素子であって、該複数の変換素子のそれぞれ
は単位デジタル量を単位アナログ量に変換する複数の変
換素子と、該デジタル信号に応じて、該複数の変換素子
のうち0個以上の変換素子を選択的にアクティブにする
デコーダとを含んでおり、該第1変換手段に含まれる該
複数の変換素子と該デコーダと、該第2変換手段に含ま
れる該複数の変換素子と該デコーダとは、ある軸に対し
て線対称に配置されており、該少なくとも1つの電源供
給手段のそれぞれは、該軸から実質的に等しい距離の地
点に配置されている。これにより、上記目的が達成され
る。 前記D/A変換装置は、所定の期間の前半部分に
おける該第1変換手段からの出力と該所定の期間の後半
部分における該第2変換手段からの出力とを加算して出
力する出力手段をさらに備えていてもよい。
【0013】前記少なくとも1つの電源供給手段のうち
の1つは、前記軸の上に配置されていてもよい。
【0014】該複数の変換素子のそれぞれは、前記少な
くとも1つの電源供給手段のうちの1つから供給される
電圧に基づき定電流を生成する定電流源と、該定電流源
に接続され、制御信号に応じて開閉するスイッチ手段と
を備えていてもよい。
【0015】前記定電流源はトランジスタであってもよ
い。
【0016】前記複数の変換素子はマトリクス形式に配
置されており、前記デコーダは、前記デジタル信号に応
じてアクティブにされる変換素子の位置的な偏りを排除
するように、該複数の変換素子のうちの0個以上の変換
素子を選択的にアクティブにしてもよい。
【0017】以下、本発明の作用を説明する。
【0018】本発明のD/A変換装置によれば、電源供
給手段から第1変換手段に至るまでに電源幹線の抵抗に
よって生じる電圧上昇又は電圧降下は、電源供給手段か
ら第2変換手段に至るまでに電源幹線の抵抗によって生
じる電圧上昇又は電圧降下に実質的に等しくなるように
設定される。これにより、電源幹線の抵抗によって生じ
る電圧の誤差をなくすことができる。その結果、第1変
換手段と第2変換手段には電源供給手段から実質的に同
一の電圧が供給される。
【0019】また、第1変換手段と第2変換手段のそれ
ぞれが複数の変換素子を含む場合には、前記電源幹線か
ら該複数の変換素子のそれぞれに至るまでに該複数の電
源支線のそれぞれの抵抗によって生じる電圧上昇又は電
圧降下は、実質的に同一となるように設定される。これ
により、電源支線の抵抗によって生じる電圧の誤差をな
くすことができる。その結果、第1変換手段における各
変換素子と第2変換手段における各変換素子には電源幹
線から実質的に同一の電圧が供給される。
【0020】このようにして、同一デジタル量に対し
て、第1変換手段から出力されるアナログ量と第2変換
手段から出力されるアナログ量との間の誤差が削減され
る。
【0021】また、本発明の他のD/A変換装置によれ
ば、第1変換手段に含まれる複数の変換素子とデコーダ
と、第2変換手段に含まれる複数の変換素子とデコーダ
とは、ある軸に対して線対称に配置され、少なくとも1
つの電源供給手段のそれぞれは、その軸から実質的に等
しい距離の地点に配置される。このようなレイアウトに
することにより、電源幹線の抵抗と電源支線の抵抗とに
よって生じる電圧の誤差をなくすことができる。その結
果、第1変換手段と第2変換手段とに同一のデジタル量
を入力した場合に、第1変換手段においてアクティブに
される変換素子に供給される電圧と、第2変換手段にお
いてアクティブにされる変換素子に供給される電圧とが
実質的に同一となる。さらに、このようなレイアウトに
することにより、第1変換手段の積分誤差曲線と第2変
換手段の積分誤差曲線とが完全に一致する。これによ
り、所定の期間の前半部分における第1変換手段からの
出力とその所定の期間の後半部分における第2変換手段
からの出力とを加算して出力する場合に、なめらかな出
力を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。
【0023】はじめに、本発明の原理を説明する。
【0024】図1は、本発明によるD/A変換装置10
00の構成を示す。D/A変換装置1000は、D/A
変換器7aとD/A変換器7bとを含んでいる。D/A
変換装置1000は、電源供給回路2をさらに含んでい
る。電源供給回路2は、D/A変換器7aとD/A変換
器7bとに電圧を供給する。
【0025】D/A変換装置1000には、電源幹線1
と電源支線1aおよび1bとが設けられている。D/A
変換器7aは、点PAで電源幹線1に接続される。D/
A変換器7bは、点PBで電源幹線1に接続される。電
源供給回路2は、点PPで電源幹線1に接続される。電
源供給回路2からの電圧は、電源幹線1を介してD/A
変換器7aとD/A変換器7bとに供給される。
【0026】D/A変換器7aは、単位デジタル量を単
位アナログ量に変換する変換素子6a−1〜6a−4を
含んでいる。変換素子6a−1〜6a−4は、マトリク
ス状に配置され得る。D/A変換器7bは、単位デジタ
ル量を単位アナログ量に変換する変換素子6b−1〜6
b−4を含んでいる。変換素子6b−1〜6b−4は、
マトリクス状に配置され得る。図1に示される例では、
D/A変換器7aとD/A変換器7bのそれぞれに含ま
れる変換素子の数は4個である。しかし、D/A変換器
7aとD/A変換器7bのそれぞれに含まれる変換素子
の数はこれに限定されない。
【0027】変換素子6a−1〜6a−4のそれぞれ
は、電源支線1aを介して電源幹線1に接続される。変
換素子6a−1〜6a−4は、点PA1〜点PA4で電源支
線1aに接続される。電源支線1aは、点PAで電源幹
線1に接続される。
【0028】変換素子6a−1〜6a−4のそれぞれ
は、定電流源8と、定電流源に接続されるスイッチ9お
よび10とを有している。定電流源8は、電源供給回路
2から供給される電圧に基づき定電流を生成する。スイ
ッチ9およびスイッチ10はデコーダ部(不図示)によ
って排他的にオンオフするように制御される。デコーダ
部によってスイッチ9がオンにされると、定電流源8か
らの定電流が電流出力5aに流れ出す。あるいは、定電
流源8からの定電流が電源支線1aおよび電源幹線1を
介して電源供給回路2に流れ込む。デコーダ部によって
スイッチ10がオンにされると、定電流源8は接地され
る。
【0029】変換素子6b−1〜6b−4のそれぞれも
同様にして、電源支線1bを介して電源幹線1に接続さ
れる。
【0030】電源幹線1は配線抵抗を有している。点P
Aと点PPと間の電源幹線1の配線抵抗を集中抵抗3aで
表す。点PPと点PBと間の電源幹線1の配線抵抗を集中
抵抗3bで表す。
【0031】電源支線1aは配線抵抗を有している。点
A3と点PA1と間の電源支線1aの配線抵抗を集中抵抗
4a−1で表す。点PA1と点PA2と間の電源支線1aの
配線抵抗を集中抵抗4a−2で表す。点PAと点PA3
間の電源支線1aの配線抵抗を集中抵抗4a−3で表
す。点PA3と点PA4と間の電源支線1aの配線抵抗を集
中抵抗4a−4で表す。
【0032】電源支線1bは配線抵抗を有している。点
B3と点PB1と間の電源支線1bの配線抵抗を集中抵抗
4b−1で表す。点PB1と点PB2と間の電源支線1bの
配線抵抗を集中抵抗4b−2で表す。点PBと点PB3
間の電源支線1bの配線抵抗を集中抵抗4b−3で表
す。点PB3と点PB4と間の電源支線1bの配線抵抗を集
中抵抗4b−4で表す。
【0033】D/A変換装置1000では、電源供給回
路2からD/A変換器7aに至るまでの電源幹線1の配
線抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下と、電源供
給回路2からD/A変換器7bに至るまでの電源幹線1
の配線抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下とが実
質的に等しくなるように、D/A変換器7aとD/A変
換器7bとが配置される。例えば、電源幹線1の集中抵
抗3aと電源幹線1の集中抵抗3bとが実質的に等しく
なるように、D/A変換器7aとD/A変換器7bとが
配置される。この配置により、電源供給回路2からD/
A変換器7aに至るまでの電源幹線1の配線抵抗によっ
て生じる電圧上昇又は電圧降下と、電源供給回路2から
D/A変換器7bに至るまでの電源幹線1の配線抵抗に
よって生じる電圧上昇又は電圧降下とが実質的に等しく
なる。電源幹線1、電源支線1aおよび電源支線1bに
は定電流が流れるからである。
【0034】また、D/A変換装置1000では、対応
する電源支線の配線抵抗がすべて等しくなるように、変
換素子6a−1〜6a−4および変換素子6b−1〜6
b−4が配置される。すなわち、以下の関係が満たされ
るように、変換素子6a−1〜6a−4および変換素子
6b−1〜6b−4が配置される。
【0035】 集中抵抗4a−1=集中抵抗4b−1、かつ 集中抵抗4a−2=集中抵抗4b−2、かつ 集中抵抗4a−3=集中抵抗4b−3、かつ 集中抵抗4a−4=集中抵抗4b−4 ここで、同一のデジタル量に対して、D/A変換器7a
においてデコーダ部によってアクティブにされる変換素
子の行および列は、D/A変換器7bにおいてデコーダ
部によってアクティブにされる変換素子の行および列に
一致すると仮定する。例えば、デジタル量「1」に対し
て、D/A変換器7aにおいて変換素子6a−1がアク
ティブにされる場合には、D/A変換器7bにおいて変
換素子6b−1がアクティブにされる。デジタル量
「2」に対して、D/A変換器7aにおいて変換素子6
a−1および6a−4がアクティブにされる場合には、
D/A変換器7bにおいて変換素子6b−1および6b
−4がアクティブにされる。
【0036】上述した関係は、例えば、電源供給回路2
から各変換素子6a−1〜6a−4までの距離と、電源
供給回路2から各変換素子6b−1〜6b−4までの距
離とが互いに等しくなるように、変換素子6a−1〜6
a−4および変換素子6b−1〜6b−4を配置し、こ
れらの変換素子を長さに比例する配線抵抗を有する電源
幹線1、電源支線1aおよび電源支線1bを用いて相互
接続することにより達成される。
【0037】このようにして、上述した関係が満たされ
ることにより、D/A変換器7aにおいてアクティブに
される変換素子の電源電位と、D/A変換器7bにおい
てアクティブにされる変換素子の電源電位とが一致す
る。これにより、D/A変換器7aのフルスケール電流
量と、D/A変換器7bのフルスケール電流量とが一致
する。なぜなら、フルスケール電流量とは、D/A変換
器に含まれるすべての変換素子がアクティブにされた場
合に、そのD/A変換器から出力される電流量だからで
ある。
【0038】D/A変換器7aからの出力とD/A変換
器7bからの出力とをクロック信号の1/2周期だけず
らして加算する場合には、D/A変換器7aのフルスケ
ール電流量と、D/A変換器7bのフルスケール電流量
とが一致していることが要求される。その理由は、D/
A変換器7aおよび7b単体の変換精度がいくらよくて
も、D/A変換器7aのフルスケール電流量とD/A変
換器7bのフルスケール電流量とが一致していない場合
には、D/A変換器7aの平均アナログ量とD/A変換
器7bの平均アナログ量とがずれることになるからであ
る。このずれは、微分誤差や積分誤差を引き起こす原因
となる。
【0039】一方、D/A変換器7aのフルスケール電
流量とD/A変換器7bのフルスケール電流量とが一致
している場合には、D/A変換器7aの平均アナログ量
とD/A変換器7bの平均アナログ量とが一致すること
になる。この場合には、D/A変換器7aおよび7b間
における各アナログ量のばらつきは、D/A変換器7a
と7bのそれぞれの微分誤差程度におさまる。
【0040】また、D/A変換器7aにおいてアクティ
ブにされる変換素子の電源電位と、D/A変換器7bに
おいてアクティブにされる変換素子の電源電位とが一致
することにより、D/A変換器7aの出力曲線とD/A
変換器7bの出力曲線とが一致する。本明細書では、2
つのD/A変換器の出力曲線が一致することを「2つの
D/A変換器の出力曲線のマッチングが良好である」と
もいう。ここで、出力曲線とは、入力されるデジタル量
と出力されるアナログ量との関係を示す曲線である。詳
しくは、図7(a)〜(e)を参照して後述する。
【0041】D/A変換器7aからの出力とD/A変換
器7bからの出力とをクロック信号の1/2周期だけず
らして加算する場合には、D/A変換器7aの出力曲線
とD/A変換器7bの出力曲線とが一致していることが
要求される。その理由を以下に示す。
【0042】1つのD/A変換を倍速で行うために、フ
ルスケール電流量を1/2にしたD/A変換器7aおよ
びD/A変換器7bが用意される。D/A変換器7a
は、クロック信号の立ち上がりエッジに応答して動作す
る。D/A変換器7bは、クロック信号の立ち下がりエ
ッジに応答して動作する。D/A変換器7aからの出力
とD/A変換器7bからの出力とはアナログ加算され
る。このようにして、加算された出力が得られる。
【0043】このように、D/A変換器7aからの出力
とD/A変換器7bからの出力とをクロック信号の1/
2周期だけずらして加算する目的は、単一のD/A変換
器の出力よりもなめらかな出力を得ることである。D/
A変換器7aの出力曲線とD/A変換器7bの出力曲線
とが一致する場合には、クロック信号の前半の1/2周
期においてD/A変換器7aによってD/A変換された
アナログ量は、クロック信号の後半の1/2周期におい
てD/A変換器7bによってD/A変換されたアナログ
量に一致する。従って、加算された出力は、単一のD/
A変換器によって変換されるアナログ量に等しいことと
なり、D/A変換器7aおよび7b内の微分誤差と積分
誤差はその加算された出力においても増幅されることな
く保たれることとなる。
【0044】D/A変換器7aおよび7b内において
は、微分誤差が1/2LSB以内におさまっていれば、
デジタル量がとぶことはない。しかし、単一のD/A変
換器の出力よりもなめらかな出力を得るためには、同一
デジタル量に対するアナログ量のずれをD/A変換器7
aおよび7bの間で1/10LSB程度まで小さくして
おくことが必要である。そうでないと信号のひずみが発
生する。もちろん、D/A変換器7aおよび7b内の微
分誤差自体を1/10LSBより小さくすることができ
れば、2つのD/A変換器の出力曲線を一致させること
なく、なめらかな出力を得ることができる。しかし、こ
れは、現在の技術水準では精度的にかなり困難である。
【0045】図2(a)において、実線は、時刻t0
3のそれぞれに入力されたデジタル量「0」、
「2」、「3」、「6」に対して、単一のD/A変換器
によって出力されるアナログ量を示す。
【0046】図2(b)は、2つのD/A変換器7aお
よび7bの出力曲線のマッチングが良好である場合に、
2つのD/A変換器7aおよび7bからの出力を加算す
ることによって得られるアナログ出力を示す。この場
合、図2(b)に示す加算されたアナログ出力の波形
は、図2(a)に示すアナログ出力を細分化したもので
ある。
【0047】図2(c)は、2つのD/A変換器の出力
曲線のマッチングが悪い場合に、2つのD/A変換器か
らの出力を加算することによって得られるアナログ出力
を示す。この場合、図2(c)に示す加算されたアナロ
グ出力の波形は、図2(a)に示すアナログ出力の波形
とは異なっている。このことは、加算されたアナログ出
力にひずみが発生していることを示す。
【0048】図3は、本発明によるD/A変換装置の一
実施例を含むビデオエンコーダ100の構成を示す。ビ
デオエンコーダ100は、入力されたR信号10a、G
信号10bおよびB信号10cを一時保持するラッチ2
00と、ラッチ200から出力されるR信号20a、G
信号20bおよびB信号20cをデジタル色信号30a
および30bとデジタル輝度信号30cおよび30dに
変換する信号変換部300と、デジタル色信号30aお
よび30bとデジタル輝度信号30cおよび30dをア
ナログ色信号40a、アナログ輝度信号40bおよびア
ナログビデオ信号40cに変換するD/A変換装置40
0とを含んでいる。
【0049】以下、ビデオエンコーダ100の動作を説
明する。ビデオエンコーダ100には、デジタルのR信
号10a、G信号10bおよびB信号10cが入力され
る。入力されたR信号10a、G信号10bおよびB信
号10cは、ラッチ200によって一時保持される。そ
の後、R信号10a、G信号10bおよびB信号10c
は、クロック信号50に同期してR信号20a、G信号
20bおよびB信号20cとして信号変換部300に出
力される。信号変換部300は、R信号20a、G信号
20bおよびB信号20cをビデオ信号の規格に従いデ
ジタル処理により信号変換する。信号変換部300は、
クロック信号50の立ち上がりエッジに同期してデジタ
ル色信号R(30a)およびデジタル輝度信号R(30
c)を出力し、立ち下がりエッジに同期してデジタル色
信号F(30b)およびデジタル輝度信号F(30d)
を出力する。D/A変換装置400は、デジタル信号を
アナログ信号に変換し、得られたアナログ信号を加算す
る。D/A変換装置400は、S−VHS用のアナログ
色信号40aおよびアナログ輝度信号40bと通常のT
V放送用のアナログビデオ信号40cを出力する。
【0050】図4は、D/A変換装置400の構成を示
す。D/A変換装置400は、D/A変換器430a〜
430fと、D/A変換器430a〜430fのそれぞ
れに電圧を供給する電源供給回路410a〜410dと
を有している。さらに、D/A変換装置400には電源
幹線420が設けられている。図4では明らかではない
が、電源供給回路410a〜410dからの電圧は、電
源幹線420を介してD/A変換器430a〜430f
に供給される。
【0051】D/A変換装置400には、クロック信号
50に同期して、同期信号10d、セットアップ信号1
0e、デジタル色信号R(30a)、デジタル色信号F
(30b)、デジタル輝度信号R(30c)およびデジ
タル輝度信号F(30d)が入力される。D/A変換装
置400は、これらの入力信号に応答して、アナログ色
信号40a、アナログ輝度信号40bおよびアナログビ
デオ信号40cを出力する。
【0052】セットアップ信号10eは、アナログ輝度
信号40bにおいてアナログ出力レベルを設定するもの
である。同期信号10dは、一連の輝度および色度のデ
ータを転送する際に同期を取るために最初に入力される
パルス信号を設定するものである。
【0053】以下、D/A変換装置400の動作を説明
する。D/A変換器430a〜430fのそれぞれは、
1つのデジタル入力と2つのアナログ出力とを有してい
る。2つのアナログ出力のうちの一方は電流出力であ
り、他方は反転電流出力である。電流出力はそのまま信
号として使用される。反転電流出力は各D/A変換器の
外部で反転処理をした後に使用される。
【0054】D/A変換装置400では、D/A変換器
430a〜430fからの反転電流出力をアナログ加算
することにより反転ビデオ信号が生成される。D/A変
換器430a〜430dからの電流出力をアナログ加算
することにより、セットアップ信号10e、同期信号1
0d、デジタル輝度信号F(30d)およびデジタル輝
度信号R(30c)に対応するアナログ値としてアナロ
グ輝度信号40bが生成される。D/A変換器430e
〜430fからの電流出力をアナログ加算することによ
り、デジタル色信号F(30b)およびデジタル色信号
R(30a)に対応するアナログ値としてアナログ色信
号40aが生成される。
【0055】D/A変換器430cおよび430dは、
輝度信号のために必要とされるフルスケール電流値の半
分のフルスケール電流値を有している。D/A変換器4
30cは、デジタル輝度信号F(30d)をアナログ信
号に変換し、クロック信号50の立ち下がりエッジに応
答してしてそのアナログ信号を出力する。D/A変換器
430dは、デジタル輝度信号R(30c)をアナログ
信号に変換し、クロック信号50の立ち上がりエッジに
応答してしてそのアナログ信号を出力する。このように
して、クロック信号50の1周期の前半1/2周期では
D/A変換器430dからデジタル輝度信号R(30
c)に対応するアナログ信号が出力され、クロック信号
50の1周期の後半1/2周期ではD/A変換器30c
からデジタル輝度信号F(30d)に対応するアナログ
信号が出力される。D/A変換器430cから出力され
るアナログ信号と、D/A変換器430dから出力され
るアナログ信号とは加算される。このような加算によっ
て得られるアナログ信号は、擬似的に、クロック信号5
0の倍速のクロック信号を用いて生成されたアナログ信
号と同一である。
【0056】D/A変換器430eおよび430fは、
色信号のために必要とされるフルスケール電流値の半分
のフルスケール電流値を有している。D/A変換器43
0eは、デジタル色信号F(30b)をアナログ信号に
変換し、クロック信号50の立ち下がりエッジに応答し
てしてそのアナログ信号を出力する。D/A変換器43
0fは、デジタル色信号R(30a)をアナログ信号に
変換し、クロック信号50の立ち上がりエッジに応答し
てしてそのアナログ信号を出力する。このようにして、
クロック信号50の1周期の前半1/2周期ではD/A
変換器430fからデジタル色信号R(30a)に対応
するアナログ信号が出力され、クロック信号50の1周
期の後半1/2周期ではD/A変換器430eからデジ
タル色信号F(30b)に対応するアナログ信号が出力
される。D/A変換器430eから出力されるアナログ
信号と、D/A変換器430fから出力されるアナログ
信号とは加算される。このような加算によって得られる
アナログ信号は、擬似的に、クロック信号50の倍速の
クロック信号を用いて生成されたアナログ信号と同一で
ある。
【0057】図5は、D/A変換器430eの構成を示
す。D/A変換器430a〜430dおよび430fの
構成も同様である。
【0058】D/A変換器430eは、マトリクス状に
配列された複数の電流セル436を含む電流セルアレイ
437eと、入力されるデジタル色信号30bに応じ
て、複数の電流セル436のうち0個以上の電流セルを
アクティブにするデコーダ部435eとを含んでいる。
デコーダ部435eは、デジタル色信号30bのうち下
位ビット部分をデコードするXデコーダ431aと、X
デコーダ431aからの出力を一時保持するラッチ43
2aと、デジタル色信号30bのうち上位ビット部分を
デコードするYデコーダ431bと、Yデコーダ431
bからの出力を一時保持するラッチ432bとを含んで
いる。
【0059】デジタル色信号30bは、下位ビット部分
と上位ビット部分とに分割されて、それぞれ、Xデコー
ダ431aとYデコーダ431bとに入力される。
【0060】デコーダ部435eは、デジタル色信号3
0bのデジタル量に比例する数の電流セル436をアク
ティブにする。例えば、デジタル色信号30bが「1」
の場合には、デコーダ部435eは1つの電流セル43
6をアクティブにする。この1つの電流セル436は、
例えば、電流セルアレイ437eの1行1列に位置する
電流セルである。アクティブにされる電流セル436の
行はXデコーダ431aによって指定され、アクティブ
にされる電流セル436の列はYデコーダ431bによ
って指定される。また、デジタル色信号30bが「2」
の場合には、デコーダ部435eは2つの電流セル43
6をアクティブにする。この2つの電流セル436は、
例えば、電流セルアレイ437eの1行1列に位置する
電流セルと、電流セルアレイ437eの6行1列に位置
する電流セルである。このように、デコーダ部435e
は、デジタル色信号30bに応じてアクティブにされる
電流セル436の位置的な偏りを排除するように、複数
の電流セル436のうち0個以上の電流セル436を選
択的にアクティブにする。これは、D/A変換器内にお
けるアナログ量の積分誤差を最小化するためである。
【0061】デコーダ部435eによってアクティブに
された電流セル436は、電流出力から電流を出力し、
反転電流出力からの出力を停止する。一方、デコーダ部
435eによってアクティブにされていない電流セル4
36は、電流出力からの出力を停止し、反転電流出力か
ら電流を出力する。各電流セル436からの電流出力を
すべて結合することにより、アナログ色信号出力433
が得られる。各電流セル436からの反転電流出力をす
べて結合することにより、アナログ色信号反転出力43
4が得られる。
【0062】各電流セル436には電源幹線420から
分岐した電源支線421a〜421dが接続されてい
る。電源供給回路410a〜410dからの電圧は、電
源幹線420および電源支線421a〜421dを介し
て各電流セル436に供給される。
【0063】図6(a)は、電流セル436の構成を示
す。電流セル436は、ロジック回路450と、定電流
源トランジスタ451と、スイッチングトランジスタ4
52および453とを含んでいる。トランジスタ451
〜453は、いずれもP型である。
【0064】ロジック回路450には、ラッチ432a
から出力されるXデコード信号401と、ラッチ432
bから出力されるYデコード信号402とが入力され
る。ロジック回路450は、入力されるXデコード信号
401とYデコード信号402とに応じて、スイッチン
グトランジスタ452とスイッチングトランジスタ45
3とを排他的にオンオフする制御信号を生成する。
【0065】定電流源トランジスタ451は、電源支線
421cを介して供給される電圧VDD(電源電位)に基
づき定電流を生成する。定電流源トランジスタ451の
ソースは、電源支線421cおよび電源幹線420を介
して電源供給回路410a〜410dに接続される。定
電流源トランジスタ451のゲートには、所定の参照電
圧−2が供給される。定電流源トランジスタ451のド
レインは、スイッチングトランジスタ452および45
3のソースに接続される。
【0066】スイッチングトランジスタ452および4
53のそれぞれは、ロジック回路450からの制御信号
に応じてオンオフする。スイッチングトランジスタ45
2がオンすると、定電流源トランジスタ451のドレイ
ンがアナログ信号出力433aに接続される。スイッチ
ングトランジスタ453がオンすると、定電流源トラン
ジスタ451のドレインがアナログ信号反転出力434
aに接続される。
【0067】電流セル436がアクティブにされる場合
には、ロジック回路450は、スイッチングトランジス
タ452のゲートに所定の参照電圧−1を供給すること
により、スイッチングトランジスタ452をオンにし、
スイッチングトランジスタ453をオフにする。これに
より、定電流源トランジスタ451からの定電流がアナ
ログ信号出力433aに出力される。
【0068】電流セル436がアクティブにされない場
合には、ロジック回路450は、スイッチングトランジ
スタ453のゲートに所定の参照電圧−1を供給するこ
とにより、スイッチングトランジスタ452をオフに
し、スイッチングトランジスタ453をオンにする。こ
れにより、定電流源トランジスタ451からの定電流が
アナログ信号反転出力434aに出力される。
【0069】図6(b)は、N型トランジスタを用い
て、電流セル436を構成した例である。定電流源トラ
ンジスタ451は、電源支線421cを介して供給され
る電圧VGND(グランド電位)に基づき定電流を生成す
る。その電流セル436の動作は、図6(a)に示す電
流セル436の動作と同様であるから、ここではその説
明は省略する。
【0070】以下の説明では、図5に示すすべての電流
セル436は、図6(b)に示すように、N型トランジ
スタを用いて構成されていると仮定する。この場合、電
流セル436から出力される定電流が電源支線421a
〜421dに常に流れ込むため、電源支線421a〜4
21dの配線抵抗に応じて電源浮きが発生する。この電
源浮きは電源幹線420に近づく程小さい。また、定電
流が電源支線421a〜421dから電源幹線420に
流れ込むため、電源幹線420の配線抵抗によっても電
源浮きが発生する。このため、電流セルアレイ437e
上のどの位置に配置される電流セル436も他の電流セ
ル436と異なる電圧を電源供給回路410a〜410
dから供給されることとなる。その結果、定電流源トラ
ンジスタ451のソース端の電位が電流セル436ごと
に異なってしまうので、電流セル436から出力される
電流値も電流セル毎に異なってしまう。このことは、D
/A変換器内の微分誤差および積分誤差を引き起こす原
因となる。ここで、微分誤差とは、デジタル量の1に対
応するアナログ量が平均アナログ量からどのぐらいずれ
ているかを表す。例えば、デジタル量がNビットで表さ
れている場合、平均アナログ量は、(フルスケール電流
量)/2N−1によって定義される。一般に、デジタル
量に対応するアナログ量が平均アナログ量の1/2LS
B以上ずれると、そのデジタル量がとんでしまうことに
なる。積分誤差は、実際に変換されたアナログ量と平均
アナログ量との差(微分誤差)をすべてのデジタル量に
ついて積分したものである。
【0071】以下、図7(a)〜(e)を用いて、D/
A変換器の積分誤差を説明する。
【0072】D/A変換器は、理想的には、入力された
デジタル量に正比例するアナログ量を出力することが望
ましい。しかし、実際には、これまで説明した電源電位
の問題、出力端電圧の変化、プロセスのバラツキなどの
原因により、入力されるデジタル量と出力されるアナロ
グ量とは完全には正比例しない。
【0073】図7(a)において、点線510は、入力
されるデジタル量と出力されるアナログ量との間の理想
的な関係を示す理想曲線である。実線500aは、入力
されるデジタル量を1ずつ増やしていった場合におい
て、理想的なD/A変換器から出力されるアナログ量を
示す出力曲線である。理想的なD/A変換器によれば、
実線500aは理想曲線510に沿って増加する。
【0074】図7(b)において、点線510は理想曲
線を示す。実線500bは、電流セル436からの電流
値にばらつきがある場合において、D/A変換器から出
力されるアナログ量を示す出力曲線である。図7(b)
に示されるように、デジタル量を1ずつ増やしていった
場合に増えるアナログ量が均一でない。点線(理想曲
線)510と実線500bとの間のアナログ量のずれを
すべてのデジタル量について積分したものが積分誤差と
なる。
【0075】D/A変換器においてはこの積分誤差を小
さくすることが必要である。しかし、2つのD/A変換
器からの出力を交互に加算する場合には図7(b)に示
される積分誤差を小さくするだけでは不十分である。
【0076】図7(c)は、同一のデジタル量に対して
D/A変換器から出力されるアナログ量の方が理想曲線
510上のアナログ量よりも大きい場合の出力曲線であ
る。図7(d)は、同一のデジタル量に対してD/A変
換器から出力されるアナログ量の方が理想曲線510上
のアナログ量よりも小さい場合の出力曲線である。
【0077】図7(e)は、各D/A変換器に対しT番
目のクロック周期時にはデジタル量Tを入力した場合、
図7(c)の実線500cによって表される出力特性を
有するD/A変換器からの出力と、図7(d)の実線5
00dによって表される出力特性を有するD/A変換器
からの出力とをクロック信号の1/2周期ずつずらして
加算した結果を示す。図7(e)に示されるように、2
つのD/A変換器の出力特性のマッチングが悪いため、
大きなアナログ量と小さなアナログ量とが交互に加算さ
れることになる。2つのD/A変換器を用いて信号をな
めらかにする目的で交互にアナログ出力を加算する場合
には、各変換素子からのアナログ出力がばらつくと、ひ
ずみが発生する。
【0078】このようなひずみが発生する原因は、図7
(c)の実線500cによって表される出力特性を有す
るD/A変換器は、小さいデジタル量に対して比較的小
さいアナログ量を出力し、大きいデジタル量に対して比
較的大きいアナログ量を出力するのに対し、図7(d)
の実線500dによって表される出力特性を有するD/
A変換器は、小さいデジタル量に対して比較的大きいア
ナログ量を出力し、大きいデジタル量に対して比較的小
さいアナログ量を出力することにある。従って、ひずみ
を発生させないためには、各D/A変換器において理想
曲線510と出力曲線とのずれ(積分誤差)を最小化す
ることに加えて、各D/A変換器間において出力曲線を
一致させる必要がある。
【0079】本実施例では、図4に示されるように、D
/A変換器430cにおける複数の電流セルを含む電流
セルアレイ部437cとデコーダ部435cと、D/A
変換器430dにおける複数の電流セルを含む電流セル
アレイ部437dとデコーダ部435dとは、対称軸4
60に対して線対称に配置されている。このように、D
/A変換器430dは、D/A変換器430cの構成を
対称軸460に関して反転させた構成を有している。
【0080】同様にして、D/A変換器430eにおけ
る複数の電流セルを含む電流セルアレイ部437eとデ
コーダ部435eと、D/A変換器430fにおける複
数の電流セルを含む電流セルアレイ部437fとデコー
ダ部435fとは、対称軸461に対して線対称に配置
されている。このように、D/A変換器430fは、D
/A変換器430eの構成を対称軸461に関して反転
させた構成を有している。
【0081】電源供給回路410bおよび410cは、
対称軸460から実質的に等距離に配置される。電源供
給回路410cおよび410dは、対称軸461から実
質的に等距離に配置される。この配置により、各D/A
変換器において、同一のデジタル量が入力された時にア
クティブになる所定の電流セルが、電源供給回路に関し
て対称に配置されることになる。このレイアウトの対称
性によって、アクティブな電流セルの電源電位が各D/
A変換器において一致する。これにより、D/A変換器
と、そのD/A変換器の構成を対称軸に関して反転させ
た構成を有するD/A変換器とが、同じ出力曲線を持つ
ことになる。
【0082】図8(a)〜図8(c)は、本発明による
D/A変換装置が2つのD/A変換器を含む場合におけ
る、D/A変換器と1以上の電源供給回路の配置例を示
す。図8(a)に示す配置例では、D/A変換器430
hは、D/A変換器430gの構成を対称軸470に関
して反転させた構成を有している。電源供給回路410
eは、対称軸470上に配置される。
【0083】図8(b)に示す配置例では、D/A変換
器430lは、D/A変換器430kの構成を対称軸4
70に関して反転させた構成を有している。電源供給回
路410g〜410iは、対称軸470から等距離に配
置される。
【0084】図8(c)に示す配置例では、D/A変換
器430pは、D/A変換器430oの構成を対称軸4
70に関して反転させた構成を有している。電源供給回
路410lおよび410mは、対称軸470から等距離
に配置される。
【0085】このような配置により、アクティブな電流
セルの電源電位が各D/A変換器において一致する。こ
れにより、各D/A変換器の出力曲線が一致するため、
D/A変換器間の出力誤差を押さえることが可能とな
る。
【0086】図9(a)〜図9(c)は、本発明による
D/A変換装置が4つのD/A変換器を含む場合におけ
る、D/A変換器と1以上の電源供給回路の配置例を示
す。いずれの配置も電源供給回路が各D/A変換器に対
して相対的に等距離に置かれている。このような配置に
より、D/A変換器間の出力誤差を抑えることが可能で
ある。
【0087】次に、図10(a)および(b)、図11
(a)および(b)、図12(a)および(b)を参照
して、本実施例の効果を説明する。
【0088】ここで、図10(a)、図11(a)およ
び図12(a)のそれぞれに示されるD/A変換器の面
積、電流量、電源配線幅は同一であると仮定する。ま
た、図10(a)、図11(a)および図12(a)に
おいて矢印で示したD/A変換器(C0)とD/A変換
器(C1)とは同一のD/A変換を行うD/A変換器で
あり、単一のD/A変換器としては誤差の大きさは殆ど
同じであると仮定する。図10(a)は、同一の構成を
有する6つのD/A変換器430を一列に配置し、これ
らのD/A変換器の両端に電源供給回路410を配置し
た例である。図10(a)に示す配置に関して、電源電
位差によって起こる誤差をシミュレーションにより計算
した。
【0089】図10(b)は、図10(a)に示すD/
A変換器(C0)とD/A変換器(C1)とを組み合わ
せて使用する場合において、D/A変換器(C1)から
出力される電流量を基準にした理想曲線からのずれを示
す。総電流量の違い及び出力曲線の傾向の違いによっ
て、D/A変換器(C0)では最大で平均アナログ量の
2.6倍のずれが発生することが分かる。
【0090】図11(a)は、対称軸に関して互いに対
称な構成を有する3組のD/A変換器430の対を1列
に配置し、対称軸から等距離の位置に電源供給回路41
0を配置した例である。図10(a)に示す配置を図1
1(a)に示す配置に変えることにより、図11(b)
に示すように理想曲線からのずれはD/A変換器430
の対の間で完全に一致する。従って、この場合には各D
/A変換器430内の誤差だけを考慮すればよいことに
なる。
【0091】図12(a)は、D/A変換器430のレ
イアウトを反転させることなく、各D/A変換器430
を電源供給回路410から等距離に配置した例である。
この場合、電源幹線の電源電圧変動は各D/A変換器4
30間で一致する。従って、各D/A変換器430のフ
ルスケール電流は同一である。しかし、各D/A変換器
430の出力曲線は一致しない。このため、図12
(b)に示すように、D/A変換器(C0)からの出力
とD/A変換器(C1)からの出力との間のずれは、最
大0.4LSBに達する。
【0092】図12(b)に示す結果の算出にあたって
は、各D/A変換器430におけるデコーダ部の幅を無
視した。実際のレイアウトにおいては、電源供給回路4
30と各D/A変換器430中のデコーダ部および電流
セルアレイ部の位置関係を考慮して、電源電圧変動が各
D/A変換器430間で一致するように、電圧供給回路
410を配置する必要がある。そのように配置した場合
の結果は、図12(b)に示す結果に一致する。
【0093】以上のように本実施例によれば、電源幹線
及び電源支線に定電流が流れることによる各変換素子の
電源電位浮きを各D/A変換器において一致させること
により、ひずみの無い精度の良いD/A変換を行うD/
A変換装置を提供出来る。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、一のD/A変換器にお
いてアクティブにされる変換素子の電源電位と、他のD
/A変換器においてアクティブにされる変換素子の電源
電位とが実質的に等しくなる。これにより、一のD/A
変換器の出力曲線と他のD/A変換器の出力曲線とが一
致する。従って、一のD/A変換器からの出力と他のD
/A変換器からの出力とをクロック信号の1/2周期だ
けずらして加算する場合に、なめらかな出力を得ること
ができる。
【0095】また、本発明によれば、D/A変換器間の
誤差を低減するために、専用の電源配線を設ける必要が
ない。従って、電源配線のための配線層とその他の配線
のための配線層とを共有することができる。また、D/
A変換器間の誤差を低減するために、電源幹線を太くす
る必要がない。従って、チップ面積を従来通りに抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるD/A変換装置の構成を示す図で
ある。
【図2】(a)は単一のD/A変換器からのアナログ出
力を示す図、(b)は出力曲線のマッチングが良好であ
る場合に、2つのD/A変換器からの出力を加算するこ
とによって得られるアナログ出力を示す図、(c)は出
力曲線のマッチングが悪い場合に、2つのD/A変換器
からの出力を加算することによって得られるアナログ出
力を示す図である。
【図3】本発明によるD/A変換装置の実施例を含むビ
デオエンコーダの構成を示す図である。
【図4】本発明によるD/A変換装置の実施例の構成を
示す図である。
【図5】同実施例におけるD/A変換器の構成を示す図
である。
【図6】(a)は同実施例における電流セルをP型トラ
ンジスタによる構成図、(b)は同実施例における電流
セルのN型トランジスタによる構成図である。
【図7】(a)〜(e)は同実施例におけるデジタル量
に対するアナログ出力量のグラフである。
【図8】(a)〜(c)は同実施例におけるD/A変換
器の配置図である。
【図9】(a)〜(c)は同実施例におけるD/A変換
器の配置図である。
【図10】(a)は通常のD/A変換器の配置図、
(b)は通常のD/A変換器の配置における誤差のグラ
フである。
【図11】(a)は本発明の実施例におけるD/A変換
器の配置図、(b)は同実施例の配置における誤差のグ
ラフである。
【図12】(a)は本発明の実施例におけるD/A変換
器の配置図、(b)は同実施例の配置における誤差のグ
ラフである。
【符号の説明】
1 電源幹線 1a、1b 電源支線 2 電源供給回路 3a、3b 電源幹線抵抗 4a−1〜4a−4 電源支線抵抗 4b−1〜4b−4 電源支線抵抗 5a、5b 電流出力 6a−1〜6a−4 変換素子 6b−1〜6b−4 変換素子 7a、7b D/A変換器 8 定電流源 9、10 スイッチ 1000 D/A変換装置

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル信号をアナログ信号に変換する
    第1変換手段と、 デジタル信号をアナログ信号に変換する第2変換手段
    と、 該第1変換手段と該第2変換手段とに電圧を供給する電
    源供給手段と、 該第1変換手段と該第2変換手段とを該電源供給手段に
    接続する電源幹線とを備えたD/A変換装置であって、 該電源供給手段から該第1変換手段に至るまでに該電源
    幹線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下は、該
    電源供給手段から該第2変換手段に至るまでに該電源幹
    線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降下に等し
    く、かつ該電源供給手段から該第1変換手段に至るまで
    の該電源幹線の該抵抗は、該電源供給手段から該第2変
    換手段に至るまでの該電源幹線の該抵抗に等しい、D/
    A変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1変換手段と前記第2変換手段の
    それぞれは、 複数の変換素子であって、該複数の変換素子のそれぞれ
    は単位デジタル量を単位アナログ量に変換する複数の変
    換素子と、 該複数の変換素子のそれぞれを前記電源幹線に接続する
    電源支線と、 前記デジタル信号に応じて、該複数の変換素子のうち0
    個以上の変換素子を選択的にアクティブにするデコード
    手段とを備えており、 前記第1変換手段における該電源支線の抵抗によって生
    じる電圧上昇又は電圧降下は、前記第2変換手段におけ
    る該電源支線の抵抗によって生じる電圧上昇又は電圧降
    下に実質的に等しく、かつ 該第1変換手段における該
    電源支線の該抵抗は、該第2変換手段における該電源支
    線の該抵抗に等しい、請求項1に記載のD/A変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電源供給手段は少なくとも1つ設け
    られ、 前記 第1変換手段と該第2変換手段のそれぞれは、 複数の変換素子であって、該複数の変換素子のそれぞれ
    は単位デジタル量を単位アナログ量に変換する複数の変
    換素子と、 該デジタル信号に応じて、該複数の変換素子のうち0個
    以上の変換素子を選択的にアクティブにするデコーダと
    を含んでおり、 該第1変換手段に含まれる該複数の変換素子と該デコー
    ダと、該第2変換手段に含まれる該複数の変換素子と該
    デコーダとは、ある軸に対して線対称に配置されてお
    り、 該少なくとも1つの電源供給手段のそれぞれは、該軸か
    ら実質的に等しい距離の地点に配置されている、請求項
    1記載のD/A変換装置。
  4. 【請求項4】 前記D/A変換装置は、 所定の期間の前半部分における該第1変換手段からの出
    力と該所定の期間の後半部分における該第2変換手段か
    らの出力とを加算して出力する出力手段をさらに備えて
    いる、請求項に記載のD/A変換装置。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの電源供給手段のう
    ちの1つは、前記軸の上に配置されている、請求項
    記載のD/A変換装置。
  6. 【請求項6】 該複数の変換素子のそれぞれは、 前記少なくとも1つの電源供給手段のうちの1つから供
    給される電圧に基づき定電流を生成する定電流源と、 該定電流源に接続され、制御信号に応じて開閉するスイ
    ッチ手段とを備えている、請求項に記載のD/A変換
    装置。
  7. 【請求項7】 前記定電流源はトランジスタである、請
    求項に記載のD/A変換装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の変換素子はマトリクス形式に
    配置されており、前記デコーダは、前記デジタル信号に
    応じてアクティブにされる変換素子の位置的な偏りを排
    除するように、該複数の変換素子のうちの0個以上の変
    換素子を選択的にアクティブにする、請求項に記載の
    D/A変換装置。
JP27451595A 1994-10-25 1995-10-23 D/a変換装置 Expired - Fee Related JP3429403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27451595A JP3429403B2 (ja) 1994-10-25 1995-10-23 D/a変換装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-260169 1994-10-25
JP26016994 1994-10-25
JP27451595A JP3429403B2 (ja) 1994-10-25 1995-10-23 D/a変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08181615A JPH08181615A (ja) 1996-07-12
JP3429403B2 true JP3429403B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=26544474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27451595A Expired - Fee Related JP3429403B2 (ja) 1994-10-25 1995-10-23 D/a変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3429403B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008012955A1 (ja) * 2006-07-25 2009-12-17 パナソニック株式会社 アナログ映像信号発生回路、アナログコンポジット映像信号発生方法、アナログ信号合成回路、アナログ信号合成方法、半導体集積回路及び映像機器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4762440B2 (ja) * 2001-05-18 2011-08-31 ローム株式会社 ビデオdac装置
JP2020004136A (ja) * 2018-06-28 2020-01-09 株式会社リコー 半導体集積回路および電源供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008012955A1 (ja) * 2006-07-25 2009-12-17 パナソニック株式会社 アナログ映像信号発生回路、アナログコンポジット映像信号発生方法、アナログ信号合成回路、アナログ信号合成方法、半導体集積回路及び映像機器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08181615A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI395183B (zh) 液晶顯示器之源極驅動器
EP0102609B1 (en) Digital-analog converter
EP0729233A1 (en) Comparator-offset compensating AD-convertor
US4533903A (en) Analog-to-digital converter
JP4004071B2 (ja) アクティブマトリクスディスプレイの列の駆動システム及び方法
JP4287893B2 (ja) 高速差動抵抗電圧デジタルアナログ変換器
CA1295051C (en) Sub-ranging a/d converter with flash converter having balanced input
EP0282034B1 (en) D/A converter
US4804960A (en) Sub-ranging A/D converter with improved error correction
KR20080012069A (ko) 디지털-아날로그 변환기 및 그것을 포함하는 소스 드라이버
US4896157A (en) Digital to analog converter having single resistive string with shiftable voltage thereacross
US5010337A (en) High resolution D/A converter operable with single supply voltage
KR100206053B1 (ko) 디지털/아날로그 변환 장치
JPH07202704A (ja) ディジタル/アナログ変換器
JP3429403B2 (ja) D/a変換装置
KR930006747B1 (ko) D/a변환기
JPH09261060A (ja) A/dコンバータ
JP2748400B2 (ja) 半導体集積回路
JP2737927B2 (ja) 抵抗分圧型ディジタル−アナログ変換器
JP4103849B2 (ja) D/aコンバータ
JP2775774B2 (ja) Ad変換回路
JPS596618A (ja) 並列型アナログ・デイジタル変換器
JPH10215179A (ja) D/aコンバータ
KR101879331B1 (ko) 이중 출력용 폴디드 저항열 디지털 아날로그 변환기
JP2775775B2 (ja) Ad変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030502

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees